本編とは一切関係ありません。
いや、本当に急に原稿が頭に浮かんできたんです。自動書記です。怖いよ。
※この作品はノクターンノベルズでも投稿されています。
白髪の小柄な女性──スフィア・ミルクパズルは、青髪の青年──
理由は簡単。いつものように呼び出されたからだ。
(意外と寂しがり屋ですよね、志鳳様。まあ、そこがちょっと可愛いなって思ったりしますけど)
無意識にスフィアの頬が緩む。少し前から彼女は志鳳と肉体関係を持っていた。
内心では呼び出される事を期待していたのだ。
(にしても、都合の良い女過ぎますね、私。最近は志鳳様に呼び出されるのが楽しみになってしまいました)
スフィアは自身の唇を指でなぞりながら、前回の逢瀬を思い出す。何度も甘えるように、自分からキスを求めた記憶が残っていた。
(って、何やってるんですか、私は!志鳳様のシグネットなら、過去を何度でも追体験できるんですよ!?恥ずかしい行動をしたら、忘れて貰うのが難しいでしょうが!)
スフィアは悶絶する。
シグネットとはスフィア達のような異能者が持つ固有属性の事だ。
スフィアは自身に迫る危機の察知、志鳳は光の操作と過去の追体験が可能だった。
(いえ!いえ、私は悪くありません!悪いのは志鳳様です!私にイチャラブベロチューセックスの気持ち良さを教え込んで、目茶苦茶にした志鳳様が悪いんです!)
彼女は必死で責任転嫁した。
(だって、仕方ないでしょう!?あんな抱き方されたら、女なら誰だって……!)
「スフィア、待ってた」
急に背後から声を掛けられて、スフィアは飛び上がる。
振り返ると、今まさに妄想の材料にしていた梧桐志鳳がそこにいた。
「ッ!ちょっと、驚かさないで下さい、志鳳様!家で待機してる約束だったじゃないですか!」
「ごめん。待ちきれなくて」
「そ、そんなに私と会いたかったんですか……?ま、まあ、今回は仕方ないですね」
スフィアは猜疑心と警戒心が強いが、気を許した相手には甘くなるタイプだった。
今のところ、その対象は志鳳だけだが。
「スフィア、来てくれてありがとう」
セーフハウスに入ってしばらく談笑した後、志鳳がスフィアの頭を優しく撫でる。
「いつもの事ですから、もう慣れました。志鳳様なら女には困らないでしょうに、わざわざ私を抱こうとするなんて、物好きにも程がありますよ」
スフィアは口では文句を言いながらも、頭を撫でる志鳳の腕を拒否する事はしない。
むしろ、自分から撫でやすいように頭を差し出している。その表情に浮かぶ喜色は、隠しきれていなかった。
「スフィア、相変わらず甘えんぼ」
「……うるさいです。抱くなら早く抱いて下さい。その……心の準備はできてるので」
実は体の方もとっくに準備が整っているのだが、流石にそれは言わない。スフィアにも期待と妄想だけで濡れる淫乱女だと思われたくない程度のプライドがあった。
「じゃあ、まず何がしたい?」
「分かってる癖に。女からキスのおねだりをさせるなんて、減点ですよ、もう」
スフィアはマナで形成した足場を使い、志鳳と目線の高さを合わせた。
顔を近付けて、唇を重ね合う。志鳳がスフィアの小柄な肉体を抱き寄せる。
しばらく互いに興奮を高めてから、満を持して口内に舌を侵入させた。
(ああ、志鳳様の舌遣い、気持ち良いです……。優しく抱き合いながらのベロキス……こんなの逆らえるわけないですよ、馬鹿馬鹿……!)
スフィアの自制心がぐらつく。
前回のような痴態を晒さないように気を付けていたが、もう我慢の限界だ。
「志鳳様……そろそろ……」
名残惜しみながら唇を離して、スフィアは訴えた。
互いに服を脱いでいく。
「あんまり、じっと見ちゃ嫌ですよ。肉付きが良くない貧相な体なのは自覚してますし」
スフィアは恥じらいながら、自身の裸体を脱いだ服で隠す。
「そんな事ない。綺麗」
「は、早く始めましょうか!」
スフィアは照れを誤魔化すように少し大きな声を出して、志鳳に近付いた。
互いの裸体を暫く確かめるように触ってから、スフィアの股間に志鳳の手が伸びて、淫靡な水音を立てた。
「な、何ですか……?」
「準備万端」
「前戯要らずの簡単な女で悪かったですね!志鳳様が毎回ねちっこく責めるせいで、反射で濡れるようになっちゃったんです!女を壊す天才ですよ、貴方は!」
(そうですよ。初めてのセックスの時から丁寧にリードしてくれて、私が傷付かないように気遣って解してくれて……。優しくて激しいキスを教えてくれて……。ああもう、本当に大好きです、志鳳様)
スフィアと志鳳の距離が更に接近する。
「じゃあ、挿入れる」
「は、はい……。お願いします……!」
「緊張し過ぎ」
「志鳳様は緊張とかした事なさそうで羨ましいですね」
スフィアはジトッとした目を志鳳に向ける。
「言っておきますけど、この私が前回みたいに即オチ仰け反りアクメを晒すとは思わない事です。今日こそは、体力馬鹿の志鳳様が音を上げるまで搾り取ってやりますよ」
「イクっ!イキますっ!幸せ絶頂させられちゃいますっ!」
スフィアのなけなしの理性は既に蒸発していた。
「スフィア、好き」
スフィアは縋るように、両手両足を志鳳に絡める。
「私もっ!私も愛してます、志鳳様っ!あんっ、それ凄いっ!奥、ダメですっ!子宮、降りて来ちゃいますっ!」
小さな口を全開にして、悲鳴のように絶叫する。
「僕も限界」
「はいっ!一緒にっ!一緒に気持ち良くなりましょうね……っ!イクっ!イク……っ!」
スフィアが仰け反り、快楽に全身を捩らせる。
「やあっ……注がれてます……っ!志鳳様の精液……ドクドクって、凄い勢い……っ!」
彼女は涙を流しながら、快楽の海に溺れていた。
「良いですか!?あくまで、私は!超越者と交わる事で、一時的にマナが高まる恩恵があるから、それ目当てでエッチしてるだけです!変な勘違いはしないで下さいね!」
スフィアはシャワーを浴びた後、身だしなみを整えながら慌てて言い訳した。
「愛してる、って言った」
「んなっ……!?あ、あんなの、ちょっとした冗談ですよ……!志鳳様が不意討ちで好きとか言うので、その……売り言葉に買い言葉と言いますか……」
スフィアはしどろもどろになる。
「最後には、お仕置きセックスも要求してきた。スフィア、意外とマゾ?」
「それは!本当に!忘れて下さい!ああ、途中でお酒を入れたのが間違いでした!」
「僕は止めた」
「分かってますよ!自省してるだけです!」
スフィアは酒に弱いわけではないが、ただでさえ弱くなっていた理性を吹き飛ばす効果はあった。
「あと拘束衣プレイと全裸土下座で犯されるシチュエーションも体験したいって……」
「もう、死にたいです。死にます」
「駄目。スフィアが死んだら、僕が悲しい」
「ッ!また、そういう事をさらっと……!」