※この作品はR-18です。

最終防衛学園 ~貞操危機BREAK編~    作:ゼフィガルド

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ここからの続き。澄野編。


【好き好き編】22日目 BREAK

「部屋位、自分で片付けろよ」

 

 川奈の開発品を使って、全身筋肉痛で動けなくなった丸子に代わり、拓海は彼の部屋を掃除していた。

 

「散らかっているんじゃねーよ! これはアレだ。必要なモンを俺なりに配置しているんだよ!」

「はいはい」

 

 空になった菓子袋やペットボトルをゴミ袋にまとめて、散らかった衣服はまとめて行く。1周目で聞いた限りは、数多くの兄弟を世話していると聞いていたが。

 

「やらなきゃいけないからやっていただけで、別に綺麗好きって訳じゃねぇよ」

 

 普段は几帳面な人間がプライベートではだらしない。なんて往々にしてあることだ。ただ、これ位のお願いなら易い物だ。

 ゴミを表に出しておくと、ドローンが回収してプレゼントマシーンに突っ込んでくれるので、掃除も随分と楽な物だ。……ふと、目に留まった物があった。

 

「(オレのパーカーだ……)」

 

 勿論、丸子に貸した覚えなど無いので盗まれた物だろう。スンと臭いを嗅いでみると、彼の匂いが沁みついていた。

 

「丸子?」

「澄野って、どんな臭いすっかなって……」

 

 キモイ。面影程ぶっ飛んでいない分、キモさが理解出来てしまう。そんな菅家が表情に出ていたのか、丸子は慌てて弁明していた。

 

「いや、その! ほら、こう。なんか他の奴らと違って俺ってシャイだし?」

「それはない」

 

 特防隊のムードメーカーと言えば聞こえはいいが、同時にトラブルメイカーな印象もある。と、言っても他の奴らが特殊過ぎるので丸子の感性自体は割と普通寄りではある。

丸子の部屋の片づけは進んではいたが、とにかくゴミが多い。前述したゴミに加えて、マンガが散らかっていたりするが、1周目と違ってある物が無かった。

 

「意外だな。グラビア雑誌とか転がっているモンだと思っていたけれど」

「何言ってんだ。たかが、女体で興奮できる訳無いだろ。今の俺の気分は澄野一筋なんだからな!」

 

 そんなに堂々と宣言されても困る。漫画もタイトルを揃えて、巻数を揃えて。と言うことをやっている内に、あることに気付いた。

 

「(そう言えば、オレの部屋で趣味的な物。何もないよな……)」

 

 今は、凶鳥から教えて貰った『TOUGH』シリーズが置かれているが、それ位か。この学園に来てから日常という物を随分と忘れていた様に思える。

 そう考えたら、こういう部屋掃除も日常を思い出す切っ掛け位にはなるかもしれない。あらかたゴミを出して、床の掃除をしようとしたのだが。

 

「凄い数のちぢれ毛が落ちているんだが」

 

 丸子の髪質はパーマでも何でもないのでそう言うことだろう。別段珍しいことではないのだが、しいて言うならベッド周りに落ちているのが気になった。

 仕方ないからベッドの下も掃除してやろうと思ったら、何かいっぱい本が積まれていた。丸子の顔が驚愕で見開かれた。

 

「お前なら、その。分かるだろ!?」

 

 後生だ。見ないでくれ! と言いたげそうだったが、実はやっぱりグラビアとか女体に興味があるんじゃないかと思って、スッと本に手を伸ばした。

 ベッドの下にあったのはアルバムだった。パラっとページを捲った。自分が今馬や面影とシている時の切り抜きが貼られていた。絶句した。

 

「いや、流石に予想外だけど! そもそも! なんで、お前が持ってんだよ!?」

「なんでって。澄野のことを把握しておくのは義務なんだぞ?」

 

 そんな、不思議そうな顔をするな。特に、面影に掘られて絶頂している時のページは何度も捲られた後もあったし、所々染みがあった。触って嗅いでみたら、案の定嗅ぎ慣れた臭いがした。

 

「なぁ、帰っていいか?」

「あぁ! ゴメン! 謝るから、今日1日一緒に居て!」

 

 なんか、悪いことしている気分になって来たが、先にやって来たのは向こうの方だと言うことだけは忘れない様にしよう。

 部屋を片付けた後は、内線で食堂に注文を入れるとドローンが料理を運んできてくれた。随分と便利になった物だ。

 

「ひと段落って所か」

「あ、いや。まだ、その。やって貰ってないことが……」

 

 後は筋肉痛対策にマッサージでもするか? と茶を濁そうとしたが、丸子がいじらしくしていたので、そっと耳元で囁いた。

 

「ヌいて欲しいのか?」

 

 ハッキリと言うのは憚られるのか、モニョモニョとしていた。だが、股間は正直でズボンにテントが張り始めていた。

 今まで、リードされたり、攻められたりと。こちらが主導権を握ることは殆ど無かった。ただ、丸子が意外と奥手だったので、拓海の方から身を乗り出した。

 

「ハッキリ言えよ。オレの痴態でオナニーしていたんだろ?」

 

 丸子のズボンをずり下ろし。パンツも脱がした。すると、皮を被っているモノが現れた。剥いてみれば、異臭がした。

 

「くっさ……」

 

 思わず顔をしかめた。部屋の惨状を見れば、丸子の衛生観念があまり発達していないことは予想できたことだった。当の本人は嗅がれて興奮していたが。

 

