侯爵令嬢物語【完結】〜羞恥と快楽の果てに令嬢と女騎士の姉妹が選んだ甘美な隷従 作:ドン・ドナシアン
5Pに挑戦──。
寝台には、五人の裸の男女がいる。
ルシアン以外は全員女性だ。
拘束されているのは、ジャンヌだけであり、彼女は四肢を大きく拡げた状態で寝台の四隅に伸ばすように仰向けに拘束されていて、ほとんど身体を動かすことはできない。
残りの三人の女には拘束はない。ソニアだけは腰の下着のみ残っているが、ジャンヌにせよ、セリーヌにせよ、クロエにせよ、一糸まとわぬ全裸である。もちろん、ルシアンもだ。
そして、ソニア、セリーヌには白銀のチョーカー。
熱の質が、明らかに違っていた。
寝台を覆うその空気は、粘り気を帯びていて、指先よりも舌のほうがよく感じ取れるほどだ。
なによりも、裸の女四人が醸し出す女の香りが強く寝台を支配していた。
ルシアンはジャンヌの頭の近くに座り、仰向けに拘束された彼女の髪を撫でながら、裸の女たちが集まった目の前の情景を眺めている。
「ル、ルシアン。この状況は……受け入れるが、私だけ拘束というのは、恥ずかしい……。せめて、拘束を解いてくれ」
羞恥に満ちた瞳が、こちらを見上げていた。
ルシアンは、寝台の頭側の物入れから乾いた絵筆を二本取る。一本をソニアに渡してから、ジャンヌの左側から、乳房の裾に触れさせ、すっと乳首まで撫であげてやる。
「ひううっ、や、やめて……っ」
ジャンヌが思い切り身体を反対方向にねじ上げた。だが、四肢はしっかりと固定されている。動けるのは、せいぜい腰を浮かす程度だ。
その先には、筆を手にしたソニアが待ち構えている。ルシアンと同じように、筆先が乳首に届く。
「くふうっ、い、いやだあ」
ジャンヌが今度はルシアン側へ身体を曲げる。乳首に筆を這わせた。
「はうっ」
跳ねて反対側──しかしそこにも筆。ルシアンは、ただ待っているだけ。
「はんっ、ああっ」
またしても反射的に、逃げるように動く。
「どうした、逃げないのか。逃げないと、いつまでも筆でくすぐられるぞ」
ルシアンは筆で乳首を前後左右に掃きながら笑う。
「そうそう、もっと逃げなさいよ、ジャンヌ。それとも、もっとされたいのかしら?」
ソニアの声も弾んでいた。
「お、お前たち……卑怯だぞ……。ああっ、あああっ」
身体を右に左にと跳ねさせていたジャンヌが、ついにどちらにも逃げられず、全身を弓なりに反らせた。
筆をどけ、すでにかなりの汗にまみれている乳首を口で待ち受けて含む。舌で荒々しく弾き回す。
ソニアも反対側から舌を這わせる。
「ひああああっ」
ルシアンから吸われ、ソニアから舐められて、同時に乳首を責められるジャンヌが大きく突っ張った。
そして、身体をがくがくと痙攣させて、浮きあがらせている股間から潮を吹かせた。
達したのだ。
ルシアンは舌を引き、塩味の余韻を口内に残したまま、微笑を浮かべた。
「相変わらず、実に愉しい玩具だ。だけど、乳首だけで、そんなに達してたら身体がもたないぞ」
顎を指で持ち上げると、肩で息をするジャンヌが睨んでくる。
「……う、うるさい──。お前たちが、勝手に、こう……っ、触るから……」
強がった声──。
あの隠れ処で何度も抱いたが、その鋭敏な身体はまるで調律された楽器のようだった。肉体が刺激を快楽に変えるその様子を思い返すと、自然と喉が鳴る。
ソニアが筆を持ち直し、無防備な股間に滑らせた。ソニアのジャンヌの内腿をなぞる動きに、全く躊躇いはない。
「ひああっ、お、お前もだ──。そこは……だめええっ」
ジャンヌが腰を必死に持ち上げて逃れようとする。
だが、筆先は容赦なく迫る。
「悪いわね、ジャンヌ。隠れ処では見るだけだったから、ずっと……こうしてみたかったんだ。親友を苛めるのをね」
