お盆明けの週末、父さんが二泊三日で家を空ける。
この時に『夏休みの約束』を果たそうというのが、俺とましろ母さん、ふたりの暗黙の了解。
だからと言って、その日が来るまで何もしないだなんて、思春期真っ只中の盛りのついた
週が明けた日曜日、父さんが
「ん、……んっ」
昼食の後片付けが終わった台所。
壁掛け扇風機の風切り音にまぎれて、母さんの堪えようとしてしきれなかった甘い声が漏れる。
キッチンテーブルへうつ伏せになり、スカートを捲り上げて下半身を突き出し、下着に包まれたお尻を露わにしたあられもない姿をした母さん。
もちろん、そうして欲しいとお願いしたのは俺。
戸惑いながらも結局は受け入れてくれる、母さんの優しさに付け込んでいる自覚は、実のところかなりある。
我ながら
けど、俺に甘えられることが喜びなのだと言ってはばからない母さんに応えているのだとすれば、思うほど悪いことではないのかもしれない、なんて考えたりもする。
俺の望みを叶えようとする母さんがずれているのか、だからと言ってとやりたい放題な俺がおかしいのか?
――たぶん、いやきっと、どっちもどっちなんだろう。
最後の一線は越えない約束だからって、母親と息子とで
善くないことだと理性が働かない訳じゃない。
けど、本能から湧き出る、思春期の情欲は
やってはいけないと注意されても結局してしまうのが子供で、それを叱りながらも最後には笑って許してくれるのが母親という存在だとしたら、俺とましろ母さんは実に親子らしいことをしている――なんてのは屁理屈か。
許されない関係なんだと認識しながら、母さんとの不埒な行為をなんだかんだ言って正当化しようとしている自分が笑えてしまう。
十代半ばの抑え切れない性への好奇を、受け入れてくれる女体へと発散させているだけの癖にさ。
そんな諸々な感情や考えを頭の隅の隅へと追いやって、今はただ湧き上がる欲望に身を任せる俺である。
うん、完全に破滅型の生き方だな、これ。
倫理観のあれこれを抑え込み、目の前にあるましろ母さんの肉体へと没頭する。
フルバックって言うんだっけ? お尻をすっぽりと包むような型の下着。いわゆるオバサンパンツ。
過激さとか色っぽさなんかとは無縁だが、普通っぽさと野暮ったさが母さんに似合っていて、俺的にはとても好ましい。
ツルツルとした光沢のある生地で、柄無し淡色の飾り気のない下着に包まれたお尻を、俺の両の手のひらが這い揉みしだいていく。
柔らかくも張りのある、どう例えればいいのか難しい独特の感触を持つ、体躯の割りに大きめな母さんのお尻。
俺はこの母さんのお尻が大好きだ。大好きである。とても大切なことなので繰り返す。
以前にも言ったと思うが、俺にとって女性の象徴は胸ではなく、尻、ケツ、臀部。
中でも、大好きなましろ母さんのお尻が、一番なのである。
触れていられるものなら、いつまでだって触っていたいほどに。
……もっとも、他に直に触って比較するような対象があったりする訳じゃないのが、哀しいとこなんだけども。
目で追うとかなら、魅惑的で男好きする肉体を持つ、お隣の若奥様・ミツコさんとかいるけどね。
からかう名目と生来の気さくさで、やり過ぎなくらいにボディタッチしてくるミツコさんだけど、俺の方から触れたことはない。
そういうところが、ミツコさんのイタズラ心を刺激してしまっているのだろうが、曲がりなりにも人妻、そこは一線を引いておかなきゃ。
……母親も人妻じゃないか? って突っ込まれそうだが、それはそれ。聞こえなて、あ~聞こえない。
今はただ母さんの素晴らしいお尻に集中しましょ、そうしましょう。
立体感に乏しく硬い筋肉の塊りな男のそれと違い、脂肪と筋肉の割り合いが絶妙で、質量充分な尻肉を手のひらで包み撫でるようにしたり、十本の指で揉みしだきながら掴んだりと、母さんのお尻を存分に堪能する。
俺の手によってグニグニと形を変える、お尻のさまが目に。
気持ち良さに堪えきれず、ためらいがちにあげる声が耳に。
そして、化学繊維の下着の底をうっすらと湿らせながらこもる、かんばしく濃いオンナの匂いが鼻に。
触覚、視覚、聴覚、そして嗅覚。四つの感覚でましろ母さんを満喫する。
五感の残りもうひとつ、味覚。
母さんのこぼす女のエキスはどんな味をしているのか?
