四人は意気投合し、プライベートでいつも一緒だった。
五月下旬の週末、伊豆高原の貸別荘に皆で泊まることになった。
アルコールと性的な映像で、四人の欲情が暴走する。
市香(19) 専門学校一年生 広島出身
柚葉(19) 専門学校一年生 秋田出身
拓雄(19) 専門学校一年生 長野出身
基樹(19) 専門学校一年生 福岡出身
※短編集「Sex & Situations~セックス&シチュエーションズ」のエピソードとして、ノクターンノベルズとpixivにも掲載しています。
「おい、拓雄。コンドーム持ってきたか?」
伊豆高原に向かう電車の窓外を眺めながら、基樹が呟いた。
拓雄は、慌てて通路を挟んだ座席に座る女子たちを見た。
話に夢中でこちらの声に気づいてないようだ。
「そんなもん、持ってるわけないだろ……そんなことするつもりもないんだから……」
拓雄は声を潜めて答えるが、胸がざわついていた。
「若い男女がひとつ屋根の下、一晩過ごすんだぜ。何もない方がおかしいぜ……」
基樹は拓雄の眼の前にポケットから取り出したコンドームを突き出した。
「ばかっ! お前、早くしまえよ!」
拓雄は基樹の手を掴み、女子たちの方を振り返る。
小鳥のさえずりのような笑い声で、こちらを全く見ていない。
拓雄の手にコンドームが握らされた。
慌てて拓雄は基樹に突き返す。
「持っておけよ。何があるかわからないんだから……」
にやりと笑う基樹がゆっくりと拓雄の手を押し返した。
拓雄はジャージのポケットの奥に、そっとコンドームを収めた。
市香と柚葉、拓雄と基樹は、エンタメ系専門学校の一年生だ。
全員地方から上京してきた。
専攻はシナリオ学科だ。
将来的には映像制作にかかわりたいと思っている。
四人は、マイナーであまり評価されていないある映画に心酔していたことで意気投合し、学校内だけでなくプライベートでも一緒に行動するようになった。
ゴールデンウィークは全員実家に帰らず、それぞれの家で映画やドラマを見て、創作論議に花を咲かせて過ごした。
あまりにも楽しかったので、今度どこかで合宿をしようということになった。
そんななか、柚葉の伯父さんの紹介で、伊豆高原の貸別荘に格安で泊まれることになった。
五月下旬の週末、時刻は昼前、四人は伊豆高原駅で降りた。
「うわっ、本降りじゃん……」
市香は眉をひそめて鈍色の空を見上げた。
「寒い……もっと温かい服着てくればよかった……」
柚葉が胸を抱え、脚を閉じて震えている。
薄手のパーカーにホットパンツという軽装で、冷たい空気に晒された太腿が寒々しい。
拓雄は、ポケットのコンドームに触れながら、二人の女性を見た。
市香はすらりとしたモデル体型で、背中まで伸びる黒髪ロングと切れ長の眼が特徴のクールな美人タイプだ。
だが外見とは違った天然でドジなキャラクターで、そのギャップが魅力的な娘だ。
柚葉は、背が低いが肉感的な娘で、ショートボブの茶髪だ。
一見おっとりした外見だが、映画のことになると理論に基づいた論理的な批評と毒舌を浴びせて、周囲を驚かせている。
今まで四人で何度も泊って朝まで過ごした。
映画の話に夢中で、市香と柚葉を女として見たことはなかった。
もちろん拓雄にも当然性欲はあり、オナニーもする。
だが、眼の前の女性をその性欲の対象としたことは一度もなかった。
電車内のコンドームの一件で、拓雄は市香と柚葉を女として意識してしまっていた。
スレンダーな市香のヌードは、どんなに綺麗だろう?
柚葉の柔らかそうな巨乳はどんな感触だろう?
拓雄は童貞で、基樹もそうだということは分かっている。
市香と柚葉は男性経験があるのだろうか?
