高身長な黒ギャルビッチ・姫熊美砂(ひめぐまみさご)は、援交相手のおじさんから息子の筆下ろしを頼まれる。
息子・鳩野翔太郎(はとのしょうたろう)は、一目惚れした美砂のことを気持ちよくしたいと張り切っていた。
美砂は内心、そんな翔太郎のことを小馬鹿にしていたのだが……。

※ノクターンノベルズにも掲載しています。

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黒ギャルビッチ、ショタの筆下ろしを頼まれる

 

 姫熊(ひめぐま)美砂(みさご)は、援交女子である。

 

「美砂ちゃん、イクよっ……♡」

「いいぞ、オッサン……!♥ アタシもっ……くうっ……♥」

 

 都内某所にある、ラブホテルの一室。

 姫熊美砂はベッドの上で四つん這いになり、自分よりも一回り以上年上の男性──鳩野(はとの)翔一郎(しょういちろう)と、後背位でのセックスを楽しんでいた。

 緑色に染めたショートヘアが、翔一郎の律動に合わせて揺れる。褐色の肌には汗が浮いて、キラキラと輝いていた。

 いわゆる黒ギャル系の、高校二年生。身長は178cmと高身長で、がっしりめな体格をしていた。

 むっちりと大きな尻に、パンッ、パンッ、と中年男性の腰が打ち付けられる。その度に、逆釣鐘状に垂れ下がった巨乳がぶるんぶるんと揺れる。

 

「美砂ちゃん……美砂ちゃんっ……イクよっ……おっ、おおおおっ……‼♡♡♡」

「ああっ、オッサンチンポ膨らんでっ……あっ、イッくぅぅぅっ……‼♥♥♥」

 

 翔一郎が、美砂の大きな褐色尻をがしっと鷲掴みにし、深く鼠径部を密着させた。

 まるで内臓が喉元へと押し出されるような圧迫感と同時に、美砂の膣肉が反射的に肉棒を締めつけ──

 

 びゅぐっ♡♡♡ びゅぐびゅぐびゅぐっ♡♡♡ びゅぐっ♡♡♡ びゅぐっ♡♡♡ びゅぐっ♡♡♡ びゅぐ~~~~っ♡♡♡

 

 コンドームに包まれた肉棒は、勢いよく白濁液を噴出させていた。

 

(きっ、気持ちぃ~~~~っ……♥♥♥)

 

 口元から涎を垂らしながら、美砂はアクメを極めていた。

 普段は猛禽類のように鋭い顔立ちが、今は中イキの快感にだらしなく緩んでしまっている。

 

(鳩野のオッサンとのセックス、やっぱ最っ高~~♥♥♥)

 

 鳩野翔一郎。

 38歳。会社員。

 マッチングアプリで知り合って以来、彼は美砂にとってのお気に入りの男性だった。

 

「……ふぅ♡ 美砂ちゃん、気持ちよかったよ♡」

「にひひ、アタシも~♥」

 

 白濁液を振り絞った翔一郎が、背後から覆い被さってくる。美砂は四つん這いの姿勢から、うつ伏せの体勢へ。中年男性の重みが、背中にのしかかってくる。

 

(あ~、いい臭い……♥)

 

 汗まみれの翔一郎に押し潰されながら、美砂は陶然となっていた。大柄な体格の美砂にとって、翔一郎の重みは苦ではなかった。

 そして、翔一郎の体臭は、美砂の好みのど真ん中だったのである。

 

(やっぱ、身体の相性がいいんだろうなぁ……♥)

 

 身体の相性の良し悪しは、体臭に魅かれるかどうかでわかる。

 少なくとも美砂はそれを信じていたし、経験的にもそうだと確信していた。

 翔一郎の体臭は、特にお気に入りだった。その上セックスの腕前も申し分なく、美砂は初めて自分から関係の継続をお願いしたほどだった。

 

「美砂ちゃん、チンポ抜くね♡」

「ん~♥」

 

 背中から、翔一郎の身体がゆっくりと離れていく。

 そして、奥深くまで埋まっていた肉棒も、ゆっくりと──

 

「あ、あんっ♥」

 

 引き抜かれる感触だけで、思わず声が出てしまっていた。美砂は照れ隠しに、少しオーバーなほどに喘いだ。

 後ろを振り向く。まだ硬さの残る肉棒の先から、白濁液を受け止めたコンドームの先がぶらりと垂れ下がっていた。

 きゅん、と胸が絞めつけられる。

 

「いっぱい射精(だ)してくれてありがとな、オッサン♥」

 

 美砂は、翔一郎にニッと笑いかけた。

 

    ※

 

「美砂ちゃん、折り入ってお願いがあるんだけど……」

 

 翔一郎がそう切り出したのは、コンドームとペニスの始末を終えて、二人で事後の時間をだらだらと過ごしている時だった。

 

「あー、なんすか? 新しいプレイとかっすか?」

 

 美砂は、翔一郎に腕枕をしてもらいながら訊いた。翔一郎の脇の臭いが嗅げるので、この体勢はお気に入りだった。

 

「んー、鳩野のオッサン相手ならハードなプレイもありっすけど……お駄賃は、それなりに弾んでいただきますよ?」

 

「いや、そうじゃなくってね……」翔一郎は天井を見つめながら言った。「美砂ちゃんに、私の息子の筆下ろしを頼めないかと思ってね」

 

「……はぁ?」

 

 美砂は、一瞬何を言われたのかわからなかった。

 息子の? 筆下ろし?

 

「えーっと、息子さんっておいくつでしたっけ」

 

「この春、中学生になったばかりだね」

 

「いやいやいや、全然ガキンチョじゃないっすか!?」美砂は思わず身体を起こしていた。「なんでまた、筆下ろしなんか……」

 

「いやぁ、実は私と美砂ちゃんの関係を、息子に知られてしまってね」

 

「はあっ!?」

 

 美砂は素っ頓狂な声を出していた。

 美砂と翔一郎の関係は、援助交際。平たく言えば、未成年の女子と成人男性の売買春である。

 お互い合意でしていることとはいえ、世間的には許される関係ではない。

 それが、家族にバレてしまったとなれば──

 

「この前会った時、二人でちょっとデートをしただろう?」翔一郎は続けた。「その時偶然、遊びに出ていた息子が私に気づいたみたいなんだよ。で、私に話しかけようとしたら、女子高生と一緒に歩いている。気になって後をつけたら、一緒にラブホテルに入って行った」

 

「う、うわぁ……」

 

 自分たちの油断を嘆くと同時に、美砂は会ったこともないその息子に同情していた。

 まさか自分の父親が、女子高生を相手に援助交際をしていたと知った日には──

 

「その日、家に帰ったらさっそく問い詰められたよ。お父さん、あの素敵な女の人は誰なんですか、ってね」

 

「……うん?」

 

 美砂は首を傾げた。話の雲行きがおかしい。

 

「そこで私は正直に、美砂ちゃんとの関係を全部話したんだ」

 

「んんんっ!?」

 

 このオッサン、いま何と言った?

 正直に!? 全部!?

 

「そしたら息子はこう言ったんだ。僕もその美砂さんと、セックスがしたい! とね」

 

「んんんんんんんっ!?」

 

「というわけで美砂ちゃん、私の息子の筆下ろしを頼めないだろうか」

 

「いやいやいやいや、ちょーっと待ってもらってもいいっすかね……」

 

 美砂は額を押さえて首を振った。情報量が多すぎて、ついていけない。

 

「えーっと、いろいろツッコミ所はあるんすけど……アタシ、ガキンチョとセックスする気なんて、ないっすよ?」

 

 美砂は自分の言葉に、自分でうんうんと頷いた。

 

「アタシは鳩野のオッサンみたいな、女子高生への性欲でギトギトになったオッサンと、割り切った関係でガチンコセックスするのが好きなんす。だから援助交際をしてるんす。童貞のガキンチョになんか、興味ありません」

 

「そうかい? 残念だなぁ」翔一郎は言った。「もし引き受けてくれるなら、いつもの二倍……いや三倍は出す用意があるんだが」

 

「いやいや、いくらお金を積まれたからってですね……えっ、はっ、三倍!?」

 

 瞳を見開き、美砂は反応する。いつもの三倍、ということは……。

 その金額の重さに、美砂は思わず姿勢を正す。

 

「可愛い息子の初体験だからね。それくらいの奮発はするさ」

 

 翔一郎は何でもないことのように言った。

 

「それに美砂ちゃん、私も美砂ちゃんのスタンスは理解しているつもりだよ。だからこそ、美砂ちゃんに頼んでいるんだ」

 

「アタシだからこそ、っすか?」

 

「ああ。美砂ちゃんにとって重要なのは、『割り切った関係で』の部分なんだろう? だから、相手からきっちりお金を受け取って、受け取った分のサービスをしている。サービスだと割り切っているからこそ、セックスの腕前を磨くことに余念がない。私はそんな、ストイックな美砂ちゃんだからこそ頼んでいるんだ。どうか息子の、初めての相手になってもらえないだろうか」

 

「ううっ、ううーん……」

 

 美砂の想いは、揺らいでいた。

 普段の三倍という金額。そして自分のスタンスを理解した上で頼んでいるという言葉が、美砂の自尊心をくすぐっていた。

 

「……わっかりました」

 

 美砂は裸のまま正座をして、パシンと膝を叩いた。

 

「アタシも、鳩野のオッサンの頼みだからこそ、引き受けさせていただきます!」

 

「本当かい。ありがとう、美砂ちゃん!」

 

 翔一郎も身体を起こし、破顔した。

 

「でも、値段相応のセックスができるかどうかはわかんないっすよ? だって、まだ中学生なんすよね?」

 

「そこは、大丈夫だと思うよ」

 

 翔一郎は、意味深に笑った。

 

「何しろ息子は私に似て、むっつりスケベだからねぇ……」

 

