朝、目が覚める。
ベッドの中で横を見ればそこには濃い褐色の肌があった。いつもなら私と同じ時間に起きるのだが、どうやら疲れているらしい。熟睡している。
彼を起こさないようにそっとベッドから抜け出し着替える。今日は訓練の日だから、またお世話になるんだろうなと思いながらベッドの中でぐっすりと眠る彼を見つめる。
私に背を向けて胎児のように丸まって寝ている背中にある新しい傷跡を見る。これも今日の夕方には治っているんだろうな。
少々ばかりの独占欲を自覚した。
しかし、あまりぐずぐずとはしていられない。朝飯を作って、食べたらもう訓練の時間だ。
寝室を抜け出し、キッチンに立つ。あまり料理は得意ではないが、昨日は彼に少々無理をさせてしまった。今から叩き起こして飯を作らせるのは酷というものだろう。
もっとも、やはり独占欲ゆえか。そうしたいという仄かな嗜虐心がふつふつと湧き上がる。
「…」
私の料理はさほどうまくないのは自明の事柄だが、彼はいつも"美味しい"と言ってくれる。
まあ、相当に不味ければ流石に閉口するが、そうでもなければ必ず"美味しい"と一言言ってくれる。
彼は寝起きが悪いから、朝は仏頂面を崩さない。完全に覚醒するまでは口数が少ないが、言動も子供の頃のように少々ふわふわとしていてかわいらしい。
それと同時に低血圧でだるそうにしている彼は、いつもやけに煽情的だった。服とは言えないような布を一枚纏っている寝起きの彼は毎度のことながら非常にそそるものがあった。
他のやつによれば、相当に美味しい料理を食わせると今でも彼は小さく笑顔を作るらしい。まあ、そいつの料理はこの村でも彼と同じぐらい上手なので私とは比べ物にならないだろう。
だが、それでも。久しぶりに彼の笑顔が見たいな。
屈託のない、子供の頃のようなあの笑顔を。
少しだけ迷ったが、私は朝飯を作り始めた。
………
………
訓練を終え仲間たちと話す。
「次の仕事はいつだっけ?」
「まだ決まってない」
「じゃあ訓練しなくてもいいじゃんか」
「いくら僻地だといっても我々半分野盗みたいなもんだぞ?そんなんじゃいつか殺されちまうぞ?」
訓練のたびに何度も繰り返されるバカな話を今日もまた、聞き流す。
そしていつものように体の汚れを落とし、いつものように彼に怪我を直してもらって、代わる代わる別の女が彼の家に泊まる。
なぜだか今日は、今日だけは、いつも通りのそんな日常が嫌になった。
「おい、賭けをしないか」
……
……
「おーい、ケガぁ治してくれ」
「タルトちゃーん、やってるー?」
「やってないわけないだろ、この村唯一の治療院なのに」
「はーい、やってますよ」
まだ8歳くらいのかわいらしい子供がとことこと小走りでやってくる。
髪はおかっぱに切りそろえられ、程よく肉のついた男児だ。
「おししょうさまなら奥でお薬の調合をしてます。いつものちりょうですか?」
「ああ、頼むよ。」
「わかりました。そこの治療室でおまちください。ししょーー!」
来た時と同じようにとことこと小走りで去っていった。
そしてしばらくすると彼が来た。
そしていつものように治療が始まった。
「…でさあ、そこですかさずアタシの槍が火を噴いたってわけよ、そんで…」
「治療は終わりました。お大事に」「おだいじにー」
次々と訓練での怪我が癒されていく。特に軽症な患者には弟子であるおかっぱの男児に治療をさせているようだ。
「”ライブ”」「もう少し魔力を抜いて大丈夫だよ。治療するのに医者がかちかちだったら患者さんも安心できないでしょ。だか、らっ……?」
「?…おししょうさま、どうかしたの?」「…ううん。何でもないから大丈夫だよ。さあ、仕上げを……」
彼が私のほうを振り返って顔を近づけ呟いた。
「…やめて、ください」
「……」
黙って彼の尻をもみ続ける。
大きい尻だ。それに付随して太ももも太い。上半身は肩幅も小さく、あまり肉が付いていないからそのギャップがとても官能的で、今までに会った男の中でも一番エロい体つきをしていると思う。
彼はしばらく私の顔を見つめた。怒った顔もせず、さりとて呆れたような顔もせず、ただ真顔で見つめられた。彼の優しく、少々眠たげなタレ目の奥にある感情は何色なのか。今日もそれは分からなかった。
それでもなお黙って彼の尻をもみ続ければ諦めたように正面に向き直って弟子への指導を再開した。指導が終わるまで10分ほど、彼は私に尻をもまれ続けていた。指導が終わるころには彼の耳はほんのりではあるが赤く染まっていた。そんな気がした。
……
……
治療を終えればもう午後の3時だ。この村に娯楽なんてものは殆ど無い。だから訓練を終えた戦闘要員の女どもは子供と遊んでやるか、盤上遊戯をしているか、或いは寝るかしている。
日陰の下で盤上遊戯をしている奴らに近づく。
「ポン!」「カン!」「もひとつカン!」
