※この作品はR-18です。

Lily EP2 ~黒濁の海に沈んだ王国~   作:YU-GO

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第7話 ~三海賊をぶっ飛ばそう~

ナグルファル号にて、リリィ一行は三海賊であるオリヴィア、ルイリー、そしてセシルとの激闘が行っている最中、海底神殿では、過去の悪夢にうなされながら苦しむ人魚の少女がいた。

 

アイリス「うっ…うぅ………」

 

少女の名はアイリス。かつて海賊王国と化す前の王国の王女にして義賊の船長でもある彼女は、かの海賊王ヴァンクラッドに乗っ取られたクラウスによって酷く陵辱される悪夢を見ていた…

 

 

 

その頃………

シュトロム「クックック…繁栄していた弱肉強食の海賊王国が、余の武力によって蹂躙され、貴様らの部下や国民どもが我々の部下どもに喰い殺されてゆく様を見て、挙句に死すらも許されぬ拷問を受けてどんな気分だ?ヴァンクラッドよ…」

 

ヴァンクラッド「グルルルルル…グギギギギギ………!!」

 

シュトロムの目の前には、厳重な牢へ閉じ込められた骸の海賊がいた。この骸骨海賊こそ、アイリスの王国を海賊王国へと変えた大海賊のヴァンクラッドである。

 

彼はシュトロムの軍政に立ち向かうも敗れてしまい、部下達は人喰い人魚と化した贄達に貪られ、国民達はペットであるラギアクルス希少種の贄として殺されていった。

 

シュトロム「貴様の様な大悪党がどれほどの悪業を行ったのかは知らんが、こうやって苦痛に満ちた牢獄に入れられた貴様を見ているのも愉快だな。」

 

ヴァンクラッド「ギギギギギギギ…シュトロムゥゥゥゥ…!!!」

 

シュトロムが笑うと、ヴァンクラッドは殺意に満ちた唸り声を挙げながらシュトロムを強く睨み付けた。その瞳は欲望の為ではなく、純粋なる殺意の為の瞳であった。

 

 

アイリス「シュトロム様…」

 

シュトロム「む?」

 

シュトロムが振り返ると、彼の娘であるアイリスがいた。彼女はぶるぶると震えながらシュトロムに抱きついた。

 

シュトロム「おぉ…我が娘のアイリスよ…そんなに涙を流してどうしたのだ?」

 

アイリス「悪夢を見たの…海賊達に弄ばれて、クラーケンによって陵辱されて…更に海賊王に…」

 

シュトロム「また悪夢に悩まされておるのか…哀れで可哀想な奴め。だが案ずるな。この余が其方を慰めてあげよう…」

 

シュトロムはアイリスと共に、ヴァンクラッドが捕えられている牢獄を後にすると、扉は重い音を挙げながら閉ざされた。

 

 

 

その頃、ナグルファル号では…

 

オリヴィア「そらそらそらぁ!!よそ見してる暇はねえんだよッ!!!」

 

ガレオン「コイツ、ホンマにレオナと同じ脳筋野郎やな!!」

 

レオナ(あんたに言われたくねぇよ…(汗))

 

ガレオンはオリヴィアの猛攻を防ぎながら盾を生かした攻撃でカウンターを繰り出す。オリヴィアは仰け反るも直ぐに受け身を取る。そしてガレオンの近くにはドリータもいる。

 

オリヴィア「あのおチビ。アタシと同じ臭いがするな…」

 

ドリータ「なんじゃと?わしからにしたら焦げた臭いがして嫌な感じがするのう…」

 

オリヴィアとドリータは尋常じゃない程のプレッシャーを出し合いながら睨み合っていた。

 

オリヴィア「そういや、そこのおチビちゃん。チビな割にデカい胸をもってるね。そのデカさじゃ、的になりやすいんじゃないかな?ギャハハ!!」

 

ドリータ「ぬあ!?わしのデカパイの事を馬鹿にしおったな!?あんにゃろー!!ぶっ飛ばしてやる!!!(怒)」

 

オリヴィアに自身の身体と豊満な胸に馬鹿にされたドリータは、怒り頂点に達した。

 

 

 

ルイリー「さあ行け!!我が使い魔達よ!!」

 

骸骨海賊達「キシャアアアア!!」

 

クラリス「わわわわっ!!骸骨さん達が襲ってくるよ!!」

 

