許嫁になったダウナーギャルが毎週ヤられにくる話 作:月見ハク
それを記念して、漫画の内容を短編でお届けします。なおこちらは小説版2巻の「里帰りエピソード」を大幅加筆修正したものです。
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駅前はけっこうな人が往来していた。
金曜の午後過ぎだからか、家族連れやカップルの比率が多い。三十路のおっさんかつ出不精の俺は、人口密度が多い場所というだけで体力が減ってしまう。
人ごみの中に目当ての女の子を探す。
(さすがに早く来すぎたかな)
待ち合わせまでは30分もある。
ダメ元で見回していると、ひときわ視線を引く美少女の姿があった。
「あ、いた」
スポーツバッグを抱えた制服姿のJKが、改札前の柱のところに佇んでいる。無表情でつまらなそうにスマホをいじる様子は、まさしくダウナーギャルだ。
佐原 美玖。
彼女は家同士が決めた、俺の許嫁。
セミロングの薄い茶髪は毛先がゆるくうねっていて、顔立ちはモデルのように整っている。化粧をしていないのに、まるで雑誌やテレビから飛び出してきたみたいな美貌だ。
ほんのり気の強そうな目尻は、安易に男を寄せ付けない雰囲気を醸し出している。
無愛想とミステリアスの中間のような存在感は、街ですれ違っても声は掛けられないものの、ずっと目で追ってしまいたくなる。
そして極めつけは、近くにいるだけでドキドキしてしまうほどの色香だ。
細身の体に似合わない豊満なバストのせいもあるだろう。彼女いわくGカップという巨乳が、凄まじい存在感を放っている。
そんな彼女と、今日は俺の実家へ里帰りする。
本家の叔母からの要請で、正式に許嫁になったのだから二人で挨拶に来いということだ。ついでに親戚連中への顔見せもしたいらしい。
(まったくこれだから田舎の繋がりって鬱陶しいんだよな……ん?)
ふと、美玖が男に話しかけられていた。
背の高い、20代前半くらいのスポーツ系のイケメンだ。短髪の刈り上げが特徴的で、Tシャツにジーンズ姿というシンプルな格好なのに、全身からイケてるオーラを発散させている。
シャツの襟元に引っ掛けたグラサンまでオシャレだ。これが若いイケメン男の色気ってやつだろう。うだつの上がらないおっさんの俺とは大違いだ。
(知り合い、って感じじゃなさそうだよな。ナンパか……⁉)
さらに近づいてみると、男はどこの学校? これから部活の試合でもあんの? ビジュやばいねなどと、明らかにナンパであろうセリフを並べ立てていた。
あまりに美玖が平然とスマホをいじっているものだから、話しかけられていることにすら気づかなかった。
(てか男のほうもすごいな……あんなに無視されてんのに全然めげてない)
金曜日に制服姿のギャルをナンパするのですら度胸が必要だろうに、並の男だったらトラウマレベルの塩対応をされても男は笑顔を浮かべている。
これが本物のイケメンかと感心しつつ、俺も勇気を振り絞る。
男として、許嫁がナンパされるのを許すわけにはいかないだろう。
(やあお待たせ、やあお待たせ)
初手で掛ける言葉を頭の中で反芻しながら、おっかなびっくり近づく。
「やあお待た——」
「おじさん」
俺の存在に気づいた美玖が、スタスタとこちらに歩いてくる。
イケメン男が「あー家族連れかー」とつぶやく。彼にはおじさんが叔父さんに聞こえたのだろう。
親戚が登場したというのに、まったく動揺した感じを見せないのもすごい。
だが彼の存在など最初から認識していないとばかりに表情を崩さない美玖のほうが、何倍もクールだった。
きっとこれまでも何度となくナンパされてきたに違いない。
「み、美玖さんお待たせ、ずいぶん早く来たんだね」
「まあ、荷造りは終わってたんで」
「じゃ、じゃあ、とりあえず切符買ってくるよ」
「あ、特急の切符なら、清江さんから」
美玖が財布から特急自由席の切符を二枚取り出した。
清江さん——本家の叔母さんだ。
俺の頭越しに美玖と話を進めている叔母さんに少しイラっとするが、お披露目に来るかどうかも美玖に委ねているということだろう。
本家に行ったら、名実ともに俺たちは許嫁になるのだし。
当然のように切符を渡してくる彼女に、俺は内心で小躍りした。
◇
金曜日の午後だというのに、特急の自由席はガラガラだった。
それもそうだろう。
行楽地や名所もない田舎だし、家と田んぼしかないから避暑地としても使えない。そんなところへ好き好んで行く人なんてそういない。電車だって三時間に一本くらいしか出てないし。
「なんか、こうやって美玖さんと出かけるの、不思議な感じするよ」
「そうっすか?」
「うん、美玖さんとはほとんど俺の家でしか会ってないからさ、なんかデートって感じで嬉しいっていうか……あ、ごめんデートとかキモいよねっ……」
「べつに、キモくないっすよ」
美玖が興味なさげに窓のほうを向く。
ガタンと車両が揺れ、特急列車が走り出す。
静かな車内。
お互い無言だが、不思議と居心地は悪くない。
むしろこうして肩を並べて座席に座っているだけで、幸せな気持ちになってくる。
右肩にちょんと触れている彼女の体温が心地いい。
(やば……睡魔が)
一定のリズムで揺られていると、まぶたがどんどん重くなってくる。
思えばこの一週間は仕事で徹夜続きだったし、今日も徹夜明けだ。
せっかくの美玖との二人旅を楽しみたいのに、眠気が波のように襲ってくる。
「……少し、寝る?」
彼女がそっとささやいてきた。顔を寄せ、サラサラの茶色い前髪がふわりと揺れる。
甘くて落ち着く匂いが漂ってきて、ますます意識が朦朧としてきた。
思考がうすぼんやりしていく一方で、さっきの駅前での一幕が脳裏によみがえってくる。
「美玖さんって、よくああやって声掛けられるの? ほら、さっきのイケメンみたいな人に」
「ん……たまに」
美玖から予想通りの答えが返ってくる。普通の人からしたら絶対たまになんて頻度ではないのだろう、きっと。
「ごめん、なかなか声掛けられなくて。最初はナンパされてるってことにも気づけなくてさ」
「……でも、真一さん、声掛けてくれたよね」
「そうだけどさ」
「けっこう……嬉しかったっす」
美玖がふんわりと微笑んだ。