そいつをいつか、たっぷりと味わいたいもんだ。
前回パンツを汚してしまった経緯から、あらかじめ短パンを脱ぎ捨てて下着だけになり、前空きから男性自身を放り出し準備は万端。
傍目から見れば間抜けな格好でことに臨んでいるのだが、パンツという檻から解き放たれた怒張はこれ以上はないってくらいに反り返って、天を突き上げていた。
あふれ出る先走りの濡れた感触と、肉棒にみなぎる熱さに自分の若さを感じる。
この間のように直接の刺激なしで達するか、やはり手で思い切りしごいて出してしまおうかを考えつつ、母さんの尻を揉みあげる両の親指を少し動かして、それとなく谷あいへと持っていく。
「――あっ」
俺の指が尻たぶの淵にかかると、甘い吐息を漏らしていた母さんが身体を一瞬硬くして抵抗の声を上げたが、気がつかない振りをして俺はかまわずに指を進め谷間へと押し込んだ。
深い谷を割るべく指が動き左右に開かれるたびに、母さんがふっ、ふっと何かをこらえるような熱のこもった息を吐く。
下着越しにだけど、母さん、いや人ならば一番触れられたくないであろう部位を、確信的に俺の両の親指が何度もかすめていく。
指がそこに触れるつど、母さんがビクリと身体をわずかに震わせ、キュッとお尻から脚、下半身全体に緊張が走る。
母さんが出した禁止項目の中に『
けれど、俺はもう知っている。
ましろ母さんは後ろの
十代で開発され、男のモノを受け入れることができ、女性器よりも感じるようにまでなっていることを知っている。
だから積極的に触ってあげるのだ。
母さんを気持ち良くしてあげるために。
尻たぶを揉みしだきながら、親指で擦ったり押し込んだり。
偶然とかではなく、意志を持って触れているんだと誇示しながら。
母さんも強く反応していて、抑えられなくなったのだろう、ハッキリとした歓喜の声をあげている。
「ゆ……うすけ、くん。ン、気持ちいい、です……あ、んんっ」
うつぶせたまま振り返り気味に俺を見つめ、オンナの声をあげる母さん。
自分が母さんを気持ち良くしていることが嬉しくて、俺は指先に力も込め、尻をこねくり回し下着越しに穴をいじくる。
「ま……待って優介くん」
夢中になって手を動かしていたら、息絶え絶えの母さんから『待った』がかかる。
しまった。調子に乗ってやり過ぎた? 怒られる?
そう思い、臀部から手を放した俺だったが、続けてかけられた言葉は予想と違った。
「せ、せつないんです……。下着越しはじらされてるみたいで……」
言うなり、ましろ母さんは自ら下着を下ろし、剥き身の尻を俺に晒す。
「直接触って欲しいのっ……お尻の穴、イジメてほしい……もっともっといじってぇっ」
自分の手で尻たぶを開き、これまで聞いたことのないような甘い声音で懇願してきた。
「優介くん、お願いィ」
蕩けるような声に突き動かされ、俺は躊躇せず開かれた尻の谷間に飛びつき、乞われてもいないのに谷底を舌で舐りあげる。
「――ひやぁっ」
驚きを混ぜつつ、しかし歓喜の声をあげて、俺の行為を受け入れるましろ母さん。
下から上へ、何度も何度も下を這わせ、秘裂とその上にあるおちょぼ口を舐めあげてやる。
舌に絡まるのは、母さんが溢れさせた女の蜜。
いつか味わいたいと思ったものが、今このタイミングでなんて!
感じるのはしょっぱさとほのかな苦み。でも、頭の中は例えようのない甘さに埋め尽くされちまってた。
これが、ましろ母さんの味!
