見た目に自信はないが体格はいい男子高校生・企鵝鳥人(きがとりひと)は、サキュバス族のクラスメイト・鴻野らいち(こうのらいち)に目を付けられ、現在では彼氏彼女の関係になっていた。
自分に彼女ができるなんて、このさき一生ないことかもしれない。そう思い、サキュバス族相手のセックスを頑張る鳥人。
ある日らいちに、彼女の母親に会ってみないかと言われる。
サキュバス族には、とあるしきたりがあった。サキュバス族の娘と結婚するためには、その母親とセックスをして、認めてもらわなければならないというものだ。
結婚はさすがに気が早いのではないかと思う鳥人だったが、母親に認められればお家エッチとお泊りが解禁されると聞かされ、やる気を出す。
しかし、どうやららいちの母親は変わり者らしく……?

※ノクターンノベルズにも掲載しています。

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サキュバス族のしきたりで、彼女の母親とセックスする

「らいちさん行きますよ。3、2、1……はいっ……!」

 

 企鵝(きが)鳥人(とりひと)は鴻野(こうの)らいちを抱えて、ラブホテルのベット端から立ち上がった。

 裸で抱き合い、既に繋がった二人。

 ベッド端での正常位(せいじょうい)から、駅弁(えきべん)と呼ばれる体位へと移行したのだ。

 

「あっはぁぁぁぁ……♥」

 

 らいちが、長い喘ぎを洩らす。

 自重(じじゅう)によって深々と埋まった剛直(ごうちょく)が、膣奧(ちつおう)をずっぷりと押し上げる。にゅるどろの膣襞(ちつひだ)が、びきゅびきゅと鳥人の肉棒(にくぼう)に絡みつく。

 

「らいちさん、痛くないっすか?」

 

「んーん、ぎもぢぃよぉ……♥」

 

 ドロドロに蕩(とろ)けた声。しっかりと鳥人の首につかまり、汗ばんだ身体を密着させてくる。

 

 スカイブルーのショートヘア。セパレートユニフォームの形にくっきりと日焼けをした細身の肉体。鳥人が肘(ひじ)の内側で支え持つ大腿部(だいたいぶ)も、両手でがっしりと掴んでいる臀部(でんぶ)も、アスリートらしく引き締まっている。

 

 そして──

 

 頭部から生えた、二本の黒い角。

 腰から生えた、先端がハート型になった黒い尻尾。

 

 鴻野(こうの)らいち。

 

 鳥人と同じ学校に通う女子高生であり──陸上部に所属する、サキュバス族の女の子だった。

 

(こんな、こんな美少女サキュバスと、セックスができるなんてっ……!)

 

 ラブホテルの壁に張られた鏡を見て、鳥人は我が身の幸せを噛み締める。

 

 企鵝(きが)鳥人(とりひと)。高校一年生。

 陸上女子のらいちを抱え持つ、がっちりと大柄な肉体。大きなお尻に、短い脚。四角い顔に、太い眉毛。茶髪のくせっ毛、度の強い眼鏡。

 

 女子にモテる要素のない容姿だと、自分では思っていた。

 しかし高校に入ってすぐ、鳥人はクラスメイトの鴻野らいちに目を付けられた。

 

『鳥人くん、だっけ? いいカラダしてんねぇ~♥』

 

 初めて出会うサキュバス族の魅力にあっさりと絆(ほだ)され、あれよあれよという間に童貞を奪われ、現在では彼氏彼女の関係となっていた。

 

(でも、油断はできないっ……!)

 

 彼氏になってから知ったことだが、鴻野らいちはビッチだったらしかった。中学時代から、気に入った男子をとっかえひっかえしてきたらしい。一度に一人の相手としか関係は持たなかったらしく、現在他の誰かと浮気をしているわけではないようだが……。

 

 この関係がいつまで続くのか、鳥人は一抹(いちまつ)の不安を抱き続けていた。

 

(こんな自分に彼女ができるなんて、この先、一生ないことかもしれないっ……! らいちさんに嫌われたくない、愛想(あいそ)を尽かされたくないっ! そのためにも……!)

 

「鳥人ぉ……奥ぅ……早くっ、早く奥ズンズンってしてぇ……♥」

 

 らいちの、甘い甘いおねだり声。

 サキュバスおまんこもにゅぶにゅぶと肉棒に絡みついて、抽送(ちゅうそう)の催促(さいそく)をしてくる。結合部からは、だらだらと熱い淫水(いんすい)が溢れ出していた。

 

「うっす……!」

 

 鳥人は、らいちの双臀(そうでん)をぎゅむっと鷲掴(わしづか)みにし、腰だけをゆっくりとグラインドさせる。短いストロークで、膣奧を穿(うが)つ。

 

「──お゛ッ、お゛ッ、お゛ッ、お゛ッ……♥」

 

 鳥人の剛直に貫(つらぬ)かれ、獣のような喘ぎを洩(も)らすらいち。すぐさま、

 

「ん゛お゛お゛お゛お゛ッ……!♥♥♥」

 

 しがみつく力を強めて、全身を震わせる。ポルチオでイッたのだ。

 

「ぐああああっ……!」

 

 肉棒をぎりぎりと締めつけられ、鳥人も吼(ほ)える。しかし、射精はしない。全身全霊で、我慢をする。

 

(らいちさんの彼氏でいるためにも……セックスを、頑張らなくちゃ……!)

 

「続けてぇっ……♥」

 

 ドロドロに溶(と)け爛(ただ)れた声で、らいちは言った。

 

「一回じゃ足りないぃ……もっど、もっどぉ……♥」

 

「ううっす……!」

 

 ポルチオイキでぐちゅぐちゅと締まる膣道(ちつどう)を掻き分けるように、肉棒を往復させる。

 

「お゛お゛ッ、お゛お゛お゛ッ……♥」

 

 ポルチオイキ。ポルチオイキ。

 度重なるオーガズムによって、膣内の締まりは最高潮にまで高まっていた。溢れ出した淫水が陰嚢(いんのう)をびしょびしょに濡らし、ドクドクと精液を製造させる。

 

「らいちさん……自分もっ、もうっ……!」

 

「いっでっ、いっでぇっ……♥ あだじもいっじょに、ガチイキずるがらぁっ……♥」

 

 交接(こうせつ)のリズムはそのまま、限界まで射精を我慢。

 張り詰めた剛直が、膣奧に密着する。膣奧の方からも、密着してくる。

 生殖器(せいしょくき)同士が溶け合うような一体感の中で──精を、解き放つ。

 

「ぐおおおおおおおおおっ……‼」

 

 ぼびゅっ♡ ぼごぼびゅっ♡♡ ぼびゅびゅびゅびゅっ♡ ぼごびゅ~~っ♡♡♡ 

 

 渾身(こんしん)の、生中出し。

 コンドームに遮(さえぎ)られることなく、できたてホヤホヤ、ぶりぶりドロドロの濃厚精液が、らいちの膣奧を満たす。

 

「あ゛っはぁ……♥♥ おいぢぃ~~……♥♥♥」

 

 ガチイキ中のらいちが、感(かん)に耐(た)えない様子で言った。

 サキュバス族にとって、男性の精液は特別な栄養源(えいようげん)となる。妊娠(にんしん)の機序(きじょ)も、人間の女性とは少し異なる。

 そのため、らいちとのセックスは、いつも生ハメ中出しだった。

 

