異種恋花譚 作:洩矢廻戦
木々の隙間から差し込む朝日の光は、淡い金色を帯びて静まり返った室内を静かに照らす。
室内に漂っているのは夜の間にふたりが撒き散らした、人間とそう変わらない濃厚な雌雄の匂い。そして朝の清冷な気配が交ざった不思議な静寂だった。
「……ん、っ……」
重い瞼をゆっくりと持ち上げたてゐの視界に真っ先に飛び込んできたのは、光を浴びて白く浮かび上がる幼げな背中。
てゐの隣で、諏訪子が丸くなって眠っている。
まるで幼子のように、小さな身体を小さく丸めて寝息を立てている諏訪子。その白磁のような肌を遮る布切れは、一枚として存在していない。
昨日、てゐがその衣服を脱がしたままの完全な裸身。
(……あ…………)
てゐは呆然とした頭で、次に天井の太い梁を見つめた。
夢であって欲しかった。
全ては悪い幻覚で、目覚めればいつもの静かな社殿か竹林で、何の『異変』もない安寧の時間を過ごしている筈だった。
だが、身体のあちこちから伝わってくる強烈な違和感が、それを容赦なく否定する。
「う……っ、く……」
上体を起こそうとした瞬間、腰のあたりに走った激痛にてゐは思わず歯を食いしばった。
重く、鈍く、芯から痺れるような痛み。それが腰から背筋にかけて激しく響いている。
何十回と畳の上で押し潰され、そして容赦のない角度と強さで下半身を突かれ続けた結果だ。あの骨の軋むような感覚と、内側を力任せに押し広げられた衝撃の余韻が今も身体の奥底に残っている。
激痛を堪えてやっと起き上がったてゐは、その後自身の両手を見つめ、そして絶句。
己の華奢な手首には、痛々しいほどに鮮烈な赤紫の痕がくっきりと残されていた。
それは諏訪子の凄まじい腕力で力任せに抑えつけられ、逃げ場を失った時に刻まれた拘束の痕跡。
爪の形すら浮き出ているその痕は、自分がどれほど抵抗できずに屈服させられたのかを雄弁に物語っていた。
視線をさらに落とす。その胸元から鎖骨、そして肩口にかけての光景はもっと正視に耐えないものだ。
熱狂した諏訪子に繰り返し喰みつかれ、吸い上げられた無数の歯型と鬱血痕が、白い肌一面に星の如く散らばっている。
まるで、己の所有物であることを主張するかのように刻み込まれた烙印。
触れるだけで熱を持ち、小さく個々が痛みを主張するそれらの跡はあまりにも官能的で、あまりにも生々しい。
「ッ、こんな……こんなの……っ」
てゐは両腕を胸の前で交差し、自分の身体を強く抱きしめるような姿勢をとった。
寒気と羞恥で身体が細かく震え出す。
賢く、常に中立の立場を維持してきた自分がこんなにも完膚なきまでに暴かれ、汚され、一方的に屈服させられてしまった。
何より、結果的に『特別』をはき違え、友達だった彼女に『性』を教えてしまったという言い訳の効かない事実。
てゐに湧き上がってくるもの、それは激しい自己嫌悪だった。
だが、てゐを本当の意味で叩きのめしたもの、それは肉体の痛みでも傷跡でもない。
(やだ……待って……思い出させないで……っ!)