「(澄野が、俺の!)」

「何、興奮してんだよ。おい、こっち来い」

 

 丸子の体を引き摺ってシャワールーム内に入った。拓海も服を脱いで、一糸まとわぬ姿になって、互いにシャワーを浴びていた。

 面影にやられた様に背面から組み付いて、丸子の被っている皮を剥いて、扱くようにして洗っていた。

 

「痛いって!」

「我慢しろ。嗅がされた身にもなれよ」

 

 シャンプーとかは刺激がかなり強いと聞いていたので、ぬるま湯で流すだけにした。水滴がタイルを打つ音に混じって、丸子の喘ぎ声が響いていた。

 

「あっ……出……」

 

 丸子のモノを扱いていた拓海の手を白濁液が染めた。そのままぬるま湯と一緒に排水溝へと流れていく。

 

「体も拭いたし、抜いたし。もういいか?」

「ま、待ってくれよ。頼むから、最後までやらせてくれよ!」

 

 アレだけ自己中だった男が自分に懇願して来ている。という優越感が、拓海かつてない程の陶酔感を与えていた。今なら、ヴェシネスや皆の気持ちも理解出来そうだ。

 

「何がしたいか言ってくれ。じゃないと、分からない」

「お前と!! セックス! したいんだよ!」

「よく言えました」

 

 そのままキスして、舌を入れようとして止めた。直ぐにシャワーで口を濯いだ。

 

「くっさ!! お前、歯ァ磨いてんのかよ!!」

「ちゃんと夜には磨いてるっての!」

「朝も磨けよ!!」

 

 シャワールームから出る前に、丸子の歯磨きまでさせられるとは思わなかった。歯を磨いて、歯間ブラシで歯の隙間のカスも取って、マウスウォッシュも使って。身なりを整えて、ようやくベッドに辿り着いた。丸子をベッドに転がした。

 

「す、澄野?」

「部屋の片づけをさせて、飯の準備もさせて、歯磨きに洗体までさせて。挙句、チン●おっ立てて……」

 

 そして、彼の愚息を足蹴にした。指で挟みこみあるいは、器用に上下に動かしてイジメていた。

 

「そこまでさせるんだから。霧藤助けるの、手伝ってくれんだよな?」

「え。いや、それは……」

 

 色よい返事が聞けなかったので、拓海は弄るのを止めた。すると、彼は懇願する様に言った。

 

「手伝う! 手伝うから、止めないで!」

「約束。守れよな」

 

 足蹴にするのを止めて、しゃがみ込んで丸子のモノを咥えた。

 1周目が始まる前の自分に言っても、きっと信じられないだろう。自分は女子とキスをするよりも先に、男のペニスを咥え込んでいる。

 今馬との経験を再現する様に、ジュボジュボと音を立てながらしゃぶっていた。口腔内で舌を動かして、亀頭や鈴口を刺激しながら、丸子の表情が喜悦に歪んで行くのが可愛らしく思えていた。

 

「澄野!!」

 

 ガシっと頭を乱暴に掴まれた。ペニスが奥深くまで挿入されて、喉頭に精液が流し込まれた。思わず、咽てしまった。

 

「あ、悪ぃ……」

 

 心配そうに手を伸ばして来たので、そのまま覆い被さった。そして、口の中に残った精液を見せた。

 

「さっきから、お前ばっかりイってさ。オレもそろそろイキそうなんだよ」

 

 今馬も使っていたローションを自らのアヌスに塗り込んで、丸子のペニスを握って狙いを定めた。

 

「ま、待て! 俺、もう2回もイって……」

 

 腸壁を広げて、奥へ奥へと入って行く。自分が上になって動いている。時折、身をよじらせたりして刺激に変化を付けながら、こうしていると自分が男であることも忘れそうになる。

 

「あ、やば。出る!!」

 

 終わりは唐突に訪れた。丸子に掴まれ、固定され、体内に射精された。

 ペニスを引き抜くと、ダラリと肛門から精液が垂れてシーツに落ちた。最後まで拓海は射精することは無かったが、もうクタクタだった。

 

「疲れた……」

「俺も……」

 

 殆ど動いていたのは自分だが、前日の疲れが尾を引いているのだろう。2人でベッドに横たわっていた。

 

「なぁ、澄野。やっぱり、霧藤が一番大事なのか?」

「……どうだろうな」

 

 1周目の記憶。霧藤の腹部に残っていた傷痕から、彼女のことを『柏宮カルア』だと思っていたが、どうにも上手く結びつかない。

 

「それとも。人工天体に帰りたいって思うか?」

「それはお前もそうだろ? きょうだい達が居るって」

「……あぁ。忘れていたよ」

 

 アレだけ大事にしていた存在すら忘却してしまうとは。それだけ疲弊して、摩耗して来たと言うことだろうか。

 

「帰れるか、もう会えるか分からねぇ奴らより。俺は目の前にいる奴らのことしか信じられねぇよ」

 

 消え入りそうな、親を見失った子供の様なか細い声だった。拓海は背後から彼を抱きしめた。

 

「ごめん。オレには皆が抱えている不安とか苦しさとかは分からない。けど、少しでも寄り添えたら。って思う」

「……やっぱり、お前。澄野なんだよな」

 

 暫く、そのままジッとしていた。どうして、皆が自分に好意を寄せてくれているのか。その一端を見た様な気がした。体を包む倦怠感と眠気に負けて、2人はお互いを抱きしめたまま、まどろみの中に落ちて行った。

 

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