「そ、そりゃ、よかった」
滅多に見せない彼女の笑みに、心臓が跳ねる。
ドクドクと鼓動に合わせて下半身に血流が集まっていく。
(やばっ……)
忙しくてオナニーする暇もなかったからか、電車内だというのにありえないほど勃起してしまっていた。
情けなくテントを張った股間を、美玖がチラリと見る。
「キス……する?」
「えっ!? でも電車の中だしっ……え、いいの?」
「……おじさん、したそーだし」
クールな無表情に戻った美玖が、顔を近づけてくる。
正直、嬉しすぎる提案だ。
幸いこの車両には乗客がほぼいないし、座席の位置的に見られることもない。おっさんとJKがキスをしても、咎められることはない……はずだ。
おずおずと目の前の美少女に顔を近づける。
ありえないほどぷるんとした唇が触れ、重なった。
「ん……ふ、ぁ……れぁ」
すぐに舌が絡まり、ディープキスになる。
(唇も……舌も柔らか……)
くちゅくちゅと舌の絡まる音が鳴り出す。だけど特急列車の走行音にかき消されて、車両に響くことはないはずだ。
密着した口内で、美玖の舌にれろれろと舐められる。
徹夜が続いていたせいか、理性のタガが簡単にゆるんでしまう。
「美玖さん、さ……さわってもいい? 制服にシワ、つかないようにするからっ」
「……べつに、脱がさないんならどーぞ」
素っ気ないテンションで、彼女が平然とオーケーする。
俺は再びキスをしながら、美玖の胸を制服の上から触った。
「んっ……」
手のひらでは覆い尽くせないほど豊かなおっぱいが、布越しに弾力を伝えてくる。
俺はさらにブラウスのボタンを外すと、ブラジャーの上から胸をいじり、さらにブラの中にも手を差し入れた。
「はぁっ……」
美玖が切なげな吐息を漏らす。
汗ばんだ乳房が手に吸い付いてくるみたいだ。
指を押し返すような弾力と、同時に指先がどこまでも埋まってしまいそうな柔らかさ。
一生揉んでいられそうな最高の感触の中に、コリと硬い突起があった。
「ここ、硬くなってる」
親指の先ほどの乳首を、優しく捏ねる。
「まぁ……普通に」
クールな口調とは裏腹に、乳頭をこするたびに彼女の肩がわずかに震えた。
たまらない。もっと感じさせたい。
俺は空いているほうの手で、美玖の太ももをまさぐり、パンツの上からアソコに触れた。
「ここもすごい濡れてる」
「んッ……ふっ、ッ……んぅっ」
パンツの布地をずらし、すっかり濡れそぼった割れ目に指をあてがう。
「ぁっ……んんっ……」
美玖の声が少しだけ高くなった。
指を弾ませ、膣口から漏れだす愛液をピチャピチャと鳴らす。
彼女の吐息が小刻みになったのを見計らい、俺はぐっと膣穴へ指を挿入した。
「あッ……んぅっ——」
鼻先にある美玖の顔がわずかに歪む。熱い膣内が指をぎゅうっと締め付けてきた。
至近距離で見る彼女のイき顔が可愛すぎる。
形の整った眉がピク、ピクと震えるたび、絶頂が襲ってきているのだろう。
クールで感情表現が乏しいのに、美玖は驚くほど感度がいい。そのギャップもたまらない。
ぼうっと見惚れていると、薄くまぶたを開いた彼女がおもむろに俺の股間へ手を伸ばしてきた。
「えっ、み、美玖さん……!?」
流れるような手つきでズボンのチャックが下ろされ、血が巡りすぎて隆起したペニスがまろび出る。
呆気にとられていると、美玖が少し紅潮した顔でささやいてきた。
「今度は私の番っていうか……おじさん、つらそーだし」
ゴクリとゴクリと唾を飲み込む。
もしかしなくても、フェラをしてくれるのだろう。
さすがに電車の中では……などと一瞬思うが、自分は美玖を手マンでイかせておいて何を言うかという話だ。
というかそもそも、美玖のフェラを断る選択肢なんて俺にはない。車内だろうと関係ない。最高すぎる。
などと脳内会議にもならない思考を巡らせていると、いつの間にか俺の股間に顔を近づけていた彼女が、れろぉとペニスの側面を舐めてきた。
「うおっ」
思わず変な声が漏れる。
美玖の舌が裏筋を舐め、さらに根元から竿を舐め上げてくる。舌をペニスに当てて、そのまま滑らせる。
あまりの気持ちよさに全身が震えた。
「み、美玖さっ……うっ、その舐め方」
「ん……音、たったらやばいんで」
彼女なりに、フェラ独特の水音が立たないように舐めてくれているのだろう。
唾液を塗り付けるような舐め方に、ぞぞっと射精感がこみ上げてくる。
そんな俺の反応にそろそろだと思ったのか、美玖が亀頭を口に含んだ。
「うぉッ!」
口内でれろれろと舌を動かされ、音が出ないようゆっくり吸引される。
あまりの快感に、奥歯を噛みしめて耐える。
「これっ、気持ちよすぎて……で、出るっ」
「ん」
美玖はちらりと俺を見上げると、じゅうっと吸い上げてきた。
「ぐぅっ……!」
尻奥からゾクゾクと射精感がこみ上げ、次の瞬間ビュルルルッと大量の精液が噴き出した。そのすべてを彼女が吸引する。
全身が甘く痺れるような快楽に襲われ、ビュービューと精子が流れ出ていく。
美玖の喉がコクコクと動く。
俺はしばらく彼女の喉奥に精を放ち続けた。
「……の、飲んでくれたんだ」
射精の快楽に息をきらしながらつぶやく。
「まぁ……」
ペニスから口を離した美玖が、指先で口元を拭った。
こぼれないよう、全部飲み込んでくれたのだろう。
涼しい顔で、そんな健気なことをしてくる彼女が可愛いすぎる。
俺は急いでリュックからペットボトルを取り出すと、美玖に差し出した。
「ジュ、ジュース飲む?」
「どうも」
コクコクと喉を鳴らす様子が……さっきのフェラを連想させる。
「み、美玖さん」
「ん……キスっすか?」
「いい?」
「好きにどーぞ」
気だるそうに差し出してきた唇に吸い付く。
口内にジュースの甘みが広がる。
ん、と時おり漏れる吐息まじりの声がエロい。
汗をかいた彼女の甘い匂いが落ち着く。
いつしか俺は、キスをしながらゆっくり眠りの中へ落ちていった。
◇
ふと、頬をツンツンとつつかれている気がした。
細い指が眉毛をなぞる感覚。まつ毛もふわふわと撫でられている。
夢にしては、リアルな感触だ。
「う……美玖さん?」
薄く目を開けると、彼女の小さい顎が見えた。
俺の側頭部が、華奢で柔らかい何かに乗っかっている。
(美玖の、肩……?)
