付き合って三日でオーク彼氏の『長さ』を測ろうとするエルフ 作:五十貝ボタン
オリジナル:ファンタジー/恋愛
タグ:R-18 女主人公 エルフ オーク 夜這い 純愛 フェラ 中出し 体格差 巨根 潮吹き
その使命とは、恋人となったオーク、ザルゴの「アレ」の長さを測ること。
彼が眠る部屋に忍び込んだシルヴァーナだったが……なんと、「ソレ」は定規よりも大きかった!?
Twitterでリクエストを受けて書きました。
オークの寝室に忍び込んでアレのサイズを測る、というシチュエーションからの本番、というリクエストでした。このシチュエーションにいい名前があったら教えてください。
pixiv、ムーンライトノベルスにも同じタイトルで投稿しています。
月明かりが薄手のカーテン越しに部屋の中へと注がれている。
その部屋は宿でいちばん上等の部屋だった。繊細な彫刻がほどこされた扉の鍵が、「カチャ」と小さな音を立てて開けられた。
音もなく開かれた扉から、
(計画通りですね……!)
この女エルフは、名をシルヴァーナという。エルフと言っても、深遠な森で世俗との関わりを断って暮らす
シルヴァーナは学院で一級認定を受けてから街に降り、冒険者となった。本の中で知った知識を現実の世界で活かすことが彼女の望みだった。草原に、荒野に、洞窟に、偉大なる自然に自分の知識と魔力が通じるかを試すこと、そして自然を自分の身体で体験することが彼女の望みだった。
だが、彼女が想定していない環境があった。街である。
穏やかな家族と、静謐な学院だけがシルヴァーナの世界だった。利害関係と人間心理が神経や血管のように張り巡らされた都市は彼女にとってあまりにも複雑すぎた。冒険者になるためにどうすればいいのかを彼女は知らず、気づけば
そうして数名の男に囲まれ、「職を探しているならいい場所がある」と地下へ引っ張り込まれそうになったところに現れたのがザルゴだった。
ザルゴは大柄なオークで、冒険者である。そのうえ、少数派種族の互助会で顔役を買って出ていた。冒険者の大半はヒューマンで、次に多いのがドワーフだ。彼らは交流に熱心だが、時にその他の種族に対する無理解が冒険の妨げになることがある。そこで、異種で助け合う必要があると彼は考えたのだ。
そんなザルゴだから、見慣れないエルフが脳天気に下町を歩いていると聞きつけて様子を見に来たのだった。ヒューマンの平均身長の1.3倍はあろうかという体格のオークがすごむと、シルヴァーナを囲んでいた男達はもごもご言ってから逃げていった。
「街で生きていくには、頼れる相手を見つけないとな」
振り返ったザルゴは灰褐色の肌に夕日を浴びて、輝いて見えた。彼がさしだした手を握ったとき、シルヴァーナの都市生活は始まった。
エルフの女は自分がどれほど危機的な状況にあったのかを理解しないままザルゴに感謝を告げて、彼の助けを借りて冒険者ギルドへと向かった。そして互助会に入り、ザルゴや他の冒険者とともにいくつかの冒険に出かけた。
好奇心旺盛なシルヴァーナの気性は時にトラブルも起こしたが、それ以上に冒険の助けになった。自然の様相や魔物の生態に通じた彼女の判断は、多くの場面で役に立った。また、彼女が得意とする細かな呪文の数々――たとえば、ろうそくの火を長持ちさせるとか、飲み水のある方角が分かるといった類のもの――も大いに力を発揮した。
地図に書き込まれていない部屋を覗こうとしたり、見たことのない植物をすりつぶして飲もうとしたりするシルヴァーナを、ザルゴは幾度も止めた。いつの頃からか、マントを掴んで引き留められる姿から、『
共に過ごすうちに、シルヴァーナはお目付役のオークに惹かれるようになった。そして新月の夜に秘やかな贈り物をした。クスノキを削って作った牡羊の彫像だ。牡羊はザルゴの守護
晴れて恋人となったのが三夜前のことである。欠けつつある
(くっふぅ~~~! ザルゴさんのにおいがする!)
