ある日、電力会社が使うメンテナンス用の獣道の様な道を歩いているとその途中の小さな木の開けた空間で幼い少年が泣いているのを見つける。
話しかけると好奇心に駆られて草木を分け合っていくうちに迷子になったらしい。
家の場所を聞くと俺と降りる方向が一緒の様なので麓まで連れて行くことに。
歩きながら秘密基地を作りたいと話す少年に麓近くのちょうどいい場所を教えるからそこで遊んで迷子に気をつかる様に諭す。
その場所に着くと一休みする事にする。すると少年はおしっこをしたいと言うので茂みに向かってする様に言うと、少年はズボンとパンツを下ろしてしゃがみ出した。
座っておしっこをするその少年は女の子だったのだ。
少年改め少女がおしっこをし終わると俺はいたずら心で「立ちションしないの?」と聞く。
「女の子だからちんちんないからできない」と少女は言う。よく男の子に間違えられるし、それは嬉しいとも。
「女の子にも実はちんちんはついてるよ」と俺は言うと俺は少女に女の子の大事なところの秘密を教えてあげることにした。
トレーニングの一貫として裏山を登山とまではいかないが散策している。
裏山は200mほどの標高の低山で広めの道路や狭い登山道、この山から連なる山との間に存在する電力用の鉄塔や携帯電話回線のアンテナなどのメンテナンス用の獣道のような道など色々な道がそんざいしていてそれらを把握すると本格的な運動から軽い散策まで色々な負荷で頂上まで行けるのが魅力だ。
今日は犬の散歩や高齢者の散歩で使われている広い道から枝分かれする人通りの少ない登山道を歩いていた。
頂上から降りる途中でこの山に限らず山や藪の中の狭い道によくある木や草が開けて広くなっている所に差し掛かると泣いている子がいた。
俺より年下の見慣れないチビスケだ。おそらく会うのは初めてだろう。
視界に入ってすぐに立ち止まり様子を見ていた。だいたいこの山で人とすれ違うと挨拶を交わすし、顔見知りかどうかに限らず軽い会話を交わすことがある。
チビスケに山で出くわす時はたいてい2パターンだ。
一つは友達数人と連れ立っているパターン。この場合、こういうちょっとした広いスペースを秘密基地にしている事もあり生意気なやつだと突っかかってくる事もある。その場合は実害はないが気持ちの上でちょっと面倒だ。
もう一つは親やそれに類する大人と一緒のパターン。別にこの場合は特に困ることはない。普通に挨拶するだけだ。
だが、このチビスケは泣いている。どちらのパターンだったとしても面倒な気がする。
友達と一緒なら喧嘩をしただろうし、大人と一緒なら何かやらかしたのかもしれない。
どちらのパターンでもそれ以外に一人でここにやってきたにしても迷子という可能性も高い。
放っておくわけにはいかないだろう。
俺は向こうの視界に入る範囲まで近づいていった。
チビスケは泣いたままでこちらの存在に気づいていない。
わんわん泣くという感じではないが、かなりいっぱいいっぱいな状況のようだ。
「こんにちは。どうしたのかな?」
少し大きめの声で俺はチビスケに声をかけた。
チビスケは目を擦っていた腕をおろしてこちらを見る。
俺が声をかけたチビスケは俺よりも背が随分小さい男の子だ。整った顔立ちで大人しそうな感じの子だった。
何かを言うわけではなく泣き声を弱めてはいるが続けている状態だ。
俺は一歩近づいてチビスケの前まで行くとしゃがんで目線の高さを合わせた。
「迷子かい?」
「うん……」
少し話すのが難しそうな感じだ。みじかい「うん」の間にもグスングスンと鼻をすすっている。
「そっか。山の下まで連れて行ってあげるから安心していいぞ」
俺がそう言うとチビスケは小さく頷いた。
まずはチビスケの警戒を解いて落ち着かせて状況を聞く事が必要だ。
俺は「山に来るのは初めて?」とか「何して遊んでたの?」とか他愛もないことを聞いたり俺のことを話したりして落ち着くのを待つことにした。アイスブレイクというやつだ。
しばらくこちらから話していると落ち着いてきたのか俺の言うことに頷いたり相槌を打ったりしてきた。
ないて取り乱したまま落ち着かなかったらどうしようかと考えたが大丈夫なようだ。
「今日は一人で来たの?」
「うん。あのね、山に一人でいっちゃ駄目だから怒られるんだ」
「でも来たのか。山で遊ぶのは楽しいもんな。いつもこっそり来てるのかい?」
「初めてだよ」
「そうか」
今、俺とチビスケがいる場所はほとんど人の通らない登山道だ。
草は十分踏み固められているので全く通らないわけではないだろうが、登山を趣味にしてる老人が午前中に出入りしたり俺のようなトレーニング目的のやつがときどきいるくらいだろう。
トレーニング目的なら車が通れるくらいの広い道があるしそこを走ったほうがいい。
それに今いる場所は結構奥に入った場所だ。
チビスケは道に迷って麓とは逆方向に進んだ結果、俺に遭遇したというところだろう。
鉄塔のメンテナンス用の裏道や獣道に入らなくてよかったと思う。そうなってたら見つけられない可能性だってあった。
そうなれば親が夜になっても帰らないことに心配して捜索願を出してこの山に捜索隊や道に慣れた大人たちが入ってさがして大事になっていたかも知れない。
小さな山なのですぐに見つかるだろうが「一人でいっちゃ駄目」と言われた言ってるところから怒られるのを恐れて泣いていた部分もあるだろう。
大事になったら怒られるよりも大きな傷を心に負っていたかも知れない。
「いいかい? 初めてきたなら奥まできちゃ駄目。山の下まで連れて行ってあげるからもう危ないことしないって約束できるかい?」
「うん。でもママにバレたら……」
「大丈夫、俺は君のママを知らない。山の下まで送ってあげるからそこから一人で帰ればいいよ。きちんと内緒にするから。君も言わなければ大丈夫でしょ? わかった?」
「うん。ありがとう」
チビスケは安心した様子で言った。
一応、麓に連れて行くがどこの出口に出るかは問題だ。この登山道の今いる場所は複数の登山口に繋がっている。そのどこに連れて行くかは問題だ。
「山の出口がいくつかあるけど一番家に近い所に連れて行くよ。その方がいいでしょ?」
「うん」
「君の家はどこ? 住所は言える?」
「〇〇町の二丁目」
「そうか。よし、じゃあちょっと長く歩くから途中休憩しながら行こう」
「本当にママに言わない?」
「うん。俺は君のママにもパパにも会わないで帰るから安心していいよ」
チビスケはコクコクと頭を数回縦に振る。
親が厳しいのか、優しくて心配しがちなのかはわからないが、そうと親に山に入ったことを知られたくないらしい。
チビスケの言い分じゃここのような細い山道に入るななのか整備された道も駄目なのかは分からないが、俺がチビスケを見つけたのが早い時間で良かった。
寄り道したり、休憩を眺めに取っても防災無線が子どもに帰宅を促す時間までにチビスケが家に着くこと出来そうだ。
「ところで、君は山で遊びたいのかい?」
「うん。秘密基地を作りたいの」
「なるほど」
チビスケくらいの年ならやりたいと思うことだと思った。
俺もチビスケくらいの年齢の頃はこの山を歩き回って秘密基地を作れる場所を探し回ったのを覚えている。
登山道を歩き回って草の僅かな分け目を見つけては入ってみて遊べるようなスペースを探した。
