ヴィランが親の自分は、現在、ヒーローの子どもであるそれと共に生きている。
それはそれとし、なかなかに色々と過ちを犯しまくっている気がする。


他で書いている連載のRー18ものです。

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見たい方がおられるみたいなので投稿してみました。普段、18ものは書かないので、そこまで期待しないでいただけると嬉しいです。

というか、自分で尖っていると言った手前、これは本当に尖ってるのか謎です。


何か、こういったの読みたいとかありましたら、ここにくだされば。何か、アンケートというか、興味です。
https://odaibako.net/u/kasuka_770


入れ替わっての過ち

 

「・・・・・で、こうなったと。」

 

エンデヴァーはそう言いつつ困ったような、身内以外には不機嫌そうな、顔を目の前の二人に向ける。

そこには、困ったようにふにゃふにゃと笑うブルーフレイムと、これ以上無いほどに不機嫌そうな顔をしたアシストがいた。

 

「・・・・中身が入れ替わったと。」

「うん、ごめんね、おっちゃん。」

「・・・・ごめん。」

 

 

その日は、面倒な捕り物があった。

相手のアジトをようやく突き止め、殴り込みを行った。事態は滞りなく進んだのだが。

 

「相手の個性にかかったと?」

「うん、混乱って言う個性らしくて。」

「個性の出力を狂わせるらしいんだけど。どうも、かかった瞬間に転夜の個性で人格が入れ替わったんだよ。」

「で、持続時間が狂ったらしくてそのまんま。一応、相手の個性は一日持続らしいから明日ぐらいまでこのまんまだね。」

 

えへへへへへへと笑うブルーフレイムこと燈矢、いいや転夜の姿は彼のことを知っている身内からすれば非常に不気味だ。それと同時に、アシストこと転夜に入った燈矢の様相に怯えている。

なんといっても、転夜の顔立ちは彼女のよく笑う性質に助けられて人好きのするように見えているだけで元々はなかなかに圧があるのだ。

 

「はあ。ともかく、お前達は今日は帰れ。報告書は明日、提出でいい。もしも、明日まで戻らないならまた検討する。」

「いいわけ?」

「そう言うなら、転夜の顔でしかめっ面をするな。その顔で、その表情をするとほかのSKの士気が下がる。」

「・・・・わかった。」

「ああ、それで、転夜?」

 

エンデヴァーは転夜の方に視線を向ける。彼、いいや彼女はどこか上の空だ。

 

「おい!」

「え、あ、はい!?」

「どうした?」

「あー、いや、さすがに燈矢の体だと違和感があって。」

「そうか、ともかく、今日は帰って待機しろ。」

「事務所に、その顔でその表情をされると指揮が下がる。」

「そんなに変かな?」

 

転夜は、燈矢の顔で捨てられた子犬のような顔をする。その様は、なかなかに不気味だ。

 

「まあな。」

 

エンデヴァーの声を聞きつつ、転夜はどうしたものかなあと考える。

 

(・・・・・勃ってるんだよなああああああああ。)

 

 

 

 

転夜とて、散々に男になってきた身だ。

男の体のメカニズムというものに関して理解しているものはある。死ぬギリギリのような、戦闘を終えた後など、そういった反応をすることは経験していた。

 

(まあ、忙しかったし。疲れ切るとなんか勃つらしいしなあ。)

 

自分の体の時は良い。女の体に戻って、ある程度走ればいつの間にか失せている感覚だ。

けれど、今は違う。

 

(なんだっけ?そういう股間を守るらしいやつ付けてるからいいけど、完全に勃っとるんよ。)

 

ふらふらと転夜と燈矢は、姿は反対といえど、疲れ切った表情は同じだ。

 

「ともかく、泊まってた部屋で着替えて、帰ろっか。」

「帰って寝るか。」

 

もう、着替える程度では動揺しない。下着姿など、一緒に暮らしていれば幾度も見たのだ。

 

「・・・・風呂は?」

「もう、今日は諦めろよ。互いの体で入るわけにはいかないだろう?」

「だねえ。」

 

二人はそのまま帰宅になるのだが、自宅、轟家に向かう途中で転夜がああと声を上げた。

 