頭を振って振り払おうとすればする程に、昨夜の惨めな、しかし狂おしいほど鮮明な記憶が脳裏に溢れ出してくる。
最初は拒んでいたし逃げようとしていた。やめろと叫んでいた筈だった。
それなのに、あまりにも圧倒的な快楽の波に何度も突き晒されるうちに、自分の理性は容易く破綻してしまったのだ。
『あッ! あぁぁッ、そこっ! すごッ……ぃ……ッ、あぁんッ!』
『お願いっ……もっとっ、もっと強く突いてぇ……ッ! 私を、私を壊してぇッ……!』
脳裏で再生されるのは、完全に理性を失い、諏訪子に対して媚びるような甘く蕩けた声色で鳴いていた自分自身の姿。
自尊心も何もなく、ただ与えられる快楽の熱に翻弄され、自ら腰を浮かせて諏訪子のそれに貪りつく己の姿。
醜くよがり、狂喜して悦んでいた恥辱の記憶。
『すっ、すきっ……! 好きっ…………ぁ、奥まで来てるっ……っあぁぁんッ!』
「何やってるんだ私……ッ! 何やってるんだよバカ……ッ!!」
てゐは顔を真っ赤に染め上げ、両手で顔を覆い隠して低く絶叫した。
血が頭に上り、全身が火照る。
優位に立ち、少しからかって『色』を教えてやるつもりが、気づけば自分の方が快楽の奴隷に成り下がり、あられもない姿で相手をねだる。
二重、三重の自己嫌悪がてゐの胸を酷く苛んだ。
(せめて身体を洗い流したい……)
この肌に残る感触、汗と匂い、そして屈辱の痕跡を一旦削ぎ落としたい。
てゐは必死に呼吸を整え、それから震える足に力を込め、ゆっくりと立ち上がった。
足腰がガクガクと震え、まともに立つことすらままならない。腰の重みがズシリと圧しかかり、一歩を踏み出すのすら一苦労だった。
それでも、とにかく身体を洗いたい。
その一心で、てゐはぎこちなく一歩を踏み出した。
――その時。
(……っ!?)
てゐの動きが唐突に止まる。
――ドロリ。
ぬるりと温かい、粘り気のある液体が太腿の内側を力伝い落ちていく感触。
重力に従い、秘部から太腿へ、そして膝へとゆっくりと滑り落ちていく。
その、密やかで濃厚な感触。
てゐは、おそるおそる己の足元へ視線を落とす。
「あっ…………」
その光景は、予想通りのものだった。
白く華奢な太腿の内側に、同じく白い一筋の太い何かが描かれている。
それは諏訪子が昨夜、てゐの最奥に幾度となく注ぎ込み、腹の中に溜め込まれていた白濁。
子を作る種。それが体温で温められ、立ち上がった衝撃で秘部から零れ落ち、足元を伝って垂れ落ちていたのだ。
床の上に、ポタリと落ちる白い一滴。
それは言葉以上の視覚的な暴力として、てゐの心に突き刺さった。
自分がどれほど諏訪子に好き勝手され、中を彼女の種で満たされ、完膚なきまでに犯されたのか。
その現実が今、てゐの網膜にもう一度焼き付けられた。
「~~~~ッッ!!」
声が出なかった。
悲鳴すら上がらない。ただ言葉を失い、顔を赤と青が入り交じった絶望的な表情で歪めることしかできない。
全身の血が逆流するような感覚。
そして、吐き気すら覚えるほどの狂おしい羞恥。
(クソ、クソ……ッ)
てゐは太腿を伝う不快で甘い熱感から逃れるように足を動かした。
内股をすり合わせ、零れ落ちるものを必死に抑え込もうと、ぎこちない、けれど必死の早歩きで部屋を飛び出す。
向かうのは、社殿のすぐ裏手に位置する木々に囲まれた露天風呂。
(最低だ、私……!)
