タイムリミットが迫る中、現れた見慣れない魔物に混乱の呪文をかけられ、淫らな行為に溺れてしまう。
快楽から抜け出せなくなった彼女たちをさらにモンスターが取り囲んで……。
※pixivリクエストにて書いたものです
『破邪の洞窟』。
最深部が何階なのかすら定かではなく、潜れば潜るほど強力なモンスターと罠が待ち受ける太古の迷宮。
攻略すれば呪文をはじめとする『力』が得られる代わり、生半可な実力と覚悟で挑めばその生命を無駄に散らすことになる。
世界を救うため。
今まさに世界を破壊し尽くそうとしている魔王軍を阻むため、洞窟に挑んだ一組のパーティ。
即席ながら、それぞれある種の才を持った四人の乙女たちは地下二十五階──そこに存在する大破邪呪文ミナカトールを目指して奮戦していた。
しかし……。
「はぁっ、はぁっ……。さすがにこうも戦いづめだとキツいわね」
洞窟の脅威は彼女たちの想像を大きく上回っていた。
無数に湧いて出てくるようなモンスターたち。
敵を排除せず逃げようとすれば、それを見越したかのように発動する罠。
ついには床そのものが崩落する罠によって退路さえも取り上げられ、いちかばちか進むことを余儀なくされて。
二十五階まで攻略するしかない、しかも本来のタイムリミットである「十時間」は過ぎてしまっている。
後がないという焦燥が溜まった疲労をより大きくしていく。
「……確かに。マァム一人に頼り切りでは限界があるわね」
乙女たちの一人、フローラは手の甲で額の汗を拭いつつ呟いた。
王女レオナ、女王フローラ、武闘家マァム、占い師メルル。
レオナとフローラは腕の立つ呪文使いであるが、彼女たちのMP(マジックパワー)はできる限りギリギリまで残しておかなければならない。
メルルの特別な力──危機や正しい道を直感的に察知する能力は大いに役に立ったものの、直接危機を排除することはできない。
襲い来るモンスターの撃退は主にマァム一人に委ねられた。
世界有数の強者であるマァムとはいえ一人での連戦は辛い。
せめてもう一人、戦士がいてくれればもう少し楽ができたのだが。
「あ、あの。少し休憩しませんか? マァムさんが倒れたら元も子もありません」
「賛成。……と言いたいところだけど、そんな暇はないわ」
メルルのおずおずとした申し出を、レオナが残念そうに却下する。
最年長のフローラもまた頷いて、
「そうね。安全な場所を確保できないし、私たちには時間がない。……進んで、前に活路を見つけるしかないわ」
最も辛いポジションに立つマァムは笑って答えた。
「私なら大丈夫。後もう少しなんだもの、こんなところで休憩なんてしていられないわ」
「でも……」
確かに、ここはもう二十三階。
目的の二十五階まではあと少しなのだが──メルルはなおも不安げな様子を隠しきれず。
「大丈夫よ、メルル。大魔王を倒そうって言うのにこんなところでやられるわけには──」
「マァムさん、前!」
「っ!?」
振り返ったマァムはそこにいたモンスターに拳を繰り出し──残念ながら一瞬遅く、敵はすっ、と、空中を滑るように後退して避けてしまった。
一体。
見たことのない姿をしたそれは、
「モンスター……なのよね?」
敢えて形容するならば、粘土を焼いて作った人形だった。
人を模した形をしており、大きく作られた目はどこか不気味。
太古の存在だからか、明らかにマァムたちの知っているものとは様式の違う「それ」に得体の知れない恐怖を覚えて、
「逃げるわ!」
レオナが叫んだ通り、人形は攻撃してくることなくそのまま宙を滑って逃げていく。
マァムはほっと息を吐いて、
「なんだ、襲って来ないなら別にほっとけば……」
「マァムさん!」
逃げようとしていたはずの人形が前触れもなく転進した。
さっきまでとは大違いの速度で接近してくると、頭に直接響くような声で、
