アクシデントで伯斗の理性が途切れ、行為に及んでしまったら……? というifです
※pixivリクエストをいただいて書いたものです
──不幸な事故であった。
自分の作ったゲームの魔王『九内伯斗』として異世界に迷い込んでしまった男、大野晶。
ややこしいので伯斗で統一するが、とにかく彼は窮地に陥っていた。
色々あった結果、とある村に建設した温泉旅館。
ほんの数分前まで、自身の所有するその施設の『男湯』──見事な露天風呂にて日本酒を嗜んでいたのだが……。
今、魔王の逞しい胸板には乙女の柔肌が押し付けられていた。
この聖光国を統べる聖女──エンジェル・ホワイト。
遠く離れた神都にいるはずの彼女が何故ここにいるのか、何故女湯ではなく男湯に入ってきたのかは定かではない。
ただ、こうなった直接的な原因だけは明らかだ。
濡れて滑りやすくなっている温泉の床でホワイトが足を滑らせたのだ。
「きゃっ……!?」
と、可愛らしい声と共に胸に飛び込んできた彼女を受け留められたのは幸いだったが……。
軽く受け留めた体勢のまま伯斗は困惑する。
さすがにこの後どうするべきかについては名案が浮かばない。
というか、
(さっさと離れろよ!?)
聖女ホワイトは今、伯斗の胸に手を添え──一糸纏わぬ上半身を押し付けたまま呆けている。
さっきまで身体に巻いていたタオルは転んだ拍子に宙を舞い、今は水面の上。
隠すもののない身体は否応なく目に入ってしまい、
(……見れば見るほどいい女だな)
薄いピンク色をした髪と瞳は清楚にして可憐。
白い肌は温泉のせいでほんのりと紅潮し、絵に描いたような神秘的な美貌に『色気』を加えている。
素肌同士で触れているせいでその柔らかさと滑らかさが手に取るように伝わり、もはや『目に毒』程度の騒ぎではない。
下半身に熱が集まり、魔王の剛槍が真の姿を表し始めてしまうのも無理はなかろう。
なけなしの理性が警鐘を鳴らす。
せめて、伯斗の股間が完全体を取らないうちに身を離せれば──。
思ったところでホワイトが動いた。
「これが魔王の身体……。なんと逞しい、いえ、なんと禍々しい……」
印象通りの可愛らしい声が耳に。
身じろぎのたびに起こる水音以外、騒音らしい騒音のない空間は「二人きり」ということを伯斗に強く意識させた。
身体が臨戦態勢を迎え始めるのを意識しながら咳払いを一つ聞かせれば、聖女はようやくはっ、と我に返って、
「ぶ、無礼者! 離れなさい魔お──きゃっ!?」
「うお……っ!?」
(お、お前何してくれてんだよマジで!?)
慌てて離れようとしたホワイトが態勢を崩し、左手を湯の中へ。
咄嗟に触れたモノを支えにしようと「ぎゅっ」と握るも、それはつかまるにはあまりにも不向きで。
しかも、世間知らずな少女はそれが何か気づかぬままに首を傾げて、
「なんでしょう、これは……? 固いようでいてかすかに弾力のようなものが……。足、ではありませんし……」
湯気のせいであれこれ見えづらかったのは幸か不幸か。
いずれにせよ、そんなものを「にぎにぎ」されるといろいろ困るわけで。
「……手を離さぬのであれば『誘っている』と判断させていただくが?」
「え? ……きゃっ!?」
(ええい、こうなりゃヤケだ!)