「くそっ……ソニアも……ルシアンの性奴隷じゃないか……同じだろう……あああっ」
筆が這い、嬌声が跳ねる。
それを眺めながら、ルシアンの唇が自然と歪む。
どこをどう責めても跳ね返る──そんな身体を持つ女騎士は、実に面白い。
「同じ性奴隷だから、なに? 責め合わないとでも? 馬鹿ねえ……。こんなのは、よくあるのよ」
「だ、だったら、私にもさせろおっ、ああああっ」
筆責めだけで絶頂に近づく身体。
普通は筆責めだけでは、達するまでにはいかないが、いまのジャンヌは別だ。ソニアに局部を繰り返し筆でくすぐられ、またもや絶頂の兆しを示し始める。
だが、ソニアは、責める者──フェルネスとしても、熟達している。
ぎりぎりのところで、すっと刺激を引いてしまう。
「くはあっ」
ジャンヌが脱力する。
しかし、ソニアは休ませない。
すぐに、筆責めを再開している。
「うはああっ、もう、やめええっ」
ジャンヌが絶叫して悲鳴をあげた。
ルシアンは、必死に歯を喰いしばってソニアの筆の翻弄に耐えているジャンヌの髪を撫でながら、視線を自然と下方へと流す。
寝台の下方──そこでも別の熱が芽吹いていた。
ジャンヌの足もとでは、クロエとセリーヌが絡み合っている。
目に飛び込んできたのは、クロエが下になり、セリーヌがその上にまたがる光景だった。
「クロエ……もう、我慢しなくていいでしょう……。今日は、わたしが、したいの……」
濡れた吐息混じりの声が聞こえた。
セリーヌが喉元に顔を伏せ、舌でクロエの乳房をなぞる。
「……あ……っ、お、お嬢様……、ああ、それ……。それは、だめです……っ」
肩が震え、腰が揺れている。
「ふふ……気持ちいい? クロエ……もっと舐めてあげるね……」
唇が乳首をつまみ、クロエの声がこぼれた。
──下では、主従の再逆転劇。
──上では、女騎士を嬲る愉しみ。
嬌声が重なった。
「くあっ、そんな、急にっ……ソニア、まっ、またっ」
「クロエ……もっと、もっとしてあげる……っ、わたしが……っ」
「あああっ、お嬢様ああ──」
寝台の上に、女たちの声が咲き乱れる。
その中心で、ルシアンの胸に、静かな愉悦が満ちていた。
この四人が、自分の掌のなかにある。
その実感は、なによりも甘かった。
「ああっ、ソニアああ──。だめええっ」
横でひと際大きなジャンヌの悲鳴が響いた。
全身を真っ赤にした汗びっしょりのジャンヌが、腰を天井に限界まであげて、全身を痙攣させている。
「ふふ、まだまだよ」
でも、さすがにソニアは残酷だ。またしても、九合目付近で筆を引きあげている。
ソニアの筆が止まり、代わりにジャンヌの太腿が震えるのが見えた。
「ああ、ソニア──」
ジャンヌが脱力して身体を寝台に落としながら、悲鳴をあげた。
「……くっ、お、お嬢様、だめええっ……」
今度はまた、足元側から大きな嬌声だ。
ルシアンは、再び足もとに視線を向ける。セリーヌの顔がソニアの股間に沈んでいる。
唇が……舌が……いやらしく、栗色の陰毛に覆われている股間に奉仕をしていた。
「お嬢様、そこは、ああっ、もうっ……」
肩で息をするクロエが、声を漏らす。
だが、セリーヌは止めない。
必死に、熱心に、舌でソニアを責め続ける。
「っ、あ、ああああっ──っ」
ついに、クロエが全身を震わせた。
背を反らし、絶頂の波がその身体を貫いていた。
クロエが脱力し、セリーヌが満足そうに、クロエの股間から顔をあげる。
「セリーヌ、来い」
ルシアンは微笑を浮かべ、ジャンヌの足もと側に移動してあぐらで座り直す。
そして、セリーヌの腕をつかむと、そのまま彼女を自分の腿の上に引き寄せる。
「あっ、はい」
