己の性癖の赴くままに書きました()
↓健全(?)であり、本作に至るきっかけとなったシーンを書いた「かいたくしゃ の のうをやく !」本編
https://syosetu.org/novel/346391/
「ぎ、銀狼……? どうしたんだ……?」
「ふふっ……♡」
とさっという音と共に青年――『戒』は、自身よりずっと小柄な少女――『銀狼』に押し倒された。
いつの間にか部屋の明かりは弱くなっており、仰向けになった戒が見えるのは自身に跨ったまま笑みを浮かべる銀狼の姿だけ。
そんな銀狼が浮かべる笑みも、熱に浮かされたように恍惚とした妖しさを孕んでおり、明らかに押し倒しただけでは済まなそうだ。
先程までいつものように軽口を交わしていた銀狼の突然の行動に、混乱しているのか目を白黒させる戒。
「ねぇ戒、私を撫でてくれる?」
「お、おう……?」
「んっ♡ あったかい……♡」
そんな戒の様子すら愛おしいかのように、銀狼は彼の手を取って自身の頬を撫でさせる。
困惑しながらも導かれるままに戒は銀狼の頬を優しく撫で、彼女の柔らかい肌の感触を覚えていく。
彼に撫でられていくにつれて、時折体を震わせながら甘い声を漏らす銀狼は、戒の手に自身の手を添えながら問いかけた。
「ねぇ戒。今『何でもいい』って言ったよね?」
「お、おう。そう、だけど……?」
まるで重要なことを確実にさせるかのように再度確認を取ってきた銀狼に対し、いまだによく分かっていないのか首をかしげる戒。
――全てが終わったあとで振り返ったならば、それが転機だったのかもしれないと思うだろう。
状況をのみ込めていない彼の不安げな姿にゾクゾクとした背徳感を感じながら、銀狼はまるで絡めとるかのような粘着質を孕んだ笑みを深めて告げる。
「……♡ 言質取ったからね、もう反故には出来ないよ――♡」
「それってどうい――んむっ!?」
疑問符を浮かべた戒が問いかけようとした次の瞬間――
――彼の目の前には銀狼の姿しか見えなくなっていた。
いや、それだけではない。
自身の唇を塞ぐようにして銀狼の唇が重ねられている。
ただでさえいきなりのことに困惑している戒の理解が追い付く前に、唇を重ねるという行為――『キス』をした銀郎は、更に「その先」に向けて動き始めた。
「――ちゅ♡ くちゅ♡ んっ♡ ちゅぷっ♡ んれぁ♡ はむっ♡」
「!!?? んんんんんんんん!!??」
先程まで戒の手に添えられていた銀狼の手は、あまりの情報量にフリーズしていた彼を逃がさないと言わんばかりに戒の首元へと回され、逃げ場をなくしたうえで彼と自身の舌を絡み合わせる。
その絡み合わせ方は普段の銀狼からは想像もつかないほどねちっこく、まるで戒を食いつくそうとしているようにも見えてしまうほどに粘着質。
まるで彼女の名前にもあるような「狼」というより、得物をじわじわと締め上げていく「蛇」のような姿にも見えてしまうほどに、銀狼はディープキスを続けた。
そこまでされてようやく理解が追い付いたのか、戒は口元を塞がれた状態でありながら声を出そうと悶えようとする。
しかし……
「っ…………」
「…………!! ん、っ……!」
「っ~♡♡♡ ちゅうっ♡♡ んっ♡♡」
唇を離そうとした瞬間、捨てられた子犬のような目で自身のことを見つめる銀狼の姿を見てしまったことで、戒は抵抗することをやめてしまった。
ここで自身が拒絶してしまえば、彼女がどうにかなってしまいそうだと悟ってしまったからである。
いつの間にか首元に回されていた銀狼の手は、戒の手と絡み合うようにして繋がれ、2人はしばらくの間繋がり合っていたのであった。
「……んっ♡ はぁあああ……あ……ご、ごめん、戒……急にこんなことして……」
……それから数分経った頃、唇を離しながら恍惚とした笑みを浮かべていた銀狼だったが、ハッとした表情を浮かべた後、青褪めてしまった顔を見られたくないと言わんばかりに戒の胸元にうずめるようにして、銀狼はぽつりと呟く。
それは衝動のまま一方的にしてしまったことへの謝罪であり、取り返しのつかないことをしてしまったという恐怖心からでもあった。
銀狼にとって、戒という男の存在は人生で一番大切な「他人」であり、誰にも渡したくない「親友」。
