「では、オスカー。自慰をしてください」
「は?」
またこいつは突然、何を言い出すのだ。
夜、小さな瓶を握り締めて寝室を訪れたティナーシャを部屋に入れると、彼女は意外過ぎる要求をした。
「お前、そんな趣味があったのか。さすがの俺もちょっと引くぞ」
わざと身体を引いてみせると、ティナーシャは顔を真っ赤にして憤慨する。
「そんな訳あるか! 呪いを解くのにあなたの血と精液が必要なんです!」
「なんだ、そういう事か。つまらん」
「つまらん!? 今、つまらんって言った!?」
怒り出したティナーシャに思わず吹き出す。
なんでこいつはこう、怒った顔まで可愛いのだ。
愛しさが悪戯心を呼び起こし、腰かけたベッドの傍を軽く叩いて示す。
「よし、分かった。ならお前もここに座って見ていろ」
「なんでだよ! 私は少し見回ってくるからその間にこの瓶に――」
差し出された小瓶ごと彼女の手を取り、強引に隣に座らせる。
「自慰の時は無防備になるからな。お前は俺の守護者なのだから、傍にいてもらわないと困る」
「それは――まあ、そうかもしれないですけれど……」
あまりに簡単に言いくるめられる様子に笑ってしまいそうになるのをこらえて、下半身の寝巻と下着を脱いだ。
「ちょっ!? あなたには羞恥心というものがないのか!」
「もちろんあるさ。好きな女に見られていると思うと、興奮する」
「ばっ……ばっ…!」
馬鹿じゃないの、と言いたいのだろうが、その先が口から出てこないほど狼狽して口をパクパクさせているティナーシャの手を取り、強引に陰茎を握らせる。
彼女の温かな手に包まれた瞬間に、ムクムクと勃ち上がった。
「はは……お前に触れられていると思うだけで、簡単に勃つな」
「な……なん……」
耳まで真っ赤にしながらも男性器から目を離せずにいるティナーシャに囁く。
「なあ、頼む。お前の手でこのまま抜いてくれ。俺の精液が、必要なんだろ?」
ふるふると震えて涙目のティナーシャが、上目遣いで睨みつけた。
「……貸しですからね」
好きな女が、自分の前に跪いて陰茎を扱いている。
それは確かに興奮を誘う状況ではあるのだが――
「なんというか……あまり上手くないな」
力加減が分からず恐る恐る握りながら、たどたどしく手を動かしているティナーシャについ言ってしまうと、当然ながら怒られた。
「当たり前だよ! こんな事するの、初めてだもの!」
それでも手を止めない妙に律儀なこの魔女に、手を重ねて自分の好みを教え込む。
「ほら、こうしてこの辺りを――もっと強く、してもいい」
「なんで私が……」
ブツブツ言いながらも、ティナーシャはすぐにコツをつかんだ。
「いいぞ、ティナーシャ。上手い、上手い」
「馬鹿にしてませんか!?」
温かな手で握られ擦り上げられ、しばらくすると溢れ出した先走りを含んで、扱く手からニュチニュチといやらしい音がし始める。
「あー…お前、急に上手くなり過ぎ、だろ……」
息を乱す俺の姿に興が乗ったように、彼女の手つきに熱がこもる。
「ここですか? ここが好きなんですね、オスカー?」
「あ、ああ……ふぅ――ッ」
こちらの余裕がなくなってきたのを見て嬉しそうに微笑みながら、ティナーシャは輪にした指にカリを引っかけてぷりぷりと擦った。
「ま、待て、ティナーシャ。もうちょっとゆっくり――クッ――そんなにされたらすぐ出てしまうだろ」
「その出されたものが欲しいので、早く出しちゃってください」
言いながら手が滑ったのか、グリン、と強くカリを擦った手が、亀頭を潰すように押し擦る。
「馬鹿、お前――ッ」
予想外の刺激に瓶をあてがう余裕もなく達してしまい、勢いよく発せられた精液は目の前にいたティナーシャにかかった。
「キャッ…!?」
顔や髪、胸元を、白濁液がドロリと伝っていく。
「!!」
自分の精液で汚された姿を目にした瞬間、抑えきれない欲望の衝動に身体が支配された。
ベッド脇のサイドテーブルの引き出しから箱に入った小瓶を取り出し、中身を煽る。
