日菜はスタンド「ギア・グラップラー」の覚醒により、ルイリーを攻撃し、彼女が唱えていた魔法の力を弱める事が出来ていた。その為、鎖に締め付けられていたドリータ達は苦しみから解放出来たのだ。
ルイリー「目に見えない攻撃…小娘…何を得た!!」
日菜「私にもわからないわ。でも、幽霊みたいな何かによって、攻撃出来るようになっていたの!!」
団長「スタンドって奴だ。」
日菜「スタンド…?」
日菜はスタンドと呼ばれる能力を初めて聞いた。どんな能力なのかはわからないが、日菜の代わりに攻撃する幽霊的な何かである事を、日菜は少しでも理解した。
ギア・グラップラー「………」
ギア・グラップラーは何か悲しげな顔をしながら日菜を見た。どうやら彼は日菜とは何やら深い関係があるかも知れない。
日菜「このスタンド…まるでお姉ちゃんみたい…」
ルイリー「何を言っているのかはわからないけど、とりあえず貴方達はここで消え失せてもらうわ。」
ルイリーは苛立っているのか、日菜に目かけて闇魔法を放とうとした。
ドリータ「ひ、日菜!!」
日菜「え?あっ!!」
日菜はルイリーが放った闇魔法を防ごうとしたが、時既に遅かった。
『ドゴォォン!!』
日菜「きゃああ!!」
ギア・グラップラー「ッ!!!」
日菜はルイリーの闇魔法を直撃し、後ろへ吹き飛ばされ、壁に激突した。
団長「お嬢!!」
ギア・グラップラーはルイリーの攻撃によって吹き飛ばされた日菜の所へ向かい、心配した。
日菜「ギア…いえ、お姉ちゃん…心配しているんだね…!」
日菜はさっきの激突により身体を抑えていたが、痛みを堪えてゆっくりと立ち上がる。
日菜「私は戦士としてここにいるの…みんなと一緒に戦う決意と共に、そして私の失った記憶を見つける為に…!!」
ギア・グラップラー「……!!」
ギア・グラップラーも、日菜と共に戦う事を決意していた。ドリータは態勢を整えながら戦斧を手に取る。
ルイリー「ここなら場所が悪いわね…ならば!!」
ルイリーはテレポートを使い、逃走した。
ドリータ「リリィがいる所へ逃げおったようじゃな!!わしらも外に出るぞ!!」
一方、ナグルファル号の甲板では、リリィ達はイリス、アストリット、レオナ、そしてクロエの4体の戦霊の介入により、戦況が大きく変わった。
リリィはイリスを宿し、クラリスはアストリットを宿し、ガレオンはレオナを宿し、ルカはクロエを宿した。
オリヴィア「この戦意、只者じゃない様ね…!!」
セシル「えぇ、そうね…!!」
『ビシュン!!』
オリヴィアの背後にはルイリーが現れた。
セシル「ルイリー!!」
ルイリー「まさか追い込まれているなんて…でも、貴方達は大したものね。」
リリィ「貴方は!?」
ルイリー「私はルイリー。シュトロム姉妹の長女たる存在よ。」
オリヴィア「はぁ!?またそんな事言ってるのか!?長女はアイリスだろ!?」
ルイリー「いえ、アイリス様はシュトロム様の娘で、長女たる者はこの三海賊の一人である私よ。それに、私達三人は三海賊でしょ?蛮娼のオリヴィア。」
オリヴィア「またアタシをからかってんのか?あぁ?」
セシル「また始まったか…(呆)」
ルイリーとオリヴィアは口喧嘩し、それを聞いたセシルは呆れていた。
リリィ「私達の敵って、あんなに仲悪いの?」
カレン「喧嘩するほど仲が良いのか、犬猿の仲なのかはわからないよ…」
ガレオン「ホンマに海賊って脳筋やな…」
レオナ『それ、お前が言うか?』
クロエ『お互い様だろ…』
ドリータ「甲板に出たんじゃが…」
日菜「あの海賊さん…喧嘩してるね…(汗)」
甲板に到着したドリータと日菜。二人が目にしたのはギャーギャーと言い合いながら口喧嘩するオリヴィアとルイリーがいた。
オリヴィアとルイリーがギャーギャー口喧嘩する中、セシルが二人を静止した。『喧嘩所じゃ無いだろ』とキレるセシルに止められたオリヴィアとルイリーは反省し、戦闘態勢を取る。
オリヴィア「さて、気を取り直して…アタシ達シュトロム姉妹の実力、見せてやるよ!!!」
オリヴィアはそう言うと、彼女達は戦気を開放した。
イリス「このプレッシャー…気をつけろ…!!」
リリィ「わかってるわ。みんな!行くよ!!!」
一同「おうっ!!(うん!!)(はい!)」
日菜「怖い…これが、戦い…!!」
日菜は目の前の事を見て、戦慄を知る。彼女にとっては、これが初陣だった。
ギア・グラップラー「………!!」
日菜「ギア……」
ギア・グラップラー「………!!!」
日菜「……そうだね…みんながいるから、多少は怖く無いわ…!!」
日菜はプレッシャーに怯えながらも戦闘態勢を取った。
次回、第二ラウンド開始。