もし彼が誰かにとられてしまうというのであれば、それが仲間である「カフカ」や「ホタル」であっても、銀狼は嫉妬してしまうだろう。
――何故なら、「戒」という男は銀狼にとって、初めての「トモダチ」だからだ。
――自身の孤独を一番先に埋めてくれたのが、あまりにも眩しすぎる彼だったからだ。
……だからあの時、戒がどこの馬の骨とも知らない女にキスされた時は、発狂しかけるほどの怒りが湧いたのだ。
「私の親友に何をしているんだ」と……。
だから我慢して、我慢して、我慢して……最後は彼の何気ない言葉で一線を越えてしまった。
それを自覚した瞬間に、銀狼は足場が崩れる感覚に襲われてしまったのだ。
もう、前のような関係には戻れない。
いくら優しい戒といえども、こんな無理矢理にされてしまえば拒絶してしまうだろう。
そう考えれば考えるほど深みにはまっていく感じがして……
「銀狼……」
「え……?」
悪い方向へと向かっていた思考が、自身の頭を撫でる戒の温もりによって拭い取られた。
それだけではなく、もう片方の手は自身の背中へと回されていて、トン……トン……という一定のリズムで背中をさすってくれている。
そこに一切の拒絶の意思はなく、むしろ優しく受け入れるかのような温かさがあった。
「っ……ふぇ……ひっく……ごめん、ね……かいぃ……ごめんねぇ……」
「よしよし、俺はここにいるから、思う存分吐き出していいんだぞ」
そうして、今まで堰き止めていた暗い感情を、銀狼は初めて吐き出すことができたのだ。
「ぐすっ……ありがとう、戒……それと、いきなりキスしてごめん……」
「問題ないって。むしろ嬉しいんだよ。銀狼がそこまで俺のことを……その……好き、になってくれてたなんてさ……」
「やっぱり、気づいてなかったんだ……あーあ、もし私が今回みたいに動かなかったら、いつまで泣かせることになってたのかなぁ……?」
「うっ、いやほんと……ごめん……」
「ふふっ、冗談だよ」
泣き腫らした目元を、戒の胸元に顔を埋めることで見せないようにしながら、銀狼は彼にそう言った。
そこには先程までのドロドロとした感情は乗っておらず、受け入れてもらえたことも含めて無邪気な喜びを露わにしている。
だがしばらくすると、銀狼は揶揄うような笑みを浮かべて戒に問いかけた。
「……それで、戒はこの後どうしたい?」
「え、どうしたい、って、うっ……!」
「こーんなに大きくしてさ♡ もしかして、彼女ができたから期待しちゃってる?♡♡」
そう言いながら、戒に跨ったままの銀狼が腰をくねらせると、その真下にある戒の"アレ"が刺激され、次第に硬さを持ち始める。
"ソレ"の存在を布越しに感じ取りながら、銀狼は前後左右に腰を動かし、戒の理性にゆさぶりをかけ始めた。
「戒ってさ、神様みたいに性欲なんてないと思ってたけど、私みたいな貧相な体に興奮できるくらいには溜まってたんだね♡♡」
「いや、それはその……むしろ銀狼だから興奮できたと言いますか……」
「っ~♡♡ それ、絶対に他の子に言っちゃダメ♡♡ 皆我慢できなくなっちゃうよ♡♡」
「え、えぇ……うっ、くっ……!」
独占欲をむき出しにしながらも、戒の性欲を煽っていく銀狼の体は、確かに戒の知り合いの女性陣に比べれば貧相に見えるだろう。
しかし、戒はそう言った方面ではかなりの変人で、どちらかというとその人の内面に惚れやすい。
特に、戒が最近知り合ったという「純美の騎士」の影響も受けているため、そう言った面が非常に大きくなっている。
それに加えて、戒自身の本来の気質が「博愛主義者」なのもあって、「LIKE」的な意味での「好き」ではあっても「LOVE」的な「好き」に至ることは少ない。
だが、今回のように一歩でも踏み出すことができれば、その相手は戒の「恋愛対象」として見られることができるのである。
「そ、れ、でぇ……♡ この私にどんなことをしてほしいのかな?♡♡ 今ならスタートダッシュボーナスで何でもしてあげられるよ♡♡」
「っ……! 正直、何でも良いというか……銀狼になら何されても良いというか……」
「…………っ~~~♡♡ だめっ、うれしすぎるっ、イッ……♡♡」
「え、もしかして、銀狼、今……」
「っ♡♡ うんっ……イッ、ちゃった……♡♡」