友達と一緒の事もあったし一人で歩き回った事もある。それで俺はこの山の事を隅々まで把握している。
その経験からこの山で身体を鍛えるのにちょうどいい散策コースを把握して今日も歩き回っているのだ。
ただ、比較的わかりやすいこの道で迷うという事や今ここにいることを親に知られるのを恐れている所をみると俺のような経験を積んでいないのはハッキリわかる。
一緒に山に入ってくれる友達はいないのだろうか? そこは気になったがとりあえず、この山で迷子が出てしまっては好んでトレーニングの場所にしてる俺としても気持ちの良いものじゃない。
いくつか質問して教えるべき事があるんじゃないかと思った。
「基地を作ったり、山を歩いたりは友達のしないの?」
「転校してきたばっかりで友達まだいなくて」
「そうか。遠くから来たの?」
「うん。隣の県」
なるほど、と思った。小さな町ばかりのうちの県とは違い、隣の県は人口が多いし大きな街がいくつかある。
山や笹薮のような自然のというか整備されていない場所で遊んだ経験がないんだろう。
チビスケの話を聞いていくとアニメや漫画で見た秘密基地という言葉にあこがれて友達ができない寂しさを紛らわすために探検してたような事を言った。
となると、この町でどこで遊んでいいか分からないし、山での行動の仕方が分からないんだろう。
俺はここまで話を聞いてまだ日が高い時間だという事を加味して考えてみた。
チビスケの家の最寄りの登山口の近くに俺が以前、友達と秘密基地にしていた獣道の間にある空間がある。
そこなら登山口からすぐだし登山道に戻ることも簡単だ。先程も言ったようにこの登山道は人通りが少ない。
そこをチビスケに秘密基地として教えて、もし山に入るならここで遊ぶようにと教えることにしよう。
ただ、チビスケの親からしたら知らない年上の子がチビスケに危ない遊びを教えた馬鹿野郎かもしれない。
だから、チビスケがそう望んでいるだろうし内緒にするという約束をしよう。
「今日は道で迷ったけど、君は秘密基地で遊びたいの?」
「え? う、うん」
「山で遊ぶのは?」
「怖いけど。遊びたい」
「分かった。じゃあ、俺の知ってる秘密基地を教えてあげるから、山で遊びたいならそこで遊ぼう。いい? これから山で遊びたかったらその基地で遊ぶ。できないなら山で遊ばない。約束できる?」
「うん! お兄ちゃんの秘密基地行きたい!」
お兄ちゃん……か。親近感を持ってくれてるのだろうか。とりあえず、話を続けよう。
「分かった。そこなら迷わないだろうし、すぐに山の外に出れるから。ただし、約束」
「なに?」
「絶対に今日あったこともその基地の事も内緒にすること。約束できる? できないなら教えない」
「できるよ! 内緒にする。内緒にしたいもん!」
「よし!」
チビスケは笑顔になって小さなガッツポーズのようなポーズをした。
そういうポーズに慣れていないのかどこかぎこちなかった。育ちがいいといえば言い過ぎだろうが、比較的丁寧に生活している家の子なのだろうかと思った。
その次の瞬間だった。俺の「よし」の声が大きかったのか近くに止まっていたと思われるカラスが声を上げて飛び去っていった。
「わぁぁあ!」
チビスケは頭を抑えてしゃがみ込んだ。
俺はこの田舎の町でよくあることなので慣れてるがチビスケは相当怖く感じたのだろう。
「大丈夫だよ。カラスが飛んでいっただけだから」
「本当……?」
チビスケは立ち上がり周りをキョロキョロと見ると俺の服の裾を掴んだ。
「怖いかい?」
「うん……」
「山で遊ぶとよくあることだしなんともないから。泣くな。付いてるんだろ?」
「え?」
「大丈夫。襲ってきたりしないから」
「本当?」
「うん」
チビスケは俺の言葉を聞いて息を吐いた。落ち着こうとしてるんだろう。
男の子だ女の子だっていうのは良くないかもしれないが、男の子だったらこういう時はしっかりしたほうがいいってのは世間では今でも言われる。
ちんこが付いてるんならしっかりとした方がいいと思う。
無くてもやんちゃな子はいっぱいいるわけだから。
「よし、とりあえずそんなに遠くないから秘密基地に行こう。そこで休んで、基地の遊び方を教えてあげるから」
「うん」
「それから帰り道を確認しながら出口に向かおう。それでいいかい?」
「いいよ!」
現金なものでチビスケはすっかりノリノリの様子だった。
「行くぞ!」
俺はチビスケのノリノリの様子に同調するように楽しそうな素振りを見せて歩き出した。チビスケもそれに続く。
この登山道は俺達の歩き出した地点から山頂方向にはある程度、キツくなるがここから麓まではゆるやかな道だ。
途中の獣道のような細い分岐点が鉄塔のメンテナンスに使われていることからここの道の緩さは資材の運び込みにも使われているのかも知れない。
俺とチビスケは山の遊びについての話をしながらゆっくり歩いていく。
チビスケのペースに合わせて歩いていくがチビスケは整備されていない道になれていないのか時々よろけたりして少々危なっかしい。
怪我をするほどではないが、麓近くの基地で慣れることを教えるのは正解かもしれない。
それに山の中での遊び方は道の歩き方以外にも慣れるべきことや身につけるべきこともある。
チビスケは男の子なのでそれほど心配していないが、それでも公園のような整った環境しか知らないのだろうから教えたほうがいい事もあるだろう。
しばらく歩いていくと30分ほどで俺の基地の前まで着いた。
「いいかい? ここに笹の隙間があるの見えるかな?」
「えっと……。あ、うん、隙間があるね」
「こういうところに入ると広くなってる場所があるかもしれないんだ」
「そうなの?」
「うん。ここは俺が君くらいの頃に友達と一緒に見つけたところで中は広くなってる。ちょっと笹薮をかき分けるけど大丈夫かい?」
「大丈夫だと思う」
「よし、入ってみようか」
「うん!」
チビスケはワクワクしたような様子だった。
まずは俺が笹の隙間を掻き分けてチビスケがそれに続く。
俺の歩幅で10歩ほど進むとそこには6畳間の俺の部屋よりいくらか広いくらいの小さな笹や木に囲まれた原っぱが出てくる。
「すごーい」
空間に完全に入るとチビスケは感動した様子を見せた。
「ホントに広くなってるんだね」
「そうだよ。山の中は時々こういう所があるんだ。見てごらん」
俺は来た道の方を指さした。
「笹と木で外が見えないだろ?」
「そうだね」
「外からも同じように見えないから大きな声を出さないと外に人がいてもバレないんだ。だけど、出るのも入るのもすぐ出来る。迷子にならなくていいと思わない?」
「うん。ここなら大丈夫そう」
「よし、ここで一休みしていこう。疲れたでしょ?」
「歩いて足痛い」
「ここに座ってぼんやりして、それからこの基地の遊び方を教えるよ。それから帰ろう」
「うん」
俺がそう言って基地の中の原っぱに座ろうとした時、チビスケはなぜかモジモジし始めた。
「どうしたの?」
「お兄ちゃん、その、おしっこしたい……」
脚をモジモジしてるのは尿意のせいか……。
この基地は友達と遊んでいる時にトイレに決めていた場所がある。俺はそこを指さした。
「そこに大きな石があるよね。そこに向かってしてきなよ」
「そこ?」
「うん。ここのトイレはそこ。公園みたいなトイレはないから丸見えでも我慢してな」
「うん……」
