周りのお世話に疲れ切った虹夏ちゃんがぼっちに癒してもらうお話です

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第1話

虹夏side

 

「妹ちゃ~ん、何か晩ご飯のあまりって無い~? 後お風呂貸して~」

「伊地知先輩また親と喧嘩しちゃったんで家出させてください!」

「虹夏すまん。お前も忙しそうだったから洗濯でもしようとしたんだけど、お前のお気に入りの服が色移りしちまった……」

「虹夏、学食のカレー奢って。後部屋が散らかってきたから東京寄りの埼玉まで片付けに来て」

 

「……や、やってられるかあああああああああああああああ!!」

 

 

 

 

ぼっちside

 

 12月31日、今日は大晦日。

 今年もバンドや学校で色々な事があったけど無事に何事もなく年を越せそう、と思っていたんだけど……。

 

「あ、あの、虹夏ちゃん。どうしたんですか……?」

「…………」

 

 どういう訳か私は大晦日に虹夏ちゃんのお家に呼び出されてこたつに入って向かい合っていた。な、なんで? 私何かしたっけ? いつまでも人見知りの陰キャで迷惑はかけてるかもだけど……。はっ! もしかして我慢の限界に来て遂に結束バンドをクビに……!?

 

「あのさ……」

「ひぃ! クビにしないで下さい!!」

「何の話!?」

「だ、だって私が迷惑をかけ過ぎたからクビにするために呼び出したんじゃ……」

「違う違う! まぁでも呼びだした理由はちょっと近いけど……」

「や、やっぱり……!」

「だから違うって! そもそも迷惑かけられてクビにするって話ならどっちかっていうとリョウをクビにするし!」

「そ、それも駄目です!」

「いやリョウもしないから!」

 

 そ、それなら良かった……。でもそうなるとどうして呼び出されたのか皆目見当もつかない。しかも呼び出されたの私だけみたいだし。

 

「ごほん。それで今日呼び出した理由なんだけど、……普段の私を見てぼっちちゃんはどう思う?」

「え? 普段の虹夏ちゃんですか?」

「うん」

 

 え、どういうこと? でも思ったことをありのままに言うなら……。

 

「に、虹夏ちゃんはすごく優しくて、すごく良い匂いで、天使みたいに可愛いくて……!」

「めちゃくちゃ褒めてくる!? 嬉しいけどそういう事じゃなくて!」

「じゃあ……?」

「えーっと、さ。私」

 

 

「すっごく頑張ってると思わない?」

 

 

 ……え?

 

「頑張ってる、ですか?」

「そう!」

「そ、そうですね。虹夏ちゃんは結束バンドの全体的な管理をしてくれてますし、その上大学にまで行って学業もしっかりしててすごいなって……」

「ありがとう! でもそれは私が自分で選んだことだからいいの!」

「は、はぁ」

「私が言いたいのはね。喜多ちゃんが偶に起こす暴走、家事が出来ないお姉ちゃんのお世話、廣井さんに餌やり。特にリョウの育児! もうね、負担がすごいの!」

 

 あー……。確かに虹夏ちゃんのマルチタスクぶりはすごいもんな。

 

「私だってさぁ、誰かに甘えたいって思ったりもするんだよ!? でも皆頼ってくるから甘えにくいし!」

「そ、そうですよね。いつも面倒掛けちゃってすみません……」

「……ぼっちちゃんは偶にフォローする事もあるけど最近はそうでもないよ?」

「え?」

「会ったばかりの頃は今までにいなかったタイプだから色々と困惑したけどさ、ぼっちちゃんって割と自力で何とかするからそこまで手がかからないんだよね。むしろいざって時私の方が頼りにしてたりするし」

「そ、そうだったんですか」

 

 な、なんかちょっと、いや。すごく嬉しいかも……。私なんかが虹夏ちゃんの助けになれてたんだ……!

 

「うへへへ、私は虹夏ちゃんのヒーロー……」

「また分かりやすく調子に乗ってるな……。でも丁度いいか。それで、さ。今日ぼっちちゃんを呼び出したのはお願いしたいことがあったからなんだ」

「あ、はい! どうぞなんなりと!」

「その意気やよーし! じゃあ早速!!」

「はい!」

「ゴロンして!」

「はい! ……はい?」

 

 ゴロン? ゴロンってなに?

 

「そのまま仰向けにゴロンって寝っ転がって。あ、コタツからは出てね。ホットカーペットは付けてるから」

「あ、はい……?」

 

 全然意図が分からないけど虹夏ちゃんに言われた通りにコタツから出て仰向けになる。

 すると虹夏ちゃんが私に近寄ってそのまま

 

「よいしょ。ふぅ、柔らかい……」

 

 ジャージのファスナーを開けて胸に顔を埋める形で私の上で寝た。……私の上で寝た!?

 

「ににににににに虹夏ちゃん!? 何してるんですか!?」

「おっぱい枕だけど?」

 

 おっぱい枕だけど!? どうしよう虹夏ちゃんが疲れすぎて壊れた!?

 

「今私が求めてるのは癒しなの! だから今日はぼっちちゃんには私を甘やかしてもらって、今年一年の疲れを癒してもらいます!」

「は、はぁ……」

「ほらぼっちちゃん何してるの? ハグしてよハグ」

「ヴェッ!?」

「ハグはストレスの32%を軽減するって言われてるんだよ。だから早くハグプリーズ」

「は、ははははいぃ……!」

 

 虹夏ちゃんの要望通りに背中に手を回して抱きしめる。に、虹夏ちゃん細くて強く抱きしめたら折れそう……!

 

「もうちょい強くギュッとして」

「で、でも虹夏ちゃん折れちゃうんじゃ……」

「いやそこまでか弱くないから。そもそもぼっちちゃんの腕力じゃ枯れ枝も折れないでしょ」

 

 た、確かに!

 

「そういう訳だから。はい、ぎゅー」

「は、はい。ぎゅー……!」

 

 虹夏ちゃんを強めに抱きしめる。……虹夏ちゃん小さくて柔らかくて、それに丁度虹夏ちゃんの頭が鼻の所に来てすごく良い匂いがする……。これ癒されてるの私の方なのでは?