湧き水を引き込んだその湯場へと、てゐは着物も着ず、裸のまま足元を滑らせそうになりながらも必死に駆け出していく。
朝日が逃げるように走るてゐの背中、そして太腿を伝う白濁の筋を無慈悲に照らし続けていた。
社殿の裏手に位置する露天風呂へと続く道を、てゐはもつれる足取りで必死に駆け抜ける。
そうしてなんとか辿り着いた風呂場は諏訪大国の神聖な湧き水を引き込んだ、切り出しの岩で囲まれた趣ある造りだった。
木々の緑に囲まれた湯船からは白い湯気がゆったりと立ち昇っていて、周囲には清々しい水の跳ねる音と竹樋を穿つせせらぎの音だけが響いている。
そんな、本来であれば心を落ち着かせる筈の美しい風景を楽しむ余裕は、今のてゐにはない。
「はぁ……っ!」
てゐは湯船の脇にある洗い場へ倒れ込むようにしゃがみ込むと、そこにあった木桶を掴み、溢れる湯を勢いよく掬い上げる。
そして、ためらうことなく己の頭から何度も浴びていく。
ざばぁん、と激しい水音が静かな露天風呂で何度も、何度も打たれた。
「くっ……あ……っ」
湯が肌を滑り落ち、汗や身体の表面にこびりついた汚れ、そして何より自分を苛むあの甘い匂いを流していく。
だが、温かい湯が首筋や胸元にある跡に触れる度に、そこへ染むような痛みが走る。
それでも、てゐは手を止めなかった。
何度も桶で湯を掬い、太腿の内側、そして秘部の周りについていた白濁を念入りに洗い流していく。
滑らかな肌を取り戻し、どうにか表面上の汚れを落とし切ったてゐは、荒い息を吐きながら立ち上がる。傷口の熱や腰の重い痛みが残ってはいたものの、これで少しは落ち着ける。
てゐは手繰り寄せるように息を整えると、湯気が立ち上る湯船へ向かってゆっくりと歩を進め、足先を湯に浸けようと足を持ち上げる。
――まさにその時。
「ッ!?」
背後から、ぬくもりのある無防備な腕が突如として伸ばされる。
そして、その腕はてゐの腰をすっぽりと包み込んだ。
「おはよ、てゐ」
「ッ……」
耳元で、弾むような、けれど少し掠れた可愛らしい声が落ちてくる。
背中に押し付けられたのは、小さくも温かい、柔らかい胸の感触。
「す……諏訪、子……!?」
「うん、おはよ」
てゐが声すら満足に出せないまま固まっていると、諏訪子は背後から抱き着いたままの姿勢で、てゐの肩口に頬をすり寄せるようにする。
それから、少し不満そうな声を漏らした。
「風呂、なんで誘ってくれなかったのさ? 冷たいなぁ……ひとりで入ろうとするなんて」
その声色は、驚くほど軽やかだった。
昨夜、てゐを強引に押し倒し、理性を吹き飛ばして狂暴なまでに肉体を貪り、そして種を注ぎ込んできたあの面影はどこにもない。
まるで何事もなかったかのように、いつもの無邪気で気さくな少女の姿に戻っている。
「っ……離しなさいよ……!」
てゐは身体を硬直させたまま、振り払うように身をよじろうとした。
だが、昨夜の情事によって腰に力が入らず、満足に力を込められない。
己の情けなさと、諏訪子のあまりに平然とした態度に対する苛立ち、そして何より自分の無力さに対する自己嫌悪が混ざり合う。
結果、てゐの口から思わず冷たい言葉が零れ落ちた。
「なに平気な顔してんの……いいから放っておいて」
吐き捨てるように言い放ったてゐの拒絶。
だが、諏訪子は抱きしめる腕の力をゆるめず、むしろ首を少し傾げて不思議そうにてゐの顔を横から覗き込んできた。
「……そんなこと言われてもさぁ、てゐが『練習』だって言い出したんじゃん。それに……最後はてゐだってすごく気持ち良さそうに……」
「~~~~ッッ!! 言うな! それ以上喋るなッ!!」
てゐの顔が瞬く間に赤く染まる。
再び脳裏に、あの惨めで媚びるような甘い喘ぎ声が蘇った。