チビスケは顔を真赤にして戸惑ったようだった。
別にこっちには背中を見せてちんこは見えない状態で石に向かっておしっこをするのは別に恥ずかしくないとは思うんだが、野ションの経験がないんだろうな。
ぼんやりと石の前に立ったチビスケを俺は見ているとチビスケは予想外の動作を初めて俺は驚いた。
チビスケはズボンとパンツを膝まで下げてその場にしゃがみ込んだ。
お尻が丸出しのチビスケを見ているとお尻の穴より少しだけ前の位置と思われる場所からまっすぐに下に向かっておしっこが出て足の間に水たまりが出来てそれが流れていくのが見えた。
俺は性教育も受けたし、銭湯や基地での野ションで友達の股間を見た経験が沢山ある。
だから、チビスケのおしっこの動作の意味はすぐに分かった。
男の子もしゃがんでおしっこをする子もいるだろう。だが、男のおしっこが出る部分はお尻よりずっと前のハズだ。
お尻のあたりからおしっこが下にまっすぐ出るのは男の子じゃないっていう事だ。
おしっこをし終わるとチビスケはポケットからティッシュを出しておしっこの出た場所を拭いた。
そしてパンツとズボンを履いて立ち上がるとこちらに歩いてきた。
「お兄ちゃん、ティッシュはどうすればいいの?」
「あ、ああ、ちょうだい。ゴミ用のビニール袋持ってるから」
俺は自分の座っている横に下ろした小さなバックパックからトレーニング中に出たゴミを持ち帰るためのビニール袋を出してチビスケのおしっこを拭いたティッシュをその中に入れた。
「ま、まぁ、座りなよ。一休みしよう」
俺は戸惑った様子を声色に出してしまいながら自分の隣の地面をぽんぽんと叩いてチビスケに座るように促した。
「スッキリした?」
「うん。おしっこ我慢してたの」
「あそこがトイレだからここでおしっこするときはあそこでしてね」
「うん。外でおしっこするのとか初めてでちょっと恥ずかしかった」
「そうか……」
チビスケはおしっこを出してスッキリして気分がよかったのかニコニコしながら言った。
野ションの経験はなしか。まぁ、おしっこの出し方を見れば経験機会が少ないのは分かる。
「ところで一つ聞いていいかな?」
俺はチビスケが落ち着いたところを見計らってちょっと意地悪な質問をする事にした。
チビスケくらいの年齢ならどういう答え方をするのかが気になったからだ。
「俺は君のこと、男の子だと思ってたんだけど、女の子だったんだね。合ってる?」
「え、うん。女の子だよ」
そう、チビスケは女の子だった。
おしっこをしゃがんでしていた。男の子だったら立ってするはずだ。でも、女の子はそうしない。
「男の子と間違われるの嫌だった?」
「ううん。時々、男の子だと思われるけど、あんまり嫌じゃないよ」
嫌じゃないのか。怒るかと思ったが、これは何か事情があるのだろうか。
「じゃあ、一つ聞いていいかな?」
「なに?」
「俺は君のことを男の子だと思ってたけど、どうして女の子だって分かったと思う?」
「え?」
チビスケは首を傾げた。
「分からない?」
「うん」
「君がおしっこしてるのを見て女の子だと分かったんだ。どうしてか分かる?」
「えっと。あっ、座ってしてたから?」
一瞬、チビスケは男女の違いを知らないと思ったがおしっこの仕方が違う事は分かっているようだ。
だが、一度分からないという反応を返した。男女の違いをもしかしたら完全に分かってないとかもあるのだろうか。
俺は好奇心が湧いてきてもっと質問を重ねる事にした。
「男の子はみんな立ってするのは知ってる?」
「うん。知ってるよ」
「女の子はみんな座っておしっこするよね。どうしてかな? 立ってしたほうが楽じゃない?」
「できないよ。だって。女の子はちんちんないもん」
男女の身体の違いは理解しているようだ。
「ちんちんないんだ」
「ないよ」
「ちんちんってどんなのか知ってる?」
「えっとね、男の子のここにぶら下がってるの。ソーセージみたいなのと袋みたいの」
チビスケは自分の股間を「ここ」と言ったところで指さしながら言った。
「ちんちん、見たことあるの?」
「うん。お父さんの」
「友達とか同じ年くらいの子のは?」
「えっとね前の学校の友だちのTくんの見たことあるよ」
「どうやって見たの?」
「幼稚園の頃、プールの着替えの時。他の男の子のも見たよ」
「そっか。ちんちんみたことあるんだね。でも、君にはそのちんちんがないんだね」
「ないよ」
ちんこも見たことあるそうだ。
それ以上は知っているだろうか。ちょっと突っ込んだことを聞いてみよう。
「本当にちんちんないか確かめてもいい?」
「どうするの?」
「立ち上がって」
「うん」
チビスケは立ち上がって俺の前に立った。
「ちょっといいかな?」
俺はチビスケの足の付根を下から上に向かって手を動かして触った。
「あ、ペッタンコだね」
「だってちんちんないもん」
そこの感触はプニプニとフワフワの中間の感触だった。予想通りの感触だ。
チビスケの股間には本人の自己申告通りにちんこがなかった。
「でもさ、ここからおしっこ出るんだよね。何にもないわけじゃないよね。おしっこ出るのはどうなってる?」
俺はチビスケの股間を撫でながら言った。
「うんっとね、ピッてなってるよ」
チビスケは自分の股間の中央を人差し指で下から上に向かってなぞった。
「ピッてどんなの?」
「えっと、うーん、わかんない」
この「わかんない」は股間にあるものをどう説明していいか分からないということだろう。
俺はそこでチビスケが自分の股間の事をどれだけ理解しているのかを知りたくなり、理解していなかったらその部分を見せてやりたくなり突っ込んだ話に持っていくことにした。
「こうやって割れてるってことかな?」
俺もチビスケがしたのと同じようにチビスケの股間の中央を人差し指でなぞりながら言った。
「割れてる、うん、そうだよ」
「見ていい?」
そう言って、俺はチビスケの返事を待たずにズボンに手をかけてそっと下ろした。
チビスケは特にそれを嫌がる様子を見せなかった。
腰回りにゴムの入ったコーデュロイ風のズボンを履いていたがそれを脱がすとその下にはチビスケくらいの歳の女子がよく履いている綿のショーツを履いていた。
続けて俺はショーツを下に下げる。
するとそこにはチビスケの股間が姿を表した。
チビスケくらいの頃に男女問わず仲の良い友達とこの基地やこの山の他の基地で連れションついでに股間を見せあったが、その時の女友達の股間と同じようにツルツルでペッタンコで割れ目が丸見えのむちむちした肉付きの股間だった。
「割れてるね」
俺はズボン越しじゃなく直接、チビスケの割れ目を指でなぞりながら言った。
「ここからおしっこが出てるんだよね?」
「うん」
「ところで、男の子の股はちんちんでしょ? 君は自分の股をなんて呼んでるの?」
「『ちょんちょん』だよ」
久しぶりに聞く言葉だ。女の股間の呼び名は地域によって違うし、大人が使うものと子供の頃だけ使う呼び名の違いもあったりする。調べると沢山股間の名前があるらしい。
チビスケの前に住んでた県とうちの県で女の股間はどちらも「ちょんちょん」と呼ぶらしい。
俺達も思春期くらいまではそう言っていた。今はなんか子供っぽくて恥ずかしいので「まんこ」とか「あそこ」と言っているが。
「知ってる? 女の子のここっていろんな名前があるんだよ?」
「そうなの?」