セリーヌをルシアンの腰の上に向かい合って跨がらせる。
すでに昂ぶっているルシアン自身を、彼女の中へと導いた。
「あっ、あんっ、あああっ」
クロエを絶頂に導き興奮していたのか、セリーヌの股間は十分過ぎるくらいに潤っていた。
あぐら座りのルシアンの怒張がセリーヌの股間を完全に貫く。
ジャンヌの足元で、セリーヌを対面座位で抱いたかたちだ。
すぐに、セリーヌの腰を抱えるように持ち、乱暴に上下させる。
「あっ、ああっ、ル、ルシアン様──。あああっ、ああっ」
セリーヌがぴたりと密着し、両脚でルシアンの腰を締め、両手で背中にしがみついてくる。
「いいか、セリーヌ。姉妹で同時に果てるんだ。ソニア、あの女騎士も一緒に仕上げてやれ」
「ふふ、承知よ」
ルシアンの声に、ソニアが頷き、筆を捨ててジャンヌの股間に口を落とす。
ジャンヌがびくりと跳ねる。
「や、やめっ、舌なんて……あっ、あああっ」
ルシアンはセリーヌの腰を両手で支え、深く、何度も突き上げた。
セリーヌは抱きつき、肩を震わせ、必死に堪えている。
「頑張れ、セリーヌ……。いまだけは、おまえの意思で絶頂を選べ」
「あっ、は、はいっ、ああっ、あああっ──」
セリーヌの顔が、必死に何度も大きく頷く。すでに汗びっしょりだ。
だが、セリーヌは喉奥で喘ぎながらも、じっと耐えている。
ルシアンは、ソニアとジャンヌに眼を向けた。
「ああっ、くうっ、いくっ、いきそうだ──」
ソニアの舌が、絶妙な間隔でジャンヌの秘部を掬っている。
ジャンヌの声が、苦悶と快楽の狭間で上がる。
ルシアンは、密着しているセリーヌの腰を揺らす速度をさらに激しくする。
「ひいいっ、だめええっ」
「セリーヌ、ジャンヌに合わせて達するんだ。命令だ──」
ルシアンはセリーヌの耳元で囁いた。
律動は激しいままだ。
ルシアンは、セリーヌの感じる場所を怒張の先で繰り返し抉り続けている。
「は、はいいっ──、で、でも、くっ、ううっ、もうっ、だめ……っ、だめええっ」
セリーヌがルシアンに抱きつく力が強くなり、腰の動きも激しくなった。
「──ほら、ジャンヌ、妹があんた待ちよ。いきなさい──」
ソニアが一度ジャンヌの股間から顔をあげ、すぐに舌責めに戻る。
「ほら、セリーヌ、ジャンヌに声を掛けてみろ」
ルシアンは腰の上のセリーヌを律動させながら言った。
「ああ、お、お姉さま──い、一緒に──。あああっ」
「くううう、セリーヌ──」
「んんっ……んあああっ」
そして、セリーヌが全身を震わせ、ついに、ルシアンの上で果てた。
同時に──。
「ひああああっ、くううううっ」
ジャンヌも絶叫を上げ、ソニアの舌に導かれて、絶頂へと攫われた。
四肢を引かれたまま、全身を跳ね上げる。
その姿を見届けてから、ルシアンはようやくセリーヌの腰をとめて、抱き締める。
もっとも、いまだに男根はセリーヌの中に入ったままだ。ルシアン自身は今回は射精を自重したこともあり、十分な硬さと勃起を保っている。
また、セリーヌは、ルシアンの背にしがみついたまま、いまだ絶頂の余韻で震えている。
「ところで、セリーヌ……」
セリーヌを対面座位のまま抱きしめたまま、ルシアンは言った。
「あっ、はい……」
「そういえば、今日、正式にお前との再婚約が成立した」
セリーヌがぴくりと身体を震わせる。
「え……婚約……?」
「侯爵家は、もうお前の兄のアントールが継いでいる。父親のアルマンは国外に追放した。必要な金は渡した。贅沢に暮らせる程度にはな」
ルシアンは淡々と続けた。
「えっ……どういう……」
「ジャンヌを売り飛ばすことに同意した男にしては、過分な扱いだがな。仮にもお前たちの親だから、妥協した」
ルシアンは、セリーヌの困惑の言葉を遮り、さらに続けた。