立ち上がり、互いの姿勢を強制的に変える。
結界、伯斗はホワイトに手を離させることに成功するも──代わりに聖女はその場に尻もちをついてしまった。
しまった、怪我はないか。
心配を口に出そうとするも、その前に。
「あ、あああ、あの、これは、いったい……?」
視覚触覚嗅覚織り交ぜた刺激に屹立しきった魔王の槍が、いつの間にか少女の眼前にあった。
突きつけられた凶器を瞬きして見つめるホワイト。
異性のモノを見るのはこれが初めてか。
「……ふっ。これは何、と? これはまた面白い事を仰る。先程まで貴女が握っていらした物ですよ。実のところ、私としても自慢の逸品でしてな」
「で、では、これが男の人の、いえ、魔王の……」
羞恥か、恐怖か、温泉による熱を冷ますためか。
吐き出された息が肉棒の先端を撫で、
「……とても、大きい……」
おそらく、当の本人はそれが男をその気にさせる台詞だなどと意識していないだろう。
成り行きで見ることになった男のソレに理解が追いついていないだけ。
しかし、状況だけを見れば「魔王の一物にうっとりする聖女」の姿そのもので。
客観的に見て驚くほど理性的な伯斗でさえもさすがに限界だった。
入浴中の自分の元に狙ったようにやってきた裸の美少女。
生の剛槍を突きつけられても逃げようとしない態度。
それでも普段ならギリギリで理性を保ったかもしれないが──。
こうなる直前まで、彼は飲酒をしていた。
酒によって僅かに脆くなった理性の糸が伯斗の脳内でぷつんと切れて。
「……その反応、合意があったと見做させていただく。聖女様には『男は皆獣である』ということを身を持って教えて差し上げよう」
彼はその逞しい両手で聖女の頼りない両肩をがっしりと掴んだ。
◇ ◇ ◇
「嫌っ! 離してっ!! 離しなさいこの狼藉者っ!?」
「声を出したところで誰も来ませんよ。もっとも、私を興奮させたくてやっているのなら大歓迎ですがね」
どうしてこうなってしまったのか。
聖女エンジェル・ホワイトは魔王によって露天風呂の岩壁に押し付けられていた。
一糸纏わぬ姿。無様にお尻を突き出すような格好を隠すこともできない。
細い両腕は交差するように後ろに回され、男の左手でがっしりと拘束されている。全力で振りほどこうとしてもびくともしない。
魔王のもう一方──右手はホワイトの腰を掴んでいて。
「ふうむ、見れば見るほどいい身体をしている。……大方、貴女の臣下もみな、この身体を自由にしてみたいとそう思っているのでしょうな」
「そのようなことはありませんっ! みなこの国のことを思って──やっ、なにをするつもりなの魔王っ!?」
なにか硬いものが尻に押し当てられた。
岩に押し付けられたままでも想像はつく。
さっき誤って触れてしまったもの。
雄々しく、男性の力強さを象徴するようなもの。子供を作るための種を吐き出す、女には存在しない器官。
ホワイトも子供ではない。男女の身体の機能くらいは知っているし、自分もいずれは……という気持ちはあった。
けれど、
「これはおかしな事を言う。男と女が裸で二人きりになったのです。やる事など一つしかないでしょう?」
「っ、けだものっ! そうやってルナも手中に収めたのねっ!?」
「心配なさらずともあの小娘には何もしていませんよ。あんな子供では勃つものも勃たないのでね。……だが、貴女のような美しい女性なら話は別だ」
「……っ、ああっ……」
あんなに大きいものが入るわけがない。
さっき見た肉棒のサイズを思い出して絶望的な気分になる。
逃げたくとも二人の体格差、力の差は大きい。
不可抗力とはいえ尻の穴も、女の子の最も恥ずかしい部分も晒してしまったホワイトはもう、純潔を失ったも同然で。
考えただけで身体が熱くなってくる。
「おやおや? 聖女様ともあろう方が……もしやこの状況に興奮していらっしゃる?」
「だ、誰が! そのようなことがあるはず……ひゃうんっ!?」
竿が、誰も受け入れたことのない慎ましやかな割れ目に押し当てられた。
瞬間、くちゅ、と小さな水音が鳴ったのをホワイトは自分の耳で確かに聞いてしまう。
「この分なら気遣う必要もありませんな。本来ならば丹念に解してから貫通すべきところなのですが、貴女は乱暴にされると喜ぶ変態のようだ」
