20日目の夜である。今日はやる気を付けて欲しいと言うことで、面影から料理が振舞われたが、一服盛っていない訳が無かった。
「(出したい。出したい)」
服を着ていられない位に全身が熱く滾り、陰茎は下着に納まらない程に膨れ上がっていた。
何でも良いから吐き出さないと頭がおかしくなりそうだったので、ベッドに股間をこすり付けていると、背後からガチャリとドアの開く音が聞こえた。
「その様子だと、薬はしっかりと効いているね」
面影だった。手には大型のバッグが握られており、拓海が寝転がっているベッドに腰を下ろした。よく見れば、羽織の下は何も着ていない。全裸だ。
「何を盛った……」
「色々さ。服、脱げる?」
覚束ない手足で衣服を脱いだ時、拓海は自らの体に起きている異変に言葉を詰まらせていた。
怒張して反り返ったペニスが胸を叩いた。乳首も黒ずんでいたし、先端からは何かが沁み出していた。
「お前、オレの体に何をしたんだ……?」
「怠美ちゃんも言っていたでしょ? 空っぽにしておけって。なら、澄野君の雄の部分も雌の部分も出し切れるようにね。ホルモンバランスを操作する薬をね」
自分の体がグロテスクな物に変わり果てたことを嘆く間もなく、面影も羽織を脱ぎ捨て全裸になっていた。そして、拓海の唇に食らいついた。
ザラリとした感触が口内を舐め上げていた。今馬の時には無かった物だ。唾液に混じって、僅かに甘い香味が入って来た。一気に意識が広がった。
「んんっ!?」
「ちょっと張り切りすぎてキツいだろうからね。まず、1回目」
まるで蛇の様にヌラリと背面から組み付いて来た。股間の物と同じく屹立している乳首も同時に掴まれ、口中を表し回っていたザラザラとした体温がうなじから耳元を舐め上げていた。
面影の動きに合わせて、拓海の体も撥ねる。拘束から逃れようとしているのか、身体を走る快楽に対する反射なのかは分からない。何故なら、本人に思考の余地が残っていなかったから。
「痛い、頭、おかしく、なる」
「良いんだよ。一緒におかしくなろう」
人体の全てを知り尽くしているんじゃないかという位に、面影の体温と感触が全身に食い込んでいた。やがて、快楽に押し出されるようにして鈴口から大量の精液が吐き出された。
前回の時とは比べ物にならない程の量だった。同時に負担も大きかったのか、脳が焼き切れそうだった。シーツに大規模な染みを作ったというのに、勃起したモノは収まる気配が無かった。
「あぁ、可愛いなぁ。もう……!」
我慢できない。と、続けるつもりだったのか。背面から組み付いていた面影は、拓海の正面に回り込んだ。そして、彼を抱き寄せて対面座位の体勢を取った。面影も薬をキメているのか怒張した物が脈打っていた。
直後、肛門付近にひやりとした物を感じた。どうやら、尻穴付近に何かを塗り付けられていたらしい。
「やだっ、やめ」
身じろぎして逃れようとしたが、凄まじい程の怪力で締め付けられていたので逃げることが出来なかった。面影のモノが自分の中に入って行く光景を見ているだけしか出来なかった。
本来なら不快感と苦痛に襲われている所だが、脳に出た信号は快楽一色だった。今の自分は壊されているのだと理解するしかなかった。
「澄野君、見てよ! 私達、繋がっているんだ!」
目を逸らそうとして、自分をホールドしている腕が伸びて頭を掴まれて見せつけられた。面影のグロテスクな陰茎が自分の体内に入り込んでいる。
しかも、どういう訳か腰を前後しているだけとは思えない位に、彼のモノは体内で暴れ狂っていた。拓海の陰茎も反応していたが、射精とは違う物がこみ上げていた。
「なんか……出る……」
ペニスの先端から精液でも小便でもない液体が噴出していた。対面座位でしていたので、液体は2人に降りかかった。
「潮吹きだよ。男も吹くんだよ」
見下ろせば、自分の乳首周りからも液体が垂れていた。
もはや、自分の体の雌雄も分からなくなりそうだ。だが、拓海の困惑を他所に面影が動きを止めることは無かった。
「無理、無理! もう出ない!」
「まだ、私が殺ってないんだ!」
このまま腹上死で自分を殺すつもりじゃないかって位に激しく突いて来た。
既に1度出して、潮も吹いている拓海にはこれ以上出す物がない。だというのに、まだ何かがせり上がって来る。
「うっ……」
短く呻いた後、面影の拘束は一層きつくなった。体内にジンワリと熱い物が広がって行く。腸内に射精された。
僅かに遅れて、膨張していた拓海の性器から薬の成分を全て吐き出す様にして大量の液体が吐き出されて、2人の体に掛った。
「あひ。ははは、出る」
もはや拓海は正気ではいられなかった。尻を掘られたこと、今までにないイキ方をしたこと。全てが普通じゃなかった。
小便の成分も混じっていたのかアンモニア臭く、あるいは、ホルモンバランスが乱された影響か。いないハズの雌臭さも混じっていた。濃すぎるせいで液体と言うよりかはゼリーの様でもあり、色も黄ばんでいた。
「澄野君の臭いだ……」
面影は澄野の体に掛った精液を舐め取っていた。シーツは使い物にならない位に汚れ、2人の体から放たれた臭いが沁みついていた。