「ぐおおっ……んおおおおおおっ……‼」

 

 ぼびゅっ♡♡ ぼごぼびゅびゅっ♡ ぼごぼごぶびゅびゅっ♡♡♡

 

 獣の吼え声を上げ、鳥人は精液を注ぎ尽くす。

 お互いべっとりと汗まみれになったところで、再びベッドの端に腰を下ろした。

 駅弁から、対面座位(たいめんざい)の体勢へ。

 お互い息を乱したまま、べちょべちょと事後のベロチューを楽しむ。

 

「あはぁ……やっぱ鳥人とのセックス超いい~っ……!♥」

 

「うっす、ありがとうございますっ!」

 

「この前まで童貞だったとは思えないよぉ♥ やっぱ、あたしの教え方がいいのかなぁ?♥」

 

「はいっ、自分の成長は、らいちさんのお蔭(かげ)っす!」

 

「ふふん、苦しゅうな~い♥」

 

 らいちに、両手でわしゃわしゃと頭を撫でられる。

 

「ん~……ねえ鳥人ぉ、前に話したサキュバスのしきたりのこと、覚えてる?」

 

「うす、覚えてます」

 

 サキュバス族には、とあるしきたりがあった。

 サキュバス族の娘と結婚するためには、その母親とセックスをして、認めてもらわなければならない、というものだ。

 

「じゃあさぁ……今度、あたしのお母さんと会ってみる?」

 

「えっ、それって……らいちさん、自分と結婚してくれるってことっすか!?」

 

「うん、そう♥ 結婚するなら、鳥人がいいなぁ♥ あたしら、相性抜群でしょ♥」

 

 かつてビッチだったらいちが、結婚を考えてくれるほどに自分のことを認めてくれている。

 今までの頑張りが報われたような気がして、鳥人の目尻に涙が浮かんだ。

 

「で、でも、気が早くないっすか? 自分たち、まだ学生なのに……」

 

「いーじゃん別にぃ。あたし、もう鳥人に決めたんだも~ん」らいちが、ちゅっちゅっと唇を啄(ついば)んでくる。「それにぃ……お母さんに認められると、お家(うち)エッチとお泊りが解禁(かいきん)されちゃうんだよ?」

 

「お家エッチ……お泊りっ……!?」

 

「あたしの部屋のぉ、あたしの布団でぇ、一晩中セックスできちゃうんだよ? どうどう? したくなぁい?」

 

「し、したいっす……!」鳥人はごくりと喉を鳴らした。「で、でも、らいちさん的には、自分がお母様とセックスするのはいいんすか?」

 

「そこは、文化の違いって感じだねぇ」らいちは言った。「あたしらサキュバスからしたら、どうして他の種族は結婚相手に母親とセックスしてもらわないのか、理解できないくらいだもん」

 

「そ、そうなんすか……」

 

「ん~、そういう意味では、あたしの方がちょっと不安だねぇ。お母さん、ちょっと変わってるからなぁ……」

 

「変わってる? どんな風にっすか?」

 

「うーん……すっごく言いづらい……」らいちは微妙そうな顔をしていた。「まあ、会えばわかることだからさ~」

 

 

     ※

 

 

 こうして、鳥人はらいちの母親に会うことになった。

 日程を調整し、会うのは金曜日の夕方になった。

 なのだが……。

 

「──スマホがないっ!?」

 

 当日、学校からの帰り道。らいちが突然そう言った。

 

「ど、どうしよう鳥人ぉ……どっかに落としちゃったのかなぁ?」

 

「自分、電話かけてみますね」

 

 鳥人はすぐさま自分のスマホを取り出し、らいちのスマホに電話をかけてみた。

 

「あ、誰かが電話に出たっす」

 

「えっ、どういうこと?」

 

「はい、はい……どうやら拾った人が届けてくれて、担任の先生が預かってるみたいっすね」

 

「よ、よかったぁ……」

 

 らいちはほっと胸を撫で下ろしていた。

 

「どうするっすか?」

 

「いったん取りに戻るっ!」

 

 そう言った瞬間、らいちは駆け出していた。

 

「明日から土日なのにスマホがないのは困るからっ。先行っててっ!」

 

「わかったっす!」

 

 こうして鳥人は、一人で鴻野家に行くことになった。

 らいちを送り迎えする機会があり、場所は既に知っていた。

 住宅街にある、ごく普通の一軒家。玄関の前に立ち、鳥人は呼吸を整える。

 ピンポーン、とインターホンを鳴らした。

 

『はぁい、どちら様ですか~?』

 

「企鵝(きが)鳥人(とりひと)と申します! らいちさんの、その……彼氏です! 本日は、お母様に用があって参りました!」

 

『! はぁい、ちょっと待っててくださいねぇ~』

 

 ふう、と鳥人は息をつく。

 

(今の声が、お母様の声なのかな……?)

 

 ガチャリと鍵の外される音がして、玄関が開いた。

 

「いらっしゃ~い。どうも初めまして~。らいちの姉の、鴻野(こうの)天音(あまね)です♥」

 

「えっ、お姉様!?」

 

 現れたのは、鳥人たちが通う学校のものとは異なる制服を着た、優しげな顔立ちをした女性だった。

 

(らいちさん、お姉様がいたのか!? 聞いてないぞ?)

 

 オレンジ色をした、ゆるやかなロングウェーブの髪。目鼻立ちははっきりとしていて、口元にはほくろがあった。ふくよかな体型をしていて、身長は174cmある鳥人よりも少し低いくらいだった。

 

 着ているのは、淡いモーブ色のブレザー。ふわっとしたフリル襟のブラウスには、大きなサテンのリボンが胸元で結ばれている。膝丈のフレアスカートには細かなプリーツが広がり、裾にはレースが施されていた。白のニーハイソックスに包まれた足元には、小さなリボンがあしらわれている。

 仕立ても素材も物が違うと、鳥人でもわかった。明らかに、お嬢様学校の制服だった。

 

 そして──頭に生えた二本の黒い角。腰から伸びる、黒い尻尾。

 

 らいちと同じ──サキュバス族。

 

「は、初めまして、お姉様!」

 

 鳥人は深々と頭を下げた。

 

「自分は、らいちさんのクラスメイトで彼氏の、企鵝(きが)鳥人(とりひと)と申します! 本日はお二人のお母様に、自分たちの交際を認めてもらいたく参上いたしましたっ!」

 

「は~い、らいちちゃんからお話は聞いてますよ。よろしくね、鳥人くん」

 

「はい、お姉様!」

 

 天音は、にこにこ笑顔で鳥人の言葉を聞いていた。

 だが、だんだんとその顔が、訝(いぶか)しそうに変わる。

 

「あ、あら……?」

 

「どうかなさいましたか、お姉様?」

 

「え~っと……あの子から、何も聞いてないの……?」

 

「えっ、あっ、はい! まさかこんなにもお美しいお姉様がおられるとは、存じ上げませんでしたっ!」

 

「……ふーん、そうなんだ」

 

 天音は、なぜか悪戯(いたずら)っぽい笑みを浮かべていた。

 

「あのね、お母さんは今、急な用事でちょっと出かけてるの。しばらくしたら帰ってくると思うから……私と一緒に、中で待っててもらえるかな?」

 

 

     ※

 

 

「はい、お紅茶と、クッキー。お口に合えばいいんだけど」

 

