衣玖さんの可愛さと実用性に重きを置いて執筆したので、楽しんでいただけると幸いです。
「ただいま戻りました」
天界にある天女専用の独身寮。部屋の主である永江衣玖が、ドアレバーを捻りながら帰宅を告げる。返事はない。扉がロックされる音を最後に、1LDKの室内に静寂が訪れた。
「……はぁ」
小さくため息を吐いて、靴を脱ぐ。圧迫と蒸れから解放された足裏に、ひんやりとしたフローリングの硬い感触。仕事から解放された実感が湧き、途端に疲れが押し寄せてきた。
「喉が渇きました……」
キッチンの冷蔵庫を漁る。開いた扉の中に、食料品は見当たらない。ずらりと並ぶアルコール飲料の中から、500mlのビール缶を取り出す。
「冷えてますね……」
艶やかな唇から、白い歯列が覗く。桜貝色の爪がタブを引っ掻くと、小気味よい音とともに炭酸泡が噴き出した。
「んくっ、くっ、こく、んぅ、こきゅ……」
ほっそりとした白い喉が鳴り、琥珀色の麦汁を嚥下していく。薄い唇が冷感に震え、舌で感じるホップの苦味と炭酸の爽快な喉ごしに、瞳が細まる。
「ふ、はあぁぁぁ……」
風船から空気が抜けるような、深いため息。しゃんと伸びていた背筋が丸くなる。怒り気味だった肩が、なだらかな稜線を描いて脱力する。
「ふぅ……」
アルコールを含んだ呼気が漏れる。淡雪のように白い頬が、ぽぅっと赤く火照っていた。
「ビールって最初のひと口は美味しいのに、二口目からは、それほどでもないんですよね……」
飲み会では、空気を読んで口にしない言葉を、独りごちる。ほんの少しだけ中身が残ったビール缶を、流し台の上へ放置する。
「次は、果実系でいきましょう」
冷蔵庫から、苺と桃のチューハイを手に取る。両手が塞がる。羽衣をひるがえして扉を閉めた。外では絶対に見せない、横着な仕草。
ベッドへ向かう。通勤バッグを、白いシーツの上へ放り投げた。自身も仕事着のまま、仰向けに寝転ぶ。
「はぁ……」
背中を預けたスプリングから、軋みと反発が伝わってくる。部屋の中で、衣玖のアクションに対して反応を示してくれるのは、このベッドだけだ。
柔らかな枕に埋めた後頭部を、ほんのわずか浮き上がらせる。首をコキコキと左右にひねって、回旋させる。首の側面を斜めに走る太い筋肉、胸鎖乳突筋が凝りほぐれていく感覚が心地よい。
竜宮の使いは、雲海をふわふわ漂うだけの楽な仕事だと言われたことがある。まともに労働したことのない世間知らずならではの、短慮な発言だ。
衣玖に言わせれば、浮遊姿勢を制御するために首周りや背中、腰の筋肉を酷使する立派な肉体労働だ。地上の民に災害を忠告する際も、威厳ある凛とした姿勢で接しなければならず、常に緊張を強いられる。
加えて、夏の汗ばむ季節である。仕事を終えた衣玖の服は蒸れに蒸れ、肌にびったりと張りついた生地が、黒いブラジャーを透けさせていた。
「シーツが汗くさくなってしまいます。服も皺になって……」
心身ともに疲れきった自分のことを労わるべきなのに、寝具や仕事着のことを気にかけてしまう。こんなものは、洗濯してアイロン掛けすれば元通りになるというのに。
自堕落になりきれない己の性分が恨めしい。
「まぶしい……」
眉間に皺を寄せ、目を細める。天井から降り注ぐ照明が、真紅の網膜をぢくぢくと焼く。
天からの光は、生きとし生けるものに、さまざまな恩恵をもたらす。だが強すぎる光は時に、川を干上がらせ、作物を枯らし、人々を飢えさせる災禍にもなりうる。
「……鬱陶しい」
天に向かって唾でも吐いてやりたい気分だったが、やめた。深い疲労と軽い酩酊が、衣玖をまどろみへ誘う。瞳を閉じると、意識がどろりと蕩けていく。瞼の裏に、一人の少女の姿が浮かび上がった。
比那名居 天子。
功績を認められ天人に昇格した名居の一族に、神官として仕えていたのが彼女の父であり、棚からぼた餅的に天界に住むことを許された。
天子自身、天人としての格を備える修行をしたわけでもない親の七光りであり、周りの天人からは「不良天人」と呼ばれていた。
性格は傲岸不遜。天界の宝具である「非想の剣」を使って幻想郷に異常気象を発生させる。地震を起こして博麗神社を倒壊させる。催事に用いられる丹をつまみ食いする等、その蛮行は多岐にわたる。
その度に衣玖が忠告をし、ときには灸を据えてきたが、まるで効果はなかった。わがまま放題に育てられた総領娘様のお目付役として、彼女が起こした騒動の尻拭いの日々。
とりわけ今日のできごとは、衣玖を心底うんざりさせた。
人里にある甘味処のメニューに、最盛期を迎えた桃を使った新作スイーツが並び、若い女性を中心に評判を博しているという。衣玖も興味を示し、仕事の合間を縫って足を運んだ。
事件は、衣玖が桃のパフェを堪能している最中に起きた。店の出入り口で、二人の男女が言い争いを始めたのだ。一人は、この店の店主である中年男性。もう一人は、総領娘様こと比名那居 天子だ。
漏れ聞こえる声から、天子が金もないのに飲食をしたことで揉めていることが伝わってきた。和やかだった店内に、剣呑な空気が漂い始める。お目付け役の立場上、衣玖が仲裁に入るべき事態だった。
(たまには総領娘様も、世間の厳しさを身をもって知るべきです。あ〜、熟れた桃とアイスが触れてシャーベット状になった部分、冷たくて美味しい……♪)
我関せずと帽子のつばで顔を隠し、パフェをスプーンで崩す衣玖。顔を伏せていようと、竜宮の使いの装束は、狭い店内で非常に目立つ。冷たいアイスと芳醇な生クリームをたっぷり絡めた桃を口に迎えようとした瞬間、天子と目が合った。
しまった。と思った時にはもう遅い。天子の瞳がぱあっと輝き、声をかけられた。腹が立つのは、この時、天子が衣玖の名前を忘れていたことだ。
「あー、竜宮の使いの……」
「衣玖です。永江衣玖。名前はお忘れになっているのに、顔を覚えていただいて光栄です。総領娘様」
ぷうと頬を膨らませ、不機嫌さを強調しながら名乗った。天子は悪びれる様子もなく、後で返すからと飲食代を立て替えるように要求してきた。
ここでまた腹が立つのが、衣玖は懐具合を考慮して、もっとも安いパフェを頼んでいたのに対し、天子が注文していたのは、店でもっとも高い品だったことだ。
おまけに完食することなく「地上の桃は、やはり口に合わないな」などと口走るものだから、一度は怒りをおさめた店主も激昂し、天子もろとも衣玖まで出禁になってしまった。
「数少ない憩いの場だったのに……はぁ……」
アルコールまじりのため息を吐きながら、飲み干して空になったチューハイ缶を、ぎゅう……ッと握りしめる。パッケージに描かれた瑞々しい桃のイラストが、メキメキと音を立てて潰れていく。
「もう嫌……疲れました。やだやだ……」
ハイライトが消えた瞳で天井を見上げる。頭上高く掲げた両腕と、ぴぃんと伸ばした爪先を、ベッドの上でバタつかせる。溜まりに溜まったストレス。飲酒による酩酊。二つの要素が合わさって、衣玖の『落ち着いた大人のお姉さん』然としたイメージが崩れつつあった。
「あああぁ……ッ!」
腹立ち紛れに、ベッドサイドに設置されたゴミ箱へ、くしゃくしゃになった空き缶を放り投げる。酔っているせいか狙いが外れ、ゴミ箱の縁でバウンドした缶が、床に転がった。飲み残しの液体があふれ、小さな水たまりが広がっていく。
「〜〜〜ッ!!!」
(イライラする。何もかも上手くいかない。全部、総領娘様のせいだわ)
こんな時、「うんうん。それは総領娘様が悪いね。衣玖はよくやってると思うよ。偉い偉い。じゃ……挿れるね」と、優しくなだめて抱いてくれる彼でも居ればいいのに。
この天女専用の独身寮には、今は衣玖ひとりだけが住んでいる。かつての隣人たちは、皆パートナーを見つけて寿退社したり、旦那さまとの愛の巣から職場へ通勤している。その中には、あの羽衣婚活によって相手をゲットした者も少なくないらしい。
羽衣婚活。人里の近くで羽衣を故意に置き忘れ、拾った人間が自分好みの相手だった場合に「その羽衣を返していただかないと、私は天に帰れなくなってしまいます」などと、涙ながらに懇願してみせる
一般的に天女は、人間の女より顔立ちが整っている者が多い。羽衣伝説を知る男たちは、これ幸いと返却を条件に、結婚を強要する。天女は、内心ガッツポーズしながら、泣く泣く嫁入りを承諾する。という具合だ。
互いの浅ましさが合致することで婚姻が成立するこの仕組みを、衣玖は心の底から軽蔑していた。
そもそも、天女の羽衣は天帝より賜りし支給品である。己の欲を叶えるために、紛失を装って人間に拾わせるなど、言語道断である。
「どうして人里に羽衣を落とすんですか。ぐびっ、天女としてのプライドは無いのですか。ぐびぐびっ。だいたい、自分からけしかけておいて、脅迫された体で婚姻関係を結ぶような手段を平気で使ってるのがおかしいんです。ごくごく。人間の欲望に甘えたせいで、真っ当な天女まで変な目で見られるんです。……ぷはっ。わかってるんですか!婚活するのに有給とって私たちに仕事押しつけて……うぅ……っ」
本日3本目となるアルコール飲料を空にして、一人きりの独身寮で慟哭する。気兼ねせず、夜中にどれだけ大きな声を出してもよいのは、衣玖にとって都合が良かった。
炭酸で腹も膨れ、大声も出したことでほんの少し、ストレスの解消にはなった。すっかり酩酊したことで、次なる欲求が鎌首をもたげてくる。
「明日はお休みですし、アレで解消しましょうか……」
ベッドサイドに設置されたナイトテーブルに目をやる。下部は雑誌類を収納するスペースとなっている。ブラウン木目の天板すぐ下に、引き出し収納が備えられていた。取手に指をかけ、手前にスッと引く。
棚の中に、ダイヤル型のスイッチを備えたコントローラー。そこから枝分かれしたコードの先に、鶏卵サイズの球体が一つ、左右にうずらの卵大の小振りの球体が二つ、備わっている。俗にピンクローターと呼ばれる商品だ。
このローターは衣玖が初めて購入した性玩具で、可愛らしい見た目と高い耐久性が気に入り、長いこと愛用していた。自分でも知らなかった性感帯を暴かれ、数えきれないほどの痴態を、その振動の前に晒してきた。性生活のパートナーと言っても過言ではない存在だった。
「今日も、お願いしますね……❤️」
両掌に包んだローターの曲面へ、やわらかく口づけする。使い込まれてコーティングが剥がれたプラスチックの表層へ、紅いキスマークが刻印された。
「……は、あぁ❤️」
ローターを胸に抱きしめ、ベッドに仰向けで身を預ける。スプリングが軋み、網膜が白い天井と眩しい照明を捉えた。先ほどと同じ状況。違うのは、衣玖のすらりと長い両脚が真っ直ぐではなく、足裏同士をぴったりとくっつけた菱形を描いていることだ。
車に轢かれたカエルのようなポーズ。スタイルが良いだけに、不様な格好がより強調される。ぴっちりとタイトなスカートが張り詰め、むっちりと白い太ももと、大人の色香漂うレースの黒ショーツが露わになっている。
人間の異性がこの場に居たのなら、その視線と興味は羽衣ではなく、衣玖の股座へ注がれていただろう。
「は、あぁ……、恥ずかしいです。……こんな、格好……」
はしたない大股開きで、豊かな乳房を両掌で掬い上げる。労働で流した汗で濡れ、しっとりと湿り気を帯びた乳のつけ根から乳輪にかけて指を滑らせる。
「ん、うぅッ❤️」
掲げられた乳房を解放する。シャツ生地が張り詰め、クーパー靭帯を支えるブラジャーの縛めが、軋みをあげる。柑橘類のようなフレッシュで酸っぱい芳香が、ぶるぶるんと重量感を伴って弾けた。
「あぅ……ああんッ❤️」
災害の訪れを告げる竜宮の使いが、艶やかなる声色で、悦楽の到来を歌い上げる。ブラジャー生地と、内に巻き込んだ乳輪地層の下で火照った陥没乳首が、官能のエネルギーを蓄積させていく。
「衣玖を煩わせる不良天人のことを、忘れさせてくださいませ……」
コントローラーに手を伸ばすと、ダイヤルを回す。モーターが駆動を始め、ヴヴ……ッと小刻みな振動音が鳴った。対になった小粒ローターを掲げる。コードに吊られた扁平な筐体が振り子のごとく揺れ、股間を直撃した。
「……あうッ❤️うッ、ううあッ、はあッ、ふぅ……❤️」
コントローラー本体は、宙空のプラスチックと地金で構成されている。軽量だが、単三電池が2本装填されているため、重量がそこそこある。股間を平手で打ち据えられたような感覚に、マゾ性感が刺激される。
「はぁ……ッ❤️ちが、そこじゃなぁ……❤️あうッ❤️ご、ごめんなさいッ❤️口ごたえしてごめんなさいッ❤️」
誰もいない虚空へ向かって、謝罪の言葉を述べる。無機物であるローターを、サディスティックな彼氏に見立てての、お仕置き1人エッチ。衣玖が長い自慰生活の末に導き出した、ストレス解消のライフハックだ。
「は、はいぃ……❤️は、はんせぇ……反省しますぅ❤️衣玖、馬鹿な娘でごめんなさい……❤️ゆるして……ゆるしてくださいぃ……❤️」
頭に浮かんでは消える、パートナーからの甘い囁きや叱責。己をもっとも興奮させる言葉やシチュエーションを選び出し、脳裏に浮かぶ痴態をトレースする。
「は、はい……おまんこぺっと……穴奴隷の衣玖が陥没乳首オナするとこ、見ててください……❤️」
卑猥な宣言を口にすることで、マゾ牝根性に火がつく。ローターから手を離すと上半身を起こし、ベッドの上に正座する。
ピンと伸びた背筋に汗ばんだシャツが張りついて、黒ブラジャーの輪郭と、歪みなきヴィーナスラインを浮き上がらせている。引き締まったウェストから、豊かに広がる臀部のメリハリ。性別を問わず、目にしたものを釘付けにする魅惑の曲線。
ここが満員の通勤電車の車両内であれば、その肢体に触れようと、四方八方から指が伸びてくることは間違いないだろう。
