物静かで大人しい清楚系隠れ巨乳図書委員の潮乃森さんが僕にだけパンツを見せてくれるから放課後の図書室に通っていたんだけど、ジッと見ていたらなんでか物陰に呼び出されて生ハメ種付けセックスさせてくれて沼った 作:しじままどせ
オリジナル:現代/恋愛
タグ:R-18 純愛 イチャラブ ハッピーエンド 図書室 図書委員 パンチラ 生ハメ 種付け セックス めがね メガネ 眼鏡
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図書委員の潮乃森さんがパンツを見せてくれるから、僕は放課後の図書室が好きだ。
◇◇◇
放課後の図書室はほとんど人気がなく、閑散としていた。うちの学校は部活動が盛んだから放課後にわざわざ図書室へ立ち寄る生徒は多くないのだ。
グラウンドからは運動部のかけ声が聞こえてきていて、校舎内からは吹奏楽部の奏でる金管楽器の間延びした音が響いてきている。けれども図書室の中はシンとしていて、ページをめくる音とか、所在なさげに本を探す生徒のちょっとした咳払いなんかがささやかにこだましていた。
そんな図書室の受付に、女子生徒がひとり腰掛けている。
地味だけれど、静かな図書室がよく似合う美しい生徒だ。黒い髪を肩の下あたりまでまっすぐに伸ばして、大きな丸いメガネを掛けている。白いブラウスと膝丈のスカートを折り目正しく着用して、受付の丸椅子に姿勢良く座っていた。
いつもうつむき加減だったから彼女の表情はよく見えない。けれどもその目はいつも少し物憂げで遠くを見るようで、その長い睫毛は彼女の白い肌に大きな影を落としているようだった。
だからだろうか、図書室はいつも静かなのだけれど、彼女の周りはなかでも一層静かに見えていた。彼女の静謐な雰囲気がそうさせていたのだと思う。僕は彼女の声をほとんど聞いたことがなかったから、余計にそう思ったのかもしれない。
彼女──潮乃森さんはとても無口で無表情な美少女なのだ。
僕はそんな静かな彼女のことが好きだった。だから放課後になるたびに図書室に通って、適当な本を読むかたわらに彼女のことを眺めるのを日課にしていた。
別に話しかけるわけではないし、彼女と会話を交わしたこともほとんどないのだけれど、静かな彼女が受付に座っているのを見ているだけで目が幸せになる感じがするのだ。
それに、もうひとつ、ここに来るといいことがある。
「…………?」
受付に座る潮乃森さんをぼんやりと眺めていると、彼女はこちらを見て
「なぁに?」と言わんばかりの表情だけれど、とくに言葉はない。そう簡単に口を開くような人ではないのだ。
だから僕もそれを無視して彼女を見つめ続ける。今は壁際の机のところで何か資料を探している後輩が数名いるほかは他に誰もいない。金管楽器の音も今は止んでいて、だから図書室はほとんど僕たちの呼吸の音しか聞こえない空間だ。
「…………」
無言のまま、彼女は静かに立ち上がった。そして僕の方をまっすぐに見つめたまま受付カウンターを出て、こちらへ向かって歩いてくる。
その歩幅は小さくて、足音もとても静かだ。けれども僕の心臓の方は非常に高鳴ってしまっている。表情に出さないようにするのが辛いくらいだ。
彼女がなにをするつもりなのかなんとなく想像がついて、だから僕は一歩も動けないでいるのだ。
それでも潮乃森さんは無言で歩いてきて、そして僕の座っている席の隣にある椅子を引いて、静かにそこへ腰掛けた。ふわりと彼女の甘い香りがして僕は思わず唾を飲み込む。
「…………?」
そして、こてん、と彼女はやはりお決まりのように首をかしげた。さらりと彼女の黒髪が流れて頬にかかるのが見えた。
「こ、こんにちは」と僕がおそるおそる挨拶をすると、
「……しぃ」と彼女は人さし指を口に当てて『静かに』というジェスチャーをした。黙っていろということらしい。
周囲の様子を窺うみたいに彼女は一瞬だけ周囲を見て、それから隣に座っている僕のことを下から見上げるようにして見つめた。黒い、黒曜石みたいな目だ。こちらの目の奥まで見据えてくるみたいな。
そして彼女はスッとその白い指を膝丈のスカートの上に載せた。
潮乃森さんの二本のふとももは柔らかな丸みを帯びている。それがスカートの生地越しにでもわかる。そのふとももの間に彼女は人さし指を入れ、つぅーっと膝の方面まで撫でていく。そしてちょうど膝に乗っかったあたりにある彼女のスカートの裾を摘まんで持った。
彼女が何をするつもりなのかわかって、僕は思わず唾を飲む。ごくり、という音がして、彼女は一瞬だけクスッと笑ってこちらを見上げた。
「み・て」と彼女の唇が声を発さずに動いた。
そして彼女はスカートの裾を摘まんだままゆっくりとそれを持ち上げ始めた。
「──ッ」と僕は思わず息を飲んで一瞬だけ周囲に気を回し、だれもこちらを注視していないことを感知しながら潮乃森さんのスカートを見る。
灰色の地味なプリーツスカートは徐々に持ち上がって、彼女の白いふとももが少しずつあらわになっていく。びっくりするくらい滑らかなふとももだ。血管が動脈も静脈も透けているのではないかと思えるほどに肌が薄く、けれども白磁のようにつるりとしていて、艶めかしい。
彼女のふとももは左右合わさるようにぴっちりと閉じていた。決して筋肉質ではない、けれども肉付きがよすぎることもない、柔らかなふともも同士が吸い付くみたいに左右触れあっているのだ。足の付け根方面に向かってあらわになればなるほど、その事実がはっきりとこちらの目に焼き付けられる。
そのままスカートはほとんど足の付け根、すなわちショーツが見えてしまうギリギリのところまで持ち上げられて、そしてピタリと動きを止めた。
