真夜中過ぎに、瑞希の寝室のドアが軋む音がして、父が入ってきた。
足音を忍ばせているようだが、荒い息が漏れる音で父がベッドサイドに立ったのがわかる。
マットレスが父の体重で傾き、掛布団の中に潜り込んできた。
父は瑞希のパジャマのボタンを外し、ブラジャーをずり下げる。
カップの中に窮屈に収まっていた乳房が、ぽろん、と揺れて空気に晒される。
最近また胸が大きくなってきた。新しいブラジャーを買ってもらわなければ、とぼんやり瑞希が思っていると、父がおもむろに乳首に吸い付いた。
ふんっ、ふんっ、と鼻息を荒くして、ちゅうちゅうと夢中になって赤ちゃんのように瑞希の乳首を交互に吸った。
瑞希は父の頭に手を置き、優しく撫でてあげた。
長い時間、父親は瑞希の乳房に甘え、満足すると、自分の寝室に戻っていった。
瑞希が中学三年になって直ぐに、母が交通事故で亡くなった。
母を溺愛していた父は、半狂乱になり、葬儀の喪主もろくに務まらない。
「おいっ、お前がしっかりしなくてどうする! 瑞希ちゃんを見ろ。悲しいのにちゃんとしてるじゃないか!」
伯父が父を
母がいた頃は、父に愛される母が羨ましいと瑞希は思っていた。
もちろん、父は瑞希を可愛がってくれたが、明らかに母の方に愛情を注いでいた。
小学生の頃、父と母がセックスしているところを、こっそり見た瑞希は興奮した。
ドアの隙間から、父の陰茎が母に出入りしている結合部を見た。
快楽の息を漏らしながら首をふる母の幸せそうな顔をみて、いいな、と瑞希は思った。
失意の父を、瑞希は一生懸命慰める。
リビングのソファで瑞希の胸に顔を埋め、何時間も父は泣き続けたりした。
やがて、父は亡き母のかわりに瑞希に甘えるようになり、夜毎寝室で瑞希の乳房に触れていた。
ある日、乳房を吸いながら、父の手が瑞希の下半身に伸びた。
(来た……)
瑞希の胸が高鳴る。
白いパンティの上から躊躇いがちに瑞希の陰部に触れていた指が、パンティの中に滑り込んできた。
大事なところを触れられているのだが、正直それが気持ちいいものなのかどうかは、瑞希には分からなかった。
(このまま、私、パパにチンチン挿れられちゃうんだ……)
父は、母だと思って瑞希の乳房に甘えていた。それは、許せる。だが、母だと思われてセックスされるのだけは、嫌だった。
父は瑞希のパンティを降ろし、自分のパジャマのズボンも荒々しく脱ぎ捨てた。
父の熱い息が顔にかかる。
暗闇の中で反り返るように屹立した父のペニスが揺れているのが見えた。
母の名前を連呼しながら、父はペニスに手を添え、瑞希の膣口を探った。
「パパっ!」
突然の瑞希の呼びかけに、父の動きが止まる。
「パパ、私、ママじゃないよ!」
闇の中で父がびくん、と震えるのが分かった。
「私、瑞希。ママじゃない……」
父は、奇声をあげてベッドから転げ落ち、慌てて寝室を出て行った。
「瑞希。済まなかった……パパは、どうかしていた……」
翌朝、父は瑞希に頭を下げた。
その翌日から、父は会社に復帰し、母が欠けたが家族の日常が戻って来た。
夜になっても父は瑞希の寝室に入ることはなくなった。
普通の家庭に戻ったはずなのだが、瑞希は物足りなさを感じる。
父に夜毎乳房を吸われていたことで瑞希の母性本能のようなものが芽生え、やがてそれが父に対する恋情となり、徐々に募っていたのだ。
「ねえ、パパ……」
ある夜、お互いパジャマ姿でこれから就寝しよう、というとき、瑞希は父の背中に胸を押し付けるように身体を寄せた。
「何だい、瑞希……」
父が優しく声をかける。
「ねえ、パパ。私、甘えてもいい?」
父はしばらく無言だった。
「もう、瑞希は大人の女性の身体をしている……だから、ダメだ……」
「そんなことは、わかってるの! でも、私、パパに抱いて欲しいのっ!」
父が息を呑む気配がした。