──『メ・ダ・パ・ニ』。
しまった、と思った時にはもう遅かった。
くらっとした感覚の後、頭が真っ白になる。マァムははあ、と、息を吐き出すと、自分がなにをしていたのか必死に思い出そうとした。
勇者一行。魔王軍。破邪の洞窟。大丈夫、ちゃんと覚えている。
ちょっと身体が熱い気がするけれど、この程度なら動ける。
「このっ!」
怒り任せに蹴りを繰り出せば、人形はまたすっとかわした。苛立ちにぐっと唇を噛んだところで、
「マァム、さん……っ。そいつを倒して、ください。きっとそれを放っておいたら、また……っ」
「メルル!? レオナ、フローラ様!?」
振り返ると、他の三人が揃って膝をついていた。
はあはあと息を荒げ、頬を紅潮させ、フローラは苦しそうに自身の身体を抱きしめている。
見たことのない魔物だったが、もしかして通常の混乱呪文(メダパニ)とは効果が違ったのか。
思う間に敵は再びすっと後退。
どうするべきか一瞬迷って、
「……大丈、夫。追いましょう。メルルの言う通り、放置すればもう一度奇襲を受けるかもしれないわ……」
唇を噛み、一筋の血を流しながら立ち上がるフローラ。
レオナもそれを受けてよろよろと立ち上がり、膝をついたままのメルルを抱き起こして。
四人はその人形──ミステリドールと言う名のモンスターを追いかけた。
あるいはそれは正常な判断ではなかったかもしれない。
結果的に、これがマァムたちを最悪の結末へと導くことになった。
◇ ◇ ◇
三人がふらついているせいで速度が上がらない。
ミステリドールはまるで挑発するように付かず離れずの距離を保ったまま、通路の角を一つ、二つと曲がっていき、
「……あっ!?」
ようやく追いついた、そう思った時には広い部屋へと誘い込まれていた。
複数の通路に接続されたそこには、複数のモンスター。
大きな一つ目が特徴の新手はミステリドールを背に、その目を怪しく光らせて──。
マァムは、今度こそ正常な思考を奪われた。
(あれ? 私、いったいなにをしていたんだっけ……?)
混乱対策はとにかく自意識を保つこと。そんな文句だけが頭の片隅をよぎるも、少し離れたところに見える人形からなにかの声が発せられるともう、そんなものどうでもよくなってしまった。
身体が、熱い。
身に纏った薄手の衣は通気性が良いものの、汗をかいたのもあってそんなもの着ていられない。
衣を無造作に引き裂き、一糸纏わぬ姿になると少しだけ気分が晴れた。
けれど、足りない。
マァムは蕩けた思考でその理由を探りながら仲間たちを見て──。
「はぁ……んっ♡」
自分以上の痴態を晒す仲間たちの姿に目を見開いた。
フローラが。
マァムたちの師──先代勇者アバンに思いを寄せ続け、女盛りを迎えてなお独身を守り続ける美しい女王が、豊かなその胸を自ら揉みしだいている。
もう一方の手は衣の下、清らかな白の下着のさらに下へと潜り込み、くちゅくちゅ♡ と淫らな水音を立てる。
レオナとメルルが。
折り重なるように倒れて互いに見つめ合っている。
身体がうまく動かないのか、もどかしげに身じろぎしては手足をさらに絡み合わせ、「んっ……♡」「はぁ……♡」と悩ましい吐息を漏らしながら、衣越しに乳首や股間をこすり合わせる。
とろり、とこぼれた王女の唾液がメルルの唇に垂れて、艶めかしい艶を作り出して。
「っ♡」
マァムは、ぺろりと無意識に蠢いた自身の舌に強い衝撃を受けた。
きゅん♡ と腹の奥が疼く。
(そっか、そうすれば良かったのね……?♡)
蕩けた思考が助け舟を得たと歓喜する中、本能的な危機感だけで唇を開き、
「だめ……っ♡ みんな、正気に戻って……ぇ♡」
ぺたん、と、床に尻もちをついた。
片方の手を口に含み、唾液をまぶしながら舌で舐めあげる。
もう一方の手で生の乳房を揉み、指で乳首を転がせば、甘く痺れるような快感が全身に広がって「あぁ……っ♡」と声が漏れた。
