標高も低く閑静な、目立った特徴の無い雪山の中腹にある小さな岩場に、これまた小さな洞窟があった。岩の隙間に潜む動物たちが潜り隠れるには空洞が大きく、かと言って
毒を薬にしたり刺激を好んで食べるという物好きで、娯楽の発展に余念が無い人間すらもこの場所は放置していた。わざわざ足場の悪い岩場を解体する危険性に加え、山中という大型の重機を持ち込むのに極めて不便な立地が邪魔をしており、流石の
「そうですそうです、上手ですよ〜。締めてぇ……緩めてぇ……」
「あ゛っ……!?……うっ……ふぅぅっ……ん゛ひぃぃ……っ……!」
そんな、普段なら何の面白味も無く、雪に吸い込まれて音が掻き消されてしまう程度の音しか鳴らない寂しい岩場に、僅かな水音が規則的に響いている。時折話し声も交ざるようで、蠱惑的な甘ったるさを孕んだ蜂蜜の様な声と、声変わりも済んでいない高く舌っ足らずな男児の声──最もそちらは喘いでばかりで会話の体は成されていなかったが──とが、岩窟に響いて
「……あっ、いぐっ……!はっ、はっ……せーえき……でるぅ!!こひ……とめてぇ……とめへよぉ!!」
「あらあらみーくん、ちゃんと精液おもらししちゃいそうだよ〜、って伝えられるようになったんですねぇ。十三回も勝手におもらし射精しちゃってましたけど、反省をしっかり活かせて偉いですよ〜、よしよし……」
腹の上、どころか全身が精液漬けにされながら同族の陰茎に尻穴を献上させられているミケウパシが情けない表情で涙を零して懇願する。どろりとした精子で雑に塗り潰された顔面をつつ、と伝う水滴が僅かに洗浄していくが、焼け石に水の様相を呈しているのは明白だった。そんな無様に犯されるばかりの彼に、ルプノチウは赤子をあやす様に語りかけては『失敗』を思い出させ羞恥心を煽りプライドを粉砕する。
「正直みーくんのおもらし射精は治らないと思ってました。でも〜、案外直ぐに頑張って改善してくれたので、ご褒美として深ぁ〜く一番奥で種付けして気持ちよくしてあげます、ねぇっ!」
「はぁっ……?ち、そうじゃな……ん゛ぐぅぅ……っ!!!……あ゛っ……うに゛ゃああ゛あああ゛ぁぁっ!?」
猫なのか鳥なのか分からない様な甲高く濁った喘ぎ声を上げて絶頂するミケウパシ。本日これで十四回目の光景である。足の裏にぴりぴりと痺れるような感覚が走り、背中から脚までの関節をぴぃんと伸ばして、精が尽きカウパーのみになった雌汁精液を短小で幼い陰部から迸らせる。
「んんっ、ふぁぁっ……。……前立腺と膀胱を磨り潰して締まろうとする腸壁に無理やりおちんちんを突き立てて無責任中出しするの、気持ちいいですねぇ〜……。」
「かひゅっ……ひぃっ……。ひっ……ひっく……すぅ……すぅ……」
「あら……気絶しちゃいましたね。可愛い寝息なんて立てちゃってまぁ……。流石にお尻を酷使どころじゃない程度に使い潰してしまった感じはありますし、おちんちんは抜いてあげましょうか」
自慢のテクニックでミケウパシの弱いところだけを前後問わず徹底的に虐め倒すドS鬼畜プレイを反省しているのかいないのか。少なくとも言葉の上では反省している様子の腹黒は、ミケウパシのふわふわの臀部の真ん中に突き刺さっている脈打つ栓を勢いに任せて引っこ抜いた。やはり大して反省はしていない様子である。
「ん゛ん……」
「おっと、お疲れのところに乱暴な引き抜きは良くなかったですね〜……可愛いアナルローズが見たかっただけなので許してくださいねぇ?」
そんな理由でミケウパシからの許しが降りてくるとも思えないが、ミケウパシは寝ているのでどの道である。そんなことよりめくれて桃色を外気に晒した状態で己の注いだ濃ゆく粘度の高い精液が零れ落ちていく様を眺めるのに夢中のルプノチウは、再び自分の下半身に熱が集まり始めているのに気付く。