多分ないのではないか、と拓雄は思う。
もちろん推測でしかない。
市香と柚葉とは、狭い部屋で肩を寄せ合って映像を見たり、学校でふざけてじゃれ合ったりする。
だが、その距離感が男性経験があるとすれば、近すぎる気がする。
「おい、拓雄。これからどうするよ?」
考え事をしていると基樹に肩を叩かれた。
天気が良ければ、レンタカーを借りて大室山や城ヶ崎海岸の景色を楽しむ予定だった。
「近くにテーマパークとかあるけど、雨じゃねえ……」
市香が呟く。
「私、貸別荘に早くチェックインできるか、聞いてみる」
柚葉が言う。
貸別荘を管理している不動産会社の男は、柚葉の伯父に大変世話になったらしく対応が超丁寧だった。
まだ昼過ぎなのにチェックインをOKしてくれただけでなく、営業用の軽自動車まで貸してくれた。
緩やかな斜面に建つ貸別荘に車を付けた。
想像以上に大きなログハウスだった。
「うわー! 広いぃ!」
中に入って吹き抜けの三十畳はあろうかというリビングを見て柚葉が感嘆した。
対面式のキッチンと、奥には和室もある。
らせん状の階段を上がると、二階には寝室が三つもあった。
太い柱と梁が天然杉で、木の温かみを感じる。
「ここ、十人以上泊まれるよ。ホントに一人五千円でいいの?」
市香がはしゃいだ声を出した。
「伯父さんの人徳だね」
柚葉は得意げだ。
国道沿いのスーパーで食料を買い込んだ。
雨の中、車を貸してもらえたのは大きかった。
みんなで焼きそばを作り、遅めの昼食をとった。
身体が冷えていたので、天然温泉が引かれている浴室で早速入浴することになった。
市香と柚葉の笑い声が、浴室からリビングまで響いてくる。
「拓雄、どっちとシたい?」
床に寝そべった基樹が尋ねる。
「お前、本気か?」
拓雄の言葉に基樹は頷く。
「ヤっちまったら、俺たち四人の関係が壊れちまうぞ……」
「かもな……」
雨が洗っている窓を見ながら基樹が呟いた。
「いやあ、温泉はあったまるねえ……」
風呂上がりの市香がオジサンのような口調でリビングに現れた。
「お前ら、もうパジャマ着てるのか?」
市香は薄いブルーの花柄で、柚葉はピンクだった。
「だって、今日は一日くつろぐだけだもん」
そう言う柚葉の頬は上気してほんのり赤い。
やや濡れて乾ききってない髪が色っぽい。
拓雄の胸が少し疼いた。
「拓雄、お前チンコでかいな!」
広い浴槽で向かい合って浸かりながら、基樹が言う。
自分の逸物の大きさなど拓雄は意識していなかった。
「チンコもオッパイもデカければいいというもんじゃないよ……」
「お前、実際にチンコ使ったこともなければ、オッパイ揉んだこともないだろ」
基樹が拓雄の一般論を突いてきた。
「俺たち、たかだか二十年弱しか生きてないんだ。圧倒的に経験が足りてないんだよ」
確かに基樹の言う通りだった。
「で、どっちとヤる?」
「俺は……」
拓雄は、パジャマ姿の市香と柚葉を思い浮かべた。
市香は着やせするタイプなのか、意外と胸があることに気づいた。
柚葉の巨乳と開いた襟からのぞく谷間は魅力的だ。
今まで友達としか思っていなかった女性を、あらためてセックスの対象として思い浮かべることに、拓雄は罪悪感を持った。
「お前は、どっちなんだよ?」
拓雄は、基樹に尋ねる。
「俺は、どっちともヤる」
「は?」
拓雄が眼を丸くする。
「そんなこと、出来んのか?」
「ああ、色々仕掛けがあるんだ……」
上から赤外線で炙るホットプレートで肉を焼いた。
「これ、焼けるの遅くないか?」
待ちきれない基樹が、キッチンのフライパンで肉を焼き始めた。
「こっちで焼いた肉のがおいしいよ」
市香が声を上げる。
「俺は、腹減ってんだ。早く食える方がいい」
天気が良ければバーベキューをするはずだった。
だが、広々としたログハウスで食べる肉もおいしい。
缶ビールで乾杯をする。
アルコールを買うことに市香が難色を示したが、全員のテンションに吞み込まれた。
その市香が赤い顔をして、ハイペースで飲み続けている。
開放的なログハウスで、いつも以上に楽しく皆と食べてはしゃいだ。
拓雄はさっきまで誰とヤるかと基樹と話したことを忘れている。
お腹がいっぱいになったので、一旦皆でテーブルを片付けた。
「今日は講師の稲垣先生から借りて来たDVDを観ようよ」
基樹が言う。
「これは、今絶版なんだけど、構成が絶妙なんだって」
『深淵』というタイトルの映画は、誰も知らなかった。
「それと、今日はとっておきのモノを持って来たよ!」
基樹がバッグからボトルを取り出した。
「一本十万円の、高級ブランデーだよ!」
「えっ、すごーい!」
「実家からこっそり持ち出してきたんだ」
