リクエスト内容はこちら。
https://skeb.jp/@aikosyaHoKoku/works/60
婚約者の女性をダンジョンで探す男性。ふと、奇妙な大蛇の石碑を見つけ。
「だから、俺が行って探してくるって言ってるんですよ!」
「で、ですけどね、ドルクさん。専門の救助隊が一週間探したんですよ? これ以上は……」
「行くって言ってるんですよ、行くって!」
とある冒険者ギルド。
血相を変え怒鳴っている男性と、それに若干気圧されている係員。
「う、ううん、どうしたもんかな……」
「どうしたもんかな、じゃないでしょう。そりゃあギルドの依頼は守秘義務があるのは知ってますけど、婚約者でもダメってのは変でしょう。しかも行方不明になって一週間なんですよ!?」
どうやら、この男性の婚約相手はどこかのダンジョンで姿をくらませたらしい。
ギルドでも色々手を打ったようなのだが、進展はない様子。
痺れを切らした男性——ドルクが、今こうやって自分自身による解決を図っているようなのだ。
「な、何が起きたか分かってないダンジョンに行かせるのは流石に……」
「さっきからそればっかりじゃないですか、救助隊の方々は無事に帰ってきたわけでしょ?」
「は、はぁ、プロですから」
「俺だってプロですよ、今日こそ教えてもらえるまではここから離れませんからね!」
だいぶおかんむりなドルク。
係員もとうとう根負けしたのか、渋々と彼の婚約者エミリィが消息を絶ったダンジョンの場所を教えるのであった。
「ここか……」
想定しうる事態全てに対応できるような重装備に身を包み、ドルクが覚悟を決める。
一体、エミリィに何があったのか。
あの日もいつものように自分に声をかけ、念入りに用意をしていたと言うのに。
ドルクもエミリィも、決して素人などではない。
仮にダンジョンでモンスターに襲われてしまったとしても、素直にやられているはずはないのだ。
「何も見つからなかった、って言うのが気になるんだよな」
5人編成の救助隊からも話を聞いたものの、特に有用な情報は無く。
だがしかし、ドルクにはまだ希望があった。
「もしかすると、俺にだけ分かる何かがあるかもしれないしな」
他人から見るとただの傷でも、自分に対するメッセージかもしれない。
そんなわずかな希望にすがりつくように、ドルクはダンジョンへと踏み込んでいった。
十分、二十分。
何の気配も感じられない、
一時間、二時間。
成果が何も無い。
ダンジョンは予想より遥かに狭く、もうほとんど調べ終わってしまった。
諦めきれず、ダンジョンの壁を全部叩く蛮行に出るも、ただ手を痛めるだけ。
「何も無いのか、何も?」
流石に自信が無くなっていく。
ここで見つからないとなると、どこか外なのだろうか?
いやしかし、この中でいなくなったと聞いている。
では、ここにいないとなると……?
嫌な想像が背中を降りていく。
「ダメだ、ダメだ!」
気を取り直すため、大きく頭をブンブンと振ったその時であった。
「……ん?」
持っていた明かりが照らす一角に、石碑が見える。
いや、別に石碑自体は珍しい物ではない。
このダンジョンの入り口にもあったし、中のあちこちにも立派な石碑が配置されていた。
数時間彷徨ったドルクにとって、見飽きた物のはずだったのだが……
「ん、ん」
それこそ、その石碑も何度か目にしていた。
特に何も気にならなかった、はずだったのだが急に意識が向けられる。
「……髪?」
石碑に近づく。
大きな大蛇がとぐろを巻いた、立派な石碑だ。
問題は、その頭部である。
なぜだかそこには人間の髪のような物があり。
「なんか、エミリィみたいな髪型してるなこの蛇」
婚約者恋しさか、そう思い込んでしまう。
ドルクが自然に考えてしまうほどに、その石碑の蛇は妙にしっかりと髪の造形が作り込まれているのだ。
一度怪しく見えると、何でも怪しく思えるのが人の常。
「なんだろうな、この蛇、なんでとぐろ巻いているんだ?」