「ふざけんなお前ドラもろ乗りじゃねぇか!」
「確率はどうなってんだ、確率は!」
タン。
牌が置かれる音がした。
「ロン。対々和ホンイツ發白ドラ6」
「あああぁああああ!!!!」
「発狂した!医者を呼べ!」
…フッ。
「じゃあ、私が代わりに打とう。賭けるものは"今日"の権利だ」
…
…
盤上遊戯…マージャンを終え自宅に帰る。マージャン…彼が子供のころに考案した盤上遊戯だ。それにしてもよく、たった9歳で思いついたものだ。当時は何とも思わなかったが、やればやるほど奥が深い。…本当に大したものだ。
自宅に帰り身支度をする。着替えと食材、酒。あとは……
夕方。彼の家を兼ねた治療院の裏口から家に入る。
ドアを開けようとして先んじてドアを開けられる。
開かれた外開きのドアは私の小指のみを的確に、かつ強烈に打ち据えた。
「あれ?あかない…あっ」
扉から彼の弟子であるおかっぱの子が覗いている。
どうやらドアで私の小指を打撃したのに気づいたようだ。
サンダルで来なければ良かった…
「……。」
「ごっ、ごめんなさい。ち、ちりょうしますね」
おかっぱの子は背嚢から杖を取り出すと私の小指に治療魔法をかけ始めた。
すぐに痛みが引き、小指の赤みが引く。若干骨にヒビでも入っていたのか小指の中がむずかゆい。
「あの、大丈夫ですか?その、さっきは…」
どうやら私に怯えているようだ。ライブの杖を胸に抱き、上目遣いをする目の端には涙が浮かんでいる。
「ぴっ…」
その子を抱き上げ頭を撫でる。最初は体を強張らせていたが、撫でるにつれて体の緊張が取れた。
その頃になって半開きだったドアが完全に開き彼が飛び出してきた。
「貴女、何をしているんですか」
「何って、見ればわかるだろう」
「ええ、貴女が少年趣味なのは」
「弟子に嫉妬するなよ、タルト」
「嫉妬していません。あと、その愛称で僕を呼ばないで下さい」
そんなやりとりをしながら彼の目を覗いてみれば、彼の瞳には分かりやすく敵意が見えた。
「おししょーさま。この人はわるくないよ」
そうおかっぱの子が擁護してくれた。それから少し弟子と師匠で話をすると、しぶしぶとではあるが彼は矛を収めた。
「おししょーさま、また明日ー!」
「また明日」
おかっぱの子が夕日をバックに自宅へと走り出した。
子供とはいつの世も元気なものだな。
「「……」」
その場に沈黙が訪れる。
「それで、何の用?今日は別の人のはずだけど」
「それを賭けて勝った。今日も、私だ」
「…そうですか」
彼に連れられて家に入る。朝、出てきたときと比べて若干散らかっている。
ここで調合をしていたのだろう。テーブルの上に干された薬草や種子が散乱している。
「片づけておいて」
そう言い残して彼は浴室に入っていった。
とくに逆らう意味もないので言われた通り片づけをした。ここに泊まりに来る女は皆、片づけをさせられるのだ。
今回はいつもより散らかり具合が控えめだったのもあって早くに終わってしまった。
持ってきた食材や酒をキッチンに置いて椅子に座る。荷物を棚の上に置いて手ぶらになればもう、やることはない。椅子に座って天井を眺めていると浴室から歌が聞こえてきた。
彼は音楽が好きだ。よく歌を歌い、口笛を吹き、鼻歌を口ずさむ。
ただ待つのも暇だったので浴室のドアを背に座り込んで歌を聴いていた。
いつもなら水浴びを終えるまでドアの前でその歌を聴いているのだが、何故か今日は無性に邪魔をしたくなった。
服を脱ぎドアを開け、浴室に入る。
「えっ…?」
歌が止み、水に濡れて夕陽を反射する背中はそのままに困惑した顔だけがこちらに向く。相変わらず美人だ。少し幼いようで、それでいて妙な色気があって、恐ろしく整った顔。間違いなくこの村で一番の、女の理想そのままの美人だろう。
「…何ですか」
その声を無視して普通に水浴びを開始する。
私が邪魔もせず、ただ水浴びをするだけだと理解すると彼も水浴びを再開した。まったく気にしていないようでいて、私にずっと背中を向けて胸元や恥部を隠しているのがいじらしい。
「歌わないのか?」
「……」
私の声を無視している。さっきの問いを無視された仕返しだろうか。なんともかわいらしいものだ。
「私は、お前の歌が聞きたい。いつも浴室の前に座り込んで聞いていた」
「……」
「歌ってくれないか」
いつもと違って頼むように言ってみればしばらくした後、小さくではあるがいつものように歌を歌ってくれた。
それを聞きながら私はただ、何も言わず体を清めていた。
そんなことは決してないんだろうが、夕日に照らされた耳が赤く見えた。
水浴びを終えて服を着替えれば夕飯の時間だ。
持ってきた食材と酒から何を作るのかキッチンの前に立って考えているようだ。
この時ばかりはあまり表情を変えない彼も表情を変える。いや、傍からみれば殆ど変わっていないように見えるだろうし実際そうだが、小さく顔のパーツが動いている。