基樹が皆のグラスに琥珀色の液体を注ぐ。
「これ、いい香り……」
柚葉が眼を細めた。
市香が早速口をつける。
「ちょっと、強いね……」
「水か炭酸で割って飲むといいよ」
基樹が冷蔵庫から氷と炭酸水を持って来た。
「おいしいね、これ……」
柚葉の眼が蕩けている。
「ちょっと寒くなってきたね」
市香が言う。
確かに、エアコンは点いているが部屋が広いため温まりきっていない。
奥の和室の押し入れから、みんなで布団と毛布を持ってきて、無造作にテレビの前に拡げた。
映画が始まった。
青年がひょんなことから一人暮らしの未亡人と知り合い、交流していくという流れだ。
ある日、青年がいつものように未亡人を尋ねると、未亡人は男と激しいセックスをしている。
冒頭の展開について饒舌に語っていた柚葉が息を吞んだ。
映画のセックスシーンは生々しく、性器の結合部まで映っていた。
今まで四人で観た多くの映画の中には、性交場面が当然あった。
それでも創り手の視点で皆冷静に見て、批評できた。
だが、今は誰もが押し黙ってしまう。
広いログハウスに、女優の喘ぎ声と肉を打ち付ける音だけがやけに大きく響いた。
市香がブランデーを口にする。
拓雄も喉の渇きを覚え、グラスを呷った。
喉を鳴らす音が皆に聞こえてしまうのではないか、と拓雄が思ってしまうほどの沈黙が皆を縛っていた。
その後も、妖艶なセックスシーンが何度も展開される。
拓雄はちらりとそばにいる柚葉の横顔を窺う。
アルコールか恥ずかしさなのか頬が紅い。
少し潤んだ瞳が光っているようにも見えた。
四人は無言のまま、画面を見ながらブランデーを飲んだ。
拓雄は瞼がだんだん重くなり、画面に映る男女の肌がぼやけて来る。
そのまま拓雄は眠りに引きずり込まれていった。
「拓ちゃん、起きて」
耳元に柚葉の囁く息を感じる。
拓雄はゆっくりと眼を開けた。
肩を揺さぶられている。
いつの間にか部屋の照明が落ちていた。
拓雄は布団の上に大の字に寝ていた。
柚葉は拓雄のすぐ横に身を寄せている。
甘い女性の香りが鼻をくすぐった。
「拓ちゃん、市香が犯られちゃってるよ……」
拓雄は眼を剥いた。
少し離れたところに毛布にくるまった影が見える。
暗闇に眼が慣れてくると、毛布が蠢いているのに気づく。
「……んっ、あっ……」
押し殺したような女の啜り泣きが漏れてきた。
拓雄の胸がざわめく。
毛布から基樹の上体がぬっと現れた。
「……ああんっ、ううんっ!」
ひときわ高い市香の喘ぎ声が響いた。
部屋の空気が淫靡なものに一変する。
腕を突っ張って上体を反らす基樹。
腰のあたりを覆う毛布が激しく揺れている。
「怖いっ……」
柚葉が拓雄の胸に飛び込んできた。
拓雄は柚葉の背に手を回す。
柔らかい乳の肉が拓雄の胸に当たった。
市香の切なげな喘ぎ声と、柚葉の柔らかさに、拓雄の肉棒が硬直した。
「あっ、あっ、あっ、あああんっ!」
基樹と市香の腰を覆っていた毛布がずり下がる。
市香の細くすらりとした足が宙に浮き、Vの字に広げられた。
股の間にめり込んだ基樹の尻の筋肉がもこもこと動いていた。
くちゃっ、くちゃっ、とガムを音を立てて噛むような水っぽい音が響く。
「あっ、うんっ、ああっ、おおおっ!」
市香は声を抑えることを止め、動物的な牝啼きをあげる。
「嫌っ!」
柚葉が耳を押さえて拓雄に身体を押し付けてきた。
「はっ?」
腿に拓雄の剛直が当たり柚葉が息を呑む。
拓雄の顔を窺う瞳が濡れて光っている。
思わず、柚葉の唇を塞いだ。
「んっ……んんっ!」
柚葉は一瞬、眼を大きく見開く。
拓雄は強引に唇を割って舌を差し込んだ。
柚葉の瞼が半分閉じ、蕩けたように半目になる。
「んんっ、はあっ、んんっ……んっ!」
柚葉も荒い息を漏らしながら舌を絡めてきた。
拓雄は柚葉の背中に回していた手を、胸の谷間に滑り込ませた。
「んっ……あんっ!」
ブラジャーのカップの中に手を差し込み、柔らかい乳肉を掴む。
「ああんっ、拓ちゃん……」
パジャマのボタンを外し、柚葉の背中に手を回す。
指がホックにかからない。
拓雄は焦って荒い息を吐いた。
すると、柚葉は自分でホックを外した。
仰向けになっているのに、前に張り出した巨乳が、たゆん、と揺れる。
暗闇の中に仄白く浮かぶ乳房に、拓雄は激しく吸い付き、揉み上げた。
「ああんっ、うううんっ!」
柚葉が切なげな声を上げた。
拓雄は貪るように乳房の愛撫を執拗に続けた。
乳首に吸い付きながら、おもむろに柚葉の股間に手を入れる。
じゅくっ、と滑りが指先に絡んだ。
「あっ……拓ちゃん!」
柚葉が身体を捩る。
拓雄の肉棒が反り上がり、痛いくらいに張りつめていた。
(チンコ、挿入れたい!)