「ちょっと! 出すなら瓶の中に出してくれないと意味ないじゃないですか!」
目の近くに飛んだ精液を手の甲で拭い取りながら唇を尖らせるティナーシャをベッドに組み敷き、魔法で逃げられてしまう前に強引に口づけをした。
「んんっ!?」
口の中のものを彼女の口へと流し込む。
反射的に俺を突き飛ばしたティナーシャは、飲み込んだものを吐き出そうとするように咳き込んだ。
「熱っ――なんですか、これ! 何を飲ませたんですか!?」
「ルクレツィアから貰った媚薬だ。一度は断ったんだがな。持っていても損はないと押しつけられた」
「あいつ――!?」
憶えてろよ、と呟きながら魔法を使おうとした瞬間、ビクッと身体を震わせてベッドに座り込む。
「あ、あれ……?」
「媚薬が効いてきたか?」
起き上がろうとするティナーシャを押し倒すと、ギシ、とベッドが音を立てた。
焦った彼女は、俺を説得しようと試みる。
「ねえ、オスカー。冷静に考えてください。私はあなたの何倍も生きた魔女なんですよ?」
「夜に男の寝室に来る、お前が悪い」
耳元で囁きながら首の留め金を外し、スルスルと服を脱がせていく。
「ちょ、ちょっと待って! 待ってってば!」
媚薬の効果か、身体に力が入らないらしく抵抗は言葉だけで、逃げる事も暴れもしない。
やがて一糸纏わぬ生まれたままの姿にされたティナーシャは、形のいい乳房、くびれた腰、すんなりとした腹を露わにする。
「み、見るなぁ……」
抵抗のつもりか、細く華奢な手足で胸や下腹部を僅かに隠そうとしているが、そんな姿もそそられた。
彼女に圧し掛かり、甘い香りが立ち昇る首筋に口づける。
「……お前、これ……何の香水を使っているんだ?」
「香水? 香水なんて付けてませんよ」
「そうなのか? お前からは、いつもいい香りがするが」
衝動に任せて肌を強く吸い、跡をつける。これは俺の女で、俺だけの女だと示す為に。
「んっ……♡」
肌に舌を這わせると、ティナーシャから甘い溜め息が漏れた。
「お前……そんな声を出して、俺を煽っているのか?」
「だ、だってこの薬、感覚を鋭敏にして快楽を増幅する効果があるみたいで――」
言ってから、ティナーシャは“しまった”という顔をする。
「あ、今のなし! 嘘です! 私の勘違いでした!」
「ふーん……本当に?」
おもむろに形のよい乳房を掴み、揉みしだく。滑らかな肌に手が吸い付き、柔らかな肉が手の中で自在に形を変えると、すぐに先がピン、と硬く尖った。
「これはまた、愛らしいつぼみだな」
勃起した乳首を指先でつまんでやると、ティナーシャは「あああぁぁっ♡」と嬌声を上げ、身体を仰け反らせる。
「気持ちいいか?」
「き、気持ちよくなんて――」
涙目でブルブルと震える姿に、その強がりがどこまで続くのか、試したくなった。
「気持ちよくないなら、別に触れられてもなんでもないな?」
真っ赤に尖る乳首を指先で弾き、クニクニと優しく潰す。
必死に声を抑えるティナーシャに再び声を上げさせたくて、乳房に顔を寄せると中心の突起に吸い付き、ベロベロといやらしく舐め回し、舌先で転がした。
「んんー…っ♡ んっ♡ んぅ…っ♡」
声を出さないように指を噛んでいるティナーシャの手を取ると、かなり強く噛んでいたのか歯形がくっきりとついている。
「こら、魔法で治せるからって、俺の大切な女に傷をつけるな」
歯形に口づけをすると、彼女は息を乱して囁いた。
「オスカー……もう許して……」
「それは俺の愛撫が気持ちいいと認めるという事か?」
「認めたくない……」
「強情だな」
ならば、と身体をずらし、ティナーシャの膝に手をかける。力が入らないなりに彼女は抵抗を示したが簡単に脚は広がり、濡れて光る秘部が露わになった。
「や――やだ…… 見ないで――」
「こんなに濡らしておいて、気持ちよくないなんてよく言えるな」
媚薬に屈してしまっている自分を認めたくないのか、頑なに気持ちいいと言わないティナーシャをどうにか甘く鳴かせたい。
