※この作品はR-18です。

降り注ぐ雨という愛情   作:炎雷神


原作:鬼滅の刃
タグ:R-18 オリ主
キメツ学園に通う‪α‬の雫とΩの瑠都の話

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第1話

「雨宮くん、好きです!なので…付き合ってくれませんか?」

 

 木の下で勇気を含めた顔を赤くしながら告白した女の子と、黒マスクから見える頬にほんのりと赤らめている雫がいた。何度も見たのであろうのその告白の場面はどの漫画でも在り来りだが、心構えしても慣れないものだった。

 この後の場面では告白を受け入れることが多いが、雫は申し訳なさそうに目を逸らした。

 

「……ごめん、せっかく勇気を出して告白してくれたのに応えてやれなくてごめんな…でも気持ちだけは受け取ってやるからな」

 

 自分を恋愛として好きになってくれた彼女に傷付けない言葉を探しても思い浮かばない。どれだけ傷付けないように伝えても結果は傷付けさせてしまうだけ。当然、傷付いてしまった彼女は少し泣きそうになっていた。

「き、気持ちだけ受け取ってあげるって言ってたよね…?ということは私に少しは気があるってことでいいんだよね…?」

「あ、いや、そういうことでは無いが…」

 傷付いてしまった彼女は何とか雫の言葉を異常なほどの前向きな考えを思い込もうとする。

 もっと自分のことを見て欲しい、自分のことを好きになって欲しい…秘められた気持ちが溢れてくる彼女は雫に追い詰めるように近付いた。雫は後退りしようとした途端、彼女に飛び込むように抱きしめられた。

「雨宮くん、私を抱いて!」

 彼女から聞こえてくる息遣い荒らさ、紅潮した顔…この彼女は「Ω」である。

 「Ω」はフェロモンを出して、‪「‪α‬」に誘惑してしまうという3ヵ月1回で現れる発情期である。それを「ヒート」という。

 雫は「‪α‬」だが、その誘惑に乗るような態度は無かった。自分に抱きついてくる彼女の肩を掴み、そっと離した。

「俺じゃなくて、お前にとっていいヤツが現れて来るから、それまでは自分の身体を大事にしろよな」

「…………」

 自分のフェロモンに効かない雫を見た上、雫の言葉によって何も言い返せなくなった彼女は黙ってしまった。そんな彼女に顔が見えないように自分のワイシャツをかけてやる雫。更には、彼女をお姫様抱っこをした。

「保健室に連れてってやる、だんだん歩くことすら大変だろ?」

「……うん…」

 保健室に向かっている最中、彼女は雫のワイシャツの中で匂いを嗅ぎながら密かに泣いていた。雫が彼女にワイシャツを被せてあげた理由はΩ特有である「巣作り」のためにも涙を見せないためにもあったのだ。

 

 彼女を保健室に連れて行った後、雫はワイシャツを彼女にあげたままで教室に向かっていた。

「雫くん」

 途中、雫に話しかける女子。足を止めた雫はその女子を見て「あ、胡蝶さん」と名前を出した。

「先程、女子を保健室に運んでいくのを見かけましたが…大丈夫でしたか?」

「あぁ、胡蝶さんが作ってくれたマスクのおかげですよ」

 先程、彼女からフェロモンを出していたのに効かなかったのは雫が付けている黒マスクのおかげだったのだ。

 何故、胡蝶しのぶに作ってくれたのはとある出来事のこと…。

 

 雫の親友である…瑠都は「Ω」である。

 そんな瑠都がヒートに来てしまった時、他校の‪α‬たちにレイプしそうになったことがあるのだ。ヒートで抵抗出来ない瑠都をいいことにし、乱暴に脱がされ、ネクタイで縛られ、名前も知らぬ‪α‬に襲われそうになった時、瑠都に助けに来た雫がその‪α‬たちを蹴り飛ばしたのだ。

 喧嘩が強い方だった雫は‪瑠都をレイプしようとしたことを怒り、α‬を動けなくなるほど病院送りしたことがある。

「おい、瑠都!大丈夫か!?」

 その時だ。‪α‬を倒した後、雫は瑠都を触れようとした時、瑠都は雫を拒否するように見て怯えていた。先程のレイプのことがトラウマになってしまっており、雫も襲われるんじゃないかと思わず恐怖を抱いてしまったのだ。

「…………」

 自分を見て怯える瑠都に悲しみと怒りが湧いてしまった同時に、瑠都から漂ってくるフェロモンによって襲いそうになる自分に更に腹を立てていた。

 そんな時、雫の後ろから懲りもせずに雫を襲おうとした‪α‬たちがゾンビのようにゆっくりと立ち上がっていく。そんな中、雫はスマホを取り出し、それを耳に当てた。

 

