「男子校の文化祭……?」
「ああ、タルトタイムの郵便受けに招待状が入っててさ。面白そうだから美桜さえ良ければ
行ってみないか?」
夜、喫茶タルトタイムのバイトを終えた美桜を家まで送る途中
話を聞いて不思議そうに首を傾げる美桜に招待状を手渡す
「『みなさまをファンタジーの世界へ案内します』だって。コスプレとかするのかなぁ?」
「多分な、食事無料券も付いてるしご飯ついでに見て回るのも良いと思ってさ」
「ほんとだ~。うん、私も行ってみたい」
そう言って招待状を胸に抱えて美桜は嬉しそうに『えへへ』と笑顔を見せてくれる
「それにしても、時期外れの文化祭って感じだよね」
「綾子さんの話では元々普通の時期にやってたらしいんだけど、他校の文化祭と被って
来客も少ないから時期を変えてやってるらしい、招待状もそのアピールだってさ」
一応友人たちも誘ってみたものの『男子校』には用はないと言う事で不参加だ
そう考えると時期を変えるだけではなく、こうして招待状を用意してみたりと
一風変わったコンセプトを掲げているのは興味を惹かれる
美桜と文化祭デートの約束をし、やってきた文化祭当日
「わぁ、みんなコスプレしてる~!」
美桜と手を繋いで文化祭を行っている学校へと到着すると、招待状に書かれていたように
ファンタジー世界の住人に扮した生徒たちの格好に美桜は驚いた様な声をあげた
「だな……クオリティはアレだけど」
「そ、そういうことは言っちゃだめだよ~。あんなに服を用意するのきっと大変だよ?」
学校の文化祭らしい、お手製のファンタジー服を着ている生徒を見て呟く俺に対して
隣であわててフォローする美桜
「まぁそれもそうだな、とりあえず案内看板に従って歩いて行こうか」
「うんっ」
一般来場者もそれなりに居るようで活気のある雰囲気の中、案内通りに玄関を通って教室へと
入ると受付嬢の格好をした男子生徒と冒険者の様な格好をした男子生徒たちに出迎えられ
その威圧感に美桜は驚いた様にこちらへと身を寄せてくる
教室内の壁に貼られている紙には部屋についての説明が書かれていて
それによると希望者はここで『着替え(職業選択)を行った後
仲間(案内役)をパーティーに加えられる』らしい
(冒険者ギルドって感じだ)
ファンタジー世界をリアル世界へ落とし込んだ内容に関心しつつ、美桜と一緒に
用意された衣装を確認していく
「生地から作ってる訳じゃなくて、既製品の服に手を加えてそれっぽく仕立ててるんだな」
「あ、こっちにも書いてあるよ。生徒たちで要らない服を集めて再利用してるんだって」
美桜の指差す方を見てみると、衣装を置いてあるスペースにも紙は貼られていて
学生の活動らしい真面目な文面が綴られていた
(……これならお手製クオリティなのも納得だな)
良い取り組みだと思いつつ、衣装を一つ選んで美桜に手渡す
「これなんてどうだ?」
美桜へと手渡したのは女冒険者の鎧ビキニとでも言うような衣装で
その名の通り安っぽいビキニをベースにして胸のプレートは段ボール
下着の前後を布の前掛けで隠して鎧っぽく仕上げている
おそらくゲームで最初に手に入れられる防具をイメージしたと言う所だろ
そんな事を考えつつ美桜へ手渡す様子を見てざわついている男子生徒たちの反応を見ると
どうやら着られる事は想定していない、いわゆる『ネタとして』用意した衣装らしい
(とは言え他は露出も少ない地味な衣装だし、折角恋人に着てもらうなら……な)
衣装を受け取った美桜も周りの動揺は伝わっているだろうけれど
「……これ、着て欲しい?」
ちょっと恥ずかしそうに上目使いで聞いてくる美桜へしっかり頷いて返せば
『もぅ……』と小さく困った様に笑い、教室の窓際にある試着スペースへと入っていく
板状の仕切りをL字に置いただけの試着スペースは、着替え中に間違えて入ってしまう
のではと思いつつ見守っていると、足元はある程度隙間もあるため着替え中と言う事は
分かるようになっているらしい
ただ、教室内には他に来客もなく暇な男子生徒たちの視線は自然と試着スペースへと
集まっていて、一枚一枚床に脱ぎ棄てられていく美桜の服、そしてその上にそっと置かれる
ブラやパンティを見守る様子はまるでストリップショーだ
外の様子など知らない美桜は渡された衣装へと着替えた後
脱ぎ捨てた服と下着を丁寧に畳み両手で抱えて俺の元へと戻って来る