「うそ、嘘よ! そんなことあるはず──いやあああぁぁぁっっ!?」
「いずれにしてももう遅い。……聖女エンジェル・ホワイト! 一生に一度の初体験をとくと味わうがいい!」
魔王の大きすぎる逸物は少女の割れ目を強引に押し開き、そのまま奥へと侵入ってきた。
本物の槍で身体を貫かれたような衝撃。
処女膜が一瞬、敵の侵攻を阻むも、次の瞬間には呆気なく失われ──破瓜の血が太腿をつたって流れていくのを、ホワイトは感じた。
散らされた。
邪悪な存在の一部によって聖女の膣奥が蹂躙され、将来結婚相手に捧げるはずだった純潔を永遠に奪われた。
涙が溢れ、肩が震える。
聖女は辺りに響き渡る声で絶叫し──しかし魔王は、そんなことお構いなしに腰を動かし始めた。
「なに、をっ!? もういいでしょうっ!? まさかこれ以上私を辱めるつもりっ!?」
「っ、はははっ! 聖女様は男女の営みを何も知らないと見える! 挿入しただけで終わるはずがないでしょう? 泣きわめいていないで貴女も楽しんだらどうですかなっ!?」
「楽しむ、なんてっ、できるわけぇ……っ♡」
信じられないことに、抗う声にはかすかに甘い響きが混じった。
太すぎる男性器によるピストン。
苦しさと痛みでいっぱいのはずなのに、何度も奥を突かれるうちに疼くような「何か」が身体を駆け巡っていく。
その後も少しずつ、不定期に、それはホワイトの中に生まれて。
「女の身体は男を受け入れるようにできているのです。私のペニスに慣れれば慣れるほど快楽を感じられるようになる」
「かい、らく、なんてぇ……!♡」
少しずつ強く、頻繁に感じられるようになっていく『気持ちよさ』。
声が抑えられない、吐息に混じって「あっ♡」「んっ♡」と喘ぎながら、ホワイトは男の手を振り払おうとする。
けれど、身体には力が入らない。
やがて快感は不快感を上回って、ぱんぱんと肌と肌が触れ合う音に混じって淫らな水音がぐちゅぐちゅと響くように。
(これでは、私、本当に変態……っ♡)
理性は簡単に押し流されて。
ようやく両手が解放されるも、できたのは崩れ落ちそうになる身体を支えることだけで。
魔王は絶えずホワイトの身体を犯し続けながらその両手でホワイトの両胸を鷲掴みにしてきた。
母性の象徴。
赤ちゃんのためのミルクを作る場所が玩具のように揉みしだかれ、信じられないことに『ぞくぞく』と快感が走る。
無造作に動く無骨な指が乳首や乳輪に触れるたび、ひときわ大きな声が唇から漏れ、初めて知る快感に腰ががくがくと震えだす。
「認めては如何か? 貴女は今、私にいいように嬲られ、どうしようもなく淫れ、感じている」
「感じてなんかいなっ♡ ん、あああっ♡」
自分でもなにを言っているのかわからない。
とろけきった思考の中、繋がったまま魔王のほうを向かされる。
仕方なく相手の首に腕を回して体重を支えると、伯斗は強引にホワイトの唇を奪ってきた。
ファーストキスとしてはあまりに乱暴に舌と唾液が入り込み、酒と煙草臭い男の唾を強引に飲み込まされる。
なのに、身体はもう小さな絶頂を何度も繰り返していて。
「やだっ、こんなのいやあっ♡ わたしはせいじょなのにっ♡ あなたなんかにぃっ♡」
「遠慮せず好きなだけイけばいい。君は聖女である前に一人の女なのだから」
「っ♡ あっ、んああああぁぁぁっっ♡♡」
唾液の橋を築きながら絶頂。
快感の波が心と身体を揺らす。それでも魔王の凌辱は止まらない。
既に快感でいっぱいの身体をさらに犯され、乳房に強く吸い付かれる。
赤ん坊のようでいて全く違う、乱暴な雄の愛撫が左右繰り返されて。
行為の声が隠しようもなく露天風呂いっぱいに満ちる中、何度も何度も絶頂を迎えさせられて。
ようやくペニスが引き抜かれた瞬間、ホワイトは支える力を失ってその場にへたりこんだ。
湯に下半身を浸しながら呆然と見上げると、魔王の肉棒、その先端から濃く、どろりとした体液が次々と降り注いでくる。
強烈に雄のにおいを漂わせた精液は聖女の清らかな髪と、顔を、肌を汚し、豊かな胸にまで付着して。
熱い。
ホワイトはどうしようもないほどの身体の熱さを感じた。
なにを思っているのか、淡々とこちらを見下ろしてくる伯斗と目を合わせると、熱はどういうわけかさらに強くなって。