「うん。『まんこ』とか、『おめこ』とか、『ぼぼ』とか、あと、『前のお尻』とか」
「『前のお尻』って変なの」
「でも、お尻もちょんちょんも割れてるから似てるよね」
「そういえばそうだね」
チビスケは笑って言った。
ネットでまんこの呼び方を調べていて見つけた言い方だが、俺はなんか「前のお尻」と聞いた時にしっくり来たと思った。
どちらも割れていて排泄をする場所で、後ろのお尻からはうんこがでて前のお尻からはおしっこが出る。うまい呼び方だと思う。
それに「ちょんちょん」という言葉を知らない家ではお尻から股間までをまとめて「お尻」と呼んでいるという話は同級生から聞いたことがある。
親からそう教わったという女子から聞いた話だ。
「ところでさ、おしっこでどんな風に出るの?」
「どんな?」
「割れ目全部からジャーって出るの? それともどっか一箇所から出るの?」
これも俺は答えを知っている。だけど、チビスケの自分の股間への認識を知りたくてわざとそう質問した。
「一箇所からだよ」
「どのへん?」
俺は割れ目をなぞりながら言う。
「えっと……わかんない!」
チビスケは恥ずかしそうに首を傾げて言った。
「じゃあさ、この割れ目の中ってどんな風になってるの?」
「わかんない……」
今度はチビスケは恥ずかしそうではなく心底不思議に思ったように自分の股間を覗き込んでから首を傾げた。
「知らない?」
「うん。お兄ちゃん知ってるの?」
「知ってるよ。どうなってると思う?」
「おしっこが出ることしかわかんない」
「そっか……」
俺はチビスケのちょんちょんを親指でプニプニと突きながら考えた。
中がどうなってるかを教えたらどんな反応をするのか見てみたくなった。
「君はちんちんないよね?」
「ないよ」
チビスケは股間を俺の方に突き出して強調するような姿勢を取って言った。
「実はね、この割れ目の中に、女の子にも小さいちんちんが付いてるんだよ」
「え……? うそ……!」
「本当だよ。女の子はちんちんがないんじゃなくて、小さすぎてちょんちょんの肉の間に隠れてるんだよ」
チビスケは目を見開いて俺の方を見た。
「お兄ちゃん、本当!?」
「見てみるかい?」
「見たい!」
チビスケは嬉しそうな感じだった。
「じゃあ、隣に座ってくれるかな?」
俺がそう言うとチビスケは楽しそうな感じで隣に座る。
その後、俺はチビスケの前に立膝で座って向かい合わせになった。
チビスケは俺がパンツを膝まで下ろしたままの状態だ。つまり、ちょんちょんを丸出しにしている。
「あ、これを尻の下に敷いて」
「うん。ありがと」
俺はバックパックから汗を拭く用に入れておいたタオルの予備を出してチビスケに渡す。
チビスケはそれを敷物として尻の下に敷いた。
尻や股間を丸出しで原っぱに座ると虫に喰われるかもしれないし、土や草の露で汚れてチビスケが恐れている親に山で遊んだ事がバレる可能性も増えるだろう。
それに俺としてもこんな事をしてる事を誰かに知られたくない。
俺は足を軽く広げて座っているチビスケの股間を見た。
割れ目がお尻の方まで伸びている。この姿勢だとお尻の割れ目との境目が分からなく両方の割れ目が繋がってみてる。
それはそうと、チビスケが俺が割れ目の中に付いていることを言うと嬉しそうな素振りを見せたのが気になる。
それについてまず聞いておこうか。
「嬉しそうだけど、ちんちん欲しかったの?」
「うん」
チビスケはコクリと頷く。
「どうして? 男の子が立っておしっこできるから?」
「うん。あとね、Tくんとかにあるの羨ましいんだ。こっちにはないのにTくんとかには付いてるっていいなって思うの」
自分にないものが付いてる事が羨ましいという感じなんだろうか。それとも男の子になりたいとかなのか。
傷みたいなものに触れるかもしれないからその辺は下手に聞かないほうがいいか。
「そうか。それじゃあ、見てみるか」
「うん!」
「でもね、男の子のちんちんとは結構違うからね」
「そうなんだね。でも、ちんちん付いてるんだよね」
「そうだよ。じゃあ、ちょんちょんを見下ろしてみて」
そう言うとチビスケは自分の股間を見下ろす。チビスケくらいの歳の方が俺の歳より割れ目が長い傾向にあるが、割れ目の上の方が見えてる状態だろう。
俺はチビスケのちょんちょんに両手を伸ばし割れ目を挟むようにチビスケの大陰唇を両方の人差し指で触れる。ちょうどその位置は立った姿勢で見える割れ目の下の方あたりだ。
そして、親指もそれより下の部分に置いて、両手の二つの指で左右に割れ目を広げていく。
俺の年齢だと個人差はあるが割れ目が開きやすくなる。チビスケくらいの年齢だと割れ目がぴったりくっついていてピタッとくっついた状態からパカっと開き始める。
大陰唇の脂肪の間からピンク色をした小さな突起が飛び出す。
「どう? ちょんちょんが開いた所にピンクのとんがったのが見えないかな?」
「見えるよ」
「これが君のソーセージみたいなやつだよ」
「ってことはこれがちんちん?」
「そうだよ」
「へぇ! ここからおしっこが出てるんだね」
俺はチビスケが満足そうにそう言うのを聞くと面白くなって口元を緩めた。
「それは違うよ。そこが男の子と女の子で違うんだ」
「え?」
「男の子はどこからおしっこが出るの?」
「ちんちんのさきっぽ」
「女の子のちんちんのさきっぽには穴がないんだよ」
「じゃあ、どこからおしっこ出るの?」
「どこだと思う?」
「わかんない……」
チビスケは困惑した様子で自分の割れ目の間にある突起を見つめた。
「男の子のちんちんってソーセージの他に何があるんだっけ」
「きんたま。袋みたいなやつ」
「惜しいな。袋みたいなやつは正解だけど、あれがきんたまじゃないんだよ」
「そうなの?」
「きんたまっていうのはあの袋の中に入ってるニ個の玉のことなんだ。それは分かる?」
「え、あの中に玉が入ってるの!?」
「お、知らなかったか」
「うん。そんなの入ってるんだ」
「それが、きんたま。君が言ってる袋は玉袋って言うんだよ」
「たま……ぶくろ……? 玉が入ってるから?」
「そうだよ」
「知らなかった!」
「じゃあ、君の玉袋を見てみようか」
「うん!」
俺はバックパックから蓋がしまふうタイプの小さな鏡を取り出した。
これは木で暗くなってるところを太陽の光を反射させて照らしたり、自分で見れないところが虫に刺されたり怪我したりしたりした時のために持っているやつだ。
それをチビスケの股間の前に置く。
すると鏡には俺が指で広げている割れ目が映る。
「わぁ。変なの」
チビスケは自分の性器の全貌が見えると戸惑った様子で言った。
俺には割れ目を開いた時から見えているが割れ目の中に何かが付いてるのを知らない状態で見たら驚く形をしてるのは確かだ。
女性器がグロいと言われるのは今から女の子の玉袋と教える部分が原因だろう。
アワビと呼ばれる理由になっている部分だ。
「このビラビラした部分が君の玉袋だよ。どうかな?」
「ちょっと気持ち悪いね」
「そうだね」
「でも、袋になってないね。きんたまもない。女の子はちんちんはあるけどきんたまはないの?」
「そうだなぁ。一応あるよ。でも股にはないんだ」
「え?」
「女の子のきんたまはお腹の中にあるんだ。だから、玉袋はきんたまを入れなくていいから縮んでこんな形になってるんだよ」
