※この作品はR-18です。

Lily EP2 ~黒濁の海に沈んだ王国~   作:YU-GO

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第24話 ~アウストリアの姫君は、悲劇の元凶を断ち切る剣と化す~

アウストリアの目の前にいるのは、憑依体であるラギアクルス希少種を捨て、トゥルーモードへ移行したダゴンがいた。あの冥海神の存在が、彼女の運命を醜く狂わせた元凶である。

 

ダゴン「この目で見るが良い。神話に相応しい肉体に、禍々しくも神々しい姿を。そして全てを圧倒する力を。」

 

リリィ「あれがダゴンの真の姿…!?」

 

ガレオン「禍々しくも神々しいって言うより、クトゥルフ神話に出てきそうなフォルムやな…何が禍々しくも神々しい姿やねん…禍々しさが神々しさよりも打ち勝っとるで…!!」

 

◇◆◇

 

テオ「アイリス………」

 

アウストリア「テオ?」

 

テオ「たった一つの単純(シンプル)な答えだ。」

 

アウストリア「えぇ…わかっているわ。」

 

アウストリアは剣を抜いて構え、テオも刀を抜いて構えを取る。たった一つの答え。それは………

 

全ての元凶をブチのめす事だった。

 

ダゴン「クックック…真の姿へと変異したこの我に刃向かうのは無意味な事よ。」

 

ダゴンはそう言うと無数の邪剣を召喚し、アウストリアとテオに向けて放った。

 

アウストリア/テオ「ッ!!!!!」

 

二人はダゴンの攻撃を合図として、二人はダゴンの邪剣をかわしながらダゴンへ向かってゆく。真っ先にダゴンに攻撃を仕掛けたのは、アウストリアからだった。

 

アウストリア「たあああああああああッ!!!」

 

『ガキィィィィィンッ!!!!』

 

ダゴン「ぬううっ!!」

 

ダゴンはアウストリアの攻撃を直で防ぎ、そのまま鍔迫り合いへと移行する。

 

ダゴン「アウストリア…否、アイリス…所詮貴様は我の手によって悲劇なる運命に巻き込まれた哀れな少女よ。そんな貴様が、この我に敵うとでも思うのか?」

 

アウストリア「黙れ…ダゴン…アンタは私の人生や運命を狂わせた張本人…あのヴァンクラッドをあの様に変貌させた…ヴァンクラッドから聞いたわ…「あのクソ野郎をこの手で倒して来い」って!!」

 

アウストリアは怒りと共に剣の力を引き出して、競り勝ってゆく。

 

『ギギ…ギギギギギギギ………ギャギギギギギギギ…』

 

ダゴン「ぬうぅ…図に乗るな…この下等生物風情があ!!!」

 

ダゴンは一気に力を解放してアウストリアとの鍔迫り合いに競り勝ち、アウストリアはそのまま吹き飛ばされる。

 

ダゴン「今度は串刺しにしてくれるわ!!!」

 

ダゴンは黒く染まった無数の闇の矢を召喚して、アウストリアに向けて放った。

 

アウストリア「ちいぃッ!!」

 

アウストリアは水中の中で逃げ回り、ダゴンが放った無数の矢はアウストリアに追尾しながら追ってゆく。

 

アウストリア「しつこい程の追尾力…!!このままでは!!」

 

テオ「……………」

 

テオは抜刀する構えを取り、何かを探していた。

 

テオ「……………見えた!!」

 

テオは開眼し、迅速な速さでアウストリアを追尾していた矢を刀で抜刀し、矢は一瞬にして消滅した。

 

ダゴン「ちっ!アウストリアの他にもテオが!!だが、今の我は完全なる姿!!!たとえ相手が二人いろうとも、無意味な事よ!!!」

 

ダゴンは槍を召喚させ、アウストリアとテオに向けて疾風迅雷の連続突きを放った。

 