宿の部屋はザルゴが使っている。オークの体臭が強いイメージは彼らが傭兵として遠征を繰り返してきた歴史から根付いたもので、清潔に過ごしていればオークと他種族の体臭の強さに大した差はない。それでも、部屋の中に愛するひとのにおいが漂っているのをシルヴァーナは鼻孔と肺腑で感じていた。
ザルゴはベッドの上で深く眠っている。大きい体格を支えるには必然的に大きなベッドが必要で、よって広い部屋を使わなければならない。毛布は腹から下にかかっている……こちらも体格には合っていない。短い毛がまばらに生えた胸はふいごのように力強く動き、それに合わせて寝息が聞こえる。
(いけない、興奮している場合じゃない!)
シルヴァーナは懐からそっと木切れを取りだした。その木切れには等間隔に切れ目が彫り込まれている。いわゆる物差しである。読者に伝わりやすい単位に換算すると、おおよそ15センチメートルの長さであった。
(恋人になった以上、愛するひとについて知りたくなるのは当然のこと……! そして来たる日のために、私は知らなければなりません!)
ベッドにはザルゴが寝ている。彼は冒険中は鎧を着たまま眠るのだが、そうでないときは裸になることは知っていた。眠るときの服装を、話の中でそれとなく聞き出したのである。
(いざ……測らせてもらいます! ザルゴさんの……アレを!)
実践の前には詳細な観察が必要である――というのが、シルヴァーナが師から受けた教えであり、彼女はそれを忠実に守っていた。そこで、いつか自分の体に挿入されるであろう男槍の長さを確かめることにしたのである。それを数字で知ってどうなるのか、不思議に思うかもしれない。だが、彼女にとっては必ず必要な段階なのだった。
(慎重に……お酒が入っているから、簡単には起きないはず。焦らず、ゆっくり……)
ザルゴがかぶっているのは薄手の毛布一枚だった。エルフはそれを慎重につまみ、時間をかけてまくり上げていった。今日は互助会で酒盛りが行われていた。いつものことながら、ザルゴはしこたま飲まされたはずだ。滅多なことでは起きないだろうが、大きな動作で目を覚ましてしまっては困る。
シルヴァーナは忍耐に自信があった。しかしザルゴの骨太な膝や筋肉の凹凸がついた腿が毛布の下から現れるたびに胸が弾み、毛布を取り落としそうになった。
(落ち着いて……深呼吸!)
目を閉じて鼻から息を吸い込む。嗅ぎ慣れた汗のにおいに混じって、生物的な、湿りと熱を感じる香りがした。スパイスを嗅いだような芳しさ。それが毛布に隠された奥から漂ってきていることは明らかだった。
「……じゅる」
はたしてその香りを、シルヴァーナは快く感じた。唾液がにじんできている。はやる気持ちをおさえきれず、慎重さを保ったまま大胆に毛布を捲り上げた。
(こ、これが!)
毛布を折り曲げてザルゴの腹の上にかける。下着はない。ソレはがっちりとした太ももの間に鎮座していた。それはあまりに大きく、分厚く、重たげで、そしてオスの匂いがした。
(
シルヴァーナは鼻を押し付けて思うさま嗅ぎたい欲求にあらがっていた。そしてしばらくして、ようやく自分の目的を思いだした。
(男性器を測る場合は、腹部側の根元から先端部までの長さを……いや……これは!?)
物差しを手にして、エルフは震えた。
どう見ても――ザルゴの逸品は物差しよりも長かったのだ。
(ど、どういうこと……! この長さで足りないなんて! まさか、これが
象の鼻を思わせるそれはオークの生態的特徴である厚手の肌に覆われているが、ごつごつしているのは表面だけで硬くはなっていないように見える。だらんと重たげに下を向いている。
(これでは、正確な大きさが測れない)
シルヴァーナの頭の中を、いくつかの考えが浮かんだ。
正確な測定をあきらめる――それはできない。数値を確かめなければ、正しく知ったことにはならない。シルヴァーナはザルゴの身長や手足の長さを測ったこともある。それを何かに使うというわけではない。ただ、知っておかなければならないという観念を持っていた。
正確に測定できない道具を使うなど、彼女の
(部屋に巻尺があったはず。あれなら!)
