Skebにて匿名の方より、「発情期を迎えた原神の甘雨(かんう)が主人公をドチャクソに犯し尽くすお話をお願い致します」とご依頼いただき、書いた作品になります。
(本作はwiki等を見ながら書きましたが)私は原神完全ミリしら勢なので、色々とおかしな点等あるかと思います。
ですが、何卒ご容赦いただければ幸いです。

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Skebにて匿名の方より、「発情期を迎えた原神の甘雨(かんう)が主人公をドチャクソに犯し尽くすお話をお願い致します」とご依頼いただき、書いた作品になります。

感想・誤字脱字報告・その他諸々お待ちしております!!


第1話

 ――突然だが、俺と甘雨は付き合っている。

 

 

 キッカケは、そう……留雲借(りゅううんしゃく)――。もとい、閑雲(かんうん)に「仕事ばかりで月海亭に引きこもりがちな甘雨を、無理やりでもいいから連れ出してやってくれぬか」と頼まれたことだ。

 

 

 最初、その頼みを聞いた時は「そんなに気になるんなら、自分でやればいいのに……」なんて答えてしまい、直後――閑雲から殺意に近い感情が込められた目つきで睨まれ……結構痛いゲンコツをもらった……。

 

 

「たわけ! そんなことお前から言われんでも考えたわ!! ただ、当の甘雨が『どうしてもというのなら、お前とがいい』と言いおったのだ!! まったく……仮にも師たる妾が久方ぶりに顔を見せても、やれ『会議の議事録』だの、『仕事の総括』だのと小難しいことしか口にせんのに……。随分と想われておるな……お前」

 

 

 という……甘雨たっての希望もあり、俺は甘雨と二人きりで過ごすことが増えた。

 

 

 まぁ、二人きりで過ごす……なんて言っても『趣味が仕事のどこが問題ですか?』と、淡々と公言する甘雨を月海亭から連れ出すことは、容易じゃないことは分かりきっていた。

 だから、最初は俺が彼女のもとへ赴き、休憩がてら、他愛ない雑談や旅の話なんかをするくらいだった。

 

 

 そうして甘雨と同じ時間を過ごしていくうち、俺も甘雨も……互いに惹かれ合って恋仲(いま)に至る。

 

 

 もっとも、お互いの事情……特に甘雨の多忙さや璃月(リーュエ)での地位を考慮して、俺たちのこの関係を知る人物は極力少なくしている。

 非常しょ――じゃなかった……。パイモンですら、俺と閑雲で巧妙に隠しているため、そのことは一切知らない。

 

 

~ ~ ~

 

 

 ところがここ最近……甘雨の様子がおかしい。

 

 

 恋人のことを悪く言うのも気が引けるが、甘雨は明らかにワーカーホリックだ。きっと、甘雨自身はそのことを否定するだろうが、彼女をよく知る人たちなら、誰もそれを否定しないだろう。

 

 

 ただ、彼女がほとんどの時間を仕事に費やしているだけで、人付き合いをないがしろにすることはない。

 実際、彼女が仕事に没頭しているのは、凝光(ぎょこう)をはじめとする璃月七星全員に仕えているからだ。それに、彼女が人付き合いを疎かにしているのは見たことがないし、そんなことは到底想像できない。

 

 

 だのに……。

 

 

「…………」

 

 

「……う?」

 

 

「……」

 

 

 2~3週間前くらいからだろうか……。最近の甘雨は、俺との休憩中はもちろん、璃月での仕事中でも、どこか上の空で虚空を見つめていることが多い。

 

 

「――う! 甘雨!!」

 

 

「ひゃっ! えっ、あ……な、何でしょう……? 旅人さん……」

 

 

「いや、その……大丈夫? 最近、何かとボーっとしていることが増えたけど」

 

 

「……っっ! い、いえ……大丈夫です!! 旅人さんが心配されるようなことは、ありませんよ? 本当に……!」

 

 

 それなのに、俺が声を掛けると、慌てて平静を取り繕おうとする。だけど、また少し経つと、遠くを見つめている。

 

 

「……」

 

 

 いつもの彼女なら、隠し事をするのは簡単なはずだ。そうでなければ、璃月七星全員の秘書という役職は務まらない。しかし、今の甘雨は、明らかに大きな秘密。あるいは悩みを抱えているのがバレバレだった。

 

 

 俺の目の前で、そんな姿をさらしているということはつまり……。甘雨は俺に素を見せてもいいと思っているということだ。

 

 

 それほどまで信頼されている事自体は素直に嬉しいが、それと同時に少し寂しさもある。

 心の内すべてを話してほしい――とは言わないが、なにか悩み事があるならせめて相談くらいはしてほしい。

 

 

 だって、俺は甘雨の恋人なのだから……。

 

 

「私より、旅人さんの方こそどうかされたんじゃないですか? 先程から、表情が強張ってますよ」

 

 

 ハッキリしているのにハッキリしない甘雨の態度に頭を悩ませていると、今度は彼女から同じ質問が投げかけられた。

 滅私奉公といえば聞こえはいいが、甘雨の場合、それが少し行き過ぎているような気がしてならない……。

 

 

「……うん。実はね、ちょっと悩みごとがあるんだ」

 

 

 俺は頭を巡らせ、甘雨からの質問をうまく利用して、彼女の異変の原因を探ることにした。

 

 

「悩み事……ですか?」

 

 

「うん、まぁね。その人は俺にとって、スゴく大切な人なんだけど……最近はどうも様子がおかしいんだ」

 

 

「なるほど……それは確かに気になりますね。私で良かったら相談にのりましょうか?」

 

 

「甘雨が?」

 

 

「はい。これでも私、璃月の秘書ですから……お役に立てると思いますよ♪」

 

 

「ハハハ……そうだね。じゃあ、お願いするよ」

 

 

 ――俺の予想した通り、甘雨はこっちの話に乗ってきた。こっちから攻めてもダメなら、甘雨(むこう)から俺の方に近づいてくるように仕向ければいい。

 

 

「それで、その『旅人さんの大切な方』とは……どういった方なのですか?」

 

 

「えっと……その人はある街で重要な仕事をしていて、ほぼ毎日休まず働いているんだ。俺は、その人の息抜きになれたらって、たまに会いに行って話すんだよね」

 

 

 名前や住んでいる場所といった肝心な部分はあえて伏せたまま、甘雨の興味と意識を話中に引き込んでいく。これがもしパイモンたちなら、すぐにバレていただろうが、今の甘雨ならその心配はない。

 

 

「そうですか……。ちなみに、その方は璃月にお住まいなのですか?」

 

 

「……まぁ、似たようなところだよ。璃月と同じくらい賑やかで、楽しいところ」

 

 

「なるほど……。璃月と同じように、様々な人々が集う街なんですね……。ふふっ、旅人さんがそこまで仰る方……。ぜひ一度、お会いしてみたいです♪」

 

 

「……うん。きっと喜んでくれると思うよ」

 

 

 自分のことだとは露とも知らず、甘雨はとても優しく微笑んだ。……どうやら、俺の話を信用したみたいだ。

 

 

「――それで、話を戻すんだけど……。最近その人がボーっとしていることが多いんだ。『どうしたの?』って聞いても、誤魔化されて……。どうしたらいいかな?」

 

 

「そう、ですねぇ…………。――私なら」

 

 

 事のあらましを聞き終えた甘雨は、暫くの間――顎に手を当てて考えてから、口を開いた。

 

 

「私ならたとえ誤魔化されたとしても、構わず『どうかしましたか?』と問い続けます」

 

 

「えっ? 1回、断られたのに??」

 

 

「はい。1度でも、2度でも……。何度断られ、誤魔化されようとも……です」

 

 

 甘雨が導き出した結論は、力づくで聞き出すという……単純明快かつ豪快な方法だった。

 

 

「そ、それは……さすがにマズくない?」

 

 

「確かにそうかもしれません。ですが、旅人さんがその方を大切に思う気持ちに、嘘偽りはないんですよね?」

 

 

「それはもちろん! 俺にとってその人は……この世で唯一無二。かけがえのない人なんだ!!」

 

 

「であれば、なおのことです。たとえ、最初はその方に煙たがられようと……旅人さんが諦めずにその方を気にかけ続けてあげれば、その気持ちもいつかきっと伝わります!」

 

 

「甘雨……」

 

 

「ふふっ。それに、『親しき仲にも礼儀あり』とは言いますけれど、時には正面からぶつかってみるのも大事ですよ♪」

 

 

「『たまには、ぶつかってみるのも大事』か。……うん、そうだね。ありがとう甘雨――おかげで、決心がついたよ」

 

 

「ふふっ。お力になれたのなら、幸いです」

 

 

 甘雨の一言で、俺の中での答えがハッキリした。となれば、あとは……。

 

 

「それじゃあ、今してもらったアドバイス通りに……。悩みがあるなら正直に話してくれ、甘雨!」

 

 

「はい、もちろ――――。えっ……ええぇぇっ!!?」

 

 

 俺の言葉に、甘雨は目を丸くして驚いていた。やっぱり、話に出てた人物が、自分だとは少しも思わなかったらしい。

 

 

「えっ、いや……その、たっ……旅人さん!? ですから、そういった言葉は私にではなく、その『璃月と似た都市におられる大切な方』に……」

 

 

「だからそうしてるんだよ、甘雨! その『大切な人』っていうのは……! 俺にとって唯一無二で、かけがえのない人っていうのは……っ!! 甘雨!! 君のことだ!!」

 

 

「はぇ……っ!? あ、あの……わっ……わたっ……」

 

 

 俺と甘雨以外、誰もいない密室。逃げ場のない真正面からの大胆すぎるアタックに、甘雨は顔を真っ赤に染め、目をグルグルと回して混乱している。

 だけど……俺は、気にせず続けた。

 

 

「甘雨っ! 君が何を隠してるか、ハッキリ言ってくれ!! 俺は君にとってそんなに……。悩みの相談相手にすらなれないくらい、頼りがいのない男なのか!?」

 

 

「い、いやっ! ですから……。さっ、先程も、言いました……けどっ、別に私……悩み事なんて――」

 

 

「ウソだ! いつもの甘雨なら、こんな子供だましみたいな作り話……すぐに見抜いてたさ!! それに、今日だって……もう何十回とボーッとしてる!」

 

 

「……っっ!!」

 

 

「第一、璃月七星に負けないくらい責任感が強くて、使命が果たせなくなった罪悪感で大好きな璃月からいなくなったことすらある君が、仕事の手を止めてまで呆けるなんて……どう考えてもおかしいじゃないか!」

 

 

「っっ~~~!!!! わっ、わかりました! わかりましたから!! もう……もう、やめて…………ください…………。おねっ……お願いしますから……」

 

 

 両手を俺の顔の前に突き出し、フリフリと振りながら顔を斜め下にうつむける甘雨。その声色から、泣き顔を見られたくないというより、ただただ……恥ずかしくて顔をあげられないようだ。

 

 

「そっ……その。――誰にも、言わないでくださいね?」

 

 

「わかった、約束する」

 

 

 俺のその言葉を聞いた甘雨は、おそるおそる顔をあげて、俺を見上げる。その全身はまるで今にも泣きじゃくりそうな赤子のように、プルプルと震えていた。

 

 

「そ、その……ですね。私、今……はっ――発情期……なんです」

 

 

「えっ、発情期……?」

 

 

「はい……。璃月七星の秘書として、『仙人』としても……。その……お恥ずかしい限りです……」

 

 

 甘雨は顔をリンゴのように真っ赤に染めて、消え入るような声で言った。俺は彼女の口から告げられた言葉が、あまりにも予想外すぎて困惑してしまっていた。

 

 

 そんな俺を見かねたのか、甘雨はポツリポツリと説明し始める。

 

 

「えっとですね……。厳密には少し違うんですけれど、私のような混血の仙人には『発情期』と呼べる時期があるんです」

 

 

「その時期って、どの位?」

 

 

「……おおよそ3ヶ月ほどです」

 

 

「じゃあ、最近ボーッとしてることが多かったのは……」

 

 

「はい……。発情期になると体の中で、ある特殊な物質が作られ、蓄積されていくんです。ですが、それが解消されずに体内に残り続けると、脳がそれを排出しようと極端に、その……そういう気持ちになるんです……。結果……場所や時間はもちろん、私の意志すら関係なく、あのような放心状態になるんです」

 

 

「な、なるほど……」

 

 

 恥ずかしさのあまり目を潤ませ、時折言葉をつまらせながらも、甘雨は簡潔に理由とその仕組みを説明した。

 悩み事の詳細についてはなんとも言えないが、その時見せてくれた表情はあまりにも愛らしく、思わず抱きしめてしまいたいほどだった。

 

 

(さては閑雲……。いや、留雲借のヤツ……知ったうえでワザと俺に知らせたな?)

 

 

 こうなるように仕組んだであろうあのサギ仙人が、脳内で憎たらしく口角を上げる。だけど今は、あの詐欺師に対する仕返しよりも、考えなければいけないことがある。

 

 

「そっ、それで……甘雨。その……発情期は、どうやれば落ち着くの?」

 

 

「……ッッ!! あっ、の……。そっ……は、」

 

 

 甘雨の声がますます小さくなった代わりに、顔だけでなく、耳や首の裏までが真っ赤に染まっていく。――それだけで、解決法は十分に伝わった。

 本人の意志とは無関係に実生活で障害が出ている以上、早急にソ(・)レ(・)をする必要がある。

 

 

「そ、その……甘雨――よく聞いて」

 

 

「……」

 

 

「まずは、ゴメン……。まさか、そんなデリケートな悩みだったなんて、思いもしなかったんだ……。本当、ゴメン」

 

 

「そっ、そんな……! 旅人さんが謝られることじゃ――」

 

 

 俺の謝罪に、甘雨は慌てて反論しようとした。だけど、俺はそれを手で制して『まだ俺の話は終わってない』と暗に伝えた。

 

 

「その……結果的には騙しちゃったけど、さっき言った事に嘘はない。君は俺にとって大切な人で、かけがえのない人で、たったひとりの……好きな人だ」

 

 

――ボフッ!!

 

 

 甘雨の頭から、蒸気が爆発したような音が聞こえた……気がした。

 

 

「だっ、だから……その……。お、俺でよかったら……力になる。――いや、な(・)ら(・)せ(・)て(・)ほ(・)し(・)い(・)」

 

 

「!!――!」

 

 

 そう言って俺は俯き、しゃがみこんでいる甘雨を立ち上がらせて、そのまま抱きしめた。その華奢な肩は小刻みに震えていて、全身は湯たんぽのように少し熱く、服は汗で引っつき、彼女のボディラインをほぼそのまま伝えてきた。

 そのまま暫くの間……俺の腕の中にいる彼女の体温を、その柔らかさと温かさを感じていたが、彼女はこれといった抵抗はせず、小さく囁いた。

 

 

「いっ、いいん……ですかっ、本当に……。そんな事言ったら私……」

 

 

「いいよ、別に。むしろ、好きな人とそういう事できるんだ……。男として、これ以上嬉しいことはないよ」

 

 

「なんですか……その言い方。――さっきの嘘といい、旅人さんって実は結構イジワルな方だったんですね」

 

 

「みたいだね。これも、甘雨を前にしてるからかな?」

 

 

「もぅ……。あまり調子にのらないでください」

 

 

 んっ……ちゅっ♡ むっ、るっ♡♡ んちゅ♡ れぅ……れろぉ。んぷっ、るろぉ……♡♡

 

 

 そう言って、甘雨は自分の唇で俺の口を塞いだ。

 

 

 発情期――というだけあって、甘雨の口内は俺の何倍も熱く、唾液もスライムのようにトロトロだった……。けれど、舌の動きだけは大人しかった。

 それはまるで、3ヶ月も本能的な衝動に耐えてきた彼女の理性が見せた、最後の煌めきのように思えた。そして同時に俺は、こんな状況になっても健気さを見せる甘雨のことを、ますます好きになった。

 

 

「んっ、ん……ぷはっ。はぁ……っ、はぁー……っ。意外と大胆だなんだね……甘雨」

 

 

「あっ、当たり前……です。今の私は、発情期――なんですから」

 

 

 甘雨は不貞腐れたように顔を背けたけれど、俺の胸元に添えられた両腕は、ギュッと握りしめられていて、俺の服に深いシワを刻んでいた。

 

 

「あっ、明日……」

 

 

「うん?」

 

 

「――明日の午前10時。私の部屋に来てください……。もちろん! 誰にもみられずに……ですっ」

 

 

 俺に背を向けたまま、少し崩れた衣服を正す甘雨が、ぶっきらぼうにそう告げた。

 

 

「先に言っておきますけれど、私……加減できませんからね? 『力になる』と仰った以上、最後まで付き合ってもらいます」

 

 

「うん、分かった。それじゃ、また明日」

 

 

 そう言って俺は、最後にもう一度軽く甘雨を抱きしめてから、執務室を後にした。離れる時――甘雨の両手は、見るからに名残惜しそうな手つきだった。

 

 

◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 翌日、俺は璃月某所にある甘雨の家を訪れた。

 

 

 璃月の超重要職に就いている甘雨だけど、家の外見は璃月とその近辺でよく見る一般的なものと変わらないのは、なんとも甘雨らしい。

 

 

「来たよ、甘雨。入れてくれるかな」

 

 

「そ、その……。本当に、誰にもみられませんでしたか?」

 

 

 声を掛けると、扉の向こうからくぐもった甘雨の声が返ってきた。……どうやら、扉のすぐそばにいるようだ。

 

 

「うん、抜かりはないと思うよ。軽く術も使ったしね」

 

 

「そう、ですか……。では……今、開けます」

 

 

 ――そういって、ガチャリと鍵が解錠される音がした。俺はそれを聞き届けた後、家の中に入ろうとドアノブに手を伸ばした。だが…………。

 

 

ガシッ! ――グイッ!!

