「娘さん、怒ってましたね」
食堂で並んで食べながら、瑞希が言う。
昨夜の歓迎会の帰り、瑞希を抱き寄せ、キスしているところで娘の希美に声をかけられた。
なんと答えていいのか、裕也は言葉が出なかった。
「でも、娘さんの気持ち、わかるかな……パパを取られちゃうんじゃないか、って……」
瑞希は希美の嫉妬の感情がわかる、と言う。
「それにしても、娘さん、凄い美人ですね? 私なんか、絶対敵わないですよ……」
裕也は瑞希の言葉に苦笑してしまった。
「娘さんと私、どっちが好きですか? パパ」
「おいっ、パパってここで言うな!」
裕也は慌てて声を潜めて瑞希を
裕也の工場では、デジタル化が進んでいないので、製品ごとの機械の設定は未だに紙に記録していた。
三年ぶりに受注した仕事があり、その記録は第二倉庫に保管されていた。裕也は瑞希に三年前の書類を取って来るように頼んだ。
第二倉庫は、機械棟から少し離れたところにあり、古い書類や普段使わない機械の予備部品が置いてあった。
裕也の社内携帯に瑞希から着信する。
「木崎職長。書類が見つかりません!」
「一番奥の棚の、確か、二段目のダンボールに入ってると思うが……」
「う~ん。ちょっと、わかりません!」
「そうか、ちょっと待ってろ。そこ行くから」
裕也は第二倉庫に向かった。
事務棟と機械棟とも離れている第二倉庫は、普段から人気がない。
奥の書類棚に瑞希が、いた。
小首を傾げて微笑んでいる瑞希を見る。
可愛い、と思う。
昨夜、この娘を抱き寄せたときの柔らかい肉の感触を思い出す。
「職長。すみません。お手数かけます……」
裕也は、棚のダンボールを探った。どうやら瑞希に間違った指示を出してしまったようだ。
違う棚のダンボールを探している裕也の背中に、瑞希が身体を寄せてきた。
柔らかい巨乳が背中にあたる。
「おい……長坂……」
「パパ……」
「ここでパパって呼ぶな、と言っただろ」
裕也は振り返って瑞希と向かい合った。
「誰も見てませんよ……」
薄暗い倉庫で、窓から洩れた光が瑞希の潤んだ瞳を反射している。
瑞希が制服のベストのボタンを外した。
裕也は、息を呑んだ。
ブラウスのボタンにも手をかけ、ひとつ、ふたつ、と外していく。
レースのブラジャーのカップから零れそうなくらい盛り上がった乳肉が覗いた。
「おい……」
裕也は瑞希の手を制止しようと掴んだ。
瑞希はその手を胸の谷間に導く。
柔らかい肉に触れた裕也は慌てて手を引っ込めようとするが、瑞希はその手を強く乳房に当てた。
裕也の手が胸の谷間に挟まれ、滑らかな乳肉の感触が伝わってくる。
「パパ……私のおっぱい、自由にして、いいよ……」
「な……」
裕也が言葉を失っていると、瑞希が、がばっ、とベストとブラウスを広げた。
ブラジャーに包まれた溢れそうな双丘と、生々しい肩口を晒した瑞希。
背中のホックに手を回すと、ブラジャーの肩紐が緩み、カップに窮屈そうに収まっていた乳房が零れ出そうとしている。
「おい……長坂っ、やめろっ!」
ブラジャーが下にずり落ちて、ぷるん、とロケットのような迫力ある巨乳が突き出した。
大きめの乳輪にぷくりと桜色の乳首が勃っている。
瑞希は裕也の両手を自分の乳房にあてがった。
圧倒的な巨乳の柔らかい肉の感触に触れた裕也は、無意識に指を動かし、掴んでしまった。
指の間からはみ出した乳肉が零れている。
「あんっ……パパっ!」
切なそうな瞳で裕也を見上げる瑞希。
裕也は力をこめて乳房を揉み込んだ。
「はっ……あんっ!」
瑞希の甘い吐息が首にかかる。
切なげに眉を歪めた瑞希の瞳を見た裕也は、そっと顔を寄せ、瑞希の唇を塞いだ。
ちろちろと瑞希の舌が裕也の口に差し込まれてくる。
「んっ、んんっ……」
裕也も舌と唾液を荒々しく瑞希にからめた。