セリーヌが言葉を失っている。
「……手続きはすべて、兄のアントールのもとで進めた。お前とベルモント家のルネの婚約は、正式な手続きが終わっていなかったらしくてな。好都合だった」
セリーヌが目を見開いたまま、小さく呟く。
「わ、わたし……を婚約者に……? ルシアン様のですか?」
「なにを驚いている。もともとそうだったろう……。お前は俺の性奴隷であるが、僕の婚約者であり、いずれ正妻にする。以前、クロエを助ける代償として、お前は俺の一生の性奴隷になると誓ったとき、僕は法的拘束力を持たせると言ったが──婚姻が一番、手っ取り早い手段だった」
「こ、婚姻……」
「言っておくが、婚約とか婚姻とか言っても、形式だけのことだ。お前の立場に代わりはないぞ」
「……っ」
セリーヌが返す言葉を探して黙り込んだ。
すると、ソニアが横から笑い声をあげた。
「ふふ。それで今日、やけに機嫌が良かったのね」
「いつもと同じだよ」
ルシアンが短く返すと、寝台に張り付けられたままのジャンヌが反応する。
果てたばかりの身体を荒い呼吸で揺らしながら、ジャンヌはゆっくりと首だけをあげて、ルシアンを見上げた。
「はあ、はあ……。セリーヌ……それでも、いつでも……お前が見限るなら、私は味方だ。いやになれば、いつでも、こいつを捨てろ」
ルシアンが目を細めてジャンヌを見る。
「セリーヌは性奴隷になると契約したんだ。見限るなんて許されるか」
「関係ない──」
ジャンヌが一蹴した。
「……まあいい……。そういうわけだ。しばらくは婚約者として扱うが、一年か二年のうちに、婚姻の手続きをする。セリーヌに拒否の自由はない。これは命令だ」
セリーヌは黙り込み、瞳を伏せた。
形式だけだと、わかっている。
自分は性奴隷に過ぎず、正妻という言葉すら、道具に過ぎない。
けれど──。
ほんの少しだけ、心が揺れた。
嬉しい……かもしれない。
ルシアンに必要とされているという事実が、胸の奥に小さく灯をともしている。
「……はい……」
「クロエについては、愛妾とする。これも正式な契約だ」
ルシアンは静かに言い切った。
寝台の隅で身体を起こしていたクロエに、ルシアンは視線を向けた。
「以前に、クロエの貞操は奪わないと約束したが──愛妾契約となれば、男女の仲になるということだ。いやなら抱かない。だが、僕を受け入れるなら、ここでお前も僕の女になる。どうだ?」
クロエは黙したまま、そっとセリーヌの方を見た。
「……そうすれば、お嬢様と一生離れないで済むよう、約束してくれますか?」
「約束しよう」
「……わかりました……。ルシアン様のお望みのままに……」
クロエは頭を垂れたまま、ゆっくりとルシアンに歩み寄った。
ルシアンは、対面座位の体位で密着したままだったセリーヌを横におろす。
そして、手を拡げて、クロエを迎え入れる体勢をとった。
「……わたしから、触れてもいいですか?」
「ああ」
ルシアンは頷いた。
クロエの指がかすかに震えながらも、あぐらに座ったまのまルシアンの胸をなぞる──。
ルシアンはクロエを引き寄せ、抱き締めた。
「はああ……」
クロエが大きく息を吐いた。
ルシアンは、全裸のクロエをあぐらの上に横座りさせて抱き締め直す。
クロエは震えていた。肌を通じて、彼女の緊張と恐怖の感情が伝わる。
しばらく落ち着くのを待つつもりで、裸で座って抱きしめたままでいることにした。
そのあいだに、ソニアとジャンヌに視線を向け、指輪に軽く触れた。
魔道の流れが生じ、ジャンヌの四肢を拘束していた枷が音もなく外れる。
「ところで、ソニア──今度は、お前の番だ。ジャンヌと立場を交代しろ」
「え、ええっ?」
そのルシアンの言葉に、ソニアが目を見開いた。