「……あ」と僕は思わず小さな声を出す。
もうすこし、あと数センチメートルだけでもスカートを持ち上げれば彼女の下着が見えるところまでふとももが見えているのだ。にもかかわわらず、彼女は動きを止めてしまったのだ。
ほとんど縋り付くみたいにして彼女の目を見ると、潮乃森さんは普段の無表情からほんの少しだけ目元を弛めて「……ほぉ」と小さくため息をついた。そして僕の目を見つめたまま、なにも言わずにこてんと首をかしげた。
「…………?」
スカートを下着が見える直前までめくりあげたまま首をかしげ、静かにこちらを見つめる美少女。彼女が何を言いたいのか、言われるまでもなくわかった。
つまりパンツが見たいか問うているのだろう。
見たい、か。言うまでもない。僕だって健全な男子学生だ。見たいに決まっている。だから僕は小さく何度も首を縦に振って応えた。
ふふっ、と彼女は小さく笑って「……ん」と小さく喉を鳴らすみたいな声を出して、そのまま目線を自分のふとももへと落とした。つられて僕もそちらを見る。白いふともも。
そして彼女はスカートをめくりあげた。
白だった。
思わずハッと息を飲む。
潮乃森さんのショーツは、雪のような白だったのだ。
それは品のいい、緻密なレースのついたショーツだった。材質は絹だろうか。あるいは化繊だろうか。つるりとしていて、布面積はさほど大きくない。比較的小さなショーツだ。だから彼女のそけい部の肌はくっきり見えていたし、ヘソから下の十センチメートルほども見えているようだ。
レースはショーツの中心に向かって左右対称についていて、真ん中には小さな赤いリボンが付いている。そのリボンは彼女の呼吸に合わせて小さく揺れているかのようだ。
そのまま目線を下げれば彼女の股間──どう見てもペニスの生えていない、まったく女性的な股間だ──が見えている。恥骨の分だけ盛り上がった股間は、けれどもまったくなだらかな白い丘でしかない。その奥に割れ目があるという事実はほんの薄っすらとだけ透けて見えていて、つまり、それが潮乃森さんが今まさに身につけているショーツだったのだ。
僕はそれを食い入るように見つめていた。他にどうすることもできない。だってそれは異性のショーツで、秘部で、えっちだったからだ。
「…………」
しかし、くすっ、と隣から小さな笑い声が聞こえて、その次の瞬間にふわりと灰色のスカートの布地がショーツの上に覆い被さった。そしてあっという間にショーツを、白いふとももまで全部を隠してしまった。
あ、と思いながら潮乃森さんを見ると、彼女はわずかに眼を細め「え・っ・ち」と声に出さずに言った。その頬はほんの少しだけ赤く染まっていて、目もどこか潤んでいて淫蕩な雰囲気をしていた。
「──ッ」と僕が思わず息を飲むと、彼女はまたクスッと笑う。
そしてすっと立ち上がって、踊るように一回だけくるっとその場で回り、また図書室の受付の方へと軽やかに歩いて行ってしまった。
僕は、その場に座ったまま呆然としていた。
本当は彼女を追いかけたかった。なぜショーツを見せたのかと問いただしたかった。けれど、はっきり言って思いっきり勃起していたので立ち上がれなかったのだ。
そのうえ彼女が立ち上がって踊るように回転したときにスカートの裾から見えた彼女の膝と白いふともものせいで余計に彼女のショーツを思い出してしまって悶々としていたし。
「もう、何なんだよ……」
だから僕はそのままま机に突っ伏して、小さな声で愚痴を言った。
その時も視界の端には図書室の受付があって、そこに腰掛けた潮乃森さんが人さし指を唇に当てて「しぃー」というジェスチャーをするのがかすかに見えたのだった。
◇◇◇
図書委員の潮乃森さんの考えていることは、わからない。
彼女が僕よりもひとつ年上の三年生で、とても物静かで大人しい人だということは知っていた。友達が多いタイプではないことも、恋人やそれに類する関係の相手がいないことも知っていた。けれど、それ以上のことはほとんど何も知らなかったといっていいと思う。
そして、そんな彼女は時おり僕にショーツを見せてくる。そのショーツの形や色は様々で、清楚な白だったり、スポーティなグレーだったり、愛らしい桃色だったり、あるときはほとんど紐に近いような黒だったこともあった。
どの場合の時も図書室で、まわりに人がいないタイミングで僕にだけショーツを見せてくるのである。そして一通り見せて満足したら受付へと帰っていく。
こちらは当然勃起してしまうのだけれど、しかしそれ以上なにかコトが起こることもなかった。パンツを見せてもらって、終了である。僕は潮乃森さんに指一本触れたことはなかったし、彼女の側から僕に触れてきたことも一度もなかった。
潮乃森さんの考えていることは、わからない。彼女がどういう理由でこんなことをしているのかも、なんのためにこんなことをしているのかもわからない。彼女になにを尋ねても、彼女は僕の質問に決して答えてはくれないのだ。なにを尋ねても彼女は丸眼鏡の奥で目を細めて、いつものように
ともあれ、潮乃森さんは、なぞの美少女である。
けれど、どうしてこうなったのか、実のところ思い当たる節があった。
あれは今年の春頃のことだった。けがをしてバレー部を退部したばかりだった僕は放課後になるたびに校舎内を徘徊していた。バレー部にはもう顔は出せなかったし、かといって他に行く場所も特に思いつかなかったからだ。そんなときに気まぐれで訪れたこの図書室で、僕はたまたま潮乃森さんを見かけたのだ。
その時の彼女は珍しく受付に座っていなくて、書棚の方で蔵書の整理をしていた。それも2メートルほどの脚立の上で、棚の高いところを整理しているらしかった。
