魔法の研究や冒険者達の活躍で賑わう街。その路地裏で、一人の獣人族の少女が男性冒険者に絡まれていた。
「や、止めてください!そういうのは間に合ってますので!」
狼の耳と尻尾を持つ見習い冒険者の少女『レイン』は、震える声で男からの誘いを断っている。
「へっへっへ……強がるなよ、お嬢ちゃん。俺は知ってんだぜ?獣人族の『発情期』の事をよ。俺が嬢ちゃんの身体を慰めてやるって言ってるんだ。感謝して欲しいぐらいだぜ」
男はレインの全身を舐め回す様に眺めている。銀髪のミディアムヘアにフサフサの毛並みを持つ尻尾、胸元を露出させた剣士の服装に、そこから覗かせる豊満な乳房。少女の容姿は男からの視線を釘付けにし、性欲を刺激させるのには十分だった。
『発情期』とは獣人族に見られる生理現象で、性行為をしないと身体の疼きが収まらなくなるのだ。『発情期を迎えた獣人族の少女は狙い目』などと、血気盛んな冒険者の間では囁かれている。事実、自身の性欲に振り回され、男性冒険者と性行為に走る獣人族の少女も存在する。
だが、レインに取っては余計なお世話でしかなかった。何故なら……
「よう、アタシの連れに何か様か?」
自分より背の高い獣人族の女性に肩を叩かれ、男はギョッとした表情で振り返った。
「何だと……コイツ、エルザの連れだったのか!?」
『エルザ』と呼ばれたこの女性は、この街ではかなりの有名人だった。数ヶ月前までは他の冒険者とパーティを組まず、単身でSランクにまで上り詰めた敏腕冒険者である。彼女もまた、レインに負けず劣らずの美貌と発育を兼ね備えている。健康的に日焼けした小麦色の肌、腰まで伸びた癖っ毛の黒髪、フサフサの尻尾に手触りの良さそうな狼の耳。そしてレイン以上に露出の高い服装と良好過ぎる発育。その容姿が男女問わず、視線を集めて止まないのだ。
だが、誰も彼女に想いを告げたり、ましてや手を出そうなどとは思わない。理由は幾つかあるが、何より彼女の『強さ』であろう。背負ったミスリルの大剣を見れば、素人でもエルザが強者であると理解できる筈だ。現に今、エルザは片手で男の胸ぐらを掴み、路地裏の壁に投げ飛ばしたのだから。
「オラッ!」
「ぎゃふん!?」
男は背骨と尾骶骨を派手に打ち付け、その場にへたり込んだ。
「うぅ……痛え……」
「よく聞け。コイツはお前が手を出して良い女じゃねえ。何せ……」
エルザはレインを抱き寄せ、彼女の顎を指で摘む。
「コイツは
「なッ……?」
驚愕する冒険者に見せつける様に、エルザは自らの唇をレインの唇に重ねて合わせた。口付けをする寸前に見せたレインの紅潮した頬が、エルザの言葉を何よりも明確に証明していた。
「ん……エルザ、さん……ぷはぁ……」
Sランク冒険者の舌使いは、新米冒険者の口を容易く攻略してみせた。レインのだらしなく開いた口から、エルザの舌まで唾液の架け橋がかかっている。
「そういう事だ。発情期はコッチで十分どうにかできる。だから、お前も身の振り方には気をつけろよ」
ここでエルザの表情は、少女を愛でる優しげな物から一変して、悪党へ凄む様な険しい物へ変貌する。
「レインだけじゃねえんだろ?手ェ出そうとしてた獣人族の女の子はよ?」
「……ッ!?な、何の事だ?」
「とぼけるんじゃねえ。さっき、アタシに助けを求めて来た子が居たんだよ。その子、言ってたぜ。『路地裏で絡まれているところに、銀髪の狼族が私を庇ってくれた』ってな」
地べたに座り込む男性冒険者の胸ぐらを再度掴み、背後の大通り目掛けて投げ飛ばした。そこには冒険者ギルドの職員が数名、無法者を捕えるべく待機していた。
「厳重注意か、それとも衛兵さんに連れて行かれるか……ここから先はアタシの知った事じゃねえ。ま、精々反省するんだな」
男はそのまま、引き摺られながら冒険者ギルドへ連行されたのだった。
◆
「ありがとうございます、エルザさん」
クエストへ向かう道すがら、レインは先程の件について礼を言った。
「何、大した事はしてねえさ。でもなぁレイン……あんなヤツ、お前の
「それはちょっと……ボクはまだ、ああいう人が怖いんです。ごめんなさい。弱虫なボクは、まだまだエルザさんに迷惑かけてばっかりで……」
「そう卑屈になるなって、レイン!さっきお前が庇った猫族の女の子、お前にお礼を言ってただろ?お前はもう弱虫なんかじゃないさ」
レインの銀髪を、エルザは優しく撫で回した。
