本作は下記URL「魔族に魔法を教えてもらおう!」のR18版になります。
(https://syosetu.org/novel/342879/)
グラナト城。いつもの朝。
朝日が射す寝室で、1人の少女が目を覚ました。
乳白色に近い黄色の髪。その側頭部に埋もれた二対のねじくれた角。彼女の名前は魔族リープ。かつてゼイゲンという男の肉体を食料として提供する見返りに、魔法の使い方を教えていた少女だ。
彼女の隣には、そのゼイゲンという男が穏やかな寝息を立てながら眠っている。彼は不老不死の人間。魔法を学ぶために魔族の少女リープを保護した人間だ。
リープは一度は目を覚ましたが、直ぐにまたベッドの中に潜り込んだ。グラナト城は大陸北部に位置している。朝は冷え、ベッドから出るのも難儀するだろう。
普段はメイドが暖炉の火を焚いている筈だったが、今日はサボりを決め込んでいるのだろう。部屋はひんやりとした空気で満ちていた。
リープはベッドに潜り込んだが、さりとてやることも無し。なのでヤることにした。ゼイゲンの股間部まで潜り込む。既にお互い全裸なので、そのまま陰茎をパクリと咥えこんだ。
それはまだ小さく、硬度も足りていない状態だった。舌は竿全体を這うように動かし、敢えて歯を立てて甘嚙みを行う。より刺激的に、膨張を急かすように。
くちゅくちゅちゅぱちゅぱと水音を立てて吸うように咥えていると、徐々に陰茎が大きく、硬くなってきた。でもこれでは物足りない。次は金玉に触れ、撫でるように揉んでみる。
「……何やってんだ?」
「いっはいえふはなっへ」
「何が何?」
目覚めたゼイゲンに陰茎から離され、彼の胸に抱かれる。毛布が捲れ、ひんやりとした空気が肌を刺すが、彼の肌に触れている間は気にならなかった。
「はぁ~、寒。ツォーフェの奴暖炉に火入れてないな?」
ぎゅっと、彼の体を強く抱きしめる。そしてこう言った。我ながら随分と低い声で。
「メイドの事はいいでしょ」
「そうだな。どうでもいいか」
そう言ってから、彼は
「んっ、…………あ……角、触っちゃ……」
ゼイゲンは角への甘い愛撫を続ける。
勃起した陰茎が膣口を擦り、そこからも刺激が生まれる。愛液が漏れ出し、無意識に腰を振る。無意識もそう長くは続かず。性器を擦り付ける動作に意思が混ざり始める。甘い声が口を突いて出た。
「あ…、んっん。あっ……!」
「そろそろだな」
彼の言葉と共に、陰茎が膣へと挿入される。溜まっていた愛液が陰茎を伝って溢れ出し、シーツに染みこんでいく。
ゼイゲンは体勢を変え、リープに覆いかぶさる。そして、もどかしい速さで腰を動かした。
「ねえ、もっと激しく……」
「駄目だ。もう少し楽しませろ」
意地悪だと思う。
もっと激しく動いてほしいのに、こういう時彼は私の願いを聞いてくれない。
のんびりとした抽送はむず痒く、どこかもどかしい。
今の私はどんな顔をしているだろうか。変な顔をしていないだろうか。
本当は顔を隠したかったのだけど、顔の前に持ってきた腕は、頭の上へと押し上げられてしまった。
「顔、見せろよ」
「や~め~て~」
――ああ、でも。これだけは分かる。
今の私は、とんでもない、にやけ面をしているのだろうな、と。
「よ、と」
「あっっっっ……!? いきなり……!」
突如として深く挿し込まれ、体中を走った快楽に大きく喘いでしまう。
彼の顔には、悪戯が成功した子供のような表情が浮かんでいた。
愛おしき彼に怒りの言葉を投げる。
「こらあ、急にやったら駄目でしょ」
「なんだ、激しいのが好みじゃなかったのか?」
「不意打ちはダメ、禁止」
彼の首を掴み、力の限り握り込む。常人なら千切れるほどの力を込めても、彼の首は微動だにしない。「ぐえー」などと叫ぶ余裕すらあるようだ。
「じゃあ動くぞ」
「う、……うん、分かった。でもちょっと待って」
しかし、いざ宣言されると。今更ながら緊張してしまう。すぅーはぁー、と。深呼吸でもしてみる。もっとも、そんな行為ではこの鼓動は収まらないのだけれど。
「あ…………!!!」
そして宣言通り、激しい抽送が行われた。
膣肉を削るように引き抜かれ、引き抜かれるギリギリで再度深く挿し込まれる。水音がぴしゃりと跳ねるように鳴り、ベッドのスプリングが大きく軋んだ。
「ああ!っ…っっ!ああぁっっっ!あっっ!」