気づけば、俺は彼女の肩を枕にして寝ていた。
慌てて頭を起こそうとするが、寝起きのせいか体が動かない。
いや、うそだ。
この心地いい感触をもっと味わっていたいだけだ。彼女のうなじが近いせいか、花蜜と石鹸が混じったようないい匂いが鼻腔を満たす。
「……もうすぐ、着くみたいっす」
彼女は甘んじて俺に肩を貸しながら、いつもより優しいトーンでささやいた。
(ああ、可愛いな……)
ぼうっと美玖の横顔を眺める。
そりゃあ、ナンパされるよなと思う。
さっきフェラで射精したはずなのに、無性に股間が熱くなってくる。
これはあれだ、いわゆる朝立ちだ。
まだ思考がうまく働かない
「そろそろ、起きる?」
ぽつりと聞いてくる彼女に、俺は顔を近づけた。
「美玖」
「ぇ——んむっ……」
気が付けば、俺は本能のままに唇を奪っていた。
「んっ……んぅっ、おじさん……? ぁっ、んぅ、う……」
しっとりした唇を舐め、うすく開いた隙間に舌を差し入れる。寝起きのキスが気持ちいい。彼女の唾液も甘く感じる。
いつしか俺は身を乗り出し、片手で胸を揉んでいた。ごわついたブレザーの感触の下に、俺の大好きな柔らかい弾力がある。痛くない力加減で、ぎゅうぎゅうと揉み込む。
「ちゅっ、ぁ……ん、うぅっ……ちょっと、あッ——」
もう片方の手ですべすべの太ももを撫で、スカートの中へと忍ばせていく。きゅっと閉じられた内股に指を押し込み、湿りけのある秘部に触れた。
さっきとは違い、強引に。
「あっ、まってっ……ん゛んッ」
薄布越しに割れ目をなぞると美玖の体がびくっと震えた。ぐっぐと指を曲げてアソコを押すと、そこから潤みが増していく。
傍から見たら、電車内で制服ギャルに痴漢をしているおっさんだ。だが思考力の低下した俺は、その背徳的な状況にゾクゾクとした興奮を覚えていた。
いい匂いのする彼女の髪に鼻を埋める。くんくんと鼻をひくつかせながら、香りの発生源であるうなじに吸い付く。
「あっんッ……ぅ、おじさん」
たしなめるような美玖の声に、はっと我に返る。
(そうだ、もうすぐ目的地に到着するっていうのに……俺はいったい何を)
「ご、ごめん美玖さんっ、寝惚けちゃってつい」
弾かれるように体を離す。
彼女は小さくため息をつきながら、スカートとブレザーを直し、首筋に手を当てた。
「……あと、ついたんすけど」
見れば美玖の白いうなじには、赤い吸引の印が刻まれていた。
「ほんとごめん! 本家に行く前に、俺なんてことを」
「……まあ、髪で隠れるとこだから、いいっすけど」
彼女は相変わらず俺を許してくれた。
「ごめん」
「そんな謝らんでも……。別に、いいっす。……強引にされるの、嫌いじゃないんで……おじさんなら」
「え?」
「寝起きで、したかったんすよね」
「あ、うん……なんか、めっちゃしたくなっちゃって」
「……なら、仕方ないっす」
仕方、ないのか?