「そうなんだぁ。あ。そういえば、ちんちんのこっちの方は何ていうの? こっちは玉袋でしょ?」
「ソーセージの方だね。君は女の子だから尖ったのって言ったほうがいいか。君のはソーセージには似てないもんね」
「うん。ここ全部でちんちんでしょ? ここの名前は?」
「ちんちんだよ」
「じゃあ、ちんちんと玉袋を合わせた名前があるの?」
「それもちんちんだよ」
「え?」
チビスケは戸惑ったような顔をした。これは「ちんちん」という言葉の実際の曖昧なところだ。
「尖ったのの名前もちんちんで、股に付いてるもの全部もちんちんって言うんだ。分かりづらいよね。でも、ちんちんの話をする時は全部の事を言うことが多いからあんまり困らないんだ」
これは実際そうだ。男の場合はおしっこを出す場所だから竿って言い方をするけど、女の子の方は竿とは程遠い形をしてるし正式名称はあるがそれは教えなくてもいいだろう。あれはチビスケくらいの年齢には覚えづらい名前だ。
それに男の子はおしっこの時に手に持つし見ることができる。でもチビスケはおしっこをするときにちんちんを見たり触ったりしないからそれで大丈夫なはずだ。
「そうなんだぁ。これがちんちんなんだ」
「そうだよ。君にもちんちんが付いてるよね」
チビスケは嬉しそうに自分のちんちんを見る。
「それでちんちんを全部見てみて、おしっこはどこから出るか分かるかな?」
俺がそう問うとチビスケは股間を「うーん」と唸りながら考えてながら眺める。
「わかんない。おしっこが出るような場所あるかなぁ」
「降参?」
「うん。教えて」
そう言うと俺は指を少しだけ内側にずらしてさらにチビスケの股間を左右に広げた。
「もう一つ、玉袋に男の子と女の子で違うところがあってね。ほら!」
「あっ!」
「ちょんちょんが割れてるみたいに、女の子は玉袋も割れてるんだよ」
チビスケは自分の玉袋が左右に分かれた所に驚いた顔をした。
「女の子のおしっこの穴は玉袋の間にあるんだ。ちょっと陰になって見づらいけどね。」
「ここからおしっこが出るの?」
「そうだよ。さっきおしっこをした時はここから出たんだ」
「へぇ……。男の子はちんちんからおしっこが出て、女の子は玉袋からおしっこが出るんだね。あ、女の子もちんちんからか」
やはりチビスケは嬉しそうな様子で自分のちんちんを見ていた。
ずっと無いと思ってきたものが、自分が知ってる形とは違うとはいえ付いてると知ったのが嬉しいだろう。
こうやってちんちんが付いてることに喜ぶという事はもしかしてチビスケは他の女の子と違う事情があるのかもしれない。
俺はそんな事を考えながら次に教えることを考えていた。
「おしっこ出るの結構、後ろなんだね。これだったら立って出来ないね」
チビスケは残念そうな言い方をする。
「立ちションしたかったの?」
「うん。お兄ちゃんがちんちん付いてるって言った時、立って出来るのかなって思った」
「そうか。それは無理だな。男の子はさ、ちんちんが女の子より上に付いてて大きいよね? それとおしっこの穴が先っぽにあるから穴が前に向いてるんだ。だから立って出来るんだよ。前におしっこが飛ぶからね」
「そうだね」
「でも、女の子は立った時におしっこの穴が玉袋とちょんちょんの肉に挟まってるからそのまま出すと玉袋とちょんちょんに当たって脚におしっこがかかっちゃうんだよ」
「やったことあるけど、そんな風になった」
「立ってしてみたことあるんだ」
「うん。出来なかった」
「だから、しゃがんでするんだよ。脚を開くから玉袋もちょんちょんも広がっておしっこの穴のすぐ下が地面になるでしょ?」
「おトイレに座る時は?」
「おしりを突き出した姿勢になるでしょ? そうするとしゃがんだ時と同じようにちょんちょんが広がるんだ」
「ちょんちょんと玉袋が広がらないといけないんだね」
「そうだよ。残念かい?」
「うん……」
「そうだよね」
俺は落ち込んだ様子を見せるチビスケの頭を撫でた。
「でも、ちんちんの尖ったところってなんで女の子にもあるの? おしっこ出るんじゃなかったら必要ないよね?」
チビスケは下を向いていたところから急に顔を上げて俺をまっすぐ見て言った。
随分と難しいことを聞くなと思った。
女の子の股間に突起がある理由は知っているがどう説明するか。
この突起には大事な役割があるわけだが……。
「男の子にもおっぱいがあるのと同じ理由だよ」
「おっぱい?」
「うん。男の子にも左右におっぱいがあるよね?」
乳房ではなく乳首を指しておっぱいと言ったが伝わるだろうか。
「ある。でも、なんでだろ? 大人になってもペッタンコだけどおっぱいはあるね」
チビスケは真剣に考えだした。
「それはね、お母さんのお腹の中にいる時にちんちんとおっぱいを男の子と女の子の両方に作った方が都合がいいからだよ」
「お母さんのお腹の中? 赤ちゃんになるまえ?」
「そう。ちんちんとおっぱいは作るのが大変なんだ。お腹の中の赤ちゃんが男の子か女の子か決まる前に小さいのを両方とも作って、男の子になったらちんちんを大きくして、女の子になったら大人になってからおっぱいが大きくなるように準備しておくんだ」
「女の子になったから大きくならなくてちょんちょんの間に小さいのがあるってこと?」
「そうだよ」
「へぇ、そうなんだ!」
「それと、もう一つちんちんには役割があってね……」
男の子のちんちんにも女の子のちんちんにもおしっこと一緒にある大事な役割だ。
さて、一人でこの部分を使う事だけを話すか、二人で使う事も話すか。
「君は好きな子いるかい?」
「え……?」
「まだ早いか」
「うん。いるよ」
チビスケは恥ずかしそうに言う。
「同じクラスの友達がまだ友達になったばかりだけど他の友達と違うと思うんだ」
もう恋を経験してるのか。
俺はチビスケくらいの頃は「好きになる」とか「好きな人」ってのがまだピンときてなかったな。
でも、それなら話が早い。
「その子とはキスをしたいって思う?」
「き、キス!?」
チビスケは顔を真赤にして言う。
股間を丸出しにしながらキスを恥ずかしがってるその状態の俺は吹き出しそうになった。
「そうだよ。その子としてみたい?」
「うん。してみたい。するところ考えたことがあるよ」
「そうしたらどんな気持ちになる?」
「なんかソワソワした感じがする」
「それは特別に好きって気持ちだな」
「うん……」
微笑ましい。俺はキスもそれ以上ももう経験している。ここで一緒に遊んでいた友達と何年か経ってそう言う関係になった。
「その子と恋人になったら嬉しいかい?」
「うん。キスしたり手を繋いだりしたいよ」
「そうか。そうやって好きって気持ちを伝えたいんだな」
「うん。でもどうしてそんな事聞くの?」
「ちんちんにはおしっこ以外にも大事な役割があってね、それに関係あるからだよ」
「えっ?」
「ちんちんは恋人になった人に大好きって気持ちを伝えるための場所でもあるんだ」
「どうやって?」
「大人になるとね、恋人と裸になってちんちんを触り合うんだよ。そうすると気持ちよくなるんだ」
「テレビで男の人と女の人が裸で抱き合ってるのを見たことあるけどそれのこと?」
多分、映画をテレビで放送した時だろうな。チビスケは夜ふかししてたまたま見たんだろう。
「そうだよ。あれはちんちんを触り合ったり、ちんちんをくっつけ合ったりして好きって気持ちを伝え合うんだ」