彼は料理を作るのも、食べるのも好きなのだ。やがていい料理をを思いついたのだろう、小さい笑みを浮かべた横顔が見えた。
そして調理を開始する。
とん、とん、と食材を切る音がする。
じゃわじゃわと油が跳ね、ぐつぐつと煮える音がする。
まるで音楽のようだなって思った。
そう思ったとたんに、ただ料理を待つだけのこの時間がひどく美しく感じた。
しばらくして料理が完成した。
持ってきた良質の酒によく合う料理だった。彼も出来栄えには満足しているようで料理を口に運んでは酒を飲み、酒を飲んでは料理を口に運んでいる。
彼は誰に習ったわけでもないのに食べ方がとてもきれいだ。そうそうに食べ終え、グラスを傾けながら彼の食事する姿を見ていた。
ゆっくりと、一口一口味を噛み締めるかのように味わっているその口を見ていた。
彼の小さい口に食べ物が食器に導かれてするりと入っていく。そしてその、ぷるりとした唇からしごくように食器が引き抜かれていく。
彼の口から引き抜かれ、食べ物の油に妖しく光るフォークがなんとも言えぬ輝きを放って見えた。
彼の食事風景を肴に酒を飲んでいるとあっという間に時間がたってしまう。
「ごちそうさまでした。」
「……。」
食事を終え洗い場に食器を置き、水に漬けておく。
後で洗いやすくするためだ。本当に大事なのだ。忘れてはならない。機嫌が悪くなるからな。
「ふぅーー、はあぁぁーー…。」
彼は食後は必ずベッドに寝転がり食休みをする。
これは物心ついたころからの習慣でこれを邪魔すると彼は今でも怒る。
触らぬ神になんとやらだ。
完全に日が落ちて寝室には小さなランプの光が一組の男女の影を映し出している。火が揺れて、やがてその影は重なって一つになった。
……
……
食後一時間は経たないと彼は肌を重ねるのを拒否する。
砂漠の朝は早い。夜明けと共に起き、日没とともに眠る砂漠の民にとってはもはや深夜。夜はふけ、ただ静寂がこの村を支配している。
食後から一時間以上が経過した。
「……。」
彼は食休みが終わると抱かれてもいいという合図に服を1枚脱ぐ。
今更泊まりに来て抱かない女はいないので抵抗しても無駄だと知っているのだ。もっとも、それを教え込んだのは私達村の同年代の女だが。
勿論最初は抵抗していたが食休みを邪魔され、無理矢理に抱かれることが多発し"食休みを邪魔されるくらいなら"と自発的に脱ぐようになった。
〜
『はっ、離せっ!やめろっ!』
『暑い!くっつくな!』
〜
そうして結局のところ彼は己の貞操を諦め、抱かれることを了承したのだ。
しゅるりと彼が羽織っている薄く透けているローブが彼自身の手によって脱がれ、ベッドの横の棚の上に置かれる。
彼は下着姿になった。恥部を隠すそこはローライズパンツによって隠されているが、そこには確かな膨らみが見える。上半身は胸より下に布地がないショートトップス。その上でホルターネックの黒い下着はとても煽情的だ。皆が送ったら着てくれた。
エロい。
私は彼の首の後ろに手を回すと下着を脱がせにかかった。
「……。」
その間、彼はひたすらに無言だった。
そうして彼の下着を無慈悲にも剥ぎ取る。
そこには濃い褐色をした男の平坦な胸があった。平坦な中にも一際濃い色の突起が目立つ。
色が濃いのに下品さを感じさせないのは乳輪が小さく、また形が良いからだろう。明らかに淫らな事をしているのに上品ささえ感じる。
その突起を手指でなぞるように触れればそれだけで大きく膨らんでいく。
〜
『いっ、痛い!つねらないで!あうっ!』
『くっ、くすぐっ、フッ、たい。ううッ…』
『い゙っ、やだ!もう、いきたくない。ぐっ、く、るしい゙っ!や゙だぁ゙ぁ゙ぁ゙ああっ゙、ぁあ゙っ゙!』
『叩かないでよ、頑張るから、もう、やめようよ…』
『ぅ゙っ゙。ふっ、グスッ゙。…ふっ、ゔっ。』
〜
「…ん……」
皆で散々に調教したかいがあって胸を軽く撫でるだけで突起を膨らませる。
彼の乳首を撫でながら覆いかぶさる。彼は身長が155cmくらいしかないので180cmをこえる身長の私が覆いかぶさると逃げられない。逃さない。
片手で胸を弄りながら片手で頭を抱える。そして彼の耳に息を優しく吹き込んだ。
ふぅ〜〜。
息を吹き込むと彼はいつも、びくん、と体を跳ねさせる。
私の体の全体で体重をかけそれを抑え込む。
動きたそうにしている体をより体重をかけることで抑え込む。
そのまま彼の小さなかわいい耳に舌をねじこむ。
体が跳ねる。抑え込む。
耳の中に勢いよくねじ込み、抜き、またねじ込み、を繰り返す。
それに合わせて体が跳ねる。
びくん、びくん。びくん、びくん…
「……ふっ……!…」
彼の息が荒くなる。
まだ、許してやらない。