ボリュームたっぷりの尻が、もぞもぞと前後左右に蠢いている。股間に目をやれば、皺と泌蜜に塗れそぼったショーツのクロッチが、踵へ押しつけられていた。
「んッ、ふぅ……ッ❤️はあ、ぁ……❤️」
勃起した大粒のクリトリスが、体重の圧迫によってひしゃげ、クロッチの周囲に施された裁縫に、ぞりゅぞりゅと擦り上げられる。剥き出しの神経肉芽をすり潰されて、艶やかな嬌声が漏れた。
水平を保っていた「美」と「エロス」の天秤。それが妄想と自慰によって徐々に傾いていく。清楚なはずの永江衣玖の印象が、性を貪るふしだらなものへ染まっていく。
「あつぅぃ……❤️ぬい、でも……いいですか……❤️」
桜貝色の爪先が、白いボタンとシャツ生地の隙間に潜り込む。完熟したいちじくが、張り詰めた皮を引き裂いて果汁たっぷりの果肉を覗かせるように、衣玖の乳房も発情と汗蒸れによって、しっとり柔らかに熟れた乳房をさらけ出した。
重力に逆らうように造形された釣鐘型の乳房。あらゆる角度からの鑑賞に堪える、大胆にして滑らかな曲線。ワイヤーに沿って大輪の黒薔薇を咲かせたブラジャーが、絵画を収める額縁のごとく、衣玖の白い乳房を際立たせていた。
「はあ……❤️ふぅ……❤️」
白い胸肉と黒いブラジャーの境界へ、右手の人差し指が潜り込む。汗にぬめる柔らかな肉の海を、爪先が掻き分けていく。
「あ、うぅ❤️あぁ……❤️」
指紋が、滑らかな肌触りと弾力を堪能しながら、乳房の中央へ向かって進んでいく。
ーーぬぷり。
「んッ❤️んふぅッ❤️」
突如として、指の第一関節が、陥没した乳輪へと落下した。ぬるぬるとした泥を掻き分けるような感覚。その奥に、コリコリに硬くなった乳首が眠っていた。
「ふうッ❤️うぁ、ふうぅッ❤️」
指の第一・第二関節が、くいくいと内側へ折り曲げられる。爪先が陥没乳首を引っ掻き、甘い声が漏れた。
視線を、フロントホックの金具に向ける。ロックはまだ解除しない。摘んだ双子ローターを、ブラジャーの下へ潜り込ませる。むにゅりと、陥没した乳輪がピンクの卵を呑み込んでいく。
「んひぃッ❤️」
張り詰めたブラワイヤーが軋み、ストラップの紐が肩に食い込む。顔が仰け反り、ほっそりと白い喉から悲鳴を発した。
「やぁ……衣玖のおっぱい、ちくびぃ……❤️ひ、肥大化したみたいになってて……や、やらしぃ……❤️」
衣玖の言葉通り、豊かな曲線美を描いていた胸の輪郭が大きく歪み、乳首だけが極端に膨れ上がったようなシルエットへ変化していた。自他ともに認める美巨乳を、自慰行為のために醜く歪ませる。自涜が極まるにつれ、衣玖のマゾヒズムの火に油が注がれる。
「あひぃんッ❤️は、はいぃッ❤️ご、ごめんなさいッ❤️するッ❤️しますからぁ……❤️陥没乳首ローターオナニーしますからッ、お股ぺちぺち❤️してクリちゃん虐めるのやめてぇッ❤️」
脳内彼氏からの、ペッティング叱責。情けなく服従し、媚を売る。そんな彼女の肉体を責め苛んでいるのは、左人差し指から伸びるコードに連なった、大粒のローターだ。
クレーン車で吊り上げられ、コンクリート建築を破砕する鉄球の如き、ピンク球体。重量感たっぷりのローターが勢いよく、愛液に濡れそぼったクロッチへと叩きつけられた。
「お“ッ❤️ふうぅッ❤️あうぅッ❤️」
生地の下で勃起していた発情陰核が、悦楽のピンク鉄球に叩き潰される。クリトリスの弾力によって跳ねたローターが再びクロッチを襲撃し、衣玖を善がり狂わせる。
「んッ❤️あぁッ❤️はあんッ❤️❤️はうぁ、あッ❤️き、きもちいぃぃ……❤️」
勢いを失い、振り子運動を終えたローターが、マゾ陰核にそっと寄り添う。甘く痺れる牝芯が、さらなる被虐を求めていた。コントローラーに備えられた『A』と『B』の二種類のダイヤル。衣玖の指が、『A』のダイヤルを捻った。
ーーヴィッ❤️ヴィイイイイインッ❤️ヴヂュウゥッ❤️ヂュブリュヂュヂュッ❤️❤️
『A』は小粒の双球のスイッチだ。汗を湛えたぬめる陥没乳首でバイブレーションが炸裂し、埋没した肉芽が嬲りものにされる。
「お“ぅッ❤️はうぅッ❤️ちくびッ❤️びりびりぃ❤️ひてぇるぅッ❤️」
下品な嬌声をあげて善がる衣玖。「真面目で清楚なお姉さん系天女」という世間が抱く永江衣玖像。それを「仕事で溜め込んだストレスを、下劣なオホ声喘ぎで発散する変態独身女」として自ら貶めることで、マゾヒズムのブーストをかける
いつもならば、このオナニーメソッドで、性欲もろともストレスを解消できる。だが今日に限っては、ピンク色の脳内妄想に、里で遭遇した天子の傲岸不遜な顔がチラついてしまう。
(ああ、もう……!せっかく気持ちよくオナニーに浸ってるのに、これじゃ総領娘様を想いながらしてるみたいじゃないですか……!)
唾液と嬌声を垂れ流していた唇が閉じ、ギリギリと歯軋りする。オナニーを邪魔する者は、誰であっても許してはおかない。ストレスの原因である不良天人ならば、その怒りもなおさらだ。脳内で貶めて、興奮を煽るオカズとして雑に消費してやらなければ。
胸とブラの隙間へ、指を挿し入れる。指紋が柔らかな湿地帯を捉えると、ぬめる陥没乳首に投下されたローターからの振動が、爪を揺らす。さらに指先を潜り込ませる。勃起した乳首が、ぶるぶる震えていた。第一関節を曲げ、乳首をローター側へ、強く押しつけた。
ーーヴィッ❤️ヴヂュッ❤️ヴヂュルルルッ❤️
「ん、うぅ……ッ❤️はう、あぁ……ッ❤️はぁ、あうぅ……ッ❤️」
甘い痺れが、コリコリとした乳首から溢れ出す。ぐいぐいと指で圧迫された乳首が、震え続けるローターにもたれ掛かって押し潰される。圧迫と振動の二重刺激に、竜宮の使いの豊かな肢体が、シーツの海でクネクネとうねり出す。
「んうッ❤️て、天人は乳首も鋼のように……、ぃッ❤️か、硬いのかと思っていました。ですが、私と変わらないのですね……。『私の乳首は衣玖みたいにみっともなく陥没していない』ですか。ふふっ、こんな状況なのに口の減らないこと」
己の乳首を天子のものに見立てて、性的に懲らしめる一人芝居に浸る衣玖。
「徳も修行も積むことなく、あふッ❤️ふうッ、はぁん❤️な、成り上がった……総領娘さまだから、んんぅッ❤️乳首も半端な大きさなのでしょうか……❤️」
乳頭へ爪を突き立て、ローターへ押し込んでいく。柔らかな乳輪と硬い乳首が揺れ、シェイクされた汗が母乳みたいに噴き出して、ブラパッドを濡らしていく。
「ああ……❤️総領娘さまぁ……❤️地上の下賎な妖怪が作り出した道具で、ふぅッ❤️な、何ゆえそのような情けない声を、おぉッ❤️だ、出されているのですか……❤️」
グミめいた弾力の肉突起を、指の腹で押し潰す。言葉と性感に追い詰められた天子の瞳が潤み、徐々に涙の小粒を浮き上がらせて、イヤイヤと首を横に振るようになってきていた。
「あはっ、うふふ……❤️」
乾いた唇を舌舐めずりで潤し、白い歯を見せて笑った。肌が火照り、頬が赤くなる。脳が茹ってしまいそうだ。この熱と妄想は、アルコールの酩酊がもたらしたものだ。酔いが覚めて、我に返ったら、自己嫌悪でひどく落ち込んでしまうだろう。少しでも長く正気を遠ざけるために、もっと激しくオナ狂わなければ。
「はぅッ❤️い、衣玖も総領娘さまの、ざこっ❤️雑魚乳首オナニー見てたら……あぁ❤️しょ、ショーツ、こんなぐっしょり濡れて……ぇ❤️あぁ、糸引いちゃってます……❤️え、エッチなにおい……ぷんぷんしちゃってるぅ……❤️」
押さえる指を離しても、ブラジャーが蓋となって乳首を的確に責め続けてくれるのが、この陥没乳首ローターオナの利点だ。ノーハンドで左右の乳首が震える快感を味わいながら、放置していた大粒ローターを手に取った。
「はうッ……❤️お、怒らないで……ッ❤️総領むす……ふ、不良天人を虐めるのに夢中で、ご主人様に寂しい思いをさせてしまって、ごめんなさいぃッ❤️ひうッ❤️びしょ濡れの衣玖おまんこ、見てくださいぃ❤️」
脳内で、攻守交代が行われる。サドな彼氏に見立てたローターに向かって、謝罪と媚びへつらいを述べる。愛液でぺったりと股間に張りついたショーツに指をかけ、グイッと横へズラしていく。
生々しい牝の香りを放つ愛蜜が、どろりと溢れ出して、鼠蹊部から太ももを濡らしていく。開かれた下着の内側で、シェルピンクの卑猥孔が、ひくひくと物欲しそうに息づいていた。
「は、ひあッ❤️はひぃッ❤️い、衣玖のおまんこ……❤️入り口でぷっくり……❤️膨れたクリちゃんから、はしたなく男の人を誘う、えっちなびらびら……❤️はあぅッ❤️ああんッ❤️お、おまんこッ❤️奥の赤ちゃん部屋、しきゅうっ❤️までぇ、ぜんぶぅぶるぶるぶる押し広げてっ❤️虐めてくださいぃっ❤️」
いつもしているように、雄に完全服従のマゾ牝雑魚構文でローターを膣穴へねじ込んでいく。スイッチを入れる前に口づけしたプラスチック表層のキスマークが、ぬるぬるとした愛蜜を溢れさせる肉孔へ呑み込まれ、消えていった。
「はうぅぅッ、ああぁんッ❤️❤️❤️」
薄い紅唇から、黄色い悲鳴が溢れる。足のつま先がぎゅうッ、とシーツを巻き込む。腰が、びくんと跳ね上がる。均整のとれた白い腹筋が艶めかしくうねり、豊かな双球がぶるりぶるりと弾んだ。
「あうぅぅ……❤️ふうんッ❤️は、はぁああ……❤️」
ブッ、ヴィィィィ……❤️
ピンク色のプラスチックエッグが、肉の洞窟へと潜航していく。鶏卵大の球体が、内側からクリトリスの根本をぐうっと押し上げ、甘い揺さぶりで責め立てる。
「んっ、はぁあッ❤️はうぅッ❤️あぁ……クリの裏側、ぶる……ぶるして……ッ❤️ますぅ……❤️」
フリーになった手がシーツを掴み、後頭部が枕にぐりぐりと押しつけられる。堪えきれない心地よさが、涙の小粒となって目尻に浮かび上がる。ぎゅうっと閉じた睫毛に触れた水玉が、ぱちんと弾けた。
女体の中でもっとも神経が集中している陰核を、絶え間なく刺激され続ける。泌蜜にまみれたクロッチ生地が、隆起したクリ筋にくっきりと張りついている。剥き出しになった肉真珠が、刺繍のざらりとした布地に擦り上げられると、背筋が弓なりに反ってしまう。
「ぅぁッ❤️ああんッ❤️ひぃ、はぁ、ああッ❤️」
寝具が汗に汚れ、匂いが染み付いてしまうことを嫌っていたのに、生々しい牝の臭いを漂わせる愛液が、下着とシーツを盛大に汚すことにはお構いなしで、乱れあえぐ。アルコールと性のスメルが混じり合った退廃的なアロマが、衣玖を更なる発情へと誘っていく。
「はぁ、ふううんッ❤️ちく、びぃッ❤️」
膣と快感神経をリンクする乳首の性感が増し、上下からの快感振動で善がり狂わされる。ブラと乳房の隙間から飛び出したコードを指で摘み、くいくいと引っ張る。与えられる刺激が乳首側面から乳頭へ変化し、芯の入った肉のぽっちが押し潰される凶悪な振動に、蹂躙されていく。
「お“ぅッ❤️あはっ、はあぁッ❤️イイとこ当たって……くる、きちゃうぅッ❤️」
濡れた紅色に縁取られた白い歯列を、ギリギリと食いしばる。口端から、泡立った唾液が滴る。高い鼻梁に穿たれた二つの穴からは、熱く湿った鼻息をしきりに漏らしている。なだらかな稜線を描く、ほっそりとした肩。うなじを埋めるようにキュッと窄められて、ぶるぶるりと震え始める。
「いくいくいく……ッ❤️衣玖イきますッ❤️衣玖がイくとこ見てぇ……ッ❤️❤️❤️」
抑えきれない性感のエネルギーが、全身を駆け巡っていく。貞淑に振る舞う龍宮の使いとは真逆の、媚び善がり乱れる牝の痴態。自分の他には誰もいない独身寮だからこそ出せる嬌声をあげながら、永江衣玖はオーガズムの大海原へ身を投げた。
「う“ぅ“ッ❤️ツッ❤️❤️あぅ〜ッ❤️❤️❤️」
羽衣を、ぎゅうと両腕に抱き締めながら、絶頂に咽び泣く。みっちりと柔らかな脂肪を蓄えた太もも同士をすり寄せ、骨盤が左右へうねうねと蠢く。甘くて深い快感が全身を包み込み、閉じた瞳にチカチカと星が明滅する。先ほどまでチラついていた天子の姿は、跡形もなく消え失せた。
ーー夢心地の有頂天へ至る。
「んう、うううーーッ❤️は、あああぁッ❤️❤️❤️」
絶頂を迎えた媚肉を、唸りを上げる振動が更なる高みへと押し上げる。身を捩るたび、ブラと乳房の隙間に潜り込んだローターが、ビンビンと鮮烈な刺激を伴って乳首を嬲りものにする。収縮と弛緩を繰り返す膣穴で、大ぶりのピンク球体が、ずるずると奥へ奥へと潜り込み、性感帯を余さず叩きのめしていく。
「にゃぁっ❤️もぉイってるからッ❤️ちくび、服従してるからぁッ❤️おまんこ、ぶるっぶるぅするのぉ……❤️ゆる、許してくださ……ッ❤️お“お“ッ!?ひんッ❤️」
ぬるぬるとした熱い潤滑液と、絡みつく肉襞に洗われて、挿入前に口付けしたルージュが溶けていく。Gスポットに大粒のローターがずっぽりとハマりこみ、淫蜜と媚肉が激しくシェイクされる。衣玖の剥き出しになった快感神経に、甘くしつこい悦楽電気が、ビリビリと走った。
「ーーイッくううぅッ❤️またイくッ❤️おまんこでイキますうッ❤️ちくびでもおぉッ❤️やああんッ、ゆる……ゆるひてええッ❤️❤️」
玩具相手に律儀に絶頂報告を繰り返しながら、全身を痙攣させる。ベッドの上で、首と肩を支点に、腰が高く掲げられる。これ以上は、腰が持ち上がらないという最高到達点で、盛大に潮を噴いた。
ーーびゅッ❤️ぶしゅうぅッ❤️しゃぁあああッ❤️❤️❤️
ショーツのクロッチ生地を貫通し、噴水みたいにベッドシーツからフローリングの床までびちゃりびちゃりとアクメ汁を撒き散らす。
「あうッ❤️はああッ、くっ、うううぅ❤️ぎ、ぎぼぢぃ……❤️」
涙・鼻水・よだれで顔中ぐちゃぐちゃにしながら、絶頂の悦楽に浸る衣玖。その間にも股座からは、熱い液体がぷしゅぷしゅと潮噴き、ローターのコントローラーまで濡らしていく。
ーーパンッ!
