崩壊した世界を旅するあなたがその地下施設を発見したのは夏の始めの頃のこと。
ガラスの円柱の中に浮かぶ裸の少女はあまりにも美しく妖精のようだった。
長い時間をかけて「美」を少女の形に凝縮したかのよう。
薄暗い部屋で、僅かに稼動している照明に照らされている。
一抱えはある円柱の中に、大きめの家猫ほどの身長に育った女の子が浮かんでいる。
生まれたままの姿だった。
目をつぶったままベッドで仰向けに眠る姿勢で、縦に浮いている。
あなたの視線は正面に向いている緩やかなふたつの丘をねぶった。
成長途中の姿とはいえ、初めて生で見る異性の胸のふくらみ。
視線は体の輪郭にそって下がり、柔らかそうなお腹、そして足の付け根の性別の部分へ流れる。
女性であるそこは無毛の小さな谷を作っていた。
触れたら柔らかいのだろう。
初めて見たが、それが本能でわかる。
ではどのぐらい柔らかいのか。
触れてみたくなる。
施設は稼動しているから、この少女も生きているはずだった。
辺りを調べるとやがて「起動手順書」と書かれた薄い冊子がみつかる。
あなたは分かる言葉で書かれていてホッとした。
めくる。
手順は難しいものではなかった。
音声入力を採用しており、特定のワードを言葉にするだけで良い。
これは難しくないだろう。
だから奥付けに書かれていたことが強く印象に残った。
この施設についての注釈だった。
ここは人類の繁殖施設だったらしい。
男用の施設で、あらゆる少女が作られていたようだ。
利用者ひとりにつき、専属でひとり与えると書いてある。
現存しているのは恐らくあの女の子だけだが、当時は様々な体型と性格を再現していたのがわかる。
詳細は別紙にあるようだから、探せばみつかるかもしれない。
ここに書かれているのは共通点。
概要と起動法と、起動したあとに利用する施設について。
地図があった。
地図に赤くルートが引かれている。
少女を起動したら、隣の部屋の利用が勧めてある。
そこにはベッドがあるらしい。
シャワー室も併設されているようだ。
あなたは性的な興奮もさることながら、水源があるのだということにも興奮していた。
この施設にはまだ電気が通っているから、きっとシャワーも動くだろう。
可能なら何よりも先に体の汚れを落としたかった。
あなたは地図にそって動き、隣の部屋へ続く扉をみつける。
扉の横には「開」の文字のボタンがあった。
押すと開いた。
望むものがこの先に全てある予感にあなたは震える。
隣の部屋は全体的に白かった。
ベッドが8つ並び、カーテンで仕切られている。
視線だけ遮り、音は伝わる作りだ。
複数人で利用したら部屋のあちこちから行為中の声が聞こえるだろう。
あなたは目を疑ったが、しかしこういう施設はそういうものなのかもしれないと思い直す。
衛生面が気になったが不思議なことにベッドの上には埃ひとつなかった。
シーツは綺麗な白だった。
同時にこの施設に入ってから空気が清浄であることにも気が付く。
床もそうだった。綺麗に保たれている。
続けてシャワー室も確認する。
幸いなことに、機能は全て生きていた。
シャワーヘッドは8つ、ベッドと同じ数だけある。
そしてやはり不思議なことに水垢の類は無い。
何らかの形で清掃されていると思われたが、今のところ生存者の気配はない。
機構があるのだろう。
あなたは警戒しつつも、服を脱いで汚れを落とす。
音声入力で水の温度調整もできた。
室温も適度だったから、そのまま裸で動くことにする。
ガラスの円柱の前へもどった。
変わらず少女がゆらゆらと浮いている。
その姿に押えるものが無くなったあなたの下半身がギンギンに硬く張る。
あなたの中の生命力が種を残せる貴重な機会に食いつこうとしている。
あなたが起動の言葉を口にする。
少女がぴくんと震え、スッと目を開けた。
不意打ち気味に目が合い、あなたはドキッとする。
どこか夢心地な表情で小首を傾げられた。
少女が何か言葉を口にすると、中身の液体が下から抜けていく。
ゆっくりとガラス柱の内部の床へ降り立った。