「……炭治郎、早く来てくれ」

 

 

 

 この後、伊之助を連れた炭治郎は雫たちがいる場所に着いた時、雫はもう動けなくなった‪α‬をただただ殴り続けていた。辺りはもう血の海のようだった。

 いつもの雫では無いと気付いた炭治郎は雫を止めた。

「雫!もう止めるんだ!!」

「はぁはぁ…なぁ…炭治郎…」

「何だ?」

「後は瑠都を頼んだ…」

 雫は力が抜けるように眠ってしまった。

 

 雫は自分が瑠都を襲わないように‪α‬たちに本能を抑え込むように集中しながら喧嘩していたのだ。本能を必死に抑え込んだため、その‪α‬たちを動けなくしてしまうほど無我夢中で殴っていたという。

 雫が「β」である炭治郎と伊之助を呼ばなければ、雫は人殺しになったか、もしくは瑠都に強姦してしまうという形になっていたかもしれない…。

 そんなことにならないように、あの出来事を繰り返さないように、雫はしのぶにフェロモンを防ぐマスクを作ってくれたのだ。

 

 

「それなら良かったです」

 しのぶはマリアのような優しい笑みを浮かべ、「今の雫くんの身だしなみについては私から冨岡先生に言っておきますね」と言いながらその先生の所へ向かって行った。

「あぁ、助かります」

 

「雫〜」

「お、瑠都」

 瑠都は笑顔で手を軽く振りながら雫に近付いた。過去に雫に怯えてしまった瑠都は、雫が他の‪α‬と違って自分のことを襲わないことを安心し、昔のように仲を取り戻すことが出来たのだ。そして、雫も瑠都や他のΩに怖い思いをさせないよう、しのぶに作った貰ったマスクを付けているのだ。こうして平和な方法で解決しているのである。

「また女子に告白されていたね」

 雫より少し身長低めな瑠都は上目遣いで雫を見ながらヘラヘラとした笑顔を見せる。

「まぁ…そうだな」

「モテモテだね〜」

「お前もそうだろうが」

 付き合う以外のことはなと後から呟いた雫に少しむぅ…と効果音が出てきてしまいそうな不機嫌な顔になる瑠都。そして、雫が着ている青雨色をしたシャツの裾をそっと掴んだ。

「……ワイシャツ…さっき告白した子にあげたのかい?」

「ああ、相手が辛そうだったしな」

「へぇ…雫は優しいね」

 瑠都の表情は何処か辛そうで、掴んでいた服の裾を更に強く握った。そんな瑠都の様子に疑問に思った雫は会話の流れを考えても思い当たりが無く、頭の上にはてなを思い浮かぶばかり。

「おいそろそろ授業始めんぞォ、教室に戻れェ」

 瑠都と雫の間に現れたのは、野良の如く威嚇しながら暴れている凛音とおにぎりを食べ続けながら頬張っている伊之助の首根っこを掴んでいる不死川実弥が立っていた。

「あ、もう時間になったのかい、僕の妹をよろしくお願いしますね」

 先程まで辛そうにしていた瑠都は何処かへ行ったかのようにいつものやんわりとした笑顔に戻り、自分の教室に向かって行った。凛音は瑠都に助けを求めるように叫んだが、瑠都の足は止まらないまま手を振りながら「またね〜」と去って行ってしまった。

 その後、授業中で実弥と凛音たち問題児が騒ぎながら戦争化となっていたことは別の話…。

 

 放課後の時間に近付けば近付くほど、昼間から曇が少なめだった空が埋まるように灰色の空に広がっていた。しかも雨が降っており、鞄を傘の代わりにして急いで帰る生徒が多い。その中で相合傘しよ〜と声かける友達がいれば、1人で傘をさして帰る人もいた。

 そんな雨に対する愚痴の声が玄関で溢れてる中、玄関の屋根の下で部活が終わったばかりの雫がいた。雫は雨に対して愚痴を漏らさずに「濡れて帰るか…」と現実を受け入れたような言葉を呟いた。そして、鞄を傘の代わりせずにそのまま直接浴びながら帰ろうと足を踏み出した時、雫を呼んだ声がした。振り向けば、傘を持ってた瑠都がいた。

「凛音と一緒に帰ったんじゃないのか?」

「今日は雫と一緒に帰りたくなってねぇ…」

「そうか、それは助かる」

 瑠都は雫の横に並べれば、共に歩き出す。そして、段差を降りた同時に1枚の花弁だけ空色な白い花が咲いたように傘をさした。だが、雫の方が身長が高めなため時々、傘の骨にぶつかって「俺が持つぞ」と言うが、瑠都は「ここは先輩に甘えなよ」と言う。まぁいいかと思った雫は瑠都が濡れないようにそっと距離を詰めた。更に近付いてきたと気付いた瑠都は少し嬉しそうな笑みを浮かべた。