だんだんと刺激に慣れ、体が跳ねなくなると今度は耳のフチを優しく噛み耳穴の入り口付近を丹念に舐め犯す。
てろ、ちゃろ。くち、くちゅ。
暫くそれを繰り返していると彼は体を震わせ始めた。興奮しているのだろう。腹のあたりで熱く主張しているものがある。
そして彼の耳穴の奥まで丹念に舐め、穿ち、犯す。
奥の方まで優しく、激しく。緩急をつけて長い時間をかけて舐める。
くちゅ、くちゅ、と音を立てるだけでまた体が跳ね始める。そろそろか。
耳から口を離せば目の前には顔を赤らめ、性慾にとろりと溶かした瞳があった。
口を小さく開け、短く浅い呼吸を繰り返している。
「…っ…はっ……ふぅ……ふぅ………♡」
私はゆっくりと、焦らすように口を近づけキスをした。最初は優しく、だんだんと激しく。セオリーを守った口づけを交わす。
私の体の下で小さな身体が暴れている。震え、時折跳ねる身体を私はひたすらに抑え込んだ。
そしてやがて、私の腹に当たる熱いものは、びく、びく、と震え、湿っていった。
〜
『やだよ、汚い。洗えよ、せめて!』
『やだ!たっ、助けて!!誰、か……んむっ!?』
『んっ、ふっ、うっ。…ぉえっ………ぇえ……』
『………また…?好きだね。舐めさせるの……ちゃんとやるから、殴らないで、ね…?』
〜
ぴちゃ、ちゃっ。ちゅっぱ、くちゃっ。
水音が小さくも響く。大きくも、かといって小さくもない水音が一定のテンポで鳴らされる。
「…んっ……んっ……むっ……ふっ……ぁぁっ、はぁっはっ…………」
彼の浅く短い呼吸音が聞こえる。さっきのように、興奮からくるものではない。どちらかと言うと生きるため、必死に吸っているような感じだ。
体勢を変え、ベッドに腰掛けた私の股に彼の頭を押し付けている。彼の背中の半ばまである濡れ羽色の美しい髪の毛を乱雑につかみ、時折わざと呼吸が苦しくなるように私の股にその美しい顔を押し付ける。
彼はこれが嫌いだ。
元々食事が好きなのもあってか、異様にこれを嫌がった。私もおおむね同意できる。嫌がって当たり前だ。だが、私は彼の苦痛にゆがんだ顔を見るのが好きだった。
だからやらせた。
何度嫌がっても、何度泣いても。
すぐに手を抜こうとするから、私は彼を叩いた。
初めてそういうことをしている最中に叩かれた彼は固まっていた。
呆然とした美しい顔に私はひどく興奮したのを覚えている。
急かす様にもう一度頬を叩いた。
ぱん。
彼が自発的に再開するまで私は何度も頬を叩いた。
泣いてもやめなかった。
泣き顔を何度も、何度も叩いて恐怖と苦痛に歪んだ顔をしながら媚びるように私の股を舐めようとする顔を見て、私は初めて触れられずして絶頂した。
だから、いつもこれをやらせるときは乱雑にしてしまう。
今だって勤めを果たし、上手に舌を使っている。間隔も刺激の強度も良い。
だが、それだけじゃダメなんだ。
技術的にはるかに上手でも、あの顔がなきゃ。彼が苦しんでいる息遣いが必要なんだ。
だから叩く。
怪我をさせないように、ただ痛みと、大きな衝撃を与えるべく、背中を、顔を、身体を叩く。
「…うっ……!……うっ……!…」
ぱん。
ぱん。
「あー、イく」
私はそう呟くと彼の顔をより一層強く私の股に押し付けた。そして足を交差させ彼の顔を股に抱え込んだ。
彼もそれが分かっているから、より激しく、素早く舌を動かし私を絶頂に導いた。
そうしてしばらく、息が吸えずに彼がびくびくと痙攣するまで私は彼の顔を股に押し付けて舐めさせていた。
「………!?……!!……!!…!!!」
やがて体の痙攣が強くなり、大きく暴れ始めても今日は離したくなかった。
そのまま抱え込んでいても舐める舌は止まらない。止めさせないように調教したのだが、それが止んだ。
髪を引っ張り、私の股から顔を離すと彼は気絶していた。
しかし呼吸をすぐに始めたので問題はない。しばらく呼吸をさせて、普段の呼吸を取り戻すと私は彼の口を濡らした布で拭き、ぬるい水をかけて起こした。
「ぁぇ……?……はっ!!」
「これで口をゆすげ。」
間髪いれずにそう言って口をゆすがせる。
起きたてで頭がふわふわしている彼は子供の頃のようでとてもかわいい。
起きたては頭が回っていないから何か言われればその通りに行動するし一種ボーナスタイムのようなものだ。
「好きって言え。」
「?…え…?」
「言え。」
「すき。」
「もう一回。」
「すき。」
「私が好きって言え!結婚したいって言え!」
「すき。けっこんしたい。」
私は情欲に身を任せて彼をひっつかむとベッドに投げこんだ。
「…」
クソッ!かわいい!愛おしい!そのあどけない顔が!声が!デカい尻が!むちむちの太ももが!死ぬほどエロい身体が!!私を、狂わせる!!!
「その顔を!!他のやつに見せるな!!!」
そう言って彼の腹を殴った。
ドスッ!
「!!!…ぅ゙え゙っ!!」
ひたすらに殴る。
ドスッ、ドスッ!