それからガラス柱も水と同じように床へ収納されていった。
「音声認証をしましたご主人さま」
鈴の音のような綺麗な声だった。
「施設で知りたいことは何でも訊いてくださいね」
表情が付く。
柔らかい笑顔だった。
あなたの腰程の少女が裸で笑顔を浮かべている。
その顔の前にはあなたの男性器が限界まで張っていた。
「……さわってもいいですか?」
言葉を選んでいるうちに、少女の興味があなたの下半身へ移った。
その目はもう寝ぼけている様子はなく、声には好奇心が滲んでいる。
許可をだす前に握られた。
小さく柔らかな手でつつまれ、性欲の塊が限界をこえさらに硬くなる。
「わあ、本当に熱い」
興奮と共に、目の前の現実を受け入れる。
あなたは本当に久しぶりに他人と接している実感を得ていた。
ようやく声をだす。
続きは隣の部屋のベッドでしようと。
………
……
…
白いシーツで整えられた大人用のベッドに、裸の少女がちょこんと横たわる。
円柱の中にいた頃よりも生命力を感じるが、美しさは何ひとつ欠けていない。
おいしそうな女の子だった。
覆いかぶさり、あなたが首筋を舐める。
「あ……」
外気に晒されたばかりだからだろうか。
少女の肌は敏感だった。
そして仄かに甘かった。
少女が漬けこまれていた液体の味なのか、この子の味なのか。
唇で肌つたい女を味わっていく。
肩も腕も小さく細く、少女の小柄さを印象づける。
おいしい。
鎖骨の繊細さにオンナノコの壊れやすさを意識する。
丁寧に丁寧に、あるのが判るていどの膨らみの両胸を、あなたは舐めて吸った。
唇と舌で押しそこに柔らかな女の性があるのを確かめる。
先端を舌先で転がす。
くすぐったそうに、それでいて体の芯に響いてそうな甘い吐息があふれる。
唇を少女の肌から離さず、あなたの体が下がっていく。
「はぁはぁ、もっともぉっと触ってぇ……」
疼く情欲の籠もった声。
少女の両手があなたの後頭部に回り抱き寄せる。
あなたの顔が少女のおへその下の辺りに強く押し込まれた。
顔全体が小さなオンナノコの下腹部に埋まる。
窒息しそうになるが、少女の欲求の高ぶりを感じた。
あなたもまた我慢ができなくなる。
さらに顔を下げていく。
少女の手があなたの頭に触れているだけになる。
あなたの顔は女の子の足の付け根へ降りた。
肉のワレメを舌先で舐める。
「…………!」
裸の小さなオンナノコの腰がびくんと反応した。
肌がまだ敏感で。
そもそもこういう行為のために生まれた存在だから。
欲求の強まり方はあなた以上なのかもしれない。
唇で吸い付き、舌を射し込む。
そこはもうドロドロに体液で溢れていた。
舌を押し込むと、隙間から溢れた愛液が喉の奥へと流れ込み、呑んでしまう。
肌以上に甘くあなたの脳が急速に痺れていく。
体液に何らかの媚薬がしこまれているのかもしれないと、ここで漸くあなたは連想した。
意識がくらくらする。
甘い匂い。
背中に触れる空気すら気持ちよくなってきた。
ゾクゾクする。
少女の下半身に押し付けている顔全体がきもちよすぎてたまらない。
下半身が痛い、皮膚が千切れそうなほど張っているのが判る。
この少女の大事なところに、あなたは欲の先端を早く潜らせたい。
顔を離し、少女の両足を左右に開いて、あなたの下半身を寄せた。
顔をみると、少女は幼い顔で嬉しそうにその先を望んでくる。
あなたに開かれる以上に、自分の意思で太股を左右に開いているのが伝わってくる。
我慢がもうできなかった。
あなたは先端をワレメに合わせ、腰を進ませる。
ガチガチに張っていたモノが熱い膣に咥えられることで痛みが軽減した。
軽減した痛みが、そのまま快楽に置き換わる。
腰を進ませる。
置き換わる範囲が広くなっていく。
ナニカに触れる。
気持ちよすぎて焦点が合わなくなっていた視界を、少女の顔に移す。
「はぁはぁ、はい、わたし未使用ですから……」
処女膜。
未通だった女の子をあなたが貫通する。
「えへへへへ、あなたのものになれたぁ……」