一見どうでもいいことが気になり、近づいてみてみる。
一見普通のとぐろだが、なぜだか体の半分で巻き方が反転していた。
「……?」
あまりに不自然なそれに興味が湧き、そっと触れてみる。
「ん」
ほのかな魔力を感じる。
ただの石碑ならそんな事はない、のだが……
「……」
ドルクは少し考え込む。
考えすぎかもしれないが、これがエミリィなのかもしれない。
しかし、石碑に擬態したモンスターの可能性もある。
危険な賭けだが、まるで彼女の痕跡を見つけられなかったドルクに選択の余地はなかった。
「よ、よし」
剣を構えながら解呪薬を取り出す。
何かの時のために用意していた、とびきり強力なヤツである。
これで何も起きないのなら、ただの石碑であろう。
何か起きた場合は、もう出たとこ勝負だ。
ドルクは覚悟を決め、解呪薬を投げつける。
激しい煙が起こり、石碑が見えなくなっていく。
「あっ、わっ、う、動ける!?」
「エ、エミリィ!?」
間違いない、エミリィの声だ。
煙の中から聞こえてきたその声に驚き、遅れて喜びが胸に込み上げてくる。
「えっ、ドルクなの? ん、あれ、上手く動けな、きゃ!?」
彼女の声が裏返ると共に、煙から何かが飛び出して倒れる音。
「なっ、なっ!?」
ドルクはそれに驚き、思わず剣を向ける。
「ちょ、ちょっと、ドルク、わ、私、私だってば!?」
「な、えっ、えっ、えぇ!?」
「えっ、な、何よ、どうしたのよ!?」
エミリィは上手く動けないながらも、自らの体を見ようと体をくねらせる。
そして、彼女の視界に入ったのは……
「へ」
魔の抜けた声、そしてしばらくの沈黙。
「ヘビィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?!?!?」
彼女の驚愕したその悲鳴は、顎が外れんばかりに開き爬虫類然とした顔から漏れるのであった。
「うわぁ、こりゃ、大変ですね」
「つまり、エミリィは石化と蛇化を同時に受けたと言うわけですか」
場所は戻り、ギルド内部。
大蛇を魔術師が調べ、ドルクと会話している。
「え、えっと、じゃあなんで私、まだ蛇なんです?」
大蛇……の姿のエミリィが恐る恐る尋ねる。
「ううん、それが分からないんですよね。ドルクさん、使ったのあれでしょう? ウチの最強のやつ」
「そうですね、一番高い……マックスプレミアム」
「マックスプレミアム使ってこれですか」
「マックスプレミアムって、あのなんでも解呪できるとか言う?」
「そうです、それです。僕らの最高傑作です。それで、最高傑作で治らないって事はですよ」
「え、まさか、エミリィはこのままって事ですか」
「待って待って、一生蛇って事!?」
ドルクが、エミリィが魔術師の顔を覗き込む。
「……少なくても、現時点では」
想像できた発言ではあったが、実際に口にされてしまうと衝撃である。
「えぇぇえぇぇぇぇぇえぇぇぇ……」
エミリィは手も足もない姿でぐったりとうなだれ、色々と考え込んでしまう。
(こんな、こんな酷いことってあるかしら? 確かにちょっと、欲が出てうっかり変な罠を起動させちゃった気がするけど……それで蛇になって石化しちゃって、そのまま放っておかれて……ドルクがせっかく助けてくれたのに、ずうっとこのままなんて最悪だわ、蛇として生きていかないといけないし、それに、そうだわ、こんな姿じゃ、ドルクだって幻滅しちゃうでしょうし、はぁ……)
「おい、おい、エミリィ、大丈夫か?」
「あ、え、あ、うん」
ドルクに声をかけられ、我に返る。
「大丈夫か、本当に?」
「完全に大丈夫って言ったら嘘だけど」
蛇になっている以上、それはそうである。
「とりあえず、一緒に家に帰るか」
「え?」
「えっ、じゃないだろ。帰りたくないのか?」
「う、ううん、帰りたいけど」
「じゃあ、帰ろう。動けないなら担いでやるから」
「い、いいの?」
「ダンジョンからギルドまでよりは近いしな」