「い゙、だい、よぉ゙っ!ま゙っ、ぢぇ゙!!」
〜
『つかまえろ!!』
『3たい1は卑怯だろうが。』
『かてばよかろうなのだー!』
『おいこめー!!』
『わっ。離せ!』
『うるさい!』
『痛っ……離せっ!!このっ!!』
『あばれるな!』
『痛っ…また殴ったな!』
………
………
『おぼえてろよー!』
『いたーい!』『お腹すいたー!』
『なんで、助けてくれたの?』
『なんと、なく。』
『なんとなく?…まあ、いいや。』
『助けてくれて、ありがとう。マチェ。』
〜
「や、だっ゙!もとに゙い゙っ!もどっ、てえ゙っ゙!!」
〜
『…痛いなぁ…』
『にげなきゃ痛くしないよ。』
『そうだ、そうだ。』
『お前左足持てよ。』
『じゃあアタシ右足。』
『…また、普通に遊ぼうよ…ねぇ……』
………
………
『なんで、抵抗しなかった。』
『もう、つかれた。』
『…痛いなぁ………』
『……ねぇ、……』
『なんで君まで、僕を、殴るの…?』
〜
「たす、けてぇ゙!!」
〜
『ねぇ、どうして、助けてくれなくなったの?』
『…っ………!』
『ねぇ、殴らないでよ。』
『わっ。』
『お前が、悪い……!!』
『えっ…?…ちょっと、待って!やめて!』
………
『待って、これ以上は!赤ちゃん、できちゃうよ!!』
『待ってよ!あんなに弄られても、初めてなんだよ、まだ!!ねぇ!!!』
『もう、無理。だよ……ッ!』
『もう苦しいよ…!』
『うっ、ああっ!!』
『マチェ!………マチェ!!……っっ!!!』
………
『………。』
『……ひどい、よ…』
『ねぇ、なにか言ってよ。』
『マチェ……』
〜
「………たすっ、けてぇ………」
〜
『聞いたぞ、お前。もうマチェとやったんだってな。』『ずるいぞ!』『そうだ!』
『マチェ、お前腕抑えてろ。』
『………。』
『なんで…そっち側にいるの……?』
『マチェ………』
『うわっ、こいつもう勃ってるぞ。えっちだなぁ…』『すげぇ、テンパってる。』『お前はいい加減マージャンから離れろ。』『そうだな、終わったらマージャンやるか。』『じゃあマチェ、お前付き合えよ。お前強いんだから。』
『………。』
〜
「……たしゅっ………」
「『……けてぇ、マチェ………』」
………
………
暫く私は彼を殴り続けた。
殴り続けた彼は右頬を腫らし、身体中痣だらけだった。特にその小さな腹はもともと肌が黒いのもあって拳の形に真っ黒に染まっていた。
「…まんぞく、した……?」
いつかの日のように彼が弱々しく言葉を紡ぐ。頼りないその糸は今にも切れてしまいそうだ。
いつの間にか彼は覚醒していたようで正気を取り戻していた。あどけない笑顔は既にそこには無かった。あるのはただ大人の女に暴力を受けた、か弱い大人の男だった。
「……。」
「…治せ。」
そう一言告げると彼に杖を渡した。
リカバーの杖だ。癒しの杖としての性能は一級品で死にかけでも瞬く間に戦場に復帰できるほどの効力を持つ。
だが、それには技術が必要であり研鑽を積んだ杖使いでなければ使うことすらままならない。
彼に杖を渡しても杖を握ることすらできずにいる。力の抜けた手のひらに辛うじて乗っている程度で、自分の治療すらままならないのだろう。それほどまでに衰弱していた。
このまま放っておいてもゆっくりと自分で治癒するだろうが、物事に絶対はない。このまま死ぬことだってあり得る。
だから。
「…ぁれ……?……"ライブ"……?」
私がライブの杖を使って彼を治療する。
少なくともこれで自分を治療するくらいには回復するはずだ。
「…どう、して…」
「どうして使えるのか、か?」
「伊達にお前の尻をもんでいた訳じゃない。私が居るときの指導は必ず、聞いていた」
「…それだけだ」
そう締めくくると彼の治療に集中した。胸元、特に肺や内臓を優先して治療した。おかげで見た目は殆ど変わらないが、重症化するリスクも殆ど無い。
小康状態に持っていく事ができた。
彼の手を私の手で包むようにしてリカバーの杖を握らせる。するとリカバーの杖が光り、その光が彼を包む。
光が収まるとそこには傷一つ無い彼の姿があった。
「…すごい。昔の傷まで治っちゃった。」
「ああ……きれいだな」
そう言えば彼は怪訝そうな顔で私を見つめた。
「なんだ、その顔は。」
「…いや、何でも…」
「駄目だ、許さん。言え」
ベッドに全裸で横になっている彼に覆い被さり目を正面から見つめた。
彼は照れることもなく、真顔で私の顔を見据えた。
「今更、貴女にそんな気もちが残っているなんてって、思っただけですよ」
彼は何の感情も滲ませずにそう言った。
「私は、」
私は、何て言えば良いんだろう。
「ほら、また黙った。」
「いつも、いつもだんまり」
「…僕には、分からないよ……」
彼はそう言うなり黙ってしまった。
「「…………。」」
沈黙が訪れる。
私はどうすれば良いのか分からなかった。
だが、取り敢えず昂った性欲を目の前の男で発散しようと思った。だからまた、最初から。
胸を撫でる。それだけで彼は乳首を勃起させた。
いつもより一捻り加えたくなった。
「…?……ちょっと、何を…ッ……!」
彼の乳首を私は口に含んだ。
決して傷つけないように舌で優しく舐め擦り、軽く吸う。
「……ッ……!………ッ……!」
「…んっ……あっ………?!……っ………ッ……」
彼が息を荒げ始めた。
気にせずもう片方の乳首も手で弄り始める。
