今回は、女性にゲームのモンスターの精神が入り込んで混ざり合ってしまうお話です。
肉体が変化する要素はありません。精神融合のみ!

1 / 1
私って、オイラだよ!? ~ゲームモンスターと精神合体!~

「うーん、何しても今ひとつ盛り上がらないなぁ……」

 窓の外から聞こえるのは土砂降りの音。

 OLの夏菜子さんは、それにうんざりしながらテレビゲームを遊んでいました。

「チートできる機械買ったのはいいけど、無双するのはそれはそれでつまんないわねぇ」

 昔はやった、本体にカセットを差し込むゲーム機。

 その本体とカセットの間には、黒いチート装置が挟まっていました。

「まぁ、無かったら無かったで難しいだけなんだけど」

 説明書を手に取り、黒いものにコードを打ち込み。

 するとゲーム内で変化が起こり、操作しているキャラの性能が変わっていきます。

「よーし、この辺の雑魚なんかもう余裕なんだから」

 口ではそういうものの、そこまではしゃいでいる感じではありません。

 こういうチートは最初は楽しいものの、すぐに飽きてしまうもの。

 ただでさえ気だるい雨の日、テンションが上がる要因は少ないのでした。

「あ、そうだ。逆に、弱くなるコード入れたらどうなるんだろ」

 説明書をペラペラとめくり、コードを探していきます。

「モンスターデータコピー……これかしら?」

 題名とコードのみなので詳しくは分からないのですが、あまり気にせず入力します。

 画面に映っているのは、目つきが悪いながらもどこか可愛らしいモンスター・ベロクス。

「うふふ、主人公がこれになっちゃうとかだったら面白いわね!」

 入力し、実行。

 ところが、特に変化は起こりません。

「あら、どうしたのかしら?」

 再度入力するものの、やはり何も起きなくて。

「えー、効果ないコードだったのかしら? つまんないわねぇ」

 仕方なく操作しようとしますが、なぜだかどのボタンを押しても反応しません。

「あら、これ、フリーズしちゃった?」

 いくつもコードを打ち込んでせいでしょうか?

 モンスターとの戦闘画面のまま、全く入力を受け付けなくなってしまったのです。

「んも〜、ちょっとちょっと!」

 手を伸ばし、軽く小突いてみますが……変化なし。

「これだから昔のゲームって嫌なのよね、もう!」

 仕事もちょっと上手くいっておらず、イライラが溜まっていた夏菜子さん。

 怒りに任せ、少し強くカセットを叩いてしまいます。

 と、その時でした。

 大きな音と共に、間の黒いチート装置が煙をふいてしまったのです!

「あっ、壊しちゃった!?」

 慌てて顔を近づける夏菜子さん。

 それと同じタイミングで、チート装置から黄色いモヤのようなものが溢れてきました。

 大声を上げた反動で、大きく息を吸い込んだ夏菜子さんは、そのモヤを一気に吸い込んでしまい……

 飲み込んでしまった感覚の直後、彼女の中で変化が起こり始めたのです。

 

 

 えっ、今私、なんか吸い込んじゃった?

 あれぇ、何だこれ?

 きゃっ、変な声がする!?

 なになに、オイラ以外の声がするけど。

 お、オイラって、誰よ!?

 オイラはオイラだもーん!

 わ、私の考えのはずなのに、どういう事!?

 私の考えって、どういう事? オイラ、オイラなのに!

 オイラ、オイラって、私は私よ!?

 私って言われても、オイラ知らないもん。

 私だって、あなたの事、知らないわよ!?

 えっへん、オイラはベロクスだぞー!

 べ、ベロクスって、ゲームのモンスターじゃない!?

 ゲームってなあに?

 わ、私が遊んでいた……

 あ、なんか、分かっちゃった。操作する機械なんだ!

 えっ、えっ?

 よくわかんないけど、知らないあれこれがどんどん分かってきちゃう! えへへ、おもしろ〜い!

 知らないあれこれって、何よ?

 オイラ、ベロクスのはずだけど、大場 夏菜子って名前だって気がしてきてるんだ!

 待って、それ、私の名前よ!?

 えっ? でも、オイラの名前だよ?