……この子、どんだけ心が広いんだ。
その後、何度か平謝りをしているうちに、電車は終着駅に到着した。
◇
駅舎を出ると、一台だけ停まっていたタクシーに乗り込む。
駅から1分もしないうちに、あたりは車と田んぼだけになった。やはり超がつくド田舎だ。
「……ほんとに、お土産持ってこなくてよかったすか?」
「ああいいんだよ、招かれる側が変に気を遣うと、叔母さんむしろ怒ったりするし」
「そう、なんすか」
美玖がちょっとだけ驚いたような顔をする。
叔母さんなりに遠慮するなと言いたいんだろうけど、普通の人は面食らうよな。
ぼうっと外の風景を眺めていると、大きな川が見えてきた。
「あ、美玖さん見て見て」
「……川っすね」
「この川をさかのぼってくと、本家の村につくんだよ」
「え……そうなんだ」
「そうそう、初めてミズタマ拾ったのもこの川の上流なんだ」
「……けっこう、綺麗な川っすね」
「ああ、上のほうはもっと澄んでるんだよ。あとで行ってみる?」
「行きたい」
珍しく即答する彼女に、ほっこりとした気分になる。
街を離れていくらかは開放的になったのか、それとも俺に対して気安くなってくれたのか。素直に要求をしてくれることが嬉しい。
ふと、バックミラー越しに運転手さんがチラチラ見てきているのに気づく。
いったい今、俺たちはどういうふうに映っているのだろう。
制服姿のギャルと、似合わないスーツジャケットのおっさん。少なくともカップルには見えないだろう。
早く許嫁としてしっくりくる雰囲気を醸し出せればいいなと思う。
山間を抜け、トンネルがいくつかくぐると、盆地の中に家々が見えてきた。俺の生まれ育ったド田舎村だ。
ひときわ大きい屋敷の前で停めてもらうと、俺たちはタクシーを降りた。
「ふう、着いたね。美玖さんも本家には来たことがあるんだっけ」
彼女はうちの分家筋だ。
だから俺とも遠い親戚で、年に何回かの本家の集まりには二度ほど来たことがあったらしい。
「うん……子どものころに。……やっぱ大きいすね」
目の前にあるのは、広大な庭を持つ古びた日本家屋だった。
まさに屋敷と呼ぶにふさわしい佇まいで、築何年なのかは分からない。少なくとも俺が物心つくころには、もう今の様相だった。
来客を招くためなのか一階部分が異様に広い、いびつな建物だ。
「入ろうか」
「ん……」
さすがの美玖も緊張しているらしい。無表情がいつもより濃くなっている。
開きっぱなしの門扉をくぐると、家の中からはたくさんの人の気配がした。
「叔母さん、いる?」
これまた開きっぱなしの引き戸を通り、広い玄関先から声を掛ける。
すると台所のほうからバタバタと小うるさい足音が近づいてきた。
「あら、思ったより早かったわね! 美玖さんも、はるばる遠いところまでよく来てくれたわねぇ」
(いや、住んでる場所は俺とほとんど変わらないんだけど)
いつものように心の中でつっこむ。
叔母さんは来客用の緑色の着物姿で、髪を結い上げて化粧もやたら塗っていた。昔はさぞかし美人だったのだろうが、今は化粧の濃い初老のおばさんだ。
「清江さん、お邪魔します」
美玖が丁寧にお辞儀をする。
こう言ったら怒られるかもしれないが、彼女の礼儀正しい様子を始めて見る。
姿勢がよくてすらっとしているせいか、お辞儀姿が見惚れるほど綺麗だ。
「あらぁ、私なんて昔みたいにおばさんでいいわよ~」
などと言いながら満更でもなさそうな叔母さんに苦笑してしまう。気を良くしたのか、美玖に対して本当に綺麗になったわね~とか、お母さんにそっくりよぉ~とか褒めそやしている。
そんな褒め言葉に照れるという珍しい美玖の姿をもっと見ていたいが、叔母さんは玄関先で話し出すと止まらないので、仕方なく口を挟んだ。
「あー、荷物運んでいい?」
「あ、運んでおくからそこ置いておいて! 今日はあなたたちがメインなんだから、働かなくていいのよ」
「いやでもっ……あ、じゃあ宴会の準備手伝うよ」
見れば、玄関から見える和室の大広間で、何人かの人がテーブルや座布団を運んだりしていた。
「だから気にしなくていいのっ、あなたここで暮らしてたときは全然気が利かなかったのに、都会に出てからずいぶん変わったわねぇ」
「……大人になったんだよ」
「それとも美玖さんのおかげかしら~?」
全然人の言ってること聞かないなこの人。
「とにかく、準備とか諸々は私たちでやるから、あなたは美玖さんに村でも案内してあげなさい。ほらほら」
邪魔者を追い出すようにしっしっとされ、俺たちは仕方なく荷物を置いて外へ出た。
案内しろと言われても、田んぼか川か、分家の誰かの家くらいしか紹介できそうな場所がない。つくづく何もない村だ。
「えっとじゃあ、俺が昔よく歩いてた散歩コースでも、いい?」
「うん」
美玖がまたも即答した。
家の前の道をのんびり北上し、やがて合流する川沿いの道をてくてくと歩く。
変わり映えのしない風景だが、美玖はやけに興味深そうにあたりを眺めていた。
そこそこ標高の高い盆地なので、頬を撫でる風はかなり涼しい。これならブレザー姿の彼女も快適に過ごせるだろう。
「……清江さんて、面白い人っすね」
美玖が思い出したように目を細める。目元がちょっぴり微笑んでいるから、相当叔母さんがツボにハマったらしい。俺には一生理解できないだろうけど。
「まあ、ああ見えてサービス精神旺盛っていうか、一応本家の当主だからね」
「ぇ、そうなんだ」
