有償依頼131件目です。ご感想くださるとうれしいです。
ご依頼は http://skeb.jp/@freege_affected か、 http://twpf.jp/freege_affected からどうぞ。pixivリクエスト https://www.pixiv.net/request/plans/7443 も受け付けています。 ※pixiv、ハーメルンとくるっぷに転載しています。

 昭和の「アイドルはうんこしない」って令和ではどんな言い回しが近いんでしょうかね。
 ふなっしーとかの「中の人などいない」を連想したのですが、これVtuberが普及するにつれて廃れちゃった気がします。

1 / 1
第1話

「この浣腸は必要だったのかな、蓮実」

「必要です、断じて」

「お代わりは」

「あくまで、必要だからお願いしているんですっ……ん、んっ」

 

 プロデューサーが浣腸の個包装を指で破く音を再び聞いて、担当アイドル・長富蓮実は背中やお尻、太ももを身震いさせる。お尻より下は彼に素肌をさらしている。それどころか肛門が震えて、排泄しきれなかった浣腸液がつうと垂れていくさままで彼の目に見られてしまっている。

 

「蓮実のおかげで、浣腸について妙に詳しくなってしまったんだけど」

「いじわるな言い方を……」

「さっきはグリセリン浣腸液50%の40mlを1本。蓮実ぐらいの体格でただの便秘なら、じゅうぶんすぎる量だ」

「それを言うなら、立ったままの浣腸も本当はよくないんですよね」

「これは一本取られて……これシャレじゃないからな」

「はい、はい」

 

 蓮実が下半身をさらしている場所はラブホテルの浴室で、見ているのはプロデューサーだけである。大人2、3人が寝転がれる床面積の端で、蓮実が立ったまま壁に向かい合って、浴槽脇の手すりを握り中腰になっている。

 マットを敷いてソープのマネもできそうな浴室で、おそらくバリアフリーのため設けられた手すりを蓮実がつかみ、その両足の下で備え付けの洗面器に脱糞してしまっている。糞便は黄褐色のとぐろを巻かされて、広めの浴室にも香ばしく匂っている。

 

「……もう1本、あと、冷たいままにしてください」

「お客さん、飲み過ぎですよ」

「まじめにやってください」

「まじめに、かぁ」

 

 プロデューサーが担当アイドル――10代の少女でもある――の蓮実の肛門に浣腸液を初めて注入したときは、2人ともまじめであった。蓮実は昭和の懐古趣味を何より大切にしていたアイドルゆえ、『アイドルはトイレに行かない』とこだわり過ぎてしまい、無理に便意をがまんして便秘になってしまった。ついにたまらなくなったとき助けを求められる相手がプロデューサーだけだった。

 一回り年上の異性――それも憎からず思っていた――の手で、蓮実は人生始めての浣腸を経験してしまった。

 

「ではもう1本、お尻を向けて」

「……お願いします……ひゃっ!?」

「いい形してるんだけどなぁ、蓮実のお尻」

「な、なっ……まだなでていいとは言ってません~っ!」

 

 そのときと違い、いまの蓮実は洗面器に残された便を見るだけでも、プロデューサーの素人目にも、浣腸が不要だろうと判断できる状態である。匂いが酸っぱくも焦げ臭くもないし、硬くもねっとりもしすぎず一回でスムーズに切れた。自分よりも健康的に腸活しているだろう、と彼のため息に裏写りしている。

 

「私だって……恥ずかしいんですから、もてあそぶようないじわるは……」

「うんこは誰でもするから恥ずかしくないよ。315さんとこはうんこ先生とコラボしてるし」

「アイドルは……少なくとも、お医者さんでもない相手に見せたりは……ん、んぅっ」

「うんこを見せながら気持ちよくなってるのは、恥ずかしがってしかるべきかも」

 

 蓮実はお尻の割れ目を左右に広げられる。彼の吐息にかすかに肌をなでられ、間近で観察されていると察してしまう。

 

「冷たいままなら、これ温めなくてよかったかな」

 

 彼のつぶやきに反して、あてられたウエットティッシュが生暖かい。肛門のしわをさぐる彼の指先をぐりぐりと感じる。残ってしまった浣腸液が漏れていないか不安になる。ぐりぐりが離れるとアルコールの揮発でひやりとする。蓮実の尻や太ももが身震いとともにこわばる。

 

「蓮実、リラックスして。入れにくいから」

「ほ……ほぐして、もらえません……?」

「はははっ、触るなって言ったり、触れって言ったり」

 

 彼の両手が蓮実の尻肉を押し包んでむにゅむにゅとこね回してくる。愛撫というより大型犬をわしゃわしゃとあやすふうな手つきで、蓮実の意識に羞恥と安堵が混ざる。

 

「ん、ふっ……」

「前よりお尻がふっくらしてきちゃったかも。ぼん、きゅっ、ぼんっも近いね」

「それは早苗さんとかの時代の趣味です」

「どっちも昭和でしょう」

「これだから平成生まれは」

「ツッコミ待ちかな」

「それにお尻は、レッスンでちょっと筋肉がついちゃった、だけ……んくっ……」

「前のワンピースみたいなタイトなの、もう着にくいかもしれない。仮にも清純派だしなぁ」

 

 絶対にさらしてはいけない痴態を受け入れて楽しんでもらえる。蓮実にとって想像さえできなかった快楽に溺れてしまう。彼もそれに溺れてくれるから、快楽がもっと深く受け入れやすくなってしまう。

 たっぷりもみしだいているかと思うと、彼が不意に手を止める。蓮実が荒れた呼吸を整えきる前に告げる。

 

「では、改めて2本目だ」

「っふ、は……来て、ください……あっ、ん、ぉ……」

 