「お兄ちゃんもしたことあるの?」
「あるよ」
「恋人いるの?」
「まぁね」
「そうなんだ! ちんちんってそんな事するんだ……」
「だから男の子と女の子で形が違ってるんだよ」
「形が違うよね……」
チビスケはちょっと寂しそうな声で言った。ちょっと引っかかるな。
「でもね、恋人がいない人でも大好きって気持ちはあるよね?」
「今、好きな子にそんな感じ」
「大好きって伝えたくて慌てた気持ちにならない?」
「なる! でも言えない……」
「わかるよ。ちんちんはそういう気持ちを落ち着かせるための場所でもあるんだよ」
「そうなの?」
「そう。ちんちんを自分で触って好きって気持ちの事を考えるんだ。ちんちんはね触ってると気持ちよくなるんだ。その気持ちよさが大好きって気持ちを落ち着かせてくれるんだよ。そして好きって気持ちで幸せになれるんだ」
「触るの?」
「そう」
「触ったら痛そう……」
「大丈夫だよ。そっと触ればね。触ってみたいかい?」
「ちょっと怖いけど、あの子の事、もっと考えたい」
「それなら触り方を覚えたらどうかな?」
「うん! 触ってみたい!」
「よし、わかった!」
俺はそう言うとバックパックからウェットティッシュを取り出す。
山の中で遊んでいると汚れる事が多いからウェットティッシュと普通のティッシュは何かと欠かせない。
「汚い手で触ってちんちんが病気になったら困るから、これで手を拭いて」
「うん、ありがとう」
チビスケはそう言うと俺からウェットティッシュを受け取り丁寧に手を拭き始めた。
合わせて俺も手を拭く。
お互い手を拭き終わるとチビスケからウェットティッシュを受け取り、ゴミ袋にしまった。
「君は今日、はじめて女の子にちんちんが付いてるって知ったわけだけど、男の子のちんちんは触ったことある?」
「ないよ。見たことだけ」
「そうか。じゃあ、君はちんちんを触ったことのない女の子なんだね」
「そうだね」
「これから君は生まれて初めてちんちんを触るんだ」
「うん。そうだね。初めてちんちんを触るね。どんな感じだろう……。どうやって触るの?」
俺は面白くなって少しだけ意地悪な事を考えた。
「こうやってちんちんを握って上下に動かすんだよ」
俺は自分の股間のところに手を持ってきて棒状のものを握る形を作りシェイクする様な動きをした。
「えー、できないよ。握れないもん」
チビスケは俺が冗談の意図でやってる事を理解した様で笑いながら言った。
「小さいもんね。でも、男の子はこうやってするんだ」
「女の子は?」
「ちんちんのとんがった方を指で撫で撫でするんだよ」
「そうなんだ」
チビスケは唾をゴクリと飲み込んだ。
多分、怖いと思っているんだろう。
男のちんちんは肌色で普通の皮膚だ。
チビスケのちんちんは割れ目の周辺こそ普通の皮膚だがちんちんや玉袋は内臓の様にピンクや赤で触ると痛そうに思えるのだろう。
それに気持ちいいというのも見当つかないんじゃないか。
チビスケがまだ経験したことのない感覚のはずだ。
「まず、ちんちんをそっと触ってみようか」
「指で?」
「そう、ゆっくりそーっとね」
「触って大丈夫? あと、恥ずかしい」
「大丈夫だよ。さっきウェットティッシュで手を綺麗にしたでしょ。あと、自分の身体についてるものなんだから何も恥ずかいかないんだよ」
「うん……」
チビスケはちんちんをじっと見ている。
しばらく見た後、人差し指をそっとその部分に伸ばす。
ゆっくり近づいた指はそれほど時間をかけずにチビスケの股間の突起に接触する。
するとチビスケは一瞬腰を僅かに奥に引っ込めた。
「どう?」
「ちょっと変な感じ。あと、へにゃって感じだった」
多分、前者は触られた突起で感じたもので、後者は触った指先で感じたものだろう。
「そうか。どんな気持ち?」
「へへっ。わかんない」
チビスケは恥ずかしそうに笑っていう。
「でも、今君はちんちんを触ったことのある女の子になったんだよ」
「ちんちん触った……」
「同い年の女の子でちんちん触ったことある子は少ないからやったね」
「恥ずかしい……」
「自分の身体についてるものなんだから恥ずかしがらなくていいよ。それじゃあ、気持ちよくなるマッサージしてみようか」
「う、うん」
チビスケは触った時に突起に感じた感覚が気になるのか積極的な様子を見せた。
「まず、さっき触ったみたいにちんちんに指の先を付けてゆっくり指を回して撫で撫でし続けてごらん」
「やってみる!」
チビスケは指先を突起にピタッとくっつける。この時にピクンと身を震わせた。
「こんな風だよ。早いと痛いからゆっくりね」
俺は指をグルグルまわす動作をして見せた。
チビスケも真似をして突起に触れた指をグルグル回す。
「ジリジリする感じする……」
「続けてごらん。だんだんそれが気持ち良くなるから」
「うん……」
チビスケは地面に座った状態で腰を小さく動かす。
初めて経験する感覚に戸惑っているんだろう。
俺も初めてちんちんをいじった時は怖く思ったのを覚えている。
「なんかふわふわした感じがしてきた」
「どう? 嫌な感じ?」
「嫌じゃないよ。好きな感じ」
そう言ってチビスケは突起をさっきより少しだけ早い速度で動かしていた。
「ちんちんを撫で撫でする時は好きな子の事を考えるんだよ。特にその子のちんちんの事を考えるんだ。その子のちんちんを見たことあるかい?」
「ないよ」
「じゃあ、その子はどっちのちんちんかな? 君みたいな小さくてピンクのちんちんか、そうじゃなくて肌色でお股にぶら下がってる大きいちんちんか」
「ピンクのちんちん。ちょんちょんも見たことないけど」
「じゃあ、その子は玉袋からおしっこを出してるんだね」
「うん。女の子だから」
俺はチビスケが言った言葉になるほどなと思った。
好きな子やちんちんが羨ましいかという質問への答えに感じた違和感の答えがこの言葉にあるようだから。
チビスケは女の子だが女の子の事が好き。これが仲良くなりたい子と恋心の区別がついていない状態で成長したら恋というものじゃなかったと気づくパターンかも知れない。
だが、立ちションができる以外の理由で自分にないものがあるのが羨ましいとちんちんに思っている事も気になる。
軽く質問を掘り下げてみようか。
「その子のちんちんを見てみたいかい?」
「わかんない。でも、ちょんちょんは見たい」
「どうしてちんちん見たいかわからないの?」
「だって、女の子にもちんちんある知らなかったから考えたことなかったもん」
確かに割れ目の中の事を知らなかったからその好きな子には結びついていないのは理解できる。
ただ、ちょんちょんを見たいと思っているのはそれなりに性に対する欲求と恋愛感情のようなものが出来上がっている事なのかもしれない。
「ちょんちょんを触りたいと思う?」
「うん。触ってみたい。あ、割れ目を広げてちんちんを見てみたいかも」
今、今日始めて知った「女の子のちんちん」とちょんちょんへの興奮が結びついたのだろう。
「ねぇ、お兄ちゃん」
「どうした?」
「なんか、ちんちんがヌルヌルしてる」
「そうか」
チビスケは話題を終わらせて自分の股間の変化を訴えた。
この間の会話でも少し行きが弾んでいるような感じで喋り方にスムーズさが失われつつある状態だった。
俺はチビスケの股間に顔を近づける。
予想通りだ。液体で包まれた光沢がチビスケのビラビラを中心に広がっている。