「やっとか。よし、なにをしてもいいんだな? たっぷりと仕返しさせてもらうぞ」
一方で、枷が外れて四肢の自由を得たジャンヌが身体を跳ねるように起こす。
「そんなあ、ルシアン──」
ソニアは悲鳴のような声をあげた。
「今夜の最後は、全員でソニアを総責めだ。それまでは、ジャンヌがソニアを虐めてやれ」
「……わかった──。話がわかるな、ルシアン──。さあ、横になれ、ソニア。きっちりと仕返ししてやるからな。覚悟しろ──」
ジャンヌはすぐさま自由になった手足を使い、逆にソニアを寝台へと押し倒す。
ソニアは一瞬たじろぐが、抵抗はしない。無言のまま拘束具に四肢を差し出す。
ジャンヌは嬉々として、ソニアの手首と足首に手早く枷をかけていく。
「さあ、もう逃げられないな。こんなものは外してもらう」
ソニアは、まだ腰の下着だけは身につけていた。
腰の横で紐で結ぶかたちの“ペニティ”という下着であり、紐を解くと簡単に脱がせることができる。
ジャンヌは、それをもぎとるように、ソニアから取り去っている。
「ジャ、ジャンヌ、最初に言っておくけど、あたしって、感じにくいのよね」
「ああ、ならいい。仕返しの時間がたっぷりとあるということだな。さあて──じっくりと、ねっとりと、やらせてもらう」
枷が完全に嵌まると、ジャンヌはすでに筆を手にしていた。
「くっ」
筆の先がソニアの内腿をなぞり、やがて股間へと這い寄る。鎖が揺れ、ソニアの吐息が低く漏れたのがわかった。
ルシアンは、クロエに意識を戻した。
クロエの裸身を抱きしめたまま、静かに横たえてやる。
緊張でまだこわばっているクロエの身体に、ルシアンはセリーヌを向かわせた。
ルシアンは、横たわって、大きく脚を開かせたクロエの脚のあいだに座っている。
「セリーヌ。身体をほぐしてやれ」
「はい──」
セリーヌはクロエの頭側から胸元に顔を寄せ、優しく舌を転がし始める。
クロエの呼吸が浅くなり、次第に肩の力が抜けていく。
「ん……あ……っ」
セリーヌの舌は、乳房をなぞり、乳首に届くと、そのまま唇で包み込んだ。
そっと吸い、柔らかく舌を絡める。
「ふ……っ、お、お嬢様……」
クロエの声が震える。
普段は冷徹な彼女が、いまは普通の少女のように小さく身を震わせている。
「もっと……気持ちよくなってね……クロエ……」
セリーヌが囁き、指先でゆっくりと腹部をなぞる。
その指はやがて、太腿へ、そして脚のつけ根へと滑っていく。
「ひ……っ、あ、ああっ」
声が、漏れる。
クロエの身体が、かすかにのけぞった。
セリーヌの指が花弁を開くように、慎重に撫で回しているのが、ルシアンにも見て取れた。
硬さを残していた肉体が、少しずつ、熱を孕んでやわらかくなる。
セリーヌは腰を落とし、クロエの腹に口づけを与えた。
肌に触れた唇が、熱を移すようにじっくりと這い、脇腹から鼠径部へと吸い寄せられていく。
クロエの顔側から跨り、仰向けのクロエの上から反対向きに載るような体勢だ。
「お、お嬢様……でも……もっと……」
クロエの指先がセリーヌの内腿に触れる。セリーヌは、クロエの顔の上に股間を跨らせているのだ。逃れようとしているのではなく、もっと深く求めているように見える。
「あんっ、クロエ……。いくらでも触れて……。わたしはクロエのスエラだから……」
セリーヌは太腿の間に頭を埋め、クロエの股間に舌を滑り込ませた。
先ほどまでの柔らかな動きとは違い、今度は律動をもって舌を蠢かせる。
「んっ……あっ……あ、あっ……」
甘い吐息が、耐えるように漏れる。
セリーヌの舌が律動を刻むたび、クロエの腰がわずかに揺れ、身体が熱に揺らされていく。
それでも、セリーヌは止めなかった。