 蓮実の直腸に冷たいままのお代わりが流し入れられる。ぞくぞくする感覚で腰がふらふらして彼を邪魔してしまう。浣腸メーカー推奨のやり方から逸脱している、と改めて実感する。

 初めて彼に浣腸されたときも、動揺していた彼と蓮実は浣腸液の加温を忘れていたし、立ったまま注入してしまっていた。

 

「……あ、ぷろでゅ……まだ、終わりじゃ……」

「1本目でじゅうぶんな量、って言ったじゃないか」

「残したって、捨てるだけですよね」

「ケチくさいこと言わない」

 

 3分から10分ほど経てば効いてきて、排便できるはずである。腸内に便がじゅうぶんに残っていれば。

 

「もうあらかた出し尽くしてる気がするけど」

「プロデューサーさんが、私の……それの量、知ってるみたいに」

「何度もお付きあいしたおかげで」

 

 もうじゅうぶんに排便できているのに注いだならば、浣腸が医療的には無意味である。

 

「プロデューサーさんが……いじってもいい、って思えるぐらいに……ぴきゅっ!?」

「指なら別にもういいんだけど」

「まだばっちいですよっ! あっ、もうもれちゃ……っく、ふーっ……!」

 

 漏らさぬよう引き締めていた肛門をくすぐられ、うっかりゆるめてしまう。ぷしゃっ、と洗面器に浣腸液をいくらか噴き出してしまうが、どうにか一瞬だけに押しとどめる。

 

「あはは、ぴゅうって、水鉄砲みたいだ」

「怒りますよ!?」

「自分の尻穴をオモチャにしてるくせに」

「その……まだ、きれいじゃ、ないから」

「手なら洗えばいいけど、ナマはダメだよ」

「……ダメなんですか?」

「泌尿器科に相談したら、尿道炎になるからゴムはぜったいつけろ、って」

 

 蓮実は振り返りたい欲求を必死に抑える。プロデューサーが自分のためにアナルセックスについて医者にどんな顔で相談したか、その痕跡だけでも目に焼き付けたい。

 けれど蓮実の尻穴はだいぶほぐれてしまって、いま変に体を動かせばそれだけで漏らしてしまう。

 

「……それ、ぜんぶ使って、きれいにしてください、私の……」

「うんこに触れるとかそういう問題じゃないんだとさ」

「いいですからっ……う、ううぁあっ……また、効いて、きました……!」

 

 蓮実の吐息が甘ったるくなる。彼には、アイドルとしての初ステージや浣腸だけではなく、その延長線上をするりと行くように処女まで捧げてしまっていた。

 そのときも便秘と言い難い状態で、蓮実が彼に浣腸をさせて、例の羞恥と安堵に浸っているうちに処女膣がほころんで勝手に彼を誘惑して、あえなく散らされることとなった。

 蓮実は口に出して認めていないが、彼に尻穴をいじられるのがすっかりお気に入りの前戯となっていた。

 

「このままするか?」

「あ、新しいの、で……は、早くっ……」

「先に行ってくれればいいのに……がまんするんだぞ」

 

 彼が洗面器を手に足早に浴室を出て、本来流すべきトイレに始末しにいく。

 蓮実の足元に、ただ浴室の床があるきり。

 

「あ、ぅ……ぷろでゅ……は、はや、く……っ……」

 

 ほとんど浣腸液ばかりの便意があっというまにぎりぎりまで高まる。いま耐えきれずびちゃびちゃと放り出してしまったら、ホテルの迷惑となってしまう。それでついにプロデューサーに失望されてしまうかも、と思う。

 自分に寄せられた期待を裏切る快楽が蓮実をいっそう火照らせる。強いて喩えるなら長時間端座してしびれた足を体重から解放したような、と蓮実は自分を観察する。尻穴をもてあそばれて発情させられているという実態と比べると、むしろウソに近い喩えだった。

 

「蓮実ー、間に合ってるかー」

「はっ早くしてくださいってば!?」

「それだけ言えるならだいじょうぶそうだ」

 

 蓮実が昭和の、とりわけ清純派がお茶の間を賑わせていた時代のアイドルを昔から好み演じている由来は、彼女の母の期待である。それについて疑問や反発はない。

 清純派アイドルがそういうもの――「親がテレビで見たとき“うちの子もあのように育てたい”」というコンセプトが受けた――と、蓮実も(自分がアイドルとしてスカウトされた後ではあるが)理解している。

 ただ、実像以上のものを演じるときにストレスがかかって、解消法がたまたまうっかり倒錯的になってしまった。

 

「い、いや、見ないで……聞くのもダメですって!」

「ふだん清純派アイドルをがんばって演じててえらいね。こういうところを見聞きするとますますそう思うんだ」

「プロデューサーぁあああっ……ぁ……お、おしり、ぃ……っ……」

 

 がっくり腰を沈めて、肛門からほとんど透明な浣腸液を、限界ぎりぎりの排尿じみた勢いでしゃあしゃあと洗面器にぶつける。

 

「っ……っうぅー……ぅ……ぷろ、でゅ……ひゃうっ」

「まだ足りない……って表情、してる」

「表情……?」

「蓮実のお尻が、表情豊かでさ」

「プロデューサーさんのせいで……や、やめっ……や、まだ、あ……あっ!」

「まだ足りない?」

「……えぇ……残って、ます、よね」

 

 蓮実の肛門から漏れる液体がすっかり透明になるころ、彼女のデリケートゾーンが腫れたように紅潮しきっていた。

 

 

 

※

 

「おしりっ、おしりに、お、ち……プロデューサーさんの……入れて……っ!」

「……もっとお風呂でも楽しみたかったんだけどな、ほら、せっかくの」

「最後にしましょう、出るときすっきりさっぱりしてちょうどいい……いまは、もう待てません……!」

「換気扇ちゃんとつけてたかな」

 