「ありがとうございます。いただきます。あ、こちら、お土産(みやげ)になります」

 

「あら、どうもご丁寧に。お預かりさせていただきますね」

 

 鳥人は家の中に案内され、リビングのソファに座っていた。

 天音は制服の上からオレンジ色のエプロンを着て、慣れた様子でおもてなしをしてくれていた。腰から伸びた黒い尻尾が、ご機嫌そうにゆらゆらと揺れている。

 高級感溢れる制服と庶民的なエプロンのミスマッチに、鳥人はドギマギとしてしまっていた。

 

「それにしても、らいちちゃんったらこんな大事な日にスマホを忘れるだなんて……そそっかしいんだから」

 

「あはは……あの、お姉様は、自分たちとは別の学校に通ってるんですか?」

 

「え? ああ、この制服ね」

 

 天音はエプロンを脱ぐと、自分の制服を愛おしそうに撫でた。

 

「これはねぇ、聖キコニア女学院の制服なの」

 

「聖キコニア女学院って……すっごいお嬢様学校じゃないっすか!?」

 

「そう、そうなの! とっても可愛い制服でしょ? 私のお気に入りなんだぁ」

 

 天音は自慢げに言った。

 言ってから、ハッと気がついたように、

 

「えーっと、そう、ちょっと事情があってね……らいちちゃんとは違って、私は聖キコニア女学院に通ってるの。学年は、そうねぇ……らいちちゃんよりも二つ上の、三年生かな。鳥人くんよりも、ちょっとだけお姉さんだね」

 

「な、なるほど……」

 

(もしかして、らいちさんがお姉様のことを話さなかったのは、その辺りに原因があるのかな?)

 

 鳥人は、そんなことを考えていた。

 

(お姉様だけ、お嬢様学校に通うことになったから、とか……)

 

「ちなみに、鳥人くんのことは、らいちちゃんから聞いてるよ」

 

「あ、そうなんですか?」

 

「そうだよ~。あの子ったら、いつも家であなたの話をしてるんだから」

 

 天音はエプロンをたたむと、テーブルを挟んで向かい側にあるソファに座った。

 

「今日はこんな体位をした、あんなプレイをした、って。最近は、駅弁(えきべん)に挑戦してるんだよね?」

 

「そ、そんなことまで話してるんですか?」

 

「ふふっ、サキュバスの家庭ではよくあることだよ」

 

 そう言って、天音は屈託(くったく)なく笑った。

 

(あれ、姉妹仲(しまいなか)が悪いわけじゃないのか?)

 

 鳥人は心の中で、首をひねる。

 

(だったらどうして、らいちさんはお姉様のことを何も教えてくれなかったんだろう……?)

 

「まあ、幾(いく)らあの子が鳥人くんのことを好(す)いていても……お母さんが認めてくれるかどうかは、別問題だけどね」

 

「そ、そうっすよね……」

 

(そうだ、姉妹の事情は後回しだ)

 

 鳥人は、ソーサーからカップを持ち上げようとする。

 

(自分は、お母様に認めてもらうために来たんだ……!)

 

 しかし指先が震え、カチャカチャと音を鳴らしてしまう。

 

「あっ、ああっ……」

 

「ふふっ、緊張してる?」

 

「す、すみません……」

 

「謝らないで。鳥人くんたちにとっては、大事な試練だもんね」

 

 天音は、にこにこと楽しそうにこちらを見ていた。

 

「そっか~。鳥人くん、これからお母さんとセックスしちゃうんだ」

 

「う、は、はい……」

 

「ねえ、お母さんのこと、あの子からは何て聞いてる?」

 

「それが、ほとんど何も」鳥人は首を横に振った。「何か、ちょっと変わってるから、言いづらいとかで……」

 

「……ふーーーーん……」

 

 天音は、なぜか不穏に目を細めていた。ぺし、ぺし、と黒い尻尾の先がソファの背もたれを軽く叩いている。

 

「お、お姉様?」

 

「なるほどね~。いや~、どうかな~? 私はそこまで変わってるとは思わないけどな~?」

 

「あ、そうなんですか?」鳥人は身を乗り出した。「あの、よろしければお姉様から、お母様について、何か教えていただけませんか?」

 

「あ、え、私から? えーっと、うーん、そうだねぇ……」

 

 天音は、なぜか動揺していた。そして、

 

「お母さんはねぇ……私に、似てるかな」

 

「お姉様に?」

 

「そう。というか、私がお母さんに似てるんだよね」

 

 天音は、言葉を選んでいる様子だった。

 

「えっと、あの子はお父さん似で、私はお母さん似なの。あの子、スポーティーに引き締まってる感じでしょ? お父さんも細身でね。で、お母さんは逆に、私みたいに出るとこが出てる体型なの。おっぱいも、お尻も、太ももも……私みたいに、むっちりしてる感じ。わかる?」

 

「は、はあ……」

 

 鳥人は、思わず天音の身体に視線を走らせていた。

 淡いモーブ色のブレザーも、フリル襟の白いブラウスも、布地が大きな胸元に押し上げられていた。お尻と太ももも、たとえふんわりとしたフレアスカートに包まれていても大きいとわかる量感をしていた。

 可愛らしいお嬢様学校の制服と、グラマーな体型のミスマッチ。

 ごくり、と鳥人は生唾を呑み込んでしまう。

 

 その音が、聞こえたのかどうか。

 天音はこちらを見て、にまぁ、と婀娜(あだ)っぽい笑みを浮かべた。

 

「ねえねえ、鳥人くんはこれまでに、あの子以外の女の子と付き合ったり、セックスしたりしたことはあるの?」

 

「な、ないっす……」

 

「へえ~、じゃあ、お母さんが二人目の女って感じなんだ」

 

 天音は、なぜか嬉しそうに声を弾ませていた。黒い尻尾が、パタパタと左右に振られている。

 

「そっか~、らいちちゃんしか知らないんだぁ。じゃあじゃあ、お母さんは私と同じ体型なんだけど、鳥人くんはちゃんと興奮できるかな?」

 

「それは、してる……じゃなくて、するっす!」

 

「本当に~? 緊張して勃たなかったりしたら大変だよ~?」

 

 そう言うと、天音は立ち上がり、あろうことか鳥人と同じソファに──鳥人の真隣(まとなり)に、座ってきた。

 そして、ぴったりと肩を寄せると──鳥人の太ももに、そっと手を置いてくる。

 

「お、お姉様っ!?」

 

「ねえ、私で練習しちゃわない?」

 

 天音が口元に手を添え、甘く囁く。大きな胸元が、むにゅりと腕に押し付けられる。

 

「らいちちゃんとお母さん、まだ帰ってこないでしょ? だから今のうちに、私を相手に、お母さんとのエッチの練習をしちゃうの」

 

「そ、そんなこと……そんなこと、していいんですか?」

 

「サキュバス的には、大丈夫だね」

 

 制服のズボンの上から、太ももを、すり、すり、と撫でられる。甘勃起(あまぼっき)してしまっていた肉棒が、びくびくっと反応してしまう。

 

「これからお母さんとセックスしちゃうんだから、姉とエッチなことをしても変わらないよ。あの子だって、気にしないだろうし」

 

「で、でも……」

 

「それに……経験豊富なサキュバスとのエッチは、らいちちゃんとのエッチとは違うと思うよ」

 

「うっ……」

 