だが諏訪子は、そんなてゐの狼狽ぶりを前にしても悪びれる様子もなく、軽快に言葉を続けようとした。
「まぁまぁ……ほら、一緒に入ろうよ? 肩まで浸かれば腰の痛みだって少しはマシになるからさ」
どこまでも無邪気で、しかしそれゆえにてゐの自尊心を深く削ぐ言葉の数々。
てゐは歯を強く噛み締めると、諏訪子の抱擁を振り払うかのように強引に視線を逸らし、そっぽを向いた。
「いらない……! 触らないで、ひとりで入るから」
冷たく言い放ち、そのまま諏訪子の手を強引に解いて湯船へと足を踏み出そうとした――その時。
諏訪子が纏う空気が、一瞬で変わった。
「――なに?」
「っっ!」
諏訪子の発する気配が、ふっと重く濃密なものへと変貌する。
そして次の瞬間、立ち去ろうとしたてゐの腰が、背後から再び強力な力で引き寄せられた。
「ッ、すわ――」
声を出そうとしたてゐの言葉は途中で詰まった。
今度の触れ方は、先ほどまでの抱きつくような無邪気なものではない。
諏訪子の指先がはっきりと、明確にてゐの素肌を舐めるようにまさぐり始めた。
「んっ、くっ……!?」
「ねぇ、てゐ」
耳元で囁かれる声が、低く熱を帯びたものに変わった。
てゐは身を縮こまらせようとするものの、諏訪子の腕がしっかりと身体を固定していて逃げられない。
「なんでそんなに怒ってるの? もしかして、昨日の私のやり方が良くなかった……?」
「は……? 何言って……っ!」
てゐは耳を疑った。
諏訪子は、てゐが冷たく当たる理由を『自分が拒絶されたから』でも『傷つけたから』でもなく、ただ自分の抱き方が下手で『相手を満足させられなかったから』だと、そう本気で勘違いしているのだ。
昨夜の行為、そして今のてゐの態度を歪んだ方向で捉えるその思考に、てゐは戦慄した。
いつもの彼女では絶対にありえない。
まさかこれも、神の『欲』を刺激した結果だと言うのだろうか――。
「違う、そうじゃない……! やめ――」
「そっか……ごめんね。初めてだったから加減が分からなくてさ。でも大丈夫」
諏訪子はてゐの制止を聞き入れず、むしろてゐを満足させようと、より一層官能的な手つきでその身体を撫で回し始めた。
その滑らかな右手がゆっくりと滑り上がり、てゐの華奢で控えめな胸を正面から捉えた。
そして、てゐに戸惑う隙すら与えず、その小さな膨らみをぎゅっと強く絞るように握り潰す。
「ひぁあッ……!?」
てゐの口から、抑えきれない甘い悲鳴が弾け飛んだ。
洗ったばかりの素肌に、諏訪子の体温が直接伝わってくる。
「んふふっ、やっぱりここ弱いのかな?」
諏訪子は耳元で嬉しそうに囁きながら、右手の指先を巧みに動かし始めた。
てゐの小さな胸の頂、蕾のように尖り始めた小さな突起を親指と人差し指で挟み込み、ぐりぐりと捻るように圧迫する。
そのまま掌の全てを使い、その膨らみ全体を優しく揉みほぐしたかと思えば、次の瞬間には指先で強く弾くような刺激を与える。
「や、っ……あ! あ、ぁっ……! そこっ……やめ……っ!」
丁寧で容赦のない愛撫の前に、てゐの声はみるみるうちにふやけていく。
諏訪子の右手が動くたび、胸から全身へと熱い電流のような快感が駆け巡り、身体全体に力が入らなくなっていく。
「すごい……てゐの胸、すごく柔らかくて温かい……」
諏訪子は右手で胸を粘り強く捏ね繰り回し、擦り上げながら、左手を静かに動かし始めた。
そして、その左手の指先でてゐの滑らかな下腹部を、トントンと軽く叩くようにあやす。
「あ……っ……そ、こ……っ!」
「ここ、昨日はたくさん私の種が入った場所でしょ? まだ熱いね」
トントンと、リズム良く腹を叩く。
だがその動きはすぐに終わり、その左手はゆっくりと滑り落ちるように更に下へと動き始めた。