「はっ❤️はは……❤️お、オナニぃ……しゅごっ❤️さい、こぉ……❤️あ、あれ……?」
破裂音が響き、乳首と膣に埋まったモーターの振動が弱まっていく。
「え、う、嘘……さっき吹いたので壊れ……」
あと2、3回はオーガズムを楽しもうと思っていた衣玖が、振動の弱まりに気づいて真顔になる。すらりと長い脚の間で、パチパチと火花を散らすコントローラーを手にする。
「あ、これ……壊れて……」
べっとりと濡れ光り、グリスを差したみたいにぬるぬると滑らかにスライドするダイヤル。バイブレーションレベルをMAXまで回すと、プスプスと黒い煙が噴き上がり、振動が完全停止した。
「そ、そんな……まだ疼いてるのに、こんな……一回だけなんて……あぁ……」
自ら手にかけた長年のパートナーを前に、衣玖は途方に暮れた。
◇◇◇◇
コツコツとヒールを鳴らし、人里の路地を颯爽と歩く。帽子にサングラス。膝丈まである茶色いロングコート。外の世界ならモデルか女優と見紛うスタイルだ。知り合いであっても一目見て、彼女が竜宮の使いである、永江衣玖だとは気づかないだろう。
すれ違う男たちは、衣玖のすらりとした肢体を目で追い、グラスで隠しきれない美貌に皆、振り返る。そんな大人の色香溢れる衣玖が訪れたのは、玩具店だ。
玩具と言ってももちろん、子供の知的好奇心や遊び心を刺激するようなものは置いていない。この店で販売しているのは、猥雑なるアダルトグッズばかりだ。
昨日、壊してしまったローターの代替品を求めて、二年ぶりの訪店。周囲をキョロキョロと見回す。見知った顔は居ない。安全を確認すると、店の入り口にある暖簾をくぐった。
ーーむわり。
店内に足を一歩踏み入れた途端、焚き込められた香のどぎつい臭いが鼻をつく。赤色の壁紙に、ピンクの照明。女性の喘ぎ声と、肉のぶつかり合う音。小型モニタに映し出されたAVのサンプル動画に見入る、初老の男性客。
サングラスの奥で、瞳がスッと細まる。傍目には、男の低俗な欲求が剥き出しになった店内風景に、嫌悪感を示したように見えるだろう。だがコートの下のなめらかな裸体は、興奮による汗によって、白い肌をじっとりと湿らせていた。
記憶が確かならば、店の奥に目当てのコーナーがあるはずだ。床を蹴り鳴らすヒール音が響く。だらしないニヤケ面で商品を物色していた男性客たちが、そそくさと通路の隅へと寄って、衣玖に道を開いていく。
対する衣玖は、真っ直ぐに前を見つめ、一瞥もしない。男たちも、衣玖に視線を合わせる者は居なかった。だが通路を歩きながら、男たちのねっとりと絡みつく視線が、自分の背中に注がれていることは察していた。
「こんな店に、若い女が1人で入ってくるなんて」
「くぅ、コートの下のプリケツとデカパイたまんねえ」
「へへぇ……ナニ買いにきたんだよ、お嬢ちゃん」
「AVの撮影か?コートの下は裸だったりしてよ」
「はーっ、お触りしてえ。ちょっとくらいケツ触ってもバレへんやろ」
さとり妖怪でもないのに、男性客たちの思考が脳内に流れ込んでくるようだ。これらの台詞は衣玖の勝手な妄想だが、性欲を解消するための商品を取り扱う店を訪れるような男たちだ。似たような考えで、自分の後ろ姿を凝視しているのだろう。
自らに向けられる露骨で性的な眼差し。日常生活では不快極まりない視線が、今は堪らなく心地よかった。
手にした長財布を、わざと床へ落とす。音に驚いた男たちの視線が一瞬、財布へ向けられる。だがすぐに、衣玖の背中へ瞳が釘付けになった。
すらりと長い脚と、ピンと伸びた背筋はそのままに、床の財布へ手を伸ばす。胸元をはだけた薄いコートのスクリーンに、釣鐘型の乳房シルエットが浮かび上がる。
前屈みになり、財布を手に取る。タイトなズボンに、上向いた双球。熟れた桃のような膨らみをした美尻が突き出され、谷間に生地がキュッと食い込んでいる。
ーーごくり。
猥雑な店内BGMに、生唾を飲む音が混じった。
サングラス越しに、店内の男たちの様子を窺う。場に似つかわしくない女性客の来店に驚き、萎縮していた気弱そうな連中。それが今では、か弱い草食獣を狙う捕食者のごときギラついた視線をこちらに向けている。
財布を拾い上げる。見せつけるように、わずかに腰を左右に振った。深いため息。荒い呼吸。激しい鼻息。骨つきの肉塊を檻に投げ込まれた肉食獣みたいに、男たちが強烈な雄のオーラと加害性を垣間見せる。ここが人気のない路地裏ならば、衣玖はコートを剥ぎ取られ、襲われていただろう。
「あ……❤️ふぅ……❤️」
頬がぽっと赤らみ、熱く湿った吐息が漏れた。
(あぁ……衣玖のせいで、殿方がおちんちんイライラさせてしまってます……❤️せ、責任……責任を取らせていただかないと……❤️いいですよね?この格好ならば、私が竜宮の使いの永江衣玖だとバレる心配もないですし、少しくらい犯してもらっても……❤️)
脳内が被虐妄想に支配され、ピンク色の思考が止め処もなく溢れてくる。股の間がぐぢゅぐぢゅと熱く疼き、男たちに身を委ねたくなってしまう。
(……ッ!だ、だめ!駄目です!総領娘さまじゃないんですから、己の欲のために他人を巻き込んでは……!)
他者を巻き込まず、性欲を自己完結させる。それが永江衣玖のオナニーの流儀だ。脳裏に憎たらしい天子の顔が浮かんでこなければ、流されていたかもしれない。
(いつもエッチな妄想している時に頭に思い浮かんで煩わしい総領娘さまですが、今回ばかりは助かりました……)
我に返り、ホッと息を吐く。先ほどの性的アピールの反応を見るに、ここに居る男たちは帰宅後に、自分をオカズに精を放つのだろう。衣玖も、ギラついた男たちから放たれる熱視線を思い出して自分を慰め、潮を噴く。Win-Winの関係。それでいい。
絡みつく男たちの視線を振り切るように、店の奥へと歩みを進めた。
女性向けの性玩具といえば、昔ながらの張り型やピンクローターが頭に浮かぶだろう。近ごろは、そういった定番の商品に加えて、一見してアダルトグッズと分からない玩具も多くラインナップされている。
衣玖が手にしている口紅も、そんなカモフラージュ系玩具の一種だ。女性の掌に、すっぽりと収まるスティックタイプ。透明なキャップを外し、底部のハカマ部分を捻ると、口紅に模した形状のシリコンが、ぶるぶるとバイブレーションする仕組みだ。
コスメポーチに収納可能で、値段も安価。玩具オナニーの入門。友人へのプレゼントにもうってつけの商品。この店でも売り上げトップ5に入るという。
(防水加工されているなら、お風呂でも使えますね……シリコンの固さはどうなのでしょうか……芯が入って挿入可能ならば、いろいろ楽しめそうですが……)
美術品の目利きでもするような眼差しで、パッケージに書かれた説明を読み込む。天女の仕事は、外の世界でいえば公務員のようなものだが、その給料は、けっして高くない。安価な商品といえど、十分に吟味して購入する必要があった。
(昨日、壊してしまった彼……じゃなくてローターの代わりとしては、物足りないですね……ああ、でもコスメポーチに入れて、ムラムラした時に、こっそり屋外でのオナニーに使用できると考えれば……)
節約思考が、性欲求にあっさり敗北する。手にリップバイブを携えると、次なる獲物を物色する。
「乳首は別のアイテムで刺激するとして、ハンズフリーで膣を心地よくしてくれる商品がないでしょうか……」
真っ直ぐ立てた人差し指を唇に押し当てながら、所狭しと並べられた玩具群を吟味する。
「膣奥をねっとりシェイクするスイングと、七種の振動変化で性感帯を掻き回すバイブ……。お値段が少し、高いですね……」
これまで愛用してきたローターが5個は買える値段設定に 驚き、パッケージを棚に戻す。
(あ、これは値段もお手頃で良さそう……ですが、真っ直ぐなスティックタイプなので候補から外れてしまいます……先端がぷくっと膨らんだり、内臓カメラで膣内の様子を撮影できる機種も面白い……けれど私の求めるものとは違いますね……)
パッケージを手に取り、説明書きを眺めては使用シーンを思い浮かべ、購入を検討する。愛用していた三又ローターと同じものがあれば再購入する予定だったが、残念ながらメーカー廃盤になっているようだ。
「もう、あの快感は味わえないのでしょうか……」
ウィンドウショッピングは楽しいものだが、これだけ大量にある商品の中から、目当ての品を見つけられないことに、衣玖は焦りを感じていた。なにせ、昨日の晩は欲求を中途半端なところで解消し損ねたせいで、悶々としている。早いとこ良さげな玩具を購入して、部屋でたっぷり楽しみたい。
「あ……っ」
目に飛び込んできたのは、U字型に湾曲した紫色のバイブレーターだ。大口径カップによる執拗なクリ吸引と、大型モーターを3基搭載し、膣の中と外をW刺激する。外の世界で俗に「吸うやつ」と呼ばれる性玩具だ。
(膣内の収縮をセンサーが感知してモーター振動を制御。新開発のオーガズム追い討ち機能は、絶頂後の甘い余韻を長引かせる微振動モードと、更なる快感の高みへ押し上げる極悪被虐モードの選択が可能。その日の気分に合わせてあなたのセルフプレジャーをサポートします……ですか)
『オーガズム追い討ち機能』『極悪被虐』の売り文句が、衣玖の心を鷲掴みにする。機械による自慰は、使用者の反応に関係なく、淡々と性感帯を刺激し続ける無慈悲さにあると考えている衣玖にとって、パッケージに書かれている説明は、魅力的に感じられた。
展示品を手に取る。ずっしりと重い。こんなに重量があっては、膣から抜けてしまうのではないか?その疑問は、挿入部の形状に直に触れることで解消した。
(湾曲したボディの挿入部分が波打つように形成されて、抜けにくくなっているのですね……。先端はシリコンのイボイボがびっしり生えて、肉襞に絡みついて離さない……❤️太い先端部がGスポットにフィットして、内臓されたモーターが、膣収縮と快感を誘発するピストンで、筐体を奥へ奥へと潜りこませていく……❤️あぁ……❤️)
性的な興奮を煽りつつ、洗練されたおしゃれな形状。価格もそれほど高くないとあって、衣玖の購入意欲が大いに唆られる。
使用中の自分の痴態が脳裏に浮かび、コートの下に息づく牝穴から、とろりと透明な粘液が太ももを伝う。出来ることなら今すぐにでもパッケージを破り捨て、膣穴にねじ込んでオナニーを始めたくなるほどの昂りが、衣玖を苛んだ。
「あなたに、決めました」
恋愛バラエティーショーで、お付き合いする異性を指名するような決意を秘めた言葉で、購入を宣言する。展示品を棚に戻すと、パッケージを手に取った。
「せっかく来たんですし、他にも見ていきましょうか」
先ほどから気になっていたディルドコーナーへ、足を向ける。これまで目にしてきた商品が「いかに性的なビジュアルを排除して、可愛らしく魅せるか」を重視していたのに対し、こちらは「膣を穿ち、精を放つ男根のリアリティ」に力を入れたものが陳列されている。
「あら、可愛らしい」
吸盤つきディルドを大きさ順に陳列した棚の前で、口元を綻ばせる。衣玖のしなやかな指が絡みついたのは、もっとも左端に固定された、長さ8㎝ほどのミニマムサイズのディルドだ。造形された玉袋も肉幹もツルツルで、カリなどは、ほんの僅かな段差程度しかない。
(遊びの道具というよりは、手慰みのオブジェ的な商品なのでしょうか)
指でそっと握ると、掌にすっぽりと包まれて見えなくなってしまう。吸盤と一体化した平べったい玉袋を、左手で掴む。睾丸を再現しているのだろう。ふにふにと柔らかな弾力が伝わってくる。右手の親指と人差し指で形造ったリングで、ほっそりとした肉幹から亀頭をゆるゆると扱く。当然、反応はない。だが年端もいかない少年の、精通前のペニスを弄んでいるような背徳感が、衣玖の頬を熱くさせた。
「これも……買っておきましょうか」
衣玖は露骨なペニス型ディルドを購入するのはこれが初めてだった。興味はあったが、独り身でありながらモロに異性の性器を模した玩具で性欲を解消することに、なんとなく惨めさを感じていた。だからジョークグッズ兼、手慰み用の『玩具』として、ディルドを買い物カゴへ放り込んだ。
「最後のコーナーは、ガラスケース陳列の高価格商品ですか」