 言葉に詰まる。

 事実、天音の豊満な肉体で誘惑され、鳥人はいつになく興奮してしまっていた。

 

「私、お母さんと同じくらい経験豊富だから、きっといい練習相手になれると思うんだ」

 

 天音が、熱っぽく囁きかける。

 

「私はお姉さんとして、鳥人くんたちのことを応援したいの。ね、どうかな……?」

 

「うっ、うううっ……」

 

 鳥人は迷った。

 迷った末に──

 

「お、お願い、できますか……?」

 

 絞り出すような鳥人の声に、天音はにっこりと微笑んだ。

 

 

     ※

 

 

「じゃあ、さっそく始めちゃうね」

 

 天音が、ソファに座った鳥人の脚のあいだで跪く。

 

「あっ、そんな、いきなり……」

 

「らいちちゃんとお母さんが帰ってくるまでに済ませなきゃでしょ。ほら、立って立って」

 

「は、はい……」

 

 鳥人は立ち上がると、自分でベルトを外し、チャックを下ろし、思い切って下着ごとズボンを下ろした。

 

「わぁ、鳥人くんのオチンチンすっごく元気……♥」

 

 ガチガチに勃起した肉棒を見て、天音がぱあっと顔を輝かせる。

 

「私で興奮してくれてたの? ふふっ、ありがとう」

 

「い、いえ……」

 

「うーん、これが若い子のオチンチンの臭い……♥」

 

「若い子……?」

 

「あっ、えっと……年下の子、って意味だよ」

 

 天音が、慌てた様子で言った。

 

(もしかして普段は年上の……もしくは、ずっと年上の男性を相手にしているとか?)

 

 天音が、大学生の男性や、あるいは中年のおじさんとセックスしている情景を想像してしまい──余計に、ペニスが反応してしまう。

 

「ぴくぴくしてる、可愛い……」

 

 フェザータッチで、さわさわと肉棒の輪郭を撫でられる。

 

「うお、お姉様……!」

 

「ああ、熱い……とっても逞(たくま)しくて素敵だよ、鳥人くん……♥」

 

 天音は柔らかに肉棒を握り、緩(ゆる)やかに扱(しご)いてきた。

 

「あっ、ああっ……!」

 

 とぷっ、とぷっ、と我慢汁が溢れ、天音の手指を濡らす。

 

「わぁ、いっぱい感じてくれてるね。まだ触り始めたばかりなのに」

 

「その……らいちさんは、即尺(そくしゃく)とか即ハメとかのプレイが好きで……こんなにじっくり責められるのは、ほとんど初めてというか……」

 

「あらら、それは聞いてなかったな。あの子ってば、セックスでもせっかちなんだね……」

 

 天音が、少し呆れた様子で言った。

 

「せっかくの若い子の……年下くんのオチンチンなんだもん。じっくり味わわせてちょうだいね?」

 

 ちゅ、とオチンポキス。熱く濡れた唇が、竿肌(さおはだ)に触れる。

 ちゅ、ちゅ、ちゅ……愛おしそうに、ゆっくりと、竿にキスを塗(まぶ)される。

 

「天音さん、気持ちよすぎです……!」

 

「ありがとう。らいちちゃんよりは、経験豊富だからね」

 

 天音は上目遣いで、にこりと微笑む。

 

「お母さんも私と同じようにじっくり味わいたいタイプだから、頑張って我慢してね」

 

(そうか、お姉さんのフェラを我慢できれば、本番のお母様相手でも通用するということ……!)

 

 ちゅ、と陰嚢にまでキスをされる。唇で、睾丸(こうがん)を甘く咥(くわ)えられる。

 

「ん~、ドクドクひてる♥」

 

 鳥人にも、精液がぎゅんぎゅん作られる感覚がわかるほどだった。

 元々、サキュバスの体液には催淫作用(さいいんさよう)がある。

 陰嚢がサキュバスの唾液塗(だえきまみ)れになることで、いつも以上に精液が製造されているのだ。

 

(もしかして、らいちさんとの即尺即ハメセックスは……サキュバスのセックスとしては、まだまだ序の口だったんじゃ?)

 

 べろり、べろり、とじっくり陰嚢を舐め回される。焦らされているようで、肉棒にもどかしい感覚が溜まっていく。

 

「お、お姉様っ……!」

 

「切なそうな声……もしかして、焦らされるのも初めてなのかな?」

 

 鳥人はこくこくと頷いた。

 

「へぇ、じゃあ鳥人くんの──らいちちゃんの彼氏くんの、初めてを貰っちゃってるんだぁ……♥」

 

 天音は楽しそうに笑う。

 

「まだまだじっくり味わっちゃうから、しっかり我慢してね?♥」

 

 陰嚢をべちょべちょにした舌肉が、満を持して竿の根元に押し当てられる。

 べろぉぉぉ……と、ねっとりした舐め上げ。待ちに待った快感に、ドプドプとカウパーが溢れる。

 肉先へ辿り着いたピンク色の舌が、ぺろんと鈴口(すずぐち)を拭った。

 

「ぐひっ!?」

 

 ヘンな声を出してしまった鳥人のことを、天音は微笑んで見上げる。

 

「鳥人くんのカウパー、とっても美味しいよ♥」

 

 また、舌先を根元へ。今度は右の側面を、ねっとりと舐め上げる。

 そして、左の側面。やはりねっとりと、堪能される。

 唾液の催淫効果を、竿肌全体に塗り広げられているようだった。それでいて、亀頭部だけはまだ舐められていなかった。

 竿肌が感じていたもどかしさが、今では亀頭部に集中していた。

 

(咥えてほしい……舐め回してほしいっ……!)

 

「はぁ……はぁっ……」

 

 鳥人は制服を掴み、腰を振ってしまいそうになる衝動を必死に抑え込んでいた。

 

「ふふっ、もう射精しちゃいそう?♥」

 

 ちゅ、ちゅ、と亀頭部に軽いキスをしながら、天音は言った。

 

「まだ咥えてもいないのに。あんまり早いと、お母さんに認めてもらえないよ?」

 

「ま、まだ、我慢できます……!」

 

「うんうん、その調子♥ ……じゃあ、咥えちゃうね♥」

 

 ちゅっと鈴口にキスをしてから、天音は肉棒を咥えてきた。

 ゆっくりとゆっくりと、亀頭肌(きとうはだ)に唇が滑(すべ)らされる。

 

「おおっ、おおっ……!」

 

 唾液によるコーティング。

 催淫作用が、いよいよ肉棒全体に行き渡る。

 ドプドプと、カウパーが溢れて止まらない。

 んく、んく、と天音は喉を鳴らしていた。溢れ出る大量のカウパーを、その場で飲み込んでくれているのだ。

 

(お姉様が……らいちさん以外の女性が、自分なんかの体液を、飲み込んでくれてるっ……!)

