『私の部屋……来る……?』
そう言われ断ることも出来ず、京極の部屋へ足を踏み入れた。
龍宮院家の道場には何度かお邪魔させていただいたことはあったのだが、それ以外の生活空間に──正確には京極の部屋に来る機会というのは、これまで全く無かったのである。
「……はい、お茶」
「あ、ああ……ありがとうな京極」
ヤバいな…何故か緊張してる。俺も京極も…
京極が言うには国綱さんは居ないらしいけど……それでもあの人なら俺の気配を感じたから帰ってきたなんて事をやりかねない。そして俺がいるってバレたらどんな目に遭わされるかわかったもんじゃない……。いやこえーよあのシスコン兄貴!!
閑話休題
「その……楽郎……今日は私たちしか居ない……から……国綱兄さんの乱入も無いはずだから……」
「お、おう……。」
耳まで真っ赤にした京極がとんでもない事言った気がするけど、それはどういう意味なんだ…?いや、俺だってこの手の展開を察せないほどアホじゃない。伊達にあの変態の戯言に付き合ってないしな……クッソ思い出したらムカついてきた。今度会ったらあの変態焼こう…!
俺は心の中で決意した。
「楽郎…?他の女の事考えてる?」
「えっ…?考えてないぞ」
京極に気づかれかけた。そうだな……。せっかくの恋人との二人きりなのにそれはダメだわな。
「本当に…?」
「ほ、本当だ……」
ち、近いよ京極さんや……
疑うように顔をギリギリのところまで近づけた京極に俺は、少し後ろに下がった。
「むー……」
「あ、あの京極さん?どうされましたか?」
何故か不満そうな京極に思わず敬語になってしまった。クソッ……何故だ
「楽郎……今は二人きりなのにしないの?」
「っ……」
京極の一言に、俺は思わず顔を逸らしてしまった。
多分、今の俺も京極と同じで耳まで真っ赤なんだろうな……。
京極と付き合い始めてからこのような経験は無かった。というか出来なかったが正しいな。主に国綱さんの所為な。あの人、俺と京極が二人きりになろうものなら、半径4m以内には刀を持って待機してるんだよな……。すっげえ怖かったとだけ言っておく。
そんな訳で俺たちは、キスはおろか手を繋ぐ事もほとんど無かったのである。
ちなみに刀の件は流石にヤバいということで、主に京極のお祖母さんのとよさんが雷を落としていた…。その様子を目撃してしまったのだが、雷を落とすとよさんの姿は刀を持った国綱さんより怖かった。
「そう……だな…?その……良いのか?」
「邪魔者は居ないんだから……ね?」
この一言で俺の理性はゴリゴリと削れていった。
幸いな事に、完全に理性を失うことは無かったけど…このままじゃ…
「楽……郎?」
顔どころか耳まで真っ赤な京極が目を閉じて、顔を近づけてきた。
「ンっ……」
そして俺も京極の背中を抱きながら、唇を重ねた。
──初めてのキスだった
キスの味というものは、わからなかった。 お互いに顔が近いせいか、心臓の音がドクドクとうるさい。俺だけか…⁉︎ この音は俺だけなのか…? もしかしたら京極に聞こえてるんじゃないのか…?
