※この作品はR-18です。

廻る時の果てに   作:深神鏡

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こんばんは!深神鏡です。
またBreath of the Wildの
〜廻る時の果てに〜の続編を書いたので
ハーメルンに投稿します。
今回のタイトルは『夏星夜に願うは』です。
ゼルダ姫とリンクの夏の夜のひとときを書きました。
楽しんで頂ければ幸いです。
それではどうぞ!


夏星夜に願うは

厄災ガノンドロフは

英傑リンクにより討伐され

その身に黄金のトライフォースを

全て宿したハイラル王国の生き残りの王女に

完全に封印され

世界には平和が訪れ

皆が安心して暮らしていた。

 

ハイラルのハテノ村で

騎士リンクとゼルダ姫が

一緒に暮らし始めてから数ヶ月が過ぎた。

季節はどこぞの和風異世界だと

夏と表現する時期を迎えていた。

 

冬に比べるとこの時期は

太陽の陽射しが強くて暑い。

 

そんな暑さの続く日々の中

ゼルダ姫は家の2階の部屋の

机でひたすらハイラルの

さまざまな事について

プルアやシーカー族の里の

インパやパーヤ達、

アッカレ研究所のロベリー達と

連携して研究を行っていた。

 

そんな研究熱心な姫様を日夜陰で支える

リンクは朝、昼、晩の食事の支度と

たまに外出する姫様に護衛として

身辺警護の為に付き従いお供をし、

それ以外は村の人々のお悩み解決や

モンスター駆除、討伐、

狩猟や食材集め

薬の材料集めなどをしている。

 

特にこの時期は太陽の陽射しが暑く

何も手入れをしないと

肌が焼けて荒れてしまうので

リンクはウオトリー村で入手した

ココヤシを使って

良い香りのするゼルダ姫用の

肌を守るココナッツオイルや

ココナッツクリームを調合したりなど

ゼルダ姫の美容に役立つ化粧品なども

作っていた。

 

リンクはリンクで

新作料理やさまざまな薬や化粧品の調合

定期的に貴重な素材の場所を

周回して採取するなど

趣味も兼ねて楽しんで行っている。

 

朝と昼と夕方まで2人は

日々を忙しく過ごしていた。

まるで、過ぎ去った百年の時を

無意識に取り戻そうと頑張るように。

 

 

夕暮れになり

美味しい鳥の群れが

徐々に暮れていく空を飛んでいく。

 

茜色の空がやがて

ラベンダーのような

藍色から濃紺の

ビロードのような夜空に変わり

月と星が輝き出す頃

 

リンクとゼルダ姫は

自宅の白い花が群れて咲く庭の

大きな林檎の木の下の

蓮の花が咲く広い美しい池に

敷物を敷いて座り

両足を浸して2人で涼んでいた。

 

百年前の王宮で暮らしていた頃には

考えられない、破廉恥と言われても仕方ない

男の前での脚の露出だが

王国も滅んだ今となっては

ゼルダ姫は気にせず自由にしている。

それに相手は恋仲のリンクだ。

 

煌めく月と星の散らばる

夜空が映った透明な水面が揺らぐ

ゼルダ姫の真っ白な脚が池の中で

心地良さげに水を揺らしている。

リンクも両脚を冷たい池の水に浸して

その心地良さを感じていた。

 

2人の座る池の端には

可愛らしい敷物が敷かれ

木で作られたトレイに

ココナッツウォーターが

たっぷりと入った

陶器の白いコップが二つと

白い陶器の皿の上に

食べやすく切られた

マスカットやブドウ、そして

ひんやりメロンが並んでいる

リンクがゲルド砂漠地方で

入手してきたものだ。

 

身体の火照りを取って

体温を下げてくれるので

今の時期に食べると良い旬の果物。

 

良く熟れていて甘く美味しい。

 

甘い香りのする

ひんやりめろんを口に含むと

淡く黄色く熟した果肉から

溢れる果汁が広がり

喉を潤してくれる。

ココナッツウォーターも

優しい風味の飲み物で美味しい。

 

心地良くひんやりと冷えた夜風が

柔らかく肌を撫でていて

上を見上げると

天空には美しい銀の月と

金色の星達が輝いている

 

美味しい果物と飲み物、

自然の贅沢な美しさを堪能しながら

リンクとゼルダ姫は

今日も一日中頑張ったことを

お互い褒めて励まし合いながら

リンクが用意した

熟した果実と飲み物で

疲れを癒した。

 

リンクが

黄色いひんやりメロンを

フォークで突き刺すと

手を添えてゼルダ姫に向かって

食べさせようと笑顔で差し出す。

 

『姫様、どうぞ、お食べください』

 

『もう、また。姫ではなく名前を呼んで欲しいと何回も言ったではないですか』

 

『すみません、時々、記憶が混濁してつい、昔の癖が』

 

『ゼルダ……口を開けて』

 

『………………………』

 