「うん。元々は俺の親父が当主だったんだけど、俺が大学卒業したあたりで両親揃って死んじゃってさ……親父の妹だった叔母さんがあとを引き継いだんだよ」
「……すいません、私……知らなかったっす」
美玖が申し訳なさそうに斜め下を向く。俺の両親については叔母さん伝いにも聞かされていないらしい。
「ああごめん、気にしないで! 10年くらい前の話だし、もうすっかり吹っ切れてるっていうか」
「おじさんは、強いっすね」
「え、いや……そうかな」
強さとは真反対の属性にいると思っていたが。というかその言葉は美玖にこそ似合いそうな気がする。
ちょっとしんみりしたムードになってしまったので、俺は頭をフル稼働させて盛り上がりそうな話題を探した。
「……部活」
「……部活?」
「あー、俺の通ってた中高一貫校ってさ、生徒数少ないのに全員部活入んなきゃいけなくて、それも男子は運動系が剣道とか武道系しかなくてさ、で俺は剣道部に入らされたんだけど、練習きつくて……よく部活サボってこの川でぼーっと参考書読んでたんだよね」
「……参考書なんだ。おじさん、真面目だったんすね」
「いや、サボってても参考書読んでたって言えば、許してもらえるかなーと。まあ結局見つかって怒られたんだけどさ」
「なんか、おじさんっぽいす」
俺のつまらない過去話を無表情で聞いていた美玖が、ふっと笑みを浮かべる。
少しは楽しんでもらえたようでなによりだ。
「美玖さんは中学からバスケ部だったんだっけ、どうしてバスケやろうと思ったの?」
「……背が、伸びるかと思って」
なにそれ可愛いんだが。
「もしかして子どものころの美玖さんて、背が低かったり?」
「べつに、そういうわけじゃなかったんすけど……はやく追いつきたくて」
その瞳には昔を懐かしむような雰囲気が宿っていた。
バスケ部の先輩に憧れの人でもいたのだろうか。できればそれは女性の先輩であってほしいと願う。
(というかこれ……学生デートみたいだ)
制服姿の美少女と、談笑しながら川べりを歩く。
学生時代は思ってもみなかった、夢のようなシチュエーションだ。当時の俺に今の状況を伝えても、絶対に信じてくれないだろう。
「美玖さん」
「……ん?」
「俺の許嫁になってくれて、ほんとありがとね」
「……」
こんな俺が、こんな可愛い子と結婚を前提とした間柄になれて。おまけに中出しまでさせてくれて……最高に気持ちのいいセックスができて。
今までの人生を鑑みたら、奇跡のような展開だ。
それをもたらしてくれた美玖を、どうにか幸せにしたい。
今はただ感謝を伝えることしかできないが、いずれは——。
「私も……」
「え?」
「……相手がおじさんで、よかったっていうか……」
「……」
ここが外でなければ、俺は美玖を押し倒していただろう。
それくらい、彼女の言葉は一番奥底に響いた。
◇
「あら遅かったじゃない、もうとっくにみんな集まっちゃってるわよ~」
屋敷に戻ると、叔母さんがふすまから飛び出してきた。
「待ちくたびれて、先に始めちゃったわよ~!」
叔母さんが愉快そうに笑う。厚い化粧でも隠せないほど頬が赤らんでいた。
大広間からも、主におっさん連中の野太い笑い声が響いている。娯楽のほとんどない村だから、結局俺たちを肴に宴会ができればいいのだろう。
「さあ、手を洗ったらこっちいらっしゃい。……ってどうしたのあなた、そんなにぼーっとして。あら、ふふふ……」
叔母さんがなにやら察したような笑みを浮かべる。
少しイラっとしたが、まあぼーっとしているのは事実だ。
——相手がおじさんで、よかったっていうか。
川で言われたときの言葉が、頭から離れない。
「あらあら美玖さんまで……うふふ、楽しい時間はあっという間っていうしねぇ。いいお散歩になってなによりだわぁ」
隣を見れば、美玖も心ここにあらずといった感じだった。透き通るような白い頬に、ほんの少しだけ染まっている。
そんな彼女にドギマギしていると、開いたふすまから見覚えのあるおっさんが顔を出す。
「おおぉっ、ほんとに学生さんなんやなぁ! それもえらい別嬪さんだわ」
屋敷中に声が響きわたる。確か同じ村に住んでいる分家筋の親父だ。俺の最も苦手な部類である。
「美玖さん、洗面所に案内するよ」
「……どうもっす。……お邪魔します」
高い段差を上がり、長い廊下を進む。
洗面所につくと、そういえば気になっていたことを聞いてみた。
「ところでさ、なんで今日制服を着てきたの? いや制服でも全然いいというか、俺はむしろ制服姿の美玖さんもいいっていうか」
「……一応、正装のがいいかなって。うち、正装は制服しか持ってないから」
「あぁ、だよね! うん、すっごく正装だと思うよ」
ハハと取り繕うように笑う俺に、美玖はふっと力の抜けたような笑みを浮かべた。
「さぁさぁ、あなたたちはここに座って! あ、お酒注いで回ったりしなくていいからね、あなたたちが主役なんだから」
「はあ……」
一応主賓としてそういう接待をしないといけないのかと思っていたが、叔母さんが先回りして気を遣ってくれた。
親族たちの無遠慮な視線を一斉に浴びながら、長いテーブルをぐるりと回るように案内される。
上座に敷かれた高級座布団に二人で腰を下ろすと、叔母さんが乾杯の音頭を取り始める。
俺はビール、美玖はオレンジジュースを注がれたグラスで乾杯をすると、好奇心旺盛なおっさんおばさん連中の質問タイムが始まった。