「なに?」

「やべえ、ごめん、家によっていい?」

「どうしたのさ?」

「郵便の住所間違えて、うちに贈っちゃったから、せめて家の中に入れときたい。」

 

その要望に燈矢はうなずき、この頃はあまり帰っていない自宅に向かった。

 

「もうさ、この家手放して家に住めばいいじゃん。緊急用で、それこそ借りてるだけでしょ?」

「いいこと教えたげるよ。ここ、買った。」

「は?」

「・・・・オールマイトのおっちゃんが、成人祝いに買ってくれた。」

「・・・・・うえ。」

「引かないでよ。まあ、ここら辺あんまり人気ないし、そこまで高くないらしいけどさ。家の値段、教えてくれてないんだよね。」

「太っ腹だな・・・・」

「あの人、私への甘やかしずっと間違えてる質感があるよ。」

「そういや、教育費とか少しずつ返していくとか言ってたけどどうなったの?」

「・・・・オールマイトのおっちゃんの方には、自分に返したいなら寄付でもしろって。炎司のおっちゃんは、年収か、実績か、ランキングを自分よりも上回ってから生意気言えってさ。」

「・・・・えっぐ。」

 

そう言いつつ、転夜はごそごそとポストを探っていたが、家に帰ってくると疲労がどっと出てきた。

 

「・・・・なあ、燈矢。もう、今日はここで寝るだけ寝ない?どうせ風呂も入んないし。必要最低限のレトルトはあるし。この前、布団干したしさあ。」

 

それに燈矢も疲労が出てきたのか、家を見つめて、こくりと頷いた。

二人はそのまま布団を敷き、家に置いていたスエットを着る。フリーサイズというか、ぶかぶかの衣服が好きなため、大きめのサイズを買っておいてよかったと思う。

どうせ、風呂には入れないのなら、もう気にすることもない。

 

(・・・冷さんにこっちで寝るって連絡したし、目覚ましもかけたし。)

 

そのまま、寝たはずなのだが。

 

 

転夜は限界まで起こった疲労で寝付いた後、そこまでかからずに起きてしまった。

起き上がり、そうして、布団の上であぐらを掻いた。

そうして、はあとため息を吐いた。

 

(・・・・ちんこが気になる!!!)

 

元々、もう寝るだけでいいのだからと、股間の防御のためのそれはそのままにしている。疲労で感覚が麻痺していたため気にならなかったが、少し寝て意識が覚醒すると改めて気になってしまう。

 

(つーか、ちんこが勃っているせいか、なんかムラムラして落ち着かねえ。)

 

転夜は、燈矢の姿で頭を抱えた。

これが、自分だったならば、もう諦めて見よう見まねでなんとかするだろう。けれど、燈矢の体である。

そんな所を勝手に触ることは出来ない。

それはそれとして、ちんこは勃っているし、ムラムラもしている。

いつも通り走ってなんとかすると言うのも、燈矢の体のせいか、そんな気にならない。

 

「・・・・燈矢。」

「・・・・なんだよ、まだ、眠れるだろ?」

「いやさ、寝れなくて。」

「腹でも減って・・・・」

「ちんこが勃ってるんだけど。」

 

それに転夜の姿をした燈矢が目を見開いた。どうやら覚醒したらしく、がばりと起き上がった。

 

「は?」

「だから、ちんこが勃ってるんだよ。」

 

その言葉に燈矢はどんどん顔を赤らめていく。

 

「お、おま・・・・!」

「しかたがないじゃん。この頃忙しかったから、発散無理だったんだろ?おまけに、あんだけアドレナリンが出るようなことしたし。」

「だからって、おまえ・・・・・」

 

転夜は顔を赤くしながら、しおしおと蹲る自分の体をまじまじと見つめる。

 

(・・・・燈矢の体のせいか、自分の体なのに、なんか、妙にムラムラする。)

 

勝手に興奮している己に頭を悩ませつつ、どうしたものかと悩む。

 