「楽……郎……」
顔を離すと、京極の目がトロンとしていた。
「京極……ンッ…⁉︎」
京極の名前を呼んだ刹那、京極と二度目のキスをした。
「ンッ……⁉︎」
俺の口腔内に京極の舌の感触がした。
されるがままに、口腔内を犯されていく。
だが、され続けるだけの俺ではない。俺も京極を抱きしめて、京極の口腔内に侵入した。
お互いの唾液を交換し合いながら、歯茎の裏や舌同士を絡め、啜った……。
──京極のは甘かった。 きっと気のせいだろうが、この時はそんな気がした。
「んっ……」
どれくらいしてたのだろうか──
おそらく30秒も経ってないだろうか──
しかし俺には無限のように感じられた──
ゆっくりと離れると、俺と京極の口からツーッと細い糸のように引き伸ばされ、弓形に垂れ落ちた。
「えへへ……しちゃったね」
「そ……うだな……」
羞恥心からだろうか…。京極の顔を見ることができない…。
「楽郎…好きだよ」
「っ…!」
なんてこと言うんだよ……本当に歯止めが効かなくなるぞ……。
「楽郎…?」
「……俺も、京極の事が大好きだ」
自分で言ってアレだが、とても恥ずかしかった。
でも、京極の事が好きっていう気持ちは本当だ。
幕末は幕末なので当然天誅するのだが、ここでは大好きな恋人だから……。
「ね、ねぇ……楽郎?」
「あ、ああ……」
京極の顔がさらに赤くなっていた。
俺も多分、同じだ……。自分じゃわからないが……。
「……ごめん待って……」
「……?」
京極はモジモジと何かを言おうとしていた……いや、流石にここで気づかないほど、枯れてない。というか、だとしたらどうすれば良いんだよ……。
「……その……シよ?」
俺の理性はギリギリのとこまで削れた。
◆◇
「その……本当に良いのか?」
ベッドに腰掛けながら、俺は改めて京極に尋ねた。
「う、うん……。恥ずかしいからあまり言わせないで!」
「でも俺……持ってないぞ?」
今みたいな事態は当然想定してないので、避妊具は持ってない。だからってそのままするわけにはいかないしな。
「それなら……ここに」
そう言って京極が箱に入ったものを取り出した。
「なんであるんだよ……」
「お母様が持っておきなさいって…」
あのちょっと小町さん?娘さんになんてもの渡してるんですかー⁉︎
「そ、そう…なんだ」
「う、うん…だから……大丈夫……」
そう言うと京極と三度目になる口づけを交わした。
「ンッ……楽郎……良いよ…?」
「京極……」
ゴクリと唾を飲み込んだ。
そして京極の服に手をやった。
「あっ……」
纏っていた衣服を脱がせると、京極の白い素肌に控えめな双丘を支える桜色の下着が目に映った。
「可愛い下着だな…」
「うるさい……」
耳までまで真っ赤にして京極が悪態をついた。
と思ったら、ニマッと何かを企むような笑顔を浮かべた京極が口を開いた。
「ねえ楽郎?私だけ脱いでるのも不公平だしさ……」
そう言って京極は俺の──ッ⁉︎
「ちょっ!京極⁉︎」
獲物を狙う猫の如く俊敏な手つきで俺のズボンに手をかけた
「ちょっ、何してんだよ…!」
「これからするってのに私だけこんな姿にして、楽郎はそれって不公平じゃないの…?」
ぐうの音も出なかった。
「……わかったよ」
俺は京極のなすがままに従った。
「──ぁ」
俺の下着と反り立つモノを見た京極が声を漏らした。
「あーいや……なんかすまん……」
恥ずかしい通り越して素面になりそうだ……。だからってこんな時にライオットブラッドはキメないぞ!
「その……おっきいね……」
京極が下着からでもわかる怒張から目を逸らしながら呟いた。
「お、おお…?」
なんて返せば良いかわからず、適当な返しになった。
「触ってみても……良い……?」
「……っ」
京極の手が、俺の下着に──反り立たんとする怒張に触れた。
「ん……」
自分の手じゃなく誰かの手──それも京極の手が触れてるからか、ビクッと反応する
「気持ち良いの…?」
「さぁ……な?」
よくわかんねえや。などと思いながら、京極の背中に手を回し、そっとブラのホックをプチンと外した。
「……あっ⁉︎」
京極のブラがストンと落ち、控えめながらも白く綺麗な乳房が晒された。
「ちょっと楽郎…⁉︎」
京極は更に頬を赤らめ、咄嗟に手で胸を覆い隠した。
「綺麗だな」
「なっ……⁉︎」
純粋な感想だった。道着や防具を付けてるとわからなかったが、京極の乳房は綺麗だった。
「……」
京極がどのように捉えたのかはわからないが、胸を覆っていた両手が下がり、代わりにその右手が俺の逸物を覆っていた。
「……男の人ってさ、こうされると喜ぶんだっけ?」
そう言いながら京極は、右手で握ったソレを上下に扱いた
「くっ……」
「ふぅん…?やっぱり気持ち良いんだ?」
京極はそう言うと、ゆっくり上下させていたソレの速度を徐々に上げて行った。
「京……極……!」
俺は簡単にイかされないよう耐えながら、京極の控えめな双丘に右手を伸ばし、下から持ち上げるように揉みしだいた。
「んっ……へ、へぇ……?幕末じゃ無茶苦茶な動きばっかしてるけど、リアルじゃこうやって攻められるのは弱いんだ?」
「ほざけ…今に見てやがれ」
せめてもの捨て台詞を吐いた──あっ
「き、京極…!げん……かいだっ…!」
「きゃっ!」
京極に肉竿を握られたまま、飛び出た白濁が京極の手や顔へと付着した
「ん……ベタベタするね……楽郎のバカ……」
「京極……すまん……」
お互いに顔を逸らした。京極の顔をまっすぐ見れない……。
「男の人のって……こんな味なんだね……」
「はっ…?」
その言葉に耳を疑い京極を見ると、顔に付いたソレをペロッと舌で舐めとる姿が目に映った。
「京極……お前──」
「楽郎が喜んでくれたってことだよね?」
「──っ……」
俺は顔を逸らした。
「ほら、楽郎も来なよ……」
ティッシュで顔を拭き取りながらいう京極に、俺は──ギリギリのところで保っていた理性の糸がプツンと切れるのを感じた
「京極…!」
「きゃっ…」
気づいた時には京極をベッドに押し倒していた。
「京極……」
「うん……楽郎……」
京極の両腕が俺の首に絡みついた。
そして俺はそのまま京極の唇を奪った
「ンムッ……」
4度目にもなるキスは──深く、長く感じた……。
さっきしたばかりなのに……最初のキスよりも長く……永く……永遠を感じた……。
「ンッ…⁉︎」
いつの間にか──京極の下半身に……京極の秘所に指をやっていた……。
「京極のここ……濡れている……」
「言わないで……」
もう、準備万端なのだろうか…?