 

 

 俺がドアノブに触れるよりも早く、甘雨は俺の腕をしっかりと掴み、強引に中へ引き込んだ。半分仙獣の血を引く彼女に、人間である俺が敵うはずもなく、あっという間に家の中へと連れ込まれた。

 

 

バンッ、ガチャ!! ――ドンッ!!

 

 

 甘雨は俺を無理やり自宅に引き入れると、靴を脱ぐ暇も与えずに寝室へと連れて行った。いつもの静かな態度とは打って変わり、乱暴な手つきで部屋に引き入れ、勢いよく扉を閉めた。そして、言葉も交わさず、そのまま唇を奪ってきた。

 

 

んむっ!!♡ ちゅぷっ、るろぉ……♡♡ れぅ……るろぉ♡♡♡ あむぅ……ちゅぷ♡♡

 

 

 磔にするみたいに俺の両手首を抑え、1秒にすら満たない呼吸の時間すらも放り捨て……ただ一心不乱に俺の口内を貪る甘雨。今日――彼女の姿を直接見てから、まだ1度も会話をしていない。……が、俺には今の甘雨が何を伝えたいのかがハッキリと分かっていた。

 

 

『動くな、暴れるな――抵抗するな! 大人しく、私に食われてろッ!!』

 

 

んちゅ……♡♡ はむっ、れろぉ……るろぉ♡ んっ、んぷぅ♡ じゅるるる~~~うぅぅぅ……♡♡

 

 

 甘雨の舌は、まるでそれ自体が独立した生き物であるかのように俺の口内を蹂躙し、歯茎や上顎をなぞっていきながら、その唾液を俺の喉へと流し込んでいく。

 その熱さも、粘りも……昨日のそれとは比べ物にならない。唾液などではなく、溶けた金属を飲まされているんじゃないかと思ってしまうほどだ。

 

 

 そんな甘雨の唾液は、喉の奥を伝い……胃や腸へ垂れて行ってもなお、その熱を失わず、その存在を俺にアピールしてくる。

 それはまるで、彼女の感情の昂りを――。この3ヶ月間、彼女がその内面で押し留めてきた衝動の強さを、そのまま形にしたかのようだ。

 

 

んじゅろぉ♡♡ あむぅ♡ れろっ♡ ちゅぷぅ♡ るろぉ~っ♡♡ んちゅう~♡♡ れろ、るろっ……♡ じゅるっ、ぶべぇろぉるる……っっ♡♡ ――んっ、じゅぞぞぞぉぉ~~~っっ♡♡ ん゛っ♡ ……ぐっ、ぐきゅ……♡ ごきゅ♡♡

 

 

(ヤバい……! いっ、意識が……!! これ、以上は……マジで、死ぬ……ッッ!!)

 

 

 誇張表現でもなんでもなく、まさに息つく暇もない一方的な攻めに、俺はだんだん意識が遠のき、全身から力が抜けていくのを感じた。しかし、両手と口をふさがれているこの体勢では、言葉はもちろん……甘雨の体を叩くなどのSOS信号すら発することはできない。

 

 

んぷ、んちゅ……♡ れる♡ ん……るろぉ♡♡ れろっ、ぺろ……っ♡ むちゅぅぅぅぅ~~~~~っっっ♡♡♡♡♡♡ ……っぷは!

 

 

 脳のどこかで、これまでの走馬灯が映し出されはじめ、もう駄目だと諦めかけたその時……。甘雨がギリギリのタイミングで、口を離してくれた。

 

 

「ゲホッ! げほ、ごほっ……ン゛ゴォ゛ホッ゛ッ……!! ハァ……。はぁ、はぁ……。ンッ……はァ……ハァァ……」

 

 

 まさに間一髪……。九死に一生を得た俺は、激しく咳き込みながら、久しぶりの空気を全身で貪った。甘雨によって息を止められていた時間は長くても1~2分ほどだろうが、まるで数時間も水中に沈められていたような感覚だった。

 

 

「はぁ……はぁ……。――かっ、甘雨……。少し、落ち着こう? ……時間は……まだまだある……んっ、だから……」

 

 

「……」

 

 

 多(・)少(・)呼吸を整えた俺は、冷静さを取り戻すように甘雨に声をかけた。しかし、彼女はまるで俺の言葉が耳に届いていないかのように、恐怖が混じった鋭い眼差しでじっと俺を見つめていた。

 依然として、俺の両手首を強く掴んだまま…………。

 

 

「甘雨? 俺の声、聞こえてる?? 返事……してくれないかな? なんでもいいから」

 

 

「……さぃ」

 

 

「え?」

 

 

「うるさいですっ! 黙ってください!! 今の私は普通じゃないってこと……知ってますよね!! なのに、旅人(あなた)が……ッッ! あなたが、あんな告白(コト)するから!! ――――せっかく、我慢してたのに!!」

 

 

 瞬間――。これまで聞いたことのないほどの大声で、甘雨が叫んだ。その叫びは次第により大きな声へと成長していき、それに比例して俺の両手首を締めつける拘束力も強まっていく。

 

 

「えっ? か……甘、雨?」

 

 

「……もう知りません。私はちゃんと事前に忠告しましたし、何度も確認しました。でも、旅人さんはそれらを全て無視して、今日……私の家(ココ)にやってきました。ならもう我慢も、遠慮も一切しません」

 

 

「いいですか――旅人さん。今日1日……私はあなたを、文(・)字(・)通(・)り(・)喰らい尽くします。言っておきますが、今さら抵抗したって無駄ですからね。ご覧の通り、私の方が旅人さんよりも力持ちですので。 それに……『好きな人とそういう事できる……。男として、これ以上嬉しいことはない』……んですもんね♡」

 

 

 子どものように大声で叫んだかと思うと――今度は、氷以上に冷たい口調で淡々と『1日かけて俺を襲う』と宣言してみせた甘雨。俺はこの時になってようやく、彼女が先程からコチラに向けていた、恐怖さえ感じさせる鋭い眼光の理由(ワケ)を知った。

 

 

 発情期(いま)の甘雨にとって俺は、まさにネギを背負ったカモ。一切の罪悪感無く貪る事ができる格好の獲物なのだ……。

 

 

「話は以上です。さぁ……旅人さん♡♡ 今度はもう少し長く我慢してくださいね……っ♡」

 

 

 甘雨はなんとも妖艶な笑みを浮かべながら、コチラを一瞥すると、再びにじり寄ってきた。そして……。

 

 

ちぢゅ……むっ♡ あむぅ♡ れろっ♡ んじゅろぉ♡♡ あむぅ♡ れろっ♡ ちゅぷぅ♡ るろぉ~っっ♡♡

 

 

 さっきと全く同じ要領で、俺の口腔内を蹂躙しはじめた。俺の方が15センチ以上は身長が高いにも関わらず、彼女の舌は俺の喉奥にまでしっかりと届いている。それどころか、俺の舌先が彼女の舌を押し返そうとすると、逆に絡め取られてしまい、そのまま甘雨の口内に引きずり込まれてしまうくらいだ……。

 

 

れろぉ♡ あむっ♡ ちゅぷぅ♡ るろっ♡♡ んむぁ~っ♡♡ じゅるっ♡ ぢゅぞぞっ♡ れるるぅぅ~~っっ♡♡♡

 

 

 稚魚を踊り食いしているように蠢き、這い回る甘雨の舌は、先の宣言にこれ以上ない真実味を持たせている。この世界にあるどんな高級肉のステーキよりも熱く、柔らかい肉舌は、俺の舌だけでなく、歯茎や内頬肉……果ては口蓋垂にまで絡みつこうとしてくる。

 

 

「ん゛っ! んん゛~~~ん゛っ!!」

 

 

 そんな甘雨の激しい攻めに対して、俺はなんとか声を漏らして抵抗の意思を示す事しかできない。なぜなら、それ以外のありとあらゆる抵抗は、全てが無駄になってしまうからだ。

 

 

んちゅ……♡♡ あむぅ♡ れろぉ~♡ ぬるっ♡ にゅるる……っ♡ にぃゆゅっ……ぢゅるっ♡ グニッ……ぐりゅるるぅ~~っっ♡♡

 

 

 例えば、自分の舌先をなんとか動かして、彼女の舌を押し返そうとする。だがそれも、甘雨の舌に触れたその瞬間に―絡め取られ、支配権を奪われてしまい、そのまま甘雨の口内に引きずり込まれてしまうのだ……。

 

 

んべろっ……べろぉ♡ ぬるっ、にゅりゅんっ……♡ にちゃっ、くちゅぅ~♡ あむっ♡♡ れろっ、ぺろぉっ♡♡

 

 

 無論、運ばれた先に休息できる場所なんてない。舌根ギリギリまで引きずり出された後は、舌だけでなく総ての口腔内器官を使っての、快楽攻撃が待ち受けている。

 

 口全体の形を常時変え続けることで、捕らえた俺の舌には、甘雨の舌以外にも、火傷しそうなほど高温に温められた唾液。そして、それに塗れた歯や粘膜が一斉に襲いかかる。

 

 

 それは、食(・)べ(・)ら(・)れ(・)る(・)のではなく、食(・)べ(・)ら(・)れ(・)た(・)獲物だけが知りうる感覚。肉をひと噛みで食いちぎられ、口内でゆっくり……時間をかけて咀嚼されているような……。

 一切の抵抗すら許されずにただ嚥下され、消化されるのを待つだけの、哀れな肉塊に成り果てたような……そんな感覚が、舌を通じて俺の全身に駆け巡る。

 

 

 こんな状況でもなければ、それこそ死の淵くらいでしか体感できない感覚。……しかし、俺の中で増幅していく感情は恐怖だけではなかった。

 

 

ふわっ、ふわわぁ~~~っ♡♡ ……むわっ♡ もぉ~~ぅわっ♡♡ むっ……しゅわ~~っ♡♡

 

 

 舌が飲み込まれているということはつまり、それだけ俺と甘雨は密着しているということ……。それは、俺の呼吸の有無に関係なく、発情期を迎え理性が失った甘雨の放つ匂いを、ほぼゼロ距離で吸い込むことを意味している。

 

 

 仙人とのハーフであることも関係しているのだろうか……本来の甘雨が放つ匂いは、非常に清涼感があり、まるで渓流のような爽やかさがあり、それは今この状態であっても嗅ぎとれる。

 ――真面目な彼女のことだ。発情期だからといって、身体の手入れを怠ることはしなかったのだろう。

 

 

 だが、それはこうして密着しなければ感じられないほどに、弱々しいものとなっていた。

 

 

 今の甘雨の全身から放たれているのは、むせ返るほどに濃厚で激烈な雌のニオイ。

 3ヶ月もの長きにわたって熟成されてきた、発情フェロモン全開のその淫臭は、旅人(おれ)という受け止め先を見つけたことで、爆発的に周囲に拡散していた。

 

 

 グジュグジュになった柿の数倍は熟れた、甘雨の全身から醸し出されるドスケベ体臭。それは、これまでの旅の道中で、事故等によって嗅いだ事のあるどの媚薬よりも強烈に劣情を掻き立たせる。

 ましてや、俺は前々から甘雨のことが好きだった……。だから、その効果は“抜群”なんてレベルではおさまらない。

 

 

じゅるぅ……♡♡ ぐぷぷ……♡ にちゅ、ぬちゅっ♡ あむぅぅ~っっ♡♡ んじゅろぉ~~っ♡♡

 

もぉ~~っわ……っ♡♡ むうぅぅ~~~……わっ♡ もわっ♡♡ むわっ♡♡ つーーん……っっ♡♡

 

 

 無理やり口の中に侵入し、喉を通り、食道を下り、胃腸を茹だらせる……蜂蜜以上に粘性のある淫液(だえき)。全身から立ち昇り、鼻腔を侵し、元々持っていた恋慕の情と手を組んで脳を犯す……発情期真っ盛りの淫乱フェロモン。

 

 

 その二大巨軍は、俺の脳神経と理性を土砂のように崩していき、自分と同じ――発情状態にさせようとする。

 

 

「んっ、じゅろっ♡ らびびと(たびびと)、さんっ……れろぉ……はわいい(かわいい)♡♡ あむぅ……♡ もわぁぁ~~っっ♡♡♡ ひょんな(そんな)♡ ぬるぅ……ぺちょ、にゅくっ……♡ ふわぁむっ♡♡ ひゃんのう(はんのう)……ふぁれふと(されると)……にちゅぅぅ~っ♡ むわぁぁっ♡♡ わらひ(わたし)――ぐぷぷっ、ねちゃぁ~……っ♡♡ んっ♡♡ ……むぁひゅっ(ます)、まひゅっ(ます)♡ こぉふん……くちゅっ、ひちゅゃう(しちゃう)♡♡ んべぇぇ~~~っっっ♡♡」

 

 

 何かを喋ったらしい甘雨だったが、俺とのディープキスは続けたままだったため、その殆どは聞き取れなかった。

 だがしかし、流し込まれてくる唾液の量や、濃厚で濃密な淫臭を含んだ吐息を吹きかけてくる回数が増加していることから察するに……ある程度の予想はできる。

 

 

「はぐっ、ちゅっ……っぱぁ!! 甘雨っ! お願いだから1度止まってくれ……! このままだと本当に――――」

 

 

 両腕が使えないので、断腸の思いで甘雨の舌を噛む。すると、流石の甘雨も僅かに侵攻を中止させた。俺はその一瞬を見逃さず、口を離して、甘雨に休息をくれるように懇願する。

 だが、もう時既に遅かった……。

 

 

「んっ……抵抗も嘘も無駄だって言いましたよね? 旅人さん。 もうこんなに勃起(おっき)くなってますよぉ?♡♡ ――それなのに、止めてほしいんですか?♡ 本当に……?」

 

 

 甘雨はそう言うと、俺の股の間に足を割り込ませて膝で、既に固くなりはじめていたチンポを刺激してきた。その刺激に思わず腰が引けてしまう。しかし、背後が塞がれていることと、甘雨が両手を拘束しているため、ただモジモジとしただけだった。

 

 

「ほら、目をそらさずにちゃんと見てください……♡ 旅人さんのアソコ……♡♡ いえ――お・ち・ん・ぽ♡ もうズボンの上からでもわかるくらいクッキリと……大きくなってるじゃないですか♡ それに、こうやって膝の上に乗せただけでも……すっごく熱い♡♡ こんなの、誰がどう見たって興奮……してますよね♡♡」

 

 

 甘雨の言った通り、俺のアソコはとっくにテントを張り終えている。だがそれも、仕方ないといえば仕方なかった。

 

 

 なぜなら、こんなにも眉目秀麗な女性に……。世界で1番好きな人にこれほど大胆に言い寄られているのだ。しかも、熱帯に吹く風のように湿気を帯びた艶めかしい声で、普段では絶対に口にしないであろう淫語を囁かれるというおまけ付きだ……。

 そんなの、興奮しないほうがおかしい。

 

 

 ――実際、ズボンの厚みでバレてはいないが、先端からは先走り汁が漏れ出し始めている。

 

 

「……ッッ。 甘雨、だから……それ、は……」

 

 

「今さら何をそんなに意固地になるんですか? 旅人さんだって本当は、私と同じで……『はやくひとつになりたい……♡』って思ってますよね?」

 

 

「そ、そんなことな――!!」

 

 

「言い訳禁止」

 

 

 まるで見透かしたように告げられた言葉(セリフ)に、俺は声を荒げて否定しようとした。だけど、その否定の言葉自体が、甘雨によって逆に遮られてしまった。

 戦闘時に聞くような、有無を言わせない力強さをもった一言で……。

 

 

「いいえ、思ってますよ。だって旅人さん……執務室では事あるごとに私の胸をチラチラ見てましたもん……♡♡」

 

 

「っっ……ッ!!」

 

 

「胸(それ)だけじゃありません。例えば私がこうやって……」

 

 

 そこで言葉を切った甘雨は、俺の手首の拘束を術に肩代わりさせると、両腕を大きく上に突き上げ、伸びをした。

 すると当然……普段から露出されている両肩は大きく開かれ、ムダ毛ひとつない綺麗な脇と、その斜め下からちらりと見える横乳が、俺の視線を引き寄せた。

 

 

「……ゴクッ」

 

 

「そうそう……その視線ですよ♡ 今みたいに私が伸びをしたり、ちょっと高いところにある本を取ろうとしたときも……。その邪念しか込められていないエッチで、とっても変態チックな視線……♡♡ ズぅ~~っと、向けてましたよねぇ……♡」

 

 

 それを聞いた直後、また否定の言葉が喉の奥までこみ上げてきた……が、今まさに現実として起きてしまった以上、説得力など欠片ほどもない。

 だけど、男としてのプライドが、無抵抗だけは断固拒否したかったのだろうか……俺は、せめてもの叛意として顔を背けた。

 

 

 だが、今となってはそれも……無駄な抵抗以外のなにものでもない。

 

 

「んふふ……っ♡ 男の子っていつの時代も変わらないんですね……可愛い♡ ダメですよ~、旅人さん(ボ~ク)♡♡ 人とお話する時は、ちゃんと相手のいる方を見ないと……♡」

 

 

 甘雨は160センチ未満という身長も相まって、見た目以上に若く見える。だが実際は、3桁を優に超える程の年齢であり、彼女の人生は璃月の歴史と言い換えても過言ではない。

 無論――それほどの長寿ともなれば、ありとあらゆる人々の生死を見届けてきたということであり……俺がどれだけ意地を張ろうとも、彼女にとっては賽子を掌で転がすに等しい児戯でしかない。

 

 

「でないと、こうやってキス……できないじゃないですか♡」

 

 

「んぷっ!? ちょ、甘雨っ……! ん、ぐ……っ」

 

 

……はむっ♡ あむぅ……ぺろっ♡♡ ちゅっ♡ ちるぅ……♡

 

 

 反抗(イタズラ)した罰とでも言いたげに、甘雨が腕を俺の頬に当てて、顔を向き直させ……三度、俺の唇を塞いだ。塞いだ後も両手は頬に添えられたままで、俺は今回もろくな抵抗をすることができない。

 

 

んちゅ、じゅるっ……♡♡ ぬちゅっ、くちゅ……♡♡ んっ♡ れろっ♡♡

 

 

 1回目、2回目と荒れ狂う海のように荒々しく、酸欠寸前まで追い詰められたので気が付かなかったが、今回はそれらに比べて幾分か優しげだったため、俺はあることに気づいた。

 

 

もにゅ♡ むにゅ……♡♡ スス……スッ♡ ――ぐにっ、にゅ……むにゅにゅ♡♡

 

 

(か、甘雨の……胸!! 俺の胸に、擦れて……っっ!!)