「どうしろっていうんだよ!」

「うーん、せめて股間のプロテクターみたいなの取って欲しい。たってるせいで窮屈なんだけど。」

「恥ずかしげ、とか、ないのかよぉぉぉ・・・・・」

「私だって散々男になってるんだから、これぐらいの生理現象は慣れてるよ。なあ、このままじゃ寝れないからとっていいか?」

「はあ!?取るって、お前、その、それって俺のに触るってことだろ!?」

「君の手で触るんだからいいだろ?」

「ダメに決まってるだろ!?」

「じゃあ、君が取ってよ。」

 

そう言えば、燈矢は葛藤するように悩んだが、自分が何をしなくても最終的に転夜がすると思ったのか、蚊の鳴くような声で目をつむれとだけ言った。

 

それに転夜はまぶたを閉じ、されるがままにする。そうすれば、ズボンが下ろされ、股間の辺りが涼しくなる。

 

(・・・・・なんか、勃ってる感覚が余計に、わかるようになったような。)

 

いや、というかめちゃくちゃにわかった。なんか、ぼろんと出たような感覚があった。

 

(いやあ、男の時にもあったけどさあ。他人のは、すげえ気まずい・・・・)

「もう、いいぞ。」

 

それに転夜は目を開けば、股間の辺りがだいぶ楽になった。というか、よけいに、落ち着かなくなった。

ちらりと下を見ると、スエットのせいか、勃っているのがそのままわかる。

 

「・・・・・もう、なんだよ、殺せよ。」

 

布団の上に転がり、嘆く燈矢の方を見たとき、ふと服がはだけていることに気づく。

自分の体の、自分の腹だ。

さすがに割れてはいないが、白い、普通の腹だ

けれど、妙に目が離せない。

はあと出した息が妙に、熱い。

転夜は、胎児のように丸まった己の体に覆い被さった。

 

「なに?もう、寝ようよ。」

 

なんてことが聞こえてくる。けれど、転夜は何か吸い寄せられるように、その、はだけた服の裾からその白い腹に手を添えた。

 

「っあ!」

 

甲高い己の声に背筋がぞくぞくとした。

 

「何してるんだよ!?」

 

すべすべとした、白いはら。指先に感じるその感触に、なにか、息が熱い。

転夜は燈矢の入った己の体を引き寄せて、その腹に股間をぐりっとこすりつけた。

 

「おま、おまお前!!」

 

気持ちいいのかわからない。ただ、酷く興奮した。スエット越しに感じる柔らかさと、暖かさに思った。

 

「ねえ、燈矢。」

「離せよ!」

「ちんこ、腹にこすりつけていい?」

 

それに転夜は、自分の顔が赤く色づくのを眺めた。それに何か、腰の辺りが重くなるような感覚がした。

 

「ねえ、いいでしょ?あのさ、このままだと寝れなくてさ・・・・」

 

腹にごりごりとそれをこすりつける。

相手の体温が心地良い。

自分の顔とは言え、中身が燈矢だと思えば、彼が周知を感じているのを思うと妙に興奮してしまった。

 

本来なら、こんなことしないだろう。

さすがにそこまで尖っている気も、そうして、他人の体でそんな強行をすることはないだろう。

けれど、その時の転夜は、極度の疲労による妙なテンションの高さ、そうして、押さえ切れないムラムラというか性欲というかそんなものと、そうして向かい合う自分の顔に自慰をしているような感覚になってしまっていて。そのくせ、中身が燈矢という事実にたまらなく興奮してしまっていた。

まあ、言ってしまえば、頭のネジが外れてしまっていたのだ。

 

「ねえ、燈矢。あのね、もうね、我慢できないんだ。」

 

耳に聞こえてくる、燈矢の媚びた声に更になにか興奮してしまった。

下が苦しい、なんとかして欲しい。

転夜は正常位、というべきか、足の間に体を割り込ませて覆い被さるような状態になる。そうして、その状態で腹の辺りに股間をこすりつける。

 

早く出してしまいたい、けれど、理もないのはだめだ。けれど、疲労と興奮でくらくらする頭でそれは相手に懇願する。

 

燈矢は、もう勘弁して欲しかった。

意味がわからない。

それは、もちろん、相手の気持ちもわかる。自分だって男なのだ。もう、辛抱溜まらないというのならば言いたいこともわかる。

 

(今じゃないだろ!!)