脚立に登っている彼女は、危なっかしかった。
重心が安定していないのか脚立はがたがたと震えていたし、その揺れに合わせて彼女の体もふらふら揺れていた。そのうえ彼女は脚立の上で立ったり座ったりしていたから、余計にだ。
「……危ないな」
僕はそう呟きながら彼女を下から眺めていた。潮乃森さんはスカートで脚立に登っていたけれど、スカート丈は膝よりも下だったからのぞき込まない限り下着は見えていなかった。その時は。
そのガタガタと揺れる脚立が本当に心配で、僕はそのまま彼女の元へと歩いて行った。これは本当に善意だった。
そして僕が彼女の足下に到達したのとほとんど同時に「あ!」と彼女は声を上げた。
見ると彼女は本を下に落っことしていて、それを拾おうとした瞬間に脚立の上で体勢を崩したのだ。僕も「あ」と思った。それから「落ちる」とも。
ほとんど何も考えずに僕は両腕を広げて彼女の落下地点に立っていた。元バレー部でよかったと思う。反射神経と落下地点を割り出す才能だけは磨けたからだ。そして彼女は僕の上に落っこちてきた。
どしんと彼女は僕の腕の中に落ちてきて、僕はそれをギリギリのところでキャッチした。ようするにお姫さま抱っこの形だ。彼女の体はびっくりするくらい軽くて、華奢だった。
潮乃森さんは悲鳴ひとつあげなかった。ただ目をぱちくりとさせて呆然としたようだった。自分が脚立から落ちたことも理解していないようだった。
「大丈夫ですか?」と僕が尋ねて、それでようやく彼女はハッとしたようだった。
まだ言葉が出ないのかコクコクと小刻みに何度も頷いて、それから自分がお姫さま抱っこをされていることに気づいたらしい。「うえあ」と自分の体を見下ろしながら言った。悲鳴とも困惑ともつかない素っ頓狂な声だった。
つられて僕も言って彼女の体を見ると、スカートがめくれていた。
「うえあっ」と思わず僕も言った。
潮乃森さんのスカートは脚立に引っかかったままめくれ上がって、お姫さま抱っこをしている僕の腕の中で完全にめくれ上がっていたのである。彼女のヘソまで丸見えになるくらいにめくれていて、だから彼女の白いふとももも、その時穿いていたらしいグレーの地味なショーツも、それから膝下丈の黒いハイソックスまでもすべて見えてしまっていた。
とくにショーツの方は落ちた拍子に食い込んだのか割れ目のあたりまではっきり見えていた。
「あ、す、すみませんっ」と僕は焦って言って、急いで彼女を床に下ろした。
今思うと僕は彼女を助けてあげた側だしこちらが謝る道理は一切ないのだけれど、その時は見ず知らずの女子生徒のショーツを見てしまったことに対する驚きと動揺でそれどころではなかったのだ。
そうして彼女を下ろすと、彼女はきょとんとした顔で僕をジッと見つめた。大きな丸眼鏡の奥の瞳が本当に不思議そうだった。
首をかしげたまま彼女はズレた自分の眼鏡を戻し、それからめくれ上がった自分のスカートを丁寧に元に戻した。それでショーツは見えていない状態に戻って、彼女はまたこちらをまっすぐに見上げた。
「…………」
ごにょごにょと彼女は何事かを小さな声で言った。
あまりにも小さな声だったので僕はそれを聞き取れなかったのだけれど、きっとそれは「わたしのパンツ、見た?」とかそういう意味だろうと感じた。何しろ僕はそのとき彼女のパンツのことで頭がいっぱいだったからだ。
僕は、実のところ童貞で、女子の下着を間近で見たことが一度もなかった。だからその時は思い切り動揺していたし、背中を幾筋も冷や汗が伝っていた。
「み、見てないです。僕はパンツ見てないです」
どうにか僕がそれだけ言うと、彼女は本当に不思議そうに
パンツを見せる気だ。
そう思うと同時に、ヤバいと思った。とにかくその時の僕は動揺していたからだ。顔なんか真っ赤だったと思う。
だから僕は慌てて踵を返し、そのまま振り返ることなく彼女の前を後にしたのだった。だって、なんだか見てはいけないような気がしたから。
そして後ろで彼女が「……へんなひと」と呟く声が聞こえた気がしたけれど、それが本当に彼女の声だったのかどうかは不明瞭だ。
ともかく、そんなことがあって、それから潮乃森さんは僕にショーツを見せてくるようになった。理由は不明だけれど、放課後に図書室で会うたびに隙を見つけてはスカートをたくし上げるのだ。
僕だって最初はひどく動揺した。パンツ見ちゃってすみません、くらいには思ったし、そのことの謝らなければならないと思っていた。だからはじめは謝罪するために図書室を訪れていたのだけれど、そのたびに折を見て下着を見せられる。するとますます動揺してしまうわけで。
思えば最初は彼女は脚立から落下していくところを助けたお礼をしようとしていたのではないだろうか。そのうちになぜかお礼の要素が形骸化して、下着を見せることが目的化していったようだけれども。
ともかくそういう感じで僕は図書室に通うようになって、潮乃森さんと親しく? なっていったのである。
◇◇◇
で、だ。
「…………?」
今、潮乃森さんは僕の隣に座って首をこてんとかしげている。
場所は相変わらず放課後の図書室だ。けれど珍しいことに受付には普通に司書の先生が座っていて、潮乃森さんは今日は非番であるらしい。
放課後にいつものように図書室を覗いて、受付に潮乃森さんが居なかったので今日は帰ろうかと思ったら、図書室の真ん中くらいの席に座っていた潮乃森さんに手招きをされたのだ。それで隣に座って、ふたりして何事もなく読書をしている。
「今日は珍しく受付じゃないんですね。というか、図書委員の仕事がないときまで図書室に来るなんて、そんなに図書室が好きなんですか?」
