そして今度は愛されることを知る。
束さんが何かの覚悟を決めていた。
どこでそう感じたかっていうと、そうだな、いつもの不思議の国のアリスのような服ではなくシンプルな白のワンピースを着ているだとか、服と色を合わせたのか白のサンダルを履いているだとか、麦わら帽子をかぶっているだとか、見かけだけならいくらでも指摘することができるだろう。
ただ、今日この日に限っては、その服装とは関係なく、束さんの目に別の覚悟があった。
「月を……そうだね、月を見に行かないかい?」
そう言いながら手を伸ばして微笑む束さんに、俺はその手を取ることで返した。
──瞬間、世界が暗転した。
暗転していた世界が元に戻っていく。
肌を撫でる風がすこし生暖かくて落ち着かない。そこから潮の香りが鼻いっぱいに広がって、遅れてザザーンという波の音が耳に入ってくる。キョロキョロと辺りを見渡してみると、どうやらどこかの無人島らしかった。機械的な光は一切なく、月と満天の星明りのみが周囲を明るく照らしている。
あ、こういう島にはお約束的なヤシの木があるな。島の奥は熱帯林らしく手付かずの自然が広がっている。
「どこ見てるのさー。こっちだよ!」
束さんの声にハッとしてそちらを見る。束さんは足首までがつかるような浅瀬に立って、その身に
「ははっ、つめたーい!」
俺が束さんの踊りを眺めていると、終わりが来たのか束さんは回るのを止め、ほいっ、とその手に持っていた麦わら帽子を放り投げた。麦わら帽子はクルクルと回りながら放物線を描いてぽすっと砂浜の上に着地した。
束さんは長い髪をかきあげて風に流しながら口を開いた。
「ふぅ……そうだね、こんな時にはこう言ったらいいかな? “月が綺麗ですね”」
──“死んでもいいわ”ですか。
むふふ、と束さんが笑う。どうやら正解だったらしい。満足そうに頷く束さんは人差し指をピンと立てて頭を叩くような動作をすると、
「それはちょっと誤用を含む言葉だねぇ。“死んでもいいわ”は元々“
束さんは満面の笑みだ。こうも嬉しそうに笑ってもらえると、こっちも嬉しくなってきてしまう。
「ねぇ、ここはどこだと思う?」
そう言われればどこだろう。
普通に束さんが薄手のワンピースでいられるように、俺だってかなりの薄着だ。ついでに夜でありながら寒過ぎるといった不満点がなく、そもそもヤシの木を見ればまぁ熱帯付近のどこらしかだろうことは見当がつく。まぁ束さんのことだから、単なる熱帯の島以上の意味を持っているのだろうけど。
「うん! 良い着眼点だね! それに私の考えを含めて考察しているのも高得点だ! そう、君の考えた通り、ここは米軍の監視衛星網にも探知されない本当の無人島だということだよ。私の姿を少しでも捉えたいからってたくさんの衛星を軌道上にばら
束さんは心底愉快そうに笑う。およそ膨大な予算を付けているのだろう米軍には気の毒な話だと俺も笑う。だが、この話の本当の意味を、俺はまだ正確に把握していないと思い知ったのはすぐだった。
「つまり、今ここには真なる意味で君と私しかいないわけだ」
その言葉に思わずドキリとする。
今まで束さんと二人きりになることは何度かあったが、それはIS学園内とかが主な場所であって織斑先生という介入が容易に行われる場所が多かった。束さんの言う通り、ここまで本格的な意味での二人きりになったことはほとんどない。
そう思うと、俺の心拍数が上がるのは当然だろう。若干浮かれあがった頭が、柄にもないことを口走っていた。
──月はどうなんです?