 

なんで、自分は自分の顔で迫られないとならないのだ。

けれど、転夜の体に入っているせいか、妙に自分が色っぽいというか、魅力的に見えて仕方が無い。

 

「ねえ、お願いだから。」

「ん・・・・」

 

ぐりっと腹を押されて、思わず鼻を抜けるような甘い声が出てくる。

囁いてくるのは自分の声なのだ。けれど、中身は転夜で、それと同時に転夜の甘い声が聞こえてくればひどく、興奮してしまう。

その時、燈矢ももうやけっぱちだった。

何か、もう拒みきれなかったのだ。

彼も又、疲労と、そうして熱に浮かされていたのだ。

 

 

(気持ちいい・・・・・)

 

他人の体でとんでもないことをしているということはわかっているのだが、それ以上に腰が止めらない。自分の腹にぐりぐりとこすりつけていると、自分の声であるはずのそれがかすかに、甲高い、甘ったるい声が聞こえてくる。

 

気持ちいい、暖かい、柔らかい。

茹だった頭の中で、ふと、思う。相手はどうだろうか?腹にこすりつけられるだけでは、何もないだろう。

けれど、自分だけ気持ちいいのは申し訳ないよなあと思い立つ。

けれど、悲しいかな。

転夜には相手に出来ることが、思い至らない。

 

(きもち、いいこと。きもちの、いいこと。)

 

そこで転夜は、ああと思い出してぐっと姿勢を低くした。

 

 

 

腹にこすりつけられているだけなのだ。

けれどぐりぐりと下っ腹を刺激されると、何か、たまらない気分になる。

もう、思考はすでに茹だってしまっている。

腹の奥底がぐずぐずと、うずくような感覚だった。口元を開けて、息を吐く。そんなときだ、ずるりと温かい何かが口の中にねじ込まれた。

 

 

(・・・・きもち、いいこと。だめだ、わたしもきもちいい。とうやは、きもちいいかな?)

 

びちゃりと、生々しい水音がする。そんな音を立てながら、転夜は相手の口の中をなめ回す。

思い返せば、自分の口の中なのだが。それ故に、ある意味、自分のだしなあという感覚がハードルを下げてしまっている。

それと同時に、中身は燈矢だしなあという感覚が妙に興奮を誘った。

 

上顎を舐めてやると、明らかに腰が浮いている。

ああ、よかった、きもちいいんだ。自分と同じ、気持ちが、いいんだ。そう思うと、腰をふる速度が速くなる。

その時だ、じゅっと自分の舌を相手が吸った。

それと同時に、こすりつけていた腹に温かいものをぶちまけた。

 

ぜえぜえと互いに荒い息を吐いた。そうして、互いに疲労感によって、そのまま倒れ込み、気絶するように眠り込んだ。

 

 

 

「・・・・・・ごめんなさい。」

 

起きてみれば、なんというか、予想と違い地獄のような様相は綺麗さっぱりなかった。

記憶の通りであるのならば、自分の腹の上はひどいことになっている、はずだったのだが。

 

「あの、とうや、さーん?」

「風呂、入れたから入ってこい。」

「えっと、その。もしや、先に起きてた君が、後始末を・・・・」

「入ってこい!!」

「はい!!」

 

慌てて転夜は立ち上がり、そうして風呂場に向かう。昨日は風呂に入っていなかったこともあるし、そうして、パンツがドロドロであることはわかっていた。

 

(・・・・やべえタイプの過ちを犯してしまった。)

 

燈矢への罪悪感が湧き上がる。そうして、脱衣場で服を脱ぎつつ考える。

 

(・・・・こういうときは、責任を取るべきなのだろうか?)

 

例えば、付き合うだとか。

いや、きっと、周りは結婚するんだろうなあと思われているのだろうと言うことはわかる。それぐらいは察している。

 

(でも、燈矢はそういう感じもないし。あの執着心の高い奴が、恋人という席を取りに来ないって事はそういう気持ちはないのかな?)

 

ならば、己から?

 

(・・・・ないなあ。)

自分が燈矢にふさわしいとは、とんと思えていなかった。

 

 

 

「・・・・・もう、最悪!!」

 

燈矢は新たに目覚めた何かにじったんばったんと暴れていた。

 


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