隣に座って読書をしている潮乃森さんにそう話しかけたら、彼女は唇に人さし指を当てて「しぃー」と言った。図書室では静かに、というジェスチャーである。どうやら会話をしてくれる気はないらしい。
そして彼女は黙ってまた本を読み始めてしまったので、仕方なく僕は彼女のことを眺めることにした。
改めて見ると、やはり潮乃森さんは美人だった。今日も彼女の黒髪は絹みたいにまっすぐ肩の下あたりまで伸ばされていて癖ひとつないし、本に視線を落とすその目つきはなかなか理知的だ。読んでいるうちにフチのない丸眼鏡がズレるのか、時おり細い指先で眼鏡を持ち上げている。その細い指の白ささえも綺麗に見えた。
僕よりもずっと細い指だ。指だけではなく腕や、肩や、首までもが細い。けれどもその華奢さが彼女の静かな美しさを演出しているように感じられる。
どうしてこの人はいつも僕に下着を見せてくれるのだろう。
そういう趣味なのか、あるいはそういう性癖なのか。でも僕以外の相手にそういうことをしている場面は見かけない。するとやはり初対面のときの僕の対応がまずかったのだろうか。いい加減止めてもらった方がいいのではないか。こんなことは止めた方がいいです、とちゃんと話した方がいいのではないか。そんなことをとりとめもなく思う。
思うけれど、口には出さない。なぜなら僕は、僕は潮乃森さんが下着を見せてくれる現状に満足をしているからだ。
正直に言って彼女がパンツを見せてくれるこの毎日が楽しくて仕方ないのだ。理由もわからず翻弄されているけれど、それでも下着を見せてくれる彼女に会いたくて僕は毎日自然と図書室に通ってしまっている。あるいはそれは、僕が潮乃森さんのことが好きだということなのかもしれないけれど。
「…………?」
そこまで僕が考えたときに、潮乃森さんはこちらを見上げてこてんと首をかしげた。何か用か、とでも言いたそうな表情だ。
「ああ、いえ、なんでもないです。潮乃森さんは美人だなって思って眺めてました」
「~~~~ッ!?」
すると、彼女はいきなり赤面した。先ほどまでの凜とした無表情が嘘みたいなうろたえぶりで、酸素の足りない金魚みたいに口をパクパクさせている。
それから彼女は黙って自分の頬に手をやってムニムニと揉み始めた。謎の挙動だ。その間も目は泳ぎまくっていて、眼鏡もズレ落ち掛けている。
あれ、この人ずいぶん可愛いな、などと思って眺めていると、彼女は開きっぱなしになっていた本をパタンと閉じ、眼鏡のポジションを直してから急にガタッと立ち上がった。そしてそのまま奥の書棚の方へとツカツカと歩いて行ってしまった。
「え、なに、今の」と取り残された僕は呟いた。
それまで平静さを保っていた潮乃森さんの妙な挙動に思考が追いつかなかったのだ。だからぼんやりと潮乃森さんの歩き去った書棚の方をぼんやりと眺める。
そちらは半分閉架図書に近い様相の一角だった。どこかの資産家から寄贈されたという小難しい外国の文学全集を納めたコーナーで、開かれた図書室の中でも最も人が訪れない場所である。そこに入っていく人を見かけたことは一度もない。皆がその一角だけは『ないもの』として認識しているかのごとくほとんど視界にも入れないところなのだ。
そんな半閉架図書の背の高い書棚の陰から、潮乃森さんは顔をひょっこりと出したので、僕は「あ」と小さな声を出した。
彼女はまだほんの少し赤面した顔のまま棚の陰からこちらを見て、クイクイと手招きをしたのだ。こっちに来て、というジェスチャーであるらしい。
なんだろう、と思う。でもきっとロクでもないことだろうな、という確信もある。
念のために周囲を見回すと、図書室には僕と潮乃森さんの他には受付に司書の先生がいるだけだった。その司書の先生は睡眠不足なのかうつらうつらと机に向かって船を漕いでいる。半分以上眠っているような状態だ。
つまり僕たち以外にはほとんど誰もいないような状況だということ。つまりゴール前にボールを持ったフォワードがフリーで居るようなもの。普段の潮乃森さんなら、この状況ならば間違いないくその場で下着を見せてくる。にもかかわらず彼女は半閉架の方へ僕を誘導しようと手招きをしている。
ごくり、と思わず唾を飲んだ。
すがるように潮乃森さんを見ると、彼女は唇の動きだけで「き・て」と言った。こうなるともう行かないわけにはいかない。
だから僕は音を立てないように注意を払いながら立ち上がって、静かに潮乃森さんがいる書棚の陰のところまで行き、
「──ッ」
と、思わず絶句した。
そこには潮乃森さんが立っていたのだけれど、彼女はブラウスの前をはだけて、さらにブラジャーを上方向ににずり上げて、恥ずかしそうに胸を露出させていたのだ。
彼女の胸は、丸かった。左右対称の綺麗なお椀型で、やや下方面に膨らみをもっている。色白な彼女の肌の中でも際だって白い。存在感があるその大きさはなかなかのものだ。
その胸の中心には密やかな乳輪とさくら色をした乳首がちょこんと乗っかっていて、それが彼女の呼吸に連動してかすかに揺れていた。
「な、なにをしているんですか」と声に出しかけて慌てて口をつぐむ。ここは図書室だ。声を出してはいけない。
こうして生で女性の胸を見るのは初めてだった。けれど潮乃森さんの胸が一級品であることは一瞬で見て取れた。
そうして胸を出している潮乃森さんは、頬を染めたまま
公共の場で胸を出すのは止めた方がいいですよ、と僕は言うべきなのだろう。けれども僕は声を出すことすらできずに、誘蛾灯に引き寄せられるみたいにして彼女のところへふらふらと歩いて行った。