拓雄はズボンとトランクスを一気に脱ぎ捨てた。
剛直がぶらん、と揺れる。
その巨根を見た柚葉が息を呑んだ。
ポケットからコンドームを取り出す。
肉竿にゴムを装着しながら、基樹と市香の方を見た。
二人は、荒い息をしながら、重なり合って動かない。
柚葉に夢中で気付かなかったが、行為を終えたのだろう。
肉棒を揺らしながら、柚葉のパジャマとパンティを足から抜いた。
柚葉は潤んだ瞳で、見つめている。
股間の陰毛に隠れた割れ目に亀頭を当てた。
滑りを感じるが、入口がわからない。
柚葉が指を肉棒に添えて導いてくれた。
にゅぷっ、と肉槍の切っ先が膣口に吸い込まれた。
「……あっ!」
柚葉が短く叫ぶ。
拓雄は角度を合わせて腰を沈めてゆく。
「あっ、あっ、あああんっ!」
拓雄の肉槍が柚葉の膣襞をゆっくりと裂いて行った。
半分挿入したところで、強い抵抗を感じ拓雄は挿入を止めた。
「柚葉、痛いか?」
荒い息を吐きながら、拓雄が囁く。
「ちょっとだけ……少し待ってもらっていい?」
柚葉が薄く眼を開けて言う。
眉間を寄せて破瓜の痛みに耐えている柚葉。
大きな乳房が息に合わせて上下している。
「少し馴染んできたかも……」
濡れた瞳で拓雄を見つめる。
「拓ちゃん……来て」
拓雄が体重をかけて腰を落とす。
愛液が結合部から溢れ、肉槍が膣襞を拡げる。
「あっ……あああっ!」
二人の恥骨が当たり、陰毛が擦れ合った。
「……あんっ!」
最奥まで貫かれた柚葉は、短く叫んで息を止めた。
苦痛に歪んだ眉が、徐々に快楽によって緩んでくる。
「ああっ、拓ちゃん! 嬉しいっ!」
初めて女と繋がり、自分の陰茎で支配する。
震えるような牡としての悦びが拓雄を貫いた。
「あっ、あっ、あああんっ!」
拓雄はゆっくりと腰を動かし、肉棒の抽送を開始した。
ぬちゃっ、ぬちゃっ、と愛液を捏ねる音が膣口から漏れる。
「あんっ、うんっ、あっ、うううんっ!」
柚葉の巨乳が拓雄の突き上げによって、ぶるんぶるんと揺れている。
艶めかしい身体をくねらす柚葉を見て、拓雄のピストンが早く強くなった。
「あっ、あっ、あっ、あっ、ああんっ!」
市香の甲高い叫びが聞こえる。
眼を上げると、基樹が市香の円い尻を抱えて、後ろから激しく突いていた。
二組の男女が同時に交わり、欲情を滾らせて絡まり合っている。
なんとも淫靡な空気が闇を支配していた。
初めて女とセックスをして、下腹部にはもどかしいような快感の疼きが湧いている。
だが、不思議と射精欲の切迫感がなかった。
今までしてきたどんなオナニーよりも、実際のセックスの快感が凌駕しているのは事実だ。
今の自分が精液を迸らせることなく腰を振っていられるのが驚異だった。
「ああんっ、イク、イク、イクうううっ!」
市香が背中を反らして、果てた。
基樹が動物的な唸り声で腰を痙攣させている。
自分がこれだけ交尾を続けられているのは、多分基樹のブランデーに何か仕込まれていたからだと拓雄は思い当たった。
「ああんっ、拓ちゃん、いいっ、いいっ、いいよおおおっ!」
柚葉が腰を浮かせて痙攣した。
拓雄は動きを止めて柚葉が落ち着くのを待つ。
しばらくして、柚葉は乱れた布団の上に身体を落とした。