店の最奥、天井からは怪しいピンク照明と監視カメラのピントが、衣玖に向けられていた。薄給の衣玖には、おいそれと手を出すことのできない高級玩具の数々が、錠付きのガラスケースで陳列販売されている。
「本革製の首輪に手枷、目隠し……鉱石から削り出したボールギャグ。作り手のこだわりが感じられる商品ですね」
けばけばしい照明に照らされ、ぬめぬめとした光沢を放つ革製の拘束具たち。購入予定の玩具を挿入した上で、これらを装着して、ナイトショーに出演する自分の痴態を思い浮かべる。
一糸纏わぬ姿でステージに引きずり出される衣玖。乳房や股間を覆い隠していた両腕が後ろに捻りあげられ、手枷で固定される。両膝立ちで玩具を挿入され、目隠しをされる。口元に設置されたマイクが、漏れ出る吐息や嬌声をあまさず観客の男たちの耳へと届ける。玩具がうなりを上げて愛液と肉襞をシェイクし、女の弱点である陰核とGスポットが、吸引と振動で叩きのめされていく。
「あぁ……❤️」
うっとりと瞳を閉じて、ピンク色のため息を漏らした。ほっそりとした指の先端が、コートの上から臍の周辺を撫でさする。ぢゅく、ぢゅくぢゅくと、押し込んだ指先からマグマのごとき熱い疼きが伝わってくる。
「首輪だけでも、買っていきましょうか」
だが値札を確認して、一気に目が覚めた。そこには里の豪商か、性玩具に生活費を注ぎ込むようなヘビーユーザーでもなければ、とてもではないが手が出ない金額が記されていた。
「はぁ……」
ピンク色の妄想から、灰色の現実へと引き戻される。こういった商品を扱う人々は性に対して真摯で、手頃な価格の三又ローターでコスパのいい性欲解消をしていた自分が、ひどくケチで矮小な存在に思えてしまう。
「……妥協していて良いのでしょうか?」
手にした安物玩具たちに、視線を落とす。正直、もっと性能の高い性玩具はたくさんあった。だが、懐具合を鑑みて、コスパ重視でこれらの玩具を選んだ。このままではオナニー中に「あの値段の高さで諦めた玩具ならば、もっと強い快感を貪れたのではないか?」と、中途半端な絶頂で不完全燃焼してしまう恐れがあった。
「あ……」
真紅の瞳に、鈍色の男根玩具が映り込む。長さは20㎝ほど。なめらかに曲線加工された12個の金属パーツを蛇腹につなぎ合わせてペニス状に形成したディルドで、まるで中世の鎧のごとき威圧感を放っている。
「あぁ……❤️これ、うねうね……❤️うねって……あぁ❤️」
衣玖が瞠目したのは、その動きだ。ガラスケースの展示棚、専用の固定台座から発生した微弱な電流によって、蛇腹状のパーツがウネウネと蠢いて、亀頭を暴れさせる。
深海を優雅に泳ぐリュウグウノツカイに似た、貫禄と品位を感じさせる身のこなし。電気で動くという点も、衣玖の胸をときめかせた。
「はぁ……ああ……❤️お迎えしたぁいぃ……❤️」
運命の出会いに、子宮がきゅうと疼き出す。金額の多寡など、もう問題ではなかった。店長を呼び、ガラスケースの錠を開かせた。
◇◇◇◇
「総領娘さまの姿は……ない、ですね……」
指を扉のドアノブにかけたまま、周囲をキョロキョロと見回す。当然だが人の気配はない。現在、この天女専用の独身寮には、衣玖だけが住んでいる。天子の追跡を用心しているのは、里のペットショップで遭遇したトラブルを考慮してのことだ。
「あれほど強く叱りつけたんですもの、流石に反省して……いや、それはないですね」
1人でぶつぶつと何事かつぶやく衣玖。これから楽しい『歓迎会』が始まるというのに、その表情は険しかった。
「ただいま戻りました」
返事はない。扉をロックした上で、日ごろは使用しないチェーンまでかけて、完璧に施錠する。完全なる密室。周囲は無人。これから行われる1LDKでの饗宴を前に、険しかった衣玖の表情が、徐々に緩んでいく。
靴を脱ぐと、真っ直ぐに冷蔵庫へ向かう。扉を開くと、ビールやチューハイ缶がずらりと並んでいる。
「今日は喉ごしの爽快感より、じっくり腰を据えて味わいたい気分ですが……」
缶の壁を掻き分け、奥に鎮座する二合瓶の日本酒を取り出す。休日飲みのために買って冷やしておいた、とっておきだ。
猪口を水道でサッと洗うと、日本酒の栓を抜く。しなやかな指が、小振りの瓶を掴み、くいっと傾ける。トクトクと心地よい音とともに、澄みきった液体が猪口を満たしていく。
水面を表面張力で盛り上がらせた猪口を、両手でうやうやしく掲げる。薄い紅唇が縁に触れて、口紅の紅がスタンプされた。ほんのわずか窄めた唇が、水面の盛り上がりに触れる。途端、衣玖の口内がひんやりと甘いものに満たされていく。
「んっ、こく、こきゅ……」
胸に渦巻いていたモヤモヤとした気持ちが、洗い流されていくような爽快感。渇いていた喉が潤い、胃の腑からじんわりとした温かさが込み上げてくる。
「はふぅ……」
ビールやチューハイとはまた違う、心身の疲れを癒す日本酒の味わい。唇をぺろりとひと舐めする。再び瓶を傾けると、今度は鼻を寄せてフルーティーな香りを堪能する。
「香りだけで酔ってしまいそう……」
ほっそりとした白い指に酒がこぼれ、桜貝色の爪がぬらぬらと艶めく。表面張力のレンズ効果によって、ぷっくりと膨らんだ水面に、衣玖の紅唇がやわらかく衝突する。
「こきゅ、んきゅ……ぷは……」
真っ赤な舌を、冷たい甘みが流れ落ちていく。口蓋垂がかぁっと熱くなり、多幸感が後頭部から全身へと広がっていく。
「暑いですね……」
キッチンで酒を飲みながら、コートのボタンを外していく。茶色い外套を一皮剥けば、じっとり汗ばんだ白い肢体が汗蒸れの香りを伴って、サングラスの表面を白く曇らせる。
「あはっ❤️湿気も匂いもすっごい……❤️エッチすぎます……❤️」
コートの戒めから、露わになった肢体を見下ろす。視界を埋め尽くす、たわわな胸。興奮と飲酒によって、ほんのりと赤らんだ乳房の谷間を、汗がつうと流れ落ちる。アーモンド型に窪んだ臍を通りすぎ、丁寧に手入れされた陰毛の三角錐に到達して、生々しい牝の性臭が弾けた。
「んくっ、こく……こくり……」
自らの汗臭をツマミに、盃を傾ける。酒に酔い、己の痴態に酔いしれる。
「さて……と」
空にした猪口をシンクに置くと、買い物袋を手に取る。ベッドの前で立ち止まり、コートを足元に脱ぎ捨てた。全裸姿になると、ハンガーに掛けていた羽衣を纏った。
貞淑な雰囲気の天女から、淫靡さに満ちた肢体を曝け出す痴女の佇まい。だが決して下品ではない。むしろ、なめらかな絹肌に纏わせた汗の粒が、照明によって真珠のごとく照り光り、重力に逆らう乳房や、豊かな腰回り、すらりと長い脚が、老若男女を問わず魅了する芸術品の領域にまで、衣玖の存在を輝かせていた。
もし、人里の男たちがこの衣玖の芸術的な痴態を目にしたのなら、羽衣ではなく、そのしなやかな肢体を拾い上げ、我が物としたがるだろう。
「これから新人さんの歓迎会、始めてしまいますね……❤️」
紙袋から一つずつ、購入した性玩具をベッドシーツの上に並べていく。
「ふふ……っ❤️」
これから行われるオナニーへの期待で、笑みが漏れる。
「そうそう、これも敷いておかないと……」
24枚入り、大型犬用の吸水シート。アダルトショップでの買い物を終えたあと、ペットショップで購入したものだ。昨日は、思わぬ潮吹きによって玩具とシーツをダメにしてしまった反省を踏まえ、用意したものだ。
「まさかあの店で、総領娘様と遭遇するとは思いませんでした。変装していたのに、すぐに気づかれて『吸水シーツと首輪なんか買って、何に使うんだ?』なんて聞いてくるから、咄嗟に犬を飼い始めたと嘘をついたら『犬を愛でてやるから家に上げろ』『名前をつけてやろう』ってしつこく食いついてきて大変でしたね……はぁ」
昂っていた気持ちが、冷めていくのを感じる。胸の奥から、ムカムカイライラが込み上げてくる。あの世間知らずの親の七光りが絡むと、いつもこれだ。配置した玩具を避けるように、シーツの上に大判シートを広げて仰向けに寝転んだ。
「忘れるために、今日は思いっきり楽しまないと……」
腰を浮かせ、吸水シートをお尻の位置に合わせていく。さらりとした繊維が、汗ばんだ尻を拭く感触が心地よい。セットが完了すると、ピンと揃えて伸ばした脚を、左右に向かって大胆に開いた。
道端で轢き潰された、カエルのような不様なポーズ。だが、すらりと長い両脚が形作る美しい菱形や、露わになったシェルピンクの粘膜。大粒の肉真珠を泌蜜に照り光らせる姿は、目にするものを魅了する退廃的な美しさを孕んでいる。
「以前、雑誌で目にしてから憧れていたんです」
衣玖の言う雑誌とは、幻想郷でひそかに流通している素人投稿型のエロ雑誌だ。読者からの不倫体験談や露出自慰報告が、写真つきで掲載されている。
特に衣玖が興味を惹かれたのは、先月号に載っていた『布団の上で、大量の玩具に囲まれた金髪少女が、調教主のペニスで目隠しをされ、精液を溢れさせる股座を見せつけながらWピースをしている』投稿記事だ。
相手の同意を得ず、性犯罪を匂わせる証拠証拠を詳細な調教レポとともに衆目に晒すことは、倫理的に許されることではない。激しい嫌悪感を抱きつつ、自分が同じ目に遭ったらと妄想すると、膣穴を穿つ指の動きが止まらなかった。
「真似……しちゃいます……❤️」
手慰み用に購入した、ミニマムサイズのディルドで、目元を隠す。当然、小さな男根では、衣玖の右目しか覆い隠すことしかできない。頭上でふわりふわりと浮遊する羽衣を操作し、ポラロイドカメラのシャッターを切らせる。
「眩しい……」
フラッシュの閃光に眉を顰め、瞳を半ば閉じてしまう。
ーーはらり。
衣玖の胸元に、一枚の写真が落ちてくる。化学反応によって徐々に現像され、鮮明になった写真には、卑猥な玩具に囲まれた己の痴態と、ペニス玩具を突き出されて嬉しそうに微笑む表情が写し出されていた。
壊れた電子レンジみたいに、頭の上からボンっと蒸気が噴き上がるような羞恥が駆け巡る。冷めつつあった興奮が沸騰し、心臓がどくどくと脈打ち、全身の血流が激しくなる。魅惑の曲線を描く太ももに、とろみを帯びた泌液が流れて、まっさらなペットシーツを濡らした。
「はぁ……❤️ま、まずは口紅から……❤️」
購入した中でもっとも小さく、価格の安い口紅型ローターを手に取る。ハカマの部分をキュッと捻ると、先端がVの字にカットされたシリコンが飛び出した。
ーーヴヴヴ……ッ❤️
手元から伝わる振動は、予想以上に強かった。しっかり保持していないと、指の間からこぼれ落ちそうだ。
口紅のシリコンボディ先端へ、人差し指を押し当てると、ぐにゅりとUの字にしなった。モーターはボディではなく、ハカマの部分に内蔵されているようだ。Vの字先端が、指と爪の隙間に潜り込んで、くすぐったい。
「ああ……❤️これ、乳首穿るのに使っちゃったらぁ……❤️」
右の陥没乳首に、震えるルージュの先端を捩じ込む。
ーーヴッ❤️ヂュブルルッ❤️ブヂュッ❤️
「んぁあッ❤️はぁっ、ふあぁ……❤️すっごぉ……❤️」
リップの造形は、柔らかな脂肪に埋もれた勃起乳首を抉り返すのに、もってこいの形状をしていた。
強い振動が、絡みつく乳輪の柔らかな肉を蹴散らし、奥深く眠る、コリコリ乳首の岩盤を探り当てる。そのままVの字先端が乳首を挟み込んで、しなやかな弾力で根本から先端まで、振動を伴った圧迫で穿り返す。
「あはぁっ❤️きもち、いいぃ……❤️」
じいんと響く快感に、声が震える。真紅の瞳がうるうると潤んでいく。
「うッ❤️うあぁ……❤️ん、ふぅ❤️ぐり、ぐりんッ❤️って穿るの、好きぃ……ッ❤️」
陥没した乳輪に差し込んだリップローターを、格闘ゲームのスティックを操作するように、ぐりぐりと激しく回転させ、乳首と乳輪を刺激していく。
「ふぁぁ……❤️あんッ❤️こ、こんなに良いものなら、もう一つ買っておくべき、でし……たあぁんッ❤️❤️」
右乳首はローターで、左は乳首は指先を潜り込ませて、爪で捻りあげる。
見えない陥没乳首の乳輪が、ぐちゃぐちゃとシェイクされる。勃起した乳首を、リップのV字先端が根本から掬い上げる。強烈な振動で責め立ててくる性感に、ぶるぶると悶えた。