そして至近距離で彼女を見下ろすと、潮乃森さんは胸を張るみたいにして「……ん」と胸を突き出した。まるで『触れていいよ』とでも言うみたいに。
唾を飲んだ。触ってもいいんですか、とは聞かなかった。仮に声に出したとして、それで断られたら困るからだ。ただ触ろうと思った。
だから僕はおそるおそる両手を伸ばして、下からすくい上げるように彼女の胸に触れてみた。
「……っ」と触れた瞬間に彼女が息を飲み、ぴくりと震えた。
潮乃森さんの胸は、びっくりするくらいに柔らかかった。指の一本一本に吸い付くようななめらかな触感だ。ほんの少し指先を動かすだけで胸の内側に沈んでしまいそうになる。
胸というのは当たり前だけれど人間の体の一部で、しかも体の中心に近い部位だ。だから触れれば彼女の体温がしっかりと伝わってきて、あたたたかい。そのまま指を沈めてやわやわと揉めばそのあたたかさがより感じられる。
「……っ、ん……んぅ……」
胸の下側から彼女の胸の丸みを確かめるみたいにして撫でていると、潮乃森さんは恥ずかしそうに目を伏せながらかすかな声を漏らした。胸の輪郭をなぞるような触れ方がくすぐったいのだろうか。こらえるような静かな声だった。
そのまま胸の周囲から円を描くように順繰りに撫で、中心方面に向かって触れていくと、徐々に胸の頂がぷっくりと膨れてくる。乳輪がほんのわずかに盛り上がって乳首も硬くなってきているようだ。
その乳首を横からきゅっと摘まんでみると、彼女は「んっ」と小さな声を出してぴくりと震えた。
潮乃森さんが感じている、と思った。
これまで指一本触れさせてくれなかったあの潮乃森さんが僕に胸を触られて感じているのだ。
そのまま胸を揉みながら乳首を指先で転がしていくと、彼女はぴくり、ぴくりと素直に反応していく。そのうちに彼女の息はだんだん荒く甘くなっていく。
「ん、んぅ……ん、ん……んんっ」
やがて彼女はぴくんっと震え、それから胸を弄る僕の右手を横からスッと掴んだ。
あ、と思う。
見ると彼女は吐息を熱くしながら潤んだ目でこちら見上げていたのだ。訴えかけるような目線だけれど、それでも彼女は何も言わない。
潮乃森さんは僕の右手を持ったまま、片手で自身の膝丈スカートをゆっくりと持ち上げていった。
「──ッ」と思わず息を飲む。
彼女がスカートをたくし上げて見せてくれた彼女のショーツは桃色だった。よく見ればそれはブラとセットの下着で、シンプルながら白い刺繍とのコントラストが綺麗だった。
そのショーツへと、潮乃森さんは僕の右手を誘導していった。
え、いいのか、と思う間もなくあっさりと僕の指先は彼女のショーツに触れた。潮乃森さんのショーツにだ。
柔らかい布だ、とまず思った。キメの細かいシルクのような布地で触れているだけで肌触りがいい。その布の下腹部あたりの表面をしゅるりとなぞるとその奥にある彼女の腹を感じた。
そのまま指を下方へとずらして撫でていくとそこに恥丘の膨らみがあって、そして割れ目があって。
「んんっ」っと、そこに触れた瞬間に彼女が小さな声を出した。
ショーツ越しに触れた彼女の秘部は、濡れていた。ショーツの股座にある布の二重になった部分を貫通して、彼女の愛液が僕の指に絡んできたのだ。つまりそれくらいに彼女は蜜を分泌していたのだ。
その指に絡む粘液の存在を確かめるようにしてショーツ越しに割れ目をすりすり、すりすりと往復をしてみる。そのたびに彼女の愛液はしみ出してきてぬち、ぬちとかすかな音を立てるかのようだ。
「ふ……ぅん、ん、ん……っ、ん、ん、んっ」
そうして一定のペースでそこをなぞっていると徐々に彼女の体が前傾してきた。僕の腕にすがりつくように立って、小さな喘ぎを漏らしている。
足は肩幅に開かれていて、愛撫をする僕の指を妨げない。けれども腰だけは勝手に揺れてしまうのか時おりカクカクとした振動をしていた。
それでも彼女は『止めて』と言うつもりはないらしい。僕の肩口に顔を埋めるようにして抱きついてきて、ただ僕の指でもって感じている。
「気持ちいいんですか、潮乃森さん。どうして図書室でこんなに濡らしているんですか」
耳元で小声を出してそう尋ねてみると、彼女は「~~~~ッッ」と恥ずかしそうに悶絶した。もしかすると軽く達したのかもしれない。僕の声を聞いた瞬間にこちらの服の裾をぎゅーっと掴んでぴくっぴくっと震えていたからだ。
それから彼女は、む、という表情でこちらを見て、僕のズボンの上から手のひらで股間に触れた。
当たり前だけれど僕は勃起していた。
その形を確かめるように彼女はしゅるり、しゅるりとソコを撫で、それから本当に「む」と言った。キミも興奮しているでしょう、と言いたげな表情に見えた。
そのまま彼女は僕のベルトをカチャカチャと外し、ズボンの前を開いてしまった。瞬間に、僕のモノがぶるんと飛び出てくる。
「──ッ」と彼女は息を飲んだ。僕のモノは興奮からひどく勃起していて、それこそ天を衝かんばかりだったのだ。
一瞬だけ彼女は逡巡して、それから僕の前に膝を突いて座って、そして上目遣いにこちらを見上げた。
「──ッ」と今度は僕が息を飲む番だった。胸を丸出しにしたままこちらを見上げる彼女の表情はあまりにも淫蕩だったからだ。
しかし僕がなにか言う前に、彼女は僕のペニスの先端にかぷっと吸い付いてしまった。
「あ、う……それやばっ」
思わず声が出てしまって、慌てて僕は口をつぐむ。ほとんど人の来ないコーナーだとはいえここは図書室なのだ。しかもこちらは下半身丸出しで、潮乃森さんは胸が丸出しだ。見られたらなんの言い逃れもできないだろう。