「ダメだ……一度抱いたら、止まらなくなってしまう……」
父の声が震えている。
父が瑞希と交わろうとしたとき、父は瑞希を母だと思い、交わろうとした。
徐々に母に似てきている瑞希に対して、母の面影を消して接することはできない、と父は言った。
「私、あの時、私はママじゃないって言ったけど……」
父が振り向き、瑞希を見下ろしている。
「いいよ、パパ。私をママと思っても構わない……」
父の顔がゆっくりと近づいてくる。
瑞希は父と唇を重ねた。
二人で父の寝室に入った。
何度も父と母が交わったベッドの上で、瑞希と父の裸身が絡まっている。
久しぶりに父に肌を触れられて、瑞希の胸がときめいた。
瑞希の掴み切れないくらい大きく成長した乳房を揉み込みながら、父は乳首をちゅうちゅうと吸った。
「あ……はあんっ!」
思わず瑞希の口から切ない声が漏れる。
父は、瑞希の首筋を舐め、耳の穴に舌を差し込んだ。くすぐったさの後に、じん、とした痺れる快感が沸き起こった。
父の舌が徐々に瑞希の下半身に降りてくる。丁寧に鼠径部をなぞる父の頭に、瑞希は優しく手を置いた。
父の舌が、まだ誰にも触れられたことのないクリトリスに触れた。
瑞希に未知の電流が流れ、びくっ、と腰を浮かせてしまう。
父は執拗に未熟な肉芽を責めた。
「ああっ……パパっ、そこっ……!」
じんじんとした切ない痺れが、下腹部から全身に伝わってゆく。
同時に父の指が陰唇をかき分け、誰も触れたことのない膣口を開いてゆく。
私の肉体は、父を受け入れられる状態になったのだろうか? と瑞希は思う。
「瑞希、本当に、いいのかい?」
父がここに来て、瑞希の意思を確認する。
「パパっ、いいよっ……来て……」
瑞希は潤んだ瞳で父を見上げる。
一番愛しく想っているひとに、処女を捧げることに躊躇いは、ない。
(今度こそ、パパのおちんちん、私に挿入るんだ……)
膣口に父の硬い肉が当たる感触がある。
「ふっ……うんっ!」
ぐっ、と膣に圧迫感を感じ瑞希は息を詰まらせた。
ぐぐぐぐ、と肉が裂かれるような感触があり、ちりちりと痛みが湧いてきた。
「は……あああんっ!」
「瑞希っ、痛いの?」
思わず叫んでしまった瑞希に父が声をかける。
「ちょっと、痛いかも……パパ、ちょっとこのままで……」
瑞希はちらりと二人の結合部を見た。まだ半分も入っていないようだ。
母はずっぽりと根元まで父のペニスを受け入れていた。
私は、母のように父を悦ばせることができるのだろうか、と瑞希は思う。
ちくちくした痛みは治まり、じんとした痺れに変わっていた。
「パパ……大丈夫かも……」
瑞希が呟くと、再び父の硬い肉が瑞希の膣襞を裂いてゆく。
「あっ……はっ……ふうううんっ!」
今度は痛みというより、強烈な圧迫感が下腹部全体を押し上げる感覚が瑞希を捉えた。
「瑞希……全部、挿入ったよ……」
父の言葉で結合部に眼をやると、二人の陰毛が擦れ合い、陰茎が瑞希に埋まっていた。
下腹部が細かく痙攣するように震えていた。
「瑞希、瑞希、瑞希っ!」
「パパっ、パパっ……嬉しいっ!」
父が瑞希の名前を呼んでくれたことで、瑞希の目尻から涙が零れた。
しばらく繋がったままでいた父が、腰を動かし始めた。
「あっ……はっ……うんっ、ううんっ!」
陰茎が出し入れされ、奥に当たるたびに、瑞希は甘い息を吐き出した。
父が入り込んでいる膣壁から、じゅわじゅわと快感が湧き出し、脳天を突き抜けるような痺れが瑞希を貫いた。
「あっ、あっ、あっ、あっ、はっ、あああんっ!」
父が腰を振る速度を上げた。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、と二人の肉が当たる音が響く。
ぐちゅっ、ぐちゅっ、といやらしい音が二人が繋がっている所から聞こえる。
(これが……セックスっ! 凄いっ!)