くちゃくちゃ、という水音と唇から漏れる荒い息の音が、静かな倉庫内に響く。
裕也のペニスはたちまち漲り、痛いくらい硬直していた。
工場内で部下の女性、娘と同じ歳の女性と抱き合っている、この状況を理性が警鐘を鳴らして止めようとする。
だが、同時に裕也の奥に眠っていた女の肉を求める欲情が滾っていた。
裕也は荒々しく瑞希の唇を吸い、左手で乳房を揉みしだきながら、右手で瑞希の円い尻をまさぐった。
「……あんっ、パパ……嬉しいっ!」
唇を外した瑞希が甘い声音で囁く。
裕也の背中に腕を回していた瑞希の右手が、作業ズボンを突き上げている剛直をまさぐる。
ゆっくりと肉棒の形を確かめた瑞希の指が、ファスナーにかかり、滾ったペニスを外気にさらした。
「パパのちんちん、大きくなっちゃったね……」
ちらりと裕也の顔を見て瑞希が肉棒を優しく指でしごく。
濡れた瞳で裕也を見上げる瑞希が、にひっ、と微笑むと、いきなりしゃがみ込んだ。
瞳をよせて、先端から先走り液を垂らした肉棒を愛し気に見つめた瑞希が、唇で亀頭にちゅっ、と軽くキスをする。
裕也は思わず下半身をびくりと反応させた。
瑞希は上目遣いで表情を窺うと、舌を出して、先端を弾いた。
「あっ……!」
裕也は情けない声を漏らしてしまう。
瑞希は、うふ、と微笑むとおもむろにペニスの先端を咥え込んだ。
肉棒が温かいぬめりに包まれ、裕也は、荒い息を吐き出し、顎を反らした。
瑞希は顔をゆっくりと前後させ、舌と唾液を肉棒に絡ませていく。
「んっ、ふんっ、ぶちゅっ、ううんっ、ぐちゅっ……」
淫靡な水音と瑞希の荒い息が静かな倉庫内に響く。
時折ちらりと表情を窺いながら、瑞希は裕也のペニスに健気に奉仕している。
「パパっ、じゅるっ、どう、ですか? はむっ……」
舌で肉棒を辿りながら、上目遣いで瑞希が訊いてくる。
「ああっ! 気持ちいいっ……」
裕也は思わず声を漏らしていた。
瑞希はさらに首を前後させる速度を上げ、肉棒を刺激してくる。
下半身に疼きが湧いてきた。自慰で自分の手で扱くのとは全く違う、生身の女によって引き出された疼きだ。
(いけない、工場内でこんなこと……)
脳内で理性が警鐘を鳴らしている。だが、下半身を震わせる快感は、理性を上書きしてしまう。
(ああ、俺は、この娘とセックスしてしまうのか……)
キスもフェラチオも亡き妻の冴子しか知らなかった裕也。
十五年という月日が過ぎ、性欲というものを枯らしかけていた裕也が、生身の女性の感触の記憶を蘇らせていた。
「んふっ、ぶちゅっ、んん……じゅぽっ、んっ、んっ、んんっ!」
瑞希がショートボブの髪を振り乱して、裕也の精を絞り出そうとしている。
その時、胸のポケットの社内携帯が鳴った。
工場長から呼び出しだ。
「はいっ、木崎です……」
瑞希にペニスを咥えられながら、裕也は工場長からの電話に出た。
「はい、はい……すぐに向かいます……」
携帯を切ると、激しく頭を振りながら肉棒を咥え込んでいる瑞希の頭を押さえた。
「長坂、悪い。工場長に呼ばれた……行かないと」
瑞希は動きを止めると、ゆっくりと唇を肉棒から抜いた。
にゅぷり、と亀頭が瑞希の唇から現れる。
唾液に塗れ湯気の立つペニスの先端と瑞希の唇に糸が引いていた。
希美が起き抜けの裕也の朝勃ちしたペニスを掴んだ後、朝食の席では、父娘は無言だった。
一日の仕事を終えた夕食の席で、腕を払ってしまったことについて、裕也は謝罪した。
今朝、希美が裕也のペニスを掴んだことついては、裕也は希美を責めなかった。
「パパが謝ることないよ……私がパパをびっくりさせちゃったから……」
希美がそう言ってくれたことで、裕也は安堵した。
「ところでパパ、何かあった?」
希美が訊いてきた。
「いや、別に……」
女の勘、というやつだろうか?