いつもより強い刺激に彼は身を捩らせるのを我慢している。さっきまで衰弱するほど殴られて苦痛を感じていたのに、今度は暴力的なまでに甘い刺激がその小さな身体に与えられる。
「……ひぐっ……グスッ……」
彼は泣き出してしまった。久しぶりに彼の泣き顔を見た。6年ぶりか、確か輪姦したとき以来だ。
あの時はただ真顔で、光のない目で宙を見つめていた。無表情のまま涙だけを流していた。
だが、今回は肩を震わせ、泣き声をあげている。
顔を手で覆って泣いている。
私は乳首弄りを止めてその手を引き剥がした。
そこには顔を真っ赤にして涙をひたすらに流す顔があった。
私はそれをとても美しいと感じた。
この世の何よりも、世界で一番、美しいと思った。
「なぜ、泣いている?」
「お前になんて、言うもんか」
「それなら身体に聞くだけだ」
私は片手で乳首を弄る手を再開し、今度は逆側の耳に優しく息を吹き込んだ。
やはりと言うべきか、彼は身体をびくん、と跳ねさせた。それを私の体で抑え込み、丹念に耳を犯し始めた。
「……ひぐっ…ぅっ、…グスッ…はっ……」
彼の泣き声に艶が混ざり始めた。
それなりの時間をかけて耳を犯し尽くす。
反対側の耳も舌で犯し、手持ち無沙汰な片手で空いた耳の穴に指を挿した。
指で耳をかくようにして、舌と指で両耳を犯した。
それが終わる頃には、彼は興奮で身体を震わせていた。
今日はとことん犯すと決めた。
彼のパンツに手をかけ剥ぎ取る。
彼の身長の割には大きなものが見えた。
それは興奮で大きく膨らませ上を向き、我慢汁でとろとろと屈伏の証を流していた。
私はそれを手に掴むと上下にしごきだした。
私の口は彼の乳首を含み、乳も出ないのに丹念に愛撫を重ね吸っている。
しこ、しこ。
しこ、しこ。
ちゅこ、ちゅこ。
くちゃ、ちゃく。
しごかれるそれはだんだんと粘っこい音をさせる。
ちゅこ、ちゅこ、ちゅこ、ちゅこ。
ちゅこちゅこちゅこちゅこ。
くちゅ、くちゅくちゅくちゅくちゅ。
彼のものが一段と大きく膨らむ。
「……ㇸ…え………?」
だが、いかせてなどやらない。
地獄に落とす。
何度も、何度もしごいては陰茎の膨らみを感知して寸止めをさせる。
何度も、何度も。私自身飽きてもひたすらに寸止めを繰り返した。
そのうちに乳首を舐めているだけで絶頂しそうになっているのがわかったから、それすらも止めた。
ひたすらに彼の陰茎をしごく。
しごく。止める。しごく。止める。
しごく止める。しごく止める。しごく止める。しごく止める。しごく止める。しごく止める。しごく止める。しごく止める。しごく止める。しごく止める。しごく止める。
しごく、
「…んあっ!…」
彼は我慢汁の出し過ぎで下腹部全体をどろどろにさせていた。そろそろ頃合いか。
「いきたいか?」
「いき、たくない」
「そうか、じゃあ死ぬほどいかせてやる」
そう言うと私は彼に跨った。そしてゆっくりと彼がいかないように気をつけながら胎の中に咥え込んだ。
「いきたいか?」
「いきたく、ない」
「そうか。今から私はお前を叩く。叩かれたら"好き"と言え。ほら」
ぱん。
怪我をしない程度に彼の頬を叩く。
もう一度叩く。
「言え」
ぱん。
「好き」
ぱん。
「好き」
ぱん。ぱん。ぱん。
「好き」「好き」「好き」
だんだんと彼の陰茎を締め付ける強さを強くする。
ぎゅうぎゅうと締め上げると喜んでいるかのようにびくびくと震えた。
「今から動く。いくときは好きと連呼しろ。しないと殺す」
そう言うと私は腰を振り始めた。
肉がこすれ、ぶつかり合う音がした。
ぱん。ぱん。ぱん。
「好き」「好き」「好き」
「好きっ、うっ、あっ、んんっ」
腰を振りながら乳首を舐め始めると、"好き"と言う余裕もなくなったようで喘ぎ始めた。
「んっ、はっ、あっ、あっ、はっ」
「あんっ♡!…んー…はっ、あっ」
腰を激しく振る。
彼の喘ぎ声を聞き、涙でぐちゃぐちゃになった顔を見ながらだと私もすぐにイッてしまいそうだ。
「あっ、はっ、はっ、はっ、んっ、あっ!!」
「ああ、イク」
私は絶頂した。彼の喘ぎ声を聞きながら膣が蠕動運動を始めて精子を搾り取る動きを始めた。目の前がちかちかと白い光が点滅する。
気持ちいい、死ぬほど気持ちいい。
ああ、もう腰が止まらない。
「ふあっ、あっんっ、んっ、出るっ、出ちゃうからっ!!」
「イク、イク」
私は絶頂の最中にまた絶頂を迎えた。目の前が真っ白になった。それでも腰は止めない。
絶頂は止まらない。ずっとピークのままだ。
膣はぎゅうぎゅうと彼を縛りつけ、虐めている。私の膣で擦られ、子宮口でドスドスと彼の陰茎を、チンポを潰さんがごとく虐める。
潰す。射精させる。膣でチンポを意識的に更に絞める♡
彼の乳首をつねる。
「いったぁ、い゙っ♡うっ、あっ♡イクっ♡♡」
「あーイク、イクっ♡私と、結婚するって言え!!タルト!!」
首に手をかける。そして彼の首を片手で締める。
頸動脈を的確に締めて血流を止める。彼のチンポに血が溜まってどんどん膨らむ。イって自然に締められる分と意識的に締めるので全力の本気で締めているのに、押し返される。チンポ膨らみすぎだろ。ドMの変態が♡
ほら、言え!言わなきゃ殺すぞ♡
首を絞める力を強くする。
「結婚♡するっ♡好きっ♡好きぃ♡んんんぅう♡」
「イックっっっんん♡♡♡」
最後に唇を重ねキスをする。乱暴に舌を重ねてお互いの口の中を蹂躙し合う。
「「んんんぅぅうぅ゙♡♡♡♡!!!!」」
ビューーーーッ!!