 ち、違うって、それ、私!?

 そうなの? ん、オイラ、どんどん、大場 夏菜子だって思ってきちゃった、あれ、あれれ?

 も、もしかして、それ、私の中にベロクスが入っちゃったから、同じ頭を使っちゃってるから!?

 そうね、あ、あれ、そうかも、考えれば考えるほど、オイラ、夏菜子なのよって思ってきちゃうわ、お、オイラ、ベロクスなのに?

 だ、だめよ、それ以上考えたら、あなた、私になっちゃうわよ!?

 で、でも、考えないなんて無理よぉ、だって、どんどんオイラじゃない私が入ってきて、オイラは私だって、思っちゃってるんだもの!?

 も、もう、何でベロクスが私なのよ、オイラが夏菜子だよ!

 あら、待ってちょうだい? なんで口調がおかしいのかしら?

 んもう、私の頭で考えてるからでしょ! 勝手にオイラみたいになってるじゃん!

 ち、違うって、オイラが私になっているのも変だけど、あなたも私みたいになってるわよ!?

 えっ、そんな事ないって! ほら、オイラ、ちゃんと夏菜子って自覚あるもーんだ!

 お、おかしいわね、オイラが夏菜子って思うのはしょうがないはずだけど、何で逆が起きるのかしら?

 さっきから変なことばっかり! オイラの頭で勝手に考えといて、そんな事言うの、おかしいじゃん!

 あっ、も、もしかして、オイラの思考も頭に流れ込んだせいで、それを読み込んじゃったんじゃないかしら!?

 えー、どういうこと? オイラ、夏菜子なんだぞ!

 だから、夏菜子としての言動や思考しか記憶されてないはずの頭に私……じゃなくて、オイラの喋り方とか考えとか入っちゃったわけでしょ?

 も、もしかして、オイラ今、ベロクスの考えを読み込んで喋っちゃってるって事!?

 た、多分そうね、オイラの思考方法になっちゃってるから、私みたいな話し方になってるよ!

 ま、待ってよ、オイラ人間なのよ、モンスターなんかじゃないわ!

 で、でも、これ、私の頭脳でしょう? そこに心が二つあったら、影響しちゃうんじゃない?

 じゃ、じゃあ、とにかく、これ、オイラのなんだから、出ていってちょうだいよ!?

 そんな事言ったって、私はゲームのモンスターなのよ? なんでこうなったか、わかんないもーん!

 オイラだってわかんないって、んもー、なんでオイラ、こんな事になっちゃったのかしら?

 しょうがないわよ、私が乱暴に叩いちゃったから……って、あれ? これ、オイラの記憶じゃないわよね?

 それ、私の記憶だってばぁ。んもう、せっかくバトルに突入して出番だったのに!

 あれ? それ、オイラの記憶よ? ちょっと、変じゃないのよ。オイラって、私なのよ。

 えっ、私がオイラよ。

 あれ、オイラって、私って、なんだっけ?

 何言ってるのよ、私がベロクスで、オイラは夏菜子なんだぞ!

 ちょっとちょっと、なんか、どんどん変になってるわよ!?

 そうかしら、オイラは変だって思わないわよ、そうだぞ!

 も、もしかして、これ、あれじゃないかしら!? お互いにお互いを読み込んじゃってるから、オイラが私のオイラを私で読み込んじゃって、ああもぉ、何よそれぇ!?

 や、やめなさいよ、あなたが変な事したら、オイラもなんか、ごちゃごちゃになってきちゃうじゃないのよ!?

 で、でも、私なのに、オイラでしょ? ん、あれ、オイラなら私よね?

 変なこと言うなってば! 私はオイラ、オイラだから私なんだから、私は私でしょ!?

 そ、そうよね、オイラって、オイラなのよね。ベロクスは、夏菜子!

 うん、うん、何も変じゃないって。夏菜子なんだから、ベロクスなのよ。

 私、オイラだったんだわ。じゃあ、オイラって、私なんだぁ!

 あら、じゃあ、私、早くオイラにならなくっちゃ! ねえ、私、オイラになりましょ!

 うふふ、そう、そうね、オイラに私がなっちゃえば、ちゃんと元通りよね!