これは女が性的な興奮をした時にビラビラの内側から分泌される液体だ。
「その子が好きって気持ちが身体に伝わったんだよ。好きって気持ちをもっと考えられるようにヌルヌルした汁が玉袋から出てくるんだ。ヌルヌルしたら触りやすくなるからね」
「そうなんだ」
「気持ちいいかい?」
「うん。気持ちいいのが強くなってきた」
「よし、そのまま続けて。その子のちょんちょんの割れ目やちんちんの事をもっと考えて。きっと君が大人になってその子とちんちんをくっつけ合ったり触り合ったりした時、その子のちんちんもヌルヌルするんだよ。それを想像してごらん」
「何か、すごいドキドキする。ちんちんもジンジンするよ」
俺はチビスケが息を荒くしながらトロンとした目でどこを見てるともいえない表情をしている。
「はぁ……。はぁ……。んぐっ!!」
チビスケはゆっくりと深呼吸のような全身の動きを続けていたが、それをいきなり止めて身体をビクンと震わせた。
俺はチビスケの股間をじっと見る。太陽光のさしている方向の関係で影になって見づらいが、チビスケのビラビラの奥にあるものがヒクヒクと大きな動きをしているのが見えた。
ビラビラの奥と繋がっている突起も一緒に上下に動く。
「おしっこ!」
チビスケはその直後慌てて立ち上がるとその場にしゃがんだ。
「……あれ?」
「どうした?」
「おしっこしたくなったのにおしっこ出ない」
俺の直ぐ目の前でしゃがんでおしっこをする姿勢で向かい合わせになったチビスケにビックリしたが、それからすぐにその様子がおかしくなって笑いそうになってそれを堪えた。
「気持ちいいのが急におしっこしたい感じに変わったのかな?」
「うん。でも出ない」
「それはおしっこをしたいわけじゃないからだよ。気持ちいい感覚が身体の中でいっぱいになった感覚だよ」
「そうなの?」
「フラフラしてしゃがんでるけど、頭の中がフワフワした感じがしないかい?」
「する」
「そうか。まず、おしっこは出ないだろうからまたお尻ついて座ったら?」
「う、うん」
チビスケは先程のように俺の敷いたタオルの上に座り直した。
立ち上がってしゃがんだ時にチビスケの股間の真下には俺のタオルがある。
余裕がなくてそこまで考えが至らなかったんだろうが、俺のタオルにおしっこをかけるつもりだったのかと思うと少し面白く感じた。
それと同時にとっさにおしっこをする体勢を取ったのがしゃがむという事なのはやはり性自認や性的指向はさておき、チビスケが女の身体を持つ人間なんだなという事をすごく感じた。
性的指向は分かったが性自認がどうなのかはまだ分からないが。
「おしっこじゃなかったんだ」
「そうだよ。気持ちいいが身体が我慢できなくなるまで強くなっただけ。おしっこが出る場所で起こるから似てるって感じたせいだよ」
「フワフワするのは?」
「気持ちいい感覚で身体がつかれたからだよ。おしっこに似た感覚がして頭がフワフワする状態になるのを『イク』って言うんだ。君はちんちんをいじってイッたんだよ」
「イクっていうんだ。うん……。気持ちいいけど、最初ちょっと怖かった」
「だろうね。でも大丈夫だから安心していいよ」
俺も初めてオナニーをした時はチビスケと同じように思ったな。
俺の時は自分の部屋でだったけどやっぱりおしっこが出ると思ってトイレに駆け込んだ。
「ちんちんもフワフワした感じがする……うっ!」
チビスケは突起に手を近づけると、指先が触れるなり驚いたような声を上げた。
「ちんちんも敏感になってるから落ち着くまで触らないほうがいいよ」
「本当におしっこしたくなったら拭く時、大変そう」
「しばらくしたら落ち着いてくるから、それも大丈夫だよ」
チビスケはじっと自分の股間を見た。
「どうしたの?」
「女の子のお股は何にもないと思ってたけど、小さいちんちんがあって触るとイクっていっぱい発見があったから」
「ちんちんが欲しいってさっき言ってたけど、付いてるって知ってどう思った?」
「うれしい。でも、男の子の大きなちんちんは羨ましいかな」
「そうか。それは好きな子が女の子だから?」
「うん。女の子を好きになるのは男の子なんでしょ?」
「そんな事ないよ。女の子を好きになる女の子もいるし、男の子を好きになる男の子もいるよ」
「でも、お兄ちゃんがさっき男の子と女の子がちんちんの形が違うのはくっつけ合うためだって」
「女の子同士だってちんちんをくっつけ合うことができるんだよ」
「そうなの?」
「そうだよ」
「でも、わたしは大きなちんちんが羨ましいな」
俺はチビスケが思わぬ事を言ったのに驚いた。
性自認が男の子なのか?
あんまり無責任な事を言って混乱させてもよくないな。「女の子にもちんちんがある」は事実だが、女の子の身体に生まれる男の子については言わないほうがいいかも知れない。
「ねぇ、お兄ちゃん」
「なんだい?」
「わたし、自分のことを「ぼく」って言っちゃ駄目なのかな」
チビスケの性自認は俺の予想で確定かも知れない。
「それは周りの大人の人がびっくりするからやめておいたほうがいいかな」
「そうなんだね」
「ちなみに君は好きな女の子とか友達とこの山で遊びたい?」
「遊びたい!」
「なら、特別仲良くなった友達とこの山の中だけで言うとかにするといいよ」
「ここで男の子のフリをしてもいいってこと?」
「その友達が信用できるならね」
「まだ転校したばかりでそんな仲いい子がいないけど、仲良くなったらそうしたいな」
「ただ、きちんと内緒に出来る子だって分かったらにするんだよ。今日、迷子になったことや山で遊んだこと、俺が教えたことを内緒にする約束するのと同じ」
「うん、そうする!」
「男の子のフリしたいの?」
「男の子になりたいから」
「でも、ここで遊んでたら友達はおしっこするところ見ちゃうだろうし、そう言う所で女の子だって友達は思っちゃうけどいいの?」
「うん。自分のことぼくって言って、君付けで呼んでもらうだけでいい」
「それならよかった」
「よし、少し休んだら帰ろうか。まずパンツ履こう」
「うん!」
チビスケは立ち上がってパンツをズボンを上げて、それからタオルを拾い上げて俺に手渡した。
「ありがとう、お兄ちゃん」
「じゃあ、俺も隣に座るね」
そうして俺はチビスケの隣に座ってしばらく他愛もない事を話し続けた。
30分くらいたっただろうか。あまり日が低くなってもよくない、俺達は秘密基地を出て帰路に着くことにした。
帰り道、俺はチビスケに目印を教えてあげた。
それから登山道を下ってチビスケの住んでいる地区に出る登山口に向けて脚を進めた。
途中途中で道案内をしながら迷わずに秘密基地まで辿り着けるようにレクチャーをして一歩ずつ山道を下る。
その途中、誰にもすれ違わなかった。
整備された道の方なら今頃、体力づくりで登っている人や犬の散歩をしてる人で賑わっている。
だが、この道はやはり午前中や休みの日じゃない限り人とすれ違わないようだ。
だから俺も昔秘密基地を作るのにこの辺を探検したわけだが。
「ねぇ、お兄ちゃん」
「どうした?」
「おしっこしたくなっちゃった」
「そうか。ここでしてったらいいよ。もうすぐ出口だから人に見られたくなでしょ?」
「お尻丸出しにならないといけないもんね。ぼくがおしっこ出るの玉袋だから」
「あと、ちょっとまって」