 

 

 繰り返しになるが、甘雨の身長は低く、人間でいう14~5歳くらいの子供とさほど変わらない。そんな彼女が、10センチ以上身長差のある俺とキスするには、どうしても背伸びなどをして、顔を上にあげる必要がある。

 となれば必然、彼女の胸部――。神子(みこ)程ふくよかではないが……それでも、男性にはない柔らかさを感じるには十分な大きさを持つおっぱいが、俺の胸に押し付けられ、潰され、上下に擦れ動く。

 

 

 加えていえば、甘雨は常日頃から、背中と両肩以外を覆い隠すロングタイツに身を包んでいる。そのため、平常時であってもそのボディライン――特に、胸の輪郭は見ただけでわかるほどに浮き上がっている。

 

 

 まぁ、要するに……直に触れているのとほぼ変わらない感触が、俺の胸に押し当てられているのだ。

 

 

「んちゅ……♡♡ あむっ、れろっ♡ ねろぉっ……♡ にゅるっ、ぬるぅ~~っ♡ ん~っ、ちゅっ……っぱぁ♡♡ んふふ……♡♡ どう、したんですか?♡ 旅人さん♡ ――ずいぶん、静かになりましたね♡ 観念……したんですか?」

 

 

 俺の焦燥など気にもとめず、お仕置き(ディープキス)に夢中だった甘雨が、口端からだらしなく涎が垂れているのもお構いなしに、俺をじっと見上げ……微かにほくそ笑む。

 

 

 その表情は、普段の慈愛に満ちた笑顔とはかけ離れており……なんとも淫猥で、妖艶で……熟練かつ高級な娼婦のようにすら思えた。そして何より恐ろしいのは、そんな……如何にも危険でアブナイ香りと雰囲気を漂わせている甘雨に対し、俺が異性としてますます強く魅入られてしまっているという事実(コト)だ。

 

 

「なぁ~~んて……流石にワザとらしすぎますね♡♡ ――分かってますよ、旅人さん……♡ 私のおっぱいが当たってるの……気持ちよかったんですよね?♡♡」

 

 

「ッッ!!? そ、それは……っ」

 

 

 甘雨の指摘に思わず赤面する俺。しかし今さら、俺の反応などには見向きもせず、甘雨は言葉を続ける。

 

 

「旅人さんの体と私のおっぱいが擦れ合うたびに、ピクッ……♡ って体が反応してたの……バレバレですよ? 特に、ココ……♡」

 

 

――グイッ♡ むにぃ……っ♡ ビクンビクン……ッッ!!

 

 

 そう言いながら甘雨は、俺の股の間に潜り込ませていた片脚を少し浮上させる。ズボンの内部で勃起しきっている股間の裏筋を、甘雨のスベスベな膝と、モチモチの太ももがなぞりあげる。

 

 

「おちんぽ……ますます堅くなってますね♡♡ この様子だと、ズボンの中はキツくてたまらないんじゃないですか……?♡♡ だってホラ、私の膝の上にズシッ♡♡ って……乗っかりますもんっ♡」

 

 

 裏筋をなぞりあげた甘雨の膝ももは、そのままテントの真下――。ちょうど、玉がぶら下がっている部分へと降り、膝肉の上にズボンの生地ごと精嚢をのしかからせた。

 

 

「ッッ~~♡ っく……ぁあ!」

 

 

「うわぁ、すっごく苦しそうな声……♡ ――でも、考えてみればそうですよね。ただでさえ、おちんぽがズボンの中でパンパンに膨らんでるのに、こうやって……グググ~~~ッッ♡♡ って、タマタマを上にあげられたんじゃ……ズボンの中のおちんぽ……さらにキツキツになっちゃいますもんね♡♡」

 

 

 甘雨は、まるで普段と変わらぬ風に語るが、その語調と声色には、隠しきれないほどの愉悦と色情の色が混ざっていた。

 

 

「――いいんですよ、旅人さん……♡ このおちんぽのイライラ……♡♡ そして、このタマタマの中でグツグツと煮えたぎってる子胤……♡♡ 私になら、全部……ぶつけても♡♡」

 

 

 ほぼ毎日、璃月に関わる激務をこなしているだけあって、甘雨は交渉の決め所を逃さない。それはたとえ、俺が相手だとしても変わらない……。

 

 

「忘れましたか? 今の私は発情期ですし……そもそも、私と旅人さんは恋(・)人(・)同(・)士(・)……なんですよ♡♡ いくら『私を月海亭から外に連れ出す』なんていう大義名分(たてまえ)があったとしても、恋人が二人きりなんですから……そういうコトをするのは、何も不思議なことじゃありません……♡♡」

 

 

 甘雨の口から、普段以上に甘く蕩けたウィスパーボイスで聞かされる囁きは、まさに悪魔のそれ。しかも、屁理屈とはいえ一応の筋が通っている分、余計にたちが悪い。

 

 

「だから、ね……? 我慢なんてしなくていいんです、旅人さん……♡♡ 私に、このおちんぽのイライラ……ぶつけてください♡♡ 旅人さんのおちんぽで……恋人(わたし)のおまんこ、グチュグチュに犯してほしいんです……♡♡ 以前、璃月を救うためにされたように……今度は、私を……救助(セックス)して欲しいんです……っ♡♡」

 

 

 甘雨の甘い声が、俺の鼓膜を通り抜けて脳髄を蕩けさせる。その毒牙は脳内に容易く突き刺さり、俺を淫猥な欲望へと駆り立て、彼女の腿肉上に乗っている睾丸を、さらに鈍重にさせる。

 

 

 だけど、それでも……。

 

 

「だっ、ダメだ……甘雨ッ!!」

 

 

 俺はかろうじて残っている理性を総動員して、甘雨の甘い言葉を振り切る。

 

 

「確かに俺は君の恋人だし、発情期もなんとかすると言った! でも……でもっ!! こんなやり方はダメだ!! これだと、君が傷つく!! 俺はっ! 俺は甘雨を……甘雨(キミ)が大事だからこそ、安易に傷付けたくないんだ!!」

 

 

 そうだ……。俺がここで、彼女の誘惑に乗ってしまえば、全てが終わった後、一番傷つくのは他でもない甘雨本人だ。

 もしそうなってしまえば、他人に対してはともかく、自分に関してはてんで鈍感な彼女のことだ……自死。――はないにしても、何時ぞやの引きこもりなど比較にならないほどに自罰的な感情に囚われ、金輪際璃月には……。いや、人前には姿を見せないかも知れない。

 

 

 そんな事態だけはなんとしても避けなければならない。つまりこれは、甘雨とするのがイヤだからじゃない。彼女を心から愛しているから……。彼女を真に大切に思っているからこそ……絶対に承諾できない。してはいけないことなのだ。

 

 

「ふぅ~~~ん……♡ へぇ~~……なるほどぉ~♡♡ ――つくづく旅人さん(おとこのこ)は、強情でいけませんねぇ……♡♡」

 

 

 そんな俺の叫びも虚しく、甘雨は相変わらずの発情顔を浮かべたまま、苛立ち半分……嘲笑半分といった感じのトーンで呟いた。

 

 

「ま、そういうところも好きですけど……♡ 今は、とにかくその考えを折ることに注力した方が良さそうですねっ♡♡」

 

 

んちゅぅ♡ はむ……っ♡♡ あむっ、にちゅるっ♡ れろぉ~っ♡♡ んふふ……♡♡ じゅるるぅぅっっ♡♡♡

 

 

「んぶっ……むぐぅっ!?」

 

 

 その呟きに俺が言葉を返すよりもはやく、甘雨が中断していたディープキスを再開した。それも、今までは手加減していたと主張するかのように……1、2回めよりも強く、激しい……。

 

 

んっ……♡♡ んちゅるぅ~~っ♡ くぷっ、にちゅ……ぬちゅっ♡♡ あむぅぅ~~っっ♡♡♡ れろっ♡ ねろぉっ♡♡ じゅるるぅっ♡♡

 

 

 俺の口内で、手負いの獣同然に暴れ回る高熱を帯びた淫肉舌。陸にうち揚げられた魚のように荒れ狂い、掃除機みたいに俺の唾液という唾液を根こそぎ吸い取っていく。

 そんな甘雨の姿にはもはや……璃月七星全員の秘書としての冷静さなど微塵も残っていなかった。

 

 

「んちゅ……♡♡ あむぅぅ~~っっ♡♡♡ れろっ♡ にちゃっ、くちゅっ……♡♡ じゅるっ、ぬぷぅっ♡♡ あむぅ……んっ♡ んふふ~っ♡♡」

 

 

 正気失う程性欲に取り憑かれているのに、甘雨はなんとも嗜虐的な笑みを浮かべ、瞳を糸のように細める。その目は何よりも雄弁に、責めが終わっていないことを告げていた。

 

 

スッ――――♡ スッ……ススッ…………♡♡ ツツ……ッ♡ ゾゾゾゾゾ~~~ォォッ♡♡

 

 

 そんな確信にも近い予感はすぐに現実となった。

 

 

 普段の彼女からは想像もできないほどに乱暴で、粗雑で、淫らすぎるキスを続けながら……。甘雨は俺の股の間に潜り込ませた片脚と、いつの間にか頬から離していた手の両方を使い、ズボンにできたテント――つまり、勃起済みのチンポを刺激しはじめた。

 

 

 スッ♡ スリスリ……さすさすっっ♡♡ グイッ、グイグイッ……たぷたぷっ

♡♡

 

 

 ズボンの堅くて厚い布越しでもハッキリと感じる、甘雨の柔らかい膝肉。絶妙な力加減で持ち上げられながら、ゆっくりと時間をかけて前後に玉を揺すられるその感覚は、まるでソコだけの特別なマッサージを受けているかのように気持ちいい。

 

 

さわっ……さわわ~~っ♡♡ ツツツツ~~……♡ ぞりぞりっ♡♡ ぞりりぃぃ~~~ッッ♡♡ ――カリッ♡ カリカリ……カリッ♡♡

 

 

 そうして、精嚢をほぐした直後に訪れるのは、小枝のように細く、きめ細やかな指による陰茎本体への刺激。

 

 

 チンポ全体を、筆で撫でるように優しく触れて触感に慣れさせた後、裏筋へと回り根本からカリ首……そして鈴口の縁ギリギリまでを、少し強く押しながらなぞりあげていく。

 仕上げに、もう1度根本へと指を戻し、今度は北上するにつれて指を爪立てていき……カリ首のあたりにワザと引っ掛け、その勢いで亀頭の割れ目をも一緒に爪でほじくる。

 

 

 口と、手と、脚の3つ。……いや、俺の両手を拘束している術のコントロールも含めると4つになる。――ともかく、それほど多くの事を並行して管理するなど、常人ではまず不可能だろう。

 

 

 しかし、甘雨の場合は違う。なにせ彼女は普段から、璃月の役人数人分の仕事を至極当然にこなしているのだ。――事実、彼女が璃月を離れた際は、彼女が抜けた分の穴が大きすぎて、璃月の全役人が悲鳴と驚嘆の声をあげていた。

 

 

 そんな、まさしく“百人力”な彼女にとって、たかだか4つのことを同時に操作するなど、造作もないのだろう。

 

 

――ゾリゾリッ♡♡ ぞりゅぞりゅっ♡♡ カリカリッ♡ グイッ、グリグリぃ~~ッッ

 

 

んちゅっ……♡♡ あむっ、ちゅぅぅ~~っっ♡ くちゅぅっ♡ ぬぽっ、ぷぅ~~~っ♡ にゅぷっ、ちゅるるっ♡ はむぅ……ぷぅ、ふるるぅ……♡♡

 

 

「んふっ♡ ……ふふっ♡♡ 旅人さん♡ 旅人さん……♡♡ おちんぽ……もうズボンなんて無意味なくらい、ビクビク……って♡ してますよ♡♡ ――そろそろ、イッちゃいそうなんですよねっ♡ タマタマをスベスベでモッチモチな私の膝ももでスリスリされながら……おちんぽの裏側を爪でカリカリ~~ィィッ♡♡ ってされるの……堪らないんですよねぇ……♡♡」

 

 

「っく……!!」

 

 

 甘雨の指摘に、俺は反論することが出来ず奥歯を噛みしめる。その理由はもちろん、彼女の言葉が今起きている現実そのものだったからだ……。

 俺がどれだけ、彼女を……甘雨を傷つけまいと意識しても、こうも淫乱かつ面妖に攻められれば、生殖本能(チンポ)は反応してしまう。

 

 

 膝と手指による直接的な外部刺激だけでなく……鼻腔に滞留し、脳を沸騰させる発情雌臭(フェロモン)。口内を侵し、胃腸から全身へと伝染(つたわ)る唾液……。それらによって内外から追い立てられた結果……射精(げんかい)は、スグそこまで迫ってきていた。

 

 

「あぁ……旅人さん♡♡ なんと辛く、悲しそうなお顔……♡♡ えぇ、そうですよね……。先ほど、あのように宣言した手前、射精(ソレ)だけはなんとしても回避しないと、カッコ悪いですもんね……っ♡♡」

 

 

 聡明な甘雨は、俺の中でせめぎ合っている理性と本能の二律背反を、簡単に口にする。だが、その話しぶりは明らかに愉悦に……。1人の男の情緒と欲望を手玉にして弄ぶ妖女そのものだった。

 

 

「――いいですよ♡ 射精……しちゃいましょう♡♡」

 

 

 甘雨は、そのひとことを口にする瞬間だけ、手足によるチンポ攻めを中断させた。そのセリフと意味が俺の深層心理にまで、確実に届くように……。

 

 

「射精(だ)してっ♡ このまま射精(だ)しちゃいましょうよ♡ これ以上の我慢は体に毒ですし……ね? 大丈夫♡ 私が……旅人さんの恋人である甘雨(わたし)が、ちゃんと最後まで受け止めますから……♡♡ ――だから、安心してパンツの中に(そのまま)射精(だ)してください♡♡」

 

 

 甘雨による禁断にして、蠱惑的すぎる射精許可(ゆうわく)は、水のように俺の脳へと滑り落ち、染み込んでいく……。既に、思考などがほとんどグズグズに蕩けてしまっている俺にとってそれは、洗脳にも似た効力を発揮する。

 

 

「あっ……♡ 旅人さんのおちんぽも……ついに射精できる時が来たって喜んでますね♡♡ タマタマがキュゥ~~ッッ……♡♡ って縮こまって……♡ おちんぽ本体も、さらにガチガチになったの……分かりますよ♡♡」

 

 

 まるで、我が子の一挙一動を愛らしく話す母親のごとく、ズボンの内側にある俺のチンポの状態を語る甘雨。恍惚と色情に染まったその表情は、もはや仙人などではなく、ただの淫魔だ。

 

 

「さぁ……旅人さん♡ 私もお手伝いしますから……精液♡♡ ズボンの中にびゅっぴゅ♡♡ しちゃってください♡ 大好きなおちんぽカリカリも……強くしてあげますからっ♡」

 

 

カリッ♡ カリッ……カリリカリッ♡♡ カリッ……カリリッ……ゾリュ♡ ぞりゅりゅ♡♡ ぞりゅぅぅ~~~ぃっっ♡♡

 

 

 甘雨は、ほんの数十秒――俺のチンポを触っただけで、カリ首などの急所の正確な位置を掴んだらしい。まるで狙いすましたかのように、甘雨の指と爪が裏筋に……。数秒後には、大量の精液が昇るであろう射精管を、ピンポイントで潰し、なぞり……引っ掻いていく。

 

 

「はっ゛……っぐゥ゛、ヴヴ……ッ゛ッ゛! カッ――ンンッ!! みっ……なぃで……!!」

 

 

「ふふっ、はぁい♡ 旅人さんのご要望であれば……♡♡」

 

 

 もはや敗北宣言にも等しい俺の言葉に、甘雨は達成感に満ち満ちた甘い声で応える。

 

 

ふぅわぁむぅぅ~~っっ……♡ ちゅるるぅ~~~ッッ♡♡♡ んちゅぅ~♡ れろぉ~~っ♡♡ ……ちゅっ♡ ぬぷぷっ♡ じゅるるっ♡♡ ぬちゅっ♡ むちゅぅぅ~~っ♡♡

 

 

 甘雨は射精が始まる直前――またまた俺の口を塞ぎ、相も変わらぬ濃厚なディープキスを再開させた。もはや屈したのが明らかなためか……。それは今日、これまでにしてきたキスの中で、ダントツで優しく、甘く……俺に至上の幸福感を齎すフレンチキスだった。