「……むむ。またまた勃起が……無理もないですねぇ、こんなに芸術的でえっちな光景をじっくりと眺めてたんですもの。しかも作者は私……昂らない道理などありません。ねぇ、みーくん?」
意識の無いミケウパシからの反応は一切帰ってこないが、ルプノチウはお構い無しに同族の柔らかくなった雄の先端をちょんちょんと羽先でつっつく。
「ふふっ……雌の子みたいな寝顔。ああもう、七回は出したのに股間の主張がいよいよ激しくなってきました、さっさとガス抜きをしなければぁ……。とは言え、これ以上交尾はしませんから安心してくださいねぇ?ちょ〜っとだけ、その可愛いおちんちんを借りるだけですから……」
色欲に突き動かされるルプノチウはミケウパシの白い身体の上に鎮座するピンク色をした象徴を、ショートケーキの上に乗ったたった一つの苺を味わう様に、口に入れてはじっくりと舐め回す。するとミケウパシのベリーを覆う様に、先端からカウパーがじわりと分泌されていく。交合っていた時よりも不規則に、欲求の炎を煽るふしだらな水音がこもりがちに洞窟内に広がってゆく。
「れろっ……れぉ……くちゅっ……ちゅる、じゅるるっ……ぷはぁっ。みーくんのおちんちんは美味しいですねぇ……このまま口淫にスパートをかけて練乳いちごもぺろりと頂いてしまいたいところですが、あまり激しくしゃぶると起きてしまいそうなので控えなければ……う〜ん、もどかしいですねぇ……」
「ん〜……」
「おや?もっと舐めて欲しいんですか?みーくんは欲しがりさんで可愛いですねぇ。それならお望み通り……ふふっ」
再び小さな嘴の中から覗かせた舌をちろちろと一物に這わせ、両の翼で根元を擦る。ミケウパシの雄がひくつく頻度を上げているのを察知したルプノチウは、すぐさまかぶりつく様にそれを咥え込み、思いっきり吸い上げた。
「んぐ……れろ、じゅるるるるっ……!」
「んむっ……んぁっ……」
「わぁ、
表情を綻ばせ、無心で白の混ざった噴射を受け止めては呑み込んでいく。カウパー主体のそれは喉に一瞬絡まるものの、直ぐにルプノチウの唾液に押し流され胃の腑へと消えていった。
「うふふ……美味しい……コレ、ずうっと飲んでみたかったんですよ、みーくん。でも、まだやりたい事が残ってるんです。勿論協力してくれますよね?」
わぁ、嬉しいです〜、とあたかもミケウパシの返答が聞こえているかの様な台詞を吐いて、精を啜ったことで興奮が高まり血管が浮き立つ巨根をミケウパシのものと触れ合わせる。そして翼でしごいたり、腰を振ったりして刺激を与え続け、吐精を促していく。
何度も同族の中に精を注ぎ込んだことと、興奮が高まっていることとが併さって、彼にしては珍しく早々に射精の前触れを感じていた。それを受けてルプノチウはシックスナインの体勢を取る。そうしてまたもミケウパシの小さな陰茎をねぶり尽くし、己の雄は同族の顔面に擦り付け、同時に白濁をぶちまけて果てたのだった。
「くぅっ……!……ふぅぅ……。あぁ……気持ちよかったぁ……。しかし、みーくんのお掃除が大変ですね〜。全身ともなると……舐めているうちにまた発情してきてしまうかもしれません。まぁ、その時はその時ですね!」
朗らかに笑う腹黒い精は、明らかに頭のネジがいくらか飛んでいるとしか思えない発言をしながらミケウパシの身体にこびり付いた子種の掃除にかかる。途中、未だにすうすうと眠るミケウパシに向けて、思い出したように一言囁いた。
「これだけ出したんです、私とのタマゴ、期待してますよぉ……?」
(まあ雄同士でタマゴが出来るわけもないですし自己満足ですが……こういうの、番って感じがしてたまりませんねぇ……!)
嘴の隙間から涎を零したルプノチウは、極めて倒錯的なお掃除の作業に取り掛かるのだった。
ルプノチウくんの精神やべぇよ……(小並感)