 プロデューサーが浴室で換気扇を最高風量にしてからベッドルームに戻って来ると、蓮実がベッドで四つんばいのまま両手で肛門を広げて待っていた。

 

「楽にしててよかったのに」

「早く……プロデューサーさんだって、入れたいんでしょう……?」

「それはそうだな」

 

 蓮実の指摘を彼は素直に認める。清純派アイドルを名乗る彼女が肛門快楽に溺れるさまを間近で堪能させられて、男性器が愛撫なしにもかかわらず亀頭がヘソに触れかけるほど大きく勃起している。さきほど浴室とベッドルームとを往復するだけでも歩きにくいと一人苦笑いしていた。

 

「ああぅうっ……ゴム、着けちゃうんですかぁ」

「俺が泌尿器科にかかるとき付き添ってくれるか? 蓮実の尻穴ほじってたらこうなっちゃいました、って」

「それは……ぜひお付きあい――」

「――冗談だよ」

「もうっ……!」

 

 これからアナルセックスするつもりであるが、2人に流れる空気はどこか痴話げんかじみていた。

 

「じゃあゴム……私のカバンに……」

「……なんで持ち歩いているのか聞いても?」

「ホテル、近くにないところで、したくなっちゃったら、って……」

「本当に?」

「……見つかっちゃったらどうしよう、とか、思っては……ぴゃんっ!」

 

 プロデューサーは蓮実の尻を一回ぺちりとはたいたあと、彼女のカバンをがさごそ探った。

 名刺入れにカムフラージュされたコンドームケースから1枚取り出す。自称・清純派アイドルが手荷物に忍ばせていた0.02ミリのキングサイズ。

 

「ふつうのでだいじょうぶなのに」

「だって、プロデューサーさんの……すごくおっきい……」

「ふつうのでもちんぽどころか手首突っこんでも意外と破れないぐらい丈夫だ」

「……試したことあるんですか?」

「さすが外科手術用の手袋とかも作ってる会社だなぁって」

「ちょっと、お話はもういいから……そろそろ、入れてくださいっ」

 

 ぴぃぴぃ高い声で促していた蓮実の尻のいちばん高く突き上げられたあたりに、勃起したペニスを押しつける。ゴムごしでも硬く熱くなった興奮が伝わるのか、途端に蓮実が声も息もひそめる。

 彼が蓮実の腰骨をつかんで、いまにも後背位でつらぬける体勢になって少し黙る。蓮実がまたぴぃぴぃ言い出したら楽しいかも、と思いかけるが、彼もしばし言葉を失う。

 

 ベッドにはいつくばって尻を上げている蓮実の背中と腰は、浅ましい姿勢のくせに、と彼が思うほど美しかった。

 

「……蓮実」

 

 ふわふわしたボブカットから細いうなじと肩が見えて少女らしく可憐である。そこまでだけ見れば文句なしの清純派と言える。

 肩甲骨のあたりから色気が勝ってくる。お尻を突き上げながら手で広げていて、という姿勢のせいで肩がベッドにくっついている。バスト83センチが半ば胸郭とベッドにはさまれ、一部むにゅりと柔らかそうにあふれかけている様が彼からもはみ出て見える。

 それに公称56センチのウエスト、85センチのヒップが続く。

 

「な、なんです……焦らしてるんですか……?」

 

 アウトラインだけ見れば彫刻のように整っている。だが、彼の手に浴槽のお湯だったらちょうどいいぐらいの熱い体温を伝えてきたり、背骨のみぞに汗たまりができかけていたり、荒い呼吸の余波が背中側の肋骨や尻肉に及んでいたりする。

 自分がセックスを待ち構える女体だ、と目に訴えてくる。

 

「入れるぞ、蓮実」

「あ、はっ……あ、ぁ……あ……っく、ぉ……っ……」

 

 思い切りよく奥までぐっと押しこみつつ、一呼吸だけ置いて、奥から腸壁をこそげるようにずるずると引き抜きかける。

 

「んぉ……ぬ、ぬい、ひゃ……ぁ……ぉお、ッほおぉ……♥」

「いつも抜くときのほうが気持ちよさそうでさ……出すほうがなじんでるんだろう、何せ尻穴だし」

「く、ぅっ……は、くっ……い、いま……ちょっと……」

 

 一回で腸壁をめいっぱいずるずるいじめる、とのつもりで引き抜く。けれど蓮実の直腸があまりにきつくみっちりと彼のペニスを締めつけて、半ばぐらいで腰を止めてしまう。血圧測定機で腕を圧迫されているみたい、と妙な連想をしてしまう。

 

「きついか?」

「……き、きもち、よすぎ、て……へんに、なっちゃ……ぐううっ!」

 

 肛門のシワが広げられ、ペニスに追従して外へめくられているように盛り上がる。

 それを押し戻したりめくったり、と小刻みに腰を揺する。

 

「ぷっ、ぷろりゅ……んんぅ……ぇふ、ぇう、はぁっ、ぁうあっ……!」

「痛くないか?」

「はうぅっ、ぅくぅ……ま、まぁ、ちょうどいいと、思います……きゃんっ!?」

「お尻をチンポでほじられて気持ちよくなっちゃうなんて、お仕置きしなきゃならないかな」

「うぅうぅー……っ! プロデューサーこそ、人のこと、言えますかっ……」

 

 ぺちん、と彼が尻を平手で叩いてやると、蓮実がイヌの威嚇のようにうなる。不服そうにしているが、尻を平手打ちしたばかりの手で彼女の脇腹をくすぐったり、下腹部や内ももをなでてやると、そのうなりが早くもぐんにゃりと弱々しくなる。

 秘所や内ももがすでにしとしと濡れている。手触りで感じる濡れ具合だけで、愛液を漏らしているとわかってしまう。

 