 

「あ〜〜〜〜……」

「ど、どうでしょう?」

「すっごく良いよ〜。癒される……」

「へ、へへ。なら良かったです」

 

 爆乳陽キャならともかく私みたいなのに胸に肉が付いてても仕方ない、っていうか肩が凝るし足下が見辛くて邪魔だって常々思ってたけど、こうして虹夏ちゃんのお役に立てるならあって良かったな。

 でもいつもしっかりしてる虹夏ちゃんがこうも甘えるだなんて、よっぽど疲れてたのかもしれないな。正直私なんかが虹夏ちゃんをちゃんと癒してあげられるか自信は無い。無いけど……。

 

「……よし。に、虹夏ちゃん」

「ん? なぁに?」

「ほ、他にして欲しい事があったら何でも言って下さい。私に出来ることなら何でもします」

「……良いの? 大晦日にこんな馬鹿な事で急に呼び出しちゃったし、もうちょっとこのまま甘えさせて貰ったら後は私がぼっちちゃんの事をもてなそうと思ってたんだけど」

「良いんです。虹夏ちゃんは本当に頑張り屋さんだから、甘えたい時には甘えるのも大事だと思います。そ、それに……」

「それに?」

「に、虹夏ちゃんが疲れてるのにこんな事を言うのは不謹慎かもしれないですけど、私嬉しいんです」

 

 虹夏ちゃんが甘えたいって思った時に呼んだのがお姉ちゃんの店長さんでもなく、付き合いの長いリョウさんでもなく、仲の良い喜多ちゃんでもなく私を選んでくれたのが嬉しくて嬉しくて仕方ない。

 本当に私に出来ることなら全部してあげたい。心からそう思う。

 

「だ、だから遠慮なんてしないで下さい。私なんかじゃ頼りないかもしれませんけど虹夏ちゃんの事、全力で受け止めます!」

「ぼっちちゃん……」

 

 虹夏ちゃんの私を見上げる潤んだ瞳を隠すように、私の胸に顔を埋めて虹夏ちゃんがギュッと抱き着いた。

 

「……ありがと。ぼっちちゃん」

「へ、へへへ」

「じゃあ早速だけどさ、今日お泊りしてくれる? 今日お姉ちゃんはPAさんや廣井さんと呑んでくるって言ってたから気兼ねもしなくていいしさ」

「は、はい!」

「で、ね。それから……」

 

 

 

 

 

 

 虹夏ちゃんのお願い、その①

 

「ど、どうでしょうか虹夏ちゃん。力加減は……」

「あ”~~~い”い”よ”~~~……。もうちょい上もお願い……」

「あ、はい」

 

 ――ぎゅっ、ぎゅっ、ぐりぐり……

 

「ふへぇ……そこそこ……」

 

 虹夏ちゃんの最初のお願いはマッサージだった。今は腰を揉んでるけどすごく硬い。取り合えず分かりやすく体の癒しが欲しかったのかな?

 

「すごく凝ってますね。こことか、どうでしょうか」

 

 虹夏ちゃんの腰の際を両手で力を入れて押し込む。

 

 ――ぐっ、ぎゅぅぅぅぅぅぅっ……

 

「効、くぅぅぅぅぅ……! はぁぁ……。この家の家事だけじゃなくリョウの家も頻繁に面倒見に行ってるからねぇ」

「べ、勉強も頑張ってますもんね。私も作詞で座りっぱなしになることがありますけど背中とか疲れますよね。こことか……」

 

 ――ぐっ、ぐっ、ぐぐぐ……!

 

 腰を押し込んでいた手をそのまま背中まで登りながら押し込んでいく。

 

「はぁ……、そこそこ……。そっかぁ、ぼっちちゃんも作詞とかで体凝ってるんだ」

「で、ですね。少しだけ」

「じゃあ私もぼっちちゃんの事マッサージしたげるね。私も結構マッサージ上手いんだ」

「あ、ありがとうございます。でも今日は……」

 

 今度は虹夏ちゃんの反対側の腰と背中をグリグリと揉み解していく。

 

「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”……」

「虹夏ちゃんの事をしっかり癒しますので」

「ありがとおおぉぉぉ……」

 

 

 

 

 虹夏ちゃんのお願い、その②

 

「に、虹夏ちゃん出来ました」

「ありがとーぼっちちゃん。うん、良い香り。美味しそう」

 

 虹夏ちゃんの次のお願いは夜ご飯を作ってほしいとの事だったので、大晦日の晩ご飯と言えば年越しそばなので簡単にだけどおそばを虹夏ちゃんに作った。

 

「昆布とかで出汁を取ったりとかちゃんとしたやり方が分かんないんで適当に調味料で味を調えただけですけど……」

「充分だよ充分! そんな贅沢な事言わないって。早く食べようよ」

「あ、はい」

 

 虹夏ちゃんと一緒に手を合わせて、いただきます。ふー、ふー……、ズルル、はふはふ……!

 

「はぁ、美味しい……。やっぱり大晦日はお蕎麦だねぇ」

「で、ですね。普段中々食べないですけど、久しぶりに食べるとホッとします」

「わっかるー。インスタントだとラーメンを選びがちだけど、たまにこの優しい味がほしくなるんだよね」

 

 言いながら虹夏ちゃんが私が作ったそばを美味しそうに啜る。……へへ。

 

「ん? どうしたのぼっちちゃん。こっち見て笑ってるけどなんか付いてる?」

「あ、い、いえ。虹夏ちゃんが私が作ったお蕎麦を美味しそうに食べてくれてるのが嬉しくて」

「あーそれも分かるな。やっぱり自分が作ったご飯を美味しそうに食べて貰えると嬉しいよね」

「は、はい。それと……」

「それと?」

「何だかこうして、虹夏ちゃんとお蕎麦を食べながら年を越せるなんて家族になったみたいだなって……」

 

 う、浮かれすぎかな? でももし家族になるとしたら私は伊地知ひとりになるのかな? それとも後藤虹夏ちゃん? ど、どっちも捨てがたいなぁ。でもどちらかと言えば後藤虹夏ちゃんの方がうへへへへへ。

 

「うへへ……」

「……ふ〜ん、ぼっちちゃんは私に嫁入りしてほしいんだ?」

「どぅえ!?」

 

 エスパー!?

 

「ぼっちちゃんの考えなんてお見通しだよ」

 

 アホ毛をピコピコさせて私の思考を受信する虹夏ちゃん。それにしても的確過ぎやしませんか……?

 

「あばば、私のキモイ考えが全て読まれちゃう……」

「ぷぷ、ごめんね。でも私、今喜んでるんだよ?」

「え?」

「だってぼっちちゃんが私と同じこと考えてくれてたから」

「同じことって……」

 

 そ、そそそそれって、後藤虹夏ちゃんをって事……!?

 

「いやそっちじゃなくて」

 

 また読まれた!?

 

「家族になったみたいってやつだよ。……ぼっちちゃんを呼んだのも甘えたかっただけじゃなくて、こうして一緒に年越し蕎麦を食べたかったからなんだ」

「わ、私とですか?」

「うん。こうして炬燵に入って、年越しそばを食べて、一緒にいて。そうしたらぼっちちゃんと家族みたいになれるかなって思ってさ」

「虹夏ちゃん……」

「そしたらぼっちちゃんまで家族になったみたいって言ってくれてさ。しかも……」

 

 虹夏ちゃんが手を伸ばして私の手を握って指を絡める。え、え?