 

 その事実に、余計に身体が熱くなる。

 

「んっ……むっ……♥」

 

 天音が、じっくりと時間をかけて肉棒を咥える。

 ようやく亀頭部が包み込まれたところで、軽く唇が窄(すぼ)められた。

 きゅっ、きゅっ、と熱い頬肉(ほほにく)が吸着してくる。カリのくびれを、唇で締めつけられる。

 

「あっ、はあっ……」

 

 まるで、生膣(なまちつ)に吸いつかれているかのようだった。

 唇を窄(すぼ)めたまま、天音はじゅぷ……じゅぷ……と竿の部分も咥え込んでいった。

 

(ああ、なんて下品な顔で……)

 

 お嬢様学校の制服を着た、おしとやかそうな彼女の姉。

 それが今では、頬と唇を窄めたひょっとこフェラで、自分のペニスに吸いついている。

 ぎゅん、と陰嚢が股間に張り付くように引き締まり、ぴゅるっ、とカウパーが射精のように噴き出す。

 

「おおっ……おおっ……!」

 

 彼女であるらいちとのセックスでは経験したことのない質(しつ)の快感に、鳥人はぎゅっと両手を握りしめて耐える。

 

「んぶっ……♥」

 

 こうして天音は、鳥人の肉棒を根元まで咥え込んでしまった。

 しばらくそのまま、動きを止める。熱い鼻息が下腹(したはら)に当たり、陰毛をそよがせる。んぐ、んぐ、とカウパーを飲み込む喉の動きが、肉棒の全体に伝わってくる。

 

 そこから肉棒を、ゆっくりと、ゆっくりと、吸い上げられる。

 

「んおおおっ……んおおおおっ……!?」

 

 まるで精液を催促(さいそく)するかのような吸引だった。バチン、バチン、と脳内で火花が弾ける。

 

「ああっ、うわっ……ダメだっ、ダメだっ、ダメだぁっ……!」

 

 どぼびゅるるるっ♡ どびゅどびゅどぼびゅるるるっ♡♡ どぼびゅるるるっ♡♡♡

 

 ダムが決壊(けっかい)したように、鳥人はザーメンを噴出させていた。時間をかけた愛撫をされたことで、いつも以上の量と勢いになっていた。

 

「んっ……♥」

 

 天音が軽く眉を上げる。カウパーと同様に、喉奥に送り込まれるそばから大量の精液を飲み下す。

 

「あ゛あ゛~~っ……あ゛っ……あ゛あ゛~~~~っ……!?」

 

 どぶびゅっ♡♡ どぼびゅるるっ♡♡♡ どぶどぶどびゅるっ……♡

 

 濁声(だみごえ)で喘ぎながら、鳥人はザーメンを振り絞った。

 長い射精が、ようやく収まる。

 

「……ぷはぁ♥」

 

 天音は、舌の上に溜まった精液を見せつけてから、ごくんと一息に呑み込んだ。

 

「んん~~っ♥ 鳥人くんの精液、美味しい~~……♥ 濃厚でぷりっぷり。やっぱり若い子の……年下くんの精液は違うね♥」

 

 ぺろりと唇を舐め、天音は微笑む。

 

「それに、いっぱい我慢してくれて……正直、想像以上だったなぁ♥ これなら、らいちちゃんとの結婚も……」

 

 

「──いえ、ダメです!」

 

 

 鳥人は、声を震わせながら言った。

 

「え、鳥人くん?」

 

「お姉様のフェラチオ……正直自分、全然余裕がありませんでした。お姉様相手でこれでは……きっとお母様を相手にした時には、すぐに暴発(ぼうはつ)してしまいますっ!」

 

「……え、ええっと、それは……」

 

 天音が、気まずそうに視線を逸らす。

 

「そ、そんなことないんじゃないかなぁ。うん。きっと、お母さんにも通用すると思うけど……」

 

 フォローの言葉を紡いでくれる天音だったが、どうにも歯切れが悪かった。

 

(きっとお姉様も、内心では通用しないと考えてるんだ……)

 

 不甲斐(ふがい)なさに、鳥人はぎゅっと奥歯を噛み締めた。

 迷っている時間は、なかった。

 

「あの、お姉様っ!」

 

「はっ、はいっ!」

 

 勢い込んだ鳥人の声に、天音がびくっと反応する。

 

「もう少しだけ、練習をさせていただけませんかっ? 自分、らいちさんのこと、本気なんです。どうしても、お母様に認めていただきたいんですっ! だから、どうか……!」

 

「鳥人くん……」

 

 熱意が通じたのか、天音は頬を赤らめていた。

 

「えっと、じゃあ……おまんこの練習も、お姉さんとしてみる……?」

 

 

     ※

 

 

「ううっ、どうしよう。まさかこんなことになるだなんて……」

 

「すみませんお姉様。やはり、無理なお願いでしたでしょうか……?」

 

「ううん、そういう意味じゃなくてね……まあ、こうなっちゃったからには仕方がない、よね……」

 

 金曜日の夕方、鴻野家(こうのけ)のリビング。

 天音(あまね)が、ソファに背中を預け、腰を軽く浮かせる。

 フレアスカートの中に手を入れ、オレンジ色のショーツを脱ぐ。

 膝の裏に両手を入れて抱え上げると、鳥人(とりひと)に向けて股を開いた。

 

「おお……!」

 

「ど、どうかな、変じゃない?」

 

 顔を赤らめ、天音が言った。

 フレアスカートの白い裏地に彩られた、むっちりと肉づきのいい下半身。

 滑(なめ)らかな肌。濃い陰毛。ぷっくりと肉厚な大陰唇(だいいんしん)は既に充血しており、舟状に割れ開いた肉溝(にくみぞ)からはとろりと愛液が溢れ出していた。フェラチオだけで発情しているのだろう。むん、とかぐわしい肉薔薇(にくばら)の香りが漂う

 

「変じゃないです。素敵なおまんこだと思います!」

 

「よ、よかったぁ……」

 

 天音は、ほっと胸を撫で下ろしていた。妹であるらいちと、そっくり同じ仕草だった。

 

(なんだろう。年上ばかり相手にしているから気にしている、とか?)

 

 しかし、おまんこに変わった様子はなかった。

 天音が何を気にしているのか、鳥人にはまったくわからなかった。

 

「コンドームは、どうしますか?」鳥人は訊いた。「一応、自分に合ったサイズのコンドームは携帯していますが……」

 

「偉いね、鳥人くん。でも、ゴムはいらないよ」

 

 天音は微笑んで首を振った。

 

「お母さんを相手にする時も、生(ナマ)ですることになるからさ。本番と同じ条件じゃなきゃ、練習にならないでしょ?」

 

「そう……ですね」

 

「安心して。さっきも言ったけど、私のおまんこはお母さんの同じくらい経験豊富なサキュバスおまんこだから。私で我慢できれば、お母さん相手でもきっと通用するからね」

 

「はい……!」

 

 鳥人のペニスは、ガチガチに勃起したままだった。

 ソファに膝を突き、天音の割れ目に肉棒を押し当てる。

 ずりずりと、性器同士を馴染ませる。

 

 らいちと同じ、サキュバス族の女性とのセックス。

 そう理解していても、避妊具を装着せず、精子も残っているであろうペニスを女性器に擦りつける行為に、全身の毛穴が開くような昂(たかぶ)りを感じる。

 しかもその相手が、今日会ったばかりの彼女の姉なのだ。しかもこの後には、二人の母親とのセックスまで控えている。

 

(自分、今日死ぬのか……?)

 

 信じられないほどの幸運。

 できれば、この先も味わっていたい。

 そのためにも──

 

(らいちさんたちのお母様に認めてもらうために……天音お姉様のおまんこで、練習っ……!)