けれどもそんなことを考えている余裕もないくらいに、彼女の口腔内は熱かった。唾液でひどく濡れた彼女の口の中に僕のペニスの先端がまったく埋まっている。彼女は口をもぐもぐと動かしながら僕の亀頭を味わっているらしい。下が亀頭の裏側をぬるり、ぬるりとなぞってそれだけで腰が砕けそうな快感が駆け抜けていくのだ。
しかも、視覚的な効果も半端ではない。
あの綺麗な潮乃森さんが口を大きく開けて僕の亀頭を食んでいるのだ。彼女は丸眼鏡の上端あたりから上目遣いにこちらを見上げ、鼻で息を抜きながらペニスを咥えている。口の端から落ちた唾液が彼女の丸い胸へとぽたぽた落ちて、それがびっくりするくらいに淫蕩だ。
「そ、それやばい、ですよ」
周囲に気取られないように小声でそう言うと、彼女は「んふー」と鼻で息を吐きながら目を細めた。どうも意趣返しをされているようである。
そして彼女はくぷ、くぷ、くぷっと音を立てながらフェラチオの抽送を開始した。こちらの腰に腕を回して逃げられないように押さえながら、ペニスの先端から根元までを口に納め、また解放する。その動きを何度も何度も繰り返し始めたのだ。
その刺激は、すごかった。
あたたかい口腔内で擦られるだけでもものすごいのに、彼女の舌がペニスの裏側をなぞったり、唾液をすりつけたり、あるいはちゅううっと適宜吸引をしたりするのだ。とくに彼女の唇がカリ首の段差を行き来する瞬間がたまらなくて、僕は思わず腰を引いてしまいそうになる。けれども腰には彼女の腕が巻き付いているし、そもそも彼女の口は僕のモノを咥えたまま追尾するように追いかけてくるから、逃げられない。
そうして気持ちいいのが迫ってくる。潮乃森さんは僕のモノを舐めながら陰嚢を指でくすぐったり、竿の根元を扱いたりしてくる。それだけでどんどん先端からカウパー腺液が滲んできて、さらに睾丸はどんどんせり上がって射精の準備を始めていく。
「あ、やば……それやばいですから、ちょっと待って……っ」
このままでは潮乃森さんの口腔内にぶちまける、そう思った僕は慌てて彼女の口の中からペニスを引き抜いた。瞬間、ぼたぼたっと唾液が彼女の胸に落ち、ぷは、と彼女は息を吐いた。
「むぅー」とその顔は不満げだ。文句こそ言わないまでも、口で射精してもよかったのに、と顔に書いてあるかのよう。
「いや、さすがにこんなところで射精するのはまずいので……」
言い訳をするみたいに僕がそう言うと、彼女はふむ、と鼻を鳴らして立ち上がった。
これで今日の分は終わりかな、と思ってまだ胸を出したままの潮乃森さんを眺めていると、彼女は書棚と書棚の間にあるコンクリートの柱に手を突いて立った。ちょうどこちらに背中を向けるポーズだ。
そして膝丈のスカートをめくりあげて、尻を見せた。その尻は桃色のショーツに覆われている。ショーツの股座は先ほど見たときよりもすっと愛液で変色していて、色が濃くなっていた。
「──ッ」と思わず息を飲む僕を気にすることなく潮乃森さんはゆっくりとそのショーツを下ろしていく。
ぬと……と粘液の糸が引いて彼女のショーツが丸まりながら下ろされていき、そして秘部が見えた。潮乃森さんの女性器だ。それは多量の蜜を吐きながら媚びるようにひくひくと震えている。
つまり潮乃森さんは図書室の人目のない空間で僕に向かって自分の秘所をさらけだしたのである。もちろん僕もまだペニスを出しっぱなしである。つまり興奮した性器をさらけ出した男女のペアがここに一組あるということになる。
「き・て」と潮乃森さんが口の動きだけで言った。
それが何を意味するか、何も言わなくてもわかった。だから僕も何も言わずに彼女の背後まで歩いて行き、彼女の腰を見下した。
潮乃森さんの尻は、胸と同じくらいに白かった。きっとこれまで誰にも見せたことがないのだろうと確信してしまうような無垢な尻。その尻には直前まで穿いていたショーツの跡がラインみたいに残っていて、そのラインをたどるとちょうど秘部のあたりに行き当たる。
秘部は僕のモノを待ってひくひくと震え、蜜を垂らしている。それが彼女の内ももを伝って床に落ちていっているのが見える。
ここは図書室だ。だからセックスをするのに安全でも適切でもないことはわかりきっている。それにコンドームがない。だから生でのセックスになる。そうなったら絶対に我慢できない。生でハメてしまったら確実に膣内に射精してしまう自信がある。
「生ですけど、いいんですか?」
「…………」
返事は、ない。ただ潮乃森さんはこちらをチラリと見て、無言のまま尻をわずかに揺らした。その行動こそが答えだった。
こんなことはよくない。間違っている。潮乃森さんに流されている、そう思う。
思うけれども僕は静かに彼女の背後に立ち、生のままのペニスの先端を彼女の秘部に押し当てた。
「んあ……っ」と潮乃森さんのかすかな声。
熱い。まだ表面に触れただけだけれど、彼女の秘部は熱くぬかるんでいた。まるでペニスを迎え入れるために潤んでいたかのようなそこは、あてがわれたモノを飲み込まんとしてきゅーっ、きゅーっと収縮をしている。
まるで吸い付くような吸引だ。潮乃森さんの口で吸われた時よりもそう感じるのは不思議だけれど、ともかく彼女の秘部は僕のモノの先端に絡みついてキスをしているのである。
ペニスを押し当てられた潮乃森さんは、コンクリートの壁に手を突きながらお尻を高く掲げていた。顔は俯いていて見えないけれど、その首筋や耳は赤い。自分から誘ったくせに羞恥心を感じているのかもしれない。
だから僕はその耳元に口を寄せて「入れますよ」と小さな声でささやいた。
そして彼女がなにか言う前に、一気にペニスを彼女の最奥地まで挿入した。