「ほんにこんな若くて可愛い子がこいつの許嫁たぁね~。世も末よなぁ!」
「こら、今の子は可愛いより綺麗って言ったほうがいいのよ」
「はぁ、確かに綺麗な顔だわ」
「最近の子は大人びてるなぁ。な、お前もそう思うやろ?」
「おいおい、他の女に色っぺぇだなんて奥さんに叱られんぞぉ」
「いやぁ、都会の制服って新鮮だべなぁ……!」
「美玖ちゃんみたいなのを、クールビューティーって言うんだべ」
質問タイムではなく遠慮のない感想だった。
こういう下世話な言葉が平気で飛び交う親族の集まりが、昔から嫌いだ。酒の勢いでセクハラじみた話をしてくるのは、ほんと最悪だと思う。
まあ……セックスのたびに下品で卑猥な言葉を美玖に浴びせまくってる俺が言うなって話だが。
注目を一身に集めている美玖は、無表情ながら「そうですか」「どうもです」などと無難に相手をしてくれていた。だがときどき「はぁ」とか「そうっすね」などギャルっぽい口調が出てしまうのが面白い。
「なぁなぁ美玖ちゃんだっけ? こいつを選んだ決め手ってどこなんよ? こいついい年して、あんまりにも浮いた話がなくてよぉ、清江さんもえらく困っとったもんでねぇ」
今どき許嫁の打診なんて受けるほうがおかしいのだ。
まあ、そんな打診とは関係なく、俺に浮いた話などなかったわけだが。
「……優しい人だと、思ったんで」
美玖が淡々と告げた言葉に、親族連中から「おお」と歓声が上がる。
俺は思わず下を向いてしまった。慣れない酒を飲んだでは言い訳できないほど、顔が真っ赤になっている。まるで初めて彼女ができた童貞少年のようだ。
(いや、初めて彼女ができた童貞みたいなもんだったわ、俺)
嬉しさと恥ずかしさで固まっていると、今度は俺のほうにおっさんの一人がやってきた。ほとんど量の減っていない俺のグラスにビールを注ぎ、にやにやと楽しそうに笑っている。
「いやぁ、にしてもいいお嫁さん捕まえたなぁ! えらいぞ!」
その言葉に、なんとなく俺はカチンときた。
「……美玖さんは物じゃないんで、捕まえたとかじゃないですね」
「あ、ああそうやなっ、嫁さんを物扱いしちゃ天罰くだっちまうべ……!」
ハハハとごまかすように大笑いをしながら、おっさんが席に戻っていく。
近くで見ていた叔母さんが、俺と美玖へ交互に視線を走らせながら「うふふ」と意味深な笑みを浮かべた。
◇
さっきまでのどんちゃん騒ぎが嘘のように、屋敷の中は静まり返っていた。
屋敷内の一番奥にある、俺の部屋。
時刻は23時半。
前よりも狭苦しく感じるこの和室で、俺は布団に寝っ転がり天井を見上げていた。
豆電球の淡い光が、思い出したくもない過去をよみがえらせる。
うだつの上がらない学生生活。
とくに良かった記憶も、ぱっとした思い出もない。将来の夢も描けず、退屈な環境に文句だけを垂れながら、ただ漫然と生きる日々。
強いていえば、この部屋でオナニーばっかりしていた気がする。昔から性欲だけは旺盛だった。
「あのころから変わってないな……俺」
今も頭の中はほとんど美玖とのセックスのことばかりだ。
田舎への帰省と結納式を経て、やっと許嫁としての責任感めいたものは湧いてきたが、根本的にはあまり変わっていない。
そういえば彼女は今、この薄壁一枚隔てた隣の客間にいるはずだ。
——一つ屋根の下だからって無理やり手出しちゃだめよ。
そう冗談めかして忠告されたので、出さないよと即答しておいた。
隣の部屋で、美玖がすやすや眠っている。
そう考えるだけで股間が盛り上がってしまう。
「……だめだ、悶々とする」
コンコンと、部屋のドアがノックされた。
『おじさん、もー寝てるっすか?』
ドア越しの声は紛れもなく美玖のものだった。
「美玖さんっ!?」
慌てて立ち上がり、ドアを開ける。
その瞬間、俺は息をのんだ。
うすい空色の浴衣を着た美玖が、静かに立っていた。
(え、エッロッ……!)
着物よりも薄い生地なのか、彼女のお尻の丸や豊満なおっぱいの輪郭がほんのり見て取れる。布の上からでもブラジャーを付けていないことがありありと分かった。
今しがたまで寝ていたのだろう、髪は少し乱れていて、胸の襟元もゆるんでいる。月明かりに白い谷間がのぞいている。
腰の帯紐もゆるく結ばれており、すっと引き抜けば簡単に脱がせそうだ。
「美玖さん、その格好」
「本家の人が貸してくれたっす。着てくれって…………変?」
「いやっ、すごく似合ってるよっ、めちゃめちゃ可愛い!」
「そっすか」
美玖は俺の部屋に入ると、すたすたと縁側のほうへ向かった。
腰を下ろしたので、俺も隣に座る。
「でもこんな夜中にどうしたの?」
「ん……なんか寝れなくて」
「今日はたいへんだったもんね。ほら、親戚の人たちとかさ。あの人たちお酒入ると途端に下品になるから」
「べつに……気にしてないっす。普段はいい人たちなんだと思うし」
そうだった。美玖はツンツンしたギャルっぽい見た目だが、その実とても優しい子なんだった。ほんと、俺なんかにもったいなさすぎる女の子だ。
「あ、あのさっ、さっきはありがとね……その、俺のこと美玖さんがあんなふうに、思ってくれてたなんて」
「べつに……おじさんのことは知ってたんで……昔から」
「えっ! そうなの!?」
「……昔、一度会ったことあるんす。おじさんと」
「え……マジで!? ご、ごめん覚えてないっ……」
いや意味が分からない。こんな可愛い子、一度見たら忘れるわけがないのに。
(なんで忘れてるんだ俺っ……!)