「っ……!」
「あっ♡♡ また大きくっ♡♡」
「銀狼になら何をされても良い」……この男のことだから、本当にそうなってしまってもいいだろうということが長年の付き合いで分かってしまった銀狼は、あまりの多幸感に体を震えさせて軽い絶頂を迎えてしまった。
そのせいか、戒の"アレ"と接触していた股はジワリと湿り気を帯び、腰を動かす度に「にちゃっ♡」とした粘着音が聞こえてくる。
そのことを蕩け切った表情で報告してくるものだから、戒の理性はちぎれる寸前まで追い詰められてしまった。
だが、戒は理性を総動員して銀狼の華奢な体を強く抱きしめるだけにとどめていく。
しかし、それは銀狼の興奮をさらに高めていくことに繋がり……
「っ♡♡ だめっ♡♡ だめだめだめっ!♡♡ いまだきしめられる、とぉっ!!??♡♡♡」
先程よりも強い絶頂に、銀狼は導かれてしまうのであった。
戒の大きな体に包み込まれているというのに、その小さな体はビクッビクッ♡と大きく震えていることから、銀狼が至った絶頂の深さを物語っている。
絶頂に至った瞬間、興奮のあまり彼女の股からは潮が溢れ出て、薄い下着では吸収し切れなかった愛液が彼女の健康的な太腿を伝って流れていく。
血流が良くなったのか、赤らんだ肌からは珠のような汗がびっしりと吹き出していき、彼女の『雌』としての本能が解き放たれて行った。
「ふあっ♡♡ えっ♡♡ ひっ♡♡ いきゅっ♡♡ いぐっ♡♡ しらないっ♡♡ こんなのっ♡♡ しらないっ♡♡ かいぃ♡♡ かいぃ♡♡」
「っ、銀狼ッ!!」
「あっ♡♡♡」
今まで一度も経験したことのない「未知の快感」に、顔をぐずぐずに蕩けさせていく銀狼の姿は、いつもの彼女とは大きくかけ離れている。
その証拠に、いつものふざけ合えるような余裕を持った声色は鳴りを潜め、砂糖のように甘い猫撫で声を戒の胸元でうわ言のように呟くばかりだ。
そのあまりにも扇情的な姿に、戒はたまらず彼女を押し倒した。
やっと自分から動いてくれた戒の姿に、内心歓喜する銀狼。
「っ……!」
「はぁーっ♡♡ はぁーっ♡♡」
――押し倒した銀狼の姿は、あまりにも戒を誘いすぎていた。
頬は熟れた桃のようにうっすらと赤く染まり、瞳は快感に慣れていないのか大きく見開きながら涙を流し、呼吸によって上下するそれなりに膨らんだ胸は、覆っていたシャツをずらせば小ぶりながらも整った果実となっていて、その頂は期待するかのようにピンッ♡と立っていた。
下半身を覆っていたホットパンツと下着を脱がしてみれば、ぐっしょりと濡れた彼女の秘部がクパッ♡クパッ♡と開閉しており、もう何時でも受け入れられる準備は整っている。
銀狼の方も、戒の姿に見惚れていた。
いつもは服を着ていたため、そこまで気にしてはいなかった彼の引き締まった筋肉の一つ一つを目に焼き付け、視線を降ろしてみれば、そこには自身の
これが突き入れられれば、互いに止まることは出来なくなる……それだけは分かった。
――もう、あとは快楽をむさぼる獣になるだけ。
「銀狼、本当に、良いんだよな……?」
「うんっ♡♡ いいよっ♡♡ かいがいいっ♡♡♡」
「っ、わかったっ! ……挿れるぞ……っ!」
戒の確認に対し、待ちきれないと言わんばかりに答える銀狼。
そして彼女の秘部に向けて戒は、腰を突き出し――
「――――あっ♡」
――2人はついに交わったのである。
それを理解するのに銀狼の脳内はまるで走馬灯のようなものを見た。
戒と初めて出会ったあの日、戒と楽しく対戦をしたあの時、戒が傷ついて帰ってきて悲しんだ日、戒の誕生日を2人で祝った日……。
様々な思い出が一気に脳内を駆け巡り、しかしその一種のトリップ状態から彼女を引き戻したのは、膜を破られたことによる喪失の痛みであった。
だが、銀狼にとってはそれすらも快感を加速させるものでしかなく……
「あっ♡ えっ♡ あっ♡ だっ♡ だめっ♡♡ いっ♡♡ いぎゅっ♡♡ いきゅっ♡♡ い゛ぎゅっ♡♡ いくっ♡♡ い゛くっ♡♡ い゛っっっっく゛っ゛!!!???♡♡♡」
――溢れ出した多幸感は彼女を
体を大きく弓なりに逸らし、腰は高く跳ね上がる。
全身の筋肉がビクビクッ♡と痙攣し、彼女は獣のような鳴き声を上げた。