 

「後藤虹夏だなんて、ふふ。……本当になっちゃおうか?」

「しょ、しょしょしょ、しょれって……!?」

「……なーんて」

 

 虹夏ちゃんが手を離す。

 

「結束バンドだってまだまだこれからなのにそんな結婚だなんて考えらんないよ」

「で、ですよね」

 

 や、やっぱり流石に浮かれ過ぎだよね。はぁ……。と、そんな風に落ち込んでいると虹夏ちゃんがふと私の隣に来て耳元で

 

「だからこの話はまた今度、ね」

 

 と、そう囁いた。

 

「……ねぇぼっちちゃん、ご飯食べ終わったら一緒にお風呂入ろうよ。身体洗ってほしいな」

「え!? お、おおおお風呂!? しかも身体をですか!?」

「うん、お願い」

「で、でもそれは流石に……!」

「甘やかしてくれるんだよね?」

「……はい」

 

 

 

 

 

 

 それから食べ終えた食器を片付けて、今私は虹夏ちゃんと一緒にお風呂に入って背中を流していた。

 

「に、ににに、虹夏ちゃん……、力加減はいかがでしょうか……?」

「うん、大丈夫だよ。それよりぼっちちゃん、目隠ししてたら洗いにくくない? 外しなよ」

「い、いえ。わわわ私ごときが下劣な者が虹夏ちゃんの御肌を拝もうなど万死に値しますので……!」

「私は王族か何かか?」

「天使です」

「そこは淀みなく答えるんかい!」

 

 天使たる虹夏ちゃんの裸を見るなんて私が見るだなんて……! で、でもタオル越しとはいえ虹夏ちゃんの肌を触って、それに目隠ししてるからか余計に虹夏ちゃんの裸を想像しちゃって何か逆に変な気分に……。

 

「あ、あああの、そろそろ背中綺麗になったと思われますが……!」

「うん、そうだね。……ねぇ、そのタオル貸してくれる?」

「え? は、はい」

 

 なんだろう。交代して次は虹夏ちゃんが私の背中を洗ってくれるのかな?

 

「しっかりタオルで泡立てて、わしゃわしゃわしゃ、っと……。よし、ぼっちちゃん手を出して」

「はい?」

 

 虹夏ちゃんに言われるがまま両手を差し出す。すると手の上になにかモコモコしたものを渡された。これは……泡?

 

「えっと……?」

「ほーら、早く洗ってよ」

 

 虹夏ちゃんが泡を持った私の手を掴んで、そのまま滑らかな感触のする何かに押し付けた。……これって、まさか、まさか……!

 

「虹夏ちゃん、これって……!!」

「私の肩だよ」

 

 や、ややや、やっぱり……! しかもこれって虹夏ちゃん私の方向いてるよね!?

 

「な、なんで……! 背中洗い終わったんじゃ……!?」

「ん? 私背中を流してなんて言ってないよ? 『身体』を洗って、って言ったんだよ」

 

 た、確かにそう言ってたけどこういうのって普通背中だけなんじゃ……!

 

「……早く洗ってくれないと冷えちゃうんだけど?」

「あ、ひゃ、ひゃい! で、でもせめてタオルで!」

「タオルでゴシゴシ洗われたら皮膚的にちょっとなー。特に前はデリケートだし?」

 

 んふふ、なんて虹夏ちゃんの笑い声が聞こえてくる。……ええいもう、ままよ!

 

「あ、最初は腕からなんだ?」

 

 と、取り合えず腕を洗ってお茶を濁そう。って思ったけど、虹夏ちゃんの腕ぷにぷにで触ってて気持ちいい……。太ってる訳じゃなくて程よくお肉がついてて、すっごく女の子の腕って感じがする……。

 でも腕なんてすぐ洗い終わってしまって、もう後はどこ触っても犯罪だ……!

 

「ぼっちちゃん?」

「あ、あばば……」

「……」

 

 踏ん切りがつかずに虹夏ちゃんの鎖骨の辺りでぷるぷる震えていた手に柔らかい感触が重なる。これ、虹夏ちゃんの手?

 

「私だって恥ずかしくない訳じゃないんだからね?」

 

 そのまま虹夏ちゃんが私の手を押し付けたまま滑らせて、私の手のひらに一際柔らかい感触が収まった。

 これ、これ、もしかしなくても虹夏ちゃんの、お、おっぱ……。

 

「……ぼっちちゃん、あのね。私もとんでもないことしてる自覚はあるんだ。でも、ぼっちちゃんが私に甘えてもいいって。何でもしてくれるって言ってくれたから」

 

 ……? 虹夏ちゃんの手、震えてる?

 

「ぼ、ぼっちちゃんの優しさに付け込んで私こんなことしちゃって、付き合ってる訳でもないのに。でも何か抑えられなくなっちゃって。……大好きなぼっちちゃんに全部、受け止めてほしくなっちゃって……」

 

 声も震えてる……。そっか、怖いんだ虹夏ちゃん。

 

「……手、離すから。後はぼっちちゃんが、決めて」

 

 私の手に重なっていた温もりが離れる。

 ……私だって虹夏ちゃんの事は大好きだ。でも。だから、勢いでこんな事をしていいのかって気持ちはある。虹夏ちゃんの事は大切にしたいし。

 だけど、虹夏ちゃんが私に甘えてくれてる。あのいつだって笑顔で私達を安心させてくれてる虹夏ちゃんが。

 応えなきゃ……、違う。それじゃ義務感だ。応えたいんだ。私が、私の意思で。虹夏ちゃんの気持ちに応えるんだ。

 

「……洗うの、続けてもいいですか?」

「うん、お願い。でも、その前に……」

 

 私の視界が急に明るくなって、私の目の前に産まれたままの姿の虹夏ちゃんが現れる。虹夏ちゃんが私の目隠しを外したんだ。

 

「ちゃんと見ないと綺麗に出来ないでしょ? だからちゃんと、見てよ」

「は、はい。……あ、あの」

「ん?」

「き、綺麗です」

「……バカ」

 

 虹夏ちゃんの胸に添えられていた手を動かす。痛くない様に優しく、ゆっくりと。

 

「……っ」

「い、痛くないですか?」

「だ、大丈夫。くすぐったい、ていうか、その……。取り合えず大丈夫だから」

「は、はい」

 

 そのまま虹夏ちゃんの胸を手で洗う。……虹夏ちゃんの胸、すごく柔らかい。弾力だけで言えば私の胸に付いてる駄肉の方があるんだけど、こんな無価値な脂肪の塊と違って虹夏ちゃんの胸は最高の感触だ。いつまでも触っていたくなる。

 

「……」

「ふっ……んっ……」

 

 無心になって虹夏ちゃんの胸を優しく撫でる様に洗う。すると、虹夏ちゃんの乳首が主張していることに気付いた。……無意識に唾を飲み込んでしまった。ここも洗わないと、だよね。

 虹夏ちゃんの主張しているピンク色の綺麗な乳首に指を這わせる。すると。

 

「ふぁ、ん……!」

 

 虹夏ちゃんが一際大きく体を震わせた。

 

「……続け、ますね」

「う、ん……。ひゃっ……!」

 

 虹夏ちゃんの乳輪を、乳首を指で弄る度に虹夏ちゃんが身体をビクビクと震わせながら背中を反らせる。多分無意識なんだろうけど危ないので背中に手を回して倒れないようにして、もう片方の手で虹夏ちゃんの胸を洗う。

 ……虹夏ちゃんの胸、美味しそう。食べたら美味しいのかな? ……ぱく。

 

「ひゃ! ちょ、ぼっちちゃん!?」

 

 こ、これは……!