15センチ以上、というだけでは満足できなかったシルヴァーナは、来た時と同じく足音を立てずに扉をくぐった。自分の部屋にあるはずの巻尺を取りに行ったのである。
夜の街がざわめく喧噪は、ザルゴのいる上等客室からは聞こえなかった。眠りを妨げないよう、防音されているのだ。部屋の中での会話を人に聞かれないためでもあるだろう。
シルヴァーナは再び、音を立てないように扉を開けた。はやる胸を押さえながら、両手の間でぴんと巻尺を張った。
(これなら200センチメートルまで測れますよ! ザルゴの勇根が18センチなのか19センチなのか……まさかの20センチ以上なのか。いくつでも受け入れるための覚悟をしておかないと!)
いつかそれが、自分とつながる日がくるのだ。その時にどれぐらいの大きさがあるのかを知っておかなければならない。シルヴァーナはそう考えていた。
そうして再びベッドに向き合ったとき――
(――いない!)
ベッドの上には見慣れたザルゴの巨軀はなく、丸まった毛布だけが残されていた。
直後、事態は急転した。驚く間もなく、シルヴァーナの首に太い腕が巻き付き、腕がつかまれた。
「抵抗するな。首の骨をへし折るぞ」
尖った耳の後ろから、低くかすれた声が聞こえた。ザルゴだ。
(しまった……)
シルヴァーナは返事をしようとしたが、喉が締めつけられて呼吸もままならない状態である。
「誰の差し金だ? 命を狙われるほど恨みを買ってたとはな」
ここに至って、シルヴァーナは理解した。一度目の進入の気配に気づいたザルゴは目を覚まし、何者かがこの部屋に入ってくることを察して身を隠したのだ。
(私のことを暗殺者と勘違いしている――!)
間の悪いことに月明かりは雲に遮られ、部屋の中は真っ暗。気づかなくても無理はない。
「
(ちがう! これは男根測定用の巻尺で……)
と、声が出せればいいわけもできるのだが、侵入者がひも状のものを持っていたら暗殺道具だと思われても仕方がない。エルフは愛用の巻尺から手を離した。
「音を立てないように
(いやー、それほどでも……)
ザルゴが使っている客室の扉は蝶番が古びて、開け閉めのたびにキィキィと音がしていた。油を作りだす魔法はシルヴァーナの得意中の得意だ。それを応用して、蝶番の滑りをよくしておいたのだ。もちろん、秘密裏に陽棒を測るためである。
(って、照れてる場合じゃない! 余計なことをしすぎてザルゴさんに警戒されてる!)
シルヴァーナの細い首は、それより太い腕にとらえられている。もう少し力を入れれば、気道は完全に塞がれる……それどころか、頚椎を砕くことすら簡単だろう。
(あっ、でも……)
ぴったりと背中にザルゴの体温を感じる。分厚い筋肉に覆われた肉体。背中を預けると安心できる気がする。愛するひとの腕の中で最期を迎えるのは、幸せではないか――
シルヴァーナは酸欠でだいぶ判断力を失っていた。
一方、ザルゴは考えていた。冒険者が人の恨みを買うこともあるだろう。ましてや、異種族の互助会なんてやっているのだ。ギルドの中で反発を覚えるものもいるかもしれない。まさか命を狙われるほどとは思っていなかったが。
ザルゴが目を覚ましたのは、シルヴァーナが部屋に戻っている時だった。下半身が寒くなったせいかもしれない。部屋に近づいてくる気配を感じたから、咄嗟に扉の裏に隠れたのである。侵入者はのこのこと入ってきた。うまく背後を取ってつかまえたまではよかったが、ザルゴ自身も迷っていた。
安全を考えれば、大声を出して人を呼ぶべきだろう。だが、ことを荒立てることはかえってギルドの中での立ち位置を危うくしてしまうかもしれない。互助会の仲間のことを考えれば、ここは穏便に、秘密裏に済ませたい。
「動いてくれるなよ。両手を上に上げてくれ」
首にかけた腕はそのまま、ザルゴは腕をつかんでいた手を離した。その手で侵入者の体に触れる。他に武器を隠し持っていないか確かめるためだ。
「っくふっ……♡」
ザルゴの大きな手のひらが、シルヴァーナの体の上を這う。控えめだがハリのあるバスト。すらりとした腰つき。肉付きのいい大腿……武器らしきものは見つからない。男は大真面目に危険に対処しようとしていたが、いっぽう女は恋人に手によって体をまさぐられることに興奮していた。