ひだをクパッと広げ、赤く色づく秘肉とその先に顔を出す陰核を剥き出す。
小さな実のような真っ赤に熟れた、身体で一番敏感な突起に舌を伸ばした。
「んんんぅっ!!?」
腰が跳ね上がる。
ビクつく下半身を押さえる為に太ももにしっかりと腕を回して固定し、柔らかな肉にしゃぶり付く。溢れる愛液を啜るように音を立てて舐め回していると、陰核が一層勃起して顔を出した。
「ティナーシャ、この突起は何だ? 感じている証拠じゃないのか?」
優しく焦らすように根元をくるくると舌先で剥いてやる。
「やだ……駄目、本当に……んっ…♡ こ、これ以上は――んんっ♡」
拒絶の言葉は弱々しく、彼女は涙をこぼして喘いだ。
陰核に強く吸い付いて、舌先で弾いてやるとガクガクと腰が痙攣し、やがてビクッと腰を震わせて、弛緩する。
オーガズムを迎えたようだ。
「あ♡ …………ぁ♡ …………♡」
オーガズムの余韻でリズミカルにヒクつく陰核が愛おしくて、そのまま愛撫を続ける。
「や!? やあぁぁ!?」
逃げようとする腰を押さえつけ、執拗に陰核を舐め回していると、抵抗が少し強くなった。
「駄目! 本当に駄目、オスカー! これ以上は変になる! おかしくなるっ!!」
涙と唾液でぐちゃぐちゃになったティナーシャは、さっきまでの頑なさが嘘のように声を上げる。
「認める! 認めます! 気持ちいいです! だからお願い、もう許して!!」
陰核を甘噛みし、そのまま歯で扱いた。
「んうぅぅうぅぅぅーッ♡♡♡」
ビクンッと仰け反った秘部から、勢いよく透明な液体が噴き出す。
「は…♡ 潮まで吹いて、いやらし過ぎだろ、お前」
真正面から潮を浴び、びしょ濡れになった顔を寝巻の肩で拭った。
「こんないやらしい身体で、よく何百年も純潔を守ってこられたな」
荒い息を吐くティナーシャの膝裏をグイッと持ち上げ、痙攣する秘部へと猛る陰茎を擦りつける。
余程強いオーガズムだったらしく潮を吹いた後も蜜穴から愛液が噴き出してきて、ドロドロと陰茎に纏わりついた。
「駄目……オスカー……お願い……」
大きく喘ぎながら懇願する彼女の目には、このまま快楽に溺れてしまいたい気持ちと流されてはいけないと律する理性が入り乱れている。
さすがに少し強引過ぎたと小さく息を吐いてから、指先で優しくティナーシャの乱れた前髪を梳いてやった。
「……分かっているから心配するな。性交渉で魂が混じると精霊魔法が使いづらくなるんだろ? だから挿入はしない――今はまだ、な」
言いながら、ツツとなだらかな下腹部に指を滑らせる。
「だけど覚悟しておけよ? お前の気持ちが決まったら、ここを――滅茶苦茶に可愛がってやるから」
腹をグッと押し込んで子宮口を潰すと、彼女は全身を震わせた。
「お前自身も知らないほど奥の奥まで愛して、最後の一滴まで注いで満たして―― 一晩中、鳴かせてやる」
ティナーシャは腹を押されるたびに「あ……♡ あ……♡」と甘く喘いでいる。
「……本当に可愛いやつだな。外から触れているだけで、そんなに感じて――でもまあ、今夜のところはこれで我慢しておけ」
グニグニと子宮口を潰しながら、反対の手で陰核をつまんで扱く。
「やあぁぁ!? 駄目ぇ! 両方は無理! 本当に無理っ! 無理―――――ッ♡♡♡」
ティナーシャは再び派手に潮を吹き散らして、絶頂した。
「……そういえば、精液を採取するんだったな」
全力疾走したように荒い息を吐いてピクピクと痙攣する彼女の頬に残る幾筋もの涙の跡を指で拭いながら、ようやく本来の目的を思い出す。
いつの間にか床に落ちて転がっていた瓶を拾い上げ、ベッドに上がった。
「ティナーシャ、ほら、瓶」
「……え?」
差し出された瓶を受け取ったティナーシャは、なぜそれを渡されたのかが分からないように手元をぼんやりと眺める。
「精液を取るんだろ?」
「あ……そうでした……」
媚薬の効果かオーガズムの余韻か、こちらを見やる瞳が熱を帯びて潤んでいる。
まるで“このまま犯されたい”とでも望んでいるかのように。