「着替えはこれに入れておくみたいだな。俺の方で持っておくよ」
備え付けてあるビニール袋へ着替えを入れると、次は案内人を選ぶために受付へと向かう
「仲間は自由に選んでも良いんですか?」
「はい、ベテラン冒険者ばかりなので誰を選んでも大丈夫ですよ」
教室の後ろで並ぶ生徒たちへと視線を向けるとそわそわとした様で
予想通り鎧ビキニを着ている美桜の方チラチラと見ている
「えっと、端に居る覆面レスラーみたいな人は……?」
「あれは先生でして……頼りになる仲間だとは思います」
覆面にパンツ一枚という格好で立っている、随分と仕上がった体つきの男を見て受付へと
訊ねてみるとどうやら先生も手伝っているらしい
「それならレスラーさんを仲間にお願いしても?」
「承知しました『レスラーさん』案内をお願いします」
「おうっ!案内なら任せておけっ!」
教室に居る誰よりも元気な声でそう言うと腕を大きく前後に動かし大股で
こちらへと歩いてくるレスラーさん。冒険者にしっかりとなりきっているらしい
「格好以外は他の文化祭と変わらない、安心して遊ぶと良いぞ!」
丁寧に説明し、芝居かかった笑い声を上げるとこちらを先導するように大股で教室を出て行く
レスラーさん。他の教室で行われている出し物は生徒たちの格好以外は普通で
最初こそ周りに見られて緊張していた美桜だったけど、輪投げや的当てと言ったミニゲームを
やって行くうちに慣れた様で、次第にいつも通りの美桜の笑顔を見せてくれていた
「ここはメイン会場だ、キャンプとダンジョンを用意しているぞ!」
レスラーさんと中庭へとやってくると、文化祭らしくたくさん並んでいる出店だけでなく
中庭の真ん中に設置されている巨大な迷路……じゃなくてダンジョンに驚かされる
「結構本格的ですね?」
「何と言ってもメイン会場だからな、クリアすると食事無料券も手に入るぞ!
冒険者らしくダンジョンへ潜って行くのも良いだろう!」
なるほど、と説明を聞いて頷いて返すと美桜の手を引いてダンジョンの入口へと歩いて行く
メイン会場と言うだけあって人も並んでいて、ダンジョンとしての仕事をちゃんと
やれているようだ
「お待ち頂いている間、こちらにありますトランポリンで迷宮内を事前に確認できまーす
是非ヒントにお使いくださーい!」
「とらんぽりん……?」
「ははっ、迷宮は上から見ると配置もある程度分かるからな、良いヒントになるだろう!」
「じゃぁ、美桜。トランポリンをやってみないか?」
ハテナを浮かべる美桜に笑って答えてくれるレスラーさんの話に乗るように提案すると
誰も使っていないトランポリンへと近づき、レスラーさんにサポートされつつ
ゆっくりとその場で跳ねて行く
「わっ!?」
「うむっ!中々上手いぞ!その調子だ!」
鎧ビキニ姿で跳ねる美桜と、ほぼ裸のレスラーさんの組み合わせは周りの視線を集めていて
スマホで写真を撮影する人も居る中、美桜は何度も飛び跳ねてダンジョンの中を確認していく
「ふぅ……何となく分かったかも。サポートもありがとうございました」
「上出来だ!案内役は出口で待っているぞ、また会おう!」
偵察をしている間に俺たちの番となり、笑顔で手を振るレスラーさんと別れ
俺と美桜はダンジョンへと足を踏み入れて行く
「え~っと、こっち」
事前に確認していただけあり、美桜の案内でスムーズに進んでいると
『チェックポイント』と書かれた看板を持って立っている男子生徒と遭遇する
「こちらにある箱から対戦内容の書かれた紙を引いてもらい、勝利すると先に進めます」
モンスターっぽい格好をしている所を見ると、ダンジョン内に居るモンスターという
ポジションなんだろう
「美桜に引いて貰おうかな?」
「うん。それじゃぁ……これっ」
設置してある箱に手を入れ、吟味するように手を動かして引いた紙を男子生徒へと手渡す美桜
「内容はジャンケンです、負けても再チャレンジ出来ますけど、負ける度に衣装を脱いで
頂く事になります。どちらが挑戦されますか?」
「じゃぁ美桜、よろしく頼む」
「ええっ!?」
俺の言葉に驚いたのは美桜だけではなく、男子生徒も動揺した様子で俺と美桜を交互に見る
美桜は上下の水着と言う事もあり1回負けただけでもほぼ裸を晒す事になるし、2回負ければ
全裸だ。それでも美桜は驚きはするけど嫌とは言わず、深呼吸をすると