俺はチビスケの股間をプニプニと軽く揉んだ。
「どう刺激強くない?」
「ちょっとちんちんマッサージの時の感じするけど大丈夫だよ。でもどうして?」
「イッた感覚残ってたらおしっこ拭く時に刺激がつよいかなと思って」
「大丈夫!」
そう言うとチビスケは自分でも股間を揉んで感覚をたしかめた後、道の端でパンツを下ろしてしゃがみ込んだ。
チビスケの一人称が「ぼく」になっていた。
俺の前では男の子として振る舞う事にしたのか。まぁ、今のところチビスケの性自認を唯一しってる人間は俺だけだからな。
もっとも、俺もチビスケもお互いの名前も知らない間柄なわけだが。
チビスケの「玉袋」から女の子特有の甲高く勢いのあるおしっこの音が聞こえる。
おしっこをし終わったチビスケはポケットティッシュで股間を拭いて立ち上がってパンツを上げる。
「ティッシュちょうだい。捨てておくから」
「ありがとう」
俺はチビスケからおしっこを拭いたティッシュを受け取り持ち歩いているビニール袋に入れる。
「一つ言うの忘れてた。山で遊ぶ時はゴミを捨てるためのビニール袋を持ってこようね」
「うん」
「君は玉袋からおしっこが出るから、したあとは拭かなきゃいけないでしょ? ティッシュを山の中に捨てていくのは絶対駄目だよ」
「わかった!」
「君はちんちんプルプルするわけにはいかないからね」
「ちんちんプルプル?」
チビスケは首を傾げた。
男がおしっこをした後、どうするかを知らなかったようだ。
「男の子はちんちんを手で掴んでおしっこするでしょ? 出し終わった後、プルプル振ってさきっぽに残ったおしっこを飛ばしてきれいにするんだ」
「へぇ、そんな風にするんだ! ぼくはできないね。おしっこ出るのちんちんのさきっぽじゃないし、小さくて振ったりできないもんね」
「そうだよ。男の子になりたくても身体は女の子だからね」
「わかった!」
それから数分歩くとすぐにチビスケの家のから一番近い登山口に着いた。
「着いたよ。君が入ってきたのはここじゃないかな?」
「ここだ! ありがとうお兄ちゃん!」
「とりあえず、山で遊ぶ時は道に迷わないように決まったところで遊ぶんだよ」
「うん。今日はごめんなさい」
「俺が通りかかってよかったよ。お父さんお母さんに内緒なんでしょ? だったら危ない遊び方はだめだからね」
「うん。気をつけるね。あと、ぼくも内緒にするからお兄ちゃんも今日のこと全部内緒ね」
「もちろん。じゃあ、気をつけてね」
「バイバイ!」
そう言うとチビスケは笑顔で手を振って登山口に面した生活道路を進んでいった。
今日のトレーニングは思わぬことで中止になったが、思わぬ出来事があって俺は俺で楽しかった。
ついいたずら心で邪な事を教えたが、そこはチビスケの性自認に関わることでもあったので何かの役に立てればいいと思う。
俺もこの山で男女両方の友達のおしっこをしている姿や股間を見たり見られたりして、自分の事を知ることができたんだ。
女の子股間の割れ目にちんちんがあるって知ったのもこの山の中で友達と見せあった時だ。
それはそうと、この登山口は俺の家からは結構離れている。
まだ日が沈むまで時間があるから町の中ではなく山の中を通って家に向かうことにしよう。
俺は登山道を引き返し途中の分岐点から麓を横断する道を歩いていくことにした。
他にも道があるがこの道の途中にも俺の秘密基地があってそこに寄ろうと思ったからだ。
その基地は茂み一つ挟んだ比較的見つけやすい場所だ。
今日、チビスケに教えた秘密基地よりは他の人に見つけられやすいだろう。
実際、俺がこの山で遊び始めて最初に見つけた場所でもある。
秘密基地に入ると、俺や友達がこの山のすべての基地で決めてあるトイレの場所に立つ。
トイレと言ってもさっきの秘密基地と同じ、「ここをトイレ」と決めただけの場所だ。
俺は何年かぶりにこの基地に来た懐かしさを感じつつパンツを下ろしてしゃがんだ。
落ち着いた気持ちになって軽く行きを吐いてリラックスすると俺はおしっこを出す。
俺の「玉袋」の間から勢いよくおしっこが出る。
お兄ちゃんなんて呼ばれていたが俺もチビスケと同じ股間だ。ぺったんこで縦に割れていて、ちんちんはその中についている。
もちろんおしっこの穴はちんちんの先ではなく割れている玉袋の間にある。
この基地のトイレは軽く前に向かって傾斜になっていて俺の足の間に出来た水たまりは前に向かって流れていく。
女のおしっこは勢いが強くて地面にあたった勢いで靴下やズボンの裾に跳ね返っているのが成長した今の感覚からすると少し汚く感じる。
といっても、この山を歩き回ってトレーニングしている時も公衆便所があるわけじゃないのでいつもこれを気にしているわけだが。
しゃがんでおしっこをしなければならない以上、虫がいるかもしれないが草で守られておしっこが脚に跳ね返らない草むらと、虫がいないが地面からの跳ね返りのある土のでた場所のどちらがいいかは常に考えさせられる。
それが嫌なので俺は女友達と結託して男友達を説得しておしっこの流れる溝を全部の基地に掘った。
股間の見せ合いをあのころ基地で遊んだ友達としたのはこの一件でお互いのおしっこの仕方を教えあった事がきっかけだ。
そんな懐かしいことを考えつつ、俺はポケットティッシュで股間を拭いてビニール袋にしまう。
チビスケと遭遇する前にもおしっこをしているのでちょうど俺とチビスケのおしっこを拭いたティッシュが同じ数、中に入っている。
すっきりした気持ちで俺は立ち上がり改めて秘密基地を見回すと俺は股間の痛みを思い出した。
俺は昨日、さっきチビスケに教えた「好きな人とちんちんをくっつけ合う行為」を生まれて初めて経験したばかりだった。
チビスケには教えなかったが玉袋と呼んだ女の股間のビラビラの間にはおしっこの穴の他にもう一つ穴がある。
その穴に昨日、俺の恋人のちんちんが入ったばかりだ。もちろん恋人のちんちんは股にぶらさがった俺の何十倍もの大きさのちんちんだ。
女の玉袋の穴に男のちんちんが入る時、初めてだとすごく痛いしその痛みを翌日にも引きずる。
俺もその洗礼を受けたばかりだ。
もっとも俺の恋人はしっかり気持ちよくなる形でその初めての行為を経験したわけだが。
立ったままおしっこができて、初めてでのちんちんのくっつけあいでは気持ちよくなれる。男は得だと思う。
俺はパンツを履く前に自分のちょんちょんをプニプニと揉んだ。
チビスケくらいの歳の頃、俺はここで今の恋人を始めとする男の友達に自分のよりはるかに大きなちんちんを見る度にうらやましく思っていた。
ただ、性的な興奮もそのちんちんに感じてたのはチビスケとは違うわけだけども。
それでも自分の中に好きな人のちんちんが入ってくるのは幸せに思えるから、自分に付いてるのがちょんちょんに挟まれた小さなちんちんでよかったと思う。
チビスケが好きな人とちんちんをくっつけ合う時にはどう思うんだろうか。
どちらにしてもチビスケは女の子とちんちんをくっつけ合うから痛くないだろう。最初から気持ちいいはずだ。そこは羨ましかった。
だけど、俺は早くじぶんのちんちんの中に恋人のちんちんが楽しみだし、立っておしっこができないことがそう言う行為が出来る証拠なのでそこを喜ばしく思っている。
チビスケもきっと初めてのくっつけ合いで自分のちんちんを誇りに思えるようになると思う。