 

 

 俺はそんな、恋人との最高に幸福なキスを一方的に享受しながら、ズボンの中に精液をぶちまけた……。

 

 

どぶっ、びゅるっ!! どぷっ!!♡♡ ビュクッ、ドクンッ!♡♡ ドクッ……ドプッドプゥ゛~~ッッ♡♡♡ びゅるるるるっ……どぼぷぷっ♡ ――ビチャ、ビュプッ! ドッ……ピュピュゥ~ッッ♡♡

 

 

「れろ、ぢゅぱっ♡ ねる……むちゅぅ♡♡ にゅぷぅっ♡♡ あむっ♡ んむぅ~~っ、ちゅっ……んはぁぁ……っ♡♡ イッてるんですね……旅人さん♡ おちんぽとおズボン……鉛のように重たくなってるの……分かりますか♡♡」

 

 

――はぁ~~んむっっ♡ ちゅるっ♡♡ あむっ……んちゅっ♡♡ あむぅ……れろっ♡ くぷっ♡ じゅるるっ♡♡ んふっ、れろぉ……♡♡ はむ、んちゅっ……あむぅ……んっ♡ じゅるっ、くぷっ……んふぅぅ~~っっ♡♡

 

 

 顔は見ずに、耳元でそう囁いた甘雨は、キスへと戻る。それだけでも、射精を途切れさせないには十分だったが、発情期(いま)の甘雨が、それだけで追い打ちをやめるワケがなかった。

 

 

 ぞりゅぅっ♡ カリッ♡ ゾリリリリィッ♡♡♡ ぞりぃぃぃ~~ッッ♡♡♡ カリリッ、にゅるっ♡ ぞりゅ~っ♡♡ かりかりぃっ♡ グイィッ、グリッ!♡ ビクッ……ビクビクッッ!!♡♡

 

 

 射精中であろうとも、甘雨の指爪(しそう)はチンポを攻め続けていた。

 ズボン越しに伝わる射精の脈動にあわせて、カリの最も出っ張った一番弱い部分。尿道口、裏筋と……チンポの表面と内側。両方に纏わりついているであろう精液を1匹たりとも逃すことなく、こそぎ落とすように爪で引っ掻いていく。

 

 

 さらに、その刺激に反応して、チンポが跳ねようとすれば……すぐさま膝を上にあげて、精嚢から射精管への道を塞ぎ、精液を一時的に押し留める。

 そうして、射精をあえて長引かせることで、俺の脳髄へと射精でしか味わえない快楽物質を染み込むのを待ち、次のプレイへの仕込みも忘れない。

 

 

「あむっ……んちゅぅ♡ あむぅぅ~~っ♡♡ ぷはぁ……っ♡ ふふっ♡ 射精……落ち着いたみたいですね……旅人さん♡♡」

 

 

 そのような陰謀と愛情……。ふたつの思情が入り混じった射精がようやく終わりを告げた。その数分間……甘雨はあの一瞬以外、ずっと俺と舌を絡ませ続けていた。

 

 

 離れた俺と甘雨の口には、うどんのように太い唾液の橋が幾本も架かり、自重でUの字に品垂れ……やがて切れた。

 

 

「はぁーーっ♡ ……ふぅーーっ♡♡ とっても素敵な射精(だ)しっぷりでしたよ、旅人さん♡♡」

 

 

 そう言って甘雨は俺の額に張り付いた髪を横に流し、親指の腹で頬をさする。

 汗や唾液などでグショグショになった額と頬に、彼女の細い指と、湯気のように湿った吐息が触れる――。ただ、それだけでゾクリとした快感が全身を駆け巡る。

 

 

 だが、その甘い痺れに浸っている時間など、俺には1秒たりとも存在しなかった。なぜなら…………。

 

 

「では……次は私を気持ちよくしてください♡ 念のため言っておきますが、拒否権はありませんよ。 ――だって、今日は元々それが目的なんですから……♡♡」

 

 

 その言葉とともに、俺は衣服の全てを脱がされ、ベッドの上へと放り投げられたからだ。

 

 

◆ ◆ ◆ ◆

 

 

「ふふっ……♡ こうして私が旅人さんを見下ろすなんて……なんだか新鮮です♡♡」

 

 

 全裸になり、ベッドの上に大の字で投げ出された俺を、同じく衣服をすべて脱いだ甘雨が見下ろす。ベッドボード側に足を向けていることもあり、上下が反転した状態で見上げる甘雨は、どこか言い知れない威圧感を放っていた。

 

 

「服を脱いだからでしょうか……。旅人さんの熱い視線(まなざし)……♡ さっきよりもより身近に、そして強く感じます……っ♡♡」

 

 

 もはや完全に色欲に染まりきった甘雨は、陶酔しきった顔で俺を……チンポを含めた俺の全身を舐めるように見つめる。

 

 

「心配無用です、旅人さん……♡ そう慌てなくても、あ(・)と(・)で(・)思う存分私のカラダ……味わえますから♡♡ でも、その前に……私を気持ちよくしてください♡♡」

 

 

 俺が甘雨から目を逸らさなかったのは、これから何をされるのか全く予想がつかなかったからだ。しかし、今の甘雨にはそれを察する判断力も、思考力も残っていない。彼女は、俺の怯えた視線を情欲によるものと勘違いし、話を続けた。

 

 

「さっきも言いましたけど、旅人さんが私のカラダに興味を持っているのは知ってます……♡ でも、今はおっぱいや脇なんかよりも、コッチを……見てくださいっ♡♡」

 

 

グッ、グイッ……。――パッ。

 

 

 そういって甘雨は、丁度俺の顔をまたぐようにして股を開いた。

 

 

たらぁぁ~~~っっ……♡♡ 

 

 

「ほら……見て下さい、旅人さん♡♡ 私のおまんこ……もうこんなになってるんです♡♡ 旅人さんとキスしてる時からずぅっと……♡ ズボンの中で暴れていた旅人さんのおちんぽが欲しくて、欲しくて……♡ 旅人さんが射精したのを見て、羨ましそうに……よだれをダラダラ垂らしてるんですっ♡♡」

 

 

 甘雨はより詳しく見えるように、両脚の間隔をさらに広げ……体勢をガニ股に近づける。だが、そんなことをしなくても、俺には甘雨のアソコがどんな状態なのかは、ハッキリと見て取れた。

 

 

――ねとぉぉ~~っ♡♡ トロォ~ッ♡♡ ぬちゃぁ……♡♡ たらっ……♡ にゅうぅ~~~~ゅっ♡♡ たらん……たらん……ぽたっ♡

 

 

 水面から顔を出して呼吸する魚のように……割れ目をヒクヒクと開閉させ、その隙間から絶え間なくドロついた淫液を垂らす甘雨のおまんこ。その半透明の蜜汁は、洗剤でも混ざっているかのように泡立ち、粘り気のある糸のごとく縦長に伸びた後……ぷつりと切れた。

 

 

「あっ、顔に……♡ でも、いい……ですよね♡♡ だって、もう私にはどうしようもないんですから……♡♡」

 

 

 その言葉を皮切りに、甘雨のおまんこが、顔面に迫ってくる。

 

 

もわわあぁぁ~~っっ♡♡ むっ……もわぁ♡ ムワァ……♡♡ ツーーン……♡♡

 

 

 となれば必然――甘雨のおまんこが放つ臭い……。200%発情した女性だけが放つ、酢の物の数倍は鼻につき……なおかつ、最高に俺の本能に強烈に響く、超極濃メスフェロモンが、俺の顔面全体に襲いかかる。

 

 

「んはぁぁ……っ♡♡ ごめんなさい、旅人さん……。私、今……旅人さんを♡ 璃月の恩人でもある貴方を……こんな……♡♡ ――でもっ♡ でも、これはしょうがないんです♡♡ だって、だって……旅人さんが目の前にいるから♡ 貴方が、私の前で……あんなにも気持ちよさそうにするからぁ♡♡!」

 

 

 甘雨はついに、蹲踞の体勢を取り、俺の顔をその蜜裂の下に敷いた。そしてすぐさま、両膝で俺の頭部を固定すると、鼻尖が膣奥に入るように位置を微調整した。

 

 

「んんっ……♡♡ んはぁぁ……っ♡♡ たっ、旅人さんの……鼻息が、当たって……キモチッッ!! ――お、お願いです……旅人さん……♡♡ 舐めて♡♡ 舐めてください! 私のおまんこ……旅人さんの厚舌で……いっぱいホジってくださいィィ♡♡」

 

 

 甘雨が頼もうと頼まなかろうと、俺にはそれ以外にできることはなかった。なぜなら、今の甘雨は自分の絶頂しか頭になく、股下には俺が呼吸できるほどの隙間がなかったからだ。

 

 

ぬるっ……♡♡ にゅるっ……♡ ぺろ、ぺろぺろべろろぉ~~っ♡♡ ぐぢゅ! ぐぢゅぢゅぢゅ~~っっ!!

 

 

「んはぁぁ~~♡♡ きっ……たああはぁああぁぁ……ッ!! 旅人さんの舌、私の膣内に……挿入って……っっ♡♡♡」

 

 

 既に分かりきっていたことだったが、甘雨の膣内は蜜で満たされ、もはや水中同然の状態だった。そのため、ただ舌を突き入れただけでも、まるでバタ足をしたかのように、ビチャビチャと淫水音が激しく鳴り、飛沫が顔中に飛び散る。

 

 

「もっとっ……♡♡ もっと舌を奥へ……ッ!♡ んっ……♡♡ はぁぁっ!! あぁ、っ気持ち……ィッ! 旅人さんの舌が、私の膣内を……おまんこを……♡♡」

 

 

 ひっきりなしにあげられている甲高い悲鳴とは裏腹に、舌を入れた程度では、呼吸用の空間ができることはなかった。なので、俺は可能な限り舌を力いっぱい動かした。

 だが、甘雨が感じている快楽は体外ではなく、体内で如実に現れていた。

 

 

キュウウゥゥ~~~ッッッ♡♡ キュッ! キュ、キュッッ!! グニグニグニ……ギュギュウウゥゥ♡♡

 

 

 大きく開かれている膣口とは逆に、膣内は想像もつかないほどに狭く、細くなっていた。

 

 蟻の通れる隙間もないほどに閉じられた膣道を、文字通り掘り返しながら突き進む俺の舌。そうしてこじ開けられた直後――膣壁にびっしりと生え揃っている膣ヒダが一斉に絡みつき……そして、そのヒダの一枚一枚が、まるで意思を持っているかのように蠢いて俺の舌を愛撫する。

 

 

「あっ、っ……あッ♡ きもぢっ♡ キモチイィッ!! 旅人さんの舌、私の膣内を……おマンコの中をホジるたびに……っ、んはぁぁっ♡♡ ザラザラした表面で、私のおまんこが……擦れて……ッッッ♡♡」

 

 

 快楽に蕩けつつも、悲鳴のようなつんざく声で喘ぐ甘雨。

 

 

ぬぢゅっ……ぬぢゅぅ~~♡♡ にゅるんっ♡ ぷちゅぅぅ~~っっ!! ――プシャァァァ!! プシャッ、プシャ!! プシィィッ♡♡ ビチャビチャビチャ……♡

 

 

 その声が高くなるにつれて、俺の顔面には潮混じりの愛液が降り注ぐ。まるで滝のように絶え間なく流れ込んでくるそれは、鼻や口といった呼吸孔も容赦なく満たし、その味と臭いを骨の髄まで覚え込ませてくる。

 

 

 まさしく……マーキングだ。

 

 

「あっ、っあッ♡ んはぁぁっ♡♡ もっ……もっとぉ! 旅人さん……もっと舌を動かしてっ♡♡ わっ……ッ♡ 私も……ちィ、っくび……イジメて、キモチよく……シテあげますからぁァァ♡♡」

 

 

 その言葉の通り、それまで俺の後頭部を抑えつけ、密着度を高める役を担っていた甘雨の両手が、離れていった。

 

 

すすす~~っっ……きゅっ……♡ くり♡ くりゅ……くりゅうぅ~っ♡♡ きゅっ……♡ くり♡ くりゅ……くりゅうぅ~っ♡♡

 

 

 甘雨の濡れた手指が、俺の乳首へと近づいていき……そして通過する。その後引き返し、焦らすように乳輪の辺りをグルグルとまわり……最後に押し潰すように乳首本体を刺激する。

 

 

「ッッ……ッ!!」

 

 

 吐き戻しそうなほどに降り注ぐ甘雨の産地直送(できたて)愛液と、ありとあらゆる方向から湧き立つドスケベフェロモン……。

 これらによって軽い麻痺状態に陥っていた俺に、甘雨の卓越した乳首愛撫はもはや、劇薬にも等しかった。

 

 

「ンっ……ふっ、ふふっ♡ どうですか、旅人さん……? 私のおまんこと……乳首同時攻めの感そ――――んはぁぁっ♡♡」

 

 

ぬぢゅっ……ぬぢゅっ! にちゅぅ~っ♡ にゅる、にゅるるる~~っっ!!

 

 

「――あっ、あッ♡ スゴ……ッッ♡♡ ま、まっ……たぁァ♡♡ 舌の動きィッ……がッ、激しィ……ッッくぅうっ♡♡ いいですよっ♡ もっと、もぉっと強く吸ってえへぇ~~っ♡♡ 私のおまんこを……ッ、旅人さんの舌で……もっと気持ちよくしてくださいィィッ!!」

 

 

じゅるっ……ズルルッ!! ぶちゅるるる~~っっ♡♡ プシィィーッ♡♡ プシュ、プシュゥッーーッッ!!!!

 

 

 甘雨の嬌声が、ソプラノを超えて高くなっていく。それに伴い、彼女の臀部は沈むように俺の顔面にのしかかり、舌が突っ込まれている淫裂からは、ダムの放水のごとく水がとめどなく溢れてくる。

 

 

「あっ……っは♡ も、もうダメ……ッ! わ、私……イキます……♡ イッちゃいます♡♡ だっ……からァ♡ 旅人さん……お、ねが……ッッ! 私のおマンコ……。――いえ、クリッ!! ト、リス……♡ 思いっきり吸ってくださいィィィ♡♡♡」

 

 

 その言葉で俺は、ずっと鼻筋に当て擦られていた、豆のように小さな膨らみが陰核(クリ)であることに気づいた。

 壊れた蛇口のように膣汁を垂れ流す陰唇の頂点にポツンと咲いているその蕾は、あまりよく見えないが、破裂寸前の風船のように肥大化していることだけは、ハッキリとわかった。

 

 

「はぁっ、っはァ♡♡ 旅、人さん……♡ 今さら、遠慮なんていい……ですよ♡♡ 私に仕返しする気持ちで……貴方の好きに……して下さぃ♡♡」

 

 

 その言葉を聞き届けた俺は、微かに首を動かして口と鼻を、しとどに濡れた肉花弁の上部に来るように調節した。そして…………。

 

 

ぢゅっ……じゅるるぞぞぞゾゾ~~~ォォッ!!! 

 

 

「ひゅぐッッ!! あッ、っ……はァァ♡ ンんッッ!! あッ……♡ あぁァ~~ッっッ!!!」

 

 

 俺は甘雨が望んだとおり……一切の容赦なく、膨らみきった肉豆を吸いあげた。

 

 

「ンっ、んはァ……ッ♡♡ あひィッッ!!♡ あっ……ッ、あッ♡ す、スゴ……ッッ!!♡♡ きぃ、もっちッッ……♡♡ イグ♡ イ゛ッでま゛ず♡♡ ――ダメ♡ どま゛ら゛なイッ……ギモヂ、イイの……止まらな……♡♡  旅人ざん゛♡ もっ、もっと……強く吸って下ざぁ゛い! わっ、わだじの……クリ゛ィ……!」

 

 

――プシャアアアァッ♡♡ ブシュッ! ブシュッ! プシュゥゥゥ~~っっ!!!