ビュルっ♡ビュル、ビュルッ♡
イクイクいくイクッ……!!!
あーーー!!!
イッてる!!
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい!!!気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい。気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい気持ちいい気持ちいい気持ちいい!!!ああっ!!!!
好きっ♡
この男が好きっ♡結婚するっ♡何としてでも番にする♡邪魔なやつは殺す、好きだ♡結婚する♡♡♡
「あーーー!!!イクッ!!イッてる♡好きっ?出るっ♡♡♡んああっ♡ああっ!!はんっ♡」
未だに腟内に精液が叩きつけられている。
私の膣の搾り取るような動きに合わせて、ビュル、ビュル、と射精が続いている。
心臓がうるさいほどに鳴り響きお互い以外の音が聞こえない、お互い以外何も見えない。
彼の射精はまだ続いている。
ビュル、ビュル……
ぴゅる……ぴゅる…………
彼は何もかも出し切ったようで、やたらだるそうにしているがかくいう私も連続の絶頂で非常に疲れた。動きたくない。
そして膣痙攣を起こし彼のチンポが私の中から抜けなくなっている。
だから全裸で抱き合いながらベッド中で横になっている。彼はもうされるがままの状態なので、今は私の胸に埋めてなんとはなしに乳首を口に含ませている。とてもかわいらしい。
もっとも彼には吸う元気も気力も無いみたいだが。
「私と、結婚しろ」
「……」
そう言えば彼は私の乳首を口に含んだままうつろな目を私にやりながら、黙った。
目で言っているつもりか、それとも元気が無いだけか。
「むっ」
彼が乳首を弱く噛んだ。
かぷ、かぷと優しく噛んでいる。
赤子のようでものすごく、かわいかったが今はそんなのどうでもいい。
「言え」
「…無理」
「何故だ?」
「貴女のことが嫌いだ」
「何故だ?」
「僕を殴るから」
「もう、殴らない」
「それでも嫌いだ」
「何故だ?」
「貴女に傷つけられてきたから」
「私は、お前の傷跡ごと愛する」
「僕はこの村の共有財産で、娼夫みたいなものだし駄目だ」
「私がやめさせる。娼夫は終わりだ」
「もう、大人なんだよ?僕のわがままは通じない」「それに、貴女のことが嫌いだ」「貴女と結婚したくない」「嫌いだ」「大嫌いだ」
「もう、子供じゃないんだよ」「今更恨みは止められない」「大人になりたくなかった。でも、」
「僕をそんな、大人にしたのは、貴女でしょう?」
私は彼を抱きしめて言った。
「私が独占する。他のやつには抱かせない。たとえ私が嫌いでも、」
「大人なら、受けいれろ。」
「…そっか。」
彼はそう呟くなり目を閉じてしまった。
そしてそのまま私の胸の中で寝てしまった。
私は寝て居る彼を抱きしめながら空が白むまで彼の彼の顔を見ていた。
ただ、満足感だけがそこにあった。
………
………
目を覚まし、気づけば日は昇り昼手前だ。
ベッドの中には私一人しかいなかった。
ゆっくりとベッドの中から抜け出してリビングに来ればそこには2人分の食事があって、2人分の椅子があって、片方に彼が座っていた。
「……すぅ…」
彼は椅子に座り料理を前にしてテーブルに肘をつき、眠っていた。
身体を既に清めたようで淫らな匂いは一つもさせていなかった。それを見て私も昨日の情事の跡を落としたくなった。
水浴びをして、きれいな服に着替える。
そうしてからリビングに来ても、まだ彼は眠っていた。
「……すぅ…」
起こそうとして手を伸ばして、躊躇した。
そのまま手をふらつかせていると、彼はまぶたを開けた。
「……おはよう…」
「…ああ、おはよう」
そのまま朝ごはんを食べて、彼は食休みに寝室へ。私は食器を洗いに行った。
洗い物を済ませ、寝室へ戻る。
ベッドはまだ掃除していないから寝転がりたく無いのであろう。寝室にあるカウチに横になっていた。
「起きろ」
「うん」
彼をカウチから起こし、持ってきていた服に着替えさせる。
「これ…」
「私と揃いの花婿衣装だ。こっちが指輪だ」
着替えさせた花婿衣装は白いワンピースの上にひらひらとした白く、薄いローブを重ねたものだ。
彼の濃い褐色の肌に白が映えてとても眩しい。
貞淑さを表すように上下とも長く極力肌を見せないように。それでいて暑くないように緩く、風が通るようにできている。
頭にはレースが降りてその長く美しい黒髪を若干隠している。レースの下から私を覗く目は彼の長いまつ毛に隠されて見えなかった。
彼に指輪を渡す。
この日のために買った指輪だ。
リングはプラチナ、宝石は大きすぎても使いづらいだろうから、ダイヤモンドやルビー、サファイアなどの様々な宝石を小さく、下品にならないように散りばめた。
私の思う最強の指輪だ。
それを彼に渡す。
「自分で、着けろ」
「………」
彼は渡された指輪をしげしげと眺め、やがてゆっくりと自分の左手の薬指に着けた。
「大人、だもんね」
そう言って彼は小さく笑った。
そうして私は、彼と結婚した。