「それに、アタシには幾ら頼っても良いんだぜ?お前は、
エルザはレインの頭に置いた手を、そのまま背中へスライドさせ、彼女のお尻を揉みはじめた。
「さっさと『森の
「はい……では、エルザさん。お願いします!」
「おうよ!」
エルザが呪文を唱えると、彼女の身体が淡い光に包まれた。その光は人の形から、黒い毛並みを持つ巨大な狼となった。これは彼女の一族に伝わる『神狼の秘術』であり、エルザはこの秘術で狼の姿に返信が出来るのだ。ここは街から大分離れており、人目につかないこの場所で、エルザは時折りこの秘術を使う。
『レイン、しっかり掴まってろよ?』
「はい、エルザさん!」
黒い狼が遠吠えをし、そのまま大地を駆け抜ける。この秘術を使えば、遠くの場所まで楽々と辿り着ける。最も、彼女の背に乗るのは至難の技だ。馬の倍以上の速度で、しかも舗装された道ではなく草原や足場の悪い森の中を走るのだ。同じ獣人族の筋力でなければ、あっという間に振り落とされてしまうだろう。
故に、エルザの背に乗るレインもまた、新米冒険者としては中々の逸材である事が分かる。事実、到着した湖の辺りでは、討伐対象の『
「やった!やりました、エルザさん!」
背後でレインの活躍を見守る狼に、彼女は無邪気に抱きついた。
『ああ、よく頑張ったな!そんじゃ素材を回収して、転移アイテムで街に戻るか!』
「素材集めはボクがやっておきますので、エルザさんは帰りの準備をお願いします」
『悪いな、そっちは頼んだぜ』
狼はそういうと、身体をブルッと震わせた。立派な毛並み持つ背中が、少しずつ盛り上がっていく。ミチミチと肉が裂ける音を立てて、背中に生じた膨らみが大きくなっていった。
「ぷはぁッ!」
その膨らみから、獣人族の身体に戻ったエルザが姿を現した。
「あー、やっぱり『換毛』するとスッキリするな!いや、換毛じゃなくて『換毛皮』か?まぁ、どっちでも良いか」
エルザが狼の体内から這い出ると、獣の身体はみるみる内に萎んでいった。空気の抜けた風船の様に、ベロンと萎びた狼の皮が出来上がった。
「エルザさん、こっちは終わりました!」
「よし、帰るか!」
二人の冒険者は転移のアイテムを用いて街へ帰還し、冒険者ギルドに報告をした。報酬を受け取った後、二人は拠点の宿屋へ入っていった。
◆
時刻は夜。入浴も食事も済ませた彼女らは、二人で共用している部屋へ戻った。
「じゃ、いつも通り頼んだぜ、レイン」
「はい、エルザさん」
頬を紅潮させたレインは、ゆったりとした手つきで服を脱ぎはじめた。敢えて焦らす様に、エルザからの視線を長く浴びれる様に、彼女は少しずつ裸になった。
「おいおい、焦らすなよな」
エルザはレインをベッドに押し倒し、手早く衣服を脱がせた。これもいつもの光景だ。そしていつも通り、裸となったエルザはレインに覆い被さって唇を奪う。
「んちゅ……れろ……」
「エルザしゃん……んっ……」
舌同士を絡ませて、互いの唾液を交換する。小刻みに震えるレインの身体は、彼女が徐々に出来上がっている事を示唆していた。エルザはレインの唇を舌で舐めると、そのまま首筋、鎖骨と徐々に舌を這わせる箇所を下げていった。身体に唾液の道を作られる度に、銀髪の少女は身体をビクンと震わせた。
Sランク冒険者の舌は、遂に目的地へと到着した。それはたわわに実った豊穣の双丘。それを踏破した彼女は、山頂の突起にしゃぶり付いた。
「あっ……吸われ……ボク、おっぱい吸われて……ひゃうっ!」
レインは身体を大きく震わせ、彼女の山頂からは母乳が噴出した。エルザはそれをゴクゴクの喉を鳴らして飲んでいく。泉を独占する魔物の様に、彼女は乳首から口を離す事なく、レインから湧き出る甘いミルクを味わった。
突如、エルザは乳房から口を離し、再度レインへ口付けをする。そのまま、口に含んだミルクをレインへ口移しで飲ませる。
「んぐッ!?」
エルザの行動に驚いたレインだが、口いっぱいに広がる『甘さ』に、彼女の脳が蕩けてしまう。獣人族の母乳だけでなく、憧れの『エルザさん』の唾液を混ぜ合わせた魅惑のカクテルだ。それをエルザ本人から飲まされたのだ。彼女の官能は、褐色の獣人がもたらす甘美な刺激に支配されてしまった。次にエルザが口を離した時、レインの口はだらしなく半開きとなり、恍惚とした表情を浮かべていた。目の焦点は虚で、幸せな夢の中にいる少女の顔である。