     ※

 

「えーっと、アンタが鳩野(はとの)翔太郎(しょうたろう)?」

 

「あっ、はいっ! 鳩野翔太郎です! 初めましてっ!」

 

 後日。都内某所。

 ラブホテルではなく普通のホテルのカフェテリアで、姫熊美砂は鳩野翔一郎の息子と待ち合わせをしていた。

 席に座ってオレンジジュースを飲んでいた翔一郎の息子──鳩野翔太郎は、美砂に話しかけられると立ち上がって挨拶をした。

 

(実際に会ってやっぱ無理そうなら帰っていいって言われてるけど……まあ、今んとこ普通のガキンチョって感じだわな)

 

 グレーのフードパーカーにカーゴパンツ。身長は160cmに届くかどうかといったところ。童顔であることも合わせ、美砂からは余計に年下に感じられた。

 身体つきからして、スポーツなどはしていないのだろう。美砂自身が大柄であることもあって、いかにも頼りなさそうに見える。

 そんな翔太郎は、頬をピンク色に染めながら美砂の顔を……そして美砂の身体を、ちらちらと見ていた。

 今日の美砂は制服姿だった。普段使っている制服ではなく、援助交際用に購入した他校の制服である。

 白いブラウスは豊かな乳房と滑らかなくびれを強調するかのようにぴったりと身体に張りつき、短いスカートからは肉感的な褐色の脚が伸びている。首元や手首には、金色のチェーンネックレスを巻いていた。褐色の肌に、金色の輝きがよく映えていた。

 

(おー、見てる見てる)

 

 ブラウスを張り詰めさせる美砂のおっぱいに、そして剥き出しの太ももに、少年の視線は奪われっ放しになっていた。

 

(やっぱ、ただの盛りのついたガキンチョって感じだなぁ……ま、もう少し様子を見てやるか)

 

「なあ、となり座っていい?」

「えっ、あっ、はいっ、どうぞっ!」

 

 翔太郎が座っていたのは四人がけの席だったが、美砂は敢えて彼の真隣に座った。

 椅子に腰を下ろすと、脚を組んで自然にミニスカートをずらし、あからさまに太ももを見せつけてやる。

 

「あ、わぁ……」

 

 翔太郎の視線は、自分の胴回りほどもある美砂の太ももに、あっさりと釘付けになっていた。

 

(わかりやすっ。反応おもろ)

 

 ニヤニヤ笑いが顔に出ていたのだろう。翔太郎はハッと美砂の視線に気づき、耳まで真っ赤になって俯いてしまった。

 からかいすぎるのもよくない。美砂はさっそく本題に入ることにした。

 

「翔太郎……って呼ぶけど、いいよな?」

「あ、はい……」

「今日はお前の父ちゃんから、お前の筆下ろしをするように頼まれてるわけだけど……」

 

 筆下ろしという言葉を聞いて、びくっと翔太郎の身体が震える。

 

「その前に確認なんだけどさぁ、翔太郎はアタシがどういうことしてる女か、ちゃんと知ってるわけ?」

「はい……お父さんからお金を貰って、せ、セックス、してるんですよね……」

「そ。お前の父ちゃん以外にも、何人ものオッサン相手に同じことをしてる。いわゆる援交女子、ビッチってわけだな」

 

 翔太郎は、黙って頷く。

 

「翔太郎は童貞らしいけどさぁ、初めての相手がアタシでいいの?」

 

 少年の顔を覗き込んで、美砂は言った。

 

「アタシはお前の父ちゃんも含めた、色んなオッサンとちゅーしたり、チンポしゃぶったり、ザーメン飲んだり、ゴムハメまんこしてるわけだけど──」

 

「か、関係ありませんっ!」

 

 美砂の露悪的な物言いを遮るように、翔太郎は言った。

 

「美砂さんは、例えばお父さんと、嫌々エッチなことをしてるんですか?」

 

「それはねぇ」

 

 美砂はきっぱりと言った。

 

「アタシらがやってることは世間的には許されないことだ。でも、少なくともアタシは好き好んでオッサンたちとセックスしてる。相手もちゃんと選んでるつもりだ」

 

「だったら、僕は、それでいいと思います」

 

 翔太郎は俯いたまま、しかし力強い口調で言った。

 

「僕は、美砂さんと、エッチなことがしたいです。その、初めて見た時から、素敵な方だと思ってましたから……」

 

「ほーん……」

 

(なかなか言うじゃねぇか)

 

 強がりで言っている、ようには感じられなかった。

 翔太郎自身、いろいろ考えた上で今この場にいるのだろう。

 

(ま、ちんちんはしっかり勃起させてるみてぇだけどな)

 

 翔太郎がぴっちりと脚を閉じ内股気味になっているのを、美砂は見逃していなかった。

 

「じゃあよ、アタシらがこれからナニをするかも、ちゃんとわかってるってわけだな?」

 

 美砂はずいっと身体を寄せた。翔太郎の腕に、大きな胸を押し当てる。

 

「あ、あひゃぁっ……!?」

 

 翔太郎はわかりやすく動転し、身体を離そうとした。

 

「おいおい、逃げんなよ」

 

 美砂はすぐさま少年の細い肩を抱いて、より密着感を高めた。

 

「ひうっ!?」

「これから、もっとすげぇことをしちまうんだぜぇ? それとも、翔太郎にはやっぱりまだ早かったかぁ?」

「だ……だ……だいじょうぶ、ですっ!」

 

 声を裏返しながら、翔太郎は言った。

 

「ちゃんと、勉強してきましたので! ほら、爪も、ばっちり整えてきました!」

 

 翔太郎が両手の指先を見せてくる。

 深爪気味に切り揃えられた、丸っこい指の爪。しっかりとヤスリもかけられているようだった。

 

「ん、確かに綺麗にしてくれてるみたいだな」

「お風呂にも、ちゃんと入ってきました」

 

 翔太郎は言った。確かに、彼には風呂上がりの気配があった。

 

「僕、初めてですけど……それでも美砂さんに、気持ちよくなっていただきたいって、考えていますから!」

「ほーん」

 

 好意と熱意に満ちた翔太郎の言葉を、美砂は話半分に聞いていた。

 

(ま、童貞の言うことだからなぁ……)

 

 美砂は「童貞のオッサン」を相手にしたことも、何度もあった。

 そして、紳士ぶっていた成人男性がたちまち性欲に支配され陥落する光景を、同じくらい見てきた。

 

(童貞が嫌いってわけじゃないけどな)

 

 経験がないのだから、頭に血が上るのはしょうがない。それが美砂の考えだった。

 むしろ、性欲で暴走しそうになっている成人男性の手綱を上手いこと握るのは、ビッチとしての腕の見せ所だとすら考えていた。

 

(今回は性欲で暴走する中坊か……ま、なんとかなるだろ)

 

「あの、美砂さん……?」

「ん? ああ、心掛けは立派だと思うぜ。せいぜいがんば……うん?」

 

 そこで美砂は、すんすんと鼻を鳴らした。

 

(この臭い……)

 

「あ、え、なんですか……?」

 

 そのまま、すんすんと翔太郎のうなじの臭いを嗅ぐ。

 

(こいつ……鳩野のオッサンと同じ、当たりの臭いだ!)

 

 身体の相性のバロメーターでもある、相手の男性の体臭。

 どうやら翔太郎は父親と同様、美砂にとって魅力的な体臭をしているようだった。

 美砂が密着したことで興奮して汗をかき、より濃厚に香るようになったのだ。

 しかも、

 

(しかも鳩野のオッサン以上に……マンコが疼くっ……!♥)

 

 体臭に魅かれる男性は、これまでに何人か相手にしたことがある。

 そのどれもがいい思い出だったが、鳩野翔一郎はその中でも頭抜けていた。だから美砂の方からお願いして、関係を続けてもらうことにしたのだ。

 しかし、今目の前にいる鳩野翔太郎は、その父親以上に魅力的な体臭をしていた。

 膣道が、勝手にざわざわと蠢いている。乳首とクリトリスが、早くもツンと勃起し始めている。

 股間に熱が宿る、「濡れた」感覚──

 

(血の繋がった息子だからこそ、ってことかぁ? つーか冷静に考えたら、父親に続けてその息子とセックスしようとしてるんだよな、アタシ)

 

 ごくっ、と今更ながらに喉が鳴る。

 

(それにこいつからしたら、父親の援交相手と、父親の奢りで童貞卒業セックスするってシチュエーションなんだよな。大丈夫かこいつ? 性癖捻じ曲がるんじゃねぇのか?)

 

 ドキドキと、美砂は胸の高鳴りを覚えていた。

 

「美砂さん、ち、近いです……」

 

 美砂にキスをされそうなほど間近で臭いを嗅がれ、翔太郎の顔は真っ赤に茹で上がっていた。

 

「……おい翔太郎、本当にいいんだな? アタシが童貞貰っても」

 

「は、はい……!」うるうると潤んだ瞳で、翔太郎に見つめられる。「美砂さんに、貰ってほしいです……!」

 

「よっしゃ、決まりだ」

 

 美砂は翔太郎の肩を、ばしばしと叩いた。

 

「部屋はお前の父ちゃんがとってくれてるんだよな? さっそく、案内してくれ」

 

     ※

 

「美砂さん、美砂さんっ……!♡」

「おーっと、いきなり来たなぁ……♥」

 

 美砂と翔太郎は、鳩野翔一郎が用意したホテルの一室へと移動していた。

 道中、翔太郎は緊張した様子で、俯き加減に歩いていた。

 部屋に入った後も、美砂の指示に素直に従い、手洗いうがいと消毒を済ませていた。

 しかし身支度を整え、バスルームから出た瞬間に──

 

「美砂さんっ!♡」

 

 我慢の限界とばかりに、美砂の身体へと正面から抱き着いてきたのだ。

 しかも、美砂の太ももに向かって、カクカクと腰まで振ってしまっていた。

 

(ま、盛りのついたガキンチョにしては、ここまでよく我慢したって感じかぁ?)