「べつにいいっす。私も、子どもだったし。……今は背も伸びたし、服装も変わったんで」
「そ、そうだったんだ……でもそれでも覚えてるべきだったよね、ごめんっ」
「……ううん、私が……一方的に覚えてただけだから」
「え?」
「だから、許嫁の話がきたとき、おじさんの写真見て……あのときのお兄さんだってすぐ分かって、受けたっていうか」
「お、お兄さんっ…!?」
「だから……おじさんのことは知ってるんす……前から」
美玖はとうとう俺のほうにしなだれかかってきた。デレの極致のような行動に、心臓がバクバクと早鐘を打ち始める。
「み、美玖さんっ?」
「お酒の匂いする」
「ごめんっ!」
「おじさんの匂いも」
「ごめん……」
「……いい。この匂い……好きなんで」
俺の二の腕に、おそろしく柔らかい感触が密着する。
美玖がまるで甘え猫のように、胸をくっつけてきていた。
表情だけはクールなままで。
「……今日、金曜日だけど、しないんすか?」
水色の浴衣がはだけ、白くて深い谷間が見える。
こんな積極的な美玖は初めてだ。
すでに勃起しまくっているペニスが押し倒せと訴えてくる。だが——。
「も、もちろんしたいけど、そのっ、家の中人いるし」
「誰もいないっす。本家の人みんな、飲み行ったんで」
「え、そうなの?」
「それに、私は許嫁なんだし……しっかり孕んで、しきたりこなさなきゃ」
ドクンと心臓が脈打つ。
気づけば俺は、美玖を抱き寄せていた。
俺の布団の上で、信じられないほどの美少女が仰向けになっている。
浴衣は大きくはだけ、白い肩と目を見張るような谷間が露出していた。
下もはだけ、肉感的な太ももとパンツがあらわになっている。
ドクン、ドクンと心臓が跳ねる。彼女に聞こえるんじゃないかと思うほど鼓動がうるさい。
当然だがこの部屋に女の子が来るなんて初めてだ。埃っぽい匂いしかしなかったはずの自室が、今は彼女の甘い香りで満たされている。
童貞まっさかりの学生時代に戻ったような気分で、俺は彼女を見つめた。
(なんだこのエロいシチュエーション……)
まるで新婚初夜みたいだ。
「ブラつけてないの、すごくエロい……」
「そういうもんすか?」
興奮して鼻息の荒いおっさんに見下ろされているというのに、彼女は平然としていた。
どこかリラックスしているようにも見える。
相手が、俺だからだろうか。
「美玖さん」
ほっそりした首筋にキスをし、華奢な肩にも唇を落としていく。
「美玖さんの首も、肩も、可愛い」
「ぁっ、ん……あッ……よかった、っす」
首の根元をれろ、れろと舐めながら、両手を浴衣の胸元へと這わせていく。合わさった布を左右に開くと、大きく実った二つの乳果実が外気にさらされた。
「おっぱいも、可愛い」
ここぞとばかりに可愛いを連呼しながら、たぷんとした重みのある下乳を持ち上げる。弾力を確かめるようにたぷたぷと跳ねさせ、柔らかさを確かめるように左右に揺らす。大きさを確かめるように一揉みすると、彼女は感じ入ったような吐息を漏らした。
「あっ……そうやって、おっぱい、優しくされるの……好きっす」
「美玖さんは、おっぱいが感じやすいんだよね」
「んッ、ちがっ……くないけど、おじさんの、手だから」
「……なにそれ、すごく嬉しいんだけど」
やけに素直になった美玖が可愛すぎる。
不器用ながら頑張って言葉にしようとする彼女がたまらない。俺もちゃんとそれに応えたい。
「美玖さんのおっぱいだから、お、俺も触りたいって思うよ」
「ん……そうして、ほしいっす」
口にした思いが混ざっていく感じがする。心を通わせるのが、こんなに幸せなことだとは知らなかった。体が火照ってドキドキして、彼女の胸をいじっているだけで射精しそうだ。
「あッ……あんっ」
尖り立った乳首をつまむと、美玖がひときわ大きな声で喘いだ。
「乳首、感じる?」
耳元で聞くと、彼女がコクリとうなずく。
「んッ、うん……気持ちいいっす」
「じゃあ、もっと触るね」
乳頭をクニクニとこすってから、指腹で先端を捏ねる。美玖が一番感じる触り方と力加減だ。
「あッ、あっ……それ、やばいっすっ……あぁッ——」
彼女が背中を浮かせて震える。乳首への愛撫だけで軽くイってしまったらしい。
もっと感じて、可愛い声で鳴いてほしい。
だが残念なことにここは田舎の実家だ。壁が薄いのだ。
「美玖さん、ごめん、声抑えられる? この屋敷古くて壁が薄いから、下手すると外に丸聞こえなんだ」
「んッ、了解っす……」
声を押し殺してうなずく美玖がエロい。声を我慢してと言いながら、もっと虐めて声を上げさせたくなってしまう。男の厄介なS心だ。
仰向けの体に、たぷんと乗っている大きな乳房。
その先端でぷくりと尖り立っている乳首に、しゃぶりつく。
「はぁ……美玖さんのおっぱい、柔らか……おいしいっ……」
「だから、言い方……ぁッ——」
俺は乳首への愛撫を続けながら、もう片方の手をするすると下腹部へと滑らせていった。
ゆっくり下着の中へ手を入れていく。指先がヌチュとしたおマンコに触れた。
「ここ、ぐっしょり濡れてる。いつからこんなだったの?」
「……多分、縁側で話したときから」
「そうなんだ」
彼女の耳にキスをしながら、濡れそぼった秘唇を指でかき分ける。
「あぁっ、ん……ぅッ」
喘ぎ声を発した美玖が、慌てて手の甲で口元を押さえた。
嗜虐心を刺激され、さらに膣への愛撫を続ける。ビラビラと指で揺らしながら、ヌプリと膣内へ侵入させる。指先を振動させながら愛液をかき混ぜると、美玖は下半身をビクビクと痙攣させた。
「こうされるの好き?」
「んッ、ぅっ……ぁッ、好き……おじさんのゆび、あっ……きもちいい、から」
「じゃ、じゃあもっとするね」
美玖の反応がやばい。可愛くてエロくて、興奮で息が荒くなってしまう。