(そ、そんなところまでっ♡ 私たちが恋人になってまだ三日目の夜なのに♡)
もとはと言えば自分のせいであることを棚上げして、シルヴァーナは悶えていた。首には太い腕が巻き付いたままなので、苦しい呼吸のせいでくらくらしていた。
「女? それに、このにおい……」
歴戦の冒険者は腕の中でもぞもぞと動く反応に、何やら様子が違うらしいぞと気づいた。敵意や殺意のようなものは感じられない。抵抗の意思もない。それどころか、むしろ身をゆだねてきている。何より、やや癖のついた髪から漂う香りには覚えがあった。オークは鼻が利く。酒と寝起きのせいで鈍っていた頭でも、その香りが誰のものかに思い至った。
「シルヴィ!」
のどを押さえつけていた腕が離れる。窒息寸前だったエルフのノドががむしゃらなフルートのような音を立て、シルヴァーナは床に崩れ落ちて何度も呼吸を整えた。
「はあっ……はあっ、ザルゴ……」
こっちも酸欠により意識がかなり濁っている。愛する人にすがりついたつもりが、裸で立っているザルゴの下半身に抱き着いたので、陰部に顔をくっつける姿勢になっていた。
(
緊張でにじんだ汗の香りが混じったオークの
「お、おい、どういうことだ?」
暗殺者かと思って首を絞めた相手が恋人で、よだれを垂らしてチン嗅ぎしている状況に、ザルゴは混乱していた。無理もない。
「……はっ!」
呼吸困難から回復したシルヴァーナはようやく状況に思い至った。
「ええと……」
股間から顔を上げる。ちなみに、ザルゴの鈍器を思わせるものは柔らかなままでシルヴァーナの眉から顎までの長さに相当していた。
「すみませんでしたぁ!」
エルフはオークの足の間に頭を突っ込んで土下座した。
「話をまとめると……」
ザルゴは毛布を腰に巻いてベッドに腰かけていた。シルヴァーナはその前の床にはいつくばって頭を下げていた。
「俺が寝ている間に部屋に忍び込んで、サオの大きさを測ろうとした?」
「はい」
「カギは?」
「魔法で開けました」
「いいか、シルヴィ。街では他人のプライベートな空間に無断で入るのは犯罪になるんだ」
「重々! 承知! しております!」
シルヴァーナは深々と頭を下げた。
「ザルゴさんが酔いつぶれてなかなか起きそうになく、今こそがチャンスだと思うといてもたってもいられなくて……」
「俺は君の思慮深さを尊敬している。でも、自分のことについてはその思慮深さが至らないところが
(タマも大きかったな……)
シルヴァーナはぼんやりしていたが、彼女が頭を下げていたのでザルゴは気づかなかった。
「どうしてこんなことをしたんだ?」
「それは……だって、いきなり陰茎測定をしたいと言っても嫌がられると思って!」
「嫌というか、『何を言ってるんだ?』と思うな」
「こっそり寝てる間に
「俺が目を覚ました時のことは考えてなかったのか?」
「まったく」
ザルゴは頭を抱えてしばらく押し黙った。あまりのことに、何から指摘すればいいのか考えるのに時間がかかったのだ。
「軽蔑しましたよね……私なんかもうどうなっても構いません……」
ひれ伏しながらシルヴァーナは涙を流した。愛する人に対する犯罪行為。追放されても文句は言えない。
「このことを広めるつもりはない。俺と君だけで話をつけたい」
それは政治的な判断でもあった。ザルゴの立場では、ひとつの汚点が少数種族たちの立場を危うくするかもしれない。だが、それだけではない。ザルゴにはシルヴァーナの動機はよくわからなかったが、それを知ることが、ふたりの間にある障壁を取り払い、近づくために必要だと思ったのだ。
それから、何が起きたのかをほかの人に説明するのが嫌だったからでもある。
「これまでの付き合いで、君のことを多少はわかっているつもりだ。君にとっては切実な気持ちがあったんだろうと思う」
「はひぃ……」
今更ながらに、シルヴァーナは自分を恥じていた。ザルゴが責めることなく理解してくれようとしているのを感じて、かえって自分の衝動的な行動に後悔が生まれつつあった。