菱形に開いた両脚が蝶の羽のごとく、開いて閉じてを繰り返す。その羽ばたきの中心部の桜色の濡れ光るスリットからは、ねっとり透明な蜜が、とろりとろりと溢れ出していた。
「あうぅ……❤️ま、まだ乳首オナニーだけ、なのにぃ❤️お、お尻にまでえっちなお汁が垂れて……は、はずかしい……❤️」
コリコリに固くなった乳頭を、シリコンボディのしなりを利用して、先端のVエッジでピン、ピンと弾いて弄ぶ。
「ひっ❤️ひうぅッ❤️これっ、いいぃ……❤️」
買って良かったと心の底から満足の吐息を吐いて、スイッチをオフにする。
「は、あはぁ……❤️これ一本だけで、乳首からアソコまで満足させられちゃいそうです……❤️」
軽く試運転するつもりだったのに、あまりの使い心地の良さに、股間は失禁したみたいにヌルヌルと愛液を滴らせていた。
「こ、これだけ濡れていれば、ローション無しで挿入できちゃいます……よね?」
衣玖が次に掴んだのは、傘の柄みたいな『つ』の字形状をした『吸うやつ』と呼ばれるバイブだ。店頭で手にした時はテンションが上がっていて気にならなかったが、こうして自室のベッドで手にしてみると、その大きさと重量感に怖気付いてしまう。
ふと、サイドテーブルに置かれた今は亡き三又ローターを手に取る。膣内に挿入して遊んでいた一番大きな球体と、バイブの一番太い箇所を並べて比較する。
「あ……大きさはさほど変わらないのですね。これなら大丈夫かも……」
故障して動かなくなったローターを傍らに置く。なんとなく後ろめたい気持ちを抱えつつ、新たなパートナーであるバイブのスイッチをオンにした。
ーーヴィ、ヴゥゥゥゥ。
先端に仕込まれたモーターが振動し始め、吸引カップがキュポキュポと間抜けな音を立てながら収縮する。カップ内側に仕込まれた、舌を模したシリコン製のヒダが、れろれろと忙しく蠢いていた。Gスポットに当たる部分には、シリコン被膜の下に仕込まれたドーム状の突起が、リズミカルに上下している。
「あぁ……❤️こ、こんなので同時に責められたら……どうなってしまうのでしょうか……❤️」
口紅ローターで散々に乱れた雑魚メス孔が、この女泣かせの玩具責めに、耐えられるだろうか?衣玖の中で不安と期待の感情がないまぜになり、膣穴からねっとりとした汁が垂れた。
挿入のため、一度スイッチをオフにする。バイブは先端部分がもっとも太く、その形状は船の喫水線下に備えられた球場船首に、どことなく似ていた。
「んぅ……❤️先っちょに押し広げられて……ふうっ、あぅ……❤️ずぶ、ずぶ……沈んでいき、ます……❤️」
粘膜の海へ、先端がずぶりと愛蜜を波立たせながら潜り込んでいく。解れていない狭い膣道を、ぐぐうっと押し広げられながら、奥へと奥へと異物が潜り込んでくる感覚。圧迫によって肉襞が引き延ばされると、潤滑が増して挿入がスムーズになっていく。
「あ、あぁ……❤️おまんこ、捲れちゃうぅ……❤️拡張されるの、好きぃ……❤️」
ボディに刻み込まれた三つのリブのうち、最初の一つ目が、膣穴に収まった。内側からクリトリスの根本、陰核脚部が突き上げられる形で圧迫される。前庭球と呼ばれる海綿体が、性的快感によって膨張した。
「あふ、うあぁ……❤️ね、根本押し上げられるの、気持ちいい……❤️い、いまスイッチ入れちゃったらぁ……❤️だ、駄目ですッ❤️ぜったいに、ダメになっちゃいます……❤️」
今すぐ、ダメになりたい。マゾ牝欲求に善がりながら、湾曲したボディを両手で掴んだ。ぐにぐにと、右に左に捻りを加えながら奥まで呑み込んでいく。
「んッ❤️んうぅッ❤️うああ……ッ❤️でこ、ぼこした……お腹側、いいとこに突起食い込んでぇ……❤️ひいッ❤️ひいんッ❤️」
肉孔がリブを乗り越えるたび、ガニ股になった両膝が、開いたり閉じたりを繰り返す。腹筋に力が籠り、後頭部が柔らかな枕の上で、何度もバウンドした。
瞼の裏で、チカチカと閃光が弾ける。食いしばった白い歯列の間から、熱く湿った吐息が漏れ、口端からは唾液の糸が、おとがいへと流れ落ちていく。
「ッはぁ❤️うぅ……ッ❤️あ、ッはぁ……❤️はい、はいったぁ……❤️」
たっぷり5分ほどかけて、根本まで挿入を完了した。
「ふぅ……❤️はぁ……あふぅ……❤️ふうぅ……❤️」
膣内をみっちりと埋め尽くす圧迫感に、お腹を撫でながら深呼吸する。新鮮な酸素が肺から腹腔に満ち、交感神経のリラックスが促されていく。
「んぁッ❤️出っ張ったとこ、食い込んで……あへぇッ❤️」
迎え入れた玩具を、ギチギチと痛いほどに締め付けていた膣が形状変化に馴染んで、肉襞たちがシリコンボディに媚びるように絡みついていく。結合部から、とぷりと濃い粘り汁が溢れた。
「ああ……シート、ぐちゃぐちゃになってます……❤️」
膣内にバイブを押し込むのに夢中で気が付かなかったが、途中で潮を噴いていたのだろう。さらりとした肌触りの吸水シートに、無色の液体痕が、放射状に広がっていた。
「はぁあ、あんッ❤️恥ずかしい……❤️そ、それにしても……これぇ……❤️スイッチ入れてないのに、奥まで挿入しただけで気持ちよくてぇ……❤️」
複数の性感帯を、グッと指圧されているような優しい快感。股座から脊髄へ、快感の電流がゾクゾクと駆け上ってくる。脳も声も甘く蕩けていく。新たなパートナーの存在感に、心身ともにメロメロになってしまう。
「ローターなんかと、ぜんぜんちがう……❤️」
2年間、自身の性生活を支えてくれたパートナーへの心無い批評。そんな恩知らずの言葉を口にしてしまうほどに、新規購入したバイブの形状は、衣玖の性感帯を的確に捉えていた。
「スイッチ、入れちゃいます……❤️」
ボディの湾曲部に備えられた丸型の凹凸を、指の先端でサッと撫でる。接触式のスイッチだ。通電が始まり、低いモーター音とともに先端部分が、小刻みに踊り始めた。
「んッ❤️んんッ❤️そ、想像してたより、弱め……でッ!?」
和蝋燭の灯火のような、あたたかく心地よい揺らぎが腹の奥を熱くさせる。与えられる快感が、予想していたほどではないと衣玖が侮りの言葉を口にした瞬間、ハードなタッピングによってGスポットが叩きのめされる。
「あ“う“ッ❤️すごッ❤️これ凄いぃ❤️きもちいいとこ、トントンされるの、効くうぅッ❤️」
タッピングのもたらす快感に合わせて腰が浮き上がり、肩甲骨を支点に、背筋が弓なりに反り返る。水平に挿入されていたバイブが、狭い膣道の中で傾き、吸引カップが陰核を飲み込んだ。
ーーヴィィィィ❤️ヂュブルルブヂュ❤️
シリコンカップがキュっと収縮し、勃起したクリトリスにむしゃぶりつく。カップ奥で微細なシリコン繊毛を生やした舌が左右から、陰核を挟み込んで交互にぞりゅぞりゅと撫であげてくる。
「んあ、お“あ“ぁ“ッ❤️こ、今度はクリちゃんまでぇ……❤️ひ、いんッ❤️お、奥で、ぐねぐねするのやめてえぇ❤️」
3点責めによって膣圧が増し、抵抗を感知したバイブの先端が、振動パターンを変化させる。モーターによるアイドリングのような弱振動から、スイング機構による軸運動を主体とした円運動が、衣玖の膣奥をパワフルにかき混ぜる。
「ご、ごめんなさッ❤️雑魚メスまんこの浅はかにゃ❤️知見でぇ❤️ご、ご主人様ッ❤️新しいご主人様のこと侮って内心ガッカリして。ごめんなさいッ❤️お“ッ❤️あ、あやまりましゅからッ❤️トントンするのやめぇえッ❤️」
膣圧の変化に合わせて、責めの手を加えてくるバイブに、衣玖のマゾメス根性が躾けられていく。これまでのパートナーであるピンクローターの亡骸の側で、新たなご主人様に媚びを売り、許しを乞う。
ーーヴィヂュル❤️ブヂュ❤️ヴヴィィン❤️グリュッ❤️ゴヂュル❤️グヂュルルルルッ❤️
低速からの高速スイングが、シチューみたいに蕩けた粘膜孔を攪拌する。止め処もなく溢れる愛蜜と、まとわりつく肉襞が、ねちねちと捏ねくり回される。タッピング機構がGスポットへ、一定の周期で的確な愛打を加える。包皮から露わになった肉真珠が、シリコンブラシで隅々まで磨き上げられていく。
「ふぁああッ❤️も、もおぉ……❤️お“ぉ“ッ❤️」
ばるんばるんと豊かな双球を揺らし、牛みたいな鳴き声をあげる。快感のもがきによって、几帳面に揃えて敷いていた吸水シートがズレてしまう。漂白された純白のシーツも、生々しい香りを放つ愛液がびちゃびちゃと降り注ぐ。
当然、バイブにも勢いよく潮が浴びせられるが、電子機械を、余すことなくシリコンの被膜で覆った完全防水ボディは、ビクともしない。
「は、はいぃ……ッ❤️おち、おちんちん……ご主人様のおちんちん舐めますッ❤️んぁッ、れぶぅ……❤️んむぅ……❤️」
逃れようのない3点責めによって、マゾヒズムに火がつく。手慰み用のミニマムディルドを、新たな脳内ご主人様の逸物に見立てて、れろれろと舐めしゃぶる。
「ぢゅるっ❤️ぢゅばっ❤️ごぶっ❤️のどおぐまでぇッ❤️づいだっ、らぁ❤️お“ぇっ、ん“ぅッ❤️」
膣内を執拗に責め立てるバイブの猛攻に、媚びるように腰を左右にくねらせる。口内奉仕中のディルドを、喉奥まで押し込んだ。後頭部を両手でホールドされ、イラマチオされている場面を妄想しているのだろう。心身ともに昂り、股間をこねくり回す音に、びちゃびちゃと水っ気が増していく。
「やっ❤️はあぁっ❤️クリぢゅぱぢゅぱ吸うのダメェッ❤️❤️お“ぅっ❤️あうっ❤️おぐッ❤️おぐごぢゅごぢゅすり潰されでッ、い、ぃいイグうぅうッ❤️❤️❤️」
放置していた口紅ローターと、口に含んでいた唾液まみれのディルドを手に、左右の陥没乳首にそれぞれ突き立てた。シリコンカットのV字と亀頭が、固く勃起した埋没神経豆をごちゅりごちゅりと擦り潰す。
「いっぐっ❤️いきゅッ❤️イキ、ますぅ……❤️衣玖、いくいくイクうぅ……❤️いっ、逝っぐうぅぅっ❤️」
腰をブリッジ状に跳ね上げて、全身をぶるぶると震わせる。陥没から、ぶりんと捲れかえった桜色の勃起乳首と、内側から押し上げられ擦り切れるほどに可愛がられた真っ赤なクリトリスが天を衝き、ぷしゅぷしゅと盛大に潮を噴く。羽衣に預けていたカメラが衣玖の痴態の数々を記録し、潮飛沫に濡れたポラロイド写真がひらりと宙を舞う。
「はぁんっ❤️は、ははあ……っ❤️あはぁっ❤️さい、こぉ……❤️」
真っ黒な写真が急速に現像されて、被写体の姿を映し出す。股間と左右の乳首を性玩具で掻き回し、仰け反りながらアクメ潮を部屋中に撒き散らす変態独身女。永江衣玖は己の恥ずかしすぎる写真と愛しい玩具たちに囲まれながら、再び潮を噴いた。
◇◇◇◇
「あー、もうっ!最後はこれで思いきり楽しもうと、バイブでのオナニーを早々に切り上げたのに……っ!」
先ほどまでの、甘ったるい嬌声とは真逆の金切り声が、独身寮に木霊する。
ベッドの上。まっさらな吸水シートに正座した衣玖が、金属製のディルド片手に、説明書を穴が開くほど読み込んでいた。
「ええっと、『ディルド筐体下部を専用台座に固定し、電源スイッチをオンにします。台座からの電力供給によって最大9箇所の稼働部がうねり、貴女を官能のるつぼに誘います。なお本商品はジョークグッズであり、人体に接触させて使用することは想定されておりません』ということですが……」
書かれているイラスト通り、ワイヤレス給電のマークに位置合わせしたディルドを直立させる。
ーーカチリ、パチン……パチ……。
モーターコイルから、電気音が鳴る。金属製のディルドが、生きた蛇のごとく、ぬるりと蠢めく。その動作は一瞬で停止し、同じことを何度試しても、うんともすんとも言わない。
「仕事でのストレス解消に、ささやかな贅沢として大枚叩いて買った玩具が不良品なんて、冗談じゃないです……うぅ……」
涙を滲ませながら、ディルドの吸盤を台座から引き剥がす。どうやっても状況が改善されることはない。完全な不良品を引いてしまったようだった。
「今から、里まで降りて「初期不良だから交換してください」なんて言えませんし……」
説明書に視線を落とす。
「初期不良による交換は、未使用品に限らせていただきます」
ディルドに目を向ける。鏡面仕上げの本体の表層に、ねっとりと粘っこい液体が、膜を張るように付着していた。
「だ、だって興奮してたら動作確認なんかせずに挿入しちゃうじゃないですか……綺麗に洗って誤魔化して……い、いえ、バレて交換拒否されたら、恥ずかしすぎて死んでしまいます……」