 

 美砂には、ここまで散々翔太郎の性欲を煽ってきたという自覚があった。

 なので大人しく、翔太郎の抱き着きを受け止めてやる。

 

「いい匂いっ……いい匂いっ……!♡」

 

 翔太郎は突き出した美砂の乳房に下から顔を埋めていた。体格差によって、正面から抱き着くと自然とそうなるのだ。下乳が、ずっしりと彼の顔を覆っている。

 翔太郎はブラウスの前立てから鼻先を突っ込み、すーーーーっ、ふーーーーっ、と深呼吸をしていた。熱い吐息が吹き込み、谷間が湿るのがわかる。

 美砂のウエストには、翔太郎の細っこい両腕が回されていた。全力でしがみついているのだろうが、大柄な美砂からすれば簡単に振りほどける強さでしかない。

 その上で、ヘコヘコと太ももに股間を擦りつけられている。カーゴパンツ越しに、硬い感触が感じられた。

 

(ふーん、ガキンチョにしちゃあ、いいモンもってんじゃねぇか……♥)

 

 美砂はぽんぽんと、少年の腰を叩いてあやしてやった。

 

「み、美砂さんっ、すみませんっ……我慢、できなくてっ……!♡」

「あー、別にいいよ♥ 盛られんのは慣れっこだし♥」

 

 身長178cmでがっちりとした体格である美砂は、相手の成人男性よりも身体が大きいことがしばしばだった。

 そして美砂自身、自分よりも体格の小さい年上の男性に甘えられるのが、苦ではなかった。

 

(まあ、マジのガキンチョに甘えられんのは、これが初めてだけど……お?)

 

「ううっ、うううううううっ……!」

 

 翔太郎が、まるで全身全霊を振り絞るかのような呻きを上げて、美砂の身体から離れる。文字通り、身を剥がすような苦悶の表情を浮かべていた。

 

「お~?♥ どした~?♥ 別にいくらでも抱き着いてていいんだぜぇ~?♥」

 

「僕だけ気持ちよくなってちゃ、ダメです……!」翔太郎は、息を整えながら言った。「美砂さんにも、気持ちよくなってもらいたい……それが、僕の、目標なんですっ……!」

 

(ふーん、まだ言うかね)

 

 美砂は心の中で鼻を鳴らした。

 

(さっきまで盛ってたくせに、ナマイキ言いやがらぁ……)

 

「なので、美砂さん……お、おまんこに触っても、よろしいでしょうかっ?」

 

 耳の先まで真っ赤に火照った顔で、翔太郎は言った。

 

「おまんこ……ええっ、おまんこぉ?♥」

 

 美砂は、思わず吹き出していた。

 

「おいおい翔太郎~♥ お前いきなりまんこに触りたいんかぁ?♥ ほら、ちゅーしたいとかおっぱい揉んだり吸ったりしたいとかさぁ、他にもいろいろあるんじゃねぇの~?♥」

 

「し、したいっ、したいですけどぉっ……」翔太郎はぷるぷると震えながら言った。「でもっ、美砂さんに気持ちよくなっていただきたいのでっ、おまんこに触りたいんですっ! だ、ダメでしょうか……?」

 

「ぷふふっ……わかったわかった、別にいいよ♥」

 

 美砂は笑いを噛み殺し、ホテルの部屋の壁を背にして、ぴらりとスカートの裾をめくった。しゃらり、と手首に巻かれた金色のチェーンが涼やかな音を立てる。

 

「ほーれ♥ こうやって持っててやるから、好きに触れ~♥」

 

「あっ、うわあっ……!♡」

 

 翔太郎が、鼻血でも垂らしそうな顔になった。

 少年の目の前には、むっちりと筋肉質な褐色の太ももと、股間を覆うヒョウ柄の小さな紐パンが丸見えになっているはずだった。

 

(うーわ、視線やば♥ まんこにじりじり突き刺さってくる♥)

 

 見られてないのをいいことに、美砂はあからさまにニヤニヤと笑う。

 

(にしてもいきなりまんこに触りたいとか……ガキンチョの発想だなぁ♥)

 

 美砂が普段相手にしているのは、年上の男性ばかりだ。

 援助交際であることもあり、お喋りからキス、そしてペッティングと段階を刻むのが当たり前だった。

 いきなり身体に触るとしても、そういうプレイだという了解を作った上でのことである。

 

(気持ちよくしたいからって、いきなりまんこに触ろうとするかぁ?♥ でもガキンチョの発想すぎて、逆に新しく感じられるな……おっ♥)

 

「美砂さんっ!♡」

 

 翔太郎がしゃがみ込んで、真正面から太ももに抱き着いてきた。

 そして、美砂の下乳にしていたように、ぐりぐりと褐色肌に顔を埋め、深呼吸をしてくる。小さな鼻先が押し当てられ、長いまつ毛の先が擦れるのがわかる。すーーーーっ、ふーーーーっ、と深い吐息。

 

「美砂さん……美砂さんっ……!♡」

「あっははは♥ なんだよなんだよ、ガキンチョのくせに変態だなぁ♥」

 

 性欲全開な男子中学生の滑稽さに、美砂は思わず声を上げて笑う。

 熱い吐息が内腿を湿らせ、そのくすぐったさにも笑わされる。

 

(大丈夫かこいつ?♥ まんこに触っただけで、お漏らし射精するんじゃねぇか?♥)

 

 美砂の半笑いな心配をよそに、翔太郎は太ももに手を這わせてきた。

 まだまだ小さく感じられる、熱い手のひら。まずは膝に近いところから腰のところまで、うっとりと上下に撫でられる。

 

(ガキンチョのくせに、やらしい手つきしやがって……♥)

 

 続けて翔太郎は、そのすべすべの頬っぺたで、先程のぐりぐりよりもたっぷりと、美砂の太ももに頬ずりをしてきた。

 さらに、内腿や尻肉に手が這わされつつ、ちゅっ、ちゅっ、と肌を吸われる感覚。

 

(こいつ、唇よりも先に太ももにキスしてやがる♥ おもろっ♥)

 

「あの、ダメだったら言ってくださいね……?」

「だーいじょうぶだよ♥ 翔太郎の好きにしな♥」

 

 美砂の許可が得られたことで、翔太郎はさらにちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、と太ももにキスをしてきた。まるで太もも全体にをキスするかのような勢いだった。

 同時に少年の両手は、美砂の尻たぶへと伸びていた。ヒョウ柄の紐パンをつけただけの、ほとんど剥き出しの褐色尻を、欲望まかせにわしわしと握り込まれる。

 

(んっ……♥)

 

 小さく、美砂の股間へと甘い電流が走った。

 

(こいつ、好き放題しやがって……ん? 本当にこいつ、好き放題にしてるのか……?)

 

 ふと萌した疑念は、すぐさま確信に変わる。

 

「はぁ……美砂さんっ……!」

 

 翔太郎が尻たぶを揉み込みながら、鼠蹊部にちゅ、ちゅ、とキスをしてきた。どうやら紐パンの紐に沿ってキスをしているらしい。濡れた唇の、熱い感触。乱れた鼻息が、股間で感じられる。

 男子中学生の唇が、より際どいラインを攻めてくる。今度は紐パンの布地に沿ってキスをしているのだ。脚の付け根に近い内腿へと、くすぐったいほどに優しい口付けが施される。熱い吐息が、そのまま股の間でわだかまる。

 

「あっ……ぐっ……♥」

 

 美砂は、小さく甘い吐息を漏らしてしまっていた。ゾクゾクと、背筋へ快美感が走る。

 

(こいつ……好き放題してるように見えて、ちゃんと周りから丁寧に愛撫してやがる……!)

 

 ヒクッ、ヒクッ、と脚が震え、股間にもどかしさが溜まっていたところに──

 

 翔太郎は真正面からデルタゾーンに鼻先を突っ込み、すーーーーっ……! と深く息を吸ってきた。

 

「ひゃあっ!?」

 

 思わず、高い声が出ていた。感じ始めていた股間を薄布越しに思いっ切り吸われるのは、さすがに凄まじい羞恥心があった。

 そして翔太郎は、股間へも頬ずりをしてきた。紐パン越しに、すりすりと優しく愛おしそうに。

 さらに紐パンの生地越しに、ちゅっ、ちゅっ、とキスまでされる。勃起していたクリトリスに、間接的に甘い刺激が走る。じん、じん、と四肢へと電流。

 

「こんの、変態ッ……!」

 

 しかし周縁への愛撫によって、すっかり性感は整っていた。

 全ての愛撫が、今や快く感じる。

 

「あっ、んんっ……♥ あっ、くそっ……!」

 

 男子中学生に喘がされている自分に気づき、美砂は唇を噛み締める。

 そこに、

 

「紐パン、脱がしますねっ……!」

 

 結び目に指先をかけながら、翔太郎が言った。

 

「あ、ああっ、いいぞ……!」

 

 動揺を悟られたくなく、美砂は気丈な声で許可を出した。

 結び目が解かれ、少年の手によってべろりと紐パンが剥がされる。

 

「わぁ、すごい……!」

「んっ? はっ!?」

 

 すーっと涼しい感覚に違和感を覚え、美砂は自分の股間を確認した。

 陰毛をすっかり処理した、褐色のパイパン。

 そこから、どろーっと濃ゆい愛液の糸が、紐パンの裏地とのあいだに幾筋も糸を引いていた。

 

「なあっ……!?」

 

 それは、美砂自身見たことがないほどの愛液の量と粘度だった。

 

(こ、こんなに濡れてたのかっ!? いつの間にっ!?)

