※この作品はR-18です。

勇者パーティの性事情   作:ケンタ〜

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 射精音のバリエーションがあまりないので良ければ詳しい人、感想などでご教授ください。
 それと作品の質問やご意見などがあれば、ネタバレや楽しみを奪わない範囲内でお答えします。
 よろしければ。


メスの捕食 【♡】

「――――それで、この文法、エリニカ語では主語はこの冠詞を使って表されるんですけど、帝国語ではこの格変化で……」

「なるほど。帝国語では冠詞を使わずに格変化だけで全部表すのか……」

「そうなんです。だから冠詞がない分、エリニカ語よりも単純なんです」

「ん? でも、この文、帝国語だとどっちも主格になるから、どっちを説明したいかわからなくならないか?」

「あ、それはですね、文脈で判断するか、もしくはこの動詞を主語と主語の間に入れるんです。すると、最初に示された方が主語になります」

「なるほど。こっちの方がエリニカに近いな」

 

 その晩の宿で、僕はアンナに帝国語を習っていた。

 帝国語は思いのほか難しかった。そもそもエリニカとは使う文字が異なっていて、それに文法構造も細かいところで異なっていた。

 しかし、どこか深いところでは共通しているらしい。それほど理解しがたい部分もなく、それにアンナの親身でわかりやすい教え方もあって、すらすら理解することができた。

 

「ふう、さすが勇者さまですね。文法は、あらかたこんなものです。例外がいくつかありますけど、今は大丈夫です。それでは、次に単語です。まずは基礎的な動詞と名詞の方から……」

 

 問題は単語だった。

 当たり前のことだったけども、文法と違って、単語はエリニカと帝国語で共通点などないのだ。

 こっちはただただ地道に覚えていくしかなかった。仕方がない。

 アンナが俺の隣で紙に帝国語の単語を書き、それからその横にエリニカで意味を書いてくれる。

 それを俺は自分の手元の紙に書いて覚えていく。この地道な作業だ。

 

「こんなに紙を贅沢に使っちゃってもいいのかな……」

 

 紙はかなり高価な物品だ。それを、こんな、僕の勉強のためだけに使っていいものなのだろうか。

 

「いいんですよ。教会の写本の余り紙なので、気にしないでください。あ、勇者さま、ここ間違っていますよ。ここはnomanじゃなくてnomenです。エリニカの音に引っ張られちゃってますよ」

「あ、ほんとだ……」

 

 しかも中途半端に似てる単語もあるんだから困ったものだ。本当に地道な作業。これを、あと一週間続けて、どこまで習得できるかな……。

 アンナが書いてくれた二十余りの単語を、アンナに発音を教えてもらいながら、ただ地道に地道に書き写していく。

 いつも聞きなれたアンナの声で知らない発音が出てくるのがちょっとだけ奇妙で、おかしくて笑ってしまうところもあった。

 それでもアンナはとっても親身に教えてくれて、僕がどれだけ間違っても怒らないでいてくれて、おかげで安心して暗記に集中できた。

 

「よしっ! それでは、勇者さまが憶えられたか、確認させてもらいます」

 

 それらを憶え終わった後は、アンナに問題を出してもらって、記憶の確認をする。

 

「じゃあ、帝国語で『心(kardia)』は、なんといいますか?」

「えっと……確か、COR、だったかな……?」

「正解です! じゃあその単数活用形は言えますか?」

「えっとね……CORが主格で、属格がCORDISで……えっと、与格は……CORDIA、だったかな……?」

「残念です! 与格はCORDIです! エリニカのカルディアイ(kardiai)に引っ張られましたね?」

「あっ、そうだった……! しまった、なんでこんなに中途半端に似てるんだ……!」

 

 とまあこんな感じで、単語覚えはかなりの混乱を見せた。そもそも活用形がエリニカも帝国語も多すぎたのだ。

 帝国語はエリニカと比べたら活用の数も少なくて、決まったいくつかの活用型があるらしいけども、それは憶えるのが簡単ということを意味しない。

 逆にエリニカにはあるのに帝国語にはないというところが逆に理解しにくいこともあった。

 

「はあ、疲れた……」

 

 勉強を始めてから一刻経つ頃には、もう頭が疲れ切って、机に突っ伏してしまっていた。

 