購入した高額商品で不良を引いたのも問題だが、なにより切迫しているのは、疼く膣孔の鎮め方だ。生乾きの愛液にまみれたディルドを手に、亀頭の先端を秘裂に擦りつけながら、思案する。
「あ、でもスイングは機能していたから、壊れているのは台座だけでディルド本体に直接、電気を流せば使えたりしませんか……?」
それまでの半べそ顔から、パッと表情が明るくなる。
「出力を絞って……少しだけ……えい!」
人差し指から微弱な電気を流し、シリコン被膜に包まれたディルド底部の充電式コイルに触れる。衣玖の目論見通り、ディルド本体が先ほどのようにうねうねと蠢き出した。
「や、やりました……っ!これでオナニー再開できます!」
ベッドの上、ちょこんと正座した衣玖。高く掲げた右掌で、ディルドが衣玖の機嫌に寄り添うように、くねくねと蠢いた。すり合わせた太ももの間から、ぬちゃりにちゃりと粘ついた音が鳴っている。
「どうやって楽しみましょう……せっかく私以外、誰もいないんですから、思いっきりはしたない声をあげて、ストレス解消したいですね……」
指がつるりと冷たい金属男根を撫でまわし、真紅の瞳が部屋中をキョロキョロと見回す。
「部屋の玄関扉、金属製ですよね……?あれに固定して、電気を流したら……❤️」
散らばった玩具たちを紙袋に詰め込み、玄関まで歩を進めていく。その股間からは、ぬたり……と蜘蛛の糸のような透明な粘液が滴り落ちて、フローリングを汚していた。
◇◇◇◇
「あ……鏡に映ってる私。や、やらしい……❤️」
衣玖が立っているのは、玄関扉の真ん前。コンクリート打ちっぱなしの上がり框(かまち)だ。90㎝四方のスペースに、大判の吸水シートが4枚、重なり合って敷設されている。
「はぁ……は、あ……❤️」
呼吸が荒い。ドアレバーとチェーンの二重ロックを外す。扉がゆっくりと開いていく。新鮮な外気が、汗ばんだ肌を撫でる。心臓が、ドキドキと高鳴る。
扉の隙間から、首をぬっと伸ばす。周囲を確認する。誰もいない。目を閉じ、耳を澄ませる。何も聞こえない。
「誰も……居ないですね……?」
周囲が無人であることを確認すると、首を引っ込めて、扉を閉じた。チェーンをかける。続いてドアレバーのロックをかけようとして、やめた。
「はっ、ふっ、はぁ……はぁ……❤️ど、どうせ誰も来ないんですから、鍵なんてかけなくても……ね?」
興奮からか、衣玖の白い肌に、数えきれないほどの玉の汗が吹き出している。顔は真っ赤に染まり、もじもじと内向きに擦り合わせた太ももからは、ねっとりとした泌蜜が滴っていた。
「背中……扉がひんやり冷たくて、気持ちいいです……❤️」
堅牢な金属製扉に体重を掛けて、もたれ掛かる。ビクともしない堅牢さと、ひんやりとした冷感が心地よい。大柄な異性へ甘えるように、頬を擦り寄せた。
「不束者ですが、よろしくお願いいたします……❤️」
手にした金属製ディルドを、股の間に挟む。ボリュームたっぷりのお尻を扉に押しつけると、瑞々しい柔肉がぷるんと揺れる。給電と吸着を兼ねた内臓コイルが金属扉に接地したことを確認すると、両掌を扉に添えて、微弱な電気を流しこむ。
「んっ❤️あうッ❤️ピリってきちゃう……んぅっ❤️はっ、ああ……やっ❤️成功、ですね……❤️」
正面に設置した姿見には、扉から生えたディルドが、うねうねと蠢いていた。
電流が流れることで、磁力が発生することを利用した電磁誘導と呼ばれる現象だが、オナニーのためにこれを用いたのは、衣玖が最初で最後だろう。
「あ、あれも装着しないと……」
手を伸ばし、足元の紙袋をゴソゴソと漁る。取り出したのは、合皮製の犬用首輪とリードだ。ガラスケースに陳列されていた高級品に比べれば、ちゃちな作りだが、ペット用だけあって実用面では問題がない。
ペットショップでシートとともに購入したのだが、ばったり遭遇した天子に見られたことで、犬を飼っていると興味を示され、一悶着あった因縁の品だ。
「はぁ……❤️ぴ、ピース……なんちゃって……❤️う、ぁあ……❤️は、恥ずかしい……❤️」
猛り狂う男根玩具に首輪リードの美貌を寄せて、ダブルピースのポーズ。両足は大きくM字に割り開かれて、秘裂からは、とろみのある粘液の糸が、ぷらぷらと揺れていた。
「はっ、はぁっ❤️はあぁ……❤️こ、こんなのぉ……ほん、もの❤️本当にメス犬になったみたいでぇ……❤️」
へっへと、チンチンスタイルで湿った吐息を漏らしながら、子宮をキュンキュンと疼かせる。ペットシートにとびきり濃ゆい愛液の粘つきが滴り落ち、吸水されることなく、こんもりと盛り上がっていく。
「あぁ……❤️わん、ちゃん……❤️いぬっ❤️ワンコになっちゃいましたぁ……❤️玄関先で、おまんこ濡らしてお留守番オナニーしちゃう頭もお股もゆるゆるの牝犬になっちゃいましたぁ……❤️」
自らを貶める猥雑な言葉を口にするたび、乳首と陰核がジンジンと熱く疼き、股座からは、だらだらと粘ついた涎が絶え間なく滴っていく。理性が快感を求める欲求に押し潰され、本物の発情牝へと堕ちていく。
「あむぅっ❤️れろっ❤️あぁ……衣玖の味がします……❤️鉄と、発情牝のおまんこの入り混じった味……❤️んぁ❤️れろれろ……❤️」
腹を空かせた魚が、ゴカイやミミズといった多毛類の蠢きに反応し、捕食するように、発情した龍宮の使いが、美味しそうにうねるメタルペニスへ舌を這わせる。通電前に挿入した際に付着した己の生乾きの愛液の味と香りに良いしれながら、細い指が陰唇を左右へ開いていく。
(うあぁ……すごい❤️こんな変態的なオナニーしているの、きっと天界で私だけです……イケナイコトしてる背徳感で、お腹の奥キュンキュン疼いちゃう……❤️)
足元に置いた紙袋の中から、口紅ローターを取り出す。透明なキャップを吸水シートの上へ放り捨てると、ハカマを捻って股の間に押し当てた。
「お“ぅッ❤️はあッ❤️んうぅッ❤️ちゅぅっ❤️乳首だけじゃなく、んぢゅるっ❤️く、クリちゃんいじめるのにも適してて……❤️んひぃっ、はぁッ❤️」
暴れる男根を口内に迎え入れ、舌で舐め回す。M字開脚の腰が左右にふりふりと揺れながら、押し当てられた口紅ローターのV字カットが、陰核の根本を的確に揺さぶり続ける。
「ごぶッ❤️んぶぅ❤️ぢゅぶるぅ……❤️んぢゅぽ、ぢゅるぶぶぶッ❤️」
喉奥までずっぽり飲み込んだディルドの亀頭部分が暴れ、垂れ下がった真っ赤な口蓋垂が、パンチングボールみたいに叩きのめされる。こみ上げる嘔吐感をマゾ性感へ変換しながら、献身的な奉仕フェラチオで清めていく。
「ぷは……❤️あ、こほ、あふ……はぁ……❤️い、衣玖の愛液の味しなくなっちゃいました……❤️」
汗ばんだ髪を額に張りつかせた衣玖が、ペニスから口を離す。泡を含んだ唾液の太い糸をずるずると啜り上げながら、腰を右へ左へくねらせて交尾をねだる。
「綺麗にしたから……んひぃっ❤️あひぃッ❤️はああ……❤️ご、ご主人様のおちんちん、おまんこにもください……❤️お“っ、お“ぉ……❤️」
待ちきれないとばかりに、口紅ローターがクリの根本を幾度も弾く。その都度、ぷしゅりぷしゅりと足元に敷かれたペットシーツが潮に濡れ、口からは貞淑さのカケラもない野太い嬌声が漏れる。
「い、挿入れちゃいます……❤️独身でオナニー狂いのッ❤️衣玖のおまんこ❤️ご主人様に捧げますぅ……❤️」
無機物の玩具相手に媚びを売り、電力切れで動きを弱めつつあるディルドの先端へ、濡れそぼった膣口を押し当てる。腰が扉に向かって押しつけられると、狭い膣道にディルドの長い蛇腹ボディが、ずるんと一飲みにされた。
「あっ、あああああぁーーーーッ❤️❤️❤️」
滑らかに加工された金属の肉槍が、性感帯を鋭く貫いて子宮口まで潜り込む。フェラチオ奉仕によって人肌に温められた表層が肉襞と愛液の熱烈歓迎を受けて、ぐちゅりぐちゅりと悦びのダンスを踊る。
「すごっ❤️これすごッ❤️あひっ、ひいいぃッ❤️膣内でごりゅごりゅ❤️ウネって衣玖の弱いとこ全部、ぜんぶぅ❤️気持ちよくしてるのぉ……❤️❤️❤️」
想像以上の快感に、豊かな双球をばるんばるんと揺らしながら、腰を打ちつける。口端からは白く泡立った唾液が流れ落ち、涼やかだった真紅の瞳は色欲に染まって、蕩けきっていた。
「あふうぅ……❤️やっ、やぁ……ッ❤️せっかく挿入したばっかり、なのにぃ……❤️うねうね収まってきてるのぉ……❤️びりびり、もっと流してご主人様のおちんちん感じさせてくださいぃ……❤️」
電力供給が切れかけているのだろう。膣内粘膜を激しくシェイクしていたディルドの動きが、完全停止する。数秒後には、底面と扉との固定を保つこともままならなくなるが、電力供給源の衣玖が扉に触れれば、全ては解決する。
「次は、ちょっと強めに流して……❤️一気に絶頂まで……導いてもらっちゃいます……❤️」
舌舐めずりをしながら、口元に寄せた両掌へ、はぁと熱く湿った吐息を吹きかける。膣内は先ほどまでの抽送によって、絶頂寸前まで昂っていた。この指先が扉に触れた途端、気を失うほどの快感が己を貫くだろう。
そんな予感に、上下の口から粘度の高い体液を滴らせ、電流を迸らせた。身体の内側から雷に打たれたような衝撃が脳天に突き抜け、意識が真っ白に染まる。
ーードンッ!
「……あっ?」
丁寧に積み上げてきた、快感のジェンガ。あと一歩で有頂天へと至る悦楽の足場が、突然のドアノックによって、ガラガラと倒壊した。
「んお“ぁッ!?あっ❤️はあぁぁぁッ❤️」
人ならざる者の膂力によって叩かれた、ドアからの衝撃。磁力によって固定されていた金属男根が、雷管を叩かれた銃弾のごとく、膣孔の奥深く撃ち込まれた。
「ひ、ひぃッ!?ひぃんッ❤️❤️いっぐうぅぅ……ッ❤️❤️❤️」
発情孔からの痴熱伝導によって、人肌に温められたメタルディルド。滑らかに加工された金属蛇腹の凹凸が、性感帯を的確に抉る。摩擦と圧迫によって、ぢゅくぢゅくと熱い疼きがこみ上げ、尿道から潮の飛沫が、ぶしゅりぶしゅりと間欠泉のごとく噴き出す。
「えっ、なに……今の声!?衣玖……中にいるんでしょう!?」
扉の向こう側から聞こえるのは、衣玖の天敵にしてストレスの原因、比名名居 天子の声だ。マゾ牝モードで妄想全開だった衣玖も、突然の訪問によって一気に現実へと引き戻される。
「そ、総領娘さま……!?」
「ええ……。ひょっとして、尋ねてきたの迷惑だった?」
迷惑も迷惑、大迷惑だ。本来ならば、電力供給による強烈スイングで牝穴をめちゃくちゃにかき回してもらって、白目を剥くほどの深いオーガズムを堪能しようとしていたのだ。
それが、ドアノックによる不意打ちみたいな男根射出によって、浅くて短い絶頂に終わってしまった。おまけにペットシーツに叩きつけられた潮が跳ね返り、ヒールや足の甲を、びしゃびしゃに濡らしていた。
快感に酔いしれることもできず、靴と足を汚してしまったアクシンデントへの不快感。その癖、身体はすっかり蕩けきって、うまく思考を整理することもできない。あらゆる感情がないまぜになり、苛立ちが募っていく。
「衣玖、怒ってる……?」
返事をしない衣玖に対し、おずおずと機嫌を伺う天子。妙だった。日ごろの傲岸不遜な振る舞いとはかけ離れた、妙にしおらしい態度。それがかえって衣玖のイライラを増幅させた。
「それで、ご用は何でしょうか……あふッ❤️そ、総領娘様……ッ❤️い、いま少し忙しくて、手が離せないのですがあ、あぁぁ……ッ❤️」
文字通り、電力供給を絶たれて扉との固定接続が解除されたディルドが抜けないよう、手を離すことが出来ずにいた。ずろり……❤️なめらかな金属曲線の蛇腹たちが肉襞をこそぐ快感と、扉を隔てた自慰バレのスリルが衣玖をどうしようもなく昂らせる。
「す、すまないな、衣玖。この間の甘味処や、今日の昼間のこと謝りたくて……立て替えてくれたお金と、詫びの団子も持ってきたから……」
あまりにも意外な天子の発言。呆気に取られ、指の間からディルドがこぼれ落ちた。ねっとりとした愛蜜を纏った蛇腹が、膣内粘膜をでろでろと捲り返しながら、ひり出されていく。
「……あぁッ❤️んうぅッ❤️ふうぅッ❤️」
ーーゴンッ!