 

「鳥人くん、どうぞ♥」

 

「い、行きますっ……!」

 

 にゅるにゅるの膣口に、亀頭部を宛(あて)がう。

 たちまち、がぷがぷと貪欲(どんよく)に吸いつかれる。

 膣口の求めに従って、鳥人はずぶずぶと肉棒を沈めた。

 

「うっぐぅっ……!?」

 

「ああっ、若い子の……年下くんのオチンチン……♥」

 

(なんだこれ……挿入れただけなのに……気持ちよすぎるっ……!)

 

 この感覚には、覚えがあった。

 鴻野らいちとの、初めてのセックス。

 意志を宿しているかのように蠢(うごめ)く膣襞(ちつひだ)に出迎えられ、童貞だった鳥人は先っぽを挿入(い)れただけで射精してしまったのだ。

 性行為に特化したサキュバスおまんこは、挿入するだけで気持ちいい。

 そして、鴻野天音のおまんこは、らいちのおまんこよりも数段、挿入れただけで気持ちがよかった。

 

(これが、経験豊富なサキュバスおまんこつ……!)

 

「鳥人くん、大丈夫?」

 

「はい……お姉様、ありがとうございます……!」

 

「うん? 何が?」

 

「こんなに魅力的なおまんこ……お姉様が体験させてくれなかったら、お母様の時には、挿入しただけで射精してしまっていたかもしれませんっ……! 本当にありがとうございます……!」

 

「……そう、ありがとう」

 

 天音が、にこりと微笑む。

 

「でも私は……鳥人くんなら、お母さん相手でも暴発しなかったと思うけどな」

 

「お褒めいただきありがとうございます! でも、大事なのはこれからです……!」

 

「そうだね」

 

 天音も、頷く。

 

「鳥人くん、動いてみて? すぐにイッちゃダメだからね? じゃなきゃ、お母さんは認めてくれないよ」

 

「はい、うううっ……!」

 

 鳥人は、ゆっくりと抽送(ちゅうそう)を始めた。

 その瞬間──全身に快感のパルスが走り抜ける。

 

(ちょっと動いただけなのに……き、気持ちよすぎるぅぅぅっ……!)

 

 挿入しただけで気持ちいい、サキュバスおまんこ。

 当然、その中で男性器を動かせば──快感は、何倍にも何十倍にも膨れ上がる。

 

 鴻野らいちとの初セックスでも、そうだった。

 鳥人は暴発しながらさらなる快感を与えられ、二度三度と連続で射精。引き抜く動きだけでもあまりにも気持ちがよく、引き抜いた瞬間に潮吹きをしてしまったほどだった。

 あの時の、快感が大きすぎるが故の恐怖を、鳥人は明確に思い出していた。

 

(やっぱり、サキュバスおまんこってとんでもないっ……!)

 

 さらに、天音の場合は抱き心地も違った。

 ソファに膝を突いた鳥人の太ももに預けられた、天音のむっちりとした太もも。鼠蹊部(そけいぶ)に触れる大腿部(だいたいぶ)も、むっちりと柔らか。

 鴻野らいちの引き締まった肉体とは真逆の質感。新鮮な女体の刺激に、鳥人の脳髄は悦びの悲鳴を上げていた。

 

 さらにその質感の違いは、おまんこにも及んでいた。

 らいちの場合は、キツキツで締まりのいいアスリートおまんこ。

 姉である天音の場合は、ふんわり包み込むような慈愛(じあい)のおまんこだった。まるでペニス全体を甘やかされているかのよう。挿入時も、そして抽送時も、肉棒を全てを受け入れられている感覚があった。

 それはまさしく、「母性」とでも呼ぶべき深い受容だった。自分たちと二歳しか違わないとは、とても信じられなかった。

 

「おまんこで味わう、鳥人くんのオチンチン……逞(たくま)しいよぉ……♥」

 

 天音が、雌の声を上げる。

 さっきまでの落ち着いた女性の声とは、まるで違う。

 さらに、

 

「あっ、これ、すぐっ……♥」

 

 にゅじゅにゅじゅにゅじゅっ♥♥♥

 ふんわり柔らかだった天音の膣路(ちつじ)が、鋭く引き締まる。

 

「ぐあっ……お、お姉様っ……!?」

 

「ごめんねぇ、鳥人くん……♥♥」

 

 蕩(とろ)けた声で、天音が言った。

 

「挿入れられただけで、イッちゃったのぉ……♥♥♥」

 

 挿入しただけで、甘イキ。

 それくらいなら、鴻野らいちもやってのける。

 しかし、この激しい膣襞の蠢き。どうやら天音は、本気でイッているようだった。

 そして、一度イッたくらいでは、サキュバスの貪欲さは鎮(しず)まらない。

 

「ぐっ、ぐああああっ……!?」

 

 オーガズムを迎えたことで、柔らかさがさらに増したようだった。とろける媚肉(びにく)の感触。こちらの肉棒まで、とろかされる。

 さらに、

 

「あんっ♥ もっとイクッ♥♥ イッちゃうぅっ……♥♥♥」

 

 にゅじゅにゅじゅにゅじゅっ♥♥ にゅじゅにゅじゅにゅじゅっ♥♥♥

 

 立て続けに、追加のオーガズム。

 それも、本気イキ。

 鳥人は──我慢、しきれなかった。

 

「あっ……そんなっ……嘘だっ……嘘だっ……あっ、ああああっ……!?」

 

 どびゅどびゅっ、どびゅどびゅどびゅどびゅっ……♡♡♡

 

 鳥人は、射精していた。射精、してしまっていた。

 

「鳥人くん……!」

 

 気づかわしげな声を出す天音。

 しかしその膣内は──サキュバスの本能のままに、蠢く。

 ごぎゅごぎゅっ♥ ごぎゅごぎゅっ♥♥♥ と。

 射精に反応して、精液に反応して、ほぼ自動的に、搾り取る動きをしてくる。

 暴発射精を、本気射精にさせられる。こってりと、呑み尽くされる。

 

「ああっ……ああっ……あああああっ……!」

 

 どびゅぅっ……♡ どびゅどびゅぅっ……♡♡ どぶどぶどぶどびゅぅっ……♡♡♡

 

 あまりに激しい快楽に、鳥人の頭は真っ白になっていた。

 

「あっ……ああ……」

 

 しかし射精が終わったところで──現実を、認識する。

 

「暴発……してしまいました……」

 

「鳥人くん……」

 

 こちらを見る天音の、沈痛(ちんつう)そうな面持ち。

 今の自分も、同じような顔になっていると、わかる。

 

「お姉様相手にこれじゃ……こんなんじゃ、お母様に認めてもらうことなんてっ……!」

 

「──大丈夫だよ、鳥人くん」

 

 震える鳥人の身体が、温かな感触に包まれる。

 天音に、ぎゅっと抱き締められていた。

 

「えっ、お、お姉様……?」

 

「落ち着いて。冷静になって。これは、あくまで練習」

 

 天音が、言い聞かせるかのように囁く。

 

「あなたが暴発した相手は、お母さんじゃない。暴発したのは、お姉さんである私。だから、大丈夫」

 

「お姉様……」

 

「らいちちゃんとお母さんが帰ってくるまで、もうちょっとだけ頑張ろ?」

 

 鳥人の背中を撫でながら、天音が囁く。

 

「鳥人くんがお母さんに認められるように……私が、最後まで協力するから」

 

「お、お姉様……!」

 

 鳥人は、温かな抱擁(ほうよう)に身を委ねた。

 優しい励ましに、意気消沈(いきしょうちん)していた肉棒がぐっと上向く。

 