「……お願いします」
お辞儀をして男子生徒と対峙する
「そ、それではジャンケンをします……」
緊張気味の男子生徒の声を合図にジャンケンは始まり
……ジャンケンに勝利した男子生徒は、モンスターに扮していても『とても気まずい』
と言うのは伝わって来た
一方、ジャンケンに負けた美桜は確認するように俺を見てから
ゆっくりとブラを外し、腕で胸を隠して再チャレンジを申し出る
「「ジャンケン……」」
そして、再びジャンケンに負けた美桜は男子生徒の前で静かにパンティを脱ぐと
胸を隠していた腕も下ろして産まれたままの姿を披露した
「え、えっと……」
裸を隠す事をしない美桜に見つめられ、おろおろとする男子生徒へ美桜は一歩近づくと
「もう一回……いいですか?」
裸を堂々と晒しているようでいて、声は緊張で震えている
そんな美桜の提案に、男子生徒は頷いて
「「ジャンケン……」」
男子生徒はわざと、少し後出しをして美桜を勝利させてくれた
そんな男子生徒の優しさは美桜も気づいているだろうけれど、お互いにホッとした様子で
見つめ合う
「え~っと、ジャンケンには勝ったからこれで先に進めるかな?」
「あっ、は、はいっ!どうぞっ!……あ」
見つめ合ったままの二人へ苦笑しつつ話しかけると、男子生徒は慌てたように答えたかと
思えば思い出したように勝負を書かれた紙を見る
「……どうかしましたか?」
「えっと……」
再び話しかけると男子生徒は申し訳なさそうに紙を俺の方へと手渡してくる
そこには勝負の内容について『次のチェックポイントまで服は脱いだままでお願いします』と
書かれていて、これを俺に渡すと言う事はどうするか任せたいと言う事なんだろう
「ありがとうございます、それでは次のポイントまで行ってきます」
男子生徒へ軽くお礼を言った後、裸のまま立っている美桜の手を握って先へと進んでいく
「……凄く良かったよ」
そう言って指を絡めると、美桜も応えるように絡め返してくれる
周りは段ボールで作られた壁で、今歩いているのは恐らく壁の一番外側と言う事もあり
外の声もよく聞こえてくるため人の気配も感じられる
そんな場所で俺は立ち止ると、全裸の美桜をじっと見つめる
美桜は身体を隠す事もなく、はにかむような笑みで俺を見上げてくれた
「……嫌じゃなかったか?」
そう言って、勃起している美桜の乳首を優しく摘むと
「あっ……んっ。いやじゃ、ないよ……?」
甘い声で、俺の言葉を否定してくれた
俺を受け入れてくれる優しさに、両手で美桜の胸を優しく揉み
引き続き乳首も優しく刺激していく
俺の愛撫に美桜は声を抑えて喘ぎ、身体を振わせて俺へと抱きついてくる
――と
『はぁ~、肉体労働は暑くて疲れるぜ~。オレも彼女と文化祭遊びてぇよ』
『そっちは料理だっけ?ダンジョン内も結構暑くて疲れるぜ~?』
壁の向こうから聞こえてくる男たちの声に、胸を揉む手を止めて耳を傾ける
『あ、ダンジョンと言えばさっきトランポリンで跳ねてた子見た?』
『見た見た、交代でダンジョンから出たら跳ねててさ、近くでおっぱい揺れてるの見れたぜ』
『はぁ~羨ましい。こっちは屋台で汗水たらしながら遠くで見てたわ』
どうやら壁の向こうは休憩スペースになっているようで、声の聞こえ具合からして
本当にすぐ傍と言う感じだ
『へへっ、実は撮影してあるんだよなぁ~。見る?』
『おおっまじで!?……うぉ、ボインボイン揺れてエロい、巨乳だな~』
『巨乳なだけじゃなくて顔もすげー可愛いんだよ。まじラッキーだったぜ、自慢できる』
『あっ、しかも着てるのネタで用意してた水着じゃん。あれ着る女の子居るんだ
彼女に着て欲しいってお願いしたらイヤって断られたのに』
「……可愛いって褒めてくれてるな」
美桜の耳元で囁くように言うと胸を揉む手を再び動かして行く
『いいなぁ、オレも彼女にああいうの着て貰って自慢してぇ。羨ましい……交換して欲しい』
『お前の彼女何とも言えない普通の女だもんな~』
『うるせぇよ、彼女いるだけ勝ち組だろ!……って言うかさ、衣装ってレンタルじゃん?
可愛いくて巨乳、そんな女の子の使用済み水着って事はさ?』
『オークションだな、殴り合うよりは健全だ』
男達による美桜への賛辞を聞きつつ、揉んでいた乳首を強くつまみ上げれば
「……んっっ!?」
美桜は口元を手で抑え、仰け反ってイッてくれた……