「う、ううん、そっちじゃなくって」
「?」
何を言いたいのかはっきりせず、ドルクが怪訝そうな表情を浮かべる。
「わ、私、蛇なんだよ?」
「蛇だな、うん」
「……嫌じゃないの?」
「え、何が?」
「わ、私、蛇なんだよ?」
思わず同じ質問を二度してしまうほどに、エミリィは動揺していた。
「だから何なんだよ?」
「蛇なんだよ?」
ダメ押しである。
「エミリィだろ?」
「ま、まあ、うん」
「じゃあ、いいじゃないか。人間だろうが蛇だろうが、エミリィなら俺はいいよ」
「ほ、ほんと?」
「嘘ついてどうするんだよ」
「え、えっと、え、えへへ」
ストレートに愛情表現をされたのが嬉しい反面、少し受け入れきれず。
喜びと恥ずかしさで顔を赤くして、尻尾を軽くドルクの体に巻き付けてしまう。
「お、エミリィから巻き付くか?」
「え? あ、ごめん、ごめん! まだそんなに上手く動けないから、絡んじゃうと嫌だし」
「よしよし、じゃあ、じっとしてろよ」
憧れのお姫様抱っこのような物を初めてされて嬉しいものの、ペットのような扱い。
エミリィは少しだけ、複雑な気分になるのだった。
「ご、ごめんね、仕事休んでもらっちゃって」
「いいっていいって、エミリィがいなくなってからろくにしてなかったし」
「うぅ〜、そ、それはそれで、ますますごめん……」
「気にするなって、ほらこっち、来れるか?」
「え、えっと」
少し離れた所にいるドルクの側に行こうとする。
が、足ばかりか手すらないこの肉体。
どうすれば前に行けるのか、見当もつかない。
見よう見まねでうねうねしてみても、その場でうねうねするばかりで。
「ど、どうやるんだろ、これ」
「ええっとだな、昨日ギルドで聞いたんだけど……腹の一部を引っ掛けて、そこに引き寄せる感じだとか何とか」
「お、お腹ぁ?」
意識してみると、腹部にはいくつもの大きな鱗のような物がある。
地面に引っ掛けてそれを軸に動く……
「あ、あ、なんか、ちょっと進んだ」
「ん、進めたのか?」
「え、進んでない?」
「ごめん、俺から見た感じ分からなかったや」
「えぇ……」
手応えはあったのだが、あまりにも微量だったようだ。
だが、微量でも進めたのは事実。
エミリィは気を取り直し、少しでも早く動けるようになるために頑張り始めた。
「おー、すごいな、もう結構自由に動けるじゃんか」
「も、もうダメェ、腹筋、攣っちゃう〜!」
夕陽が沈み始めた頃、エミリィの訓練が一段落する。
「よしよし、すごいなエミリィ」
ドルクの手が、エミリィの腹を撫でていく。
「も、もう、ペットじゃ、ないんだからぁ」
「ああ、ごめんごめん、頭の方が良かったか?」
「あ、うーん、疲れてるから、お腹の方がいいや」
「どっちなんだよ」
「ごめんってばぁ」
まだまだ先は長いものの、エミリィはどこか安堵感を覚えていた。
ドルクはしっかりと自分を気遣ってくれているのが伝わってくるし、どうしようもないと思われていたこの体でも動けるようになってきている。
この調子なら、きっと……
「じゃあ、明日から留守番頼むぞ」
「えぇ〜、明日も一緒にいてよぉ」
「ううん、俺も金稼がないといけないから……明後日はまた、休んでやるからな、な!」
「はぁ〜い」
一緒に仕事ができない、一緒にいつもいられないのは残念ではあるが、それでも彼女は十分に幸せで。
「るるる〜、今日のご飯は野菜炒め〜」
買い物カゴを口に咥え、エミリィが道をうねうねと進んでいる。
あれからそこそこの月日が経った。
いまだに戻れないものの、蛇として完全に馴染んだエミリィはまるで妻のように、ドルクの留守を預かって家事をこなしている。
「おっ、エミリィちゃんじゃん。ご機嫌だねぇ」
声をかけてきたのは、ご近所のミノタウロスのダン。
「こんにちは、ダンさん。今日は卵が安かったのよ」
「へぇ、どうすんの? 丸呑みすんのか?」
「んもう、蛇になったからってご飯も蛇じゃないのよ!」
「ガハハ、わりぃわりぃ!」