断続的な、悲鳴のような喘ぎ声が自然と喉から飛び出した。
ピリピリとした刺激はビリビリと大きな電流へと変化する。子宮に籠った熱がどんどん肥大化していく。手足は痺れるようで、感覚が失せ、膣へと集中していく。
「あ…ぁあぁっ、!ん…ん……、……………んっ…あっあっっあ!!!!! ダメ! きちゃうきちゃうきちゃう!!!!!」
「…………っ!」
一際大きな快感。視界が明滅し、体が意思に反し、びくびくと震えた。呼吸すら止め、快楽の渦が収まるのをただただ待つ。次いで、体の奥に暖かい物が流し込まれたのをようやく知覚した。
「はあ、はあ、はあ…………」
絶頂の余韻の中、彼を見上げる。
彼も満足できたことは、膣に感じる精液から分かるが、やはり顔を見て判断したかった。
燃えるような赤い髪、重力に僅かに逆らうような癖毛がなんとも愛らしい。
透き通った青い瞳はどんな事でも見通してしまうかのよう。今は目じりを下げ、私に笑いかけてくれている。
鼻は高く、形も良い。まるで彫刻のような完璧さで、教科書に載せるなら満点のお手本になるだろう。
口は口角が上がり、やはり私に笑いかけてくれている。その微笑が、端正すぎる彼の顔にどこか親しみやすさを与えているのだ。
――やっぱり、いつ見ても、非の打ち所がない顔だな、と、思うのでした。
「さて――」
離れようとする彼の首に手を回す。
「まだ、いいでしょ? ね?」
「……仕方ねえな」
まだ朝は始まったばかりなのだから、一回だけで満足するなんて、そんなのは無しだ。
一度起こした体を、もう一度ベッドに投げ出した。
*
「出来るメイドツォーフェがタイミングを見切って登場ですよっと」
「流石扉の前でスタンバってただけはあるな」
「……気づいてたんなら、もうちっと早く切り上げて欲しかったっすね」
一区切りついた時、扉を開けてメイドが姿を現した。
彼女は料理やら何やらを置いたワゴンをガラガラと押して部屋に入れる。
「昼食でーす。気が利くメイドはお湯も持ってきました」
「でかした」
ベッドから立ち上がりお湯を取りに行くと、ツォーフェは露骨に目を逸らした。
ふと自分の格好に目を向ける。当然というか全裸だった。
「まあ別にいいか」
「良くねーです。うちが死ぬので隠してもらっていいすか?」
と、ツォーフェはリープを見ながら言った。
リープは微笑を浮かべているが、もしツォーフェが良からぬ事を考えれば、胸の内は正反対になる事だろう。
リープは嫉妬深い。
2人で過ごしていた時には気づかなかった彼女の性格だった。
ワゴンの料理をテーブルに移し終え、2人で食事を取り始める。
豚肉のソテーをナイフで切り分けながら、何気なく呟いた。
「仕事全部サボっちまったよ」
「私も」
ケタケタと笑いながらリープが答えた。
この時、珍しく部屋で食事を取っていた。2人での食事はともかく、部屋で、というのはあまり無かったりする。
「俺はともかく、そっちはうるさいのがいるんじゃないか? 大丈夫かよ」
「う~ん。グルッペが何か言うかもね。でも別にいいよ」
相変わらずヘラヘラと笑い、フォークを遊ばせている。
自分から別の女について話題に出すのは良いらしい。でもこれに乗るのは駄目だったりする。判定は厳しい。
「最近面倒なんだよな。ヴァイゼにも定期的に行かなきゃいけないし」
流石に、解放されたマハトを放置という訳にもいかない。監察という名の観光をしなければならないのだが、意外とこれが面倒だったりする。だいたい観光なんて、短期間に何度もするものではないのだ。
監察について――というより離れる事について、リープはずっと反対していたので、やはりムスッとした顔で言った。
「じゃあやめようよ。私も剣の里? とかいう場所に行くの面倒だもん」
彼女にはゼイゲンがヴァイゼに向かっている間、雪里に行ってもらっている。魔族をそこで再教育しているからだ。何故彼らが来てしまったのかは不明だが、無下にすることも出来ないので、そういう事になった。こちらも定期的に見に行く必要がある。リープの担当だ。
「そういう訳にもいかないだろ。アイツらの面倒見ないとだし」
「ぶぅ~」
不満たらたらだが、リープは真面目なとこあるので大丈夫だろう。
「そうだ。明日もヴァイゼ行かなきゃなんだ」
「え~」
リープは頬を膨らませて、フォークで皿の端をちょんちょんと叩いている。