やってしまった、という思いが胸中に去来する。いくらなんでももう少し気の利いた言葉があっただろうという猛烈な後悔が、俺に襲い掛かってきた。
「へっ……!? ふ、ふふふ、あはは! 月、月だって!? 月こそ束さんのホームグラウンドだよーう。束さん、月には研究所が幾つもあるからね。なんだったら今から束さんの月研究室に来るかい? 君なら三食昼寝付きお小遣いは要相談で助手兼あーいや、こっちが本命かな……
それは確かに魅力的なお誘いだが、今のところ俺はこの地上から出ることを目的としていない。地球の環境がどうだとか男性IS操縦者の政治的な側面がどうだとかそういう難しい話ではなくて、なんだかんだIS学園の居心地が存外に悪くない、ということがある。意外なことに。
もちろん、束さんの言う
「んー、残念だねぇ。ま、それは最後の手段だから今すぐそうする必要はないんだけどねー」
さらっと恐ろしいことを言われたような気がする。もしや俺の判断ミス一つで強制的に月へご招待された挙句に婿入りすることが束さんの中では決まっていたのだろうか。いや、ISは本来宇宙空間での活動を想定したマルチフォーム・スーツだから俺が逃げようと思えば逃げられるのか?
まさか束さんがそんな初歩的な対策を怠るとも思えないから、どのみち無理か。
俺が思考を変な方向へ飛ばしていると、束さんはにっこりと笑みを浮かべて言葉を続けた。
「今一番本当に大切なことは、そう大切なことは、ここには君と私しかいないということだよ」
束さんが歩み寄ってくる。波をかき分ける音から砂を踏みしめる音へと変わっていく。
俺は頭をフル回転させて、束さんが言外に含ませた意味は何かと考える。ここには俺と束さんしかいなくて、文字通り世界中のどんな機関であっても俺と束さんが何をしているかも知ることができない、完全に隔離された場所。
そして原点に立ち返れば、男と女がただいるだけの、二人だけの世界。そうなったなら、俺はこの胸に抱く熱情と劣情のままに動いていいのだろうか。
それでもなお最初の一歩を踏み出すことに躊躇する俺に、束さんは獲物を見つけた猛禽類のように目を細めて、棒立ちになっている俺へと抱き着いてきた。
「ふふふ……それを私に言わせるのかな? 君は?」
俺の胸板に束さんの豊満な胸が押し付けられる。そうして潰れた胸が伝えてくる熱と柔らかさと量感が、狂おしいほどに気持ち良い。俺も思わず束さんを抱きしめ返す。壊れ物を扱うような優しいものではなく、この手で抱ける全ての力で束さんを抱きしめる。
痛いだろうか、それともそれが心地良いのか、束さんの
束さんの唇に、キスを一つ落とした。
「んっ……ああ、君とのキスは良い。心臓が想定外の活発な動きをして、脳が快楽物質を無限に生成する。本当になんでだろうね」
頬を上気させうっとりとした表情の束さんに、俺は再びキスすることしかできない。
何度も何度も啄むようなキスを重ね、今度は時間をかけたゆっくりとしたキスをする。それはまるで唇を
そうしてお互いの唇を
「んっ……んん……んぅ……あぅ、んぇ、ちゅう」
してやられているばかりではない。今度は俺からの、遠慮を一切することのないディープキス。逃げようとする束さんの舌を逃がすまいと今度は俺が束さんの口内を蹂躙する。束さんの舌が上に逃げればすぐさま追い、横にそれようとするなら巻き取りにいく。まるでのたうち回る二匹の蛇のようにして束さんの舌に絡ませていく。束さん自身が俺から逃げようとしてもその細い肩を抱いて離さない。
数十秒か、数分か。息が切れそうになった俺は遂に束さんとのディープキスをやめた。えぅ、と束さんの口元と俺の口元との間で、唾液でできた橋がかかる。月明かりを受けて輝くそれは、なんとも言い難い風情を醸し出していた。
「ぷはっ、はぁはぁはぁ……君の肺活量は束さんの想像以上だねぇ、こんなにも、んんっ、長いキスをされると束さんも困っちゃうよ」
そう言いながら、束さんはまんざらでもなさそうだ。頬を紅く染めて息切れした身体を休ませるように何度も肩を上下させている。
思わず、束さんの肩を掴む手に力を入れてしまう。このまま押し倒してしまいたい。そう思ったが故の行動だったが、とても人を押し倒せるような力でもなかった。それでも、束さんは一切の抵抗をせずに砂浜へとその身を投げ出した。俺もその勢いそのまま、束さんに覆いかぶさる形になっていく。