「はァっ、ンん、ひっ――あン」
言葉になっていない、感じたままの声をあげ続ける母さん。
快楽に溺れているのがビンビン伝わる。
そんな母さんに当てられたんだろう。俺も、自分でも考えられないことをしてしまう。
母さんの汁と俺の唾液にまみれヒクつく菊門にしゃぶりつき、尖らせた舌でこじ開け、中へと忍び込ませていった。
「ひっ、イイッ」
突然のことにのけ反ったのか、ぐっと母さんの尻が俺の顔面へと押し付けられ密着度が増す。
俺は押し付けられるのに任せたまま、母さんの腰を抱え込み、吸い付いたまま尻底をこれでもかってくらいに貪った。
無理やり挿し込んだはずの舌先は、まるで待ってましたと言わんばかりに穴の中へと招かれる。
もっともっと奥にと、呼びこまれ行くような感覚になり、俺はせいいっぱいに舌を延ばし差し出す。
一度指を潜り込ませたことのある洞穴。その入り口は驚くほどに柔らかく、なめらかに俺をもてなす。
まるで犬のように舌を出し入れし、入り口を舐めまわす。
垂れ流しになってる母さんの愛液と俺の唾液が、顎を蔦ってこぼれ、ガチガチにそそり勃った怒張を濡らす。
直接的な刺激を与えるまでもなく俺は達してしまい、溜めこんでたものが解放されるのを感じてた。
けれど途切れることのない快感に、股間は固さを失わなわず屹立したままだった。
時間を忘れ、ベチャペチャと下品な音を立てながら、肛門口淫を続けていると、
「ゆうすけくんっ、ゆうすけくんっ、イイッ。んんんんんんん――っ」
ましろ母さんが一際切羽詰まった声をあげ、ほぼ同時に抱え込んでいた母さんの身体が強張り、尻穴がきつく締められ俺の舌をはじき出した。
「――は、ああぁぁぁ……」
強張りを解くように息を吐き、支える力の抜けた母さんはキッチンテーブルからずり落ち、そのまま俺へともたれかかる。
俺も俺で、途切れた緊張に脱力し、母さんを抱えたまま台所の床へと座り込む。
腕を後ろにして上体を支え、脚を伸ばしている俺。母さんは俺の股ぐらに腰を落としてた。
お互いの荒かった呼吸がようやく落ち着き出し、俺はなんとか現状の把握に努める。
窓から射してくる、まだ高い午後の陽の光、扇風機と換気扇を回すモーター音と冷蔵庫の低い唸り。俺と母さんの息継ぎ。
ところどころ濡れた床、台所にこもる夏の重い空気と、汗となにかが混ざった、どこか動物的な臭い。
目の前にあるのは前かがみで女座りしてる母さんの後ろ姿。
乱れた髪、呼吸で揺れる肩、汗で張り付いた上着と浮き出てる下着の線。広がったスカートが互いの下半身を覆ってた。
まだ硬さを保つ分身に、柔らかく熱い尻肉が触れているのを感じる。
まだ火照りの残る母さんを感じていたら、口の中にじわっと広がる苦みに気づく。
なんとはなしに、口内で舌先をすぼめてみたり。
――ああ、そうだ。俺、母さんのケツ穴舐めたんだっけ。
舌先に微妙に残る苦みが、その事実を伝えてくるけど、不思議と嫌悪とかはなかった。
排泄物を出すところを舐め、舌を差し込んだっていうのに、だ。
嫌じゃなかったのは、きっと相手がましろ母さんだったから。
想う相手、好きな人なら、生理的な嫌悪とかも超えてしまうものなのだろう。
そうでもなきゃ、セックスなんてできゃしない。
世の男女は、そういういろんなもの乗り越えて、子孫繁栄してきたんだなと思うと感慨深い。
……なんて色々と考えていたからだろう。いつの間にか滾りも収まり、すっかり萎びているのがわかる。
楽しい時間はおしまいなんだ――そう思って母さんに声をかける。
「え、え~と、母さん?」
俺の声に反応して、びくりと身体を震わせる母さん。
もぞもぞと動き、キッチンテーブルへ手をかけ背を向けたまま立ち上がる。
「ゆ、
俺の方を見ないまま、あわてた口調でそう言い、なんか俺を避けるように身を翻してばたばたと台所から出て行った。
手を後ろにやり、お尻を気にするような素振りで去っていく母さんの姿。
それを目で追いながら、やっぱりやりすぎたかなっ~て後悔と、母さんが今どんな気持ちなのかって下世話な興味が湧いたり。