「雫」

「なんだ?」

 瑠都は雫を見ないまま、遠くを見ているかのように眺めながらこう言った。

「雫の運命の人がもし男だったらどうするかい?」

「……は?」

 考えたことがなかった雫は驚きながらも「そうだなぁ…」と唸りながら考える。そんな考える雫をこっそり見ていた瑠都は少し不安気な色を含んでいた。

「ん〜…俺、男と付き合うの考えたことねぇし分かんねぇなぁ…」

「……そっか…」

「そういう瑠都はどうなんだ?」

「僕か…」

 そんな時、傘の骨が雫の頭に当たれば、雫は思わず背中を丸めた。その時、瑠都の唇が雫のマスクに当たる。その瞬間が時が止まったかのように音が聞こえなくなり、2人だけの世界になったようだ。

 雫の思考がゆっくりと動き始めた時には再び、うるさい雨音が聞こえてくる。

「あ…わり…」

 雫は瑠都から距離を取ろうとした時、瑠都は傘を捨てるように落としながら雫を逃がさないように腕を雫の首に回した。

「雫が…」

 瑠都が言葉が発する同時に温かい息が雫の耳にかかる。

 

「僕の運命の人だったらいいなと思っているよ」

 

 雫の雨色の瞳が見開く。

 瑠都の言葉に驚きながら状況を整理していると、瑠都が雫のマスクを取ろうとする。だが、雫はそれを止めた。

「だ、ダメだ…」 

 でも、瑠都は雫の言葉を無視し、マスクを取った。

「……っ」

 瑠都から僅かに漂ってくるフェロモンが雫の本能を刺激していく。瑠都も次第にヒートに近付いて来てる証拠だ。雫は離れなきゃと思っているが、身体が言うことを聞かない。

 

「雫になら襲われてもいいのに…」

 

 その瑠都の言葉によって、雫の本能を強くさせた。

「る、瑠都…俺の家に来い…!」

 本能と理性がせめぎ合っている雫は瑠都の手を取り、自分の家に向かった。

 

 雫の家に着けば、瑠都に押し付けるような口付けをしていく。他の‪α‬なんかに取られたくないと思い、玄関の鍵を閉め、瑠都の身体に縫い付けるように押し付けていく。特に腰が瑠都の身体に求めているように擦っている。

「ん…雫…」

「…………かよ…」

「んぇ…?」

「俺でいいのかよ…?」

 飢えた獣のように目をギラつかせ、息遣いが荒い。そんな自分に興奮している雫の姿を見た瑠都は嬉しそうな顔を浮かべた。

「雫がいいんだ…僕は雫が欲しい…」

「それ誘ってんのかよ…」

 瑠都は「そうだよ」と言った瞬間、雫は瑠都に激しい口付けをした。口と口の間から漏れるいやらしい水音、絡み合った舌、離せば、銀の糸が現れれば、その糸が切れないようにまた深い口付けしていく。

「もっと…」

 瑠都は雫に求めるように雫の背中に手を回し、シャツを掴んだ。

 そして、雫を押すように階段の近くにある壁を押し付けば、雫のズボンにあるベルトを外し、チャックを下ろした。パンツと共にズボンを下ろせば、腹に付きそうなほど勃っている肉棒が現れる。そんな肉棒に瑠都は口で咥えた。

「ぅあ…」

 自身のに咥えられて少し反応する雫。そんな反応を楽しんでいるかのようにわざと前後を動かす速度を落としたり様々な場所を舐めたりしていく。そして更に強まっていくフェロモンが雫の本能に掻き立てられる。もう我慢出来なくなった雫は瑠都を横抱きし、自分の部屋に連れて行った。

 部屋に入れば、瑠都をベッドに下ろしながら押し倒すような形となる。瑠都の首筋に舐めながら制服を脱がしていく。ネクタイを緩め、ワイシャツを脱がせば、そこには愛おしいほど細い身体が現れる。そんな身体を見た雫はゴクリと唾を飲んだ。そして、瑠都の胸を食べるように舐めまわしながら、平べったい胸を大きく揉んでいく。ヒートによって反応が敏感になり、思わず声を上げる瑠都。