彼女の口調は軽いが、決して軽く見るべきではないと、ゼイゲンの直感が告げていた。
「その代わり、今日はずっと一緒だ。明後日も、埋め合わせはするさ」
「ほんと? やったね」
リープは席を立つと、ゼイゲンの膝の上に座り直した。
そして頭をゼイゲンの胸に擦りあわせる。
「えへへ~」
「なんだ? 甘えん坊め」
そんな姿を見て、ツォーフェは思った。
(はぁ~。推しが尊い)
彼女は推しの幸せな姿を喜べる人間だったのだ。
そしてそっと扉に手をかけ、振り返った。
(いや、ほんとマジで。うちもドラート君で遊んでこよっと)
ぴしゃりと扉が閉まる。
部屋にはリープの甘える声と、ゼイゲンの困ったような笑い声だけが残った。
*
その後も2人は共に過ごし、今は入浴中だった。
「ん……ちゅ、……んあ」
座るゼイゲンに跨るようにリープは抱きつく。舌を絡めてキスをし、体全体を揺するように抽送を行っていた。湯に波が起き、パシャリとタイル張りの床を濡らす。
「ん……あ……は…………」
湯気と運動により上気したリープの額から、一筋の汗が流れる。ゼイゲンは舐め取り、そのまま額へとキスをした。
「ん……もう、舐めないでよぉ」
嫌がる姿も愛おしい。
「悪いな。可愛いのが悪い」
「何それ」
クスリと彼女は笑った。
ゼイゲンはリープの頬に手を添え、指先でそっと撫でる。火照った肌が心地よい温もりを帯びている。ゼイゲンはつい、と。その指を頬から耳へ。次いで角へと滑らせた。
「ん~ん~、ん~~……!」
唸り暴れ出そうとするリープの体を腕の中で閉じ込める。そして彼女の体を持ち上げるように上下させ、抽送を再開する。
「また! いきなり! ん…っん…っ、あっ、ああっっっ…」
強引な抽送により、湯舟全体が大きく揺れる。波が反響し、肢体にぶつかり泡立った。
膣内は湯温よりもほど温かく、うねる膣肉が陰茎を上下左右に舐め回るように刺激した。
「もっと! あぁっ……! もっと、ギュっとして! ん………っっ………!」
リープがしがみつく様にゼイゲンの体に抱きつく。柔らかな胸がゼイゲンの胸で潰れ、僅かに硬い二つの乳首が胸の間で擦れていた。
「あ…ぁっっあ、……………ああっ! あ…あぁ! あっあっん!」
浴室にリープの声が反響する。
反響音は次第に大きくなる。膣内の動きも活発で、精液を吸い取るように、奥へ奥へと陰茎を吸いあげていく。絶頂が近いのだ。
ゼイゲンは一度大きくリープの体を持ち上げ、奥深くまで突き刺した。
「あぁっ…! あっあ…ぁ! イク! 一緒に、一緒にイこ、う! あ…あぁ…、……あっぁぁぁぁ!!!!!」
「っ……!」
膣内が締まり、ぞわぞわと絡みつくようにも陰茎を刺激する。まるで複数人から奉仕されているような、ところにより弱く、またあるところでは強い複雑な脈動。絶頂と共に訪れたその感覚に、ゼイゲンもたまらず射精した。
「はあ、はあ、はあ…………」
「…………ふぅ」
絶頂の余韻の中、蕩けた彼女の顔を見る。
伏し目がちな瞼から覗く睫毛は長く豊か。一本一本がまるで意図されたかのように美しく揃い、彼女の魔性とも言える美しさを際立たせていた。
しかし上気し火照った頬、湯気と余熱に染まった肌はどこか無防備だ。薄く口を開けて微笑む彼女は、童女のように純粋かつ無垢で、魔性さとは裏腹に可愛らしさを引き立てている。
――やっぱり、いつ見ても、非の打ち所がない顔だな、と、思うのだ。
その後、2人は寝室へと向かい、もう一度愛し合った後、眠りにつく。
こうして、2人の一日は、静かに幕を閉じるのだ。
これは何気ない日常の一ページ。長く長く続く日常の一幕。
――――2人の愛多き未来に、末永き祝福がありますように。
実用性はありましたか?
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あった
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前半はあった
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後半はあった
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ない