誰かひとりのモノになるのが本能として刻まれていたのかもしれない。
求めていたことを与えられて、少女がこの上なく表情をとろけさせている。
腰を進ませる。
あなたもきもちよすぎて脳がとろける。
荒廃し満たされることのない世界で、こんなにストレートに満たされる欲があるなんて、想像できていなかった。
膣の食いちぎろうとする圧とあなたの男性器の膨張が拮抗している。
半分ぐらいで奥に届いた。
「あぁ、すごい、とどいてる……これが……ああすごいきもちいい……」
さらに体重をかけて、少女の体内をあなたのモノの形に変えていく。
「んッ、ああッ、あッ!」
自身の肉体の変化を感じているのだろう。
言葉はなくなり、小さな女の子がただ甘く喘ぐ。
下腹部が密着した。
根っこまで収まったのだ。
いま小さな女の子の中に、あなたのモノが最後まで挿入されている。
これは現実だった。
世界にはもう人類が少なく、繁殖できるなら全てが許されている。
だからあなたも少女もいけないことをしている意識はなく。
漸く伴侶に出会えたという感情しかない。
孕ませたいし、孕みたい。
抱き締めると、抱き締め返される。
小さな女の子の細い両足があなたの腰に回り、より深い結合を求めてくる。
モノが大きいから、腰を前後に動かしても膣の奥にはずっと密着している。
少女はあなたとの共同作業にキモチイイ以外の感情が動かない。
吸い付いてくる女の下半身を、あなたが内側から捏ね続ける。
どちらも声にならない音を口から放ち、結合部分からは粘性の音がぐちゅぐちゅと響いた。
少女が痙攣する。
耐えられない波に飲まれたのが判る。
だがあなたは動き続ける。
少女がまた痙攣する。
腰を曲げ、唇を重ねる。
小さな肉体があなたの腕の中で何度も何度も快楽の波に飲まれ淫らに跳ねた。
あなたの熱も耐えられなく一点に集中してくる。
「――――――――!!!」
奥の奥に押し付けたまま、あなたの子種がどくんどくんと少女の膣内へと注がれる。
手足の先、髪の先までつまっていた精液が、男性器の先端から全て放出しているようだった。
あなたの全身も大きく脈動し、何もかもを注いでいく。
少女もまた今まで以上に強く痙攣し、全身であなたに強くしがみついた。
どちらも本能のまま強く相手を抱き締め――――暫くすると脱力する。
下半身で繋がったまま。
はぁはぁと呼吸は荒い。
少女がそっとあなたを抱き締めてくる。
下半身は繋がったまま。
あなたも抱き締め返す。
どちらともなく寝息に飲まれ、その様子にもう片方も意識を手放す。
ふたりとも経験したことのない深い眠りへと落ちていく。
疲労がすべて溶けていった――――
………
……
…
何時間意識が消えていたのかは判らない。
目を覚ますと、少女がじっとあなたの顔をみつめていた。
「かわいい……わたしの旦那さま……」
いつのまにか呼ばれ方が「ご主人さま」から変わっていた。
ただ喜ばれているのは嬉しかった。
少女の案内で未使用の衣類や備品、そして保存食の場所も判り、あなた達は暫くすごす。
途中、少女が安置されていた研究所の床をスライム状の何かが這っているのを見た。
そのスライムが通ったあとの床が綺麗になっていく。
「清掃用のスライムなので安全ですよ」
そう言われて、この施設が綺麗だった理由にあなたは納得した。
あなたにとって天国のような日々が続く。
旅を続けたい欲求もあるにはあったが、ここはあまりにも住み心地がよかった。
衣食住があり、可愛らしい女の子もいるのだ。
あなたは今日も少女と肌を重ねている。
抱き締めあって、ひとりではないという実感を繰り返し味わう。
あなたは壊れていない世界を手に入れていた。
旅を続けたい気持ちが日に日に小さくなっていく。
ここへ辿りつくまでは想像もしていなかった、安らかな眠りへ、今日もあなたは落ちていく…………
少女はやがて妊娠した。
娘だった。
小さな女の子が小さな女の子を産む形になったが、対応する施設もちゃんと稼動していたので問題はなかった。
幸せな日々が続いていく。