「ふふっ、元気出た?」天音が微笑む。「でも、さすがにもう、らいちちゃん辺りが帰ってきそうなんだよね……」

 

「あの、それでしたら……」鳥人が言った。「ちょっと試してみたいことがあるんですけど、よろしいでしょうか?」

 

 

     ※

 

 

「らいちさんが好きな、即尺(そくしゃく)即ハメプレイ──あれは、サキュバス族を相手にしたセックスとして見るなら、ある意味合理的だったんじゃないかと思ったんです」

 

「どういうこと?」

 

 鳥人(とりひと)と正常位で繋がったまま、天音(あまね)は首を傾げた。

 

「天音さんがしてくださったみたいに、じっくりと粘膜愛撫(ねんまくあいぶ)をされてしまうと……サキュバス族の体液の催淫作用(さいいんさよう)で、どうしても我慢が効かなくなってしまいます。だからこそ、素早い即尺と素早い即ハメで、体液が馴染むのを遅らせる。体液が馴染む前にセックスに入ることで、我慢できる時間が長くなる」

 

「なるほどね……。でも、じゃあその作戦はもう使えないんじゃない? 私が、鳥人くんのオチンチンをじっくり味わちゃったから……」

 

「いえ、作戦の方向性はそのまま使えるはずです。だからこそ、やってみましょう──自分とお姉様で、駅弁(えきべん)の体位を!」

 

 駅弁は、膣奧を集中攻撃することができる体位──むしろ、それしかできない体位だ。

 

「経験豊富なサキュバスなだけあって、お姉様のおまんこは挿入しただけで奥までトロトロの状態。小刻みなポルチオ責めで、短期決戦を仕掛けるんです……!」

 

 ところが天音は、駅弁をしたことがないらしかった。

 

「首に手をまわして、しっかりと密着して抱き着いてくださいね」

 

「あ、あの……私の身体、重くないかな、大丈夫?」

 

「任せてください、力にはちょっと自信があるんで」

 

 鳥人は、天音に密着して抱き着いてもらった。

 むっちりとした大腿部(だいたいぶ)を肘(ひじ)の内側で抱え、フレアスカートの中に両手を入れて柔らかな臀部(でんぶ)を鷲掴みにする。腰を痛めないように体勢を整え──

 

「天音さん行きますよ……3、2、1……はいっ!」

 

「あっ、わわっ……!?」

 

 鳥人はゆっくりと立ち上がった。

 

「わわっ……本当に……抱えられてるっ……高い……オチンチンが……ああっ……!」

 

 天音の自重で、肉棒が深々と埋まる。膣奧を押し上げ、ぷじゅぅっ、と結合部が水音を立てる。

 

「動きますよ……!」

 

 鳥人はまず、肩を上下させることで天音の身体を動かし、抽送(ちゅうそう)を行う。ずにゅ、ずにゅ、と短いストローク。

 

「あっ、あんっ、ああっ……!?♥」

 

 初めて経験する体位ということで、イニシアチブは鳥人の方にあった。

 それでも、相手は経験豊富なサキュバスおまんこ。

 

「──あっ♥♥ んあっ♥ はあぁっ……♥♥♥」

 

 たちまち、天音は快楽を引き出すようになった。

 

「うおっ、おおおっ……!」

 

 にゅじゅにゅじゅにゅじゅぅっ♥♥♥ と膣内が引き締まる。

 

「お姉様っ! 気持ちいいですかっ?」

 

「きっ、気持ちいいっ♥ こんなの、知らないっ……♥♥」

 

 天音が、膣奧を押し上げられるたびに声を弾ませる。

 

 

「こんなの……お父さんとも、やったことないぃっ……!♥♥♥」

 

 

「ええっ、お父さんっ!?」

 

「あっ……」

 

 天音の口走った言葉に、思わず鳥人は上下動(じょうげどう)を止めてしまっていた。

 

「えっと、その……」天音が、気まずそうに視線を逸らす。「サキュバスの家庭ではよくあること、みたいな……?」

 

(そ、そうだったのか……!?)

 

 天音の体液で興奮しきっている鳥人の脳は、すぐさま様々な妄想を巡らせた。

 お嬢様学校の制服姿で、まだ見ぬ父親に犯されている天音の姿。

 むしろ自分から父親を犯している、天音の姿。

 そして──それに加わっている、らいちの姿。

 

(もしかしてらいちさんも、お父様と……?)

 

 黒い嫉妬心が、鳥人の腹の底に宿る。

 そして同時に──一筋(ひとすじ)の希望の光が、閃(ひらめ)きとなって脳裏に訪れる。

 

「あ、あのっ、お姉様!」

 

「は、はいっ!?」

 

「さっき、お父様は細身だって、仰(おっしゃ)っておられましたよねっ?」

 

 ずんっ、ずんっ、と今度は自ら腰を振り立てながら、鳥人は訊いた。

 

「ということは、この駅弁体位はお母様も未体験ということに……お母様にも効く体位ということに、なるんじゃないでしょうかっ!?」

 

「効くっ、効いてりゅっ……!♥♥」膣奧を突かれ、天音は呂律(ろれつ)が怪しくなっていた。「すごくすごく……効くと思うぅっ……!♥♥♥」

 

(だったらこのまま、お姉様のことをイカせられれば……!)

 

 しかし、それは簡単な道のりではなかった。

 密着してくるおっぱいの感触。鷲掴みにしたお尻の感触。肘で抱えた大腿部の量感。そして、駅弁体位が効いているからこそ苛烈(かれつ)になる締めつけ。

 それら全てが、鳥人のことを容赦なく追い詰める。

 

(でも、もう、暴発はしないっ……!)

 

 鳥人は、歯を食いしばって抽送を続けた。

 

(お姉様がくれたこのチャンス……最大限に活かしてみせるっ!)

 

「ああっ、鳥人くんっ……んああっ……!♥♥」

 

 にゅじゅにゅじゅっ♥♥♥ にゅじゅにゅじゅにゅじゅっ♥♥♥

 

 先程と同様、天音が連続でオーガズムを迎える。それも恐らく、ポルチオイキ。激しい締めつけが、肉棒を襲う。

 

「んぐぐぐぐぐぐっ……!」

 

 だが、一度経験できていたことで、そして心の準備ができていたことで、辛うじて鳥人はその締めつけを凌ぐことができていた。

 動かすのが難しいほどに充満してくる膣襞を掻き分け、大量に溢れ出る蜜汁を撹拌(かくはん)し、下からの突き上げで膣奧を狙い撃つ。びじゅっ、ぷじゅっ、と結合部が淫らな音を立てる。

 

「鳥人くん、すぐイッちゃうっ……♥ 大きいの来ちゃうぅっ……!♥」

 

「身体を離さないようにっ、思いっ切り抱き着いていてくださいねっ……!」

 

「うんっ♥ うんっ……♥♥」

 

 天音が、素直に頬を寄せて密着してくる。らいち以上に量の多い淫水が、陰嚢に滴る。催淫作用によって、鳥人の陰嚢は精子でパンパンに張り詰めていた。

 

(出すっ、全部出すっ! 今度は暴発じゃなくて、自分の本気射精をっ……!)

 

 ずくっ、ずくっ、ずくっ、ずくっ!