「く、ふ……んんんっ……んんっ、ん……っん!!」

「そうそう、いきまれるとチンポが押し出されるような感じが強くなって、ナカと違った味わいになるんだ」

「そんなこと、言われても……私には……はっはぁお゙っ!?」

「あとそういう声も……かわいくないけど、ソソるよ、すごく」

「かわいくないとか、わざわざ言わなくったっていいじゃないですかぁ……!」

 

 尻をふくらませているボリュームのうちでは、歩いたり走ったりで地面を蹴るときなどに役立つ筋肉が多くを占めている。緊張すると縮こまり、一呼吸二呼吸置くとふっくらもとに戻る。

 蓮実は同年代で言えばハードな運動部並みの運動量をレッスンでこなしている。それだけに尻の筋肉もよく発達している。アナルセックスで緊張にも似た快楽を与えられると側面がぺこぺこ凹んで見た目にわかりやすい。

 

「んぐうぅっ!? そ、こ……ぉ…… あああっ……だめ、それ、すぐ……」

「まだ入れたばっかりなのに」

「……プロデューサーに、こうされてると……なんだか、あっというま、で」

 

 さらに彼が手で触って探りながら、ずしずしと腸内をほぐしていく。どこをどんな具合でこすられるとどうなるのか、もっと詳しくはっきりわかってしまう。彼からしても蓮実のそこが実に表情豊かな反応を見せて味わえて楽しい。彼にはときどき蓮実の尻肉が彼女の表情筋のようにも見えてしまう。尻と腰のあいだをヴィーナスのえくぼに例える表現とはこれが由来か、とぼんやり連想する。

 

「もう奥までしたほうがいいかな、あれ好きだもんな」

「……プロデューサーは、そうでもないんですか」

「バックのほうが動きやすいから……はい、はい、やらないとは言ってないだろ、蓮実の好きなあれ」

「勝手に納得しないでくださいってば……んっ、く、うううっ……♥」

 

 プロデューサーが蓮実のウエストを両側からがっしりとつかみ、腰を突き出す。ペニスで彼女の尻穴へ深々と押し入る。

 

「お゙っ、おっぐ、んんっ……」

「俺の感覚だと、もう奥まで行ってる気がするんだけど……入れられる側だと、まだ先があるんだっけか」

「んっ、く……ふ……ぅ、うぅうぅ……♥」

 

 “あれ”とは、プロデューサーがあぐらなどをかいたヒザの上に蓮実が乗る体位を指している。いわゆる乱れ牡丹とか背面座位といった呼び名も彼が教えてやったが蓮実が“あれ”と遠い代名詞で呼ぶので彼も合わせている。

 その体位だと、蓮実の自重がかかるぶん、尻穴がより奥深く串刺しのようにされてしまうのが好みらしい。なお、蓮実が口に出して認めたわけではない。

 

「俺はバックのほうが、キツキツに締まってるのと、それがゴリゴリこすれるのと両方味わえて……まぁ、これも気持ち良すぎて、もう出てしまうかも」

「そんなぁ……まだ、ぁ……ふぎゅっぉお゙ッ♥」

「……舌を噛んでしまわないか心配になってきた」

 

 蓮実の好みは、尻肉を始めとする表情豊かなセックス中の蓮実の体からほとんど聞き出した。

 

「……んひぃっ……く、ひぃっ……! や、やぁああっ、もっと、奥、ぅ……」

「尻穴のほじられ方にも好みがあるんだなぁ」

 

 彼が何度か奥まで押し入って退いてを繰りかえす。1回ごとに、蓮実の嬌声や泣き言がはぁはぁと忙しない呼吸音に取って代わられていく。ふつうなら尻に出入りしないペニスで、耐え難いほど息が苦しく、同時に燃えるような快楽にも襲われる。お尻や背中がびくびくと反応するのが止まずこちらも忙しない。彼の目には、笑いをこらえようとしてこらえられていないふうにも見える。

 

「は、ぁ……っく、ぁ……んん゙……うんん゙……っ!」

 

 さらに何度目か尻を深く責められたあと、蓮実ががっくりベッドに突っ伏して顔をシーツと腕のあいだに埋めっぱなしになる。

 

「蓮実、泣いてるのか」

「っく、ぅ……泣いてなんて……ぅはっあお゙おおっ……!」

「俺がいじわるしすぎたかなぁ」

「……ただ、ぷろでゅ……ウソつきだから……もう、出てしまうかも、なんて……っ」

「ごめんな、俺だけ気持ちよくなって」

「ぅ、ぅう……楽しんでるくせに……」

 

 背中や尻や太ももの表情はともかく、すっかり隠されてしまった顔からしゃくりあげる気配を察すると、さすがにプロデューサーも罪悪感がしらじら湧いてくる。

 

「よし蓮実、あれにするから……っぅおっ、急にしまっ……!」

「い、いま見ないで、ちょっと待って……っく、う……」

 

 いま蓮実の顔を覗きこんだら、いままででいちばんキツイ長富蓮実の尻穴締めつけが感じられるのでは――という誘惑をどうにかいなして、彼はしばらく待ってから彼女を膝上に抱えあげる。

 

「んぅ……うあ、あァ!! あッ、あああ゙あオッ……♥ あ、あたって、ぇ……あ゙っひっ、い……♥」

「っく、ぅ……どこに、当たってるって……!」

「……おひ……お尻、だけじゃなくって、あそこの、奥、まで……」

 

 姿勢が変わって蓮実の肩も背筋も手足もビクンッと跳ねるように震える。

 

「ほら、自分でもちょっと支えてくれよ」

「これで、う、動くと……その……あ、あおっ……はあ、あこぉっ、おッッ……♥」

 