そんな銀髪の少女を見たエルザは、嗜虐心を携えた笑みを浮かべると、自分の指を半開きとなったレインの口へやった。そして彼女の唾液で指を濡らした後、そのまま下半身を弄った。
「ひゃうあっ!?」
幸せな夢の中を漂っていたお姫様は、更なる快感によって現実へと引き戻された。下半身に生じる快感、目の前でイタズラっぽく微笑む獣人族の美女、部屋中にグチョグチョと響く粘度の高い水音、ベッドにいる彼女らが漂わせる発情した汗の匂い、そして口に広がる母乳と唾液の余韻。
五感全てを支配されたレインは、トロトロの表情でエルザを見つめていた。
「ほら、起きれるか?ここまでぐしょ濡れになったんだ。
「……はい、頑張ります」
エルザに抱き抱えられ、レインは上半身を起こす。エルザはそのまま、レインの銀髪を掻き分けて頸の付近を弄った。
ベリ……ベリベリベリ……
皮膚に張り付いた
ベリベリ……ベリ……
褐色の指が銀髪の少女の腰まで届くと、再び彼女はレインの頸を掴み、彼女に張り付いた『毛皮』を引き剥がす。
中から現れたのは、銀髪の頭に悪魔の角を生やした『少年』だった。そう、レインは獣人族ではなくて『淫魔』ーー女ならサキュバス 、男ならインキュバスと呼ばれる種族、それと人間のハーフだったのだ。
エルザはプレゼントの包装紙を外す様に、
はち切れん程に膨張したペニスを見たエルザは、辛抱たまらんといった様子で、レインをベッドに押し倒して、自らの膣内に肉棒を挿入した。
「や、いきなり……ああっ!?」
入れた瞬間にレインの亀頭は決壊し、溜め込んだ精液を吐き出した。だが、その程度では収まらない。レインのペニスも、エルザの発情も、だ。
今、ベッドの上で跳ね回っているのは敏腕冒険者の姿ではない。自らの発情を隠そうともせず、屈強な肉棒を欲してやまない雌の獣だ。獣の膣内は、毛皮の中で熟成された肉棒を強く、そして優しく包み込んでいる。そのまま獣は己の本能のままに身体を上下させ、彼女の豊満な乳房は激しく揺れて汗を飛び散らせている。
少年は抵抗する余地もないまま、只々性液を搾り取られている。体格も筋力も、エルザの方が遥かに上だ。レインは精力と体力が尽きるまで、エルザの身体を慰める役割を担うのだった……。
◆
その少年と出会ったのは数ヶ月前、雨が降る夜の森だった。彼は望まぬ妊娠だったと母親に捨てられ、淫魔との混血故に人間からも疎まれる存在だった。少年には居場所も、名前すら無かったのだ。
少年を見かけたのは偶然、野営をしていたエルザだった。彼を不憫に思ったエルザは、彼を匿う事にした。エルフや獣人は、人間ほど淫魔や悪魔に忌避感が無い。それに、弱った少年を見捨てられる程、彼女は冷酷では無かったのだ。
暫くは洞窟内を隠れ家にしていたが、エルザはふと思い出したのだ。遥か昔、迷子になった貧しい子供に自分の毛皮を着せて、自分達の一族として面倒を見たという、一族に伝わる伝説だ。彼女ら狼族は巨大な獣に変身したり、人の形に戻る際に毛皮を作り出すことが出来る。先程のクエスト帰りの時もそうだ。萎んだ狼の皮は、時間が経つと『獣人族の皮』となる。エルザは自分の身体を模った皮を、少年に着せてみたのだ。身につけた者の身体的特徴が反映されるのか、皮を着た少年はエルザより少し背が低く、毛並みも銀髪であった。だがそれ以外は、誰がどうみても獣人の少女にしか見えなかった。
雨の日に出会った少年は『レイン』の名を貰い、冒険者エルザの付き人となった。獣人姿の
レインは幸せだった。温かい食事に寝床、そして自分を必要としてくれる人が見つかったのだから。エルザもまた、愛らしい仲間と出会う事が出来て幸せな気持ちで日々を過ごしている。
エルザは疲れ果てて眠りについたレインの頭を優しく撫でて、多幸感に包まれながら眠りにつくのだった……。
『ケモ耳TS百合』兼『ケモ耳お姉さんとハーフインキュバス君とのおねショタ』とかいう、業の深い小説となってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
アルミホイルで焼いた魚の様に、葉っぱで包んだ肉や野菜の料理の様に、発育良好な狼お姉さんの『毛皮』で包むと、少年を更に(性的に)美味しく頂けるというストーリーとなっております。
もしよろしければ、感想など頂けますと幸いです。