星月の明かりの下で、束さんの胸が大きく上下していた。
「ふふ、やっと押し倒してくれたね」
俺の胸板に手を当てながら、束さんが呟いた。その一言はとても蠱惑的で誘惑に満ちており、抗い
「うん、いいよ。君に私の全てを捧げる。私は今日、その覚悟をしてきたんだ」
束さんの言葉に背中を押されながら、白いワンピースに手をやり、むくようにして肩紐を下ろしていく。ゆっくりとそのワンピースを下ろしていく中、僅かな抵抗を感じる。束さんの大きな胸が、つっかえるようにして小さくあらがっていたのだ。
少しだけ、先程よりも力を込めてワンピースを引っ張る。そうすれば胸はぶるんと大きく震えてその抵抗をやめると、きめ細かな白いレースの刺繍をしたブラが顔を出した。美しいと、単純にそう思った。
極めて肉付きのいい胸が、ブラジャーによってかすかに押さえつけられているように見える。これを解放したらどうなるのだろうという単純な思考が、俺の頭の中を支配していた。
さて、どうしたものかと考える。上にずらすか下にずらすか、それともブラジャー自体を外すか。そこまで考えて、自分がブラジャーの外し方を知らないという当然の事実に気付く。
「あっ! そうだね、ブラジャーの外し方わからないよね! ちょっと待ってね」
束さんが身体を浮かせ、後ろ手にブラジャーのホックを外す。瞬間、ブラジャーに軽く締め付けられていた胸がようやく解放されたかのようにばるんと揺れた。
何度もその感触を味わってきた束さんの胸が、今、頼りない布一枚の向こうにあるという事実にどうしようもなく興奮してしまう。ゆっくりと、唾を飲み込みながら束さんのブラジャーを手に取った。そして徐々に上へと
そこにあったのは処女雪のように白い肌に、山を連想させる豊かな二つの乳房とその上に桜のように咲く色素の薄いピンク色の乳首。束さんの隠すもののない形がよく美しい胸が、今、目の前に広がっていた。
「こうして直接見られると恥ずかしいな……」
赤面する束さんには悪いが、今束さんを気遣っている余裕は俺にはない。
ごくりと喉を鳴らしながらそのたわわな果実に手を伸ばす。束さんの生の胸、ただそれだけで下半身が痛いほどに勃起しているのがわかる。だがもう見ているだけでは終わらないのだ、今はただ、この柔らかなものに触れることができる。
束さんの胸に触ると、電流が走ったような気がした。柔らかでなめらかな手触りは高級なシルクを思わせる。それでいながら瑞々しく張りがあり、乳房に深く指を沈めると、むにゅんと弾んで押し返してくる。おまけに手のひらにずっしりとした重みが伝わって、その豊かさの暴力というものを体の芯に叩き付けられるかのよう。
「ん……んはぁ……そんなに胸、おもちゃみたいにされたら……はうぅ♡」
汗によるものか、かすかにしっとりとした乳房は指に吸い付いてくるようだった。
これを自分だけが好き放題に揉むことができると思うと、更に興奮が高まってくる。我を忘れて束さんの乳房を揉みこんでいると、硬く尖り始めた突起に気が付いた。
──束さんが感じている。
そう思うと早かった。すぐさま片方の乳首を口に含み、思わず吸っていた。左手は束さんの乳をいじくりまわすのを止めないまま、夢中になって束さんの乳首を吸う。母乳が出るわけでもあるまいに、好きに乳首を吸い上げていると、なんだか不思議と落ち着いてくるのは気のせいだろうか。
「もう、赤ちゃんみたいなんだから。お乳はまだでませんよー♡」
頭を優しく撫でられながら、束さんの乳首を吸う。童心に帰るというが、今は自分が赤ん坊に戻ったかのようにひたすらに束さんの乳首をむさぼり、ねぶりまわす。ふと、乳首から口を離すと、桜色だった乳首は乳輪と共に赤くなり、その存在を主張するかのようにビンビンにそそり立っていた。
このまま、束さんのおっぱいで楽しむのもいいだろう。しかし、そろそろ下の方を触ってもいい頃なのではないだろうか。そう思った俺は束さんのワンピースに右手を突っ込み、一気にめくり上げた。
「あっ、そこは……!」
束さんの声もなんのその、スカートの最奥に隠された白いレースのパンツへと右手を殺到させて、その秘所である乙女の器官の
パンツの股布はしとどに濡れていた。くちゅりと粘ついた音を立てるほどに、股布は束さんの秘所からこぼれ出た愛液に溺れている。乳房への愛撫も忘れず、秘所のむにむにとした感触を楽しむこともやめない。束さんは荒い息を吐きながら腰をくねらせ体をよじりながら形だけの抵抗を行う。