瑞希は手の甲で口を押さえながら、首を激しく振った。
身体が浮いて竜巻のような流れに攫われそうな感覚に襲われ、瑞希は思わずベッドのシーツを掴んだ。
全身がまばゆい光に包まれて、ふわっ、と浮き上がる。
「あ、いっ……いいっ! いいっ!」
瑞希は息を止め、全身を痙攣させた。
それから、瑞希と父は毎日のように交わった。
胸と同じように発育した大きな尻も、父は愛してくれた。
ある夜、洗面台に手をついて全裸で尻を突き出した瑞希に、父が硬い肉を打ち込んでいた。
「ああっ、パパっ……いっ、いいのおおっ!」
父の顔を見て正常位で交わるのもいいが、バックから獣のように突き上げられて、ずんっ、とした衝撃を受けるのも快感となって瑞希を狂わせる。
洗面台の鏡に、重力で下に垂れ下がった重い乳をぶるんぶるん揺らしている自分の姿が映る。とてもエッチだ。
瑞希の腰をがっしり押さえ、肉槍を挿し込んでいる父が、眼を細めて気持ちよさそうに口角を歪めている。
ベッドに入ると、今度は瑞希が騎乗位になって重い乳房を揺らしながら、腰を振る。父も下から突き上げて来て、ぐわしっ、と両手で乳房を掴む。
亡き母と同じように、父に愛されている瑞希は幸せな感覚で満ちていた。
学校では、何人もの男子に告白されたが、子供には興味なかった。家に帰れば、確実に自分を愛し、絶頂に導いてくれる父がいる。
そんな幸せな父との日々も、高校入学と同時に暗転する。
父が交通事故で亡くなってしまった。
こんな短期間に両親共に交通事故で失うなんてことが、ありえるのだろうか?
瑞希は神様を一生呪うことを心に誓った。
父の死後ひと月くらい、瑞希の記憶が抜け落ちていた。
葬儀や保険の手続きなど、伯父が手配してくれたのだと思う。
しばらく伯父の家に世話になった。伯父は一緒に暮らそうと言ってくれたが瑞希は断り、父も母もいないガランとした家に戻った。
父と上下の口で繋がりながら、幸せな一体感で充たされたセックスを思い出し、肉体が疼いた。
半ば投げやりになっていた瑞希は、声をかけてきた同級生に身体を預けた。
「瑞希、お前のエロい身体、前から
同級生は、雑に瑞希の服を剥ぎ、発情した動物のように呻きながら、瑞希の巨乳にむしゃぶりついた。
ろくな愛撫もせず、臭いチンポを喉の奥まで突っ込み、強引なイラマチオで射精する。
「このケツ、たまんねえ~!」
瑞希の巨尻を抱え、一本調子のピストン運動で、瑞希の快感が盛り上がる前に勝手に果てた。
早漏のくせに回復力だけは早く、あらゆる体位で瑞希の肉体を思うままに貪った。
同級生とのセックスの後に残ったのは、疲労感と虚しさだけだった。
年の近い男とのセックスでは、溢れる性欲の捌け口にされるだけだと知ったので、瑞希は夜の街で父と同じ雰囲気の中年の男を探した。
瑞希の巨乳と巨尻は、ただ歩いているだけで男の眼を惹く。
どの男も、瑞希の方から近づいて、ちょっと甘えるだけで、すぐに抱いてくれた。
「君、いやらしい身体してるね……」
声をかけた中年男は、同級生のようにガツガツすることなく、瑞希の肉体を味わいつくすようにネチっこい愛撫を続けた。
たまに顔にかかる中年男の臭い息のせいもあり、瑞希の肉体は反応はするが、心では嫌悪感しか感じられなかった。
そして瑞希は毎晩、違う男に抱かれた。
抱かれるたびに、肉体は交合の熱量で一時的に充たされるものの、心は寒いままだった。
何度男に抱かれても、「違う」という感覚しか湧いてこない。
セックスの後は、どの男もお金を渡してきたが、援交やパパ活ではないので、断った。
お金なら、両親が残してくれた遺産と保険金で困ることなどないからだ。
(やっぱり、パパじゃなきゃダメだ……)
父を亡くしたことで空いた瑞希の心は、何人の男に抱かれても埋めることはできないのだと、悟った。
ある日、父が涙を浮かべ瑞希を見つめている夢を見た。
(こんな私を見て、天国のパパが悲しんでるんだ……)
瑞希は見知らぬ男を漁るようなすさんだ生活から足を洗うことにした。
そして瑞希は真面目に学校に通い、就職することに決めた。
大学に行けるだけのお金はあったが、これ以上勉強することには興味なかった。
父との思い出を一生抱えて生きていこう、と瑞希は決意する。
もしかしたら、いつか瑞希を心の底から愛してくれる人が現れるかもしれない、という淡い希望を持ちながら。