『ズドドドドドドドドドドドッ!!!』

 

アウストリア「ああああああッ!!」

 

テオ「がああああッ!!!」

 

リリィ「アイリス!!テオ!!!」

 

リリィはダゴンの攻撃を受ける二人に加勢するも、ダゴンによって地面へ叩きつけられた。

 

『ドゴォォォォォォン!!!!』

 

リリィ「がはぁっ!!!」

 

カレン「お姉ちゃん!!」

 

リリィ「くっ………」

 

リリィは痛みを堪えながら起き上がり、アウストリア達の戦いを見続けていた。

 

リリィ「今の状態では、流石に加入出来ないわ。」

 

イリス「同感だ。我々は彼女らの戦いを見届けなければならない。」

 

ジャック「デュランとの戦いは、イリスとそのセレヌスの女傑らの戦いだったが、今度はアイリスとテオの戦いになっているとはな…!」

 

バルト「………………」

 

遠くから見ているバルト達は無言のまま、アウストリア達の戦いを見守っていた。

 

ドリータ「と、ところでじゃが、わしの胸を隠す物がないんじゃが?」

 

ドリータの豊満な胸が丸見えのまま、胸元を隠す装甲を探していた。

 

日菜「あ、それなら…ガレオンおじさんの近くに浮いていますよ…(汗)」

 

ドリータ「わしの装甲ゥゥゥゥ!!!何勝手に外しておるんじゃああああ!!?」

 

ガレオン「ブラジャーかいな…」

 

レオナ「それ、アンタが言う?(汗)」

 

◇◆◇

 

アウストリア/テオ「はあああああああああああッ!!!」

 

『ズバァァァァンッ!!!』

 

ダゴン「ぬうっ!!多少の痛みは感じたが、その程度!!!」

 

アウストリアとテオは息を合わせてダゴンをクロス字に切り裂き、ダゴンはそれを反撃するかの様に二刀流で無数の斬撃波を放つ。

 

アウストリア/テオ「ッ!!」

 

二人はダゴンが放つ斬撃波を剣と刀で弾き返しながら、連携攻撃でダゴンを追い詰めてゆく。

 

だが、その先にはダゴンがいなかったが、二人は背後に振り向き、ダゴンの攻撃を武器で防いだ。

 

ダゴン「背後に気を取られてるのを勘づいた事を褒めてやろう。だがッ!!!」

 

ダゴンは背中から無数の触手が生え、触手の先からビームを連続で放ち、アウストリア達はその猛攻を受ける。

 

テオ「うおおっ!!?」

 

アウストリア「くっ!!こ、この………野郎ッ!!!!」

 

アウストリアはビームの嵐の中で突き進み、ダゴンに一筋の一閃を決め、アウストリアの剣がダゴンの腹部に貫いた。

 

ダゴン「ぐおおっ!?この我に串刺しするとは、なんと愚かな事をッ!!!」

 

『バキィッ!!』

 

アウストリア「ぐふっ!!」

 

ダゴンはアウストリアを殴り飛ばし、彼の腹部に刺さった剣を抜き、その抜いた剣を捨てた。

 

テオ「アイリス…大丈夫か?」

 

アウストリア「大丈夫…!!だけと、今ここでアイツをぶっ倒さないと、ヤバいことになるわ!」

 

テオ「僕も同じ考えだ。」

 

アウストリアは失った剣を形成した後、テオと共にダゴンへ向かって行った。

 

◇◆◇

 

『クラーケン・アビスの撃破を確認!!』

 

『やっとくたばったか!!このクトゥルフもどきめ!!』

 

『お前の様な黒いダイオウイカなんか、闇に消えてしまえ!!!』

 

『修理班、ナグルファルの修理を急げ!!!』

 

団長達ナグルファルのクルー達はクラーケン・アビスの撃破を完了をしていた。

 

クレア「は、激しい戦闘でしたね………(震)」

 