「お疲れ様です、勇者さま。今日はもうお休みしましょうか」

「うん、ありがとね、アンナ」

「いえ、お役に立ててうれしいです。一日で二十も単語を憶えられればすごいですよ。毎日続けていけば、一週間後には簡単な会話ぐらいはできるようになります」

 

 言語習得、険しい道だ。

 魔王を討伐するのに、体だけでなく、頭も鍛えなければいけないとは思っていなかった。

 本当に仲間に恵まれたな……。アンナには感謝しかない。

 

「ふわぁ……」

 

 あくびが出てしまった。

 

「ごめん、アンナ。今ので記憶がとんでなければいいけど」

「いえいえ、そんな、あくびぐらい気にしませんよ。もう寝ましょうか」

「うん。そうだね……」

 

 椅子から立って、上着を脱ぐ。

 体の洗浄はランジュの生活魔法で済ませてある。魔法使いが仲間にいてくれると、それだけで生活水準が大幅に上がってくれる。

 

「ふう……」

 

 隣で、アンナも上着を脱ぎ始めた。

 

「……え?」

 

 あれ、なんで……アンナも服を脱いでいるんだ?

 

「え? 勇者さま、お部屋二つしか取れてないこと、言っていませんでしたっけ?」

 

 視線を読んだのか……? すべて言い当てられてしまった。

 

「すみません、教会から帰ってからすぐお勉強でしたから、ずっと言ってませんでしたね……。あの、その……」

 

 アンナの顔が少しずつ紅潮していった。

 

「お気になさらなければ、ですが……」

「あっ、もちろん、アンナと一緒なら、嫌なんかじゃないよ。う、うん、一緒に寝ようか」

「は、はい、二回目、ですし、ね」

 

 二度目……一回目は慰安宿で、だったか。

 それ以降は別々の部屋を取っていたし、もしくはみんなで野宿だった。

 一回目……かなり、前の事のように思える。

 でも、鮮明に思い出すことができてしまう。

 なんだか顔が熱い。あの一晩のことを思い出すと……。

 

「あっ!? い、いやっ、そのわたしはっ、そんなつもりで言ったのではなくってっ……! その、慰安、とかじゃっ、ここっ、普通のやどっ、ですしっ!」

「わ、分かってるよ、大丈夫! 一緒に寝るのが、ってことだよね! 別に僕も大丈夫だからっ! 気にしないで! 寝ようか!」

「はっ、はい、ねま、しょうっ!」

 

 ひと悶着あったが、ともかく床(とこ)についた。

 ベッドは、こういうことも多い宿なのか、二人で寝てもまあまあ十分な大きさがあった。

 

「あ、明かり消さなきゃ」

 

 起き上がって机の上のロウソクを吹き消す。すると、部屋は真っ暗になった。

 今日は新月……。月明かりがないために、ほとんど何も見えない。

 ベッドに戻ると、中でアンナと肌が当たってしまった。

 

「あっ……すみませんっ、勇者さまっ……」

「ごっ、ごめん……!」

 

 肩、やわらか……。

 いや、駄目だ。寝ないと。

 ぎゅっ、と目を閉じる。

 すると今度はほかの感覚が過敏になったのか。

 アンナの匂いが鼻をくすぐった。

 ……いいにおい。

 アンナの、小さく体を動かす衣擦れの音が聞こえる。それに、彼女のかわいらしい呼吸の音も。

 

「ん……すぅ、すぅ……」

 

 寝てはいないが、寝ようとしている人の、穏やかな呼吸音だ。

 ……駄目だ。変に意識してしまう。

 それに、このベッド、絶妙なサイズをしている。離れようにも離れられない。どうしても、アンナの気配を感じてしまう。

 というか、寝返りをうってしまえばすぐに触れてしまうくらいの距離だ。

 なるべく気を付けて寝ないと……。

 そうだ、自然の音を聞こう。窓を開けてあるから、外の音が聞こえてくるはずだ。

 そう、木々のざわめき、虫の鳴く音……涼しい風の吹く音……。

 よし……とっても安らかな音だ。すこしずつ、ねむく、なってきた……。

 

「くぁ……」

 

 あくびが……。

 う……。よし、このまま、意識を……。

 あ、今の、荷車が通る音だ……今街に入ってくる人がいたのかな……。

 りーんりーん、と、心地よい音で虫が鳴いてる……。

 ……今のは、オオカミの遠吠えかな……。

 …………。

 ……。

 …。

 

「ひっ!」

「うわっ!?」

 

 なっ、なんだ!?