諏訪子の左手は太腿の付け根の、微かに湿り気を帯びたてゐの最深部へと向かっていく。
「あっ、や……っ! そこは駄――」
てゐは恐怖と予感に悲鳴を上げた。
だが、諏訪子はてゐの叫びなどまるで見えていないかのように無視する。
そして、その左手の指先をてゐの秘部へと容赦なく滑り込ませた。
「あ……ぁっ、ひゃんッ……!?」
湿り気を帯びた秘部の奥、そこに諏訪子の指先が潜り込んだ瞬間、てゐの口から高い悲鳴が跳ね上がる。
「やっ、やめ……っ! ぁぁっ……!」
「嫌がることないじゃん。ほらここ……熱くなってるよ?」
諏訪子はてゐの拒絶の声をどこ吹く風と聞き流し、左手の指をより丹念に動かし始める。
親指でてゐの敏感な『突起』を優しく撫でまわしながら、同時に残る中指と人差し指を滑り込ませ、狭い秘部の内側を押し広げるようにして掻き回す。
「んぁっ! あっ……! そこ……!」
てゐは腰を浮かせ、背中を大きく反らせて喘いだ。
右手で強引に揉みしだかれる胸の刺激と、左手で掻き乱される下半身の熱。二方向から叩きつけられる快楽の波を前に、てゐは立つことすら困難になっていく。
拒絶したいはずなのに。
だが身を捩れば捩るほど、諏訪子の指先は吸い付くように奥の敏感な部位を正確に捉えて擦り上げてくる。
「ふふ、昨日みたいに声が可愛くなってきた。ほら、指がもっと奥まで入るよ」
「っ、ぁ……! やめっ、もう……っ、これ以上は……っ!」
「ふーん?」
諏訪子が指の動きを更に強め、秘部の奥を力任せにぐりぐりと突いたその時。
「――ぁ……!」
――ズ、ぬるり。
てゐの身体の底から、熱い塊が押し出されてくる感触が走る。
ドロリ、と。てゐの秘部から諏訪子の指先を伝って、あの白濁が大量に零れ落ちていく。
一度流れ出せば止まらない。とろりとした熱い液体が諏訪子の手を濡らし、てゐの太腿の内側を滑り落ち、そして足を伝って地面へポタリ、ポタリと滴り落ちる。
「……あ」
諏訪子が動きを止め、てゐの太腿と己の左手を覗き込む。
つい先ほど湯で洗い流したはずの身体から再び零れ出した、自分が犯されたという濃密な証拠。
「すごいなぁ……こんなに私のが残ってたんだ」
諏訪子はくすくすと可愛らしく笑う。
そして指先を濡らす白濁をわざと擦り込むようにして、てゐの秘部を再びゆっくりと撫で回した。
「そんなに私に注がれたのが嬉しかったの? しっかり溜め込んで離さないようにしてたみたいだし」
「っ、ちが……っ! そんなの……出なかっただけで……ッ!」
「ふふ、言い訳しなくてもいいのに。ほら、まだこんなに出てくるよ? 私のでドロドロだね」
どれだけ拒絶の言葉を並べようとも、自分の内側から零れ出る白濁が、諏訪子に好き勝手され、種を注ぎ込まれたという動かしがたい事実を突きつけてくる。
目元にじわじわと涙が滲み、熱く火照った視界が歪んでいく。
「……っく、あ……んぅ……っ」
てゐは歯を食いしばり、必死で溢れ出そうとする声を殺そうと耐える。
屈辱と羞恥で顔は破裂しそうなほど真っ赤に染まり、滲んだ涙が頬を伝って零れ落ちる。
だが。
「泣くほど気持ちいいの……? 可愛いね」
涙を浮かべて恥辱に耐えるてゐの横顔を、諏訪子は愛おしそうに見つめながら、撫でる手つきをどこまでも優しく、そして官能的に強めていく。
秘部に潜り込んだ指が、零れ出る白濁を潤滑油にして更に奥深くへと滑り込み、その弱点を容赦なく突き上げる。
――そしてとうとう、てゐに限界が訪れる。
「ぁぁ――――!!」
絶叫のような甘い悲鳴が、朝靄の残る露天風呂に高く響き渡る。
てゐは諏訪子の身体に縋り付くようにして、ただ涙を零しながら、与えられ続ける熱い快楽の波へと、再び深く沈み込んでいく。
『自分で書いた作品では抜けない』がマジだとは思わなかった今日この頃。