 

 その原因が、立ち昇ってくる。

 スカートの内側でこもっていた少年の発情臭が解放され、一挙に美砂の鼻を衝く。

 

「ううっ……!?♥」

 

 脳の芯がじんと痺れ、同時に膣内でじわりとさらに愛液が分泌された感覚があった。

 まるで身体の相性のいい雄を前に、雌の部分が即座に反応しているかのようだった。

 

(まさか相性がよすぎるせいで、こうなってるってことか……?)

 

「美砂さん、指、挿入れちゃいますね……!」

 

 翔太郎が、自分の中指の先を舐める。

 涎を塗した指先で、美砂の股間へと触れてくる。

 

「……は!? いや、まだ挿入れるのは早ぇって……」

 

 快感で頭が痺れていたことで、反応が遅れてしまった。

 膣内に指を挿入れられるのは、まだ早い。

 そう思って、翔太郎を止めようとしたところで──

 

 つぷり、と。

 

 あっさりと、少年の指先が沈み込んでくる。

 

「うわ、すごい、こんな感じなんですね……!」翔太郎が声を弾ませる。「熱くて……ヌルッヌルで……わ、指先を締めつけてくるっ……!」

 

「う、うっそだろ……!?」

 

 美砂は、自分の膣口が指先をあっさりと受け入れたことに対し、驚きを隠せなかった。

 

(こんなこと、今までに一度だってねぇぞ。鳩野オッサン相手でも、段階を踏まなきゃ入るもんも入らねぇってのに……)

 

 翔太郎が、さらに指先を沈めてくる。

 美砂の身体は、それを無抵抗に受け入れる。むしろ引き込むような締めつけで歓迎しているかのようだった。

 

「み、美砂さん、締めつけすぎですよ……!」

「いや、アタシがやってることじゃねぇから……!」

 

 中学生男子の指先に対し、膣内はあまりに敏感な反応をしていた。美砂の顔が熱くなる。

 翔太郎の指先が、慎重に腹側の膣壁を探る。Gスポットを見つけようとしているのだ。

 

「あ、ここじゃないですか?」

「あっ、ああっ……!?♥」

 

 小さな指の腹が、あっさりと美砂の弱点を捉えた。

 ガクッと脚が大きく震える。

 

「み、美砂さん!? 大丈夫ですか!?」

「だ、大丈夫だよ……そこ、気持ちいい……♥」

 

 努めて冷静に、美砂は返した。できているかどうかは、自分でもわからなかったが。

 

(Gスポもすぐ見つけられるし……ちょっと触られただけでめっちゃ気持ちいいし……どうなってんだよクソっ……!)

 

「じゃあこのまま、触りますからね」

 

 翔太郎が指の腹で、とん、とん、とGスポットを優しく狙い撃つ。

 

「あぐっ、んぐぅ……!?♥」

 

 大声が出そうになって、美砂は必死に喘ぎを押し殺す。

 ぶわりと全身から汗が噴き出すのがわかった。男子中学生の愛撫で、本気で感じてしまっている。

 

(ヤバイ、このままだと……)

 

 そこに、

 

 すーーーーっ……はーーーーっ……!

 

 翔太郎が、あからさまに深呼吸をする。

 強い興奮を、鎮めるかのように。

 乱れていた呼吸を、整えるかのように。

 何らかの予備動作だと、美砂にもわかった。

 

「……よし!」

 

 深呼吸を終えた翔太郎は気合いを入れると。

 そっと──

 そっとそっとそっと──

 すっかり包皮から顔を出した美砂のクリトリス先に、ちゅっ、とキスをした。

 

「……はぁああぁああぁっ!?♥」

 

 ガクガクとわななくように脚が震える。美砂は背後の壁に背中を預け、そしてガニ股の体勢になって、辛うじて膝から崩れ落ちるのを防いだ。

 翔太郎は優しく優しく、クリトリスの先っちょに、濡れた唇で柔らかにキスをしていた。

 下手に触れば激痛が走りそうになほどに敏感になった肉芽を、小さく、小さく、少年の熱い唇に吸われる。

 

「いいっ、いいいっ、んいいいっ……!?♥」

 

(こいつっ、ガキンチョのくせして、こんな優しいクリキスっ……!♥)

 

 そして同時に、とん、とん、とん、と一定のペースのままGスポ攻撃も継続していた。

 キスのタイミングも、合わさる。ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ。とん、とん、とん。

 ソフトな刺激が、ずんっ、ずんっ、と突き上がるような快感となって股の間から脳天へと走り抜ける。

 

「あっ、嘘っ、嘘嘘嘘っ……!?♥」

 

 バチン、バチン、と感電したような音が脳内に響き渡り──

 

「いっ、くっ……‼♥♥♥」

 

 絶頂。

 背後の壁へと体重を預け、ぐぐっと美砂の身体が仰け反る。

 膣肉がぎゅむぎゅむぎゅむっと男子中学生の中指を食い締める。

 少年は絶頂を邪魔しないように、指の腹はGスポットに添えた状態で、唇はクリトリスを柔らかに包んだままで動きを止めていた。

 何もせずとも、指と唇がただそこにあるだけで、美砂の身体は充分以上に感じていた。

 

「あっ、ぐうっ、ううううっ……‼♥♥♥」

 

 なけなしの理性で対面を繕う。歯を食いしばって、喘ぎ声を我慢する。

 しかし身体は誤魔化せない。玉粒のような汗が噴き出す。全身の痙攣。膣の喰い締まり。少年には、バレバレだろう。

 それでも、抵抗せずにはいられなかった。

 

(中坊のガキンチョにイカされた? アタシが? 嘘だろっ……?)

 

「美砂さん、イッてくださったんですね……!」

 

 ハァハァと大きく息を乱しながら、翔太郎は言った。クリキスをしているあいだ、呼吸を抑えめにしていたのだ。

 クリトリスから唇が離れ、膣口から指先からそっと抜かれる。その指と膣口のあいだで愛液がドロリと太く糸を引いているのが、美砂には見ずともわかった。それほどまでに、感覚が鋭敏になっている。

 

 興奮を隠しきれない様子で、翔太郎は言った。

 

「今度はセックスで、美砂さんのことを気持ちよくして差し上げたいですっ……!」

 

     ※

 

(イカせられた……? 中坊のガキンチョに、アタシが……?)

 

 姫熊美砂は、自分の身におきたことをまだ受け止めきれていなかった。

 指マンで、絶頂。

 それも立った状態で、いきなり下半身から愛撫されるという条件だったにもかかわらずである。

 しかも、その相手は──

 

「あ、あのっ、コンドーム! 自分のサイズに合ってるの、ちゃんと用意してきましたからっ!」

 

 相手の男子中学生──鳩野翔太郎が、自前のケースからコンドームの包みを取り出す。

 その手が、ガタガタと震える。

 

「あ、あれっ……?」

「おいおいおいおい、待て待て待て待て……」

 

 あまりの危なっかしさに、美砂は慌ててコンドームの包みを取り上げた。

 

「落ち着け落ち着け。ゴムはアタシが着けてやるから、な?」

「す、すみません……」

 

 翔太郎は、しゅんとうなだれていた。

 

(くそっ、こんな余裕のないガキンチョにいかせられたってのかよ……!)

 

 そう、美砂を絶頂させたのは、余裕なんて欠片もないような、童貞の男子中学生だったのである。

 

「ほら、チンポ出せよ」

「うう、はい……」

 

 翔太郎は恥ずかしそうにしていたが、思い切ってカーゴパンツとトランクスを一緒に下ろした。

 びんっ、と鋭角にそそり立った肉茎が露わとなった。

 カリ首がパンパンに張り詰めた、淫水焼けしていないピンク色の亀頭部。きゅんと吊り上がった、丸々と可愛らしい陰嚢。生え揃っていない陰毛は、細く柔らかそうだった。筒先から、トロトロと大量のカウパーが滴る。

 その瞬間──

 

「うっ、わっ……!?」

 

 むわりと濃厚な性臭が、美砂の鼻腔を貫いた。

 

(くっ、くっせええええええええっ……♥)

 

 すんすん、と思わず鼻先を勃起したペニスに近づけ、臭いを嗅ぐ。

 

「ええっ、美砂さんっ……!?」

 

(こいつ、すっげぇエロい臭いしてやがる……♥ 元々当たりの臭いだったのが、興奮しまくって余計に強くなってんだ。それに……)

 

 すんすんと、根元の臭いを嗅ぐ。

 

(うおおっ……♥)

 

 ぶるぶるっ、と身体が震える。

 

(鳩野のオッサンの臭さとは、ちょっと違うんだよな……。若いっつーか……青臭い? うん、青臭いエロ臭なんだ。わ、悪くねえじゃん……!♥)

 

 すんすん、すんすん、と美砂は翔太郎の臭いを夢中になって嗅いでしまっていた。

 

「あの、美砂さん……僕のオチンチン、何か変なんですか……?」

「あ、いや……んなこたねぇよ、安心しな」

 

 イッたばかりの股間が熱くなるのを感じながら、美砂はコンドームの包みを破いた。

 

(そうだ、そうだよ、こいつは当たりの臭いだったんだ。だからアタシの身体は発情して、反応がよくなっていた。だからこいつにいかされちまったんだ。うん、きっとそうだ……!)

 

 一人頷きながら、コンドームを装着してやる。

 精液溜めを摘まみ、先端部にゴムを被せた瞬間──

 

「あっ、あああっ……!?♡」

 

 翔太郎はビクビクと身体を震わせ、ぴんっぴんっと肉茎を暴れさせていた。

 

「おいおい、着けるだけでイッちまいそうなのかぁ? ちゃんと我慢──」

 

 そこで、ハッと気が付く。

 

(いや、違う。アタシが発情してたことと、こいつがアタシをいかせるだけのテクニックを発揮していたのは、別の話だ。本当の本当に余裕のないガキンチョだったら……もうちょっと、愛撫が荒くなったりしてたんじゃねぇのか?)