 

 

 俺が淫豆を吸い上げるたび……間欠泉のように、甘雨の膣奥から酸味の強い蜜液が溢れ出てくる。その勢いは氾濫した河川と同じくらい強く、鼻腔や咽喉といった、俺の器官そのものを押し流してしまいそうなほどだ。

 

 

 だけど……それくらいで、俺の仕(・)返(・)し(・)は止まらない。

 

 

ぢゅううぅゥゥ~っ♡♡ ぢゅるるっ、にちゅっ♡ ずるっ……れろっ♡ れろれろ……レロロレロ♡♡ ぐりゅんっっ♡ ぬちょっ、ちゅぱぁ……!♡♡

 

 

 クリトリスを全力で吸い込むと同時に、舌先をその根元辺りに突き立て、あらん限りの力を込めて押し、両側から挟み込んで刺激する。

 

 

「あ゛っ、ああァ~~ッ!!♡♡ んはっ……ぁっ!♡ あっ、あぁっ……! まっへェェ……旅人ざァン♡ それッ♡ ゾレ゛ッ、はんぞグゥ゛……♡♡ あッ、ん゛ン♡♡ クリと、おまん゛ごォ……ッッ♡♡ 同時は……っっっっぐゥぅ……ッッ♡♡♡」

 

 

 すると、甘雨は牛か豚かもわからない鳴き声をあげながら全身を弓状にしならせ、大量の愛液を噴射する。

 

 

ビクンッ! ビクッ!! ビクビク……ビクッ!!♡♡ プシャアアアアァッッッッ!!!!♡♡♡

 

 

 甘雨の蜜壺から噴射される愛液は、熱帯地方のスコールにも劣らないほどの勢いだった。それらは俺の顔面はもちろん、その下にあるベッドのシーツにも飛散し、まさに盛大にお漏らしをしたような濡れジミを作り上げていた。

 

 

~ ~ ~ 

 

 

「はぁ……っ、はァ♡ んっ……はぁっ、はあっ……ははぁ♡♡」

 

 

 しばらくして、俺の顔の両側面を固定していた両膝の拘束が解け、甘雨がそのまま前方向に倒れ伏す。先ほどの俺とは比べ物にならないほど深イキした甘雨は、どこか枯れた植物のように萎んで見えるくらいに脱力していた。

 

 

「はぁ……っ♡♡ うっふ♡ あ、ありがとう……ございます……旅人、さん♡♡ とても、とっても……♡♡ 気持ちよかったですっ……♡♡ 今まで生きてきた中で、いちばん……♡♡」

 

 

 そんな台詞を口にする甘雨の目には、涙が浮かんでいた。しかし、その表情と声音は日本晴れの空のように晴れやかで、とても満ち足りていた。

 

 

「――そう。それは……よかった」

 

 

 一方の俺は、これで少しは俺の話を聞いてくれるだろうか……という、不安でいっぱいだった。

 

 

◆ ◆ ◆ ◆

 

 

「さて、甘雨……。今度こそ俺の話を――」

 

 

「それじゃあ今度は、また旅人さんを気持ちよくしてあげますねっ♡」

 

 

「……えっ?」

 

 

 甘雨が落ち着いた頃合いを見計らい、言葉を切り出した俺。しかし、甘雨は俺の予想を見事に裏切り、次のプレイへと移行すべく俺を押し倒し、その上に乗りかかってきた。

 

 

「お、おい! ちょっと待ってくれ……甘雨っ! 俺の話を……!」

 

 

「何言ってるんですか、旅人さん♡ 3ヶ月間……溜まりに溜まった性欲が、1回の絶頂で解消するわけないじゃないですか♪」

 

 

 どうやら、発情期(いまの)甘雨には賢者モードなどはないらしい……。つい先程まで、見たことがないくらいにイキ狂っていたのに、まだまだ物足りないと言いたげに俺のアソコへと顔を近づけていく。

 

 

「それに……恋人のおちんぽが勃起(こう)なってるのに、放置する彼女なんてこの世にはいませんよ♡♡」

 

 

――ツン♡ ツン、ツンッ……♡♡

 

 

「ふ……っ! くっ、ぅぅ……」

 

 

 甘雨の指先が第二波(つぎの)の射精体制を整えた俺のチンポを突っつく。

 先ほどの強制クンニで匂い、味、そして締めつけと……。甘雨という女体が、如何に優れているのかを、ゼロ距離で刻みつけられたおかげで、俺のチンポは痛いくらいに勃起しきっているのだ。

 

 

「ふふっ……♡ おちんぽをこんなにも張り詰めさせたままでは……少なくとも、外には出れませんよね♡♡ でも安心してください。私が全部搾りとってあげますから……♡♡」

 

 

「ま、待ってくれっ……甘雨! 頼むから話を聞い――」

 

 

 俺の抑止の声も虚しく、甘雨の口が俺のチンポの先端に近づいていく。

 あぁ――今度もまた、さっきのクンニみたいに力付くで、ひと口に食べられる……。そんな考えが頭を過ぎり、すぐに確信へと進化する。

 

 

――――――ちゅっ♡ 

 

 

「ぇ……っっ」

 

 

 が、その確信は見事に裏切られた。甘雨は俺のチンポを頬張らずに、亀頭に軽いソフトキスをするだけで、それ以上は何もしてこなかった。

 

 

「な……ん、で……」

 

 

「ふふっ。どうかしたんですか、旅人さん♡」

 

 

 思わず口から溢れてしまった独り言――。それは間違いなく、甘雨にも聞こえている……。しかし、甘雨はそれには少しも触れずに、俺に小悪魔めいた笑みを向けながら、チンキスを繰り返す。

 

 

――ちゅっ、ちゅっ♡♡ ちゅぷ♡ ぷちゅ……♡♡ ぴちゅ、ぴちゅるっ♡

 

 

 小鳥が餌をついばむように……何度も、何度も……小刻みに繰り返されるチンキス。しかし、その視線はずっと俺の顔に固定されていて、まるで……俺のチンポとの2ショット写真を撮っているかのよう。

 

 

「あらっ? なんだか拍子抜けしたような表情ですが……気持ち良くないんですか? 変ですねぇ……。おちんぽの方は、私の唇が触れるたびに、ビクンッ♡ って、元気に跳ね動いてますけど……♡♡」

 

 

 ――などと、あからさまにとぼけてみせる甘雨。しかし、その瞳にはハートマークが判を押したようにくっきりと浮かび上がっていて『貴方が何をして欲しいのか、私には全部わかってますよ♡』と、黙していながらも雄弁に語っていた。

 

 

――チュッ、ちゅっ♡♡ ちゅぷ♡ ぴちゅ……♡♡♡

 

 

 木を登るヤモリのように……根本から少しずつ、徐々に先端へと上昇していく甘雨のチンポキス。そのキスには、俺への愛情が多分に込められているのが、ひしひしと伝わってくる。

 

 

 一方で、性的快楽はどこか物足りなさを感じずにはいられない。集団でリンチされているような……暴力的な顔騎(せめ)を受けた直後なので、それとのギャップがもどかしくてたまらない。

 しかし同時に……そのもどかしさが却って、高ぶった俺の性欲をさらに煽り立てていく……。

 

 

「ふっ、ふふっ……♡♡」

 

 

――ちゅ、ぴちゅっ♡ ちゅ~~っっ……♡

 

 

 そんな俺の心情を知ってか知らずか、甘雨は俺へと向けるその瞳をさらに細め、降りつもるキスも次第にネットリと……後をひくようなものへと変化させていく。

 

 

「うっ、ぐぅぅ……」

 

 

 キスの趣向が変わったことで、チンポから全身へと奔る生殺しのような快感も、さらに強まっていく。

 

 

「う~~ん……困りましたねぇ。私のキスの仕方がいけないのかと思って、やり方を変えてみたんですが……。旅人さん……ますます辛そうなお顔をされてます……♡♡」

 

 

「っか、甘……雨……っっ! もっ、もう……十分だ……かっッ……ら!」

 

 

「何を言ってるんですか、旅人さん♡ 他でもない、旅人さんのおちんぽが『早く射精したい! 射精させてくれ~~!!』って……さっきからずっと叫んでるじゃないですか♡♡ こんなの、恋人として見過ごすわけにはいきませんっ♡♡」

 

 

 なんとかひねり出した抗議も、簡単にねじ伏せられてしまう。甘雨が絶頂を迎えた瞬間が、この場の主導権を取り戻す最後のチャンスだったが……どうやら俺は、それをものにすることができなかったらしい。

 

 

「とはいえ、これ以上キスをしても進展はなさそうなので、別のやり方に変えてみますねっ♡」

 

 

んれぇ~~…………ろっ♡♡

 

 

 甘雨は、まるでアイスクリームでも舐めるかのように……俺のチンポを下から上へとこそぐように舐めあげた。

 

 

「ふッッ……! グ、ぅぅ゛……っっ!!」

 

 

 思わず声が漏れ、腰が浮き上がってしまう。それほどまでに甘雨の舌使いはねちっこく、変態的で……イヤらしかった。

 

 

「んっ……やぁん! おちんぽだけでなく腰までビクッって跳ねて……♡♡ 明らかにキスより効果的みたいですね♡」

 

 

すんっ♡ スンスン……スーーーーッッッ……♡♡ んねぇ~~~れろっ♡

 

 

 チンポにキスをしていた時よりも顔が近づいたのをいいことに、甘雨はチンポを舐めしゃぶるのと同時に、その臭いをも思いっきり楽しみはじめた。

 

 

ぷわ~~~~ぁぁっ♡♡ もわっ……もわっ、もわっ♡ ムワッ……ッッ♡♡

 

 

 パンツの中というごく限られた空間で射精し、甘雨の陰部を顔面に押し付けられ、愛液や潮等といったあらゆる体液、体臭を取り込んだ今のチンポは、おそらく今までの人生の中で最も醜悪な臭いを放っているに違いない。

 だが、こともあろうに甘雨は、そんな劣悪極まる汚物の臭気を犬のように鼻を鳴らしては、体内に取り込んだその臭いを噛みしめるように『ふぁぁ゛……♡』と酔っぱらいにも似た吐息を吐いている。

 

 

「んっ、ふぁ……♡♡ んほぉ゛っ……♡ おちんぽの臭い、すごいです……♡♡ 鼻が曲がりそうなくらいに臭くて、すんすんっ♡ はぁぁぁ~~……♡♡♡ 頭もクラクラしちゃいます♡♡ いけません……いけませんよ甘雨(わたし)♡ 今は……スン、スンスンッ……クンクン♡ ん゛お゛あ゛ぁあぁぁ~~……♡♡ 旅人さんのおちんぽを……治療するのが第一ですから♡♡」

 

 

 それはあまりにも倒錯的な光景だった。――特に、彼女が普段、どのような匂いを好んでいるのかを知っている俺には、まったく信じられない。

 

 

 普段の甘雨は瑠璃百合のような芳しい匂いを好む。日課の昼寝でも、外で眠る場合は、瑠璃百合が多く咲いている璃月近くの草原や、干し草の上など落ち着く香りがする場所を選ぶ。

 

 

 ――だが、目の前の甘雨は完全に別の生き物と化していた。

 

 

ぺろっ、れろっ……ぺろろぺろ♡♡ ちゅるっ♡ ちぅ♡ ちるるぅ……ちゅりゅ♡

 

 

 猫が自分の手足を毛づくろいするように、執拗なほどに俺のチンポへと舌を這わせ、自分の体液を満遍なく竿全体にまぶし、俺と甘雨……。2人の発情しきった雄雌(だんじょ)のフェロモンが混ざりあった悪臭を、肺活量が限界を迎えるギリギリまで吸い込んでいる。

 過去に幾度か……甘雨に、瑠璃百合の花束をプレゼントしたことはあるが、そのどれも、今以上に喜悦に満ちた表情で匂いを堪能してはいなかった。

 

 

「あ゛ぁ……これ、ダメ♡♡♡ ……ちゅう♡ ちゅう♡ ちぅ、ちぅ、ちろ……ちろ……♡♡ べっっろぉぉ~~……おおぉっ……♡♡ 舐めれば舐めるほど……おちんぽのオス臭さが……ッぐごォ゛ッ♡♡ どんどん強くなって私もっ、おなかが……♡ おまんこ……疼いちゃッッ♡♡ んお゛ッ♡♡ おぉ゛ッ……♡♡♡ すんすんっっ♡ ふぅぅーー~ーッ……んぉォ゛♡♡」

 

 

 今回の一件を企てた黒幕にして、彼女の師匠でもある閑雲――。もとい、留雲借風真君であっても、ここまで痴態にまみれた甘雨の姿は見たことないだろう。

 

 

 甘雨の腰は子犬のようにヘコヘコと前後に揺れ動き、そのたびに彼女の股からは、グチュ♡ ニチュッ♡♡ と、もはや聞き慣れた淫らな水音が響く。

 

 

「い゛っ……♡ イケ、ません……♡ このままでは、また……私だけがイ゛゛……ッッ♡♡ それでは、ホッ゛! ン゛ン゛……まつ、転倒……ですッ……♡♡ だから……♡」

 

 

 甘雨はそこで言葉を切ると、磁石にひっつく鉄同然に近づけていた顔を離し、体をあげてチンポを……俺の全身を見おろす。

 

 

「ふぅぅーーー~……♡♡♡ フウゥゥーーーー~~ッ……♡♡ スゥウウゥ~~~……♡♡ はぁぁぁああぁ~~~…………♡」

 

 

 それはまるで、これから潜水でもするような深呼吸だった。しかし、その大きな呼吸の意味は、体内の換気などではなく……『今からする行為は、一切の手加減をしない』という紛れもない宣戦布告だった。

 その証拠に、体こそ起き上がり離れたものの、彼女の視線と意識は一切ブレること無く……自分の唾液でテラテラと煌めくギン勃ちチンポしか捉えていなかった。

 

 

「はわああぁぁむ……っっ!! じゅずッ、んじゅっ♡ ぶじゅうううぅ♡♡ ちゅばっ! ちゅううううッ♡♡」

 

 

 次の瞬間――。甘雨は標的だった俺のチンポを“文字通り”頬張った。

 

 

 チンポの根本。より正確には、そ(・)れ(・)が(・)生(・)え(・)て(・)い(・)る(・)鼠(・)径(・)部(・)そ(・)の(・)も(・)の(・)にキスをするように大きく喉を食い込ませた甘雨。その一連の捕食動作はさながら、蛇がカエルを一気呑みするかのようだった……。

 

 

「かッ゛、あ゛はッ、ァ……!!? っか、んン゛……ゔッ……!」

 

 

 分かっていても回避できないフェラチオの快感に、俺の腰はバネのように跳ね上がる。だが、甘雨はその浮き上がる反射の力を無理やりねじ伏せるように俺の腰を手で抑えつけ、チンポを口から離すどころか……さらに奥へとねじ込んでいく。

 

 

じゅるっ、んじゅっ♡ ぶじゅっ! ちゅばっ♡♡ れろっ、れろぉ……♡♡ じゅるっ! んじゅううッ♡♡ ちゅばッ♡ ちぅうう……ッッ!! ずぞぞッ、ずぢゅうぅううう♡♡

 

 

 皿いっぱいに盛られた麺類も、一口で完食できそうなほどの……超強力バキューム。亀頭を食道と喉の境目ギリギリまで突っ込み、えずいているのではないかと勘ぐってしまうほど大量の唾液を塗りたくってくる甘雨の口腔内。

 璃月……。否、世界全体(テイワット)で見ても、間違いなくトップレベルに可愛らしく、誰もが羨む小顔が、恋人(おれ)のチンポのせいで見るも無惨な有様へと歪んでいる。

 

 

んっぶぅう!? じゅるるッ♡ ずぞッ、ズゾゾォおおオオ♡♡ ちゅばっ♡ れろぉ……ちぅううう~~♡♡

 

 

 下瞼の裏側がチラ見えし、頬骨は浮き上がり、豚のように鼻の穴を広げ、上顎の輪郭がわかるほどに人中を伸ばしきったひょっとこ顔。――その顔はもはや、無(・)様(・)の一言ではあまりにも力不足なほどに下品で、下劣で、低俗で……。なにより淫らな光景だった。

 

 

じゅぶっ♡ ずるっ、れろぉぉお♡♡♡ んゴッ! んッ、ゴォ……ッッ♡♡ お゛オォ゛……♡♡ んぶぅううぅ♡♡ ぶぼっ!! ずじゅぞッ、ずぢゅううぅううう♡♡ ちゅばっ! んじゅっ♡ れろっ、れろぉおおおお♡♡

 

 

 天変地異が起こっても目にすることができないであろう、甘雨の性欲に取り憑かれた汚顔。そんな顔から、鳴き声の如く奏でられる下品なフェラチオ音……。 そして、口内から溢れた精液よりもベッタベタな唾液が、彼女の頬や顎、竿を伝い陰嚢に垂れ落ち、内部の子種をねだるように温める。

 それらによる一斉攻撃は、凄まじいなどというレベルを遥かに超え、俺の身体は壊れた機械人形(おもちゃ)のようにビクついてしまう。

 

 

 だが、甘雨は一向にチンポを離す気配を見せようとはしない。むしろ、より強い力で俺の腰を抑えつけながら、さらに奥へとチンポを押し込み、喉の締め付けを強めてくる。

 骨格レベルで豹変した下品な顔を晒し、噎せ返りながらも……咥えこんだチンポだけは決して離さず、睨みつけるような鋭い視線を俺に向けている。

 

 

「ッぁ゛、ア゛ん゛雨……ッ! もう、オ゛ォ゛ッ……! 無理っ!! イクッ……からッッ!! はッ……ッナぁァァ、しッ!!」

 

 

んぢゅぞぞぞっっ♡♡♡ ……じゅずぅぅう♡♡ ぶぷ♡ ぶぽぉっ♡♡」

ぐぽっ、ぬちゅぅうう……♡♡ グポポッ!♡ グプゥウウウッ♡♡

 

 

――『口を動かすくらいなら、精を吐き出せ』――。

 

 

 そう怒鳴りつけるように、甘雨のフェラが最終段階に移行した。甘雨はチンポを喉奥まで咥えこんだまま、その先端に舌を押し当ててきた。そして、そのままドリルのように舌先をグリグリと押し込み、亀頭をほじくり始めたのだ……。

 

 

「あがぁ……っ! かッッ……! う……っ……! そ、れぇ……やばッ……!」

 

 

 亀頭をほじくる舌の力強さは、もはや痛みを感じるほどだった。だが、それを打ち消して余りある程の快感が、チンポの根元……そして四肢の末梢神経に至るまで、猛烈な熱となって押し寄せる。

 それはまるで、マグマの海に沈められたような感覚だった。

 

 

ドンッ!! ドンッ――――!! グプッ、グポッ!♡ グポォオオッ!!♡♡ んごぉお゛っ!? ずじゅるる……ッッ!!♡♡

 

 

 今一度、両腕を俺の腰と地面……それぞれに叩きつけ、固定砲台のように全身を固定する甘雨。スグそこまであがってきている俺の精液を、根こそぎ吸い取るのに最適な体勢だ。

 

 

「うお……っ!? あ、甘雨! もう、出るッ……からぁっ!!」

 

 

 その受け入れ準備に応えるかのように、その瞬間は刻一刻と迫っていた。

 

 

 殺人級に激しいバキュームフェラによるチンポの痙攣に連動するように、俺の全身もまたガクガクと激しく震え上がる。そして、全身の毛穴から汗やいろんな体液が吹き出すような感覚に襲われる。

 

 

「あ゛ッ、あっっ……でるッ! 甘雨ッッ!! 出るぞぉぉおお!!」

 

 

「ぐぅぼっ! ゅぶっっ……♡♡」

 

 

 俺の宣言の直後、甘雨は掘削機のように激しく続けていたストロークをピタリと止め、鼠径部に顔面を突っ込んだ。その衝撃が起爆スイッチとなり、俺の視界の奥でビックバン級の爆発が起き――――。

 

 

どびゅうううううっ♡♡♡ ビュグッ♡ ドピュッ、ドクッドクッ♡♡ ドプッ……ブビュルルルゥウウッッ!!!