「……いやらしい目をして――そんな瞳で見つめられたら、俺だって歯止めが利かなくなるぞ」
ハッとしたティナーシャは赤くなって、こちらに背中を向けた。
「……おかしいですよ、今夜はあなたも私も」
「そうだな」
「あんなものを飲ませるなんて――あなたはもっと理性的だと思っていました」
「悪かった。あんな怪しげな薬を使うなんて、俺もどうかしていた」
「本当ですよ」
「……で、どうする?」
「どうって……」
「今夜はこれで終いにするか?」
「お終い……」
呟くように復唱したティナーシャは、「ああ、もう!」と瓶を握り締める。
「取りますよ! ここまでしたのに、空手で帰れるか!」
「なら、最後まで付き合え」
横たわるティナーシャを背中から抱き締めるようにぴったりと密着し、さっき見た潮を吹いて絶頂する彼女の姿で勃起したままだった陰茎を、その太ももの間に滑り込ませる。
潮と愛液でぬるぬるの秘部は熱く、むっちりと柔らかな太ももに挟まれてゆっくりと腰を打ち付けると、挿入していなくても充分気持ちいい。
「これだけで簡単に達してしまえそうだな。せっかくの機会だからお前と長く楽しみたかったんだが」
「……仕方がないひと」
ティナーシャは溜め息を吐きながら、腰が当たるたびに太ももから顔を出す亀頭にそっと手を添えて裏筋を弄る。
「私も手を貸しますから、んっ……早く達してください……ん♡」
グラインドするたび甘い息を漏らすティナーシャに、不意に気付いた。
――添えた手で、カリが陰核に引っかかるように調整している?
「ティナーシャ」
「……なんですか?」
「本当に可愛いな、お前。そんなにいじらしく自分で擦りつけたりして……」
「違っ――これは早く終わらせる為に仕方なく――」
「恥ずかしがらなくていい。どうしても認めたくないのなら、これは媚薬のせいで、俺が無理強いしているだけ――そう自分を騙しておけばいいさ。俺は俺で、前戯の練習だと思って色々試させてもらう」
「へ?」
戸惑うティナーシャの身体に強引に腕を回し、片方の手で乳首を弄り、もう片方の手で陰核を剥き出してやる。
「ほら、手伝ってやるから、しっかり擦りつけろ。気持ちよくなりたいんだろ?」
どんどん溢れてくる愛液の熱さを感じながら、勢いよく腰を打ち付ける。
初めは逡巡していたティナーシャも、昂る欲望を抑えられなかったらしく、擦りつけられる陰茎に剥き出された陰核をしっかりと当たるように手を添えた。
「ぁん♡ ……あ……ぁ……♡」
「……もう自分でできるな?」
返事の代わりに自ら秘部へと陰茎を強く押しつけ、裏側を擦り上げる。
「本当にお前……いきなり上手くなり過ぎだろ。その才能、俺以外に発揮してくれるなよ」
「考えておきます」
「……まあ、拒絶でないだけ良しとするか」
空いた手でも乳房を掴み、両手でたっぷりと愛撫し、乳首を弾く。
「っ……あぁ♡ オスカー…それ、ずるい――♡」
ブルルッと震える背中が愛おしい。
「まるでお前の何もかもが、俺の為に用意されたみたいだ――この吸い付くような滑らかな肌も、柔らかで形のいい乳房も、甘い香りが立ち昇る首筋も、黒くて綺麗な髪も、すんなりとした身体も、少し幼さの残る美しい顔立ちも、聡明で先を見通す冷静さも、力も知識も持っているのに驕らず他人を気遣える優しさも、気の強いくせどこか臆病な一面も、時折見せる今にも消えてしまいそうな儚い表情も――何もかもが愛おしくて、欲しくてたまらない――」
「オスカー……」
溜め息のように名を呼ぶ声に、戸惑いが混じる。
「――それと頑固で強情で意地っ張りなところも、気が強いところも、考えている事をなかなか話さないところも、人の話を聞かないところも――」
「ちょっと!? 後の方のそれ、悪口ですよね!? しかも気が強いって2回言った!!」
いつもの調子に戻ったティナーシャの頭を軽く撫でて、なだめた。
「冗談だ。ところでティナーシャ、瓶の用意はいいか?」
「瓶? ……あ、はい……」