 

 情けなく太ももに顔を埋めていた、鳩野翔太郎。

 しかし、その手つきやキスや指遣いは、決して乱暴なものではなかった。

 

(息遣いはハァハァしてたけど……それでもこいつは自制心を働かせて、アタシを気持ちよくしようとしていた)

 

 冷静に腹側の膣壁を探って、Gスポットを見つけていた。

 クリトリスにキスをする前は、あからさまに呼吸を整えていた。

 全ては本人が言っていた通り、美砂のことを気持ちよくしたいから。

 

(勉強してきた、って言ってたよな……)

 

 ゴムのリングを引き下ろしながら、美砂は心の中で唸る。

 

(発情まんこにいい感じの愛撫をされたからこそ、アタシはイッたんだ。余裕のないガキンチョにいかせられた、じゃねぇ。こいつは余裕のないガキンチョのくせに、アタシのことをいかせてみせたんだ……!)

 

「み、美砂さん……?」

「……なんでもねぇよ。ほら、バッチリ着けられたぜ」

 

 コンドームを装着した肉茎の先端に、美砂はちゅっとキスをしてやった。

 

「あひっ!?♡」

「お望み通り、童貞卒業させてやるよ。アタシを気持ちよくしてくれるんだって?」

「はい、なので、正常位でお願いします!」

 

 指マンからの、正常位セックス。

 

(キスやパイ揉みやフェラだってしてぇって言ってたのに……こいつはまっすぐアタシのことを気持ちよくしたいから、こういう順番なんだ)

 

 ガキンチョの発想だ、とやはり美砂は思った。童貞のくせにナマイキだ、とも。

 だが、もう笑う気にはなれなかった。

 

「ちょっと待ってろよ……」

 

 美砂は自分の手荷物から使い切りタイプの潤滑ゼリーを取り出し、ベッドの上で仰向けになった。

 スカートを脱ぎ、白いブラウスだけになる。膝を立てて、褐色の脚を大きく広げた。

 

「う、うわぁ……!♡」

 

 翔太郎は目の前の光景に感嘆の声を洩らしていた。

 当たりの臭いによる発情と、本気イキによってたっぷりと分泌された愛液で、美砂の股間はぐしょぐしょに濡れていた。太ももにはじっとりと汗をかいている。ぷん、と甘酸っぱい香りがこちらにまで漂ってきた。自分の体臭も、いつもより濃くなっている気がした。

 そこに、潤滑ゼリーを追加する。膣内に注入し、割れ目にも垂らす。

 

「ほら、こっちもこれで準備完了だ。挿入れ方、わかるか?」

「はい、勉強してきましたので……でも、間違ってたら教えてくださいね?」

 

 翔太郎がベッドの上で膝立ちになり、美砂の脚のあいだへとにじり寄ってくる。

 腰を落とし、ペニスを突き出してくる。

 割れ目に押し当て、擦りつけてくる。にゅるりにゅるりと、肉茎に潤滑ゼリーが馴染んでいく。

 

「お~、チンポ熱っ。超ガチガチだなぁ~」

「美砂のおまんこ……ヌルヌルでっ……柔らかくてっ……!♡」

「よしよし。そのままチンポ挿入れていいからな」

「美砂さんっ、美砂さんっ……!♡」

 

 翔太郎が肉茎の根元を持ち、割れ目を探る。

 美砂は両手の指先で大陰唇を広げ、それを手伝う。

 がぼっ、と膣口に筒先が嵌り込んだ。

 

「あっ、ああっ……!?♡」

「オーライオーライ、そのままそのまま」

 

 翔太郎は歯をカチカチと鳴らしながら、ゆっくりとゆっくりと腰を沈めてきた。ぷるぷると全身を震わせ、顔どころか全身が真っ赤になっていた。

 

(やっぱこいつ、自制心すげぇ……)

 

 美砂は心の中で舌を巻いていた。挿入の瞬間になって暴走してしまう中年男性を、これまでに何人も目にしてきたからだ。

 

(そういや、あんだけ腰ヘコして、カウパーもだらだら垂れてたってのに……精液は、漏らしていなかった。ちゃんと、我慢してたんだ……!)

 

 今や美砂は翔太郎のことを、先程までとはまったく違う目で見ていた。

 

「頑張れ~。初めての挿入だからな。いきなり奥まで挿入れていいぞ」

「は、はいぃっ……!♡」

 

 ずるずると膣肉を掻き分け、男子中学生の熱い肉茎が侵入してくる。

 

(う、お……♥)

 

 翔太郎は、今や全身から「当たりの臭い」を発散させていた。

 そのせいでこちらもより発情しているのだろう。ただ挿入されるだけで背筋がゾクゾクとするほどの快感が走る。

 そして、

 

「あっ、あああっ……!♡」

 

 翔太郎の肉茎が、じゅぶりと根元まで収まった。

 

「あ~い、挿入完了~♥ 童貞卒業おめでと~♥」

 

 美砂は、翔太郎にニカッと微笑んでみせた。

 

「あっ、ありがとうございますぅっ……うううっ……♡」

 

 翔太郎が歯を食いしばる。

 

「お、どした~?♥ 動けないか?♥」

 

「そうじゃ……なくてっ……動きたくてっ、動きたくてっ……うううううっ……!♡」

 

 どうやら勝手に動きそうになる腰を、必死で押し留めているらしい。

 

(すげぇ、まだ我慢できるのかよ……!)

 

 その健気さに、美砂は素直に感嘆の念を抱いていた。

 

「……いいんだぜ、好きに動いても」

 

 ぽんぽん、と翔太郎の背中を優しく叩く。

 

「多少荒っぽくなってもさ、アタシなら受け止めてやれるから。それに、さっきお前にイカされて、アタシのマンコも準備万端だしよ。な?」

 

「うっ、うううっ……す、すみませんっ……!♡」

 

 我慢の限界だったのだろう、少年はヘコヘコと腰を振り始めた。

 ずりゅっ、ずりゅっ、と肉茎が膣内を往復する。

 

「おっ、童貞腰振り来たぁ……♥」

 

 美砂はニヤリと笑い、それを受け止める体勢をとる。

 膣肉をリラックスさせ、こちらからはあまり締めつけないようにしてやる。

 

「ああっ、美砂さんっ……気持ちいいっ……気持ちいいですっ……!♡」

「そーそー。ガキンチョはガキンチョらしく、そうやって好きに気持ちよくなってりゃいいんだよ」

「ううっ、くうっ、ふうっ……!♡」

 

 ビンッとそそり立った勃起が、腹側の膣壁をごりごりとこそぐ。

 

(ん~、硬さも角度もすっご……♥ 一回イッてなかったら痛かったかもなぁ♥ 当たりの臭いなのも大きいか?♥)

 

 美砂は顔を真っ赤にした翔太郎のことを見守る。気持ちよさを堪能しているのか、ギュッと目を瞑って腰を振っている。

 

(ま、頑張ってくれたご褒美ってやつだな♥ JKマンコで童貞卒業射精できれば、こいつも満足……ん?)

 

 またもや、違和感を覚える。

 童貞腰振りにしては、執拗に腹側の膣壁を狙ってくる。

 荒っぽさはあるが、それはあくまで不慣れなためだろう。まだ自制心が働いている気配がある。

 それに──

 いつの間にか、浅い部分を狙った抽送に切り替わっている。

 

「違う……ここじゃない……」

 

 翔太郎が、呟く。

 

(こいつ……!)

 

 その瞬間だった。

 

 ぐりゅうっ!

 

「あっ、んあっ!?♥」

 

 少年のペニスが、綺麗にGスポットを抉った。

 美砂の口から、無防備な喘ぎが飛び出す。

 

「あ、ここを、こうですねっ……!」

 

 翔太郎が、目を瞑ったまま顔を輝かせた。

 そして、美砂の反応から逆算し、抽送の位置を、動きを、即座に修正。

 

「あっ♥ んっ♥ んああっ……!?♥」

 

 Gスポットへの狙いがより的確になり、美砂は抑えようのない喘ぎを漏らしてしまう。

 

(こいつ……童貞腰振りしながら、Gスポットの位置を探ってやがった……!)

 

 翔太郎の目論みを、美砂は遅れて理解する。

 

(目を瞑っていたのは気持ちよくなってるからじゃなくて、Gスポ探しに集中するため! さっきの指マンで場所はわかってたから、すぐに当たりをつけることができた! こいつ、アタシを気持ちよくすることを、微塵も諦めてなかったんだ……!)

 

「はあっ、美砂さんっ、はあっ、ああっ……!♡」

「いっ♥ はうっ♥ ちょっ♥ 待っ……♥」

 

 目論みは成功したものの、翔太郎に余裕はないようだった。

 ギリギリの瀬戸際で、自制心を保った抽送をしているらしい。

 Gスポットを一定のペースで狙うことに、その集中力の全てを注いでいるのだ。

 

(あっ、これっ、ヤバッ……♥)

 

 自制心によって、強引に箍をはめられた童貞腰振り。

 だからこそ、とんでもない情念を宿しながらGスポットを狙ってくる。

 経験豊富な美砂の身体が、それを理解する。理解、させられる。

 きゅんと胸が絞めつけられ、肉棒の形がありありとわかるほどに膣内が意識される。初めてのセックスでパンパンに張り詰めたカリ首が、コンドーム越しにぬぢゅりぬぢゅりと蜜液たっぷりな膣壁を往復してくるのが、わかりすぎるほどにわかってしまう。

 指マンイキで目覚めていた性感が完全に覚醒し、快楽物質がぱしぱしと炭酸のように弾けながら全身に行き渡る。

 

(──きっ、気持ちいい~~~~っ……♥)

 

 認めざるを、得なかった。

 美砂は翔太郎の腰振りで、これまでに経験したことがないほどの快感を味わっていた。

 

(ああっ、ダメだっ♥ これ、またイカされっ……♥)

 

 激しい快楽で、先にこちらの箍が外れる。

 ぎゅぎゅっ♥ ぎゅぎゅぎゅっ♥ とオーガズムの予兆で、美砂の膣壁が小刻みに締まる。

 

「あっ、あぐうううううっ……!?♡」

「しょ、翔太郎!?♥」

 

(やばっ、先にイカせちまったか!? だったらこっちからも合わせて……)

 

 美砂はとっさにクリトリスへと手を伸ばし、なんとか翔太郎に合わせて絶頂しようとした。

 しかし、

 

「あぐっ、あぐうううううっ……!♡」

 

 翔太郎は目を瞑ったまま、懸命に腰を動かし続けていた。

 膣の締めつけに、負けていない。

 射精も、していないようだった。

 

(嘘だろ、まだ粘れるのか……!?)