「~~~~~~ッッ」と、その瞬間、彼女は仰け反るみたいにして声にならない悲鳴を上げた。ぎゅーっと僕のモノを全力で締め付けてきて、しかもひゅくっひゅくっと四方八方から抱きしめてきている。
そんな潮乃森さんの秘部の中は、すごかった。
まるで熱い温泉か沼かのようにぬかるんでいて、膣の内ヒダの一枚一枚が丁寧に僕のモノを抱きしめてくるのだ。一気に奥まで刺し穿ってしまったからそのヒダが全部一気にこちらに絡みついている。
同時に膣全体でも僕のモノを抱きしめている。当たり前だけれど膣というのは筒だから、入れてしまえばこちらは全方向から刺激を受けることになる。だから上からも下からも右からも左からも、すべての向きから僕のモノは彼女の膣に抱かれていることになるのだ。
それが途方もなく気持ちいい。尾骨から先の下肢全部を飲み込まれたかのような快感だった。
そして、そうして挿入を受け入れている潮乃森さん自身は、俯いたままぴくっぴくっと小刻みに震えている。もしかして痛いのかと思ったけれど、きっとそうではない。おそらく入れただけで達してしまったのだ。
「気持ちいいんですか、潮乃森さん」
後背位で交わったまま覆い被さるようにして耳元でそうささやくと、彼女は「──ッ」と息を飲みながら膣を締め付ける。どうやら図星であるらしい。
彼女は口を一文字に結んだまま「ん、ん」と小さく首を横に振りながら耐えている。返事をするつもりはないらしい。もしかすると『図書室では静かに』というルールをいまだに守っているのかもしれない。その様子はひどくけなげで、可愛かった。
「じゃあ、動きますね。声を出さないように気をつけて」
そう言うが早いか、僕は彼女に後ろから覆い被さったままゆっくりと腰を引き、そしてまた一気に奥まで挿入をした。
ぱちゅんっ、と音が鳴った。
それは僕の腰が潮乃森さんの尻にぶつかった際の音だ。つまり抽送のときにどうしても鳴ってしまう音。
「んんんっ」と彼女は口をつぐんだまま喉の奥で声を漏らす。きっと突かれた際に横隔膜が押し上げられて息が出てしまうのだろう。その声を抑えるために彼女は必死で口を結んでいる。
けれども、それがただ一回目のピストンだった。
「ほら、どんどん腰を動かしていきますよ。気をつけて」
言いながら僕は腰を引き、下から彼女をの膣奥を突き上げる。一度ではない。二度、三度、何度もぱちゅん、ぱちゅん、ぱちゅんと抽送を開始したのだ。
「ん、ん、んッ。んぁ、んあっ、ぁあ……っ」
僕が腰を打ち付ける度に彼女は小さな声を漏らした。彼女は必死で声を抑えようとはしているのだけれど、それでも快楽に応じて口が開いてきて「あっ」に近い音が出てしまうらしい。
そんな潮乃森さんの様子を見ながら、僕はどんどん腰を振る速度を上げていく。ぱんぱん、ぱんぱん、と。はっきり言ってものすごく気持ちがいい。彼女の縋り付いてくるような膣ヒダが僕のペニス全面を優しく抱きしめて刺激してくるのだ。
そのうえ子宮口を突く際に亀頭が押されて、その圧迫がたまらない。下からぎゅーっと最奥地を押し上げると、子宮口の方からもこちらにキスをするように降りてくるのだ。
「あ、あ、あ……ひゅっ、んぁあ……、あ、ああ……っ」
「声が出ています、潮乃森さん。図書室では静かにしないと、司書の先生が起きてしまうかもしれませんよ」
「ぁんん……、んあ、っん、んん……んんッ」
「そうそう、その調子です。がんばって」
などと言いながら、僕もまた必死に腰を打ち付ける。
抽送のペースを弛めようという気はまったく起こらなかった。というか潮乃森さんの膣内が良すぎてそれどころではないのだ。
だから僕は後背位の状態で抽送を続けながら彼女の両腕を掴んで引っ張る。引っ張って角度を変え、潮乃森さんの子宮口を穿つ。何度も何度も穿つ。
そして──
「~~~~~~ッッッ」
と潮乃森さんが声にならない声を出して絶頂に達した瞬間、僕もまた達した。
びゅるるるるるるるっ、るるるるるるっ、と擬音が聞こえるくらいの勢いで射精をしたのである。すごい勢いの射精だ。まるで彼女の子宮に直接叩きつけるかのよう。
ペニスが何度も収縮を繰り返して精液を吐き出す、その感覚さえも溜まらないのか潮乃森さんはほとんど仰け反るようにして達している。びくっびくっと背中を震わせ、足もカクカク震えている。そしてもちろん膣部は僕のモノを抱きしめたまま精液を奥へ奥へと誘引するかのようにうねっている。
その感覚は途方もなく気持ちよくて、射精はなかなか終わらなかった。
たぶん潮乃森さんが絶頂から降りてくるまで彼女の痙攣は止まず、だから僕の射精も終わらないのだろう。そんな気がした。
そして、こんなに気持ちのいい射精は生まれて初めてだった。そういえば、僕は童貞だった。その童貞を今、捨てたのだな、と思った。
そうして長いこと僕たちはふたりで達し続け、それが図書室でのセックスとなったのだった。
◇◇◇
そうしてそれから、茜色の夕日が差す通学路にて。道路に落ちているふたつの長い影を見下ろしながら、僕は家へと帰る道を歩いていた。
もう学校の帰宅ラッシュの時間は過ぎているから周囲に生徒の姿はない。時おり傍を自動車が通り抜けていく他はまったく静かな住宅街だった。だからあまり焦らずにゆっくり、ゆっくりと歩いていた。
そして、僕の隣には潮乃森さんがいる。
彼女は僕の左手をきゅっと握って、静かな歩調で僕よりも若干だけ前を歩いていた。その手のひらの温度は高くて、あたたかかった。彼女の指の滑らかさを確かめるようにして僕はその手を握っている。少しだけ力を込めてみる。
「…………?」
「いえ、どうして僕たちは一緒に帰っているんだろうと思いまして」
「……んー?」