両の太ももがぷるぷると震え、踵が浮き上がる。尻が扉へ押しつけられ、抜け落ちかけたディルドの底部を支え、寸前のところで脱落を逃れた。
「ひっ」
扉の向こうから、天子の怯える声が聴こえる。嬌声と扉を叩いたディルドの衝突音を、激情にまかせて扉を叩く衣玖の怒鳴り声と勘違いしているようだった。
これまでの振る舞いと、扉の向こうにいる天子を名乗る少女の言動に、強い違和感を覚える。衣玖は、天子の姿を視認してはいない。ひょっとしたら甘味処で騒動を目撃していた妖怪が、自分を謀るために天子になりすましているのではないか?だが並の妖怪が、この天界に容易に入り込める筈がなかった。
「んうぅッ❤️うぁッ❤️い、今さら反省の弁を述べても、うあぁ……❤️ああんッ❤️お、そぃ……んじ、ゃないですか……ッ❤️」
「そうだな……申し訳ない」
扉の向こうの人物が、比名那居天子であることを確かめるために、わざと彼女が腹を立てそうな意地の悪い小言を口にする。
「あ、あのお店……私の数少ない、イッ❤️ひぃッ❤️憩いの場ぁ……あふぅっ❤️だ、だったのにぃ……❤️お“ッ❤️そ、総領娘様のせいで出禁になってしまったじゃないです、かぁ……❤️」
「そう、だな……。私が愚かなばかりに、店の店主と衣玖に迷惑をかけてしまった……」
詰問の言葉を口にするたび、反省の弁を述べる天子。これまで暖簾に腕押しだった自分の言葉が鞭となり、総領娘様を萎縮させ、更生に導いているという事実が、衣玖を大胆にさせた。
ーードッ、ぢゅるんッ❤️ぬぢゅっ❤️ぐぢゅぅ……❤️ドンッ!
天子の言葉に返事を返すことなく尻を、扉へ打ち付けた。一度きりではない。淫らで力強い抽送音を聴かせるように、二度三度とトルクたっぷりのピストンを繰り出す。
「ご、ごめんなさい……ごめんね衣玖……うぅ」
これまで聴いたことのない、弱々しい声音での、謝罪の言葉。愉悦に胸に満ち、肌がぞくりぞくりと粟立つ。ディルドの蛇腹構造が昂った肉襞をぞりゅぞりゅと捲り返し、グッと太くなった胴体部分が隠れていた性感帯をゴリゴリと圧迫しながら、激しい抽送を繰り返す。
「う“ぁ“ぁ……❤️ちん、こぉ……ッ❤️おぐうッ、ふ、ふかぁ……ッ❤️」
体重を扉に預け、腰をぐりぐりと押しつける。子宮口に食い込んだ滑らかな金属亀頭が、コリコリとした窄まりを揉みほぐすように蠢いて、衣玖の脳髄をどろどろに蕩かせる。
「い、衣玖……さっきからなに、してるんだ……?それに今、ち……ちんこって……」
扉一枚隔てた向こうに佇む天子からの、震える声。地上で飲食するのに、金を払わなければならないことも知らなかった世間知らずでも、男性器の名称は心得ているらしい。震える声で絞り出した言葉が、嗜虐心に火をつける。
「い、いえ……ちがっ❤️う、んんぅっ❤️ですっ、総領娘さまぁ、あああっ❤️❤️ち、『チコ』ですっ❤️さい、きんっ❤️飼い始めたい、いっくぅッ❤️じゃなくて、い、犬のなまえっ❤️」
快感のあまり、咄嗟に飛び出した男性器の名称。誤魔化すために、飼ってもいないペットの名前を咄嗟に捏造する。
「ち、チコ……?その名前は……私の……」
ーーー比名那居 地子。
それは天子が天人になる前の、旧い名前。自分の幼名を知っているはずの衣玖が、飼い犬にそのような名付けをしたことに意図を感じずにいられなかったのだろう。下唇を噛み、押し黙ってしまう。
(あ、あぁ……❤️総領娘さまの反応、ゾクゾクします……❤️もっと気持ちよくオナニーするためのオカズとして、利用しちゃいます……❤️)
「はぁ、はあんっ❤️そう、ですぅ……っ❤️んん、はうッ❤️こ、こら、地子っ❤️そんなとこ舐めちゃいけませ、お“ッ❤️うあ、あぁぁッ❤️」
ーードッ!ぢゅっ❤️ぐぢゅ❤️ぬぢゅり……❤️バぢゅんッ❤️
「そ、そのチコという犬は、そんなにヤンチャなのか……?随分とその……暴れているようだが……」
金属と粘膜が織りなす二重奏に、途切れ途切れの衣玖の返事。不信感を抱きつつ、まさか扉の向こうで自分のお目付け役が、ディルドオナニーに興じているとは想像だにしていない天子であった。
ーーパンッ!バンッ!ずぢゅっ❤️ずりゅろッ❤️ぬ、ぢゅんッ❤️ぎぃ、ギシッ!
「ええ、とっても……してはいけないことを、お“ぉ❤️く、繰り返してッ❤️んふぅ、うぅんぅッ❤️な、何度叱ってもおぉんッ❤️はんせぇ、えうあぁ……っ❤️反省しないし、ほんッとうにぃ……ひいぃ❤️ワガママで困ってるんですッ❤️❤️こ、こらぁ……❤️そんなとこ引っ掻いちゃぁ……ッ❤️❤️」
天子の問いに、皮肉をこめて返答する。裸体に纏わせた羽衣のレースが金属扉を撫でると、パチパチと閃光が発生し、極めて弱い電流がディルドへの給電を開始する。ガッチリと底部を固定された鉄の肉棒が、これまでにないうねりを見せ、汁っ気たっぷりの肉孔を掻き分けていく。
「んぅ❤️おぉ〜んッ❤️ふっ、ふうっ❤️ぎゅぅ、き、ぎもぢぃ……❤️」
「う、あ……そんなに手がかかる、ものなの……か?い、犬の鳴き声、少し変……というか、唸り声が……」
明らかに尋常ではない扉の向こう側からの嬌声に、天子が狼狽えた様子を見せる。嫌味を言われたことに気づいてないあたりは、やはり人の心が分からない箱入り娘らしいが、溜めに溜め込んだ文句を口に出してぶつけたことで胸のすくような思いがした。
(ああっ❤️犬の世話にかこつけて、鬱憤晴らしながらオナニーするの、最高です❤️もっと困らせて、衣玖のズリネタになっていただきますからね……❤️)
「はぁっ、んぅ……❤️よろしければ、総領娘さまも地子の躾けに協力うぅ……ぁ❤️し、していただけませんか?ほら、里のお、ぉ❤️ぺ、ペットショップで仰っていたでしょう……『首輪とペットシーツなんか買って、犬でも飼い始めたのか?それなら私が名付け親になってやろう。頭を撫でて、可愛がってやる』って……❤️」
ーーぷちゅ……❤️ぬろぉ……❤️ぢゅ、ぶゅんっ❤️ごぢゅ、ぢゅぶり……❤️
腰の動きが、前後に打ちつけるハードなピストン運動から、奥深くまで咥え込んだディルドの凹凸やディティールを味わい尽くすねっとりとしたグラインドへと変化していく。狭い肉孔を、みっちりと埋め尽くされて複数の性感帯を同時に指圧される快感が、衣玖の理性をぐずぐずに腐らせていく。
爪の隙間まで愛液に塗れた白い指が、玄関扉のドアレバーを掴む。
ーーガチャン。
ロックは、最初から掛けられていない。レバーを掴んで下に押し込めば、扉は開く。外光が差し込み、膣分泌液をたっぷりと含んだ吸水シートが、キラキラと煌めいた。
(あ、あぁ……❤️開けちゃう❤️開けちゃいます……❤️総領娘さまに、衣玖のお部屋のエッチな匂い嗅がせちゃいます。はあぁ……❤️け、軽蔑されちゃう……❤️)
「……っ!扉が開いた……?い、衣玖……入ってもいいのか……?」
扉の向こう側の天子が、戸惑いの声とともに、ドアレバーを押し込んでくる。開閉に合わせ、扉に固定されたディルドがスライドする。衣玖の膣粘膜をじわじわと押し広げ、奥へ奥へと潜り込んでくる。
ーーズッ、ぷん❤️ぬぷっ❤️ぶりゅっ❤️ごちゅ、ごりゅっ❤️んぬぢゅうぅ“〜❤️
「……ッ❤️❤️❤️んううぅ、あは、あぁ……ッ❤️」
背筋が弓なりに反り、さらさらのキューティクルに包まれたパープルヘアが、宙を舞う。瞳がぐるんと上向き、白い歯列を割って、真っ赤な舌が飛び出した。震える舌先から唾液が、ディルドを咥え込んだ膣からは、泡を含んだ愛液が滴り落ちる。動物を愛でようとする少女の、純粋な気持ちを利用してのオナニー。
(うっ❤️あぁ……ッ❤️わ、わたし……最低なこと、しちゃってます……❤️こ、こんな、こんな酷いこと……き、きもちいい……❤️❤️❤️)
嬌声が漏れ出るのを、必死に堪える。官能のビッグウェーブが、腹の奥から頭のてっぺんまで駆け抜け、身体を支えるむっちりとした太ももを、ぶるぶると震わせた。
「あ……!チェーンが掛かっているわ、衣玖。外しなさ……うわっ!なによ、この匂い……!」
文庫本を出し入れできる程度の隙間が開いたところで、チェーンの軋む音が響き、ドアの開閉がロックされた。予想外の入室拒否と、室内から漂う匂いに戸惑いの声をあげる天子。
衣玖の細い喉が、ごくりと鳴る。背中から、つうと脂汗が流れ落ちて尻の谷間を濡らした。あらかじめ、羽衣を漂わせるように目隠しを施している。角度の関係上、向こう側からは、こちらの姿は確認できない筈だ。
「あ、いえ……❤️ふうっ、んぅ❤️しゅ、主人に噛みつくような凶暴な牝犬ですし、あぅ……ンッ❤️総領娘さまに危害を加えてしまう可能性を考えると、ふっ❤️んんぉ“っ❤️し、失礼……❤️は、はぁんッ❤️発情期なもので、唸り声やマーキングのおしっこが酷くて、ひどい臭いですよね……ぇッ❤️」
もっともらしい言い訳を口にしながら、ディルドオナがもたらすスリルと快感を貪る。
「そ、そうか……大変なんだな。犬を飼うのは……」
よほど犬との触れ合いを期待していたのだろう。声の調子から、肩をガックリと落とした天子の姿が伝わってくる。これまで溜まりに溜まった鬱憤を晴らした爽快感。純粋な気持ちを踏みにじった罪悪感。気が狂いそうなほどの快感が、膣と脳を引っ掻きまわす。
ヴィッ❤️ぐぢゅ❤️にゅぢゅっ❤️ぐね、ぐぢゃ❤️ぬぢゅぬぢゅ❤️ぐりっ❤️ごぢゅ、ごぢゅ❤️
「あうぅ……ッ❤️総領娘、さまッ❤️んうっ、ふあぁ……❤️直接触っていただくことは出来ませんが、首輪に繋がったリードを手にして、ぇあ❤️おふッ❤️散歩気分だけでも味わってみてはいかがですか。う“ッ❤️お“ッ❤️ぎぃ……ッ❤️」
みずからの首輪に繋がったリードを、扉の隙間から差し出す。持ち手を放り投げると、輪投げみたいに外側のドアレバーに引っかかった。
「数時間前に買ったばかりのリードなのに、随分と汚れているようだが……それに、臭いが……」
露骨に不快感を示す天子。無理もない。陽光に照らされ垂れ下がるリードは、衣玖の足元に置かれていたことで潮に濡れ、愛液がべっちょりと付着して糸を引いていた。もちろんこれが衣玖の発情体液であることを、天子は知らない。
「んッ❤️め、目新しいものは……歯で噛んでぇ……んお“ぉッ❤️か、感触と味を確かめ……❤️舌で、べろべろと舐めてマーキングをほ、ほどこしゅ❤️し、失礼……まーきんぐぅッ❤️おぉををッ❤️ほど、ほ、施す……❤️そう……やって『これは自分の所有物である』と主張……ッ❤️ちゅよッ❤️ごりゅごりゅつよぉ〜ッ❤️は、はぁ……す、するのが、いぬ……犬という……生き物なので、すうぅッ❤️❤️」
己の恥ずかしい体液と見せつけ、匂いを嗅がせたことで、衣玖の興奮は最高潮まで昂っていた。腰を高く掲げた四つん這いの体勢から、膣圧でディルドをギュッと締めつけ、腰を落としていく。
「へぇ❤️えぇッ❤️ずりずりぃ、すっごぉ……❤️よ、いです、かぁ……ッ❤️?ぺ、ペット……を飼う……んひぃッ❤️ということはあぁッ❤️、単に餌を与え、排泄物を処理……ッ❤️ほ、ほらぁ❤️おしっこ、出るうぅッ❤️」
通電による磁力固定は強力だ。膣の締めつけと腰の動きだけで、ディルドを扉の下方へとスライドさせようとするのだから、その工程は容易ではない。
鼻息荒く、顔を真っ赤にしてスクワットの動作を行えば、ズッ、ズズ……ッと鈍い摩擦音が鳴り、粘り強い抵抗を見せるディルドがGスポットに食い込んで、意識が真っ白に染まりそうだ。
ーーぢょッ❤️ぢょろッ❤️ぶしゅッ❤️ぶしゅうぅッ❤️
勢いをつけて腰を落としたせいで、膣奥にフックのように食い込んだディルドの先端が膀胱を圧迫し、電流が膀胱括約筋を弛緩させる。ストッパーを失った尿道から、熱い小水が迸る。
「ああぁーーッ❤️ふっ、うぁ……あ、遊んでやるだけでは、つと、務まりませ……んぅッ❤️生態を理解し、相手に合わせて自分のッ❤️ふっ、ふうううぅッ❤️生活スタイルうぅッ❤️もぉ、変化させ、るぅッ❤️いッ❤️共にイぐッ❤️生きりゅ覚悟がない者に、いぃ……ッ❤️どうぶつッ❤️飼育する資格はッ、あ、ありませ……いっぎゅううぅッ❤️❤️❤️」