リンクの優しい声が

耳にじんわり響いた。

 

夏の澄んだ青空みたいな

透明度の高い宝石じみた

ひんやりとした水色の瞳が

甘い熱を含んだ眼差しで

ゼルダを見つめている。

 

見惚れていたゼルダ姫は

我に帰り唐突に頬を染めた。

 

『怒ってはいません、謝らなくて結構です』

 

片手で耳に髪をかけると

あーんと小さな口を上品に開けて

リンクが差し出した

ひんやりメロンを食べ

口中に広がる甘い果汁に

頬に手を添えてニコッとした。

 

『本当に美味しいですねこの果物』

 

『ゲルド砂漠地方で入手できる特産物です。身体の体温下げてくれるんで、冒険の途中暑い中砂漠を進む時に助かりました』

 

『リンク、貴方も食べてください』

 

フォークで上品にメロンを刺して

リンクの口元へと運ぶゼルダ姫

 

『…………恐れ入ります』

 

リンクは恐れ多そうに

ゼルダ姫手ずから差し出された

甘い果物の果肉をそっと口に入れ

幸せを味わった。

 

二人は普通の恋人同士の者達のように

仲睦まじい時を過ごしている。

夜風は涼しく池の水は夜の星空を反射して

キラキラと輝いている。

すると水面を見ていた

ゼルダ姫があっと驚いた。

 

『リンク!流れ星です!』

『!!』

 

星が満天の夜空を

幾つも弧を描いてどこかへ

キラリと流れ落ちていく

すごい数の流星群だ。

 

夜空を見上げたゼルダ姫が

瞳をキラキラさせて

両手を胸の前でキュッと握り締め

早口で説明する

 

『昔、城で暮らしていた頃に図書室の書物に書いてありました、夜空を流れる星に3回願い事をすると叶うと』

 

『ロマンチックですよね、本当だと思いますか?リンク』

 

『願ってみましょうか』

 

リンクは夜空を美しく流れていく

大勢の流星群の光を目で追いながら

心の中で願い事をした。

 

夜空の流れ星を見つめるリンクが

何を願ったのかゼルダ姫が

聞いてみてもリンクは教えてくれない。

 

『きっと誰かに話すと叶わないかもしれないので秘密です』

 

なるほどと納得したゼルダ姫が微笑んで

リンクの手をそっと握って囁いた

 

『貴方の願いが叶いますように……』

 

ゼルダ姫はリンクの願い事が叶うように

星に願っているようなので

姫様は自分の幸せについて

お願いしてくださいとリンクは内心思った。

 

そんなこんなで

夜空の美しい流星群を鑑賞して

蓮の咲いたひんやり冷たい池で

脚を濡らし冷やして涼をとり

美味しい果実と飲み物を堪能した

ゼルダ姫とリンク

 

しばらくして外が冷えてきたので

先にゼルダ姫の真っ白な濡れた脚を

リンクがタオルで丁寧に拭って

家の部屋に戻してから

敷物とトレイや皿を片付けたリンクは

家に戻ったゼルダ姫と他愛無い会話をしたあと

しばらくしてベットで

ゼルダが先に眠ったのを確認すると

そっと気配を消してベットを抜け出し

シーカー族の里で買った忍び装束に身を包み

家の鍵をしっかりかけると

流星群が流れて落ちた方角へ

祠ワープをして

物凄い速さで

おおよその目安で位置を特定して

流れ星を採取しに向かった。

 

貴重な流れ星素材を採取しまくると

再び祠ワープでハテノ村へ戻った。

ゼルダ姫がすやすや眠る自宅へ戻り

気配も何も感じさせずに

夜間着に着替えて

集めてきた輝く流れ星を

大きな瓶に詰めて

棚にしまった。

 

明日の朝

目覚めたゼルダ姫が

集めてきた流れ星を見て

驚くだろうなと思う。

研究に使われそうだ。

 

リンクは眠るゼルダの隣に

静かにそっと滑り込み横になると

夜が明けるまでの束の間、眠ったのだった。

 

流れ星にリンクが何を願ったのかは

誰も知らない秘密だ。

 

何故かコログ達は

リンクが流れ星に願った

秘密を知っていて

 

ゼルダ姫はリンクの幸せを

リンクはゼルダ姫の幸せを

 

互いに願っていて

二人は仲良しだよね〜と

二人が幸せになるといいなぁ〜と

風の声で楽しそうに

ハイラルのあちこちで隠れんぼしながら

囁いて笑っているのだった。

 




最後までお読み頂きありがとうございます。
どうでしたでしょうか?
互いを想い合うのはとても美しくて素敵な事だと思います。
リンクとゼルダ姫がTotkを開始するまでは幸せに
楽しく過ごしていると勝手に想像を広げている
深神鏡です。Breath of the Wildをクリアして
Totkをプレイするのが楽しみ!
それでは、雑談はこの辺で
みなさん本当にありがとうございました。
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