マチェ: この短編の語り手、主人公。ロマンチスト。幼い頃にタルトに恋した。同年代で一番賢く、美しく、そして強かった彼に憧れた。同年代の女子と喧嘩になって殴られても負けじと反撃し勝利する強く、美しい姿に脳を焼かれた。
しかし、同年代の女子が成長するにつれて彼がだんだんと勝てなくなり、やがて諦めた姿を見て怒りを覚えた。解釈不一致である。
タルトはどんな逆境に居ようと美しいと自分を納得させるために、主人公のタルトを傷つけていた。
「彼は美しいんだ。ほら、こんなに穢らわしいことをされているのに、傷だらけなのに、やっぱり美しい」
後年は彼を溺愛し子供を更に6人ほどもうける。
その子供達は皆程度の差はあれど美しく、尻が大きかったという。その道のりは平坦ではなかったが間違いなく、良き夫婦であった。
タルト:本名はタルトゥーフォ。この短編のヒロイン。ケツデカ男の娘。14歳くらいで思春期に入り性欲を覚えた女子におもちゃにされる。本番はされないが身体を弄くり回される。そのときに反抗するのを諦めるとこの世界線になる。
この世界線では15歳でマチェにレイプされる。この際彼女が妊娠するが、それ以来全てを諦めてしまいされるがままになる。ここから24歳まで鬱のような状態に苦しむことになる。
それからは治療院で医者と薬師をやりながら、気まぐれに女性に犯されるようになる。やがて泊まりにくる女が食べ物を持ってくるようになり、「まるで娼夫だな」というマチェの一言で自分をそう定義してしまった。
村の人からは良い人だけど、かわいそうな人という印象を持たれていた。鬱に近い状態の為か冷たい対応も相まって、孤独を抱えていた。
24歳でマチェと結婚するまで日替わりで女に犯される村の共有財産としての生活を続ける中、唯一の楽しみは弟子への指導と食事だけだった。
結婚した後はマチェが情事の際のソフトなものを除いて暴力を振るわなくなり、優しく溺愛してくれるので絆されて彼女を心から愛するようになった。
暴力を受けるのは嫌いだが、受けると体がとろとろに興奮してしまうため、結婚後はセックスの際に自分から暴力を求めるようになった。
その美貌は40半ばまで衰えを知らず、村の数多の少女達の性癖を破壊したが、夫婦の熱愛ぶりは有名で少女達は夜こっそり覗きに行っては激しい情事を見せつけられ、脳を破壊されたという。
46歳で病気にかかり死亡。
おかっぱの男児:タルトの弟子。
実はマチェとタルトの子供。
レイプで生まれた子供というのもあり、両親ともに若く精神的に危ういと判断されたため、治療院の仕事の前任者である老人に育てられた。名前はドルチェ。
9歳で両親が結ばれたため、両親と共に暮らし始める。両親共に自分が親であると明かす事を禁じられていたため、弟子として愛でていた。
出産以来、初めて親子として対峙したときタルトは泣きながら謝罪した。
泣きすぎてまたメンタルが沈んだタルトはマチェとドルチェの献身的な働きによって回復した。これによって母親であるマチェとも心を打ち解けた。
後年はマチェの所業を知り心底軽蔑したが、ただの弟子だった時よりも現在のタルトがとても幸せそうなのを見て複雑な気持ちにさせられた。
同時にタルトがとんでもないビッチだった事を知ったがこちらは何とも思っていないようだ。だが、直接的な原因になったマチェに激怒し腹部を短剣で刺した。その後大事に至らないよう、自分で治療はした。
「やっぱり、僕たちの子供だね。マチェ」
タルトが46歳で病気になった時、治療を試みたがその甲斐なく死亡した。その際、マチェに激怒されそれから数年ほど疎遠になる。
下の妹弟たちに言われ数年ぶりにマチェに会うと、そこには日がな一日酒を飲み自分の子供の中でも一番タルトに似ている子をタルトとして扱って何とか生きている惨めな姿があった。
そして一番タルトに似ていた弟も精神を病んでタルトとしての演技を止められなくなってしまっていた。
お互い肉体関係は持っていないもののいつ持ってもおかしくないと判断し数年をかけて治療した。
「なんですか、この地獄は」
弟はすぐに治ったが、マチェの方はあまり進展を見せなかった。ある日なんとはなしに杖を用いた治療の手伝いをさせるとそれからだんだんと精神が回復し、やがて立ち直った。
家族と仕事に振り回され気づけば36歳になっていたが、15も歳下の女性に熱烈に求婚され結婚した。
苦労人気質なのは変わらなかったが、晩年タルト一家の家長として合計27人の子孫に看取られながら死去した。
「うちの家系は多産がすぎる」
〜〜タルトと同年代の女〜〜
リーダー:アホだが馬鹿ではない。マージャンがあまり強くない。タルトを犯していたり評判はあまり良くなかったが、どこか人を引きつけるカリスマ性があったため、村長を務めていた姉の死亡後に村長となる。タルトと結ばれた場合、タルトはさらに若くして死ぬ。
ツッコミ役:料理がめちゃくちゃ上手い。ねちっこいセックスをする。タルトと結ばれると共に長生きする。
ボケ:マージャンが強い。優しい。何気にタルトからの好感度は一番高かった。しかし浮気性なので、もしタルトと結ばれていたらタルトに刺殺されていた。