このように、街中にも普通に魔物がいるため蛇だから不自由する事はあまりない。
エミリィは道ゆく人や魔物とおしゃべりを楽しみつつも、無事に帰宅する。
「よいしょっと」
口、尾の先端を器用に使い購入した物を整理していく。
「さーてと」
慣れた様子でフライパンを捕まえ、包丁を扱い。
たちまちにして、野菜炒めの下拵えを済ませてしまう。
「えっへへ〜、今日はにんにく入れちゃおうかしら」
人間だった頃、ドルクが好きなのでよく入れていたにんにく。
これを入れた夜は、大概元気になりすぎたドルクに押し倒されていた物である。
それを思い出したエミリィは、思わず股間をキュンとさせてしまい。
「あぁ〜……こればっかりは、流石に、ねぇ……」
頬を赤らめ、もじもじとする。
流石に蛇になった今、人間とエッチするのを望むのは違う気がする。
とは言え、自分はドルクと婚約しているわけで。
それなのに野生の蛇などと交尾するのは言語道断であろう。
となると、必然的に性欲は発散できずムラムラする一方で。
「にんにく、どうしよ」
ムラつきを思い出してしまい、精力増強は思いとどまってしまうエミリィ。
しかし、ドルクは最近疲れ気味なのも事実であり……
しばらくうねうねしながら悩んだ結果、結局入れることにするのであった。
「あ〜、炒めてる匂いで、ちょっと、落ち着かないっていうかぁ……」
彼女の性的欲求は慰められる様子もなく、悶々としてしまい。
そして、その夜。
「お、今日の飯、結構にんにく強いな」
「あ、嫌だった?」
「いや、うまいうまい! ちょっと仕事ゴタゴタしてて、疲れてたんだよ。ありがとう!」
「な、なら良かったわ」
帰宅したドルクと一緒に夕食。
ガツガツと食べてくれるのは嬉しいものの、調理中に湧き立ってしまった性欲の名残でどうも落ち着かず。
彼の顔を見るだけで、ちょっとムラムラしてしまいそうで、素直に向き合えず。
「どうした、体調悪いのか?」
「あ、んーん、大丈夫。お代わり、あるからね!」
「おう、させてもらおうかな」
何とかその場は切り抜け、食事も終わり。
いつものように片付けを済ませ、明日の用意をしているらしいドルクに近づいていく。
「なにしてるの〜?」
「わ、ちょ、ちょっと、後でいいか?」
「え、なになに? 秘密の仕事?」
「ま、まぁ、そんな感じだ。すぐ終わるから」
「ふぅん?」
いつもなら肩に顎を乗せさせてくれるのだが、今日に限ってダメらしい。
「つまんないな〜」
1人時間を持て余し、ぐるりととぐろを巻き。
頭をゆらゆらさせてぼんやりしていると、ドルクが手を後ろに回して近づいてきたではないか。
「な、なぁ、エミリィ」
「終わったの?」
「あ、あー、うん、終わったっていうか、今から始めるっていうか」
「?」
ドルクの様子がおかしい。
妙にドキドキした様子で、体温も高いようだ。
「え、えっと、エミリィ、真面目な話なんだけど」
「いっつも真面目じゃないの」
「そ、そういうこと言うなって、俺、本気なんだよ」
「な、なあに?」
何の話か、皆目見当もつかない。
エミリィはドルクの、ドルクはエミリィの目をじっと見つめている。
「け、結婚、しないか?」
「結婚?」
「結婚。」
一瞬何を言われたのか分からず、きょとんとするエミリィ。
結婚って何だっけ? と言わんばかりである。
「……あ、ああ、結婚ね、結婚。……結婚!?」
「な、何そんなに驚くんだよ」
「わ、私と、結婚!? するの!? 結婚を!?」
「こ、婚約者だろ、元々!」
「そ、そそそ、そうだけどぉ!」
「じゃ、じゃあ、結婚、してもい、いいだろ?」
「だ、ダメじゃないけど、蛇よ、私!?」
「蛇でも人間でもミノタウロスでも、エミリィと結婚したいんだよ俺は!」
「あ、そ、そうなんだ、な、なんか、蛇になった時も、なんか、言われたような、うん」
真剣そのもののドルクに圧されてしまうエミリィ。
「お、俺と、結婚、してくれますか?」
えらく大きな箱を出しながら、ドルクが質問する。