 蓮実が彼の胸板や腹に背中を預けつつ、足を前に置くというか投げ出すというか、とにかくベッドに足裏を下ろして彼にかかる体重を減らそうとする。尻もちをつくような体勢で自然と足が開き気味に広がってしまう。いっぽう彼女の両手が自由になって、ぷるぷるとためらいつつも股間に近づいて、クリトリスに触れてはっと我に返って動きを止める。ヘソの下を手のひらでさわさわとさする。痛みに近いほど強烈な快楽をいなそうとしているようにも、まだ遠く焦れったい刺激ににいらだっているようにも見える。

 

「あっくぅっ……あそこも……だめ、ぇ……♥」

「ほじってやってるのは尻穴なんだが……」

「ぷろでゅ……おっきすぎて……余波といいますか、その……じわじわ、届く、ぅ……♥」

「子宮裏あたり、って言ったっけか」

「うっきゅうっうぅ!? ぉ……は、ぁ、あッ、は、ぅ……ぉ、ぉ……!」

「女が尻穴から子宮を刺激されて感じる……って都市伝説だと思ってたよ、蓮実に言われるまで」

「まさか……ほかのひとにも聞いて、ため、し」

「回答は差し控えるよ」

 

 肛門にいれるには巨大すぎるペニスにずっしり踏み込まれ、蓮実が脂汗をにじませる。断裂一歩手前の強烈な締めつけがペニスにかかる。さらに彼が蓮実に手を重ね、子宮の表側をぐりぐりと押すと、彼女はいよいよ身もだえして四肢をばたつかせてしまう。

 

「あ、あっ……はッ! あぉおォっ!! お、奥ぅ、きでるっう!!」

「とりあえず、こんなに乱れてくれるのは蓮実が初めてだよ」

「やっぱりぷろでゅ……! んぃいイ゙ッッ♥!」

 

 行き場がなくあふれた快楽が耐え難いのか、頭をぶんぶん振って彼の顔や胸板に後頭部をぶつける。蓮実のシンボルである時代がかったふんわりボブカットが、汗やよだれでボブカットが汗やよだれでボサボサに乱れしょげたシルエットに崩れていく。

 

「それに……こんなどろどろ、ねっとりしたのをマンコから垂らすのも初めてだ。本気汁って言っていいんだろうか」

「ゔぅー……♥ あぐ、く、ぁ……も、ぅ……い、いわな……」

 

 蓮実が下品な声を抑えるものの、肛門や膣肉が痙攣したり体液を漏らすのがそのぶん目立ってしまう。彼が蓮実の腰をホールドしなおして、リズミカルに子宮口をこつんこつんと小突くと、また嬌声と水音と手足がジタバタしてベッドや彼の肉や骨をぱたぱた打つ音の合奏に戻る。

 

「……言ったほうが興奮してくれるように思えるんだが、間違ってたかな」

「っふ、く、ふぅうっ……♥ そ、そんなわけ……は、あッ! あ゙っぁあああぁ……っ!」

 

 蓮実をヒザ上に乗せたまま、アンダーバストに腕を回して抱えこむ。高鳴りすぎてやかましくすらある拍動が彼の手に伝わる。彼女のお尻や背中がぎゅうぎゅうくっついて見てもいないのにその表情が見て取れる気がする。快楽のあまり泣き笑っているらしい。きつすぎる彼女の尻穴の締めつけより微笑ましく思える。

 

「蓮実みたいに反応がいいと、こっちとしてもはかどる……そろそろ追い込ませてもらおうか」

「んひぃっ、お゙っ、おっぐ、んんっぉおっ……♥」

 

 すっかり性感帯として開発された尻穴奥か子宮裏か、とにかくその周辺を亀頭でずりずり行き来してやるたび、彼女のオルガスムスが露骨に高まっていく。あくまで彼女の神経系がもだえ狂っているだけで彼には見えたり感じたりできないはずなのに、できているように錯覚する。

 蓮実が降参のように彼の手をぱたぱた叩く。もっとも彼は射精のため蓮実の尻穴をむさぼるのに専念する心構えになってしまって、ストップをかけるレフェリーもおらずで、まったく無意味だった。

 

「っくっ、ぐ……はは、もうキンタマがぎゅうって縮んでどうしようもない、そろそろ出すぞ……!」

「ぅぅうう……あ、ァああ……っあッあっ、くうぅぅうー……♥」

 

 わざわざ蓮実に聞かせたのは彼女への挑発だったが、彼が限界に近いのは真実だった。彼の腕の中で、蓮実の全身が前後左右に波打つ。収縮したりペニスで裏側からこじあけられたりする膣口から、濁った本気汁が幾筋もぐじゅじゅ漏れる。蓮実との結合部にはさまって感触をぬるぬると変えていく。種付けされるはずもない子宮が力強くもむなしく躍る。この快楽以外何もなくなってしまう。

 

「……っくいくいくいぐっ……んんん゙ん゙いぐいぐ、ぅ……♥ んぉお゙ッ! おあァっ!! あアぁあっ!!」

 

 同時に蓮実の直腸も最高以上の勢いでペニスを搾りにかかり、さすがに射精へ追いこまれる。清純派とはとても呼べない濁った雌の叫びに征服欲をくすぐられつつ、笑いながら満足のため息を付く。

 

「んぉ、いや、ぁ……ぉお、ッほおぉ……み、みない、で……っ……」

 

 言われる直前にプロデューサーは察しをつけていた。蓮実の股間から、愛液とも本気汁とも腸液とも違うさらさらした体液がびちゃびちゃ滂沱とこぼれているらしい。触覚や聴覚で半分、淫臭よりも濃いアンモニアで残りを確信する。

 

「見なくてもわかるよ、気持ち良すぎて嬉ションもらしちゃったか」

「うぅうぅ……こんなの、ひどい、です、ぅ……♥」

 