「楽郎……その……初めてだから……」
京極は顔を背けながら俺に言った。
本来こういうとこでは女性側に気を使うものなのだろう。
ベッドに押し倒しても無理やりに一線を超えないだけの理性で俺は脳をフル回転させた。
しかしこういう時ほど物事を考えることが出来ないのか、頭が回らなかった。
「……優しく……な」
俺は、京極から貰った箱から初めて使う道具を出して、初めてなりにどうにか装着した。
「……来て」
これ以上の言葉は要らなかった。
京極は俺の背中に手を回し、俺は京極の秘所に怒張をあてがった。
そして──貫いた
「ッ……!」
貫いた刹那、背中に爪が立てられるのを感じた。その痛みに俺は思わず声を漏らした。
「思ってたより……痛いんだね……」
目の端に涙を浮かばせた京極が呟いた。
「大丈夫か…?」
「うん……ちょっと痛いけど……それ以上に嬉しい……」
「楽郎と一つになれたんだって感じれて……」
「楽郎は……どうなの……?」
俺は……
「俺もだよ……。大好きな人と一緒になれたんだからな……」
京極と付き合うようになってから、今まで以上に毎日が楽しくなった。
一緒に学校に行ったり、幕末で天誅して天誅されて時にはちょっと喧嘩して、すぐに仲直りして──俺たちの関係を認めない国綱さんを説得するために特訓したり、時には密着した状態で形稽古したり本当に今まで色々あったんだ……。
「ねえ……動いて……いいよ?」
上目遣いの京極に、俺はグッと来た。
そしてゆっくりと腔を突いていく。
「んっ……あっ……」
少しでも痛みが和らぐように、優しくキスをした。
「あっ……!楽……郎……!」
徐々に強くなる京極の声に合わせるように、愛撫をしながらピストンの速度が速くなっていく。
「京極…!」
「うん…!良いよ…!楽郎…!」
いつの間にか激しく奥を突いていた
「あっ…!ちょっ…楽郎!」
「京極!京極…‼︎」
京極の秘所から愛液が溢れ出し、突く速度が上がっていく。それと同時に高まってくる射精感を堪えながら、少し速度を落とした。
「楽郎……私…!」
「もう…イっちゃうから…!」
京極が絶頂が近いと声を上げる
そんな声を聞きながら、俺も限界が近いことを悟った。
「俺も……だ」
幸いにも避妊具は着けている。
そして限界が近づき、またストロークの速度が上がっていった。
「あっ……もう…ダメっ!楽郎…!好きっ!」
「俺も……好きだ」
もう、限界だった。
俺は──汚濁を避妊具の最奥へ出した。
「ンッ…‼︎」
京極がビクッと絶頂に震えた
「ハァッ……楽郎……」
「っ……」
京極から怒張を引き抜くと、破爪によって出た京極の血が秘所から流れた。
そして、装着していたモノを外した。
「凄いね……さっき出したのに……」
ソレを見た京極は、呆れたように言った。
「京極、大丈夫か…?」
激しくしてしまった手前、ちょっと心配になった。
「うん?大丈夫だよ……ちょっと痛かったけど……それ以上に嬉しかった」
京極が微笑んだ
「そっか……ありがとな」
「うん…好きだよ、楽郎」
「俺もだ」
俺たちはもう一度、深いキスをした。