 

「苦い……」

「当たり前でしょ、ボディーソープ付いてるんだから……」

 

 そ、そうだった。虹夏ちゃんの胸に夢中で飛んじゃってたけど、今は一応虹夏ちゃんの身体を洗ってるんだった。

 

「もう、本当におバカなんだから。……そんなに私の胸良かった? あんまり揉み応え無いと思うんだけど」

「そ、そんな事ありません! 虹夏ちゃんの人間性を体現したかのような慎ましいおっぱいは最高です!」

「誰の胸が慎ましいって?」

 

 あだだだだ!? 虹夏ちゃんのアイアンクローが! 褒めたのに!?

 

「まったくまったく。胸はそろそろいいでしょ? そろそろ、あの……下も、洗ってよ……」

「下」

 

 視線を下に移す。下に行き過ぎた私の視線は虹夏ちゃんの足の指、ふくらはぎ、太もも。そして虹夏ちゃんの大切な……。

 

「そ、そこまでマジマジと見られるのも恥ずかしいんだけど……」

「ご、ごめんなさい。じゃ、じゃあ足を洗いますので足を上げて貰ってもいいですか?」

「う、うん」

 

 虹夏ちゃんが私に向けて大切な場所が見えない様に恥ずかしそうに控えめに足を上げる。

 

「あ、あはは。どうせこの後洗ってもらうのにね」

「い、いえ。私も今は、その、見えない方が助かりますので……」

「そうなの?」

「は、はい。あの、わ、私結構限界で。見えちゃったらまだ足を洗ってないのに、……手を、伸ばしちゃいそうで……」

「そ、う、なんだ……」

「ご、ごめんなさい」

「謝らないでよ。……嬉しい、から」

「……足、洗いますね」

「うん」

 

 ボディーソープを手に新しく出して、虹夏ちゃんの足を洗う。足の指先から太ももまで、丁寧に、丹念に洗う。虹夏ちゃんのスベスベの脚の感触を楽しみながら。

 

「私の脚、太いよね。ドラムやってると筋肉がついちゃって」

「い、いえそんな。すっごくスベスベでいつまでも触っていたいくらいですし。それにギターを頑張ったら指先が硬くなるように、それは虹夏ちゃんがドラムを頑張って来た証なので、誇っていてほしいです」

「……そっか。そうだね。ありがと、ぼっちちゃん」

「うへへ……」

 

 そして虹夏ちゃんのもう片方の足も洗い終わった。

 

「……そ、それじゃあ虹夏ちゃん。次はお、お尻を洗いますので立ってもらえますか?」

「う、うん」

 

 椅子から立ち上がってくれた虹夏ちゃんの背に両手を回して、虹夏ちゃんのお尻をわし掴む。

 

「わ、すご……」

 

 柔らかい。おっぱいを触っていた時とはまた違う柔らかだ。おっぱいはどんどん指が沈んでいく様な柔らかさだったけど、虹夏ちゃんのお尻は張りがあって、でも程よい弾力があって触っているとすごく興奮してくる。

 虹夏ちゃんのお尻を全体的に撫でまわしたり、時には下から持ち上げる様に揉みまわす。

 

「や……。ぼっちちゃんのお尻の洗い方、やらしい……」

「す、すみません。でも手を止められなくて……!」

 

 そ、そうだ。お尻を洗うって事は、あ、あそこも洗わなきゃだよね。

 

「え、あ! ぼ、ぼっちちゃんそこは!!」

 

 虹夏ちゃんのお尻の割れ目に指を差し込むと指先に肌とは違う感触が当たる。こ、これが虹夏ちゃんのお尻の穴……!

 

「だ、駄目そんなところ! 汚いから!」

「じゃ、じゃあ綺麗にします……!」

「そういう問題じゃ……! ひぁ……!」

 

 虹夏ちゃんのお尻の穴を指先でクリクリと弄ると虹夏ちゃんがガクガクと身体を震わせて、立っていられないのか私にしがみつく。

 

「に、虹夏ちゃん気持ちいいんですか?」

「人を変態みたいに言わないで……!」

 

 でも虹夏ちゃんの身体の力がどんどん抜けてきてる。

 そしてそのままお尻の穴を優しく弄っていると、穴に少し指が吸い付くような感覚が……。もしかして、指、挿入いる……? ……少しだけ……。

 

「あ! あ!! ぼっちちゃん!? それ、は……!」

 

 指を立てて力を入れると少しだけ指先が埋まる。……すごい、このまま全部……!!

 

「……ぼっち、ちゃん……!」

 

 だけど指を更に挿入れようとした瞬間、虹夏ちゃんの怯えたような震えた声が熱に浮かれた私の脳みそに届いた。

 

「ぼ、ぼっちちゃんがね、どうしてもそこもって言うなら受け入れたいの。受け入れたいよ? で、でも……私そこはまだ怖いから……!」

「あ……」

 

 ば、馬鹿だ私。自分の欲求に負けて一番大事な人を怯えさせてどうするんだ。

 少しだけ挿入れてしまった指を、虹夏ちゃんからゆっくり引き抜く。

 

「あ……」

 

 引き抜くと同時に虹夏ちゃんの身体の力が完全に抜けてしまったので、虹夏ちゃんを抱きしめてお風呂のマットの上に優しく寝かせた。

 

「はぁ、はぁ、ぼっちちゃん……」

「ご、ごめんなさい。わ、私虹夏ちゃんに酷い事……!」

「……んーん。優しいぼっちちゃんがちょっと暴走しちゃうくらい私に夢中になってくれるのは、嬉しいんだ。ぼっちちゃんが望んでくれるならさっきのも受け入れたかったんだけど、あそこはまだちょっと心の準備が出来てないからさ」

「う、うぅ……」

 

 虹夏ちゃん優しすぎるよ。本当に天使だ……。

 

「一生ついていきます……」

「何バカな事言ってるの。……でも、ふふ。一生か」

 

 虹夏ちゃんが嬉しそうにクスクス笑う。私何か変な事言ったかな?

 

「あ、あの、続きどうしましょうか? 怖がらせちゃいましたし、また日を改めて……」

「……ここまでしたのにこんな所で打ち切られたらそっちの方が辛いよ。お願い、最後までぼっちちゃんの手で、指で洗って?」

 

 仰向けに寝た虹夏ちゃんが私を見上げたまま脚を広げる。私を、受け入れる為に。

 

「最後まで、甘えさせて?」

「分かり、ました。優しく、優しく洗いますので」

「うん、お願いします。あ、でもその前に……。ぼっちちゃんちょっと良い?」

 

 虹夏ちゃんが指先で私をちょいちょい、っと手招きする。何だろう?