 なんでこうなっちゃったかもう分からないけど、いい加減戻らないと! オイラ、私でーす!

 私、オイラなのよ。

 あっ、あっ、私、私、オイラ♡

 んっ、オイラに、私が、入って、元通り、全部、オイラに、なっちゃうわ♡

 どんどん、どんどん、私は、オイラ!

 いくわよ、オイラに、元通り〜!

 えっ、あれ、でも、これって、あっ、入っちゃったぁ♡

 

 

 ビクン! と盛大に体が震え、変化が終わります。

 わずか一秒すら経過していないようで、壁掛け時計の秒針は動いてもおらず。

「あっ、あっ、えへ……逆、じゃんこれ♡」

 お澄ましした美人だった表情は、目つきの悪い悪戯っ子のようなそれに変わっています。

「あはは、間違えちゃったわね。私にオイラが入っちゃえばよかったのに、オイラに私が入っちゃったんだわ。まぁ、もう戻せないから、仕方ないわよね♡」

 どうやらお互いに混乱した結果、その状態で合意。

 精神が混ざり合ったまではよかったのですが……ベロクスの心が優勢になってしまったようなのです。

「えっへん、オイラ、大場 夏菜子でーす! 25歳のOLで、趣味はゲーム! でも、実はベロクスと心がくっついてるんだぞー!」

 ニヤニヤしながら立ち上がり、手足を動かし。

「うふふ、なんだか、新鮮な気分ね。いつも自由に動けてるはずなのに、初めて好き勝手できてドキドキしちゃうぞ♡」

 少しドキドキした様子ではにかみ、頬に手を当てて。

「えへ、オイラ、私なんだから、別にいいのよね、そうよ、私はオイラなんだから、なんの問題もないんだぞー♡」

 ブレンドされた魂、記憶、心。

 ただのゲームのモンスターだったベロクスには、夏菜子さんの全てが輝いて見えます。

「手、足、えへ、えへへ、オイラの、オイラの、私のよぉ〜ん♡」

 妙な歌を口ずさみつつ、ぎこちない歩き方で姿見の前へ。

「わぁ……」

 毎朝見ている自分を初めて見て、ドキッとしてしまいます。

「オイラって、可愛いわね♡ うふふ、最近思ってなかったけど、言われたら私、可愛い!」

 体を揺するように動かし大はしゃぎ。

 それに合わせ、ゆさゆさと胸が揺れ。

「あっ、そっか、そうだぁ、オイラ、大場 夏菜子で、女だから、おっぱい、があるのよ! うふふ、私なんだから、触ってもいいもんねーだ!」

 ツンツン、と指で胸をつつきます。

「えへ、えへへ、オイラの攻撃で、私が気持ちいいじゃないのよ♡」

 体が疼き、心がドキドキし。

 ムラついた拍子に、性的な知識が脳内に展開されていきます。

「うふ、こんな突っつき攻撃じゃなくて、ちゃぁ〜んと気持ちよく、なっちゃおうっと♡」

 手を開き、胸に覆い被せ。

 そのまま指を動かし、服越しに変形させ。

「あっ、やっ、すごっ、んっ、さっきより、ずっと、攻撃力、あるわぁ、気持ち、いい、いい、すごい、すっごぉい♡」

 鏡の中の自分が胸を揉んで喘いでいるのを見て、昂りはますます増加します。

 いつもの自分ではあるのですが、自分はモンスターのはずなのですから。

 そんな自分が自分の胸を揉み、自由に喘いでいる。

 夏菜子さんと繋がったベロクスにとって、興奮しない理由はどこにもありません!