 

 規則正しい抽送。天音の自重と突き上げの合力で、とろとろの膣奧と一つになる。

 

「鳥人くんイクっ……♥ イクイクイクイク~~~~ッッ……♥♥♥」

 

 にじゅにじゅっ♥♥ にじゅにじゅにじゅにじゅにじゅにじゅ~~~~っ♥♥♥

 

 黒い尻尾がぴんっと伸び、天音の内部が格別な締めつけを見せた。がくがくっ、と鳥人の腕の中で身体が跳ねる。

 

「お姉様っ、自分もっ、自分もおおおおおおおっ……‼」

 

 どぶどぷぶどぼびゅるるるっ♡♡♡ どぼびゅるるるっ♡♡ ぶびゅっぶびゅっ、ぼびゅるるるっ♡♡♡

 

 ぎゅうと尻肉を掴みながら、鳥人は射精した。

 

「あっ、美味しいっ……♥♥ 奥でっ、奥でどぴゅどぴゅしてるっ……♥♥♥」

 

 天音が耳元で、陶然(とうぜん)とした声を出す。ゾクゾクと全身に快美感(かいびかん)が走り、さらなる迸(ほとばし)りをお見舞いする。

 

 ぼびょっ♡♡♡ ぶびゅうっ♡♡♡ ぼびゅぼびゅぼびゅぼびゅびゅぅっ♡♡♡

 

(お姉様のガチイキサキュバスまんこ、気持ちいいっ……! おしっこみたいにビュービュー出るっ! 止まらないっ、止まらないぃっ……!)

 

 催淫作用のお蔭で、何十秒も続く濃厚射精。

 姿勢を崩さないように、お互いに固く固く抱き締め合って、余韻(よいん)の時間を過ごした。

 

「……らいちちゃんの彼氏と、同時イキしちゃったぁ……♥ 若い子の本気射精、すごぉい……♥♥」

 

 ぴくぴくと全身を震わせる天音を抱いたまま、鳥人はゆっくりとソファに腰を下ろした。対面座位の体勢だ。

 

「ふふっ、鳥人くん、お疲れ様……♥」

 

「お姉様……!」

 

 求められるままに、天音とベロチューをしてしまう。

 

「あ、キス、してしまいました……」

 

「ふふっ、いいんだよ♥ 鳥人くんは頑張ったんだから、もっといっぱいキスさせて?♥」

 

「……はい、ありがとうございました、お姉様!」天音のキスに応えながら、鳥人は言った。「やっぱりギリギリでしたけど……これなら、お母様にも認めていただけそうです!」

 

「……あの、そのことなんだけどね、鳥人くん。実は──」

 

 

「──お母さん?」

 

 

 二人して、振り向く。

 リビングの入り口に、学校から帰ってきたばかりらしい鴻野らいちが、驚いた顔をして立っていた。

 

「らいちさん、えっ、お母さんって……?」

 

「ちょっと、お母さん!」

 

 らいちは、明らかに天音に向かって話しかけていた。

 

 

「な(・)ん(・)で(・)制(・)服(・)を(・)着(・)た(・)ま(・)ま(・)、鳥(・)人(・)と(・)セ(・)ッ(・)ク(・)ス(・)し(・)て(・)る(・)の(・)!?」

 

 

「お母さんって……えっ、ええっ?」

 

「……ごめんなさい、鳥人くん」

 

 天音が言った。

 

 

「改めまして……鴻野らいちの母の、鴻野天音です♥」

 

 

「えっ、えええええええええええええええっ……!?」

 

 鳥人は、部屋をビリビリと震わせるほどの大声を出してしまっていた。

 

「ど、どどどっ、どういうことなんです?」

 

「本当にごめんなさい。ちょっとからかうだけのつもりだったんだけど……鳥人くんがあまりに素直だから、言い出す機会がなくって……」

 

「お母さんは変わり者だって、言ってたでしょ」らいちが、呆れ声で言った。「あたしのお母さんは……お(・)嬢(・)様(・)学(・)校(・)の(・)制(・)服(・)を(・)普(・)段(・)着(・)に(・)し(・)て(・)い(・)る(・)、変態なの!」

 

「変態だなんて、酷ぉい!」天音がぷくっと頬を膨らませる。「可愛い、似合ってるって、お父さんにも好評なんだから!」

 

「お父さん……ああっ!」

 

 鳥人は、理解する。

 さきほど天音が口走っていた「お父さん」とは、つまり、「夫」のことなのだ。

 

「そういうこと」天音も頷いていた。「だから安心してね。らいちちゃんがお父さんと近親相姦してたりすることは、ないから」

 

「お母さん……? マジで何の話をしてるの……?」

 

 視線を尖らせ、らいちが天音に詰め寄る。

 一方、鳥人は。

 

(全然、気づかなかった……)

 

 ただひたすらに、愕然としていた。

 天音は見た目も声も若々しく、女子校生だと言われても何の違和感もなかった。

 肌の質感も、らいちと遜色ない、滑らかで柔らかなものだった。

 そして……おまんこを見られた時に不安そうだったのは、年齢がバレるかどうか不安だったからだと、今更ながら気づく。

 だが、やはりまるで、違和感がなかった。

 対面座位で直(じか)に繋がっている、今も。

 

(ということは自分……お母様に精液を飲んでもらって、その上二回も生中出しをしちゃったってこと……!?)

 

 鳥人の認識が、現実に追いついた瞬間。

 

 ぐぐっと、天音の膣内で肉棒が膨れ上がる。

 

「あんっ♥」

 

「あっ、すみませんお姉様、じゃなくてお母様、これは、その……!」

 

 しどろもどろになる鳥人を、赤い顔で見つめ──

 

 

「──合格っ!」

 

 

 天音は、言った。

 

「へ?」

 

 鳥人は、ポカンとしてしまう。

 

「私のことを母親だと知ってなお勃起する、その性欲の強さ──」

 

 天音が、真剣な顔で見つめてくる。

 

「私のウソを見抜けない人の良さ。らいちちゃんのために頑張る純真さ。そして、サキュバス相手でも相手を気持ちよくしようとする向上心(こうじょうしん)。娘を預けるに足る男性だと、確信させていただきました。娘との結婚を──そしてお家エッチとお泊りも、認めましょう……!」

 

「え、やった、すごいじゃん、鳥人!」

 

 母親への怒りも忘れた様子で、らいちが喜ぶ。

 

「で、でも自分、暴発(ぼうはつ)もしちゃったのに……」

 

「さっきも言ったでしょ」天音が、悪戯っぽく微笑む。「あれはお母さんじゃなくて、お姉さんである私を相手にした暴発。だから、セーフです。頑張ったね、鳥人くん♥」

 

「お、お姉様……いえ、お母様……!」

 

「ふふっ、というわけでぇ……♥」

 

 天音が瞳を妖(あや)しく輝かせ、ぐっちょぐっちょと腰を前後させる。

 

「ぐあっ、お母様っ!?」

 

「私のことを母親だと理解した上でぇ……もう一回、セックスしてみない?♥」

 

「いやっ、ちょっ、もう始めちゃってますっ……!」

 

「ちょっとお母さん、しきたりはもう終わったんでしょ? 鳥人は、あたしのなんだからあっ!」

 

 

 こうして鳥人は、彼女の母親に認めてもらうことに成功した。

 このあと、たっぷりと母娘丼(おやこどん)サキュバスセックスをすることになったのだが……それはまた、別のお話である。

 


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