 

 

 俺のチンポから、これまでの人生全てを捧げたような射精が始まった。

 

 

どびゅううっ!!♡ ビュグッ♡ ドプッ、ドクッドクッ♡♡ ドプッ……ブビュルルルゥウウッッ!!

 

 

 射精の勢いは1回目よりも遥かに強く、このままではロケットのようにチンポが吹っ飛んでいってしまうのではないか……。そんな馬鹿げた考えがわきあがってくるほどだった。

 

 

 射精した当人である俺ですらそんな錯覚に陥らせてしまうほどの射精ともなれば、必然……吐き出される精液の量も、度を超えている。あまりの快楽に凝り固まった精子はもはや、餅のように固形化しているだろう。

 そんな窒息死不可避レベルの物質を一気に喉奥へとブチ込まれれば、さしもの甘雨もチンポを開放する。――そう、思っていたのだが…………。

 

 

「ん゛ぶお゛ぼぼッ……♡♡ んっ、ごぶぶぼぉおお゛っ!? ――――じゅるるっ、ずぢゅうぅうう……♡♡♡ ……ん゛っ、ぐっ……ググッ♡ ぐぎゅるるっ……ッッ♡♡ フ~~~~ッッッ……♡」

 

 

 甘雨は多少、噴き出しこそしたものの……チンポそれ自体は口から1ミリも放出することはなく、そのまま俺の全力射精を受け止めていた。

 

 

 目には涙を浮かべ、鼻からも鼻水混じりの精液を垂らしながら……。それでも、リスのように両頬を膨らませ、少しずつ……着実に、精液を受け止めていく甘雨。

 口周りに俺の陰毛が絡み、抜け落ちたそれが鼻腔内に侵入するも気にせず、俺の精液を徹底的に受け止め、咀嚼し……飲み干すことだけに没頭している。

 

 

「ん゛っ……ごきゅっ♡ ごきゅっ♡ ごぎゅるっ♡♡ ……んぐっ、ぐぶぶっ♡」

 

 

 そうして精液を飲み干すこと、1分と十数秒――。俺の射精の勢いが弱まると同時に、甘雨の喉から鈍く響いていた嚥下音も、聞こえなくなっていった。

 だが……それでもまだ、甘雨はチンポを離さない。

 

 

 じゅるっ、ちゅばッ♡ ちぅうぅ……ずずッ♡ ちゅばっ♡ れろぉ……♡♡ ぢゅゾゾゾぉぉ~~っっ!!

 

 

 甘雨は頬に溜めた精液を飲み干すと、すぐさま口から漏れ落ち、鼠径部や陰毛に引っかかった精液の飲みカスをも、舌で舐め取りはじめた。指先や蓋の裏についた蜂蜜を舐め取るような所作で、精液を付着した陰毛ごと口に含んでいく甘雨。

 その姿にはもはや、璃月が誇る超有能美人秘書の面影はどこにもなかった……。

 

 

「……ん゛っ♡ ごきゅっ♡♡ ……っぷはぁ!♡ はぁーーっ……♡♡♡」

 

 

 チンポ本体とその周辺の掃除を兼ねた精飲。それを終えた甘雨は、どこか勿体ぶるように俺のチンポを開放した。

 久しぶりにその全容を露わにした俺のチンポは、まるで嵐にうたれたかのようにずぶ濡れで、完全に元気と精力を奪われていた。

 

 

 それにひきかえ甘雨は、お風呂上がりのように全身がどこか艶めいていた。

 

 

「んっぐ♡ げぇっぷ♡ はぁぁ……♡♡ ケプッ、ん゛っ……♡♡♡ ふぅぅ~~……んっ♡♡ はぁ~~……♡ ごちそうさまでした♡♡ 搾りたての牛乳よりはるかに濃厚で、クリーミーで……美味しかったですよ♡ 旅人さんの生精子♡ こんなに美味しいなら、最初の射精の時も無理やり食べておけばよかったです……っ♡♡」

 

 

 赤子がみたら号泣してしまいそうなほど貪欲かつ過激に、俺の精子を飲み干した甘雨。

 だが、その口から出てきた呑気(ゲップ)は、過剰なほどに小さく、女々しく……彼女の口周りには、抜け落ちた大量の陰毛が、ヒゲのように付着していた……。

 

 

 そんな甘雨の姿に、掛ける言葉が見つからなかった俺は、2度の射精も経たことも相まって、まさに棒人形と化していた。

 

 

「ふぅ……♡ さて、旅人さん♪ これでお互いに1度絶頂して十分温まったので、次はいよいよ……SEX♡♡ しちゃいましょうかっ♡」

 

 

「…………は?」

 

 

 だから、俺には甘雨が何を言ったのか……まるで理解できなかった。

 

 

◆ ◆ ◆ ◆

 

 

「せっ、セックスって……。まっ、まさか甘雨……まだヤる気なのか!?」

 

 

「何を当たり前のことを言ってるんですか、旅人さん。3ヶ月も続く発情期が性交(セックス)なしで治まるわけないじゃないですか」

 

 

 時間にして、およそ1時間といったところだろうか……。あれほど獰猛に俺の精という精を搾り取った甘雨。だが、恐るべき事に彼女の発情は未だ治まりを見せておらず、俺の質問にも平然と答えた。

 

 

「そ、そんな……。さ、さすがにこれ以上連続しては……ムリだって。甘雨……」

 

 

「旅人さんが無理かどうかは関係ありませんよっ♡ それに、『私の発情期解消の手助けをしたい』と言い出したのは旅人さんからじゃないですか♡♡ あの言葉はやはり嘘……だったんですか?」

 

 

 普段通りの朗らかな笑顔を浮かべる甘雨。しかし、その笑顔には有無を言わせないほどの重圧(プレッシャー)を放っていた。

 

 

「そっ、それはそう……だけど……。でも、アソコがこんな状態なんだ……」

 

 

 そう言って俺は自分の股間へと視線を向ける。甘雨も俺の視線を追って、俺の肉棒に目線をやる。

 

 

しな~~~ん……。しなっ、しななっ……。

 

 

「あらら……。すっかり元気がなくなっちゃっていますね」

 

 

 立て続けに2度……。それも、本来は3回目に充てる予定(ハズ)だったろう精子まで、丸ごとかっさらわれた俺のペニスは、枯れたヒマワリのように萎れ、項垂れていた。

 蒟蒻と同等か、それ以上にフニャフニャに軟化してしまった今のチンポでは、セックスはおろか……ありとあらゆるプレイができそうにない。

 

 

「まぁ、見ての通りだ。だから……な? 10分――いや、5分だけでいいから、休憩させてくれないか? 頼むよ、甘雨……」

 

 

 俺は恥も外聞も捨て、命乞いをするように甘雨に必死に嘆願する。ところが…………。

 

 

「――駄目(イヤ)です♡」

 

 

「なっ……」

 

 

 甘雨から返ってきた言葉は、あまりにも無情で、冷酷で……容赦のない言葉だった。

 

 

「ま……待て待て! 待ってくれ甘雨!! いいか! よ~くっ、俺の話を聞いて、考えてみてくれ!! 甘雨がまだ満足していないのもわかるし、俺が自分から『それをどうにかする』って言ったのも覚えている! 覚えてはいるが……肝心のチンポがこの状態なんだ!! いくら甘雨でも、コレばっかりはどうしようも――」

 

 

「――できますよ」

 

 

 必死にまくし立てて弁明を図ろうとした俺を、甘雨が一言で斬り伏せる。

 

 

「へ? な……なんだって?」

 

 

「……だから、萎えたおちんちんを元に戻すことくらい、簡単なことです。旅人さんは、仙人を甘く見すぎなんじゃないですか?」

 

 

 甘雨は淡々と言い放つと、ベッドから降り……近くにあった引き出しからある1つの小瓶を取り出した。

 

 

「か、甘雨……。なんだ……それ?」

 

 

「ふふっ♡ そう怖がらなくても大丈夫ですよ、旅人さん♡♡ この薬がなんなのかは……直ぐに分かりますから♡」

 

 

キュポ♡ ――グビッ、グビッ……グビビッ。

 

 

 甘雨は取り出した小瓶の蓋を開け、その中身を一気にあおった。そして……。

 

 

「くひっ♡ あけへくらはい……らびひとはんっ♡♡」

 

 

 甘雨は頬を赤らめながら、俺の口を塞ぎ、飲まずに口内で溜めていた瓶の中身を口移しで飲ませてきた。

 

 

んっ……ちゅっ♡ ちゅぷっ♡ ちゅっ……んんんっ! ちゅっ♡ はぁーっ……。えへへっ♡ んっ♡ ちゅぷっ♡♡

 

 

んんっ!! ごくっ♡ ごくっ♡ ゴクッ、ゴクッ……ごっくん♡♡

 

 

 口を塞がれている間……いつの間にか膝立ちの体勢になっていた俺は、甘雨に顔の支配権だけでなく、マウントを取られてしまい……。彼女が流し込んでくる正体不明の薬を、ただ与えられるままに飲み下していった。

 当たり前だが、俺の喉を下り、胃腸へと滴り落ちていくその液体には、砂糖の何倍も甘く……スライムのように粘ついた甘雨の唾液も混じっている。

 

 

うぐっ……。んっ、んちゅ……♡ ぷはぁっ……っ!

 

 

 食道を流れ落ちる液体の感覚から、薬のサラサラ感が消えたのとほぼ同じタイミングで……顔を固定していた甘雨の腕の力が弱まった。俺はその隙を見逃さず、甘雨の拘束を振り切った。

 

 

「はぁ……ん、ハァ……甘雨っ、お前……。い、一体、な……にを、飲ませたっ!」

 

 

 俺は息を大きくつきながら、口周りに残った液体を手の甲で拭い取り、甘雨に問いただす。――心做しか、濡れた手の甲からなんとも甘い香りがする。

 

 

「そんな風に怒鳴らないでください、旅人さん♡ 今、あなたに飲ませたのは仙寿丹(せんじゅたん)という薬です♡ あぁ、安心してください。毒薬とかじゃありませんから」

 

 

「せ、仙寿。なんだ、それ……。そんな薬、聞いたことないぞ?」

 

 

「えぇ、そうでしょうね。コレは私たち仙人の間でのみ流通する秘薬ですから」

 

 

 仙人御用達の秘薬――。

 

 

 その言葉を聞いて、俺は今さっき飲まされた薬がどういう効力を持つのか……ますます不安になった。

 甘雨のことを信じていないわけではないが、毒薬ではないからと言って、ハイそうですかと素直に安心できるわけでもない。

 

 

「まったく、旅人さんは心配性ですねっ♡ そう警戒しなくても、そろそろコレがどういう薬か……身を持って味わえると思いますよ♡♡」

 

 

 そう言って甘雨は、仙寿丹の小瓶を近くの机上に置いた。

 

 

「だから……どういう意み――っ!!?」

 

 

 いまいち要領を得ない甘雨の物言いに、少しキレながらもう一度問いただそうとした俺。……だが、その言葉は、途中で途切れてしまった。

 

 

――――ドクン……ッッ!!

 

 

 突如、心臓の鼓動が大太鼓のように強く響いた。

 

 

「カハッ……!? あっ、ガッ……ッ!」

 

 

 その振動は、巨人が近づいているかのようにますます大きくなり……全身を流れる血液も、沸騰したかのように熱を帯び始める。

 

 

ドクンっ、ドクンッ!! ドクッ! ドクッ、ドグッ!! ドグッ――――!!

 

 

「カッ……。ん゛ッ……う゛ッ!! ふッッ、ぐう゛ぅ……ア゛ッ、ぐぅぅッッッ!!」

 

 

 なんとか甘雨の名前を叫ぼうとするも、心臓が丸ごと爆弾に変えられたような激痛と、全身の血管を炙られているような高熱のせいで、それもできない。

 

 

ドクッ、ドクッ! ドッ……クッ!! ――ボフッ……!!

 

 

 いつしか俺は、ベッドの上で土下座をするようにうずくまってしまった。

 

 

 せめて顔だけでも、甘雨の方を見てやろう……。頭ではそう意気込むが、全身を襲い続けている猛烈な痛みと、地獄のような炎熱のせいで、身体がそれについてこない。

 

 

「やっぱり……純人間の旅人さんには強すぎたみたいですね」

 

 

 俺がのたうち苦しむ様を眺めながら、甘雨は予想通りと言わんばかりに呟いた。

 

 

「そっ、それ……う゛っっ……ッガア゛ア゛ぁぁ!! ど……ッッ! いう……意味、ダッ!!」

 

 

「落ち着いてください。私が今、落ち着かせてあげますから……」

 

 

 甘雨は悶える俺の肩にそっと手を置いた。すると、それまでの拷問のような苦痛がみるみるうちに消えていった。

 

 

「どうですか? 旅人さん」

 

 

「ハァ……はっ、はぁーっ。はぁーっ……。し、死ぬかと思った……。何だったんだ、あの薬……」

 

 

 多少の熱はまだ残っているが、痛みは完全に消え去った。俺は肩で息をしながら、ベッドの上に正座し……魔物との戦闘よりも凄惨だった臨死体験を振り返った。

 

 

「仙寿丹……。これは、私たち仙人が発情期によく使う興奮剤。――つまり、人間でいう媚薬です♡」

 

 

「やっ、やっぱり……そうか」

 

 

 甘雨が明かした薬の正体に、俺は驚かなかった。むしろ、納得の感情しか湧いてこなかった。

 

 

 不定期とはいえ、仙人の発情期は1度突入すれば、月単位の長期間にも及ぶ。

 甘雨はその強靭な意思と責任感から、いつも通り仕事をしていたが、本来ならばその期間は、自宅に引きこもるのが普通なのだろう……。

 

 

 そして、そんな甘雨でさえ頻繁に呆けてしまう程、影響力の強い発情期を解消するには、それ相応の効力がある手段(ちりょう)が必要なのも……想像に難くない。

 

 

「そ、そりゃあ……。俺の身体が死にそうになるな……」

 

 

「あっ、いえ……違うんですっ。その、旅人さんが苦しんだのは、それ以外にも理由があって……」

 

 

「理由? なんだ、その理由って……」

 

 

 俺が聞き返すと、甘雨はバツが悪そうに目を逸らした。そして、言いづらそうに……しかし、どこか恥ずかしそうに口を開いた。

 

 

「じ、実は……。いつもは私もコレで、どうにかしてるんですけど……その……。こ――今回は、旅人さんがご一緒ので、えっと……私、つい……嬉しくて……」

 

 

「俺への分量を……間違えたのか……」

 

 

「…………はい♡」

 

 

 甘雨は聞いたことないほどの小声で答えた。しかしそれは、俺に対する申し訳無さよりも、本番ができることへの期待や恥ずかしさによるものの方が大きい気がした……。

 

 

 それを裏付けるように、甘雨の視線は――。

 

 

ビキッ! ビキビキビキッ……!! ビキキッ……ビンッ! ビイィン!!