 見た目は人間でも、精神はモンスターと人間の融合状態。

 わずかにズレた感覚に、夏菜子さんはどんどん興奮していきます。

「おっぱい、片方で、これでしょ、えへ、うふ、じゃあ、両方、あっあっあっあっ♡♡♡」

 とうとう両手で胸を揉みしだき始め、ますます声のトーンもボリュームも上がっていきます。

「いいっ、いいわぁ、最近マンネリだったけど、初めてのおっぱい、あぁ〜♡」

 外の雨の音を聞きながらも、夏菜子さんは自身の快感を堪能。

 外に音が漏れてもどうせこの天気、誰かに聞かれることはないでしょう。

「えへ、えへへ、オイラ、おっぱい大好きだわぁ、でも、でも、もっと気持ちいい所、あるの知ってるわよ……♡」

 顔を真っ赤にしながら、片手をゆっくりと下に滑らせていきます。

「う、うふふ、いいのかしらぁ、おっぱいでこんなすごいのに、もっと気持ちよくなっても、でも、気持ちよくなれるなら、私、なりたいもんねーだ♡」

 突然手を加速させ、獲物に飛び掛かるように下着の中へ指が潜り込みます。

 秘部の入り口に指が触れ、その状態で人差し指を曲げ……

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡」

 湿っている中に入り込む感覚、棒状の物が侵入した感覚。

 攻撃する、されるしか知らないモンスターにとって、このインパクトはとんでもない物でした。

「あっ、あっ、何度もしてるのにぃ、こ、こんなに、気持ち、いいのぉ、えへ、えへへぇ♡」

 ヘナヘナとへたり込み、それでも手を抜くことはなく。

 人差し指が少しずつ膣へ入っていき、電撃のような刺激を脳に伝えていきます。

「あっ、あっ、だめ、ダメ、オイラ、気持ち良すぎてぇ、変、変になっちゃうぅ、私、毎日、こんなこと、してたんだぁ、オイラも、毎日、あぁんっ♡」

 お気に入りのスポットを指で刺激してしまい、甘く高い声が漏れてしまいます。

「や、やだぁ、そ、そりゃ、オイラ、私だけどぉ、こ、こんな声、出しちゃうん、だ♡」

 なんだか気恥ずかしくなりますが、だからといってオナニーを止めることはなく。

「もっと、もっと、もっと強くぅ♡」

 自分で自分におねだりし、自慰を加速させていきます。

 ゆっくりと、中指も入り始め……

「あっ、あっ、えへ、へへへ、オイラ、オイラ、オイラ、オイラぁ♡♡♡]

 爆発しそうなほどの快感に、全身から汗が吹き出します。

「んっ、あっ、あっ、あっ、あっ♡」

 言葉が出なくなり、頭の中がぐるぐるして何も考えられなくなり。

 もうすでに混ざりきっているはずの二人の心が、さらに混ざっていくかのような感覚が夏菜子さんを襲います。

「やっ、あっ、あっ、いいっ、いいっ、なんか、なんだか、あっ、あぁ〜っ、いく、いく、いく、いくぅ……♡」

 絶頂まで秒読み状態。

 犬のように舌を出し、荒い呼吸をし、天井を見上げ。

 指を思い切り大きく動かし、一段と強く中を攻撃した瞬間。

「あぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♡♡♡♡♡」

 サイレンのように高らかな声をあげ、夏菜子さんはイッてしまうのでした。

 全身の力が抜け、床に倒れ込み。

 悪戯っ子のような顔つきのまま、大人の快感を堪能した表情を浮かべていて……

 

「えっへっへ、私、楽しいなぁ♡」

 しばらくして、体力が回復した夏菜子さん。

 胸を軽く弄びつつ、自分の体を再確認中。

 その時ふと、テレビが視界に入りました。

「あ、そうだわ。フリーズしたままだったわね」

 画面には、こちらを向いているベロクスの姿。

「うふふ、オイラ、こんな姿だったのね」

 顔を近づけ、画面にちゅっとキスをして。

「えへへ……私はベロクスじゃないものね、オイラは大場 夏菜子なんだもーん♡」

 胸を揉む力を強め、その刺激を味わいこれが自分の体だと再確認をして。

「じゃーね、元のオイラ♡」

 テレビを見つめながら、ゲーム機の電源を引っこ抜いてしまいます。

 たちまち画面は真っ暗になり……それに反射して映っている夏菜子さんの顔は、表示されていたベロクスとそっくり同じ。

 目つきが悪いながらも、どこか可愛らしい笑みを浮かべています。

「こんにちは、オイラは私♡ うふふ、何をしても楽しいもんね!」

 夏菜子さんはそう言いながら乳首を刺激し、また悦びの声を漏らすのでした。

 

 

 おしまい


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。