 虹夏ちゃんの誘われるままに顔を近づける。すると上半身を急に起き上がらせた虹夏ちゃんの顔が視界いっぱいに広がって。

 

「ん……」

 

 私の唇に、世界一愛しい人の唇が重なった。

 

「ぷぁ……。に、虹夏ちゃん……」

「えへへ、急にごめんね? 順序が色々とバラバラだけどさ、でもせめてキスくらいは先にしておきたかったんだ」

 

 お風呂マットの上にまた仰向けに寝て舌をペロっと出す虹夏ちゃん。こんな事されたらもう、いよいよ我慢できない。

 

「あ、あの虹夏ちゃん。もう一回キスしても良いですか?」

「……一回なんて言わないでよ。何回でもして?」

「虹夏ちゃん……!」

「んむ……ちゅ、ぷぁ。ぼっちちゃ、んぅ……」

 

 我慢しきれずに虹夏ちゃんに仰向けになっている虹夏ちゃんの身体に重なって、何度も唇を落とす。柔らかい、それに甘く感じる。美味しい。好き、好き、好き。虹夏ちゃん、虹夏ちゃん。

 

「好きです、好き。虹夏ちゃん……!」

「私も好き。大好き。ぼっちちゃんが好き……!」

 

 虹夏ちゃんが私を離さない為かキスしたまま私の頭に腕を回して、次第に私達のキスは舌を絡め合い深いキスになっていった。

 

「ちゅ、あむ……虹夏ちゃ……」

「れる、ちゅぅ……、ん、じゅる……」

 

 虹夏ちゃんを味わうかの様に虹夏ちゃんと舌を絡め合う。虹夏ちゃんの熱い舌が、柔らかい舌が、甘い舌があまりに極上過ぎて一生続けていたいとさえ思ってしまう。

 だけどキスを続けていると虹夏ちゃんが少し苦しそうにしていることに気付いた。

 

「ぷは……。だ、大丈夫ですか虹夏ちゃん」

「ん、く……。こく……」

 

 何かを飲み込んでる?

 

「はぁ、はぁ……。ご、ごめんね、ぼっちちゃんの唾液が上手く飲み込めなくて口の中に溜まっちゃって、危うく咽るところだったよ」

 

 私の唾液!? そ、そうか。私が上で虹夏ちゃんが下だからあんな風にキスしてると虹夏ちゃんの口の中に流れ込んじゃうんだ。

 わ、私の唾液なんておぞましい物を虹夏ちゃんに飲ませちゃうなんて……! しかもちょっと喜んでる私がいるのが余計に最悪だ!

 

「……甘くて美味しかったよ?」

「っ!!」

 

 エッチすぎます虹夏ちゃん……!

 

「ね、そろそろ……。今ので私、もう我慢出来なくて……」

「あ、は、はい!」

 

 虹夏ちゃんの薄く陰毛が生えた割れ目に指を這わせる。

 

「あ……」

「さ、触りますね」

「うん……、いっぱいぼっちちゃんを、感じさせて……」

 

 虹夏ちゃんの言葉に興奮して全身の毛が総毛立つ。そして虹夏ちゃんの割れ目を指でなぞる。

 

「ふぁ、あ……!」

「……や、優しく洗っていきますね」

 

 正直全く余裕がない。何とかギリギリのところで理性を保って優しく洗ってるけど、本音を言えばすぐにでも虹夏ちゃんの一番大切な場所に指を挿入れて掻き回したい。

 だけどさっき暴走して虹夏ちゃんのお尻の穴に指を挿入れようとしてしまったんだ。同じ間違いは犯せない。それにあくまで虹夏ちゃんを甘やかせるのが目的なんだから私が欲求のままにしてちゃ意味がない。

 

「はぁ、はぁ、んぅ……! 気持ち、いい……!」

 

 虹夏ちゃんの筋を優しくなぞっていると、虹夏ちゃんの陰核が硬くなっているのを指で感じた。……感じてくれてるんだ、私の指で。嬉しいな。

 虹夏ちゃんにもっと気持ち良くなってもらう為に、大きくなった陰核を指で優しく愛撫する。ここはデリケートだから、慎重に優しく……。

 

「あ、は……、ひぅ……!」

「だ、大丈夫ですか?」

「だ、だいじょう、ぶ……! 続けて……!」

 

 虹夏ちゃんの様子を見ながら優しく愛撫を続ける。

 そのまま愛撫を続けていると虹夏ちゃんの絶頂が近づいてるのか喘ぎ声が大きくなっていく。

 

「あ、あ、あ! ぼっ、ち、ちゃ……! キちゃ、う……!! キちゃう!!」

「は、はい。そのまま気持ち良くなって下さい」

「あ、ああ!! クる! クる!! イク、イッちゃう!! ん、んうううぅぅぅぅぅっっ!!」

 

 虹夏ちゃんが大きな喘ぎ声をあげると同時に、背をのけ反らせながら絶頂を迎えた。

 

「はあ! はあ! あぁ……!!」

 

 中々絶頂が収まらない虹夏ちゃんを優しく抱きしめると、虹夏ちゃんも私の背中に手を回して力を入れて縋る様に私に抱き着いた。背中に虹夏ちゃんの爪が引っかかって痛いけど、今はそれさえも愛おしい。

 そしてようやく落ち着いてきた虹夏ちゃんが力を緩めてくったりと脱力した。

 

「や、やり過ぎちゃいましたか?」

「はぁ、はぁ……、うぅん。すごく良かったよ。でも、さ。まだ残ってるとこ、あるよね?」

 

 虹夏ちゃんが少しの不安と、期待を込めた瞳で私を見る。そう、虹夏ちゃんの一番大切な場所がまだ残ってる。

 虹夏ちゃんも息が絶え絶えだけど私ももう限界だ。

 

「はい、最後まで続けますね。……あ、でもその前に」

「ぼっちちゃん?」

 

 シャワーを取って虹夏ちゃんの身体に付いているボディーソープを洗い流していく。虹夏ちゃんが寝たままだから顔に掛からない様に慎重に。

 

「に、虹夏ちゃんの中をボディーソープまみれにする訳にはいきませんので」

「うん、ありがとう。はぁ、温かいお湯が気持ちいい……」

 

 ちょっと冷えてたのか温かいシャワーにうっとりする虹夏ちゃん。感じてた時の熱もあるのかすごく煽情的な表情をしてる。……ちょっとだけイタズラしちゃおう。

 

「ふぅ……。って、ひゃぅ!? ぼ、ぼっちちゃん何してるの!?」

「あ、洗ってるだけですよ?」

 

 そう、洗ってるだけ。シャワーを虹夏ちゃんの秘部に至近距離で当てて洗ってるだけ。……うへへ。

 

「そ、そんないやらしい笑顔しといて洗ってるだけとか、んぅ……!」

「か、感じてるんですか? 洗ってるだけなのに」

「も、もう! イッたばっかで敏感に、なってるのぉ……!」

 

 へ、へへ。でも虹夏ちゃんも文句言いながら脚を閉じないんだよね。閉じればもうそれで当たらないのに。

 だけど気持ちよさそうにしてる虹夏ちゃんを見てたら私の方が我慢の限界が来てしまった。

 