 

 驚愕に眼を見開く美砂をよそに、膣内は予兆の締めつけを続けていた。

 ぎゅぎゅぎゅぅっ♥ ぎゅぎゅぎゅぅっ♥ と男子中学生のペニスを容赦なく握り込む。

 

「んんんんんっ! んんんんんっ……!」

 

 それでも翔太郎は、ポタポタと汗を垂らしながら、抽送を続けていた。射精を我慢していた。

 Gスポットを、狙い続けていた。

 そして、

 

(ああっ、マジ、か……っ!?♥)

 

 美砂が、先にオーガズムに到達する。

 

「イグッ、翔太郎イグッ……おおおおおおおっ……♥♥♥」

 

 ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅ~~~~っっっ♥♥♥

 

 膣イキ。中イキ。Gスポイキ。

 びちっと音が聞こえそうなほどに、膣肉が肉棒へとへばりつく。

 微細に、そして強烈に、精液を搾り取る。

 

「あっ、なにこれっ……なにこれっ……ああっ、んあああああっ……♡♡♡」

 

 翔太郎もそこで、限界を迎えた。

 

 びゅびゅっ♡♡♡ びゅぶびゅぶびゅぶっ♡♡♡ びゅびゅ~~~~っ♡♡♡ びゅ~~~~っ♡♡♡ びゅびゅっ♡♡♡ びゅ~~~~っ♡♡♡ びゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅっ♡♡♡

 

 膣肉が求めるままに股間へと鼠蹊部を密着させ、ここまで溜めてきたであろう精液を注ぎ込んでくる。

 

(うっわ、すっげぇ勢い……♥♥♥ 量も多い……♥♥♥ なんだこれ、めちゃくちゃ嬉しいっ……♥♥♥)

 

 いつも以上に敏感になった膣内。

 翔太郎の全身全霊の射精が、たとえコンドーム越しであっても手に取るようにわかった。

 経験はなかったが、まるでナマの膣粘膜で精液を直接受け止めているかのようだった。

 

(これ、ゴム破れてねぇよな?♥ 破れてねぇのにこれなんか?♥ やっべぇなぁ……♥♥♥)

 

 顔がにやけるのを、止めることができなかった。

 翔太郎のことを小馬鹿にしたニヤニヤ笑いではなかった。

 純然たる幸福感で、美砂は口元をほころばせていた。

 

「ああっ……あああああっ……♡♡♡」

 

 翔太郎の射精が終わった。

 がくりと彼の全身から力が抜け、美砂の胸に倒れ込んでくる。

 

「お、おい、大丈夫かっ?」

 

 美砂は慌てて、少年を抱きとめた。

 すると、

 

「美砂さん……気持ちよくなって……くださいましたか……?」

 

 息も絶え絶えな中、翔太郎は訊ねてきた。

 まず言ったのが、この言葉だった。

 童貞を卒業して、一番最初に言った言葉が。

 

「…………!」

 

 それは、ある意味では身勝手な言葉だった。

 セックスは二人で行うもの。相手の都合を考えず相手を気持ちよくしようとするのは、思いやりではなく傲慢でさえある。

 それを頭の片隅で思いつつ、それでも美砂は頼まれた童貞卒業だからと、翔太郎の好きにさせてきた。

 しかしその結果、どうだろう。

 美砂はものの見事に、二回連続でイカされていた──

 

「……悪かったよ」

「え……?」

 

 美砂の言葉に、翔太郎は意外そうに顔を上げた。

 

「正直、お前のことはガキンチョだと思ってずっと舐めてた。でも、お前の指マンも、お前の腰振りも、すっげぇ気持ち良かった」

 

 美砂はくしゃくしゃと、翔太郎の頭を撫でてやった。

 

「ありがとな、翔太郎。アタシのために、いっぱい頑張ってくれて。すっげぇ気持ちよかったぞ♥」

 

「み、美砂さん……!」

 

「……だ・か・ら♥」

 

 美砂はぎゅっと翔太郎のことを抱き締めると、そのままぐるりと身体を反転させた。

 仰向けになった翔太郎に覆い被さる、騎乗位の体勢。

 

「こっからはアタシも、本気、出すから♥」

 

「……へ?」

 

     ※

 

「あっ、美砂さんっ……!? あっ、んひゃぁっ……!♡」

 

 ベッドの上で体勢を入れ替えた美砂は、ゆっくりと腰を上げた。

 じゅぽ、と音を立ててペニスが解放される。

 そこから美砂は四つん這いになって身体をずらし、翔太郎の股間へと顔を寄せた。

 

(もう、こいつのことを舐めたりはしねぇ。セックスに関しちゃ一人前って認めて、本気でセックスをする! そのためにも……)

 

 美砂は精液溜めの膨らんだコンドームを回収した。

 瞬間香る、精液の臭い。

 

「んはぁ、くっせぇ……♥」

 

 ドロドロになったペニスが、青い性臭を発していた。

 射精直後の火照った身体から立ち昇る臭いと合わせて、美砂の脳髄まで痺れさせる。

 

(このチンポで、頑張ってくれたんだよな……♥)

 

 ごくり、と美砂は喉を鳴らす。

 

「なあ、フェラってしていい?♥」

 

 回収したコンドームの口を縛りながら、美砂は訊いた。

 

「え、いいんですか? でも、今は……」

「うん、精液でドロドロだから、お掃除フェラってことになるな♥」

 

 お掃除フェラという言葉に、翔太郎の顔が真っ赤になる。

 

「どうする?♥ アタシは平気だぞ♥」

「お、お願い、できますか……?」

「あ~い、りょうか~い♥ いっただっきま~す♥」

 

 ぢゅっ、ぢゅっ、と美砂はまず先端部へとキスをしてやった。

 強めの吸いつきで、亀頭肌にこびりついた精液を啜り取る。すぐには飲み込まず、口の中に溜めていく。

 

「ああっ、んあぁっ……!?♡」

 

 翔太郎の腰が跳ねる。美砂は彼の鼠蹊部を両手で撫でつつ、それを押さえつける。

 

(ん~、まっず♥ でも……♥)

 

 チンキスで亀頭部の精液を大雑把に啜り取ると、今度は竿肌だった。

 れるれると舌先を這わせ、絡みついたザー汁を丁寧にこそげ取っていく。

 口の中いっぱいに溜めてから、美砂はごくんと一息に呑み下した。

 

(──ああっ、来た来た来たっ……!♥)

 

 粘っこいのど越しと同時に、身体の内側から熱いものが込み上げる。

 全身の毛穴が、開く。

 

「──ああ~~っ、キマるぅ~~っ……!♥」

 

 ぶるぶるぶるっ、と美砂は身体を震わせていた。

 身体の相性がいい相手の精液は、まるで媚薬のように機能する。

 少なくとも美砂の場合には、そうだった。

 

(これでアタシは……120%の力を出せる!)

 

「の、呑んでくれてるんですか……?」

 

 羞恥と感動の入り混じった瞳で、翔太郎が言った。

 

「ああ、お前のザーメン、超アガる♥」

 

 美砂はニヤリと笑うと、翔太郎のペニスを丸ごと口に含んだ。

 射精直後で少し萎んだ中学生ペニスを、ぢゅっぽぢゅっぽと口一杯に頬張り吸いつき舐め回し、綺麗さっぱり精液を舐め取ってやる。

 

「あぅ、あぁっ……!?♡」

 

 射精直後のペニスに、初めてのフェラ。それも、お掃除フェラ。

 

(おっ……!♥)

 

 萎んでいた翔太郎のペニスが、口の中でムクムクッと膨れ上がり、再びガチガチに硬くなった。

 

「ぷはっ、回復早いなぁ♥ さっすが中坊チンポ♥」

 

 美砂は口からペニスを解放すると、ぶちゅっ、ぶちゅっ、ぶちゅっ、と音を立てて上からキスを浴びせかけた。

 

「ああっ、美砂さんっ……!♡」

「わぁってるよ♥」

 

 ちゅっちゅっと裏筋を横咥えで吸ってやりながら、美砂は新しいコンドームの包みを破った。

 

「着けるぞ~、イクなよ~♥」

「あっ、うふぅ……♡」

 

 翔太郎は、またしても先端部にコンドームを乗せられただけで喘いでいた。二回目の勃起でも、まだまだ敏感なままらしい。美砂はニヤニヤと笑いつつ、ゆっくりとゴムのリングを引き下ろす。

 

「あーい、準備完了~♥ 交尾用チンポのできあがり~♥ じゃ、二回目セックス頑張ろうな~♥」

 

 美砂は再び、翔太郎に覆い被さる体勢になった。

 

「今度はアタシが気持ちよくしてやるからな~♥ すぐイクんじゃねぇ、ぞぉっ……♥」

 

 すっかりほぐれていた膣口で、肉棒の先端を捕まえる。

 そのまま、美砂はずぷずぷと翔太郎のことを受け入れた。

 