「……はあ。なかなか良かったぞ、聖女エンジェル・ホワイト」
不遜にも程がある褒め言葉にも、ただ呼吸を整えながら見上げる以外になにもできなかった。
◇ ◇ ◇
──それから、しばらくが経って。
「ここはっ、ルナや他の者に絶対見つからないのでしょうね……っ?♡」
「心配するな。ここは普段私が使っている部屋から離れているし、掃除以外で立ち入る者もいない。見つかる心配は万に一つと言ったところだ」
「そ、そうっ、それならいいのだけれど……っ♡」
ホワイトは伯斗との爛れた関係を続けてしまっていた。
もちろん、最初はあの過ちをなかったことにしようとした。けれどほんの数日後、伯斗はホワイトに「口止め」をしてきた。
あの時の行為は誰にも言えない、と、わからせるために城の私室でホワイトを犯したのだ。
以来、この関係は誰にも打ち明けられていない。
『する』時は伯斗が城まで迎えに来て、転移で別の場所に移動するのが恒例。
今回は温泉旅館の一室が舞台だ。
ご丁寧に浴衣とかいう独特な衣装を着せられ、抱かれながら少しずつ服を乱されていく。
せっかく結った髪もほどかれ、ピンク色の髪を広げられて。「浴衣には下着を合わせない」と言われてなにも身につけていない胸をさらけ出されて。
下はさすがに穿いていたものの、そのショーツもあっさり奪われ畳のうえに放り投げられてしまった。
「相変わらず乱暴なのね、あなたは……っ、あんっ♡」
「乱暴にされるほど燃える癖に何を言っている」
慣らされた身体は彼の顔を見ただけで濡れるようになり、乱暴に胸を揉まれ、一方的にキスをされても激しく燃えてしまう。
首筋を舐められ、噛み跡をつけられても腕に回した両腕は解けない。
むしろ、もっと、とせがむように自分から唇を近づけてしまったりもする。
おかしくなってしまった。
おかしくされてしまったのを自覚しながらもどうしようもない。
彼が本当に悪い存在なのか疑問を持ってしまった──それを言い訳にしながら、自身に男の味を教えた存在にただのめりこんでいる。
避妊には伯斗の用意したコンドームとかいう道具を使っている。
便利な物だが、初めての時に感じた生の肉棒の感触、肌にかかった精液の熱さを味わえないのは少し物足りないとも思ってしまう。
それでも、繋がり合うたびにあの時のことが思い起こされて──。
誰かに見られるかもしれない、というシチュエーションも手伝って、伯斗が一度射精する間に何度も絶頂を迎えて。
荒く息を吐きながら、ホワイトは慣れた手つきでコンドームを外した。
きゅっと口を結んで畳に落とすと、ちゅっ♡ とペニスに口づけて。
魔王に教え込まれた「お掃除フェラ」を丹念に実行。尿道に残った精液を吸い出しつつパイズリに移行すると、伯斗が苦しそうな声で「そこまでだ」と止めてきた。
くすり、と、優越感と充足感を覚えつつ。
「今度は、私がしてあげる……っ♡」
ホワイトは新しいコンドームを装着後、伯斗を畳の上へと押し倒した。
帯を解き、ただ浴衣を羽織るだけになった姿で。
男の浴衣もはだけさせ、一度射精した程度ではまったく衰える気配のない剛槍に自ら身を沈めていく。
自分から男のモノを受け入れるなんてはしたない。
けれど、そんな聖女らしからぬ行為が、魔王に奉仕させられる背徳感が、男相手に主導権を握っている感覚がぞくぞくとした快感を与えて。
少女は豊かな胸を揺らしながら、男の上で腰を踊らせる。
もはや秘所に痛みはなく。
むしろ、あるべき場所にあるべきモノが還ってきたような喜びが満ちる。
すればするほど気持ちよくなるというのは本当らしく──きっともう、魔王の脅迫なんてなくとも『これ』なしには生きられない。
妹から処女を馬鹿にされていた自分が、こんな……っ♡
ご奉仕騎乗位を続けたまま唇を歪める。
止められないのならいっそ、この状況を正当化する方法を探すべきか。
生涯一人であるべき『聖女』エンジェル・ホワイトの相手。
処女を捧げてしまったのであれば、彼を自分の手元に──。
ちらり、先ほど落とした精液たっぷりのコンドームを見て、
(次は、針を用意しておきましょうか……♡)
逃さないとばかりに足を絡め手を添え、膣の味を彼にたっぷりと教え込みながら、密かに、ホワイトはそう決意した。