「イジワルしちゃってすみません。……じゃあ今度こそ、最後まで」

「うん。お願い、します……」

 

 虹夏ちゃんの膣に中指を添える。何度か指でなぞって入り口を確認して、指先を入り口に当てると虹夏ちゃんの身体がビクッと反応した。

 

「挿入れます、ね」

「はい」

 

 そして虹夏ちゃんの腟内に、指を沈めていった。

 

「は、あぁ……」

 

 指を沈めていくごとに虹夏ちゃんが切ない声をあげる。更にズブズブと、虹夏ちゃんの熱くて狭い腟内を掻き分けて指を挿入れていく。痛くないように慎重に。

 

「だ、大丈夫ですか?」

「だい、じょう、ぶぅ……! ぼっちちゃんの指、全部、ちょうだい……!」

「は、はい」

 

 虹夏ちゃんが私なんかを望んでくれてるんだ。最後まで続けよう。

 そして私の指を柔らかく締め付けていた虹夏ちゃんの膣内が、遂に私の指の根元まで受け入れてくれた。

 

「ふぁ……! あ、う……、っ……! 挿入った、の……?」

「は、はい。……あの、ありがとうございます」

「ふ、ふふ……。なんでぼっちちゃんが、お礼言うの?」

「な、なんででしょう。上手く言葉に出来なくて……」

 

 でも今私の胸の中から溢れてるこの感情を言葉にするなら、『ありがとう』以外にはありえない。

 

「そっか。ねぇぼっちちゃん、キスしてくれる?」

「あ、はい」

 

 虹夏ちゃんの唇にキスをする。舌を絡めるようなディープキスじゃなくて、ただ唇を重ねるだけのキス。私はこっちのキスの方が好きかもしれない。

 そしてキスを続けていると、次第に私の指をキツク締めつけていた虹夏ちゃんの膣内の緊張が解けたのか、狭いのは変わりないけど優しく私の指を締める強さに変わった。そろそろ、かな?

 

「あ、あの、虹夏ちゃん」

「うん、お願い。ぼっちちゃんを、感じさせて」

「はい」

 

 虹夏ちゃんの膣内で指を動かす。優しく引いて、また奥へ。ゆっくりと抽挿していく。

 

「あ、ん……、ふぁ……!」

「き、気持ちいいですか?」

「うん……! うん……! 続けてぇ……!」

 

 抽挿を続けていると虹夏ちゃんの喘ぎ声が大きくなるにつれて、虹夏ちゃんの愛液もどんどん溢れ出して指を動かす度にグチュグチュとエッチな音が虹夏ちゃんの膣から出てくる。

 

「虹夏ちゃんすっごく濡れてます……」

「やぁ……! 言わない、でぇ……! ああ!!」

 

 虹夏ちゃんの身体がビクッと跳ねる。イキそうなのかな? 触り方も変えてみようかな。

 抽挿を止めて虹夏ちゃんの膣内の上の壁を私のギターダコでゴシゴシと擦る。すると。

 

「あはぁっ!!」

 

 虹夏ちゃんが更に大きく体をのけ反らせた。

 

「ここですか?」

「あ! あ! あ!! そ、こ、感じ過ぎちゃうぅぅ……!!」

 

 お尻を浮かせて身体がガクガクと痙攣してる虹夏ちゃん。そしてふと、私の目にビンビンに腫れあがっている虹夏ちゃんの乳首が映った。そうだ、さっきはボディーソープがついてて食べられなかったんだ。

 私は吸い寄せられるように、虹夏ちゃんの乳首へとむしゃぶりつく。

 

「ああん! だめぇ!! おっぱいまで吸われたら、私、わた、し……!!」

 

 ああ、甘くて美味しい……。虹夏ちゃんの身体の痙攣が更に大きくなったけど、こんな美味しいのを食べるのをやめるなんて無理だ。

 

「ちゅぅぅぅ……!」

「………っっああ!!」

 

 虹夏ちゃんが胸に吸い付く私の頭を抱きかかえる。私の指を咥えている虹夏ちゃんの膣内がうねる様に私の指を締めつけてきた。きっともう虹夏ちゃんイッちゃうんだ。

 最後まで虹夏ちゃんに気持ち良くなってもらう為に、ギターダコを擦りつけたまま指を激しく抽挿する。

 

「あ! あ!! はげ、しい!! い、ひぅ……!! わ、たし……! イク、イク、イク!! イッちゃうぅぅぅぅぅ……!!!」

「虹夏ちゃん。大好きです」

「っっっ!!! ~~~~あ”あ”っ!!!」

 

 虹夏ちゃんは身体を大きくのけ反らせると、私の指を離さないと言わんばかりにキツク咥えたまま潮を噴いて絶頂を迎えた。

 そして虹夏ちゃんは暫く絶頂の余韻の中にいたけれど、涙を流しながら私の耳元で。

 

「私も、好き……。ぼっちちゃんの事、愛してる……」

 

 と、囁いてから私にキスをした。

 

 

 

 

 

 

 

「はあぁぁ……、何かすごかった……」

「に、虹夏ちゃん可愛すぎてやり過ぎちゃいました」

「もう……」

 

 あれから事を終えて湯船で温まった後、虹夏ちゃんはベッドの上でまた私の胸に埋まってくつろいでいた。

 

「うへへ。と、ところで虹夏ちゃんはどうですか? 今年の疲れは癒されましたか?」

「うん! もうバッチリ! あ、でもおっぱい枕は今後もお願いね」

「は、はい! こんな無価値な脂肪の塊が虹夏ちゃんのお役に立てるのなら喜んで!」

「ムカつくから噛んどくわ」

「いたたたた!?」

 

 何故か噛まれた!? しかもブラしてないから余計に痛い!

 

「まったくまったく。……ところでさ」

「あ、は、はい?」

「さっきの、エ、エッチの間さ。私ぼっちちゃんに気持ち良くしてもらうばっかりで何もしてあげられてなくてさ、ぼっちちゃんは、その……大丈夫なのかなって」

 

 ……まぁ正直に言うとずっと疼いてはいるんだよね。私も気持ちよくなりたかったけど虹夏ちゃんあの時限界だったし。明日家に帰ってから自分で慰めようかなって思ってた。

 

「わ、私の裸じゃそういう気分にならない? 興奮出来なかった?」

「そ、そんな事は! 虹夏ちゃんとなら24時間いつでもシタいです!」

「それは私が困る。……まぁキスなら私もそうだけど」

「あ、うへへ……。で、でも今日は虹夏ちゃんを甘やかせるのが一番大事なので……」

「……ねぇぼっちちゃん、ちょっと時計見てくれる?」

「え?」

 

 時計? えっと、12時5分……。あ。

 

「もう日付変わって、12月31日から1月1日になってるんだよ」

「ほ、本当ですね。あけましておめでとうございます」

「うん、あけましておめでとう。今年もよろしくね」

「は、はい」

「で、さ。だからもう、甘えさせてもらうのは終わり。ここからは」

 