まるで自分の声とは思えないほど淫らな響き。
はしたない自慰行為に耽れば耽るほど背徳感と快感が強くなって、代わりにほんの少しだけ理性が戻ってくる。
「フローラ、さまっ♡ レオナ、メルルっ♡ このままじゃ私たち……っ♡」
ダンジョンの中で全員が行動不能に陥るなんて最悪だ。
今だってモンスターを前にしているというのに、せめてあいつらだけでも倒さないと、きっと応援を呼ばれて──。
とろ……♡ と、秘所から愛液がこぼれる。
自分でもほとんどいじったことのない割れ目がひくひくといやらしく欲求を伝えてくる。
(このままじゃ、魔物の群れに……っ♡)
普通、メダパニは敵の同士討ちを狙う呪文だ。
それがこんな効果で発揮された理由はそれしか考えられない。
無数の魔物に寄ってたかって嬲られる、その想像にぞくぞくっ♡ と身を震わせて、
「いいじゃない、そんなことはどうでも♡」
「あっ、フローラさま……っ♡」
妖艶な笑みを浮かべたフローラが後ろからレオナを抱きしめる。
好きな人に会えずずっと欲求不満だったのか、それともマァムたちよりずっと大人で知識が豊富なせいか、彼女は完全にメダパニの虜だ。
「楽しみましょう?♡ 私たちはそのために『破邪の洞窟』へ来たのだから……♡ んっ、ちゅっ♡」
「ふぁ、んっ♡ ふろーら、さまぁ♡」
女王の腕に振り向かされた王女が舌を突き出し、女王の舌と激しく求め合う。
垂れた唾液が交換され、はしたない音を立ててすすられる。唇が強く重なり合い、離れ、また重なる。
まるで恋人同士にするように両手の指が絡み合い、互いの瞳がただ互いだけを映している。
(すごい……気持ちよさそう……♡)
意識せず手が動き、口内にあった指が下半身へ伸びて──。
「マァムさぁん、私たちも、一緒に……っ♡」
左右の肩が押されて、マァムは洞窟の床に押し倒された。
普段は気弱げなメルルが瞳を興奮で輝かせている。
桃色の唇が近づいてくるのを他人事のように見つめていると、一瞬、脳裏を一人の少年と一人の青年の顔がよぎった。
けれど、馬乗りになった娘を振り払う力は生み出せなくて。
「メル……ルっ♡」
「ちゅっ♡ ん、むっ♡ ふぁっ♡ はむっ、じゅるっ♡」
初めて味わう女の子の唇は、想像よりもずっと柔らかくて気持ちよかった。
女同士なんておかしいはずなのに、もっと、もっと欲しくなってしまう。
唾液が甘い。
吐息が肌と耳をくすぐって、触れ合う肌から伝わった熱がさらにマァムたちを熱情へと誘っていく。
(でも、足りない……っ♡)
淫らな欲求なんて、普段なら身体を動かしているだけで忘れられる。
自慰だって数えるほどしかしたことがなかったのに、今は欲しくて欲しくてたまらない。
マァムはメルルの肩に手を置くとお互いの位置を入れ替えた。
「きゃっ……♡」
悲鳴を上げながら期待の目で見上げてくる彼女。
未だ纏われたままのその衣を力任せに剥ぎ取ると、下着も外して放り捨てる。
「メルル、もっと……♡」
「マァム、さぁん……♡」
互いの胸を直接重ね合わせ、さらに唇を重ねた。
重なる鼓動。擦れ合う乳首が甘い快感を生み出し、きゅん♡ とした疼きがさらに強くなる。
それでも、まだ足りなくて。
マァムはキスを続けながら自分の秘所に手を伸ばした。
羞恥に頬が熱くなるのを感じながら割れ目に指を入れ、短く前後に出し入れする。
「んっ、はぁっ♡ メルル、これ、気持ちいっ♡ だめぇっ♡」
「マァムさんっ♡ マァムさんっ♡ もっとぉっ♡ キス、んっ、じゅるっ♡ んっ、んんんんっ♡」
気持ちのいい波が次々と押し寄せてくる。
二人を一気に押し流すようなそれに逆らわずに身を任せると、ふわり、と浮くような感覚の後、甘い痺れが全身を包みこんで。
ぞくぞく♡ と何度も身体を震わせながら、それでも音を立てて舌を絡めて。
