俺は幼馴染のシオリと一緒に登校していた。
シオリは整った顔をしており、幼馴染の贔屓目なしでもかなりの美人である。
聞いた話では10人以上の男子から告白されているのだとか。
まさに学校のアイドルだ。
そんなシオリの事が俺は好きだった。
小学校の頃からずっと想い続けていて、いつか恋人になれたら良いなと期待していた。
だが、それももう叶わない願いである。
何故ならシオリには既に彼氏がいるのだから。
一つ上の神影先輩。サッカー部のエースで、女子人気の高いイケメンだ。
その神影先輩とシオリが付き合い始めたのは二ヶ月ほど前だった。
それを本人から聞いた時は目の前が真っ暗になってしまったが、シオリを困らせてはならないと思い平静を装った。
それからシオリは先輩とのデートの話など俺に報告してくるようになった。
初めての彼氏に舞い上がっているのかもしれない。
嬉しそうに微笑む顔はとても可愛らしかったが、それが他の男を想ってのモノだと考えると死にたくなってくる。
「──それでね、先輩は私の作ったお弁当を美味しいって食べてくれたの。前より上手になったねって」
「ふーん。それは良かったな。シオリは昔から料理が得意だもんな」
「うんっ。ユウトくんがいつも味見役になってくれたから助かったんだよ?」
「別に、シオリの料理は最初から美味かったから役得だったぞ」
「そう? ふふっ、ありがと」
シオリは昨日の先輩とのデートの話をしていた。
公園でお弁当を一緒に食べたらしい。
今までシオリの手料理の味を知っているのは俺だけだったんだが、そうではなくなってしまった。
シオリは頬を薄ら染めている。
神影先輩の事でも思い出しているのだろうか。
恋をしたシオリの顔は前にも増して魅力的になっており、俺の心を騒つかせる。
「公園の後は少しだけお買い物をしてね、昼過ぎにはお家に帰ったの。先輩、家の前まで送ってくれたんだけどそのまま帰すのも申し訳ないから家に上がってもらったんだぁ」
「昨日日曜だろ? おじさん達いなかったのか?」
「え、うん。ちょっと出掛けて貰ってたんだよ」
「へぇ、そうか」
自分の失言に気付いていないシオリ。
少なくとも彼女の中では先輩を家に上げる気満々だったという事になるのだが。
「リビングで先輩と少しお話ししてね、それでその後に、その────」
シオリは何かを言いかけたが、急に顔を真っ赤にして言葉を止めた。
「ごめんね、やっぱり秘密」と誤魔化すシオリ。
「………………そうか」
俺はそれに何も気付いてない風に首を傾げてみせた。
どうにか胸の痛みを顔に出さずにいられただろうか。
「ユウトくんは好きな子とかいないの?」
一番されたくない質問をシオリがしてくる。
お前だと言ってやったらどんな顔をするのだろうか。
もしかしたら先輩と別れてくれるだろうか。
そんな事を考えてしまう。
(まあ、今更勇気を出しても手遅れなんだけどな)
俺は「いないよ」とシオリに微笑みかけた。
──彼女が言い掛けた言葉のその先を、俺は知っている。
シオリ。お前は昨日、自分の部屋で先輩とセックスをしたのだろう。
知っているぞ。全部見ていたからな。
シオリが付き合っている神影先輩は、どうやら俺を警戒していたらしい。
もしかしたらシオリが先輩の前で俺の話でもしていたのかもしれない。
だからか、先輩は俺にシオリを諦めさせようとしていた。
一ヶ月前。
シオリ経由で連絡先を交換していた神影先輩から電話があった。
それはテレビ電話になっており、スマホの画面にはベッドに座るシオリと先輩の姿が映し出されていた。
最初はよく分からなかったが、しばらくして映っているのがシオリの部屋であり、そして2人がこれから何をしようとしているのか理解した。
どうか違ってくれという俺の願いは叶わず、先輩はシオリの服を脱がしていき、裸にして押し倒してしまった。
夢にまで見たシオリの身体。
意外に大きな胸とその先のピンクの乳首。
薄い陰毛の下の大切な場所までは流石に見えなかったが、伸ばされた先輩の手がそこを撫でる様子はしっかりと映っていた。
どうやらシオリはあまり乗り気ではなかったようで、先輩をやんわりと拒絶していたが、何度もアソコをいじられ、胸を揉まれた結果、遂には受け入れてしまった。
先輩は恐らく俺に見せる為にシオリの身体をカメラの方に向けると、隅々まで撫で回し、そして最後にペニスで女性器を貫いた。
好きだった幼馴染が初めてを奪われる姿を見てしまった俺はその夜涙で枕を濡らす事になった。
だが、先輩はその一回で終わりにはせず、シオリの部屋に行った時には毎回俺にテレビ電話を繋ぐようになった。
嫌なら見なければ良いと思い、一度、着信を無視したことがあったが、あの時はシオリが何をされたのかと余計に想像してしまい、他に何も考えられなくなった。
それから俺はシオリが犯される姿を毎回見るようにしている。
だから色々と知っているのだ。
シオリが背後から犯されると「オオォォ」と獣のような声で喘ぐ事を。
初めて潮吹きをしてしまった時、怖くて泣いてしまった事を。
陰核の皮を剥かれるのが好きで、いつも行為の前に先輩に剥いて貰っている事を。
お尻の穴に指を入れられると、先輩に従順になってしまう事を。
全部知っている。
「ねえ、ユウトくん」
隣の可憐な幼馴染が名前を呼んでくる。
昨日、先輩の高速ピストンをくらってアヘ顔を晒していた幼馴染が。
「私ね、実はユウトくんの事が好きだったんだよ?」
やめてくれ
何でそれを今頃言うんだ
「でもユウトくん、私の事幼馴染としか見てないでしょ? だから他の人を好きにならなくちゃって思って」
俺がいつそんな事をいったんだ
ああ、ダメだ言うな
「そんな時に先輩がお試しで付き合おうって言ってきたの。だから練習のつもりで付き合ってみたんだ」
そんな気はしていた
でも言葉にはしないで
「そんな理由で始めた交際だけどね。正解だったよ」
それ以上は口にしないで
「私今、先輩の事が大好きだもん」
俺が手に入れていたかもしれない笑顔で
シオリはそう言った
主人公キモイですね