(酔っぱらっていたのは私の方じゃないか?)という思いさえ感じていた。
「だが、ふだん見せていないものを一方的に見ようとするのは、信頼を損なう行いだ」
ザルゴは話しながら、この場をどう収めようかと考えていた。恋人を傷つけないよう、そしてお互いが納得できるように調整する必要があると考えていた。それはリーダーとしての気質であり、思いやりでもある。だから、彼の言葉をシルヴァーナが常識的に受け止めてくれることを期待していた。
しかし、思い込みの激しいエルフは彼の言葉を別の意味に解釈した。
「じゃあ、脱ぎます!」
はたして、エルフは自らの服を脱ぎ始めた。
「ん!?」
ザルゴが反応に困っている間に、シルヴァーナは脱いだ衣服を丁寧にたたみきっちりと床の上に並べた。
「一方的じゃなくて双方向ならいいってことではなくて……」
と、声をかけたときには最後の一枚を広げたエルフが深々と土下座していた。
「このたびは本当にすみませんでしたぁっ!」
「待て待て待て! なぜ全裸で土下座をするんだ!」
「全身で謝意を表すのが最大の謝罪、そして最も無防備な姿で行うのがもっともよいと……」
「誰に吹き込まれたんだ……」
頭を掻きながら、ザルゴは大きく息をついた。オークは夜目がきく。だから、暗い部屋の中でも恋人の裸がよく見えた。
「わかったから、服を着てくれ!」
「いいえ! 許してもらえるまでは決して!」
シルヴァーナはザルゴへの謝意を表そうと思った。原始に立ち返る本能が自然と姿勢を変えさせた。土下座から仰向けへ。弱点である腹を見せる降伏のポーズである。
「なあっ……!」
ザルゴから見れば、裸のエルフが裸で脚をおっぴろげているように見えた。ように見えたというか、実際その通りの姿になっていた。
「私はあなたのものですぅ! どうにでもしてください!」
申し訳なさと恥ずかしさが一定のラインを越えてハイになっているシルヴァーナは子犬のように背中を床に擦りつけながら叫んだ。
「本当にいいんだな?」
ゆらり、と立ち上がるザルゴは立ちのぼるオーラを身にまとっていた。戦いの際に身にまとう怒りのオーラによく似ていたが、わずかに違っていた。
それは欲望のオーラだった。
「私にどうか分からせてください!」
そのオーラに気づかず、シルヴァーナは両手を丸めて胸の横で揺らしていた。犬の真似である。ここに至っても、彼女は謝罪ハイになっていた。
「それじゃあ、お互いのために躾をするしかない」
ザルゴは腰に巻いた毛布を外した。
むっと立ちのぼるオーラに包まれた巨棒が現れた。それは彼の灰褐色の肌よりもやや黒みが強く、先端部は紫がかってグロテスクに張りだしていた。凶悪に張りだしたエラには細かなトゲのような粒が並んでいる。全体は長大で、さながら攻撃性を増した
「はひ……!?」
濃紫のオーラをまとって目の前に飛び出してきたそれを見て、シルヴァーナは思わず声をあげた。20センチどころではない。彼女の顎を根元に着けたら、先端は頭頂より高く飛び出すほどの長さだ。
「俺はできる限りの我慢をしたつもりだったんだ。だけど、君が体を見せつけるから……」
ザルゴの声には怒りによく似た攻撃的な性欲がにじんでいた。
この時、シルヴァーナは思い出した。自分の体が成熟した大人の女のもので、恋人となることを受け入れたザルゴはその体に魅力を感じていたのだということを。
「これが君が測りたがっていたものだ」
ぐい、と、頭を抑えられる。仰向けのままのシルヴァーナの体を跨いで、長大な雄槍が顔に押しつけられた。
ずし……と、顔に重みを感じた。太く長い陽根はみっちりと肉が詰まった感触があり、頬から額まで熱気と湿気が押しつけられる。スパイシーな香りが先程よりもさらに濃く感じられた。
「こ、これがザルゴの……
胸元にもずっしりとした重みがあった。中身がパンパン煮詰まったかのような陰嚢が当たっているのだ。
「夜中にベッドの中に忍び込むのも、裸を見せるのも、男を凶暴にさせる作用があるんだ。わかったら……」
ザルゴはここに至っても、脅しのつもりだった。オークの怒張を見せつけることでシルヴァーナがたじろぎ、意気消沈すると思っていたのだ。