けど深追いして藪から変なものが出てきたらと考え直し、言いつけを守って後始末を黙々と済ませる孝行息子の俺である。
……どの口が言うかって突っ込みは聞こえない、あ~聞こえない。
床を拭いてきれいにし、どかせていたキッチン用品をテーブルに戻し、台所にこもる男女の匂いを扇風機と換気扇を併用して追い払い、ここで行われていた秘め事の痕跡を消していく。
台所の片付けを終えてから、麦茶の入ったやかんとコップをふたつ手に取って居間に戻り、座卓についてから自分のコップに麦茶を注ぎ一気に飲み干す。
エアコンが効いて程よく涼しい居間で、二杯目のぬるい液体でのどを浸し、渇きが満たされたことでようやく人心地つく。
「――ふぅ」
心が落ち着いたってのに思い返すのは、つい先ほどまでの情事だってのが精力旺盛な十代と言うべきか。
目をつむれば頭の中、くっきりと浮かぶ母さんの痴態。
出したばかりだっていうのに男棒は猛りを取り戻そうとしていたり、節操のない自分に苦笑いしか浮かばない。
下半身のもぞもぞ感に尿意を催してきたのでトイレへ行くと、隣の浴室から水音が聞こえた。
母さんがシャワーを浴びているみたいだ。……背中、汗でべっとりしてたもんなぁ。
で、俺自身もけっこう汗かいていることに、今更ながら気が付いた。
真夏の午後に、扇風機回してるだけであれこれしてりゃ、そりゃ汗もかくわな。
放尿をし終えてから脱衣所の扉越しに、浴室にいる母さんへあとからシャワーを浴びることを告げ、返事は待たずに自室へ戻つた。
短パンは……そのままでいいか。着替えるのは先走りやらで汚れたパンツと、汗まみれのТシャツだな。
タンス代わりのロッカーケースから替えを取り出し、少し余裕を持たせてから浴室へ。
思った通り、母さんはシャワーを終えてて居なかった。
自室へ戻ったか、居間だろう。
俺の番だなと、脱衣所でパッパッと着ているものを脱ぎ、汚れ物を洗濯かごへ放り込んでからシャワーを浴びた。
湯で汗を流し、水で引き締める。……股間をキレイにするを忘れずに。
しっかりと汗を流し終えてから浴室を出て、母さんが用意してくれていた新しいバスタオルで全身の水気を拭い着替えた。
脱衣所は洗面所兼用。常駐してあるマウスウォッシュで口をゆすいどく……なんとなく、しておいた方がいいと思ったから。
サッパリして居間に戻ると、母さんが居た。
座卓のいつもの場所に陣取って、俺の用意していたコップで麦茶を飲んでいる。
顔に赤味が残っているのは、熱いシャワーを浴びてたせいか、それとも……? いやいや、邪推はやめとこう。
空になったコップに麦茶を注ぎなおしているのを横目で見ながら、向かい合ういつものところへ腰を下ろす俺。
エアコンの稼働音、外からかすかに聞こえるセミの鳴き声、コクコクと麦茶を嚥下する音。
微妙な静けさが居間に広がってた。
お代わりを飲み終えコップを卓に下ろし、両の手のひらにコップを抱えたまま、ふーっとひとつ長い息を吐く母さん。
伏せていた顔を少し上げて、上目がちに俺を見る。
視線を向けられたことでどぎまぎしつつ、俺も目を合わせる。もちろんまじめな顔をしてだ。
母さんは合わせた視線を一度そらしてから、言葉を探してるように口元を動かし、意を決したようにハッキリと顔を上げた。
「優介くん――」
俺を見詰め勢いよくそこまで言って、続く言葉を発しようと口を幾度かパクパクさせ、
「……や、やっぱり、いいです」
そう言って乗り出していた身体を元に戻し、大人しく座りなおす。
名を呼ばれた瞬間、叱責が来ると姿勢を正した俺であったが、これまた見事な肩透かしを食らう。
……母さんが何を言おうとしたのか、俺にはわからるはずもなく、妙な気まずさが。
乞われたからって、いきなり舌をブッ込むとかは咎められても仕方ないとか思っていたんだけども……。
なんか、いろいろとうやむやになってしまった感じ。
とは言え、微妙に俺から距離をとっている母さんの様子を見ると、あれこれ詮索する気にはなれない。
夕方になって父さんが帰宅し、いつもの『家族』の日常になるまでの時間がやたらの長く感じられたのでありました。
次回はまた半年後くらいには届けられるとよいなぁ(苦笑)