ルイリーは召喚魔法で亡霊海賊達を召喚し、クラリス達を襲い始めた。

 

カレン「骸骨達を召喚するなんて!それにこの骸骨、よく見たら海賊の衣装を纏っているわね!!」

 

アストリット「かつて奉仕国家の中にはそれを使う黒魔術師もいたわね…」

 

クラリスはアストリットと共に魔法で骸骨海賊達を一掃し、カレンはアクロバティックに槍で骸骨達を一掃していく。

 

ルイリー「あっちも魔法で対抗しているとはね…ならば、これならどうかしら?」

 

ルイリーは闇魔法を唱えると、紫色に染まった骸骨海賊達を召喚した。

 

ルイリー「彼らはさっきのとは桁違いよ。さぁ思う存分やってしまいなさい!!」

 

リリィ「そうはいかないわ!!ここをなんとしても打破する!!!」

 

 

 

セシル「…………!!」

 

ルカ「ッ!!!」

 

セシルとルカはお互い得意な格闘術でラッシュ攻撃を繰り出し、格闘戦の次は短剣で鍔迫り合いを起こす。

 

『ギギギギギギギ…!!』

 

ルカ「中々やるわね…!!」

 

セシル「………」

 

セシルはシュトロム姉妹の一人になって以来からか、何一つも喋らない冷酷なる暗殺者の様になっており、表情を変えず、ただ目の前の敵を殲滅するその姿は不気味さを感じた。しかしルカはそれを恐れず、彼女に強く立ち向かう。

 

 

日菜「ルカさん、バルトさんのおかげで格闘までもこなしているね…!!」

 

メノウ「あの時のディレクの野郎の傍にいた時の彼女はどこへいったんやら…こっちはこっちでやるぞ!!日菜!!」

 

日菜とメノウは、海面から飛び掛かり、ナグルファル号へ侵入したオリヴィアの手下や部下達の相手となった。

 

 

日菜「ギア・グラップラー!!」

 

日菜はギア・グラップラーを呼び出し、ギアは得意のラッシュでオリヴィアの手下達を一掃した。

 

ギア「オラオラオラオラオラオラオラァァッ!!!」

 

『ドカバキドカバキドゴドゴバキバキボコボコッ!!!!』

 

メノウ「日菜のスタンドっちゅう奴…中々やるな。俺も負けていられねぇなぁ!!」

 

メノウは尾獣の力を少し解放し、目にも止まらぬ格闘戦でオリヴィアの手下達を一掃してゆく。

 

 

 

オリヴィア「コイツら…これだけの数でそこまで殲滅するとは…!!」

 

ルイリー「えぇ…これは流石に撤退した方が良いわね…!」

 

リリィ達の圧倒的な戦闘力の見てたじたじになるオリヴィア達。

 

セシル「これ以上の戦闘は危険だ…引き上げるぞ…!!」

 

オリヴィア「チッ…お前ら!!!ここは撤退するぞ!!!」

 

オリヴィアの号令と共に、手下や部下達は海へ飛び降りた。彼女らは海に浸かると人魚の姿となって、海中の中へ潜り込んでいった。

 

オリヴィア達三海賊も人魚の姿となって、海の中へ潜っていった。

 

 

 

クラリス「もう彼女らは襲ってこないのかな…?」

 

バルト「だが、彼女らは再び俺達を襲ってくるかもしれないな。」

 

先程の戦闘が嘘だったかの様に、嵐が過ぎ去った後の様な雰囲気となった。ナグルファル号。

 

ガレオン「それにしても…随分とまぁ派手にやり過ぎたで…コレ…(汗)」

 

ドリータ「これは掃除が大変じゃなあ…(汗)」

 

ドリータが目にしたのは、無惨な死体と化したオリヴィアの手下達が転がり、死屍累々な光景となっていた。

 

日菜「うっ…」

 

日菜はふらふらとなりながら座り込んだ。

 

ジャック「お、おい、大丈夫か?」

 

日菜「久しぶりに、激しく動いたから…」

 

ルカ「無茶は良くないわ。船内で休んで行きなさい。」

 

リリィ「………」

 

カレン「お姉ちゃん?」

 

リリィは険しい顔をしながら海を見ていた。

 

リリィ(そう簡単に、シュトロムの場所を教えてはくれないわね…!)




次回、神殿はどこじゃんよ?それに、盲目の少年に、海軍の青年の亡霊が来た。
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