 

 

 薬効によって今日1番の屹立ぶりを誇示している、俺の剛直に釘付けだった……。

 

 

~ ~ ~ 

 

 

「おちんぽも無事に回復したことですし……♡ もうこれで、ハジメテも問題ないですね……生交尾(セックス)♡♡」

 

 

 俺の股間の膨らみに熱い視線を送っていた甘雨が、何事も無かったかのように切り出す。

 

 

「ま……待て待て待て! 待ってくれ甘雨!! ココは復活しても、体力は――」

 

 

「言い訳無用(だまってください)♪」

 

 

グググッ――。…………ドサッ♡♡

 

 

 俺の言葉をバッサリと切り捨てた甘雨は、俺の肩の上に置いていた手に力を込め、そのままベッドの上に押し倒した。

 そして、俺がもがくよりもはやく、チンポのスグ真下あたりに腰を下ろし、これ以上の抵抗を封殺し、騎乗位の体勢(マウントポジション)を取った。

 

 

「ふ、ふふっ……。はぁ~~♡ ついに、ついに……この瞬間(とき)がぁ……っ♡♡」

 

 

 発情期が始まってから約3ヶ月――待ちに待った、本番セックスの瞬間がやってきたことの嬉しさと期待感に陶酔しきった顔を浮かべる甘雨。その表情も仕草も……普段の彼女とは完全に別人だった。

 

 

 俺と初めて会った時もそうだったように、常日頃から……そよ風のように柔らかい微笑みを浮かべ、璃月を訪れる者たち全員をあたたかく出迎える甘雨。

 常に璃月とそこに住まう人々のことを第一に考え、あらゆる職務を淡々とこなし、璃月七星を陰から支え続けている。

 

 

 そんな彼女の存在は今や、璃月の外にも知れ渡っている。実際、俺が璃月から遠く離れた地を旅していたときも、「誰にでも優しくて、有能で……超絶美人な秘書が璃月にはいるらしい」といった話を幾度も耳にしたことがある。

 

 

 しかし、今……俺の目の前にいる甘雨には、そんな面影など、欠片たりとも存在しない。

 

 

「ハッ、ハッ、ハッ……!! ちんぽ……おちんぽ♡ 旅人さんの……本物おちんぽッッ!♡♡」

 

 

 浅く、荒い呼吸を繰り返し……口からは、だらしなく舌と涎を垂れ流している俺の恋人(甘雨)。その姿はまさに、発情した雌犬もかくやというレベルだった。

 

 

 普段は清純で、お淑やかな恋人が見せる、肉欲に溺れた醜態(すがた)……。常人なら、そんな状況に立ちあってしまえば、多少なりとも彼女。あるいは彼の豹変ぶりに驚き、幻滅し……最悪、恋心が冷めてしまうかもしれない。

 だが……俺は全くそうはならなかった。

 

 

「か、甘……雨。んっ、ふうぅ~~っ♡♡」

 

 

 俺は甘雨の禽獣(きんじゅう)にも似たその浅ましい姿に、呆れや失望を覚えるどころか、興奮を覚え……媚薬を――。仙寿丹の効果があらわれはじめたとき以上に身体が熱くなっていた。

 

 

「ふぅー……♡ フゥぅゥーーっ♡♡ すうぅ~~~っっ!! おちんぽ……生、ちんぽ……♡♡ 私の、私だけの……恋人おちんぽ……っっ♡♡」

 

 

もっっ…………っわ! むっっっ、っわぁ……♡♡ ムッ!! ……ムワァ♡♡ 

 

 

 今の甘雨――その全身から絶え間なく放たれ……そして、ますます濃ゆくなっている雌の匂い。甘(・)っ(・)た(・)る(・)い(・)を超え、もはや嘔(・)吐(・)不(・)可(・)避(・)といえるレベルにまで達した、濃厚で重苦しいドスケベ発情フェロモンが、俺のチンポと全身にへばりついていたからだ……。

 

 

「い、挿れます……っ♡ 挿れますからね、旅人さん♡♡ 目ぇ、逸らしちゃダメですよ……? おちんぽが私の……発情期真っ盛りの淫乱仙人失格ドスケベ恋人おまんこに食べられちゃうところ……♡♡ 最後まで、ちゃぁ~~んと……見ててくださいねっ♡♡」

 

 

「っっ……っ!!」

 

 

 そう言って念押しした甘雨は、肉竿の下……。股の間に沈んでいる金玉の真上に、鍋蓋のようにのしかかっていた臀部を、ゆっくりと浮上させた。

 

 

ぢ、じゅ……っ♡ ぬばっ♡ ネバネバ……ねばばっ、じゅちゃ~~~っっ……♡♡

 

 

 そうしてできた甘雨の尻肉と俺の太ももの間には、粘ついた銀糸が何本も、何本も……納豆を引き伸ばしたように形成されていた……。その糸の発生元は今さら、言うまでもなく……甘雨のまんこから垂れ流し同然に漏れ出ている本気汁だ。

 

 

「あっ、あっ……いや♡ みっ、見られてる……全部っ♡♡ 私のおまんこが、旅人さんとの本気セックスで興奮しすぎて……♡ 糊みたいにネバネバなスケベ汁♡ ドバドバお漏らししてたの……知られちゃいましたぁぁ♡♡♡」

 

 

 などと、口では恥ずかしがっている甘雨だが、カラダはそんな台詞とは正反対の行動をとっていた。

 

 

ポタッ♡ ポタタッ……ポタポタ♡♡ ドッッ……ッロロロオオォォ~~~ッッ♡♡

 

 

 降りはじめの雨のように、数滴垂れ落ちるだけだった本気の発情汁は……スグに、蜂蜜の瓶をひっくり返したように、ドバドバとその淫裂から流れ落ちてきた。

 ゴムさながらに伸び滴るその銀色粘液は、溶解した鉄だと錯覚してしまうほどに高温で、俺の太ももや金玉……。ベッドシーツの上に落ちた後も、軟体動物のように這い広がり……決してそのネバネバ具合を失うことはなかった。

 

 

「ふぅーっ。すぅーーっ♡♡ すうぅぅぅぅ……~~っっ♡♡」

 

 

 甘雨の呼吸は、妊婦(ラマーズ法)のそれに、限りなく近しいものになっていた。

 

 

 道に木の棒で線を描くように……。発情しきってガバガバになった淫乱仙人発情まんこから、高温かつ高粘着質な陰液を垂れ流しながら……股を亀頭の直上――わずか数ミリのところまで運んでいく。

 

 

 そして、ついに…………。

 

 

ずっ……じゅ♡♡ ずうにゅるるぅじゅぶぶぶぷぷぅぅ~~~~♡♡♡ じゅぢゅ……ぢゆ゛っ♡ ぬぅゆぶぼぉるっっ……!! 

 

 

 亀頭の先端と露出していた肉襞が触れた瞬間――。甘雨は一気に……あらん限りの力と体重をかけて、腰を落とした。

 

 

「ん゛っ゜ッッ……♡ あッ……あっ、あア゛あ゛アァぁぁっっ!!♡♡♡」

 

 

 体を内側から抉り突き上げられる快感に、甘雨が声にならない嬌声をあげる……。おそらく、今の甘雨には落雷にうたれたような快楽が迸っているのだろう……。

 

 

 だが、挿入の衝撃が強すぎて声を出せないのは、俺も同じだった。

 

 

「ぐうっ!? あ゛あッッ!! う゛っ……あ、あッつうぅ……ッッ!」

 

 

 3ヶ月の長期にわたり、発情し、雄のチンポを欲し続けていた甘雨の蜜壺は、溶鉱炉も同然に茹だっていた。

 

 

 チンポ全体を包み込む膣壁も、そこにズラッと生え揃っている膣ヒダも……そして、膣全体を満たしてなおまだまだ排出され続けている愛液も……。

 その20センチにも満たないであろう膣窟内すべてが、俺のチンポを壊すためだけの兵器に改造されていた。

 

 

 ――だが、それだけでは終わらなかった。

 

 

ごりっ、ずりっ♡♡ み゛ぢぃぃいィ~~っっッ♡♡♡ ぐりゅんっ! ぐりゅんっ!! ごりゅっ、ごりゅんッ! ギチギチギチイイィ~~~ッッッ♡♡

 

 

「ィッ……ふぐぅ゛、オッ゛っ! 締めつけが……エグいッッ!! ち……ッッ!! チンポが、千切れ……ッッ!!」

 

 

 

 甘雨のまんこは、挿入したチンポを決して離すまいと……。いや、むしろ捻り切る気としか思えないほどの強烈な力で締めつけてきた。

 泣き叫びたくなる気持ちをグッと堪えて、視線を結合部から甘雨の上半身へと移す。

 

 

「ン゛っ! フッ!! フッグ、ヴヴゔうぅぅ~~っっ♡♡♡」

 

 

 しかし、甘雨本人はまだ挿入の快楽から正気を取り戻しておらず、全身を弓なりに反らせたまま、天を仰いでいた。――つまり、今俺のチンポを切断しようとしているこの締めつけは、完全無意識で行われているのだ。

 

 

「ぐっ、う゛っ……あッ! かッ、ッッ……んン゛ン゛!! もぅ……無――ッッ!!!」

 

 

どぼびゅぶぶるるっっ!! ぶぼびゅごぶびゅるるるるっっ♡♡ どくっ……♡ どぐっ、どぶぐるゆりゅりゅんっ! びくんっ、びく……ん♡♡

 

 

 あまりの締めつけの強さに、俺のチンポはギブアップ宣言をするように射精してしまった。今日はもう既に2回も射精したというのに、俺のチンポと腰全体をうち震わせる振動は、1回目のそれよりも強く……激しいものだった。

 まず間違いなく、甘雨に飲まされたあの仙人用の精力剤――仙寿丹のせいだろう。

 

 

「んお゛ッ!? オ゛……ッッ!! あっ、あアぁ……っ♡ あァ、つぃ……ッッ♡♡ お゛まんごっ♡♡ おぐっ……っっ♡ しきゅう……ッ、きもぢ、い゛い゛っっ……ッ♡♡」

 

 

 そんな超人的秘薬によって、指数関数的に強力さと勢いが増した精の超噴射は、正気の向こう側に取り残されていた甘雨の意識を、強制的に引き戻させた。

 しかし、だからといって事態が……。俺のチンポへの締めつけが緩まることはなかった。

 

 

 1年の4分の1。四半期。90日……。焦らしに焦らされた肉膣は、感度が限界を超えて敏感になっていたらしい。正気を呼び戻すほどに強烈な射精の刺激だけでも、当然のように絶頂を迎え……ヒクヒクと痙攣し、さらに搾精すべく収縮を続けた。

 

 

ズシッ……!! ドシッ! ノッ……シイイィィィッ……♡♡ ぐぐっ、ぎゅぶっっ!! ぎゅりぢぃいっっ! ぐゅりっ♡♡ に゛ゅり♡ んぎゅるゅり……っ♡♡

 

 

 尻は股間にくっつけたまま、筋肉だけを器用に動かして、俺のチンポをさらに膣奥へと食い込ませる甘雨。そうして膣内(ナカ)にかかる膣圧は、搾汁機のように強力無比で、チンポに絡みついた淫肉は精液を根こそぎ貪り尽くそうとしていた。

 

 

 

ズプゥ……ズッ♡ ずっ、ヌブブッ!♡ ごぽっ、ゴポッ♡♡ どろぉ~~♡♡ どっくん。どっくん……♡ ドッ、ドクッ! ドクッ……♡♡♡ ……ぶぼッ! ぶじゅ……ぢぢゅ♡ ンゴッ……ぼぶゅっっ♡♡

 

 

 やがて、放出された精液の量が、膣内の許容量を超えたのか……。結合部からは、溢れたドロドロ精液が、放屁の何百倍も下品な音とともに漏れ出しはじめた。

 

 

「はっ、ふっ……ふゥーーっ。うっく……。か、甘雨っ! もう……もう十分、だろぅ!? だから、これ以上は……やッ! やめに……」

 

 

 このままでは、本当に甘雨に全部の精力を吸い取られ、死んでしまう……。そう思った俺は、藁にも縋る思いで甘雨の両腕を掴み、彼女に訴えかける。

 だが、しかし――――。

 

 

「――――は? なに……バカなこと……言ってるんですか?? ――そんなの、無理です。ムリに決まってます。はぁーっ♡ フゥーーーッッ……♡♡」 

 

 

 甘雨は俺の頼みを……。一生のお願いにも等しい懇願を……アッサリと拒否した。

 

 

「な゛っ……!?」

 

 

「こんな、トコロで止めにするなんて……絶対ッ! ゼッタイ!! だ、め……ですぅゥ♡♡ むしろ、これからじゃないですか……♡ 旅人さぁん……♡♡ このまま、もう1回――生・中・出・し♡♡ 私の子宮に、ドプどぷぅぅぅっ……♡♡♡ って♡ 今よりもずうぅ~~~~っ……と、あつくて~~ぇぇ、むぉ~~~~っと、濃厚な……♡ 特濃(どっぷり)精子……♡ くださいッッ♡♡♡」

 

 

 そう言い切ると甘雨は、チンポを一旦抜いた後、俺の腕を振りほどき……仕返しとばかりに、俺の両足首を鷲掴みにし、そのまま後転させるように持ち上げたのだった……。

 

 

~ ~ ~ 

 

 

「ぐぇ……っ」

 

 

 両足首を掴まれ、エビのように腰を内側に曲げさせられたせいで、胃と肺が潰れて息苦しくなる。だけど、唯一チンポだけはその重苦に逆らうように屹立したままだ。

 

 

「は、はっ……。はッ、はぁーーっ♡ ふゥーっ♡♡ フゥー…ッッ!!」

 

 

 そんな俺を見下ろすのは……もはや、吸って吐いてのリズムすら覚束ないほどに興奮した甘雨。

 

 

 全身から蒸れた発情フェロモンを大量に放ちながら、大きく開いた俺の股――。そこにポツリと建立している俺の肉杭を、文字通り垂涎の表情でみつめている。

 その姿はさながら、手塩にかけて肥え太らせた獲物を喰らう蜘蛛のようだ……。

 

 

「もう、我慢むりっ♡ ハメる……♡♡  ハメます……♡ 生で、旅人さんのおちんちん……ハメちゃいますね? あはっ、はぁ~~っっ♡♡」

 

 

 興奮が臨界点を突破したのか、甘雨の慇懃な口調が崩れ始めた。だけど、もはやそんな事は、今の彼女にとってどうでもいいことらしい。

 

 

ガシッ! グイッ……グニニッッ♡♡

 

 

 俺のチンポの根元部分をつまんだ甘雨は、そのまま全体の傾き具合と方向を微調整し切っ先を、漏れ出た愛液と精液でグジュグジュになっている自分の陰裂……その門前に添えた。

 

 

「私の発情まんこが、旅人さんの生ちんぽ♡♡ 食べちゃうところ……♡ 何もできずに、おちんちんが食べられちゃうトコロ……見逃さないでくださいね? 瞬きなんてしたら……一生恨みますからねっ♡♡」

 

 

 食事前にする、いただきますの挨拶のように……。甘雨の膣口がヒクつき、パクパクと開閉を繰り返しているのが、俺からもはっきりと見てとれる。

 

 

ぢょゅ……っぷ♡ ――――トロッ♡♡ トロロォォ~~~ッッ♡ 

 

 

 鈴口が露出している陰唇に触れたその瞬間――。膣奥から愛液が激流のように流れ落ちてきた。

 その垂れ落ちる淫液をGOサインに、甘雨が微妙に浮かせていた腰をゆっくりとおろしていく。

 

 

く、ぶっっ……ずりゅうぅぅうう~~~~っっ♡♡ ベチョ、ドロッ……ぐゅ……っぷぅ♡♡

 

 

 チンポが膣中へと1センチ……また1センチと、埋没していく度に、僅かに空いた隙間からは無数の気泡が生まれ……やがて破裂していく。

 

 

 「お゛っ♡ あはっぁ♡ 挿入って――きたァ……ッッ♡♡ お゛ちん……っっ♡♡ ……んンぅう゛ゥ~~っっ♡♡♡」

 

 

 今日2回目の甘雨の膣中は熱湯を超え、もはやマグマも同然だった。

 

 

 溶岩流の如く、膣全体からとめどなく溢れてくるグツグツに煮えたぎった愛液。そんな触れた物全てを灼き溶かせそうな灼熱の海の中で、亀頭、カリ首、裏筋……。チンポ全体にピラニアのように食らいつき、しゃぶり尽くそうとしてくる無数に生え揃った小さな肉ヒダ。

 これらひとつひとつが、独立したひとつの生命体のように躍動し、蠢き、嫐り……精を枯渇させようと責めたててくる。

 

 

「う、うっぅ……ッ! せ、せま……いやっ!! キツィッッ!! それに……アッツ!!」

 

 

 普段の甘雨からは絶対に予想できない、その淫熱地獄に俺の脳と体は、快楽よりも、逃げることを優先させる。だが……。

 

 

「ちょっとッ! なっ……にいィ、逃げようと……♡ してるんです? ダメッですっ! 逃がしませんっっ♡♡ だあっ、あはぁァ……ッって♡♡ おちんぽ……全部挿入っ(たべ)てませんから♡♡」

 

 

 なんとかこの状況から脱しようと、足腰に力を込めた瞬間――。俺の両足首を握っている甘雨の握力が強まった。

 

 

ギッ……!! ギギギ……ギギッ! ミシ……ミシミシ…………。

 

 

 足首に掛かる力はどんどん強くなっていき、神経を通じて骨が軋むような音も伝わってくる。このままでは本当に足首が握り潰されかねない……。

 

 

「ゔっ……あッ!!」

 

 

 痛みと恐怖に竦んだ俺は足腰に込めた力を抜いていく。すると、足首にかけられていた力も、嘘のように弱まっていった……。

 つまりこれは、そういうことである。

 

 

「あ、あはッ♡♡ ……んふ、ふゥ♡ そう、それでいいんです。旅人さん……あなたはもう私のものなんですから。大人しく、私のおまんこに食べられてればいいんです」

 

 

 そんな俺を見た甘雨の口元が、三日月型に歪む。そして彼女は、中断していた腰の降下を再開させていく。

 

 

――ずっ、ずりゅりゅぅ~~ッッ♡♡ ぐぷぷっ! ぬぷぷ……ぐぢゅぅぅうう~~ッッ!!