「柚葉、後ろから、したい……」
耳元で囁くと、柚葉がゆっくりと身体を回転させる。
四つん這いになって、逆ハート型の大きな臀尻を拓雄に向かって突き出した。
反り上がった剛直がはち切れんばかりに滾ってくる。
愛液で濡れた陰唇が別の生き物のように、ひくついていた。
ミルクのように白く、円い尻を抱え、拓雄は剛直を膣穴に差し込む。
「……んあっ!」
柚葉の膣はトロトロに蕩けていて、拓雄の肉槍を飲み込むように包んだ。
「ああんっ!」
抵抗もなく拓雄は柚葉の最奥を突き上げた。
「あっ、あっ、あっ、あっ、ああんっ!」
直ぐに拓雄の激しい抽送が開始された。
くちゅっ、くちゅっ、と愛液がこねくり回される音が漏れる。
ぱん、ぱん、ぱん、と肉を打ち付ける音が部屋に響き、尻肉が波打つ。
「あっ、おっ、おんっ、おおおんっ!」
柚葉の動物的な牝啼きが高まって来る。
拓雄は膣口を出入りしている陰茎に絡まる白濁した愛液を見て腰を振り続けた。
「おっ、おおっ、おおっ、んっ、んぐっ、んぶっ!」
柚葉の淫声が急にくぐもったのに気づき、拓雄は眼を上げた。
基樹が柚葉の口に肉棒を突っ込んでいた。
「んっ、ぐっ、ぐほっ、んぐっ!」
前後の口を塞がれた柚葉が苦し気に呻く。
「おいっ、基樹! 邪魔すんじゃねえよ!」
腰を振りながら拓雄が怒鳴る。
闇の中、基樹は拓雄に応えずに、柚葉に咥えさせた陰茎を見て白い歯を見せた。
「んっ、んぐっ、ぐおっ、んぐっ!」
柚葉が絶頂を超え、全身で痙攣する。
だが、拓雄は抽送を止めない。
基樹も柚葉の喉を突き上げるように肉棒を動かした。
その時、拓雄は肛門に熱い滑りを感じてビクンと身体を震わせた。
振り返ると、市香が拓雄の尻に顔を埋め、肛門を舐め上げている。
「ああっ、あうっ、おおおおんっ!」
突然の異質な刺激に、拓雄の剛直が柚葉の膣内で爆ぜた。
「おっ、おっ、おおおっ!」
肉棒が蠢き、下腹部を痙攣させながら、射精は続く。
今まで体験したことのない快感の奔流に拓雄は吞み込まれた。
柚葉の尻に肉竿を差し込んだまま、拓雄は荒い息を吐いた。
柚葉は基樹の肉棒を咥え続けたまま、呻いている。
ゆっくりと柚葉の膣から陰茎を抜いた。
コンドームの先にタプタプと白濁液が溜まっている。
膝立ちの拓雄がゴムを抜くと、すかさず市香が四つん這いで拓雄の陰茎を口に含んだ。
「おい、市香!」
拓雄が窘めるが、市香は肉棒を咥え込んだまま、チラリと拓雄の表情を窺うだけだ。
横では、仰向けになった柚葉に基樹がのしかかり、肉棒を差し込もうとしている。
全員、基樹が仕込んだ何らかの薬物で、淫乱な欲情を溢れさせていた。
「ああんっ、基樹っ、いいよおおおっ!」
先ほど拓雄に貫かれて啼いていた柚葉が、別の男に挿入れられて呻いている。
拓雄の胸が熱い欲情で滾ってきた。
「おい、市香、ケツ出せ」
反り返った肉棒から唇を抜いた市香が、にひっ、と微笑む。
柚葉と違ってぷりっとした形の良い尻を拓雄に向け、艶めかしく揺らす。
(こんなに乱れて、俺たち四人、どうなっちゃうんだろう……)
拓雄の頭をかすめた思考は、市香の愛液に溢れた膣口を見た瞬間、消し飛んでしまう。
「あうんっ! 拓ちゃん!」
市香が拓雄に尻から突き上げられ、叫んだ。