手のひらで秘部を包み、小刻みに振動させる。二本の指で膣内をクチュクチュと愛撫しながら、指の付け根でクリトリスを刺激するのも忘れない。
「あッ、おじさん、イくっ……」
「いいよ、美玖っ、イって」
「ぁっ、ぁッ……い゛うぅぅぅっ——ッッ」
ビクンと背中が跳ね、彼女は口を必死に押さえながら絶頂した。
「……はぁっ、はぁ、ぁッ……」
快楽で身を震わせる美玖が、物欲しそうな瞳で俺を見上げてくる。彼女が何を求めているのかが伝わってくる。きっと俺も同じ思いだからだろう。
「美玖、挿れたい」
「んッ……私も、おじさんの、ほしい」
俺は彼女に覆いかぶさると、ゆっくり下半身を重ねていった。
「んッ……ぁ、これ、きもちいい」
裸で抱き締め合うと、美玖が絞り出すような吐息を発した。
少しだけ汗ばんだ互いの体が密着し、凹凸をならしていく。肌と肌がぴったりと合う感覚。体の相性がいいのだと本能的に実感する。
迎えるように開いた彼女の内股へ、股間をさらに埋めていく。
肉棒の先端がぐっしょり濡れた膣穴に触れた瞬間、ブルリと全身が粟立った。股間が痺れるような快感が一気に脳天へと突き抜ける。
あまりの気持ちよさに怯みつつ、肉棒を奥へと押し込んでいく。
「あッ、んぁっ……あっ、あぁぁっ……」
吐息混じりの喘ぎ声が室内に響く。美玖は口を押さえるのも忘れ、挿入の快楽に震えていた。
バチュ、と股と股がぶつかる音が鳴り、すぐにぎゅうっと膣内の圧迫が始まる。
「美玖の中、どんどん絡みついてくるっ……う、動くよ」
「ん゛っ、うんっ……うごいて」
彼女の肩をつかみながら、腰をわずかに引いて、突く。
「あぁぁんっ——ッ」
パンという小気味いい音とともに、美玖が甘ったるい嬌声を上げた。
続けざまにパンパンと腰を押し当て、彼女の膣内をペニスでこする。気持ちよすぎて腰の動きが止まらなくなっていく。
「あっ、あッ、なかっ……きもちいい」
大きな音が鳴らないように腰を振り、お互い声をなんとか抑えながら快感に喘ぐ。
少しだけ体を離すと、彼女の胸元で大きな乳房がたぷんたぷんと揺れていた。逃さないようにおっぱいにしゃぶりつき、手ですくい上げるようにして揉みしだく。
控えめなピストン音と、ジュルジュルと乳房を吸い上げる水音が部屋を満たしていく。
「あぅっ、んっあっ……んぅっ、うぅッ——」
快感のボルテージが上がっていくにつれ、美玖の喘ぎ声も大きくなっていった。思い出したように口元へ手をやるが、揺するとすぐに手を離してしまう。
「美玖、声、我慢して」
「むりっ、声、出ちゃうから」
彼女が泣きそうな顔で俺を見つめる。その瞳が何を求めているのかが分かってしまう。また俺と同じだ。
「んむっ、んッ……!」
俺は唇を重ねて美玖の口を塞いだ。
開いた唇と唇で頬張り合い、互いに舌を伸ばして絡ませる。クチュクチュとかき混ぜ合う音と、美玖と俺の荒々しい吐息が室内に充満していく。
「んむっんっ、れぁっ、ぇぁぇぁっ、れぇ……んっ、ぇぉ」
互いをむさぼるように舐め合い、密着した口内で快感を伝え合う。彼女は喘ぎ声が漏れそうになるたび舌を絡めてきた。俺も応えるように舌を絡め、美玖の嬌声を封じる。
今までしたことのないほどにエロいディープキスだ。
「美玖っ、やば……出る」
再び唇を重ね合わせ、ピストンの勢いを強めていく。せり上がってくる射精衝動に追い立てられるように腰を打ち付けると、全身が燃えるように熱くなった。
「んっん゛ッ、ぁっんむっ、んっんッんっん゛ぅっ——」
(ぐっ、出るっ……!)
バチュンと膣奥へ押し込んだ瞬間、精巣から大量の精液があふれ出した。
「ん゛ぅっ、ん゛んんんっ……ッッ!」
ビュルルルッと濃い種付け汁が美玖の子宮へ流れ込んでいく。口内で彼女の喉奥からくぐもった喘ぎ声が出る。ビンと痺れた舌と舌を必死にくっつけ合いながら、肉棒を何度も跳ねさせる。
ビュク、ビュクと精液を発射するのに合わせて股間を押し込み、美玖の胎奥へと精子を届かせる。この世のものとは思えないほどの快楽に見舞われながら、俺は何度も彼女の奥へ精液を放った。
つながったまま、美玖の上にのしかかる。
触れ合っている肌はお互い火照っていて、密着することでさらに熱を孕んでいった。
俺も美玖も絶頂の快楽に震え、恍惚とした吐息を漏らし、脱力する。だがまた快感の余韻が襲ってきて体が強張る。それをひたすらに繰り返す。
徐々に呼吸が落ち着いてきて、俺はあらためて美玖を見た。
同じタイミングで彼女も俺を見つめる。
それだけで多幸感に包まれる。
見つめ合うだけで、互いに何を感じているのかが分かった。
「……こんなにイったの、初めてっす」
「俺も、こんなに気持ちいいセックス、初めてだよ……ぐ、また……出る」
「んッ、うぅっ——ッ」
膣内で、ペニスはまだ脈動していた。精巣がすっからかんになるまでこの射精感は終わらないだろう。ビクと肉棒が跳ねるたびに射精の快楽が襲ってきて、美玖も目をつぶって絶頂する。
やがて、やっと射精と絶頂の波が落ち着いてきたころ、俺は彼女の隣に横たわった。
互いに向かい合い、抱き締め合う。
下半身はつながったままだ。
俺は美玖の汗ばんだ背中をさすり、さらに自分のほうへ抱き寄せた。
彼女も俺の背中に手を回し、ぎゅうっと抱き締め返してくる。
鼻先が触れ合う距離で、視線が交差する。
「……え、おじさの……また、おっきく……」
至近距離で、美玖の目が見開く。
仕方ないのだ。
こんなに可愛い許嫁を前にして、一度の膣内射精で済むはずがない。
「美玖、もっとっ……!」
「まじ……?」
俺は再び、彼女に覆いかぶさった。
読んでいただきありがとうございます! コミックではさらに連続種付け・お風呂えちちで種付けされる美玖も描かれます。
読んでいただけたら本当に嬉しいです…!
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