 尿を出し尽くしたらしき蓮実がべそをかいているようだった。失禁と合わせて幼女まで退行してしまったかのようで、じんわり罪悪感が上回ってきて、蓮実の頭をなでてなだめて釣り合いを取ろうとする。蓮実がいやいやと身じろぎすると彼のペニスを肛門で扱いてしまい、ううっとノドを詰まらせてもだえる。

 尻から少しペニスを抜くのも一苦労らしいので、彼が手助けしようと手をもたげるが、彼女の体に触れる前に蓮実に押しとどめられる。やむなくそのままにしておく。

 

「ん、くふ、ぅ……まだ、プロデューサーさんの、おっきいままで、いてくれます、ね……♥」

「マンコもほじってほしいか? 奇遇だ……と言いたいところだが、いったん抜かせてもらわんと」

「2本あったらいいのに……冗談ですよ、いま、抜き、ます……っ」

 

 アナルセックス、子宮裏での快楽と絶頂は、蓮実が感じた以上に彼女の下半身を痛めつけていて、いくら足腰に力を入れても震えるばかりで、彼女の自力でペニスを抜くことができそうもなかった。

 ついに彼の力ずくでペニスを抜かれた。蓮実がベッドに突っ伏してべそべそ泣いていたが、手足をだらしなく投げ出し股間に本気汁をこびりつかせたままだったので、悲壮というより滑稽だった。

 

 

※

 

「や、やですっ、こんどは私がプロデューサーさんをリードして、メロメロにしてあげる番なんですっ」

「仔鹿みたいに足腰ぷるぷるさせながら言われても……あと俺がゴム着けるの待ってくれよ」

「じゃあ私のゴムがまだ残って……」

「そうだな、使い切らなきゃ……担当アイドルがゴム持ってるとか、もしドッキリで荷物検査されたら伝説だぞ、悪い意味で」

 

 蓮実は息を整えたあと、さんざんやられたお返しという意気込みなのか、ベッドに座ったままのプロデューサーを押し倒して騎乗位で挿入する――つもりであることだけ彼に伝わった。

 

「マンコがお望みなんだな? ほら、無理しないで寝転がって、足開きなさい。攣っちゃったら痛いだろう」

「ううぅぅう……こんなはずでは……前戯でこんなにイッちゃうとは……」

「いつもならそうじゃないみたいな顔してくれてるけど、蓮実っていつもそんな感じだよ」

「追い打ちかけないでください……」

 

 蓮実が鳴らす不平も、プロデューサーに押し倒されて、彼の手で両太ももをぐいぐい割り開かされるとおさまる。ふくらませていた頬も口元がゆるんでしぼむ。

 正常位で秘所を狙いをつけられている体勢にされる。早くも膣肉がうずうず緊張と弛緩を繰り返してしまう。そこをプロデューサーの視線が、見ているだけでそわそわしてくる、と言わんばかりにチラチラうろつく。

 

「入れるぞ」

「すぐに奥までぐちゅって入れちゃ、ダメですからね」

「ダメなのか?」

「そんなにされちゃったら、またすぐ……何もできないまま、私……」

「それはイヤなのか」

「ぃ、ぃ、い……!? だ、ダメなんですっ」

 

 プロデューサーは必要以上に慎重に膣内へ挿入していった。肛門に比べると締め付けが柔らかい。しかしヒダが細かく多様にうごめいて、快楽と射精欲をあおることにかけてはまったく劣らない。

 

「ふ、ふふふっ、あははっ……♥ プロデューサーさんって、私が泣くと、すぐ甘くなっちゃいますね」

「それもダメなのか?」

「ダメダメですーっ……ほかの女の子にも弱みで誘われて、とか考えちゃう……女の子は、効くと思えば泣くのなんてためらわないんですよ」

「涙は飾りじゃないんだっけか」

「それはいま言うことじゃありませんーっ」

 

 例えばバラードのアウトロにタイミングを合わせてぽろり一筋こぼす、といった芝居がかった涙は、蓮実の憧れる世代のアイドルでの定番である。それが陳腐化して定番の残影として見えていたころに『飾りじゃないのよ涙は』がアンチテーゼとして成り立っていた。

 要するに、蓮実はプロデューサーに、また昭和をみんな一緒くたにして……と呆れていたし、そもそもこっちの話をそらしておいて……といらだってもいた。

 

「……じゃあ、もう動くぞ」

「ちょっ、まだ話が……んきゅうっううっ……♥ っくっ、ぁ、あぁあぅ……」

 

 彼がペニスを引き抜きかけると、ずりゅずりゅとしがみつき引っ張られる膣壁とともに、言葉も感情も引っ張られてゆがんだようになる。体のほかのところにあった熱も意識も感覚もすべて陰部に吸い寄せられる。蓮実が泣きじゃくるように声をつまらせ、いっぽう結合部がじゅぶじゅぶと騒がしくなる。

 

「蓮実、イッて……?」

「っ……っうぅ、わけが、わからない、くらい……頭が、真っ白、に……」

「少し休むか」

 

 休むか、という提案が彼の配慮だと蓮実はすぐ察していた。ねじこまれたペニスが焦れったそうにむずつくせいだった。口だけで、さほどもしないうちに抜き差しを再開すると思った。もしその配慮さえなかったら、と想像してめまいがする。子宮口が叩きのめされるのを期待しておののいてしまう。

 

「……もう、いい、です、動いて……奥っ、深いトコっ……あなたも、気持ち、いいんでしょう……?」

 

 彼の腰がゆっくり円を描いて動き出す。催促した通りの展開に息を呑む。ペニスで子宮を小突かれて、催促したときの意気地をすぐふっ飛ばされ、くしゃくしゃの嬌声とともに弓なりにのけぞる。

 

「はは、さっきよりきれいなブリッジだな」

「っっゔ……っくふ、ん、ッんぅ……♥」

 