「え、えっとぉ、指輪、できないわよ、私」
「分かってるって……人間に戻ったら、改めて指輪はプレゼントするからさ、代わりにこれ」
パカリと蓋が開くと、中には綺麗な首輪。
「わ、わわわ、い、いいの、こんな」
「そ、そりゃ、いいさ、結婚指輪……じゃなくて、首輪なんだから」
「えへへ、私、嬉しい!」
「け、結婚、してくれるのか?」
「するする、ドルク、私大好きだもん、探して見つけ出してくれたし、蛇でも愛してくれるし、練習とかもいっぱい付き合ってくれたし!」
「お、おう、ありがとう、うん」
しかし、どうにもドルクの様子はおかしいまま。
何かまだ言いたそうにしているようなのだが、それを口にできないようで。
「……ど、どうしたの」
「えっ、え?」
「なんか、まだ言いたんじゃない?」
「えぇっとだな」
「うん、うん」
ドルクの深刻そうな顔に、エミリィは顔を思わず近づける。
と、次の瞬間。
ドルクの唇が、そっと蛇であるエミリィの口に触れた。
「わっ」
「し、しちゃったな、はは……」
「もう、なになに?」
「い、いやな、俺のわがままなんだけどな、そ、その、エミリィが蛇になっただろ? だ、だから……」
「えっ、それ、もしかして」
「け、結婚、するなら、もう、蛇とか人とか、どうでもいいから、え、エッチ、したいんだよ、な」
「わぁ……わ、私も、なんだけど」
「えっ、え?」
「わ、私も、蛇だから言い出せなかったんだけどぉ、その、え、エッチ、ドルクと、したくって」
「そ、そっか」
「そ、そうなの」
「じゃ、じゃあ、するか?」
「う、うん、脱いで、くれる?」
促されるまま、ドルクが全裸になる。
「えへへ、巻きついちゃう」
瞬く間にドルクはエミリィに巻きつかれ、拘束される。
「うわ、上手くなったんだな、エミリィ……」
「そりゃあ、私、蛇だもん」
身動きが取れなくなっているドルクに、今度はエミリィからキスをする。
「え、えっと、どうす、る?」
「うふふ、じゃあ今日は、私がリードしちゃう!」
そう宣言するなり、長い体をうねらせて頭を動かし、股間に襲いかかった。
細長い舌が火のようにチロチロと動き、ドルクの竿の先端を刺激する。
「おっ、おっ!?」
身をよじろうとするものの、思ったよりもしっかり巻きついたエミリィがそれを許さない。
「いただき、まぁす♡」
「んっ♡」
大きな口を開け、根元まで一飲みにする。
蛇ならではの豪快なフェラチオに、ドルクの体は小刻みに震えた。
それを長い体で感じつつ、エミリィは責め立てていく。
「おっ、おっ、おっ、おっ、おっ♡」
今まで聞いたこともないような声で喘ぐ彼氏……もとい夫に、エミリィは心をときめかせていく。
徐々に旦那の声が上擦っていき、発射が近づいてきた頃突如彼女は口を離す。
「ど、ど、どうした!?」
お預けを食らい、驚いた声を上げるドルク。
「ふっふ〜ん、ドルクだけ気持ちいいの、ズルよね、あ・な・た♡」
先走りで少しぬるりとする口でキスをしつつ、胴体を動かし……ボッキしたそれに、自身の割れ目をあてがっていく。
「あっ、おっきい、あぁっ♡」
エミリィが体を揺らし、半ば無理やりドルクのナニを下の口で咥え込んでいく。
「あっ、すごいな、あっ、あっ♡」
「いいわぁ、あなたの、あなたの、あなたのぉ、いいっ、いいっ、いいっ♡」
二人とも天に登るかのような快感を味わい、お互いの愛を確認し合う。
「好きぃ、好きよぉ、ドルク、あなた、好き、好き、好き、好きぃ♡」
「俺も、俺も、好き、愛してるぞ、エミリィ、あっ、だめだ、もう、出る、出る、出る、出るっ!?」
ギリギリまで高められていたペニスは、たちまち大爆発。
蛇の姿の妻の中に、ドクドクと注ぎ込まれていく。
エミリィはうっとりとした表情で体を小刻みに振るわせ、その刺激を堪能する。
しばらく絶頂の余韻に浸っていた二人。
久々の交尾、それだけでは足りず……再びまた、まぐわい始めるのであった。
おしまい