 虹夏ちゃんが身体を起こして、服を脱いで裸になる。……やっぱり綺麗だな、虹夏ちゃん。

 

「次は、私の番だよ」

「で、でも虹夏ちゃんもう疲れてるんじゃ」

「そうだけど。でもぼっちちゃんに気持ち良くなってほしいし、それに私がぼっちちゃんに触りたいの。駄目?」

「だ、駄目じゃないです! 私も、虹夏ちゃんに。虹夏ちゃんのモノにしてほしいです!」

「……えへへ、良かった」

 

 虹夏ちゃんが私に優しくキスしてくれる。……あぁ、幸せ。

 

「ぼっちちゃんがしてくれたみたいに、今度は私がぼっちちゃんを気持ち良くするから。だから全部私に任せてそのまま横になっててね」

 

 そしてもう一度虹夏ちゃんが私にキスをすると頬、耳、に唇を落として、次に首筋にキスをしたと思ったらそのまま強く吸い付いた。

 

「ん……!」

「ぷはっ。えへへ、でーきた」

「ふぇ?」

「ぼっちちゃん肌が白いからくっきりキスマークが付いてるよ」

「え!?」

 

 キスマーク!? キスマークってあの恋人がつけるマーキング的なやつだよね?

 

「私意外と独占欲強いから、いっぱい身体に付けちゃうからね」

 

 そ、そんな。キスマークなんて人に見られたら恥ずかしい。……でも、でも。

 

「い、いっぱい、付けて。私が、虹夏ちゃんのモノって証、いっぱい……」

 

 私の口から溢れた言葉は、まったく逆の言葉だった。

 

「……! もうぼっちちゃん、そんな煽られたらさぁ……!」

 

 虹夏ちゃんがまた私の首筋に吸い付く。何度も、何度も。私、虹夏ちゃんのモノになってる……! 嬉しい……!

 そしてひとしきり虹夏ちゃんが私に印をつけると、身体を起こして私のシャツへと手を伸ばす。

 

「服、脱がせるね」

「は、はい」

 

 虹夏ちゃんが私のシャツを脱がせて、ズボンとショーツも下ろす。私の裸体が虹夏ちゃんの前に曝け出される。

 

「へ、変じゃないですか?」

「うぅん。すごく綺麗だよ。……触るね」

「はい。虹夏ちゃんの為の身体なので、いっぱい触って下さい」

「またそういう……。優しく出来なくなるじゃん」

「へへ……」

 

 でも虹夏ちゃんになら優しくされなくてもいい。それでもっと虹夏ちゃんを感じられるなら。

 虹夏ちゃんが私の胸を優しく揉んでいく。

 

「ん……」

「うわ……、こうして触ると改めて大きい。いつまでも揉んでたくなっちゃうよ」

 

 虹夏ちゃんが私の胸を夢中で触ってくれてる。嬉しい……。

 

「それにぼっちちゃんの乳首、ピンク色で、綺麗で、美味しそう……。あ、んむ……」

「ひゃ……!」

 

 虹夏ちゃんが私の乳首に吸い付く。そのまま虹夏ちゃんの口の中で私の乳首に虹夏ちゃんの舌が絡まっていく様な感覚。感じた事のない快感が私の背筋を走っていく。

 

「あ……は……!」

「……気持ちいい?」

「は、はい……」

「良かった。じゃあもう片方も……」

 

 虹夏ちゃんがもう片方の胸に吸い付いて、さっきまで吸い付いていた方の乳首に指で優しく扱いてくれる。

 

「ふぅ、ん……」

「美味し……、じゅる……」

 

 ああ、虹夏ちゃんに食べられてる……。幸せ過ぎて、全部食べられて一つになってしまいたいくらい幸せ……。

 

「ここにも、私のマークつけるね。ちゅぅぅ……!」

「ん……!」

 

 虹夏ちゃんが私の胸にまた虹夏ちゃんの証をつけてくれる。

 

「ぼっちちゃん幸せそうな顔してるね」

「うん、幸せ……。私今、虹夏ちゃんのになれて……、すごく幸せ……」

 

 幸せ過ぎて頭がボーっとする。敬語が使えてない気がするけど、そんな事も気にする事が出来ないくらい幸せになっちゃってる……。

 

「も、本当に……! どんだけ私の事好きなのさ……!」

 

 ……どんだけ? そう、だな……。

 

「あの日……。虹夏ちゃんが私を見つけてくれたあの日、モノクロだった何も色が無い私を見つけてくれたあの日から……、ずっと虹夏ちゃんは特別で、虹夏ちゃんの傍にいられる事が何より幸せな時間で、虹夏ちゃんの声が、笑顔が、匂いが、大好きで。虹夏ちゃんの為なら何でもしたくて……、だから怖くても、未確認ライオットに出られるし、FOLTに協力してもらいにいけるし、知らない場所にだっておめでとうって言う為だけにお祝いに行けるし、……虹夏ちゃんの為にカッコよくギターを弾けるんだ……」

「ぼっち……ちゃん……」

「私はきっと、虹夏ちゃんの為に産まれてきたんだって。……そう思えるくらい、虹夏ちゃんの事が大好き……」

 

 頭がボンヤリして上手く言葉を纏められないから、虹夏ちゃんへの気持ちを全部言っちゃったけどちゃんと伝わったかな? ……って。

 

「んむ……」

 

 虹夏ちゃんがまた私にキスをしてきた。どうしたんだろう?

 

「私も、そうだよ。ぼっちちゃんと出会えてなかったら、例え喜多ちゃんが最初からちゃんとギターが弾けて、リョウと喜多ちゃんとでスリーピースバンドになってたとしてもここまで来られなかった。ぼっちちゃんがいたから、ぼっちちゃんがいつも勇気をくれるから、壁を壊してくれるから結束バンドはここまで来られた。ぼっちちゃんがいてくれたから、ぼんやりしていた只の夢でしかなかった私の夢は輪郭を持つことが出来た。……大事なものを失くしたりもしたけども、あの日私がドラムを選んだのも、きっとぼっちちゃんに出会う為だった。あの公園で、ぼっちちゃんに」

「にじ、か、ちゃん……」

「私も、ぼっちちゃんの為に産まれ来たの。ぼっちちゃんの、ヒーローのヒロインになりたくて。好き、好き。大好き。ぼっちちゃん……、ん、ちゅ……」

 

 虹夏ちゃんの舌が私の口の中に入ってくる。私もそれに応えて虹夏ちゃんの舌に自分の舌を絡めると、虹夏ちゃんの唾液が舌を伝って私の中に流れ込んできてそれを飲み下していく。ああ、虹夏ちゃんで満たされてく……。

 

「ちゅぱ……。そろそろ、下も」

「うん……、全部、虹夏ちゃんのモノに……」

 

 私の言葉に頷くと、虹夏ちゃんが私の身体にキスをしながらどんどん下に向かっていく。私の、虹夏ちゃんの為の場所に向かって。

 