 無粋にからかわれても、腰の奥の快感が高まり続ける。何をされても拒絶できず流されてしまうかもしれない。

 抜き差しをゆるくしてくれ、と懇願しようとするも言葉にならない。代わりに彼の腰に両手を伸ばしたり両足を巻きつけたりするが、裏腹に彼からピストンをずしずしと重く強くされてしまう。もっと乱暴に腟内をえぐってもうっかり抜けないようにアシストしてくれてるんだろう、と彼に曲解されたのか。

 もうそれでもいい、と自棄になりかける。

 

「んえ゙っう♥ ひ、ゃあっ、こぇ、つよ……え゙ぐっ、あ、はッ、うッ……♥」

 

 何度も何度も打ち寄せてくる快楽でもうお腹いっぱいで、どうにかしのごうと蓮実がぶんぶんと首を振る。ブリッジががっくりベッド上に崩れる。蓮実の二の腕にはさまれて突き出された格好の乳房がぷるぷると揺れる。

 彼の手がのびてくる。

 

「っひぃ……っ♥ ひゃめっ、ちくび、まで……むり、むぃ、です……ゔっ、ゔっ……♥」

「マンコは喜んでるぞ。きゅってしまったし、乳首もコリコリって」

「あ、んぅうあ、あァ、あッ、あああ゙あオッ……♥」

 

 ほとんど無警戒だった乳首をつねられ、うっかり膣肉もきつく引き締めてしまい二重の快楽に打たれる。アイドル・長富蓮実が決して衆目に晒せない部分で、ただの蓮実の女体からいってもごく一部でしかないところへの刺激で、びしゃびしゃと粗相してしまう。消え去りたくなるほど心が乱れる。

 

「くひぃっ……はぁーっ、はーっ……ッふ、ぅ、ぐ……あああっうっ……ひ、ひどい、です、ぅ……♥」

「……嫌われてしまったかと思ったよ」

「きらい、ですっ……プロデューサーさん、なんか、ぁ……♥」

 

 蓮実が腕を畳んで、両ヒジでどうにか彼からの乳愛撫を振り払う。息をかろうじて整えてから、プロデューサーによじ登るようにして身を――膣内のえぐられ具合がぐりぐり変わって、もだえさせられつつ――起こす。

 

「対面座位の気分かな」

「……あなたが、あんまりやりたい放題するから……」

「ごめん、ごめん……ぃたっ」

 

 プロデューサーの首に腕を回して、耳たぶにかじりつく。

 

「……あなたとこうしているときの私、どうかしてるなと思うんですよ、自分でも」

「蓮実がいつもこんな感じになっちゃったら、俺も困るな」

「ひどいです、あなたにこんなにされちゃったのに」

 

 彼に苦笑を向けられ、子宮どころか胸の奥あたりまで快楽のようなものできりきりよじれる。快楽よりずっと切なすぎてつらい。

 

「俺の前だけでこうしていてくれよ」

「……恥ずかしいですよ」

 

 言われて、その感覚が強すぎる羞恥に似ていると気づく。

 

「ぇふ、ぇう、あ、うっ……♥ また、ナカが……んくっぅ……っ♥」

 

 プロデューサーの抜き差しが再開される。怒張に浮いた血管さえ感じ取れそうに敏感になった膣肉で彼をしゃぶりながら、むずむず腰をくねらせる。ねちねち子宮口を打たれて、はしたなくも大きな嬌声が漏れてしまう。がまんしようとしても彼に一押しされるたび膣奥から電流じみた快感が駆けめぐってどうしようもなくなる。

 また彼の肩に顔を押しつけて表情を隠そうとする。プロデューサーがいじわるになってか、わざと倒れこんでベッドに背中をくっつける格好になる。

 また急に角度が変わって不意打ちに蓮実がもだえさせられる。

 

「んぎゅっ……ぉ……♥」

「上に乗って動いてくれるつもりだったんだっけ、きょうの蓮実は」

「うう……せわしないですよ、体位ころころ変えすぎで……は、ぁ……あ゙うぅうっ……♥」

 

 それでも上体を起こしたまま、彼の胸板に手を突いて支えにして、そろそろと腰を前後に揺すり始める。彼のピストンと比べるとスピードも振幅も控えめでへこへこしている。合わせてか、膣肉の絡みつき具合も彼のペニスをなだめるようにねっとりとしてくる。

 

「では、しばらく蓮実にお任せしてもいいかな」

「しないでくださいよ、いたずらとか、いじわるとか」

「もちろんだ。蓮実が舌を噛んじゃったら嫌だし」

「ふふふっ、べぇーっ、ですっ」

 

 蓮実が舌を戻してから、腰を浮かせて膣肉でペニスをこする。浮き沈みすると彼のペニスや腰がちゅくちゅく、しとしと愛液で濡らされる。さっきまでがざあざあ降りだったとすればいまは濡れて心地よい春雨か時雨だった。

 彼は蓮実の乳房が揺れながら汗でてらてら光ったり、首筋や鎖骨周りにか弱く筋が浮いてくぼみから汗がたまったりこぼれたりする風情を堪能した。。

 

「いい気分だよ、蓮実が動いてくれるのよく見えて……このぐらいのほうが、蓮実も好みかな」

「もう……女の子には、優しくするものですよっ」

「優しくしてくれなさそうなオオカミにこそ、優しくしてもらいたいんだろう?」

「それは……そうと、言えなくも、ありませんが」

「セックスしてくれそうもない清純派アイドルにセックスしてもらいたい、ってのと似てる気がする」

 