 

 

 足首を捩じ切れそうに強かった甘雨の警告(おしおき)。それに劣らないほどに狭苦しい膣窟をこじ開けていく俺のチンポ。一方の甘雨の発情ドロドロ溶岩まんこは、ひと度俺のチンポを迎え入れるとすぐさま膣を収縮させ、避妊具(コンドーム)よりも強烈に密着してくる。

 

 

 その咬合ぶりはまさに、この世に2つとない鍵と鍵穴。ただひとつ、普通の鍵穴と異なるのは、鍵穴(まんこ)の方から鍵(チンポ)を強く咥えこんでいることだけだ……。

 

 

ぶっ………………っぢゅん!! ちゅっ♡ ちゅちゅ……ぢゅっ♡♡

 

 

「はぁ……あ、あぁっ!! はイッ……たァ♡♡ おく……っ! 子宮(おく)まで……おちんぽ♡♡ 挿入(とど)いたぁぁ……♡♡」

 

 

「う、ぐ……っ! なっ!! まだ……し、まッるぅ……のかッッ!!」

 

 

 長さにしてわずか十数センチ程度の俺のチンポ。それを甘雨は、雨だれ滴が桶に溜まるよりも遅く挿入した。――その瞬間、先ほど足首から聞こえてきた骨肉の軋む音が、チンポからも聞こえてきそうなほどに、締まりが強まった。

 

 

「あ、あはぁ♡ は……っ! んンぅう゛ゥ~~っっ♡♡ あぁ……ダメ、止まらない♡♡ おちんぽへのキス♡♡ 大好きな旅人さんの……旅人さんおちんぽへの……子宮でするラブチュー♡ 気持ち、よすぎィッ……♡♡」

 

 

 甘雨の言葉通り、俺の亀頭を抑え込むようにして触れているソレが、先ほどからグニグニと蠢いている。明太子の何十倍もプニプニで、生きたナマコよりもブジュブジュな唇が蛭よりも強く鈴口に吸着し、小刻みにキスの雨を見舞う。

 

 

「あ、あっ……ぐ! はッ……!!」

 

 

 その感触だけでも果ててしまいそうなほどの快楽が、俺の全身を駆け昇り、アッパーカットのように脳天へと突き刺さる。

 

 

「ンンぅ~~っっ♡ あはぁ♡ おちんぽ……ビクビクって♡♡ 私と……私の子宮(おまんこ)キスだけで……もぅ♡ ダメ! ダメです……♡♡ はやすぎましゅよっ……たぁびびとさん♡♡」

 

 

 高められ続けた快感に俺のチンポは射精へと近づいていく。しかし、膣ヒダでそれを感じ取った甘雨が、そうはさせまいとより強く俺を拘束しにかかる。

 

 

――ガバッ! ガバッ……グイッ、ググイッッ!! ぎゅううぅ……♡♡

 

 

「だめッ♡ まだ、ダメッ!! 射精……せいし♡ 発情期おまんこに中出し……♡♡ まだ……ッ!! ……んっ、まだぁ~~はぁ~~~っっ♡♡」

 

 

 ひっくり返した机のようになっている俺の下半身。そんな俺の左太ももを跨ぎ、自分の右足を交差させて、俺の臀部の上に座り直した甘雨。

 その移動する間も今も……。まるで、繋がれた鎖のように俺のチンポを固定した甘雨は、その体勢のまま……ついにピストンを開始した。

 

 

「んっ♡ あ、あっ……。はッ! はぁ♡ ハッ……フッ!! いイッ、ですか……っ♡ たびびとしゃん!! きょっ、ッッ! ンっ、んふゥ~~ッッ♡♡ わぁ……っしが、主役……なんですっ♡♡ だっっ……からァ! わたシィッ……♡♡ より、サキに……イッちゃ、ダメ!! なんですよぉぉう♡♡」

 

 

ぶちゅ――びゅぎぃちゅっ!! ぐちゅっ♡ ばぢゅっ♡♡ ドチュッ!! ドチュン!! ぐちゅっ! ぬぷっ♡ きゅるっ……ぷぢゅっっ♡♡

 

 

 まさに落雷のように降り落とされる甘雨の腰と尻。その華奢な柔腰のどこからそんな力が出ているのかと問いただしたくなるほどに、1回1回の衝撃は強く……重い。

 その振動はチンポや骨盤はもちろん……脊髄を伝って脳まで届き、軽い脳震盪を引き起こさせる。

 

 

「あ、あっ……。ぐッ! あ゛っ!! はッ……!!」

 

 

 俺の口から絶え間なく出続けている声も今や、快楽によるものなのか……。それとも痛みや脳震盪に対する悲鳴なのか……。自分でも判別がつかない。

 

 

「あ゛っ、あァ♡ あはッ……♡♡ そっ……♡♡ そぅ……っですぅ……んンぅう゛ゥ~ッッ! はぁ、はっ……んっ♡ やれバッ……でっっ……ッッ♡♡ きる、じゃないですか……ぁっ♡ たぁびびとさん……♡♡ ――その、調子……っでェ! まだもうちょっと……我慢♡♡ してくだしゃい……あっ♡ あ、はァ♡ ッッ、ぅ……あ♡♡ ふッ~っ♡」

 

 

 一方の甘雨はますます生セックスの快楽に溺れ、自分の欲望の赴くまま……さらなる高みへと昇りつめようとしている。

  その証拠に、腹底から出ているであろう嬌声はどんどん甲高くなり、ピストン運動にもさらなる極上の快楽を搾り出すように、捻りが加えられ始めていた。

 

 

バチュッ! ドチュ……ッッ!! ぬりゅっ! にゅるぅっ……♡♡ ごぷっ! ずちゅっ♡ ぶちゅぅうっ♡♡♡ ぬち……っ♡ ぐゅちぃ……っっ♡♡ にゅりぐゅぐゅちいぃぃ~~~……♡♡

 

 

 釘……。いや、杭でも打ち込むかのような激重ピストンの直後にやってくる、全身を捻っての絞り搾精。

 その緩急からは俺のチンポから数日分の精を奪い取ろうという捕食者としての一面と、亀頭全体を子宮内部に食い込ませることで、少しでも俺との子を孕もうとする甘雨本人の隠してきた愛情が感じ取れた。

 

 

「あ、あっ! はッ……。ぐゥっ! あ、あぁ……。んン゛っ!!」

 

 

「はぁ、はっ……ぁ♡ ふぁっ……。あっ♡ あぁっ~ッッ♡♡ おちんぽォ……♡ おちんぽが……膨らんでぇぇ♡ あはッ、あァん♡♡ 私のおまんこ……ちきゅう……♡♡ 膣内から……ッッ!! グニグニ~~って……♡♡  ダメ、カッコいい……♡ たびびとしゃんおちんぽ♡ 恋人おちんぽ……もぅ……しゃいこうしゅぎでしゅ! たび……っと、さん……私ィ♡♡」

 

 

 甘雨の口からはそれ以上の言葉がでてくることはなかった。でも、俺には彼女が何を言いたかったのか……ハッキリと理解できた。……甘雨も、いよいよ絶頂(げんかい)が近いのだ。

 

 

「あ、あっ♡ はぁ……っ! はッ……はっ、ハッ……。んン゛ぅう~~ッッ♡♡ あァ♡ もっ、もうダメェ……ッ! たぁっ、たぁびぃびと……さぁん♡ わ、わたひィ……♡♡」

 

 

ズチュ……ッ! ぬぷっ♡ ぷにゅ……♡ どちゅっ、ドチュッ♡♡ ぐにッ……グイッ、グュルル……ぎゅいるるるううぅ~~♡ ――ギュッッ! ぎゅぎゅぎゅウウゥ~~ッッ♡♡♡

 

 

 巨人の行進のように重く、深かった甘雨の逆種付けプレスピストンが止まり、彼女の腰が文(・)字(・)通(・)り(・)覆いかぶさるように蓋をする。しかし、膣内では行き場を失ったピストンのエネルギーが全て膣肉に作用し、ジューサーもビックリの搾取器官となって、チンポを搾リ殺しにくる。

 

 

「は、はっ……。あ、甘雨……っ! 俺、おれ……もうッ! これ以上は――無理だッ!!」

 

 

 深層心理よりも、もっと深いところからの叫びが口から飛び出していく。ウツボカズラみたいに大きく開いた子宮口に、亀頭の半分以上を吸われながら、糸を捩じ切るような力による圧搾は、これまでしてきたどんな戦闘よりもキツかった。

 それでも、精(ね)を吐か(あげ)なかったのは甘雨と……。――大好きな恋人といっしょに果てたいという思いが、最後まで消えなかったから……かもしれない。

 

 

どぅうぅぐおぶぅりゅるるる~~~っっ♡♡ ぶおぉぼっ……ッッ!! ゴボッ! ごっぷ……ぶぐぐゅるる……どぉびゅるるるうぅぅ~~♡♡

 

 

 俺の射精から遅れること数秒――。甘雨がその小さくて細い腹を、パンパンに膨らませながら絶頂を迎えた。

 

「ン♡ ダめ……ッッ! だめェ♡♡ 中出しッ、量……エグイ……ですぅ♡♡ ――あっ、ダメ……コレ、おおしゅぎ♡♡ ぢぬ♡♡ わ、わたひもォ……ッ♡ イぎますゥ!! あひっ、はァあ……っ♡ 恋人おちんぽに中出しされて……イギじにまじゅぅううぅ~~っっ♡♡」

 

 

 俺の骨盤と尾てい骨に腰を下ろしたまま、器用に体と顔を弓なりに反らし、生セックスと膣内射精の快楽に耽溺する甘雨。よほど深い絶頂なのか、魚のように口をパクパクさせてはいるが……微かな囁き声すらも発してはいない。

 

 

ビュクッ……! ドプッドプ……♡ ドクっ♡ どぷぷぷ……♡♡ びゅぐりゅりゅ~~っっ♡♡♡ ……ぶぴゅるっ♡ ……ぶびっ!! ごぷっ……こぽっ♡♡

 

 

 その代わり――結合部からは、ダマ精液が膣奥と子宮内部に向け、放たれ続けている音が鳴り続けている。

 それはもはや、嘔吐寸前の嗚咽に似た穢らしい音で、聞いただけで、膣内に放出されているであろう精液の尋常ならざる量が予想できた。

 

 

「ふゥ……っ♡ んンぅ~~ッ♡♡ あ、はっ……はァ……っっ♡ ……んっ、んひっ♡ アハッ……ハハ、は♡ ――アヘッ。……♡♡♡」

 

 

 快感のあまり、口を閉じることすらできなくなった甘雨から、吃逆のように、体内の空気が漏れ出していく。そのリズムは胎内に孕んだ俺のチンポの脈動と完全にシンクロしていた。

 

 

「今度からは……俺も、禁欲しないと、ダメ……かな。3ヶ月……いや、半年……くらい」

 

 

 俺は今後もやってくるであろう甘雨(こいびと)の発情期に対する期待と不安の声を漏らしながら、気を失った……。

 

 

◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 ――やがて、朝がやってきた。いつの間にか眠っていた甘雨は窓から差し込む朝陽で目を覚ました。

 

 

「ん……。あ、あれ……? わ、私……何して……」

 

 

 眠っている間に頭でも打ったのだろうか……。なぜか寝る前の記憶がいつも以上に朧気だった。彼女はまだ寝ぼけている頭をゆっくりと働かせながら、今自分が置かれている状況を手探りで調べていく。

 

 

 ――ゴンッ。

 

 

「ぅぅ……っ」

 

 

「ふえっ……!?」

 

 

 周囲を探り初めてスグ……甘雨は自分がいるベッドにもうひとり、別の誰かが眠っている事に気がついた。

 その瞬間――甘雨の脳は一気に覚醒し、この人物は誰なのか……。そして、寝る前に何が起こっていたのか……。そのすべてを思い出した。

 

 

「……っ! あッ、あぁああ!!?? わ、私ったら……旅人さんに……なっ、なんてことをっ!!」

 

 

 甘雨の顔が真っ赤に染まるのに、1秒もかからなかった。我に返った甘雨は、ここ数百年の間しなかったレベルで慌てふためき……そして、彼の善意と自分との関係にカッコつけてやらかしてしまった痴態(レイプ)行為の数々に、激しく後悔した。

 

 

「どっ、どどどどど……どうしよう。どうすれば、どうすれば……どうすればッッ!! ――と、とりあえず生きて……ますよね? 死んじゃったり、してませんよね??」

 

 

 甘雨は恐る恐る、隣で眠る旅人の顔に耳を近づけて呼吸を確認し、次いで胸に耳を当てて心拍音の有無を確認した。幸い、それらは確かに感じ取ることができたため、ひとまずの安堵を得ることはできた。

 

 

 しかし、その寝顔は見るからに痩せこけていて、顔色もどこか青白く見える。甘雨が知る中で、今の彼に最も近い顔は……2~3日徹夜をした璃月の同僚だった。

 ――つまり、今彼女の隣で眠っている彼は、完全に精根尽き果てているのである。

 

 

「……は、ぁぁ。 ――――ぁぁ、ん……ぅ」

 

 

「!! た、旅人さん! その、大丈夫ですか!! 無理して喋らないでいいですからね!!」

 

 

 珍しく騒ぎ立てている甘雨の声によって、それまで眠っていた旅人が目を覚ました。

 ――案の定、彼は今にも死にそうなかすれ声だったが、ゆっくりと片手を甘雨の方へと伸ばしているため、何を言っているのかは理解することができた。

 

 

「よ、っっ……たぁ。はっ、ょぅき……。なぉ……った、ん……ね」

 

 

「は、はい! おかげさまで!! そんなことより、本当に大丈夫ですか旅人さん! なにか、欲しいものとかありますか!? 私――何でも用意しますよ!!」

 

 

「……み、ず……」

 

 

「――!! はい! お水ですね?? すぐ持ってきますから!!」

 

 

ドタドタッ、ガラガラッ……バタンッ!! バタバタバタッ!! 

 

 

 甘雨は全速力て寝室を飛び出し、彼の要望を叶えるために台所へと走った。そして冷蔵庫から大容量のペットボトル。それと小さなグラスを取りだし、スグに戻っていった。

 

 

「おまたせしましたっ、お水です!!」

 

 

 甘雨は寝ている旅人の背中をゆっくりと起こして、ベッド上に座らせると、持ってきた水をグラスに注ぎ、旅人に手渡す。彼は生まれたての子鹿のようにプルプルと震えながら、なんとかそのグラスを手に取った。

 

 

ごくっ、ごくっ……ごきゅっ!

 

 

 甘雨の介助のもと、彼はなんとか、グラスに注がれた水を飲みきることができた。

 

 

「ふぅ……。ありがと、甘雨――。まさに、生き返った気分だよ」

 

 

 喉が潤い、体中に水分が巡ったことで彼の言葉には一定の活力が戻った。だがそれでも、本来の彼と比べればまだまだ弱々しく、完全回復にはまだもうしばらくの休息が必要なことがみてとれた。

 

 

「そ、それはよかったです。とこれで……あの、旅人さん」

 

 

「……なに?」

 

 

「その、昨日は本当にすみませんでした! 私ったら、つい……。あ、あんなはしたない真似をしてしまって……」

 

 

 甘雨はベッドの上で深々と土下座をし、謝罪の言葉を口にした。

 しかし……。

 

 

「別に気にしてないよ。それに、俺は嬉しかったから。だから謝らなくていい」

 

 

 そんな彼女の謝罪を、彼はあっさりと受け流し、むしろ感謝の言葉を口にしてのけた。

 

 

「ふぇ……? お、怒っていないんですか? ――ど、どうして……」

 

 

「まぁ、もちろんビックリはしたよ? 普段の甘雨とは完全に別人だったからね」

 

 

「うぐぅ……」

 

 

「でも、わざわざ俺を指名してまでくれたんだもん。嬉しいことこの上ないよ。仙寿丹っていう、いつも通りの解決法もあったのにさ」

 

 

「そ、それはその……。で、でもですね? 仙寿丹だって、私が無理やり飲ませちゃいましたし……最後なんて、旅人さんをモノみたいにして……」

 

 

「ふふっ、そうだね。あんなふうにされるなんて、思わなかったよ」

 

 

 まさかすぎる恋人(かれ)の反応に拍子抜けをしながらも、なんとか弁明しようと言葉を並べる甘雨。しかし、当の彼本人は軽く冗談めいてみせるなど、本当に気にしていないようだった。

 

 

「その、旅人……さん。貴方がお優しい方だというのは重々分かっていますが、コレばっかりはそれでオシマイにはできません! ――なにより、そうしてしまっては、私が納得できないんです!!」

 

 

「……そっか。じゃあ、甘雨にはきちんと罰を与えないとね」

 

 

「――はい、お願いします。繰り返しになりますが、どんな罰でも受ける所存です!」

 

 

 その宣言を聞いた彼は、甘雨の顔をじっと見つめた後……しばらく考えて口を開いた。

 

 

「じゃあ――次に目が覚めるまで、俺の枕になってよ」

 

 

「ふぇ? 枕……ですか?」

 

 

「そう。俺が起きるまで膝枕していて欲しいんだ。甘雨の太腿って、すっごく気持ちよさそうだから」

 

 

「は、はい……。わかり、ました……」

 

 

 予想のはるか下をいく彼からの要求(バツ)に、甘雨はどこか物足りない気持ちを感じながらも、彼の頭を自分の膝の上に乗せた。

 

 

「うん……やっぱり、思ったとおりだ。すっごく気持ちいいよ、甘雨の膝枕」

 

 

「あ、ありがとうございます……。って、本当に……コレだけ、なんですか?」

 

 

「うん、そうだよ。ホラ、前はよく俺が甘雨を膝枕してあげてたでしょ? だから、いつかは逆もしてみたいな~って思ってたんだ」

 

 

「そ、そうですか……。じゃあ私はこのまま、枕になっていればいいんですね?」

 

 

「うん。あ……でも、ちょっといいかな」

 

 

「は、はい! なんでしょう!!」

 

 

「できれば、眠った後も頭を撫でてくれたりすると嬉しいかな」

 

 

「へ……? あ、はい。わ、わかりました」

 

 

 甘雨は言われるがまま、彼の頭に手を置き……優しく撫でる。すると、彼はなんとも幸せそうな笑顔を浮かべ、ゆっくりと瞼を閉じた

 

 

「本当に……気持ちよさそうですね。 ふふっ……なんだか、アレコレうだうだ考えてたのが、馬鹿らしく思えてきちゃいました」

 

 

 膝の上で眠る旅人を見下ろしながら、その寝顔に愛おしさを感じ始める甘雨。そして彼女はそのまま、彼が目を覚ますまでずっと膝枕を続けたのだった。




久しぶりにこういうイキ狂ってる感じの作品書いた……

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