初めて到達した絶頂の余韻に、マァムは信じられない気持ちでいっぱいになった。
(こんなに気持ちいいことがあるなんて……っ♡)
一緒に絶頂したメルルもぼうっとした表情でマァムを見上げている。
彼女のことは、正直言うと少し苦手だった。
ポップを間に挟んだ関係にむずむずしてしまうこと、性格が全然合わないこと。仲良くなれるほうがおかしいくらいだと思うのに、今はなぜだか愛しくて仕方ない。
「ねえ、メルル、私──」
「やっ、んんっ♡ フローラさま、そんな、ところぉっ♡」
「ふふっ♡ 気持ちいいでしょう、レオナ?♡ 女の子のここはね、こうしてあげるともっと気持ちよくなるの♡」
呼びかけようとした声がレオナたちの声に遮られた。
どきっとしながら視線を向けると、足を大きく開いたレオナの下半身にフローラがうっとりと顔を寄せていた。
とろり♡ 唾液が舌を伝って王女の割れ目にまぶされ、つんと尖らせた舌が入り口を、膣内を、そしてぴんと尖ったクリトリスをくまなく愛撫していく。
秘所にちゅっ♡ と口づけしたかと思えばじゅるるっ♡ と音を立てて愛液を吸い上げ、さらには舌を深く挿入してぐちゅぐちゅ♡ とかき回す。
「綺麗な形、それに色も綺麗なまま……♡ 将来誰に捧げるつもりなのかしら?♡」
「そん、なのぉっ♡ わからないっ♡ わからないわよぉっ♡」
いやいやをするように首を振るレオナだが、どう見てもその表情は快楽に染まっている。
きっと今、この場でフローラの指に純潔を奪われても彼女は文句を言わないだろう。
声。音。表情。たちこめる女の、雌のにおい。
すべてがマァムの胸をさらに高鳴らせる。
絶頂の後、整い始めていた呼吸がまた荒くなり、熱が再び強くなる。
とろ……♡ と、愛液をさらに溢れさせながら、マァムは本能のままメルルに跨った。
腰の上ではなく、顔の上に。
「舐めてっ、メルルっ♡ 私のここ、舐めてぇっ……!♡」
「マァム、さっ♡ んっ、ふうううっ♡」
互い違いになるように自分の顔をメルルの秘所へと近づければ、少女がくぐもった悲鳴を上げた理由が少しだけわかった。
女の子のいやらしいにおい。
鼻を近づければ近づけるほどそれが強くなって──透明な液体に覆われた割れ目がまるで、自分自身の状態を見せつけられているようで。
「メルルのここ、慎ましくてとっても可愛い……♡」
マァム自身の秘所はもっと肉がついていて少し恥ずかしい。
と、下腹部へと唐突に生まれた快感に身体がびくんっ♡ と震えた。
メルルの舌が割れ目の中へと入り込み、愛液を味わいながら肉壁をなぞっている。鼻は絶え間なくすんすんと動き、もっともいやらしい場所のにおいを必死に嗅いでいて。
「もう、やったわね……!♡ そっちがその気ならっ、ちゅっ♡ じゅるっ♡」
こんなところにキスするなんて考えたこともなかったはずなのに。
今はそれがとても自然なことのようにお互いの身体に奉仕しあう。
「やっ♡ これっ、すごっ♡ 自分で、自分をいじめてるみたい、でぇっ♡」
「マァム、さぁんっ……♡ 私も、すごく、気持ちよくて……ぇっ♡」
「うんっ、いいのよメルルっ♡ 一緒に、一緒に、ぃっ!♡」
互いの膣内に舌を差し込んだまま、ぞくぞくぞくっ♡ と身を震わせた。
はーっ♡ はーっ♡ と息を吐き、余韻に浸りながら床に腰を下ろして。
二度目の絶頂に身と心を蕩けさせたまま、メルルの手をぎゅっと握って。
「あら、マァム?♡ もうおしまい、なんて言わないわよね?♡」
「そうよ?♡ まだまだ、気持ちいいのはこれからなんだから……っ♡」
「レオナっ!?♡ それにフローラさまま……で、ぇっ♡」
別々に行為に耽っていた二人に絡みつかれた。
いつの間にかフローラたちも全裸になっており、衣の持つ清らかな効果は完全に失われてしまっている。