 聞いて蓮実がくちびるを尖らせ、ぬちゃぬちゃと腰使いをペースアップさせる。その腰使いも彼とのセックスだけで覚えてしまったものだった。

 蓮実はついつい、性懲りもなく焦れている子宮口をペニスに押しつけかける。鋭い快楽に怯えるように退く。カリ首で中程の膣ヒダを引っかかれるだけで悶絶させられる。

 快楽はいつも儚いくせに、痛みのようにきついこれは痛みと同じようにしくしく尾を引く。息を整え直すのを彼が待ってくれる。そのあいだに視線が蓮実をさらにじりじり熱くさせる。

 

「くっ、ふぅぅう……っ♥ はっ、あううっ、んくぅ……♥」

「上に乗っておまんこするの気持ちいい?」

「い、いじわる、しないで、って」

「蓮実がかわいい反応をするから」

「小学生の言い訳ですか、もうっ……はう、ふ、うぅぅん……♥」

 

 視線の熱で浮つかされて、上体をのけぞらせ腰を揺らす。膣ヒダを彼の幹にぞりっ、ぞりっとこすりつける。風俗嬢や枕営業のやり手顔負けの動きで、絶頂への勢いが再加速する。

 

「む、ぐ……ふぁ、あぅ……! 蓮実……っ!」

「へぅっ、あううっ……♥ プロデューサーが、私に、いっぱい、えっちなこと、を……んおっ、ひぐぐっ、んおぉっ……♥」

 

 深々と膣奥までえぐられ、えぐらせ、主導権を握っているはずの蓮実もアクメにぶるぶるわななく。彼の腰をはさんでいる(内ももが張りつめて、付け根近くまで筋を浮かせる。

 

「そうだとしても、こんなにえっちな女の子になるとはなぁ」

「んぇっ♥ へぅっ、い゙っ、らめっ、ぷろでぅ……あ、ぇうぅうぅ……♥」

 

 言われなくてもわかっている。彼に乗せられても強いられてもいない、自分から子宮イキをねだって相手がうんと言う前に腰を動かして、痴女と言うしかないのではないか、と自問する。そんな理性の切れっ端さえ甘美な毒として彼女の性感を高めてしまう。

 

「だめ、だめぇっ♥ こんな、もうっ……い、あっ、あたまっ、おかしくっ、なっちゃ……あはぁああ゙ああッッ……♥」

 

 プロデューサーの手が蓮実の腰の後ろに回りこむ。それだけで、さっき尻穴をペニスで好き放題ほじられ達して達して止まらなくなった記憶がぶり返す。快楽がまだしみる肛門も疼いて、無為にもきゅうきゅうすぼまってしまう。二重の快楽に涙がぼろぼろあふれて視界が霞む。

 

「だいじょうぶだよ、蓮実はおかしくないって、かわいいよ、なぁ蓮実っ」

「や、やっ、まだっ……いま、ぎゅってされたらっ♥」

 

 主導権はもういいだろう、とばかりにプロデューサーが上体を起こして対面座位に戻してくる。優しげな声でささやいて気遣わしげな手つきで肩や背中を支えてくれて、ぐしゃりと理性にトドメが来る。記憶もろともやられてしまうかもしれない。そうなれば、将来ほかの男か女かに抱かれることがあっても――プロデューサーがかつての女性経験を仄めかすことに反発して、それを蓮実も当てつけのようにたまに想像する――絶頂に追いこまれるたびに彼がオーバーラップしてしまうかもしれない。

 そんなあんまりな想像が、なぜか心地いい。

 

「ぐひぃぃぃぃっ♥ おっ、おくっ……あ゙ひゃっ、あうっ、あうっ……あはっあお゙おおっ!?」

「よし、よし、蓮実……ッぐ、しまる、ぅ……本当に奥をされるのが好きなんだなぁ……!」

 

 自分から子宮口をペニスへ押しつけ、苦しいとわかりきっている快楽へ突き進む。しょろしょろ、ぷしゃぷしゃと何が何やら、とにかく彼に生ぬるい水を浴びせるのも愉快でたまらない。子供の水遊びさながらだった。蓮実の理性が決壊してセックスがすっかりそんな調子になっていた。無邪気にプロデューサーに手足でしがみついて噛みついて爪を立てて甘えた。

 

「蓮実……――っ……は……――」

 

 彼から何かささやかれているが快楽でもうぼやぼやと不明瞭になってしまう。ただ彼の声だというだけで、耳から媚薬を注がれたように脳髄がしびれる。

 

「お゙っひゅっ……っお、お、お――イっく――♥ イっぐぅぅっっ……♥」

 

 嬌声が途切れて意識が朦朧となってしまっても、ついに彼が限界になって射精が始まっても終わっても、蓮実はしばらく彼に手足をぎしぎし絡みつかせたまま、膣奥への追い打ちをねだるように腰を浮き沈みさせていた。

 

 

 

※

 

「……しみちゃいませんか、それ」

「ごしごしこすられなければ……っ、うっ」

「しみてますよね?」

 

 すっかり空気の入れ替わったホテルの浴室で、2人が事後の汗を流している途中――『お背中、お流ししますよ』『いいね、終わったら俺も蓮実を洗ってあげるよ』『……えっちじゃないように洗ってくださいね?』――蓮実は彼の肩や腕に、いくつもの引っかき傷を見つけた。

 

「しみてないったら……っぁ!? こらっ、いまのはわざとだな……!」

「やっぱり」

「……してる最中は、ぜんぜん痛くなかったのに」

 

 泡をまとった手でまた彼をこすってやった。男らしい太い腕がむずむずこわばるのを感じたり、ノドにこもったうめきが聞こえたりもした。

 

「名誉の負傷ですねっ」

「それは男が言うセリフな気がするけどな、どっちかというと」

 

 自分だってしている最中は痛くなかったけどいまはお尻がひりついてしょうがない――言いかけた瞬間、恥ずかしさが限界を超えて、彼女ももごもごとノドにこもったうめきを漏らした。

 

(おしまい)

 


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。