「はぁあん♡ 上も……下もなんて……よくばり、だね♡」
そういって束さんが
「ああぁ♡ また強く、ちくび、吸われちゃうぅぅぅ♡」
束さんが甘い声を上げる。その度に、下半身へと血が集中していくのがわかる。窮屈なトランクスの中で、ペニスが早くここから出せと強く主張する。
もういいだろう。そう思った俺は、散々にねぶりもてあそんだ束さんの肢体から一度体を離し、本命の本丸をついに狙うことにした。目的は束さんのパンツを脱がすこと、そして束さんの秘所を露わにすることにある。
手を束さんのパンツにかける。極度の興奮からか、パンツを脱がそうとする手が震えている。それを感じ取ったのか、束さんは俺の手を優しく包み込むようにして手を重ねた。
「ふふ、焦らないで。私も協力するから、だから落ち着いて、ね?」
束さんが腰を軽く上げる。それに合わせてスルスルと束さんの下着を抜き取った。ぬらぬらとした愛液が糸を引いているその下着は、繊細なレースの刺繍が施されていることもあって、ある種の芸術品にも思えた。こうしてこのまま束さんのパンツを眺めているのもいいが、今はそれより、優先することがあるだろうとパンツを砂浜へと横に置く。
星月の明かりの元、照らされた束さんの秘所は──
──パイパン……!
毛の一本も生えていない、綺麗な、それでいて成熟した割れ目がそこにはあった。ぴっちりと一本筋を閉じながらも濡れそぼった
そのあまりの神々しさに見惚れていた俺が何も言わずにいると、何を勘違いしたのか、束さんがこわごわと言った風に喋りかけてきた。
「その……子供っぽい、かな? ごめんね、こんな女性器で」
そんなことはないです、と力強く答えながら何度目かの唾を
今度は束さんが唾を飲み込む番だった。痛いほどに勃起し、亀頭の傘を赤く張り詰めさせた男性器に、束さんは大きく目を見開きながら見つめている。しばし無言の時間が流れ、二人そろって秘所を見つめ合うという奇妙な時間が訪れた。
「いよいよなんだね……」
束さんはそう言うと、決心したかのように自らの手で秘唇を押し開いた。内に溜まっていた愛液が、急に開いた出口から溢れ出し砂浜へと垂れていく。しかし愛液は途切れることなく、男性器を迎え入れるために蜜壺の底から次々にあふれ出していた。
俺が
「ん……
危うく、射精するところだった。未知の強烈な快感がペニスに襲い掛かりそのまま放精したくなるが、耐える。まだ、事は始まったばかりなのだから。
圧倒的な快楽に耐えながら、少しずつ、束さんの
「
優しくしますと、俺は言葉だけでなく行動でもって束さんに示す。亀よりも遅く、ひどくゆっくりとした動きで、未だ誰も立ち入ったことのない秘所を掘削するように進んでいると、違和感があった。なにか膣壁とは違った硬い感覚が、ある。
「……ん♡ 今君が触れているそこがきっと、私の最後の砦ってやつになるのかな」
今、亀頭に触れているこれが、束さんの処女膜。そう思うと喉がごくりと大きく鳴る。束さんが正真正銘の初めてであることの証。それを俺が貰おうとしているという事実からくる絶大な征服感という、性欲に加えて持ち上がってくる感情が、我先にと腰を進めさせようとする。
しかし束さんは、俺の下で真面目な顔をしている。何か言いたいことがあるんだろう、俺は勢いのままに行けとがなり立てる脳の三大欲求の一つに無視を決め込み、束さんの言葉を待った。
「ねぇ、最後に確認だけしておきたいんだ。君は今人生で一番の
流石に、現在進行形で世界から追われている人の言葉は重みが違う。
俺は先に行け早く進めとうるさい下半身を無視しながら、束さんの真意を考える。
今までも束さんからの誘惑はあったが、こと今回に限ってはその次元が違う、最早束さんにちょっかいをかけられるIS学園生徒その1という
まぁ結局のところ。束さんの愛を真正面から受け止めるということは、俺が束さんの共犯者になるということと同義ということだ。そしてそれは受け止めれば最後、世界を敵に回すこともあるほどの重い愛。しかし、束さんはそれでも選択権を俺に与えてくれる。やろうと思えば俺の意志など一切合切無視することもできるのに。
何から何までお膳立てされて、今更束さんを突き放すという選択ができるのか?