クレアは今までにない体験により、震えが収まっていなかった。

 

団長「クラーケンよりもあんなに凶暴なクラーケンと遭遇したのは初めてだな…」

 

『団長、海底神殿がある方角で、何やら巨大なエネルギーの反応が!!』

 

団長「クライマックスに近い状態だな…お前ら!!!海底神殿がある方角に向けて突き進むぞ!!」

 

『了解でっせ!!旦那!!!面舵いっぱぁぁぁぁぁぁいッ!!!!!』

 

舵を取る船員が一気に舵を回すと、ナグルファルは勢い良く右の方角へ向ける。そしてそのまま、海底神殿の方角へ進んで行った。

 

◇◆◇

 

海底神殿、かつて海賊王国と呼ばれたその場所では、遂にクライマックスへ加速して行った。

 

ダゴン「どうした!?アウストリア、否、アイリスよ!!今までな威厳はどこへ行った!?この冥海神であるこの我に跪いたのか!?」

 

アウストリア「くっ!!!」

 

アウストリアは満身創痍の中、ダゴンを強く睨み付けていた。

 

『アイリス………聞こえるか!?』

 

アウストリア「この声…お姉様!?」

 

『私もいるよ!!』

 

『私もよ。』

 

アウストリア「オリヴィア…ルイリー!?」

 

『テオ…』

 

テオ「姉さん…?」

 

二人は、死んだはずのミレイユ達の声を聞こえていた。

 

ミレイユ『今の私達は、霊界から君達を話している。』

 

オリヴィア『あん時、ダゴンっていう奴に殺されたが、霊界の中でセレスティンの聖女さんから通じて話しているよ。』

 

ルイリー『私達の背後には、私と同じ女傑らが貴方達を力を与えているのよ。』

 

セレスティン『アウストリアの姫、アイリスよ…聞こえていますか?』

 

アウストリア「この声…誰!?」

 

セラフィーナ「今は詳しく説明している暇はありません…私達が、貴方に力を与えます………!!」

 

霊界では、アリシア達がセレスティンとセラフィーナを囲って力を与えていた。その与えた力が、アウストリアに宿ってゆく。

 

 

リリィ「この力…あの時の…!!」

 

イリス「セラフィーナ様…!!」

 

クラリス「アストリットお姉ちゃん…何してるの?」

 

アストリット「私たちもその場で力を与えてるの。戦霊として…ね。」

 

 

ダゴン「この力…なんともむず痒い…」

 

ダゴンの目の前にいたのは、アウストリアがいた。だが彼女は、金色のオーラを纏っており、そのオーラは覇王色の覇気に近い物だった。ダゴンはその覇気に負けんと、禍々しい覇気をアウストリアにぶつける。

 

ダゴン「どうした?さっきの覇気に怯んだのか?徐々に貴様の覇気が弱まってゆくぞ…?」

 

アウストリア「…………………」

 

ダゴン(ぬう?なんだ?この嵐の前の静けさは…?)

 

アウストリア「……………………ッ!!!!!!!」

 

アウストリアは眼をカッと開いた時、彼女の覇気は一気に膨れ上がり、ダゴンの放った覇気を押し返した。

 

ダゴン「ぬううううっ!?なんたる覇気だ!!!だが、我は敗れん…敗れる訳にはいかんのだぁ!!!!!!!」

 

ダゴンも覇気を一気に放ち、アウストリアの覇気と互角状態となった時、二人はお互い武器を持ったまま……………!!