おかげで、気持ちよさと「もっと気持ちよくなりたい」という気持ちは強くなっていくばかりで。
「ほら、メルルも♡」
「んっ……はぁい、レオナ姫、フローラ様ぁ……♡」
四人の乙女は欲求のまま、一糸纏わぬ肌を重ね合わせる。
指を、舌を、置きたい場所に置きたいように置いて。
肌を、乳首を擦り合わせて。
貪るようにキスをするのも、お互いの秘所を擦り合わせて絶頂に導き合うのもとても気持ちよかった。
──なにか、大事なことを忘れているはずなのに。
思い出そうとする都度、頭に怪しい声が響いてどうでもよくなってしまう。
女の子のはしたない声が洞窟にこだまし、それぞれが分泌した愛液と唇からこぼれた唾液、そして汗で身体がとろとろになっていく。
求めるまま、求められるまま好きなだけ絶頂して。
「ふふっ♡ マァム、ここはどうかしら?♡」
「やっ、フローラさまっ、そんなところぉっ♡」
「あら、面白そう♡ じゃあ、あたしはメルルに♡」
「はぁ、んっ♡ レオナ姫ぇっ♡」
フローラの秘所が押し付けられたかと思うと、秘所を丹念に責め上げられながら──後ろの、お尻の穴に触れられた。
くすぐったいような、むず痒いような、どこか切ないような『快感』が駆け抜けて。
指を濡らす愛液と唾液が入り口に塗られて、ほぐすように愛撫されると、二箇所からの快感で、
「きもち、いいっ♡ 気持ち、よすぎてぇ……っ♡」
もう、なにも考えられなかった。
快感に押し流されるまま、目の前にあるフローラの秘所に舌を差し込んだ。
女王のアナルに指を添え、唾液と愛液で濡らしながら中へと挿入していく。
挿入。
(なか……挿れられたら、どれだけ気持ちいいのかしら……っ♡)
男性器に身を任せる自分を想像する。
太く、逞しい肉の棒に貫かれたら──きっと、指や舌の何倍も気持ちいい。
一度で蕩けて、男に傅くことしか考えられなくなってしまうかもしれない。
それがどうしようもない男でも、きっと。
こんなことを思う日が来るなんて思わなかった。けれど、想像すればするほど『本物』が欲しくてたまらなくなって。
女同士で絡み合い、あられもない姿を晒しながら、マァムはふと周囲を眺めた。
「……あっ♡」
そこには、無数のモンスターがいた。
ミステリドールに大目玉だけじゃない。
手のモンスターであるマドハンドに、不定形のモンスターであるマネマネ。
さらに、毛皮を持つ大型のモンスター、イエティ。
みんな、マァムたちを囲んでじっと様子を窺っている。
ぞくぞく♡ と、また身体が震えた。
逃げなければ。
思うけれど、身体が動かない。立ち上がることすらままらず、這うように腕を前に出すも、その腕をなにかに掴まれる。
マドハンドの一体。
「あっ……ああっ……っ♡」
「きゃあっ♡」
「やっ、この……ぉっ♡」
「んっ……♡」
マドハンドの群れが寄ってきた。
腕が、足が、あるいは腰が掴まれて身動きが取れなくなる。
その間に他のモンスターも寄ってきて。
このままでは。
明瞭な未来予測に、マァムたちは悲鳴を上げながら抵抗しようとした。けれど、誰一人としてまともな成果を上げられないまま。
「う、そ♡」
大目玉の股間に──今までは気にしたことのなかった、突起状の盛り上がりがあった。
硬く勃起した雄のペニス。
イエティもまた、巨体に相応しい暴力的なサイズの竿を屹立させ。
さらに、マネマネたちが変化の呪文──モシャスを用いて姿を変えていく。肌の色が人とは違う、魔族の男たち。
彼らはみな全裸で、股間を大きく見せつけてきた。
「……犯されてしまうのね♡」
無数のモンスターペニスをうっとりと見つめながら、フローラが恍惚のため息を吐いた。
明らかに正気ではない。
しかし、その姿は同性であるマァムが見惚れてしまうくらい美しく。
「あの人のために守ってきた純潔をこんなところで散らされて……っ♡ 暴力的に犯されて、体液で穢されて……っ♡ ああ、なんて……♡」
