運命に出会った吸血鬼のお話

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初ssです。
拙い文章ですがよろしくお願いします。
一応、ヤンデレものとして書きました。
ヤル描写が少しだけあるので苦手な人は注意して読んでください。


血に塗れたあなたをひと目見た

 

気まぐれだった。

庭に急に現れた人間が死にかけだったから少し治療してやっただけだった。(まぁ自分でやった訳では無いが)

後で話を聞くとその人間は幻想郷の外からやってきたようだ。

行く当てもないのでここにおいてほしいと言われたので、咲夜に押し付けて適当に仕事をさせるように言った。

これがなかなか良かった。

咲夜ほどではないが、仕事をテキパキとこなすのだ。

ゴブリンやメイド妖精よりもよっぽど役に立つ。

空き時間でも勉強や運動をしているらしい。

これは良い拾いものをした。

適当に働かせて飽きたら殺して夕飯にでもしようと思っていたのだが。

そいつは意外にもユーモアに富んでいた。

私のことを吸血鬼だと知っているくせに、血を飲んでいる時に、トマトジュースが好きなのかと言ってきた時は、執事よりも道化のほうが向いているのではないかと思ってしまった。

なんだかんだ言って私たち相手にビビらずにコミュニケーションをとれる人間は珍しい。(紅白や白黒は例外)

最近は彼と過ごすことを少なからず喜んでいる自分がいることを否定できないでいる。

私は彼を好いてしまったのだろう。

彼と一緒にいるとドキドキするし、目が合わせられなくなったり顔が赤くなったりするのだ。

ここまで彼に惚れ込んでしまうとは思わなかった。最初の出会いすら運命に仕組まれていたのではないかと思ってしまうほど…いやその通りに違いない。

彼は私の『運命』。

そのうちちゃんと気持ちを伝えようと思う。

まだその勇気はでないけど。

 

 

 

   ✢  ✢  ✢

彼が幻想郷に来てから数年ほど経ったある日。

彼から帰える目処が立ったと言われた。

明日には向こうに帰ると。

最初は冗談を言っているのだと思った。

しかし、話を聞くにつれて本当に帰るつもりだと分かった。

私の頭は「何で、どうして?」で埋め尽くされた。

 

どうして、外に帰ろうとするのか。

 

ここがあなたの家なのに。

 

どうして、そんなに嬉しそうなのか。

 

私と別れてしまうのに。

 

どうして、今まで私に何も言わなかったのか。

 

あなたの主は私なのに。

 

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでナンでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでナンでなんでなんでなんでなんでなんでナンデナンデナンデナンデナンデナンデどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてドウしてドウしてドウしてドウシテドウシテドウシテドウシテ

 

  ワタシハアナタノ

 『ウンメイ』ナノニ

 

 

私は彼を監禁した。

私の前から消えないように。

もう二度とそんな考えに至らないように死ぬ寸前まで痛めつけた。

死ななければ傷は癒やせる。

それに血に塗れた彼の姿はとても美しくて、美味しそうで、ついつい興奮してしまう。

私もこんなことをして悪いとは思っている。

かわいそうだと。

だから傷を癒したら私が甘やかして犯してあげるのだ。

優しく、優しく、2人で溶け合うように、何度も何度も繰り返して。

昔のように話しかけてくれないし、笑顔も見せてくれないけれど。

それでも私はあなたを愛するし、壊れても見捨てない。

私は血に塗れた『運命』を見つけたから。

 

「あなた、愛してるわ。」


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