「あっ、美砂さん……あああっ……!♡」

「さっきは、ここを狙ってズコズコしてくれてたよな~?♥」

 

 美砂は白いブラウスに包まれたお腹の上から、Gスポットの辺りを撫でてみせる。

 

「こっちも気持ちいいけどよぉ、せっかくだからぁ……♥」

 

 美砂は、そこからさらに深く、腰を沈める。

 ずぷ……ずぷ……ずぷ……ずぷ……。

 

「あっ、ふっ、深いっ……だ、大丈夫なんですかっ!?」

「だ~いじょうぶだよ♥ お前が二回もイカせてくれたお蔭で……ほ~ら、奥までとろっとろだぞ~♥」

 

 ずっぷん、と美砂は腰を沈め切った。

 ぷにゅ、と先端部が、ポルチオにまで届く。

 その刺激に反応し、膣肉がぐじゅぐじゅっと強く引き締まる。

 

「ああっ、なにこれぇっ……?♡」

「んんっ♥ 気持ちいいか~?♥ アタシもすっげぇ気持ちいいぞ~♥」

 

 翔太郎の初心な反応をニヤニヤと見下ろしながら、腰をぐりゅんぐりゅんと小さく円を描くように揺らめかせる。濡れ切った膣道が、肉棒を搾り上げる。

 ぐじゅぐじゅっ、ぐじゅぐじゅっ、ぐじゅぐじゅっ、ぐじゅぐじゅっ。 

 

「あっ、だっ、だめぇっ……!♡」

「おっと、まだイクなよ~♥」美砂は腰の動きを止めた。「お前なら、まだ我慢できるよな?♥」

「は、はいっ、頑張りますっ……!♡」

「よしよし、いい子だ♥」

 

(さ~て、アタシも頑張らなくっちゃだな……♥)

 

 余裕ぶってみせてはいるが、身体の相性がいい相手とのポルチオセックス。

 少し動いただけで、じわりと全身が汗ばみ、身体の芯が火照っていた。さっきイッたばかりとは思えないほどだった。

 

(アタシが気持ちよくしてやるっつっても、例えば高速ピストン騎乗位でイカせるとかじゃあダメだ)

 

 美砂は心の中で確認する。

 

(やるべきなのは、こいつのポテンシャルを認めた上での、本気セックス! 今度はアタシがリードする形で、お互いに気持ちよくなる!)

 

「落ち着いたか~?♥ 動くぞ~♥」

「はいっ!」

 

 再び、小さく円を描くように腰を揺らめかせる。翔太郎のチンポの先で、ぎっちゅぎっちゅと膣奧を捏ねる。

 

「あっ、くうっ……♡」

 

(うわ~、頑張って我慢してくれてる♥ ちょっと可愛く見えてきたかも♥)

 

 翔太郎への好意が、余計に膣内を敏感にする。

 

「んっ、おおっ……♥」

 

 思わず、本気の喘ぎが洩れる。すると、

 

「美砂さんっ、あああっ……!♡」

 

 翔太郎のペニスが、身体の内側でビクビクと暴れるのがわかった。

 

(あ~♥ そうだよな~♥ アタシが喘いだだけでも、そんくらい反応しちまうんだよな~♥ でも、それでも我慢してくれてる♥ 本当にすげぇ……♥)

 

 美砂は尊敬の眼差しで、翔太郎の反応を見守る。

 

(せっかくだから、深いポルチオセックスでイッてほしいんだよな~♥)

 

 快楽で頭が働かなくなる前に、美砂は考えを巡らせる。

 

(とりあえずガチの締めつけはフィニッシュに取っておく感じで、鬼ピストンも今回は封印で……くそっ、案外難しいな……経験のあるオッサンばっか相手してきたから……)

 

「ううっ、ぐうっ……♡」

 

 翔太郎はぎゅっとシーツを握りしめ、快感に耐えていた。

 

(あ~、マジでかわいい~♥ エッチな意地悪してぇ~♥)

 

 脳味噌のバカになった部分が、そんなことを考える。

 

(でもそこまでしたらさすがに暴発しちまうよなぁ……ん、いや、待てよ?)

 

「なあ、乳首って弄ったことあるか?」

 

 美砂は訊いた。

 

「え、いえ、開発ってことですよね? できてません……」翔太郎が申し訳なさそうな顔になる。「ごめんなさい、準備不足で……」

「いやいや、童貞の中坊にそこまで求めてねぇから」

 

(よし、じゃあやってみっか……♥)

 

 美砂は上体を精一杯屈め、翔太郎の鎖骨とその周辺に、ぶちゅっ、ぶちゅっ、と露骨に音を立ててキスを浴びせた。

 

「ええっ!? な、なにを?」

「慣れない刺激だよな♥ でも、だからいいんだぜぇ~♥ 快感を散らせるからな♥」

 

 鎖骨から胸板、そして徐々に乳輪へと近づいていく。

 深く伏せる体勢になったことで、どうにか届いた。乳輪の輪郭に、ちゅっちゅっちゅっと立て続けにキスをしてやる。

 

「ひあっ、ああっ!?♡」

「そうそう、ちんちんばっかに集中しないで、乳首でもいっぱい気持ちよくなろうな~♥」

 

(よしよし、意識は散らせてるな)

 

 キスをしながら、美砂は腰を前後させる深度を少し深めていた。

 しかし翔太郎は慣れない刺激によって快感を散らされたことで、気づいていないようだった。快感を、まだまだ我慢できている。

 

(この隙に、アタシはいつでもイケるように、身体を仕上げておく……!)

 

 肉茎の先端部を使い、ポルチオを執拗に捏ね上げる。弱く、柔く、しかし正確に。

 もどかしいほどの刺激で膣壁の反応を最小限に抑えつつ、オーガズムのための快感を蓄積する作戦だった。

 しかし、

 

「あっ、ああっ……!♡」

 

 翔太郎の反応が、質を変える。肉茎が膣奧で、ビクビクと跳ねる。

 

「乳首の気持ちよさをもう掴んだか、このドスケベ中学生……!♥」

 

 美砂はソフトなキスではなく、ソフトな舌舐めに刺激を切り替える。濡れた舌先で乳輪をなぞる。ぎりぎり乳首の側面に当たるかどうかの匙加減。

 

「あっ、ううん……?♡」

 

 翔太郎の、戸惑いの混じった反応。

 刺激を切り替えたことで、再び意識が散らされる効果が発生しているのだ。

 しかし、翔太郎が適応するのは時間の問題だろう。もう乳首への刺激は、遅延にはならない。

 

(でも、時間稼ぎはできた。ここからはアタシの体を仕上げると同時に、こいつの準備も万端にするっ……!)

 

 腰振りを、調整。

 相手の反応を観察しながら、乳首を舌で舐めながら、地を這うようなスパイダー騎乗位で、ポルチオセックスを堪能させる。

 

「んがっ、あああっ、美砂さんっ……!♡」

「おおっと、我慢だぞ~♥」

 

 翔太郎が、溢れてしまいそうになる──その予備動作の時点で、美砂は動きを止めてやる。

 集中したポルチオセックスによって、それほどまでに感覚が研ぎ澄まされていた。

 

「よしよし、ギリギリ我慢できたな~♥ 信じてたぜぇ~、お前ならこれくらいできるってよぉ~♥」

 

 美砂はニヤリと笑い、まだまだ平たい胸板にちゅっちゅっと小さなキスを浴びせる。

 

「美砂、さんっ……♡」

 

 乳首を狙ったわけでもないのに、翔太郎は切なく喘いでいた。肌まで敏感になるくらいに、性感が高まっているのだ。

 

(次の我慢は、無理そうだなぁ……♥)

 

 ビックン、ビックンと余裕なく拍動するペニスを感じながら、美砂は思う。

 

(まあそれは、アタシもなんだけど……♥)

 

 トロトロに蕩けた顔で息を乱す翔太郎を見下ろし、美砂はこれまでにないほどの昂りを感じていた。

 こちらのオーガズムも、近い。

 

「よっしゃ♥ 次の限界で、合わせて一緒にイクぞ♥ できそうか?♥」

「だ、大丈夫、ですっ!♡」翔太郎は言った。「美砂さんのためなら……もうひと頑張り、できますっ!♡」

「ひゅ~、かっこいい~♥ 惚れちゃいそう♥」

「ほ、惚れっ!?」

「なら締めは、本気ピストンと本気ベロチューだ♥ 覚悟しろよぉ~?♥」

 

 腰振りを、再開。

 たんっ、たんっ、たんっ、とリズミカルに小刻みに腰を上下させる。翔太郎の肉の薄い鼠蹊部に、褐色のムチムチ尻がぺっちんぺっちんと振り下ろされる。

 

「ああっ、美砂さんっ、美砂さんっ……!♡」

 

 余裕のない、翔太郎の声。

 

「あ~、マジでもうひと頑張りできてんなぁ~♥ かっけぇぞ~♥ んんんんんっ……♥」

 

 ぎちゅぎちゅと膣内が締まっても、美砂は腰の動きを変えなかった。

 ヌルッヌルの挿入感はそのまま、ギッチギチに狭まった膣道で翔太郎の肉茎に容赦なく吸いつく。

 

「ああっ、ダメっ、ダメっ、ダメっ……!♡」

「ほら、翔太郎、舌出せ~♥」

 

 美砂は上体を限界まで屈め、べろりと舌を伸ばした。

 翔太郎も軽く上体を起こして、んべ~っと舌を突き出す。

 

「んれぇぇぇぇぇ……♥」

 

 美砂はまず舌先を触れ合わせ、そこから舌腹同士を押し当てた。

 熱い熱い、男子中学生の舌粘膜。

 

(あ~、んっめぇ~……♥)

 