なんて、甘美な想像だろう。
何もしなくていい。ただこのまま身を任せるだけで、それが現実になる。
マァムは、どうしようもなく心地良い絶望に浸りながら、それでも、形ばかりの抵抗を最後まで示し続けて。
じたばたと、子供のように暴れるマァムを雄たちが力付くで押さえつけて。
「いやぁっ♡ みなさんっ♡ みなさぁんっ♡」
「ダイ君っ♡ ごめんなさい、ダイ君っ♡ あたし、ここで、こいつらに……っ♡」
『歓声』を上げながら、四人の乙女たちは魔物に覆い尽くされた。
生臭い大目玉のペニスが口内に無理やり侵入してきて。
イエティの長い舌が秘所を舐め上げたかと思うと、マネマネの魔族ペニスが愛液まみれのアナルに強引に侵入してくる。
「ぃ♡ あっ♡ あああああぁぁぁっっ!!♡」
苦しさと快感が同時に来るという異常事態に頭が悲鳴を上げる。
許容量以上の感覚を流し込まれたマァムの身体はもう元には戻らないかもしれない。
しかし、そもそももう、仲間たちの元へ帰ることなんて。
「……あっ♡ あはは、あははははっ♡」
ずん、と、突きつけられた極太のイエティペニスにマァムは狂ったような笑い声を上げた。
「初めてでそんなの挿れられたら、私、壊れちゃうじゃない♡ せめて私以外にはもう少し優しく、ん゙っ♡ お゙っ、お゙お゙お゙お゙お゙っ!?♡」
破瓜の痛みを感じる暇もなく。
一気に奥まで突き込まれたマァムは、自分のお腹が内側から押し広げられるのを感じた。
ボコォ、と、突起の形をそのまま表した腹を見て、恐怖が湧き上がる。
痛みと苦しみが理性を一時的に引き戻し、自分たちの破滅的な状態にひっ、と、引きつった声が上がって。
──ミステリドールが妖しく輝く。
痛みが、苦しみが、恐怖が快感に変換されて。
何もわからなくなるのではなく、ある程度理解できる状態のまま「気持ちいいからいいや」と押し流されていく。
いけないことなのに、いけないことだから、とんでもなく気持ちよくて。
口が、膣が、アナルが無遠慮に犯されていくのを、酔ったような感覚の中で受け入れた。
視界の端でレオナが、フローラが、メルルがやはり犯され、破瓜の血を垂れ流している。
顔をモンスターの唾液でべとべとにしている娘もいたし、既に身体を精液で汚されている娘もいた。
初めてはイエティにならずに済んだようだが、すぐにこの極太ペニスも咥えられるように慣らされてしまうだろう。
一度、こうして捕らえられてしまった以上、逃げ出すことなんて不可能なのだ。
「っ♡」
もし、仲間たちが、帰ってこないマァムたちに気づいてここに潜ったとしても。
『破邪の洞窟』は深く広く、そのモンスターと罠は悪辣で。
(ああ、そっか……♡ ここのモンスターって、こうやって増えるんだ♡)
地響きのような音と共に階の構造が変わっていく。
そうして人知れず、マァムたちは死ぬまで、ここでモンスターたちの子供を。
ただ、産み落とすための苗床として。
(あはは……っ♡ いいわ、産ませてぇっ♡ あなたたちの赤ちゃん、いっぱい産ませてっ♡)
いつか、あったかもしれない、母レイラがお腹の中にいる自分に笑いかけている光景を幻視しながら。
マァムは、子宮に叩きつけられるイエティのザーメンに、恍惚の絶叫を上げた。
攻略すれば強い破邪の力を得られるかもしれない『破邪の洞窟』。
しかし、不用意に踏み込めば。
あるいは一瞬でも油断し隙を突かれれば、
歴戦の猛者であろうとも志を果たせず洞窟に呑まれることになる。
世界を救うため、決死の覚悟で挑んだ乙女たちも、また。
長い長い凌辱の果て、ぼんやりとした、けれど快楽の色を宿した瞳で、ありとあらゆる体液にまみれ、大きく膨らんだ腹を晒したまま、モンスターの肉体に身を預けて。
いま、また、その股の間から新しい命が──。
《GAME OVER》