「ぼっちちゃんの、もう濡れてる」

「お風呂の時からずっと、我慢してたから……」

「ありがとう。今度は私が、ぼっちちゃんを気持ち良くするからね」

「うん……」

「でも、その前に……」

 

 虹夏ちゃんが私の太ももの付け根に、ぢゅうぅぅっ、と吸い付く。そこにも虹夏ちゃんの証を付けてくれるんだ。嬉しいな。

 

「ぼっちちゃん、もう少し脚を開ける?」

「あ、うん……」

 

 虹夏ちゃんを迎える為に脚を広げて虹夏ちゃんに大切な場所を曝け出す。

 

「ありがと。ん、じゅる……」

「ひぁ……!」

 

 虹夏ちゃんが私の秘部に舌を這わせる。指とは違う感覚が私の敏感な部分を舐めげる度に快楽の電流が走っていく。

 

「ちゅ、じゅる、れる……」

「あ、は……! そんなとこ、汚いよ、虹夏ちゃん……!」

「ぷぁ、さっきお風呂入ったし大丈夫だよ。それに、ぼっちちゃんのならそんな事気にならないし。ちゅぅ……」

「ああ……!!」

 

 虹夏ちゃんが私の大きくなった陰核に吸い付く。身体が快感に震えちゃう……!

 

「ここが、ぼっちちゃんの入り口……! じゅる……!」

「ひああ!! そんなとこに舌入れちゃ、だめぇ……!!」

 

 虹夏ちゃんの舌が私の膣内に……! 恥ずかしさと快楽で腰が勝手に浮いちゃう……!! あ! あ! 虹夏ちゃんの舌が私の膣内で蠢く度に私の知らない感覚が私の中に溢れてくる! 頭の中が白くなっていく……!

 そして虹夏ちゃんが私の膣から口を離して。

 

「あ……」

 

 虹夏ちゃんの指が私の入り口に添えられた。

 

「ぼっちちゃん。良い?」

「うん……。虹夏ちゃん、大好き……」

「私も、大好きだよ」

 

 そして虹夏ちゃんの指が、一気に私の膣内を貫いた。

 

「あ……! は……!!」

「あ! ごめん! 私興奮しすぎてつい一気に奥まで……! い、痛くない?」

「らい、ひょうぶ……!!」

「そ、そう? でもちょっと落ち着いてから動かそうか?」

「い、良いの……! すぐ動かして……!」

「え、でも」

「早く虹夏ちゃんを感じたいの……! だから、お願い……!!」

「……うん、分かった」

 

 虹夏ちゃんが指を動かして私の膣内を突き上げる。

 

「あ、あ、あ……!」

 

 私の中で虹夏ちゃんの指が動いてる……! すごい、すごい! 自分の指じゃないのに異物感って感じじゃなくて、ずっと待ち望んでたモノがやっと来てくれた様な、そんな感覚がする!

 次に虹夏ちゃんは私の中でお腹にの方向に向かって、トントン、っと叩き始める。

 

「あ、ひ、ひゃう……!!」

 

 虹夏ちゃんに叩かれる度に私の中でどんどん快感が昇っていく。

 

「気持ちよさそうだね、ぼっちちゃん」

「うん、うん! 気持ちいい、気持ちいいの……!」

「じゃあもっと、気持ち良くしてあげるね?」

 

 すると虹夏ちゃんは今度は指が抜けるギリギリまで引き抜いて、ズブッ、っと一気に奥まで指し込んだ。

 

「あ、か……!!」

 

 あまりの刺激に頭の中で火花が走る。意識が飛んでしまうかと思った。

 

「ほら、どんどん続けるよ」

 

 虹夏ちゃんが今の動きを早くして、グチュグチュと音を立てながら私の膣内を激しく突き上げる。

 

「あ! あ! あ! はぁん!!」

 

 虹夏ちゃんに突き上げられる度にベッドがギシギシと軋む音がやけに耳に入ってくる。こんな音がするくらい私今、虹夏ちゃんに激しくしてもらえてるんだ。

 

「ぼっちちゃん、腰が動いてるよ……!」

「だって、だってぇ……! ああ!!」

 

 気持ち良すぎて腰が勝手に虹夏ちゃんの指に合わせて動いちゃう……!

 

「に、虹夏ちゃん……!! 私、もう、もう!!」

「イキそうなの?」

「うん……! うん……!!」

 

 頭の中が真っ白になっていく。気持ち良さと、虹夏ちゃんへの愛情以外もう何も頭に残らない。

 

「イって。私に見せて、ぼっちちゃんの一番可愛いところ……!」

 

 虹夏ちゃんが最後に指を更に激しく動かす。そして。

 

「あああ!! イク! イク!! イクうぅぅぅぅぅぅ!!!」

 

 脳が焼け切る様な快楽を感じ、私の身体はガクガクと大きく痙攣しながら絶頂を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

「あはは、ごめんね。私もやりすぎちゃったね」

「い、いえ。その、嬉しかったので」

 

 それから息も絶え絶えな私を、虹夏ちゃんがお布団の中で私が落ち着くまで優しく背中を擦ってくれていた。

 

「そっか、なら良かった。それよりさぁ……」

「はい?」

「ぼっちちゃんまた敬語に戻っちゃったね」

「え?」

 

 ……あ。そう言えば私行為の際中につい敬語をやめちゃってたんだった!

 

「ご、ごめんなさい! 私、あの……」

「良いって良いって。なんなら嬉しかったし。普段から敬語じゃなくても良いんだよ?」

「い、いえ。それはちょっとハードルが……」

 

 私みたいなのがよりにもよって大天使たる虹夏ちゃんにタメ口だなんて許される訳がない……!

 

「ま、いきなり無理なのは分かってるよ。でもいつまでも敬語って訳にはいかないでしょ?」

「え? な、何でですか?」

「だってさ」

 

「私の事いつか、後藤虹夏にしてくれるんでしょ?」

 

「……え? あ……」

「……夢を叶えたら、私ぼっちちゃんのお嫁さんになりたい。こんな甘えん坊な私だけどその時は、貰ってくれる?」

 

 そんな、そんなの、答えは決まってる!!

 あふれる涙を拭って、虹夏ちゃんの瞳をまっすぐ見つめて答える。

 

「勿論です! 私と、結婚してください!!」

「うん! 喜んで!」

 

 そして私たちは少し気の早い、誓いのキスをしたのだった。

 

 




翌日ぼっちの首筋のキスマークが見えた店長がすごく優しい目でチョーカーを渡してきて、ぼっちは液状化しました。

あけましておめでとうございます!!(おっそ)
という訳で姫納めと姫初めのぼ虹らぶらぶエッチssをお届けです。
本当は真面目マッサージにするかどうか悩んだんですが、ぼ虹のR-18ssって元々少ないうえに最近特に無いよなっと思ったのでらぶらぶエッチにしました。それにオメガバースで生えてる話は書いたけど純粋な百合エッチはまだ書いてなかったので。皆さんの夜のお供に少しでもなれば幸いです(ゲス
今年ものんびりssを投稿していきますので何卒よろしくお願いいたします。

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