 身体の相性のせいだろうか、翔太郎の唾液さえ美味しく感じられる。

 美砂はれりゅれりゅと舌で舌を揺すぶるベロキスを味わわせてから、れぶっと彼の舌先を咥えた。

 ちゅぶっちゅぶっと腰振りに合わせた素早い舌フェラで、一気に性感を高める。

 

「みっ、みははんっ……‼♡」

 

(んっぢゅ~~~~っ……♥)

 

 翔太郎の限界に合わせ、とびっきりの吸いつきで舌を丸ごと口に含み、そのまま唇を奪う。

 同時に、腰を深く沈めた上で、膣奧へと引きずり込む必殺の締めつけ。

 肉茎に、止めを刺す──

 

「んっぐううううううううっ!?♡♡♡」

 

 ぐんっ、と反射的に翔太郎が腰を突き上げる。

 それを美砂は、狙い通りに完璧に、膣奧で受け止めた。

 まるで起爆ボタンをカチリと押したように、一挙に快感が爆発した。

 

 ぎぢぎぢぎぢぎぢぎぢぎぢぎぢぎぢぎぢぎぢぎぢぎぢ~~~~っっっ♥♥♥

 

 どびゅっ♡♡♡ ぶびゅっ♡♡♡ ぶびゅるっ♡♡♡ ぶびゅるっ♡♡♡ ぶびゅるるる~~~~っ♡♡♡ ぶびゅるるる~~~~っ♡♡♡ ぶびゅるるる~~~~っ♡♡♡

 

 美砂のポルチオイキと同時に、翔太郎も精液を噴き上げる。

 

(あはっ、来たあ~~~~っ♥♥♥)

 

 本気セックスの集中力で意識が通った膣奧に、びしゃっ、びしゃっ、とコンドーム越しの精液が打ち付けられる。

 それは全身にじんわりと広がる奥イキとは別個の快感として、美砂には知覚できていた。

 

(あはぁっ♥♥♥ 射精なっげぇ~~っ♥♥♥ 嬉しぃ~~っ♥♥♥)

 

 緩んだ口元で、翔太郎の唇をあぶあぶと咀嚼する。

 口の中で彼の舌を、べろんべろんと滅茶苦茶に舐め回す。

 奥イキで痙攣する膣肉に無理矢理力を込め、射精中のペニスをさらに強烈に締め上げる。

 

 ぶびゅっ♡♡♡ ぶびゅっ♡♡♡ ぶびゅっ♡♡♡ ぶびゅっ♡♡♡

 

「ん゛ふぅ~~っ……ん゛ふぅ~~っ……♡♡♡」

 

 荒い鼻呼吸で、翔太郎は快感を味わっていた。目元に涙が滲んでいて、美砂はそれさえ舐めてやりたいと思った。まるで彼の毛穴という毛穴から、フェロモンが匂い立つかのようだった。

 

(あ~、だぁめだこれ……♥♥♥)

 

 唾液を交換しながら、美砂は自分の頭も身体も、内側からぐずぐずに溶かされていくのがわかった。

 翔太郎の射精が終わっても、膣内の痙攣が収まっても、美砂はそのままベロチューを続けた。

 

「みははん、らめれふ……んあ、ゴムが、外れちゃいまふ……♡」

「ぷぁ……あ~、そうだな~……♥」

 

 名残惜しかったが、美砂は口を離した。

 口と口の間で、細い涎の糸が幾筋も引かれる。

 それを赤い顔でまじまじと見る翔太郎の様子に、美砂はニヤニヤ笑いを抑えられなかった。

 ゆっくりと腰を浮かせる。そうしながら、彼の頬っぺたや鼻先やおでこに、ちゅっちゅとキスをしてやる。

 ぼとぉ、と射精後のペニスが膣口から抜け落ちた。ずるっ、と重たいコンドームの先が滑り落ちる感覚。

 

「あ~、またいっぱい出たなぁ~♥」

 

 美砂は身体を起こし、コンドームを回収した。

 口を縛り、ぶらりと掲げ持つ。精液溜めが、ぶっくりと大きく膨らんでいる。

 

「うわ、すっげぇ♥ 一回目よりも出てんじゃねぇか?♥ ほれほれ♥」

「あうう……」

 

 使用済みコンドームを目の前に突き出され、翔太郎は恥ずかしそうに視線を逸らしていた。

 

「み、美砂さんの本気が、すごかったからです……」

 

 蚊の鳴くような声で、翔太郎は言った。

 

「あんなに気持ちいい射精、生まれて初めてでした……」

「なっはっは、アタシが本気を出したらこんなもんよ♥」

 

 美砂は豪快に笑った。

 

「でも、アタシが本気を出せたのは、お前のお蔭でもあるんだぜぇ?♥ お前がアタシをいっぱい気持ちよくしてくれて、アタシのためにいっぱい我慢してくれた♥ だからアタシも本気を出せたんだ♥ お前のお蔭で、すっげぇ気持ちよかったぜ、翔太郎♥」

「み、美砂さんっ……!♡」

「ほら、来いよ♥」

 

 美砂はベッドに寝そべると、翔太郎のことを抱き締めてやった。

 ブラウスのボタンを外し、褐色の谷間の中で溺れさせてやる。

 

「わぷっ!?」

「ほれほれ♥ 気持ちよくしてくれたご褒美のおっぱいだぞ~♥ 翔太郎の好きにしていいんだからな♥」

「あっ、あああっ……!♡」

 

 翔太郎は蕩けた声を出して、ぐりぐりと谷間の中で乳肌に頬ずりをした。彼の方からも、ぎゅうっと抱き着いてくる。

 そして、口元ですぐさま乳首を探り当て、ちゅうちゅうと夢中になって吸いついてきた。

 

(うわ、勢いすっご♥ よっぽど我慢してたんだろうなぁ……アタシのために♥)

 

 乳首がビンビンに硬くなるのを感じながら、美砂は翔太郎の頭をよしよしと撫でてやった。

 

「ぷは……! あ、あの、美砂さん……!」

 

 乳首から口元を離し、翔太郎は言った。

 

「お金を貯めたら、また会ってくださいますか? 今度はもっと勉強して、もっと上手になってきますから!」

 

「……あー」

 

 そう言われて、美砂はこれが援交セックスであることを思い出した。

 

「ふん、バーカ」ぴしっ、と軽くデコピン。「中坊のガキンチョから、金なんざ貰えるわけねぇだろ」

「そ、そんな……」

「だからお前とは──プライベートで、会ってやる」

 

 美砂は、ニヤリと笑った。

 

「アタシともっと張り合えるように、手取り足取り鍛えてやるよ。金があるってんなら、デート代にでもとっとけ。文句あっか?」

 

「あ、ありませんっ、ありがとうございます!」

 

 翔太郎は嬉しそうに顔を輝かせ、再び胸元に顔を埋めてきた。

 

「ああ、いい匂い……いい匂い……♡」

 

 谷間の中で、翔太郎が呟く。

 

(いい匂い、か~♥ 翔太郎に言われんの嬉しいな~♥ そういや、最初に抱き着いてきた時も言ってたっ、け……)

 

 そう、思い返した瞬間。

 ぞわっ、と美砂の全身に、鳥肌が立つ。

 

「美砂さん……?」

 

 その身体の変化は、翔太郎にも伝わっていた。

 

「なあ、おい、翔太郎……」

 

 鼓動が急速に早まるのを感じながら、美砂は訊いた。

 

「アタシの臭い、どんな感じだ……?」

「? すごく、好きです……」

 

 翔太郎は、無防備に答えた。

 

「嗅いでいるだけでドキドキして……興奮して……こんな経験、初めてなんです。初めて見かけた時も、残り香だけでドキドキしちゃって。だからどうしても、もう一度美砂さんと会いたくて……わぷぷっ!?」

 

 美砂は彼のことを、深く深く抱き締めていた。

 

(こいつ……! マジかマジかマジかっ……!)

 

 戦慄が、美砂の全身を領していた。

 

(アタシにとって翔太郎の臭いが当たりだったように……翔太郎にとっても、アタシの臭いは当たりだったんだ!)

 

 当たりの臭いについて、美砂は相手の男性に話したことはなかった。

 だから、例えば彼の父親である鳩野翔一郎にとっても、自分の臭いが当たりなのかどうかはわからない。

 しかし、そんなことは今、どうでもいい。

 

(こいつはアタシの臭いで、アタシと同じように興奮していた、発情していた! それなのにアタシをイカせた、射精を最後まで我慢した! 童貞のガキンチョだったのに……初めてのセックスだったってのに……!)

 

 自分はまだまだこの少年のことを舐めていたのだと、思い知らされる。

 

(手取り足取りとか、そんな余裕はねぇんだ……油断したら、喰い尽くされるのはアタシの方……!)

 

 その戦慄は、恐れであり、喜悦。

 この先に待つであろう未体験のセックスに、美砂は今からワクワクが止まらなかった。

 

「美砂さん……?」

「……なあ、翔太郎。また絶対、セックスしような……♥」

「あ、あの、それでしたら……」

 

 翔太郎が、胸元から上目遣いで言った。

 

「今からもう一回というのは、ダメでしょうか……?」

 

 翔太郎が、軽く身体を離す。

 見れば彼の肉茎は、二回連続で射精した後とは思えないほどに、ビンッと力強くそそり立っていた。

 

 ズギュン、と胸を撃ち抜かれる。

 

(ああ、マジでダメだ、これ……♥)

 

 美砂は再び、ぎゅうっと翔太郎を深く抱き締めていた。

 

(悪ぃな、鳩野のオッサン。それに、他のオッサンたちも……)

 

 ドキドキと胸を高鳴らせながら、抱き締めた翔太郎の髪をくしゃくしゃと撫でる。

 

(アタシもう、こいつに夢中で……相手してやれそうにねぇや……♥)

 

 美砂は新しいコンドームの包みを手に取り、封を破った。

 




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