股からは大きく潮が吹き出され、男性器を咥え込む膣内はグパッグパッ♡♡と伸縮を繰り返す。
頭はバチバチとした快楽信号が飛び交っていって、処理しきれなかった快感が押し寄せてくるようだ。
「あれぇっ!!??♡♡♡ わたしのからだっ!!??♡♡♡ どうなってるのっ、ほぉっ!!??♡♡♡」
流石にマズいところまで行きかけているのか、呂律の回らない口を何とか回して冷静さを取り戻そうとする銀狼。
だが、銀狼は忘れている。
挿入しただけでこれなのだ。
同じくらい快感を高められている戒の方だって限界に近いのに、全身で彼を刺激してしまうと……
「――――っ!!??」
「あっ――♡♡」
爆発寸前だった彼の男性器から、白濁とした精液が大量に吐き出される。
それは銀狼という愛しい人の小さな膣内を満たし、容易く彼女の腹を膨らませた。
戒自身、相当興奮していたのか吐き出された精液の量も濃さも並大抵ではなく、それを一身に受けてしまった銀狼は――
「あっ♡ あぁっ♡♡ あぁああああああああああああああああああああああああ!!!???♡♡♡」
――途端に全身に迸る快楽の波に襲われてしまったのである。
絶叫。
拷問にでもかけられたかのような苦しさを感じさせる叫びをあげた銀狼。
涙はとめどなく溢れ、大きく開かれた口からは唾液が零れ落ちる。
陸に打ち上げられた魚のように体を激しく痙攣させている彼女だが、それ以上に嬉しさを感じていたのだ。
(嬉しい♡♡ 嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい♡♡♡ 戒が♡♡♡ 『親友』が♡♡♡ 『トモダチ』が♡♡♡ こんなに♡♡♡)
自身の孤独を埋めてくれた『トモダチ』が、ここまで自分に夢中になってくれていることが、何より嬉しかったのである。
「銀狼ッ!!」
「あはぁっ♡♡ かいっ♡♡ かいぃ♡♡ もっと♡♡ もっとだしてぇ♡♡」
そうして本格的に始まった獣のような交わり。
戒は細いながらも肉感の良い銀狼の肢体を貪り、銀狼はそんな戒の想いを受け留めていく。
『あはっ♡♡ わたしにこんなことさせるなんて♡♡』
『おっ♡ んおっ♡ むねいじられながらいくっ♡♡ いくっっっっ!!♡♡♡』
『じゅるっ♡ んちゅっ♡ んはぁっ♡♡ ぜったいにわたさないっ♡♡』
『やらぁっ♡♡ もっとだしてぇ♡♡♡』
『かいぃ……♡ ……だいすきっ♡♡』
淫らな宴が終わったのは、それから数時間後のことだった。
「……それで、どっちも筋肉痛になっちゃったの?」
「あー、それは……そうっすね……」
「……悪い?」
「うーん、悪くはないのだけれど、あんまり無理はしないようにね? ホタルがすごい顔であなた達のこと見てたのよ?」
「ちょ、カフカ!?」
あの後、精魂尽き果てた戒と銀狼は共にカフカ達の前で正座させられていた。
呼び出された理由はもちろん、昨夜の「お楽しみ」についてだ。
「で、でもでもっ! 銀狼だけ抜け駆けなんてズルいよ! あたしだって……!」
「ふふっ、これもエリオの脚本通りなのだけれど、でもまだ足りないそうよ?」
「足りない……っすか……?」
「そう、まだ足りないのよ。例えば……」
それによって呼ばれた2人を前にして、何やら燃え上がるホタルと、妖しい笑みを浮かべて戒の頬をなぞるカフカの姿に、戒はいつも通りに疑問符を浮かべる。
その姿にいたずら心が沸いたのか、揶揄うような言葉を続けようとするカフカ。
だが、そんな2人の間に割り込むようにして、銀狼が戒を引き寄せる。
――そんな銀狼の左手薬指には、銀色の指輪が着けられていた。
「…………」
「……ふふっ、やっぱり取られたくないのね、銀狼」
「当たり前でしょ。戒は私の大事な『恋人』なんだから」
「えぇ、でも、少しだけ貸してもらえたりしないかしら?」
「嫌。絶対に渡さない」
「……俺、色々と清算しないといけなさそうっすね……」
「か、戒さーん!? しっかりしてー!?」
バチバチと火花を散らすカフカと銀狼の姿を見ながら、ホタルに心配されている戒は遠い目でこれからすべきことを現実逃避気味に考える。
「……五月蝿い」
そんな彼らの会話を離れたところで聞いていた「刃」は、大きくため息を吐くのであった。