敏感な部位を外さず、舌先を時に細かく震わせ、時にゆっくりと舐めあげる。
「や……だめ……そ、そんなふうに……っ」
クロエが全身を仰け反らせた。
だが、セリーヌはその動きを逃さず、舌の圧と角度を変えてゆく。
嬌声とともに、クロエの脚がわずかに跳ねる。
セリーヌは、そのたびに吸い上げ、吸うと見せては逃し、誘うように舌を引いた。
「んっ……ま、また……そこ、されると……あっ……だ、だめっ……」
クロエの声は、苦悶と快感の狭間を彷徨っていた。
絶頂の波が幾度も押し寄せては、寸前で引いていく。
セリーヌは今度はゆっくりと舌先を円を描くように回し、強弱を織り交ぜながら、先ほどとはまったく異なるリズムで攻め立てた。
クロエの身体が細かく震え、肩で息をする。
「お、お嬢様……もう……む、無理……っ……」
掠れた声が、喘ぎのあいだに紛れた。
その瞬間、セリーヌは再び、強く吸い寄せている。
「ひゃああっ……。」
クロエの腰が浮き、全身が痙攣のように跳ねた。
だが、セリーヌは、もう一段深く、その奥へと舌を潜らせた。
クロエの秘裂を舐めあげ、震える芯をそっと寄せる──。
「っああああっ──」
悶えとともに、クロエの全身が大きく跳ね上がった。
その瞬間、ルシアンはゆっくりと腰を進めた。
クロエの上のセリーヌを脇に移動させて、クロエの両腿を抱える。
怒張を湿った熱に導かれるようにして、クロエの中へと一気に貫かせた。
「んんっ、んぐうっ」
クロエが全身を突っ張らせて、苦悶の声をあげた。
だが、すでに処女膜は破り、怒張の先端はクロエの膣深くに到達している。
ルシアンは、そばで心配そうにクロエを見守っているセリーヌに目で合図とした。
セリーヌが今度は横側からそっと顔をクロエの胸に落とす。
クロエの胸元に口づけを落としてさら、両手で乳房を包み、指先で愛撫を始めた。口にクロエの乳首を含んで……。
「クロエ……気持ちいい……? もっと、感じて……」
「あっ、お、お嬢様──」
クロエの吐息が再び濃くなり、喘ぎが胸の奥から漏れ出す。
全身をくねらせながら、クロエはセリーヌの手と舌に身を任せていた。
ルシアンはしばらくのあいだ、クロエの中に怒張を貫かせたまま、クロエの身体が柔らかくほぐれるのを待つ。セリーヌによるクロエへの愛撫は続いている。
クロエの息遣いは乱れ、身体の悶えが大きくなる。クロエの中でルシアンの怒張が潤いに包まれていく。
そのとき、ふと横から嬌声が届いた。
責め合いをさせているソニアとジャンヌだ。
「ああっ、くううっ」
「ここか……、一度弱点がわかれば、あとは簡単だ。武術と同じだな。しっかりと愉しんでくれ」
大きな声をあげたのは、ソニアだ。
珍しい……。ルシアン以外には、なかなか身体を開かないソニアだが、いつの間にか、完全にジャンヌに翻弄されている。
汗びっしょりになっていて、ジャンヌの操る筆を右に左に、上に下にと、筆を避けようと身体を跳ねさせている。
ジャンヌの筆が執拗に躍り、ソニアが苦悶の声を洩らし続ける。
「あああ、お嬢様ああ──」
そして、ルシアンの股間が貫いているクロエの反応が激しくなってきた。
もう、そろそろいいだろう。
ルシアンはその反応に合わせて、精を放つための律動を加え始めた。
ゆっくりと、だが確かな意志を込めて──。
「クロエ、頑張って──」
セリーヌのクロエへの愛撫が激しさを増す。
クロエの吐息が濃くなり、喘ぎが胸の奥から漏れ出した。
全身をくねらせながら、クロエはセリーヌの手に身を任せている。
「出すぞ」
声と同時に、ルシアンはクロエの奥深くへと精を注ぎ込んだ。
「ああっ、お嬢様ああ──」
クロエが震え、涙をにじませながら、セリーヌの名を呼んで果てた。