だが男女の仲は予測がつかないことが起きるもの。はたしてエルフの反応は予想と違っていた。
「はぁ……はぁっ♡ れぇりゅ……っ♡」
「くぉ……!?」
シルヴァーナは香りと熱にとろかされたように潤んだ瞳で恋人を見つめながら、舌で熱源体を舐めあげた。香りにあてられて、こぼれそうなほどの唾液がにじみ出していた。それを全体を覆うように丁寧に、何度も舐めあげていく。
「し、シルヴィ、くう……っ!」
自分で見せつけておきながら、予想外の反応にザルゴはたじろいだ。
「大きすぎてっ、びっくりしたけど……はあっ♡ んちゅる……っ♡ こ、このにおい♡ 止められな……っ♡」
指を絡める。エルフの細い指では握りこんでも指が回り切らない。直径や円周も測らなければと思ったが、今はそれよりも愛しい熱棒に魅了されていた。それはむっと野生のにおいを発する大蛇であり、ゴツゴツとした凶器であり、生命そのもののトーテムだった。シルヴァーナはそれら全ての印象を自分の肉体で感じて、体の芯が熱くしていた。
「ま、待て、そんなことをさせるつもりは……」
「私も、こんな……んちゅる……っ♡ するつもりじゃなかったのに、もっと感じたくて……んれぇっ♡」
幹を舐め回してのぼっていく舌がカリ首へと辿り着いた。張りだしたエラには小さな粒のようなイボがいくつも並んでいる。舌でなぞるとザラザラとした感触があり、その刺激を求めて尖らせた舌先を何度も滑らせた。
「く、ぅ……!」
ザルゴが鼻の奥でうめくように声をあげた。いきり立った
「んぷっ♡ じゅる……っふ、ぅうっ♡ 太すぎて、口に入らにゃい……♡」
紫がかった肉傘にしゃぶりつく。少し前まで何をしていたのか忘れてしまうぐらいに、彼女はその行為に没頭していた。口の中に牡のにおいと味が広がる。味覚でもザルゴを感じたことで、幸福が頭を支配していく。
恋は視界を明るくするという。シルヴァーナはいまや暗い部屋の中でも、上目遣いに見る恋人の表情がはっきり分かった。
「シルヴィ、このままでは……」
ザルゴは眉をしかめ、唇を引き結んで何かを堪えようとしていた。シルヴァーナはその苦しみから解放してあげたいと思った。
「……
片手では指が回り切らない
「ぐ……っ、ぅ、おおおおおっ……!」
ザルゴは周囲に音が漏れないよう、叫びを必死に抑えた。だが絶頂までは抑えることができなかった。
どびゅうううううううっ! びゅぐっ! びゅぐっ! びゅるるるるるるっ!
爆発的な勢いで熱い白濁が噴きだした。あまりにも力強くしゃくりあげるので、まるで暴れ牛の角を握りこんでいるみたいだった。
はじめの一射こそ亀頭に吸いついた口の中に飛び込んできたが、それよりあとは力強い脈動で暴れ回り、めちゃくちゃに撒き散らすようだった。シルヴァーナの癖のある髪の上から浴びせられ、胸元まで垂れ落ちた。窒息させるために頭上から落ちてくるスライムの感触を思い出した。その時は喉を塞がれたが、今は口からも鼻からも、猛烈な香気が押し寄せてくる。
(ザルゴの味♡ ザルゴのにおい♡ 口の中で絡みついて、肌が覆われてるっ♡)
口内のドロドロしたかたまりは苦いようなエグいような、味わったことのない風味だった。幸福感で満たされたシルヴァーナの頭はそれを快い味に感じた。きゅうっと目を閉じ、喉を逸らして――
――ごくんっ♡
飲み込んだ。喉の奥から鼻に向って、一層強い香りが立ちのぼってくる。
(
ぷしっ――と、エルフは自らも熱いしぶきを
男女の香りがむっと熱気をまして部屋の中に広がり、満たしていく。
「く、っは……っ、ぁあ……!」
ザルゴは恋人の顔と体を汚す征服感と背徳感に声を漏らした。せいぜいが驚かせるだけのつもりだったのに、愛しい相手からの思わぬ愛撫で絶頂してしまった。
彼の意図とは裏腹に興奮しきった
「く……っ、こ、こんなつもりは……」
取り繕うが、跨がった姿勢のままだ。ザルゴは体をどかそうとするが……
「まだ……」
エルフの白い手が剛直を握る。びくっ! と跳ね上がる
「もっと、出してほしい……♡」
蕩けた思考。蕩けた声。蕩けた目。シルヴァーナは愛おしそうに砲身を撫で、その下にあるずっしりとした
――ブツンッ!