潮乃森さんは左手の人さし指を顎に当てて、やはり不思議そうに首をかしげている。図書室を出てからも彼女の静かさは健在で、ここに来るまでも僕たちはほとんど会話をしていなかった。
図書室でセックスをしたあと、僕たちは急いでその場を片付けてふたりで慌てて図書室を出たのだ。幸いにも受付に座っている司書の先生は相変わらずうたた寝をしていたし、他の生徒が図書室にいる気配もなかった。だから僕たちの情事は誰にもバレなかったと思う。
そうしてそそくさと図書室を出て、僕たちは自然な流れで昇降口へ行き、ふたりして靴を履いて歩き始めた。なぜか潮乃森さんは黙って僕の横を歩いていて、なぜか同行してくるようだった。
校門を出たあたりで不意に潮乃森さんの手が僕の左手を掴んで、そのまま手をつないで歩いて今に至る、という感じだ。
僕にはなぜ潮乃森さんが一緒に歩いているのかもわかっていなかったし、手をつないでいる理由もわかっていなかった。いや、正直なところ彼女と手をつないであるくのは全然嫌な気持ちはしなかったし、むしろ嬉しいくらいだったから別に構わないのだけれど。
けれどもすべてにおいてペースを握られているような気がして、というか静かな彼女に振り回されているような感じがしていて、不思議だった。
だから僕は潮乃森さんに日頃の疑問をぶつけてみることにした。無口な彼女が答えてくれるとは思わなかったけれども。
「潮乃森さん、尋ねてもいいですか?」
「……?」
「どうしていつもパンツを見せてくれるんです?」
「……んー」
僕の手を握ったまま、彼女はしばらく黙った。その顔をのぞき込んで見てみると、目が合った。潮乃森さんは目をほんの少しだけ細めて、なんだかいたずらっぽい表情をしているように見える。
そして彼女はふふっと笑った。
まるでダンスでも踊るかのようにステップを踏んで僕の前に出て、後ろ手を組んだ状態で上目遣いにこちらを見上げる。びっくりするくらいに可愛らしいポーズだ。そして潮乃森さんは言った。
「キミのことが好きだから──」
「えっ!?」
「──とか言ってみるテスト」
「はっ!?」
くすくす、くすくす、と彼女は笑っている。図書室にいるときの静かな雰囲気そのままに、こちらを見上げながら笑っている。
「な、なんですかそれ、潮乃森さん」
「んー?」
「わかるように言ってくださいよ、じゃないと僕、あなたのことがなんにもわからないです」
「えー?」
こちらの困惑をよそに彼女はくすくすと笑みをこぼし続けている。少なくとも好意的な表情に見える。その表情は夕日に照らされていて赤く、しかしてとても綺麗だった。
だからこそ、僕はわからなくなる。
潮乃森さんはいったい僕のことをどう思っているのか。なぜ下着を見せて僕を誘惑し、セックスをし、そして手をつないで歩くのか。どうして好意的な笑みを見せ、僕をからかうのか。彼女の言葉数は少なすぎて、わからない。どうしたって僕は翻弄されてしまう。
「……えへ」と、潮乃森さんは一歩こちらへ踏み出した。
そして僕の右手を取って、それを自身の胸へと押し当てた。
「──ッ」
ふんにょりとした柔らかな胸の触感がして、僕は思わず息を飲む。押し当てさせられた手のひらから彼女の胸の奥でドキドキと高鳴っている心臓の音が感じられる。
「わかる?」
「わ、わかりませんよ」
「そっかぁ……」
「なんなんですか、もう、なんなんですか」
混乱して、動揺している。相手に先手を取られて、なすすべなく翻弄されている。潮乃森さんの行動に対して後手後手に回らされている。
そんな僕に対して、潮乃森さんは背伸びをして僕の首に腕を回してきた。ようするに抱きつかれた。
そして耳元で言う。
「今日、うちに両親が居ないって言ったら、どうする?」
ハッと思わず息を飲む。
抱きつかれたまま潮乃森さんを見ると、彼女は存外に真面目な顔をしてこちらを見ている。僕の目の奥を見透かすような綺麗な瞳。思わずその瞳の中に落ちていきたいような、そんな気持ちになる。
もしも両親が居ない状態の潮乃森さんの家を訪ねたら、どうなるか。
それはもう、セックスをすることになるだろう。それも一回二回ではない。周囲に気取られる心配がないから、図書室でおこなったプレイよりもずっと激しいセックスになるだろう。きっと潮乃森さんも思いきり声を出して喘ぐことになるだろう。
きっとものすごく濃厚な一夜になって、一生忘れられない日になるだろう。そんな予感があった。
「──ッ」
それから直後に、もしもここで潮乃森さんについて行ったら、一生彼女に翻弄され続ける運命に陥ると気づいた。
だって一事が万事、潮乃森さんはこうなのだ。図書室にいるときも、ショーツを見せつけてきたときも、セックスを始めた時でさえ僕は彼女に翻弄されていたのだ。だから、ここで彼女について行ったら今後もその運命に固定されるだろうことは明白だった。
一生ずっと潮乃森さんに翻弄され続ける人生。
ずっと彼女に振り回されて、でもその分だけ快楽を得られる生き方。それはきっと途方もないくらいに幸福であるはずで。
そのことを思って、一瞬だけ気が遠くなる。けれども直後に彼女の体がぎゅーっと抱きついてきて、柔らかな胸だけでなく全身が僕の体に密着してきて、そして耳元で小さな声でさ尋ねられる。
「わたしとまたセックスしたい?」
と。
そうして僕に抱きつきながら甘くささやいてくる潮乃森さんに対して、僕は息を飲む。そして覚悟を決める。
そして僕のした返答は──
おしまい
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
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