握り締めていた瓶を見て頷く彼女の耳元に、わざといやらしく囁く。
「そろそろ出るから射精の瞬間をよく見ておけよ。いつか自分の胎の奥に――子宮にどうやって注がれるのか、目に焼き付けてしっかりイメージしておけ」
「っ――!」
息を飲んだティナーシャが思わず下半身を見下ろし、自分の太ももから覗く亀頭を凝視する。
「あー…それと、これは独り言だが――もしお前が採取に失敗したら、取れるまで続けないといけないよな」
ティナーシャは答えずに太ももをギュッと締め、先走りと愛液でぐちゃぐちゃになった秘部と真っ赤に勃起した陰核に、肉棒を更に強く当てた。
「んっ♡ ……硬っ――♡」
静かな部屋にブチュブチュ、グチュグチュと卑猥な音とベッドの軋む音、荒い息遣いが響く。
「一応、男のプライドとしてお前が絶頂するまでは我慢するつもりだが――どうだ、達せそうか?」
「わ、私も、もう――♡」
両手で乳首を捻り上げるとティナーシャは「ああぁぁぁっ♡」と甘い喘ぎを上げた。
オーガズムが近そうな様子に、伸ばした手で陰核も直接弄ってやる。
「オ、オスカーっ!? それ駄目! 駄目ぇ!!」
「分かっている。“いい”って事だよな?」
乳首と陰核を愛撫しながら激しく腰を打ち付ける。
挿入していないといっても完全に性交と変わらぬ行為に、どこまでが純潔でどこからが処女喪失なのだろうと一瞬考えた。
「オスカーっ♡ オスカぁぁ♡ ああぁぁあぁぁッ♡♡♡」
腰をビクつかせながら仰け反るティナーシャが、合わせた太ももを捻って力を込める。
「ぐッ!? ――クウゥッ」
思わず彼女の腰を掴み、搾り取られるように精を吐き出した。
二人で倒れ込むようにベッドに身を委ね、しばらくして荒い息が治まってから訊ねる。
「……ちゃんと取れたか?」
「ごめんなさい、オスカー。失敗してしまいました……♡」
上目遣いで見せてきた瓶は、入れようとしたのかさえ疑わしいほど綺麗なままだった。
「なら、もう一度だな」
翌日。
「ルクレツィア!!」
転移魔法で姿を現したティナーシャは、どこからどう見ても怒っていた。
「あら、久しぶり、ティナーシャ」
「どういうつもりですか!? 私の契約者にあんなものを渡すなんて!」
「媚薬の事? いいじゃない。あれくらいしないと、あなたその気にならないでしょ?」
怒りのあまり、うぐぐぐ、と唸っていたティナーシャは、やがて深い溜め息を吐いた。
「とにかく、あんなもの二度とあの人に渡さないでくださいね」
「ああ、はい、分かった、分かった。それで? どうだった、媚薬の効果は?」
「……効きましたよ。口に含んだだけのあの人さえ、明け方まで治まりませんでした」
「はぁ?」
あれは男の方には作用しないはずだけど、と思ったが、口には出さない。
――うん、面白いから黙っておこう
「で、あなたの方は?」
「……く…………す」
ティナーシャは赤くなって口を尖らせ、何かを言った。
「え? 何?」
「悪くは……なかったです」
恥ずかしそうに言いながら、その時の事を思い出したのかキュッと身体を寄せる。
「そう」
――こんなに身体中から精液の匂いをさせて、この娘、自分がマーキングされているって気が付いているのかしら?
でもまあ、これも面白いから黙っておく。
怒りを思い出したのか、ティナーシャは再びプリプリし始めた。
「本当に、ギリギリだったんですからね! あれ以上催淫作用が強かったら、今頃私、精霊術を使えなくなっているところですよ」
「あなたくらい力があれば、大丈夫でしょ」
「またそんな、適当な事言って……」
ティナーシャにベタ惚れのオスカーと大人なようで少し子供っぽいティナーシャの二人のやりとりが可愛いですよね~。キュンキュンします(´艸`*)
あとオスカーの脱がなくても凄いと分かる美丈夫っぷりと、言葉責めっぽいセリフとかキザなセリフも素でサラリと言いそうな感じが素敵ですよね(≧▽≦)キャッ
ティナーシャは簡単に手懐けられちゃいそう…