 

アウストリア「てやああああああああああッ!!!」

 

ダゴン「ぬうああああああああああッ!!!!!」

 

両者はそのまま突撃し、鍔迫り合いから始まるラストバトルが始まった。

 

刃と刃がぶつかり合う音が神殿の周囲に響き渡り、その衝動で神殿の柱が崩れ落ちてゆく。

 

◇◆◇

 

ジャック「や、ヤバい!!!」

 

ガレオン「覇王色の覇気っぽいのがぶつかり合って、海底神殿が粉々に崩れ落ちてゆくで!!!」

 

メノウ「おい、テオ!!」

 

テオ「………………」

 

メノウは倒れているテオを抱き抱えていた。

 

メノウ「テオ………おい、嘘だろ?」

 

カレン「大丈夫…さっきの覇気の激突で気を失ってるだけ…」

 

◇◆◇

 

ダゴン「これまで…我にここまで追い詰めた事を褒めてやろう…だがッ!!!」

 

ダゴンは覇気を全開放し、アウストリア達に向けて超強力な力を放つ準備をした。

 

アウストリア(命が落ちる可能性は高い…でも!!!)

 

アウストリアは覚悟を決め、覇気を全開放し、超強力な力を放つ準備をした。

 

ダゴン「我の力を食い止めた者は誰一人もいない!!!我の絶対的な覇気の前でひれ伏し、絶望、後悔するが良いッ!!!!」

 

アウストリア「そんな事はさせない…………この命が失おうとも…私はお前を倒すッ!!!!この一撃を、全てを賭けるッ!!!!!」

 

二人の覇気が最大まで溜まった時、超強力な力を放った!!!

 

ダゴン「アビスシュトロームゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!」

 

アウストリア「アウストリア・ブラストォォォォォォォォォッ!!!!」

 

ダゴンの必殺技と、アウストリアの必殺技が互いにぶつかり、リリィ達はその衝撃によって吹き飛ばされた。

 

ダゴン「ぬううっ!!ぬおおおおおおっ!!!!」

 

アウストリア「くうぅぅうッ!!!!」

 

アウストリアは抑えられるも、霊界にいた者達の強い祈りによって、一気に開放した!!!

 

ミレイユ『今だぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!』

 

アウストリア「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!」

 

ミレイユのタイミングと共にアウストリアは覇気を全開まで開放し、ダゴンの覇気に競り勝った。

 

ダゴン「ぐおおおおおおおっ!!!?」

 

アウストリア「この一撃をッ!!!!!!全てアンタにぶつけてやるッ!!!!!!!」

 

アウストリアは剣を大剣の姿へと変え、ダゴンに向かって大剣を振りかざした。

 

アウストリア「くたばれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!!!!!」

 

『ズバァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!!!!!!』

 

ダゴン「グアアアアアアアアアアアアアッ!!!?」

 

アウストリアは大剣でダゴンを一気に斬り裂いた。

 

ダゴン「そ、そんなァァァ!!?ば、ばかなぁぁぁぁぁぁッ!!!!????」

 

アウストリアに斬り裂かれたダゴンは、消滅し、黒濁に染まっていた海はそのまま蒼い海へと取り戻していった。

 

アウストリア「姉さん…………やったよ…………私、全ての元凶を倒せたよ………………」

 

◇◆◇

 

リリィ「み、みんな………無事!?」

 

ジャック「な、なんとかな………」

 

ガレオン「凄えもんが見れたで…」

 

リリィ達はナグルファルの近くで避難しており、彼女達は海底神殿跡へ向かって行った。

 

カレン「跡形もなくなってる…!」

 

クラウス「そ、そういえば、あのアイリスは!?」

 

日菜「あ、あそこ!!」

 

日菜が指を刺すと、そこにはゆったりと水中の中でぐったりと揺蕩うアウストリアがいた。

 

リリィ「アイリス!!」

 

リリィは揺蕩うアウストリアを抱き抱える。だが、アウストリアは既に意識を失っていた。

 

リリィ「アイリス…ねえ、起きて!!アイリス!!!」

 

黒く濁った海から、元の蒼い海へと取り戻した海底神殿跡では、白百合の女騎士の涙ぐましい祈りの声が響き渡っていた。




次回、最終回。アイリス………?

出来たッ!!大変だった!!!!
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