──本当に、この人の、
考えはまとまった。例え世界を敵に回しても、俺は束さんの味方でいよう。瞳に涙を浮かべながら俺を見つめる束さんに、俺は優しくキスをした。そして告げる、俺は束さんの全てを受け止めます、と。
束さんは目を大きく見開いてからすぐに、はにかんだ笑顔に変わり、おずおずといった様子で束さんは俺にあるお願いをしてきた。
「その、ね。あのね、手、繋いでくれるかな? そしたらきっと、痛いのも耐えられると思うから」
束さんのリクエスト通り、手を繋ぐ。束さんと俺の指とが絡み合い、手のひらが重なったそれは、いわゆる恋人繋ぎというやつで。先程よりも束さんと距離が縮んだような気さえする。それから二人、しばし見つめ合って、頷き合う。
覚悟はできた。さぁ、先に進もう。
ぐっと腰に力を入れて、男根を押し入れる。すると、ぷちんと弾けるような感触があった。処女膜をついに破ったのだ。この俺が、束さんの処女を貰い受けたのだ。凄まじいまでの背徳感と征服感がぞぞぞと背中を這うように襲い掛かってくる。勢いそのままにさえぎるもののない未踏の地へと踏み込んでいく。きつい圧迫感に腰を震わせながら先へと進むと、亀頭の先端が束さんの最奥に触れた。
「あ、ああっ、私の
腰を大きく反らせて束さんがビクンビクンと震えている。俺はといえば今まで異物を押し返すような動きだった膣内が一気に奥へと導くような動きに変わって耐えるのに苦労していた。なんだったら、束さんがイくのに合わせて少しだけ出てしまっていたかもしれない。だがそれは言わない。男の
「あはは……なかに
束さんはとろけた表情で俺に笑いかけてきた。
結合部を見れば破瓜の赤い血が愛液に混ざって垂れてくる。痛いだろうな、そう思うと肉棒は
「あっ♡ また大きくなった♡ いいよ、動いて♡ 痛みすらも今なら感じちゃいそうだから♡」
なら遠慮はいらないな。束さんの手をさらに強く握り込みながら腰を振る。束さんの
気持ちよくて腰を動かすのが止められない。
それは束さんも一緒のようだ。俺が腰を動かすのに合わせて、束さんも揺らすように腰を振っている。
「あっ、はっ、ああん♡ なんで、なんで、初めてなのにこんなに気持ちいいの♡」
「いやっ♡ 顔っ、見ないで♡ 今すごく♡ だらしない顔してるから♡」
「ああんっ♡ なんでッ顔、隠せないの♡ あっ、そっか♡ 君と手を繋いでいるから♡」
「うう、気持ちいい♡ 気持ちいいの♡ 気持ちいいの止まらない♡」
「キス♡ キス♡ キスして♡ キスしよう♡ 今ならもっと気持ちいいよ♡ だからキス♡ はやく♡」
束さんに言われるがままにキスをする。お互いが動きながらのキスは思っていたよりも大変で、歯が時々カチカチと鳴るような不格好なキスであったが、それすらも二人の情欲をかきたてるスパイスにしかならず、腰のスピードはますます上がっていく。
「はヒィィィ♡ んひ、イヤっ、やぁぁぁん♡」
「違うのっ♡ イヤじゃないのっ♡ イヤじゃないのに声がでちゃうのおおお♡」
「もうっ♡ 耐えきれないっ♡ なにかくるっ♡ きちゃうっ♡」
「イくっ♡ イくっ♡ おまんこイっちゃうっ♡ 馬鹿になっちゃうっ♡ くぅん♡」
「イこっ♡ イこっ♡ 一緒にイこっ♡ おっきいのがくる♡ くる♡ きちゃう♡」
束さんの両足が俺の腰の後ろに回り射精の瞬間、肉棒が膣から逃げださないように締め付けてくる。
俺もそろそろ限界だった。
これが最後、そう思いながら腰を思いっきり引き、束さんの脚の力を借りて一際強く挿入した。
「アッはぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♡」
束さんの一番奥に射精した瞬間、束さんもイった。
「あっ♡ あっ♡ はぁ、はぁ、んっ♡ はぁ♡ はぁ♡」
束さんが腰を
一旦ペニスを抜こうと思い、ゆっくりと腰を引く。ずるずると破瓜の血と愛液と精液とが膣壁と絡んでまた別次元の気持ち良さがある。もう一度腰を前に出したくなるのをぐっとこらえて、束さんの
「おおっ♡ おっほ♡ っほ♡ んほ♡」
焦点のあっていない目で、束さんが俺を見つめていた。その姿があまりにも愛おしくて、顔を近づけキスをしようとする。よりも早く、束さんの首が持ち上がって俺にキスをしていた。
「ちゅう♡ んむ♡ んじゅる♡ ちゅううう♡」
思っていたよりも数段熱烈なキスに俺はちょっと面食らう。束さんはまだイった時の衝撃が抜けないのか、軽いキスで済ませるつもりが濃厚なディープキスになってしまった。えろえろと俺の口内をねぶりまわした後、ようやく満足したのか束さんが口を離す。
つう、と唾液の線が重力に従って落下していき、束さんの口元に垂れていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、凄かった……♡」
そこには、目に理性の光を宿した束さんが、満足そうな笑みを浮かべていた。
「本当に、君は、私の想像を、簡単に、越えていく。まさか、こんなに、絶頂することになるとは、んっ♡ 思わなかったよ」
息も
「あぁ、本当に、幸せだよ……ねぇ、最後にキス、してもいいかな?」
俺に否やはない。目を閉じた束さんの唇に、優しくそっとキスをした。
◇
「あはは、身体中ベトベトで砂だらけだー」
終わってみれば二人の格好は酷いものだった。束さんは背中側が砂まみれだったし、膣からは俺が放出した精液が愛液と破瓜の血と共に垂れ下がり正に事後ですという有様だった。俺はといえば大したことないかもしれないが放り出したトランクスの中に砂が入り込んで、各種粘液に塗れたペニスにまとわりついてチクチクとした異物感に耐えなきゃいけない。
それでも、俺と束さんの間には不思議な満足感があった、と思う。それは肌を重ねたことからくる一体感もあったのだろう。束さんと目が合うと、二人して笑顔がこぼれてきた。
「んふふ、これは一回シャワーを浴びないといけないねぇ。これは大変だ」
そう言いながら、パンツを
「ああ、なんだろう、お腹が重たい感じがするなぁ」
束さんはそう言って下腹部をさする。その動作に、俺はなんとも言えないエロティックな気分になった。先程まで束さんの
そんな俺の視線に敏感に反応したのか、束さんはによによとした顔で俺のことを
「視線がエッチになってるよー? 今日はもうおしまい、おしまいでーす」
──今日“は”、ですか?
「むっ、耳ざといなぁ。ふふっ、そうだよ、今日“は”もうおしまいだよ。今日“は”、ね?」
束さんが怪しく笑う。これで俺と束さんは立派な共犯者だ。これからはもう、誰に気兼ねすることなく、二人で色々なことをやっていくことになるのだ。でもまぁ、世界がそのことに気付くまではもう少し、気ままな学園生活を送らせてもらうことにしよう。
見つめ合って頷き合い、束さんは笑みを浮かべた。
「それじゃあこの後は一度寮に戻ろうか。ちーちゃんもそろそろ気付くだろうし」
そう言いながら手を伸ばして微笑む束さんに、俺は笑いながらその手を取った。