ーーぶしゅッ❤️ぢょろ、ぢょろろ……❤️びゅっ……❤️ぴゅぅ……❤️
M字開脚から、限界まで腰を落としきる。足元までスライド移動させたディルドを膣奥深く咥え込み、潮と小水にまみれたペットシートへしゃがみ込む。その姿は、水苔の上にちょこんと座り込んだカエルに似ていた。
「む、むぅ……。いいだろう。うわ……ッ!これは……想像以上にぬるぬるしていて……ふっ、すん……」
生き物を飼育した経験のない天子の、浅はかな覚悟を挑発するような物言い。目論見通り、天子は食いついてきた。
声の調子から、手にしたリードに付着した愛液のぬめりに驚いているのだろう。加えて、鼻を鳴らす吸引音。粘膜から漂う生々しい牝の臭いが、天子の表情を曇らせる。
(あぁ……衣玖のおまんこ汁の臭い、総領娘さまがクンクン嗅いで……ワンちゃんみたい……❤️はぁ、ああ……ッ❤️見せたい……衣玖がこんな変態オナニー女だって、ドア開いて見せつけて……ディルドずぼずぼ出し入れするとこ見せたいのぉ……ッ❤️)
突如として湧き上がる、強い衝動。思えばオナニーの度に、天子の顔を思い浮かべてしまっていたのは、秘めたる破滅願望の現れだったのかもしれない。
当の天子は、衣玖の想いも知らず、犬の涎にまみれたと信じたリードを、ぐいと手繰り寄せてきた。
「あぉ、んぅッ❤️」
苛立っているのか、加減がわからないのか、強めに引っ張り上げられる。衣玖の細い首に、安っぽい合皮の首輪がギュッと食い込む。気道が狭くなり、思わず犬のような鳴き声が漏れた。
「お?動いているな。愛らしい鳴き声も聴こえる」
口調から、頬を綻ばせて喜んでいるのが伝わってくる。姿は見えずとも、自分が起こしたアクションに対して、素直なリアクションを返してくれる動物の反応が嬉しいのだろう。
「く、くうぅん……❤️うッ!」
今度はくいくいと、関心を惹こうとするような小刻みなリード捌きが繰り出される。衣玖は内心ほくそ笑みながら、甘えた犬の鳴き真似をしてやる。気を良くした天子、がリードをピンと力強く引っ張り上げた。
「ぴょんぴょん跳ねて、元気いっぱいね」
「わふっ❤️あうッ❤️くぅ……んうッ❤️」
扉に背を向けているので、向こう側に立っている天子がリードを引っ張ると、衣玖の首輪がギュッと締まってしまう。息苦しいのに、腹の奥から熱い疼きが、グツグツとこみ上げてくる。
「くぅん……❤️ふっ、うぅ……ふうぅ……ッ❤️」
息苦しいのに、気持ちいい。あれほど憤りを感じていた天子に手綱を握られ、動きと呼吸を管理されていることに、ゾクゾクとしたマゾ快感を覚えてしまう。
「ふふん。そら、跳べ跳べ」
天子が吊り上げるような仕草で、リードを引っ張る。首輪はさらに締まり、衣玖の身体がカエル座りの体勢のまま、背筋が弓なりに反っていく。
膣内に、みっちりと埋まったディルド。蛇腹可動が、身体の動きに追随する。逸らした背筋を真似するように、金属肉棒が、ノの字を描くように変形していく。これまで刺激を加えられてこなかった膣奥に、先端がグっと食い込み、貫いた。
「お“ぉ“ぅッ❤️」
雷に打たれたような快感が全身を貫き、野太い嬌声が漏れた。羽衣からパチパチと細かな火花が飛び散って、ふにゃりと萎んでいく。衣玖の絶頂と連動した、過剰な電力の供給。ディルドの安全装置が働き、膣奥を穿つ形状のまま可動域がロックされてしまう。
「はは、ずいぶん楽しそうな声で鳴くじゃないか」
蹲踞ポーズで、扉に背中をピッタリくっつけた衣玖。その首輪に繋がったリードが、ぐいぐいと乱暴に上方向へ引っ張り上げられる。
ずりゅ……❤️ぬちゅ……ごぢゅりッ❤️
背筋が、ピンと反り返る、腰は、尻たぶがペットシートの膨張したポリマーに触れてしまいそうなほど、深く落とす。肩の高さまで持ち上げた両手首を、だらんと脱力させた。俗に『ちんちん』と呼ばれる、服従の姿勢。
ーーバッ、ちゅぐッ❤️ぬっぢゅ❤️ごぢゅ……ぬっぢゅ❤️ぐにッ❤️ごい、ンッ❤️
みずからが犬のちんちんポーズを取らされ、リードで首を絞められている状況に、これまでにないほどの興奮が高まる。羽衣経由で扉に流す電流の強さは、衣玖自身が調整しているが、不意の快感や感情変化によってその強さは急激に変化する。
「んお“ぉ“〜❤️ちんこ、ディルドちんこ凄ぉッ❤️うね、うねうね❤️蠢いてッ❤️衣玖のいいとこ全部、ぜんびゅ、揉みっ❤️揉みしてくれてます❤️うあぁ……❤️犯してッ❤️変態龍宮の使いのマゾおまんこぉ❤️ぐちゅぬちゅにかき回してッ❤️お“ぉ“〜肉ヒダ捲れりゅッ❤️」
この世に生きる、どんな畜生よりも知性と品性のない嬌声が、この世ならざる美貌の持ち主の口から、吐き出される。
「ふん。正体を現したな、淫売牝豚め。汚らしい声で泣き喚いて、みっともない。お前は恥を知らないのか」
天子の声音が、いつもの傲岸不遜なものに戻っていた。だけではない。まるで衣玖が媚びへつらっていた、サドな脳内彼氏のような、衣玖のマゾヒズムを大いに煽り弄ぶ言葉をぶつけてくる。
「ほッ❤️おぉ……ッ❤️……ですッ❤️そう、ですうッ❤️い、衣玖……牝豚衣玖は、恥知らずの変態マゾ女でッ❤️いつも、総領娘さまに本性暴かれてッ❤️冷たい目で蔑まれてぇ❤️ひ、酷いことッ❤️本当のこと言ってッ❤️罵って貰ってッ❤️おまんこぐちゃぐちゃにして虐めて貰うの妄想してオナニーしてましたあぁッ❤️❤️❤️おぐ、ほじほぢぃ〜❤️ら、めえ……ッ❤️」
自分でも気づいていなかった天子への従属欲求を暴かれ、罵られる。燎原の火のごとく、衣玖の被虐が燃え盛る。
「こうされるのが、好きなんだろう?」
天子の指が、外側のドアレバーを掴む。わずかに開いた隙間を、ぐいっと引っ張る。
「んぉ“ッ❤️あ、ひいぃんッ❤️ずりゅずりゅ……ッ❤️らめぇッ❤️❤️」
不意の快感に電力の供給バランスが崩れ、幾つも設置された蛇腹加工が傘開き、どろどろに蕩けきった粘膜のトンネルを掘削する。奥深く潜り込んでいたディルドが、ずるずると粘っこい愛液を伴って衣玖の牝孔からひり出される。
「お“ぉ“ッ❤️おまん、こ……❤️壊れ……ぇ❤️」
肉襞を捲り返した亀頭のカリが、むわりと湯気が立つような熱気で露出する。部屋に生々しい牝のスメルが立ち上るが、分厚い金属扉が閉じられているため、外にいる天子にその痴態も、嬌声も、臭いも、感じることはできない。
ーーガチャ、ぐちゅッ❤️ぬちゅッ❤️ぬぢゅり……❤️ず、ップン❤️
「はああああぁッ❤️❤️❤️ふかッ❤️ふかいいぃッ❤️」
ドアレバーが可動し、金属扉が重量感たっぷりの抽送を加えてくる。半端な部分まで引きずり出されていたディルドが再び膣内へと叩き込まれ、泥をかき混ぜるような攪拌音が響く。
「ひどい匂いだ。昼間寄ったペットショップの方が、まだマシな臭いをしていたぞ。外では清楚ぶったお澄まし顔で、家の中では己を慰める変態マゾオナニー三昧。そんな発情してマン汁垂れ流してる淫売犬が、よく天人である私に説教などできたものだ」
ーーガチャ、ぐぢゅ❤️ガチャ、ぬぢゅ❤️ガチャ、ぢゅぐッ❤️ガチャガチャ、ごぢゅぐぢゅ❤️
ドアレバーが水平と垂直を行き来し、金属扉が頻繁に開け閉めされる。固定されたディルドが衣玖の膣内に潜り込んでは引きずり出され、水っ気たっぷりの膣孔から愛液とも潮とも分からぬ体液が、メタルボディを伝う。
「やッ❤️だめぇッ❤️壊れっ❤️おまんこ、壊れりゅッ❤️気持ちいいとこホジホジされて、イッくううぅッ❤️❤️❤️」
「なにがダメだ。自分から腰くねらせて、おねだりして❤️イケ❤️イくとこ見せてみろ❤️衣玖の逝くとこ曝け出せ❤️雑魚メス❤️」
ーーバッ、ちゅんッ❤️ぬちゅんッ❤️パンッ❤️パパンッ❤️ド、ぢゅんッ❤️
衣玖の喘ぎに合わせるように、嬲る台詞がシンクロする。扉が小刻みに前後して、腰をくねらせる竜宮の使いの発情穴をほじり倒す。ノの字を描いたディルドが、尻側の膣を指圧しながら奥まで掘り貫く。子宮から背筋にかけて、重い鈍痛のような快感が蓄積していく。
「お“ぉ“うぅッ❤️ほ、へぇ……❤️お“ッひいッ❤️お“ぉ“〜ッ❤️」
普段のオナニーでは刺激する機会の少なかった未開拓地が、ゴリゴリと耕され性感帯へと作り替えられていく。不可逆の快感に、喘ぎとも言えないみっともない鳴き声が漏れる。
「そら、今度は腹側を引っ掻き回してやる❤️」
挿入時にノの字に反り返っていたディルド。ドアを引いて抜く段になると、逆方向の、くの字に折れ曲がっていく。腹側の膣内は、子宮・膀胱・Gスポット・陰核と性感帯のオンパレードだ。それらを1秒足らずで一気に擦り上げられるのだから、堪ったものではない。
ーーぐにッ❤️ぐうッ❤️ぐ、ぐりゅッ❤️ぬる、ぬりゅ……❤️ぷしゃッ❤️しゅわあああ……ッ❤️ごりんッ❤️くいッ❤️くいくいッ❤️ぬ、ぽんッ❤️
「ひっ、おぐッ❤️ひいんッ❤️やっ、だあぁッ❤️お“お“ッ❤️で、るうぅ……でッ❤️あはああああああんッ❤️❤️❤️ま、まだッ❤️もおゆるしいいぃッ❤️あ、へえええッ❤️」
もはや何処からが膣粘膜で、何処からが愛液なのか判別がつかないほどに、ドロドロに蕩けきった肉孔。並の男ならば挿入して三分も持たない極上の牝穴が、無機質なディルドによってズタボロに蹂躙される。
「いッ❤️ぎ、ぎぼぢぃ……❤️おまんこぐちゅぐちゅ……❤️凄いです❤️ううッ❤️あうッ❤️もれッ、もれちゃッ❤️あ、はあああああああああッ❤️いっぐうううううッ❤️❤️❤️」
独身寮に、龍宮の使いの絶頂嬌声が響き渡る。トドメとばかりに打ち込まれた一撃が、子宮口に直撃する。金属亀頭がパスタ一本分の幅しかない窄まりを、電撃によって弛緩させ、無理やりに押し広げていく。視界が真っ白になり、快感の爆弾が腹の奥深くで、爆ぜた。
「いぐいぐいぐいっぐうぅうううううッ❤️❤️❤️」
ーーぐぬ、ぽ❤️ぬぽっ❤️ずろんッ❤️ぬちゅッ❤️どちゅんッ❤️ぷしゅッ❤️ぶしゅうううううッ❤️
「お“ッ❤️ほ、ぉ“❤️お“ぉ“……ッ❤️ほ、ほおおおッ❤️」
子宮口まで犯される超快楽に、永江衣玖の貞淑なイメージは完全に破壊された。自宅のドアに男のペニスを模した玩具を貼り付け、隣近所に聴こえる騒音を立てながら、部屋中に潮をマーキングする色狂い。それが衣玖の本当の姿だ。
「派手にイッたな❤️おまんこの中、ジンジン熱くなって気持ちいいな?ほら、リードも引っ張ってやるから残ってるの全部吐き出せ❤️首が絞まって、顔が真っ赤だ。羞恥心なんてもうないだろう?変態だもんなぁ……」
最後の台詞は、天子の声をしていなかった。誰の声でもない。いや、声などしていないのだ。室内に響いているのは、金属と粘膜をこねくり回す音と、牝の嬌声。
目の前に設置した姿見に、みずからの左手でリードを引っ張り、右手でドアレバーを掴んで、狂ったように開閉を繰り返して潮を噴く永江衣玖の姿があった。
「……え?あ……?あ、う、嘘……一人で、快感で、頭おかしくなって、妄想の中の総領娘さまに責められるのオカズにして……」
この幻覚・幻聴は、ドアを叩かれた瞬間から始まっていた。興奮のあまり、扉に流す電流の強さを誤ったことで、快感信号に脳を焼かれたのだ。理性が吹き飛んだことで、日ごろ抱えていたストレスと、天子に対する歪んだ感情が暴走し、あの様な被虐妄想を夢見させていたのだ。
「は、あは、あはは……❤️」
全てを理解し、惚けた表情で己が股座から撒き散らした尿と愛液と潮まみれのペットシーツに、膝をつく。消臭吸水ポリマーは、度重なる衣玖の潮噴きによって、その保水量の限界を超えていた。真っ平だったシートは潮噴きを浴びせられた箇所がこんもりと盛り上がり、キープ出来なかった液体が扉の隙間を貫通し、廊下にまで恥ずかしい水溜りを生み出していた。