本番は気が向けば書きます。Pixivにも投稿しています。
北海道から東京までの交通費はバカにならない。およそ五万円。小中規模とはいえフェスに出るということで部費で落とすにしても、少人数の部活じゃ額は知れている。よって、ホテル代は節約したいわけで……
「泊めてもらうとはいえ、1Kの部屋よ。同じベッドに寝るとかになると思うわ」
3年生、夏色花梨の伝手を使って宿泊場所を確保したのだ。そして、東京駅の複雑さに1年生の花隈千冬が目を回している中。
「花梨ちゃーん! こっちこっち!」
たわわな胸がTシャツを浮かび上がらせ、へそが出てしまっている金髪の女性が手を振っていた。大きく右手を上げているせいで、丈の短いシャツの覆う範囲はいっそう狭まっている。
弦巻マキ。現在は大学生で、バンドでギター担当。1年生の花梨が3年生の先輩と組んだバンドで東京のフェスに出た時、同じく高校3年生のギタリストとして知り合った仲だ。
「マキさん、お久しぶりですー!」
人の多さにどこか辟易していた小春六花が、真っ先に駆け出す。次いで、人混みに酔っていた千冬の手を引いて花梨が。
「お久しぶりです」
会釈する花梨に、「六花ちゃんも花梨ちゃんも久しぶり」と元気に返事を返して、マキはグロッキーな千冬に肩を貸す。そのまま千冬の背中越しに手を回し……
パンッと高らかに音を響かせて、花梨のお尻が叩かれた。
「ひゃん! もう、マキさんは……」
「ごめんごめん、背中叩こうと思ったんだけどね」
再会を祝して、みたいなバンドマンらしい振る舞いは、なにかしらが六花の琴線に触れていたようで。ことあるごとにキラキラした目でマキを見ている彼女が、花梨はいつか騙されないかと心配だった。
マキのしなやかな指が、花梨のスカートへ潜り込む。肉付きのいい尻が揉まれ、捲れたスカートは下着を隠す役目を果たしていない。
くちゅり、と。指が奥──クロッチの方へ伸ばされる。とっくにパンツの中に入り込んでいた指は膣の入り口を掠めて湿り気を帯びた。
支えている千冬には気付かれるはずもなく。六花はマキの顔をずっと見ている。駅を行きかう人々はそもそも擦れ違った人を一々見ることはなく、仮にふと目線を遣ったところでギターケースや彼女らの整った顔立ちへ向いていた。
10分ほど歩けば、泊めてもらうマンションへ着く。
「ありがとうございます……気分もマシになってきました」
「いやいや、こっちは人多くて慣れないでしょ? 花梨ちゃんも六花ちゃんも、初めてこっちに来た時は似たようなことになってたしさ」
千冬は歩くペースが遅かったのは自分のせいだと申し訳なさを感じているが、マキは笑顔でフォローしている。……正確には、内股になっている花梨もその要因の一端だったが。
「ここ、駅近いじゃん。だから、打ち上げの帰りに泊ってくーって子も多くてさ。ベッドも広いやつ買っといたの」
ソファは二人掛けで狭いし、適当にベッドにでも座ってくれたらいいから。そう言いながら扉を開けたマキは、玄関横のリモコンに手を伸ばす。カフェに置いてあるような、小さめのものが複数並んでいるタイプのシーリングライト。遮光カーテンで光を閉ざしていた部屋が、薄ぼんやりと照らされた。
「あはは……ごめんね、ちょっと服散らばってて……」
花梨は、今も尻肉を揉んでいる彼女に冷たい目線を向ける。もとよりこの部屋はヤリ部屋だ。床に散らかっている服だって、生活感を出すためのものでしかない。それどころか、床の空きスペースに置いておくことでそこに座られるのを防いでいる。ソファやベッドに誘導する役割も兼ねた小道具。
「はぁ……これだからマキさん、はぁッ!?」
たっぷりと濡れたマキの中指が、花梨の尻穴へ挿入された。穿り回される刺激にあられもない声を上げてしまう。
「花梨先輩?」
ダブルサイズのベッドに飛び込んだ六花が視線を向ければ、顔の赤らんだ先輩。結局はみんな体調が芳しくないのだと納得して、鞄からタオルやらパジャマやらを取り出す作業に戻る。千冬はベッドでうとうとしていて、半ば夢うつつといった状態だ。
「国内とはいえ、日が落ちるのが早かったりするものね。時差ぼけってほどじゃないけど、感覚はちょっとズレるわ」
そんなわけで、さっさとシャワー浴びて寝ましょうと花梨は提案する。
「……千冬だけだと、お風呂で寝そうで怖いわね。六花、一緒に入ってきたら?」
「まあ、そうですね。千冬ちゃん、行くよー」
都会慣れしてる頼れる先輩、なんてことができなかった分だけ張り切っているのだろう。千冬の手を引いて、六花は風呂場へ向かう。
「それじゃ、お風呂空くまで何か見よっか」
テレビがない代わりに、小さなテーブルに置かれたプロジェクター。それのスイッチを入れて、サブスクの動画配信サービス画面を映す。迷いなくホラー映画が選ばれ、再生が始まるとともに二人の距離が近づいた。
「マキさ、んっ♡ やめっ♡」
濡れ場の度に中指と薬指が花梨の中に挿入され、水音を部屋に響かせる。足先までピンと伸びて、ソファの布にびしゃびしゃと潮が染みていく。
「ここがイイのかなー?」
マキの指先に伝わる、少しざらついた感触。Gスポットを見つけてからは、いっそうその勢いは増していった。片手で花梨のブラジャーを外し、するりと服から抜き取る。屹立した乳首に触れないよう乳輪を丹念になぞり、膣イキしている脳の意識をそちらに向けさせた。ぷっくりとした乳首を親指と人差し指で摘み、裏側へカリカリと爪を立てるだけで、乳首イキの性感が再び開いてしまう。
「らめっ♡ イ、んむぅ♡♡♡」
シャワー中のお風呂場に聞こえてしまうほどの雌声が絞り出されようとした直前、花梨の口がキスで塞がれた。
腰がガクガクと浮いて、雌の匂いが濃厚な潮を部屋中にまき散らそうとする。手マンしていた指を引き抜き、その掌で淫蜜を受け止めるマキだが、それでも抑えきれないとスカートをずり降ろしてただの布として使う。洗っても匂いが取れないくらいにぐしょ濡れになったそれを、床に散らばった服の中に混ぜて放り捨てた。
接吻を終えて、舌の間にかかっている銀の橋を振り切れば、花梨はとろんとした目でマキを見つめていた。
「六花ちゃんや千冬ちゃんにバレたくないでしょ? そうだね、トイレ行こっか」
今度は私も気持ちよくしてよ。そう言ったマキが花梨の手を取ってズボンに当てれば、逸物の熱が布越しにも伝わってくる。
再生されている映画の音声を背後に、ふたりはソファから立ち上がった。