ルシアンは、クロエの中から男根を抜く。
白と赤の線にまみれた男根は、十分にまだ勃起していた。
その汚れを拭わぬまま、ソニアの股間に筆を這わせていたジャンヌの腰を後ろから抱える。
「わっ、ルシアン──」
ジャンヌが慌てている。
「後背位だ。隠れ処で教えただろう。尻を高くして、こっちに向けるんだ。ただし、顔はソニアの股から離すなよ。舐め続けろ」
ジャンヌのお尻を横からぱんと力強く一度叩く。
「ひんっ」
ジャンヌの声に甘い響きが混じる。
痛みさえも強い快楽にしてしまう、いまのジャンヌだ。尻を叩かれてそれを欲情に変えている。
「わ、わかった……。でも、この格好はセリーヌの前では恥ずかしい」
ジャンヌが膝を立てて、うつ伏せで尻だけをあげる。
ルシアンは笑った。
「いまさら……。その妹の舌で何度達したんだ」
「それを言うな……。あはあっ、ああっ」
ルシアンはジャンヌの尻の下から怒張を貫かせた。
ジャンヌが大きく身体を弓なりに反らせる。
「ほら、お前たちも、ソニアの両側に付け。左右から胸を責めてやれ」
いまだに呆けたようにくっついていたセリーヌとクロエに怒鳴る。
「あっ、はい」
「わ、わかりました……」
ふたりが這うように移動してくる。
破瓜をしたばかりのクロエは辛そうだが、まあいいだろう。
「あっ、こ、こんなの……。くううっ」
一方で三人がかりの舌責めを受けることになったソニアには、さすがに余裕のようなものはなくなる。
激しくよがりだす。
「ああっ、ルシアン──」
一方で、ルシアンの律動の刺激に耐えられなかったのか、早くもジャンヌががくがくと身体を痙攣させて、快感の極みに全身を震わせてた。
「舌を止めるな」
しかし、ルシアンはジャンヌを後ろから犯しながら、ぱんと強く横尻を張る。
「くわっ」
ジャンヌの膣がきゅっと締まり、どっと愛液が中で噴き出したのがわかった。
「ジャンヌ、舌をソニアから離すなと言ってるだろう」
律動しながら、またジャンヌの横尻を叩く。
ジャンヌの腰が大きく震え、また愛液が膣の中で噴き出した。
「ああっ、だめえっ」
また、女三人から舌で責められるソニアが大きく拡げさせられている裸身を限界まで跳ね上げた。
「ソニア、何度果ててもいいぞ。最後はソニアだ。今夜はみんなの前で、何度も果ててもらうからな」
ジャンヌを後ろから激しく犯しながら、片手を伸ばして届いたソニアのふくらはぎ付近を手で撫ぜる。
「んふううっ」
すると、それだけでソニアは達し、がくがくと全身を痙攣させて果ててしまった。
「ああっ、もうだめえっ、ルシアン──いくうっ、いっていいかっ」
また、眼の前のジャンヌもまた、身体を跳ねさせた。
ルシアンは思わず、頬を綻ばせてしまう。
ソニアの脚に触れていた手をジャンヌの股間に添える。そして、ルシアンの怒張が結合している花唇の上側、クリトリスを強めにぎゅっと押す。
「ソニアから舌を離すなと言ってるだろう」
「んぐうううっ」
ジャンヌの身体が突っ張り、達したのがわかった。
とりあえず、ジャンヌにも精を放つ。
そして、素早くジャンヌから男根を抜き、ジャンヌを横に倒しながら、指輪で魔道を流して、ソニアの脚の拘束だけを外す。
「ソニア姉ちゃん、待たせたね」
両脚を抱えた。
射精をしたばかりだが、まだまだ十分に硬さは保っている。
セリーヌ、クロエ、ジャンヌと渡った男根を今度はソニアに貫かした。
「おああっ、ルシアン──」
ソニアがルシアンを呼びながら、大きく悶える。
「みんなでソニアを愉しませてやれ。手を抜くなよ」
ルシアンは女たちをけしかける。三方向からソニアの裸身に女たちが群がる。
それを眺めながら、ルシアンはゆっくりとソニアの中で律動を開始した。