その瞬間、ザルゴの理性の糸が音を立てて切れた。
「ぐおおおおっ!」
抑えていたはずの叫びをあげて、シルヴァーナの肩を掴む。かと思えば、軽々と抱え上げた。
「ひうっ!?」
寝ころんでいた姿勢から一気につま先が床から離れる。ぐるんと視界が回ったかと思うと、ベッドの上にいた。
「ふーっ、ふーっ……!」
ザルゴは鼻息を漏らし、ギラギラとした目でエルフのほっそりとした体を
「ざ、ザルゴ……はあうっ♡」
ほんの少し冷静になったシルヴァーナが声をかけようとしたが、オークはぐいっと脚を割り開かせて、長大な
(こ、こんなの20センチどころじゃないっ♡)
「俺は……俺は紳士的に振る舞おうとしたのに!」
ザルゴの声は低く掠れていた。どろぉ、と新たな体液が先端からにじみ、シルヴァーナの胸の下にぽたぽたと垂れていた。
「君がベッドに忍び込んだり、裸を見せつけたり、ねだったりするから! だから、これは……俺がしていることだが、半分は君のせいでもある!」
ず、ず……ザルゴの大岩のような体が引かれていく。男の象徴も下がり、じっとりと濡れたシルヴァーナの秘部に触れた。
(こっちは違法行為まではたらいてるのに五分五分にしてくれるなんて……!)
トクン、とシルヴァーナの胸が高鳴った。同時に
「シルヴィ……!」
「ザルゴ♡」
「そんなに測りたいなら、体で測らせてやる……!」
ず、ぶ、ず、ず、ずぶぶぶぶっ……
「あぁああぁぁぁっ♡ 中に、熱いのが入って……っくうううっ♡」
分厚いものが体の中に入り込んでくる。強引に押し広げられる感覚に痛みが伴ったが、バチバチと火花が走るような快感が押し流していく。
「ぐ……ぅ、ぉお……!」
ザルゴが唸る。エルフの白い体を掴んで引き寄せる。
ずぶぶぶぶぶっ……ず、ぶ、ずぶぶ……
「んっおおおっ♡ ふぐうっ♡ お、奥まで♡ 奥まで入ってる♡」
胎の奥まで満たしていくような熱い質量がさらに入り込んで来る。舌や掌で触れたときはただ硬いだけに感じられたが、体内に
「シルヴァーナ……」
「はっ♡ はっ♡ わ、私の中が、ザルゴで満たされてぇ……♡」
じっと見つめ合いながら、シルヴァーナは必死に喘いでいた。腹の奥が押し上げられるような感覚で口が半開きになっている。
ずぶぶぶぶっ! ずぶっ、ずにゅうううっ!
「待ってっ♡ もう奥に着いてる♡ 入んにゃいぃぃ♡」
だというのに、獰猛な器官がさらに進む。ドクン、ドクンと脈打つ
内臓が胸元に向かって圧迫されるようで、体がのけぞる。臍の下がボコッと盛り上がって、衝撃が頭の裏側まで突き抜ける。
「ぐ、ぅ、おおおっ……!」
「はっぐっ♡ あおおっ♡ ザルゴっ♡ と、止め……苦し……ひぎいっ♡」
ザルゴの高まった体温で、口から漏れる息は蒸気のように白く見えた。シルヴァーナは必死に訴えるが、獣欲に満たされた男はさらに腰を揺り動かした。
ずぶんっ! ずぐっ! ずっちゅ、ずりゅうううっ!
「んっおおおっ♡ ふぎいっ♡ お、おぐっ♡
突き上げられるたびにその衝撃でシルヴァーナの両足が跳ね上がる。胎奥まで突き刺さった剛棒が引き出されると、粘ついた愛蜜が泡立ちながら溢れ、シーツに染みが広がっていく。
体の中に杭を打ち込まれてかき混ぜられるような感覚。苦悶で叫びたいのに、体を圧迫されて呼吸も浅くなる。窒息しそうなのに、浮遊した意識は快感に塗りつぶされて、苦しさをどこかに追いやっていた。
ぐっぽっ! ずぶっ! どちゅっ! ずにゅぅっ! ぐぷぷっ!