 瑠都の目の前には自分を激しく求めてくる雫の姿が愛おしくて、雨色の髪の毛を撫でた。すると、敏感な部分に触られてくしゃっと髪の毛を掴んだ。

「んは…瑠都…」

「しず…ん…っ」

 いつの間にか解かれて投げ捨てられていた瑠都のベルト、そして雫の手に入れられているズボンの中でゴソゴソと動いている。

「もう濡れてんだな…すげぇ…」

「い、言わないで…」

 もう林檎のように真っ赤になった瑠都は腕で手を隠す。だが、雫によってその腕を片手でまとめて上げてしまった。どかされた瑠都は涙目を含んだ赤面で雫と目が合ってしまう。

「み、見ないで…」

「なんでだ?こんなに可愛いのにな…もっと見ていたい」

「嫌だ…」

「とは言っても嫌じゃねぇだろ…?」

「うぅ…」

 雫は脱がすぞと言いながら瑠都のズボンもパンツも下ろした。下半身全体現れ、雫に見られてあるのが恥ずかしくなり、つい手で自身を隠した。

「隠すなよ…」

「だって…」

 瑠都がこう恥ずかしがっていると、雫が着ていたシャツを脱げば、そこには部活によって鍛え抜かれた筋肉がある身体があった。

「ゎ…」

 自分より年下なのに身長が高く筋肉質が良い雫を見れば、思わず惚れ直してしまう瑠都がいた。

「瑠都…」

 大きくて温かい手が瑠都を包むように撫でている。身を乗り出せばギシリとベッドが軋む音が聞こえてくる。

「瑠都…好きだ…」

 雫の低くて甘い声が瑠都の耳に入る。そして、ガチガチと高まった性欲の魂が菊門に挿れていけば、瑠都が敏感に反応した。

「あっ…」

「すっげぇ締めてくるな…痛くねぇか?」

「う、うん…」

「動くぞ」

 雫の腰が動けば、瑠都は甘い声を出しながらビクッと反応する。そんなはしたない姿に恥ずかしくなってきた瑠都は思わず手で顔を隠す。しかし、また雫によって退けられる。晒された瑠都の顔は涙目を浮かべ、真っ赤に染まっていた。

「は、恥ずかし…」

「可愛いぞ、瑠都」

 雫は瑠都に触れるだけのキスをし、そして、頬、顎、喉仏、鎖骨へとなぞるように舐めながらキスしていく。更には首筋へと舐めていき、時々当たる雫の歯が瑠都の下腹部辺りに疼きだす。そんな時、瑠都が大きく反応した。

「んぃ…っ!」

 雫が瑠都の首筋を噛んだのだ。そっと離せば、瑠都の皮膚から血が少し出ていた。その血を美味しそうに舐め取る雫。しかし、それだけでは満足出来なかった瑠都は求めるように甘えた声でこう言った。

「雫…項噛んで…」

「いいのか?」

「雫だからいいんだよ…」

「分かった」

 雫は瑠都をそっと後ろに向かせるように寝返りをさせる。そして、腰を動かしながらチラリと歯が見える口をそっと瑠都の項に近付けた。

「んぁ…っ!!」

 瑠都の手がベッドのシーツを掴みながら気持ち良さそうに砂糖のように甘い鳴き声を上げた。まるで獣のようになった雫は夢中に噛んだり腰を動かしたりしている。それでも瑠都は「もっとぉ…っ」と欲しがるように要求していく。

「瑠都…瑠都…っ!」

 本能に支配された雫は優しさを忘れたかのように瑠都に強く抱きしめながらガツガツと激しく腰を振っている。同時にいやらしい水音が響いていく。

「雫…っ、好き…好きだよ…っ」

「俺もだ…瑠都…!」

 すると、雫の体がぶるりと震わせばお腹に力が入り、性欲の魂が思い切り奥に突けば、欲を吐き出した。同時にビクビクッ痙攣するようにイッた瑠都。

「あぁ…っ!!」

 絶頂した雫と瑠都。しかし、これでは終わりではない。雫は飢えた獣のように息を荒くさせながら瑠都を襲う。それでも瑠都は幸せそうな笑みを浮かべながら「もっと…」と第2ラウンドへと誘う。

 発情期の動物如く行為した2人は外が暗くなるまで続いた。

 

 

 

「お兄ちゃんおかえり!!今日は随分と遅かったね〜?」

「えっと…まあね〜」

 少し挙動不審な瑠都に疑問を持った凛音は純粋に首を傾げる。そして、瑠都の耳が赤くなっているのを気付けば、凛音はニヤリと笑みを浮かべた。

「今日はもう疲れたから部屋で休んでくるね」

「は〜い!」

 部屋に行くために階段を上っていく瑠都の姿に見守る凛音は心の中でこう言った。

 

 はは〜ん…これは雫と何があったね〜


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