今日、倉庫で瑞希が裕也の陰茎を咥えた。
冴子とセックスした夢を見たせいだろうか。工場内で娘と同じ歳の瑞希の誘惑に抗うことができなかった。
一時の衝動に身を任せて、若い女性に触れたが、冷静に考えれば自分のような中年男に若い瑞希はふさわしくない。
瑞希は、裕也に亡き父を投影して慕ってくれてはいるが、それは気の迷いというものではないか?
そんなことを考えている裕也の様子を希美が心配そうに見つめている。
未だに下半身の疼きがじんわりと残っている。
あれだけ激しく瑞希に口淫されたが、射精はしていないからだろう。
今夜は早く寝てしまうことにした。
冴子が屹立した肉棒を右手で扱き、裕也の顔に目線を向け、舌を躍らせながら根元から亀頭まで舐め上げている。
「裕ちゃん、気持ちいい?」
冴子はそう言うと、唇で亀頭を含んだ。
「んっ……んんっ!」
裕也の肉棒が、ゆっくりと冴子に呑み込まれていく。
喉に当たったのか、冴子は眉を歪め、目尻に涙を浮かべながら、それでも一番深くまで咥え込んだままだ。
(ああっ……なんて気持ちいいんだ……)
裕也は恍惚となって、冴子の頭を撫でた。
(なんて愛おしい、俺の妻……)
冴子が頭をゆっくり上下させる。
舌と唾液の温かいぬめりが裕也の肉棒を包む。
下半身の疼きが徐々に昂ってくる。
「んっ、じゅるっ、んんっ、じゅぽっ、ふんっ!」
冴子の唇の動きが激しくなり、淫靡な水音も響いている。
陰茎の根元に耐えがたい射精欲が湧いてきた。
「ああっ、冴子、冴子おおっ!
「うん、じゅぽっ、いひよほっ! 射精ひてっ!」
裕也は眩しい光に包まれて、身体が浮き上がるような感覚になる。
「んっ、んっ、じゅるっ、ふんっ! じゅぽっ……」
夢から覚めた裕也のペニスが髪を振り乱した女に激しく咥えられている。
(誰だ? 冴子じゃない?)
女が顔にかかった前髪を払った。
「の、希美?」
娘の希美が、裕也にフェラチオをしている。
「おいっ! 希美っ! ダメだっ!」
裕也は反射的に希美の頭を掴み、陰茎から引き剥がそうとするが、希美は咥えた肉棒を離さない。
「あっ、ああああっ!」
その時、沸点に達した裕也の射精欲が爆ぜた。
尿道を白濁液が遡り、希美の喉に、びゅるっ、びゅるるっ、と飛び出していった。
「おっ……おおおっ……」
十五年ぶりに女に向かって射精した裕也。
めくるめく快感が、全身を震わせていた。
止めようと思っても、射精は長く続いた。
「んっ、んっ、んんんっ……」
希美は眉を歪めて注ぎ込まれた裕也の精液を喉を動かして飲み込んでいる。
「希美……なんてことを……」
希美はゆっくりと肉棒から唇を抜いた。
唾液が幾筋か希美の唇と裕也の亀頭に橋を架けている。
はあ、はあ、と荒々しい呼吸をしている希美の口の端には白い精液が付いていた。
「ダメだ……希美……こんなこと……」
裕也が力なく呟く。父娘でフェラチオからの口内射精など、許されることでは、ない。
裕也の理性が脳の片隅でチカチカと警告灯を光らせている。だが、長年溜め込んできた精を解き放ったことで、全身に幸福感が漲っていることを、裕也は否定できなかった。
「パパ、気持ち良かった?」
ご飯美味しかった? とでも言いそうなニュアンスで希美が微笑んだ。
裕也は言葉を失ってしまった。
とても、気持ち良かったから、である。
「私、ママに訊いたの。パパのおちんちん食べてたけど、美味しいの、って……」
裕也は驚きで眼を見開いた。初めて聞いた。幼い希美は、両親のセックスを目撃していたのだった。
「ママ、言ってた。パパはおちんちん咥えると、とても喜ぶんだって……」
母と娘がこんな会話をしていたなんて……裕也は息を止めていた。
「パパ、ママの名前を呼んで