「あぐううっ♡ んぉ♡ はひっ♡ ちんぽっ♡ おおっ♡」
ぷしっ! ぷしっ! シルヴァーナは腰を浮き上がらせ、くり返し飛沫を噴き上げた。
涙でにじむ視界に、汗を浮かべて彼女を見つめるザルゴの顔が見えた。無我夢中ですがりつき、苦しいはずの侵入者を自ら望んで受け入れた。
男根でぼっこりと押し上げられる胎奥がごくりと動いて吸いつき、ぎっちりと男を締めつける。細いエルフの体があまりにも大きすぎるオークの
「シルヴィ! おぉ……っ、ぁあ……!」
ぎくんっ! と、ザルゴの腰が跳ね上がる。子宮まで押しつぶすように、極太業物が奥に押し上げられる。その衝撃がシルヴァーナの本能を押し上げる。
(クるっ……♡)
体をのけぞらせて、下半身をぴったりと押し当てる。肌までもが濡れた粘膜になったかのようにぴったりと吸いつき、ザルゴ自身を逃すまいと強く咥え込んだ。
「が……っぐ、ぅ、おおおおおおおっ!」
オークが大きな体を震わせて、怒号にも似た叫びとともに奔流を解き放った。
どくっ! どくんっ! どぐんっ! どぐんっ! どびゅるるるるるるるっ!
灼熱のマグマが注がれるように、体の奥が熱いもので満たされていく。
「ふっぐうぅうううううっ♡」
髪を振り乱し、絶頂感に飲み込まれながらシルヴァーナは叫んだ。
頭の奥が白く染まって、しがみついたままがくがくと体を震わせる。意識を手放しかけているのに、体の奥は生命としての本能なのか、ぎゅうぎゅうと締めつけてオスの精をむさぼり、飲み込もうとしていた。
(は、測るだけのつもりだったのにっ♡)
安全に済ませるつもりが、我が身を持ってその威力を知ることになってしまった。
(あの濃いのが、私の中に全部入ってます……♡)
ずっしりとした重みを胎奥に感じて、シルヴァーナは蕩けるような幸福感に包まれていた。
初めての行為を恐れて、覚悟を決めるために測りに来たのだが……愛しいモノを受け入れる感覚は想像をはるかに超えていた。
「く……っ、シルヴィ……」
長い絶頂が過ぎ去り、ザルゴが唸った。獣のような欲望を吐き出して、強引な行為が恋人を苦しめていないか心配になったのだろう。
「愛する人と繋がるのが、こんなに幸せだったなんて……」
必死で呼吸を喘がせながら、シルヴァーナは微笑んだ。快感のあまり口の端から唾液が伝っていた。
「これも、ひとつの実践です……ね」
「く……っ。オークをあまり魅了してくれるな……!」
がっしりとした腕がシルヴァーナを抱きしめ、オークの大きな唇がエルフの可憐な唇を覆った。
「んっ……っふ、んんんっ♡」
体の中を大量の精で埋められて苦しいうえに唇まで塞がれては気を失いそうなほどだったが、エルフはむしろそれを喜びに感じた。ザルゴは牙で唇を傷つけないようにしていたが、シルヴァーナの方が強く求めて吸いついていた。
「はぁ……はぁっ♡ 今度からは、忍び込まずに……一緒のベッドで寝られます……♡」
くたっと両手足を投げ出して、シルヴァーナは微笑み……
「ああ、そうだな……」
ザルゴはその細い体をがっしりと掴み、抱き起こした。
「ひっぐぅっ♡」
シルヴァーナ自身の体重を受けて、雄茎が子宮を押し上げる。どぽっ、と、注がれた白濁が結合部の隙間から噴き出した。
「あ、あのっ♡ 今ので幸せに終わる感じじゃ……」
「一度だけでは、測りきれないだろう。きちんと確かめてもらわないといけないからなっ……!」
ずんっ! ずんっ! 抱え上げたエルフの体を、オークの剛勇棒が打ち抜くように突き上げて行く。
「ひっぎぃいいいっ♡」
全身を揺さぶられながら、シルヴァーナは叫んだ。
宿の外にまでその声は響く。ザルゴがエルフの純潔を散らしたことは、翌朝には仲間達に知れ渡っていたのだった。
できるだけアレをいろんな呼び方で書くことに挑戦しました。