 

「アンナっ!? だいじょうぶか!?」

 

 アンナが、僕の腕にぎゅっと抱き着いて来た。

 一瞬で目が覚めた。

 

「ど、どうした……!? 何が……」

「す、すみませ……お、オオカミ、が……」

「あ、オオカミ……? 怖かった?」

「いえ、オオカミ自体じゃなくて、その……っ、おもい、だし、ちゃってっ……」

「えっ……?」

「昼間の、ライゼン、さんの……」

「あ……」

 

 オオカミが鳴いてから抱き着くまでやけに時間差があったなと思ったら、そういうことだったのか。

 昼間のライゼンの威嚇を思い出してしまったのか。

 

「そ、そこまで怖がっていたなんて」

「ごめんなさい、でも、どうしても、思い出しちゃって……っ」

 

 ぎゅうっ、とアンナの手に力が籠った。

 同時に豊満な彼女の双峰も押し付けられることになる。

 やわらかい、とかの次元じゃない。二つの、熱い果実が、僕の腕を柔らかく包んでくれている感触。世界でおそらくここでしか味わえないだろう。

 でも全力で無視した。

 今はそんな状況じゃないからだ。アンナが怯えているのだ。

 

「大丈夫だ、アンナ」

 

 アンナの肩に、手を添える。

 

「僕がついてる。大丈夫だ。信頼してくれ。何かが来ても、僕が追い出して見せる」

「ゆうしゃ、さま……」

 

 ぎゅっ、と。

 アンナが僕の体に抱き着いて来た。

 震えている。

 僕の胸の中で、アンナは言う。

 

「すみません、もうすこし、だけ……」

「う、うん……大丈夫」

 

 アンナの頭に、優しく手を添える。

 まさか、ここまで。

 あの威嚇で、アンナがこんなに怯えてしまうとは。

 油断していた。おそらく戦闘を経験したことがあるか、ないかの差だろう。

 直接的に殺意を向けられて、また向けたことのある僕とは違う。

 アンナの心と手は汚れた僕のものとは違って、まだ生まれたままのきれいな状態。

 そんな彼女の心に、ライゼンの威嚇は強力すぎたのかもしれない。

 今度からはライゼンに威嚇をむやみにさせないよう、ランジュに言っておかないと。

 

「っ……」

 

 アンナが、脚を僕の脚にのせてくる。

 それだけ不安、ということか。気持ちはわかる。

 僕も小さいころは、怖いことがあった夜は、ずっと母親にしがみついていた。本当に、片時だって離れれば心が保ってはいられないあの感覚。

 誰にでも、あるのだろう。

 

「大丈夫。大丈夫だ」

「っ…………」

 

 これほどに深刻だったとは。

 

「ねえアンナ、それだけ不安なら、ロウソクの明かりを……」

 

 ぎゅっ、と腕に力が籠った。

 

「はなれないで、ほしいです」

「っ……分かった。離れないよ。大丈夫」

 

 ぎゅっ、と僕もアンナの肩に手をまわした。

 華奢で、ちいさな肩だ。肩甲骨の間にある背の感触は、僕ら男のごつごつしたものではなく、まるで絹のようになめらかな、すべらかな曲線だった。

 僕よりも年上。でも、心はそうじゃない。心の年と、体の成長は必ずしも一致しないのかもしれない。

 小さいころから自然と、それに伴う危険と一緒だった僕と違って、アンナはずっと安全なところで生きてきたのだろう。

 それなのに、僕らと一緒に勇者パーティの一員として、危険を冒して、ついてくるという決断をした。

 ならば、守ってあげなければ。

 

 するっ

 

「!?」

 

 えっ!? い、今のは……っ!?

 な、何か、僕の、脚の間を……。

 

 するり

 

「えっ!?」

 

 手、これ、たぶん、手……!?

 

「えっ、あん、な……っ!?」

「………っ」

 

 すっ、すっ……。

 服の上から、執拗に撫でてくる。

 

 間違いない、アンナだ。

 で、でも、なんで……っ?

 

「アンナ、これ、ちょっと」

「ごめんなさい、勇者さま」

「えっ……?」

「うずい、ちゃって」

「はいっ……?」

「わかん、ない、です。でも、なぜか、きも、ちが……」

 

 ばさっ

 

「うわっ」

 

 ぐるん。

 視界が、天井になった。

 その下部にあるのは、アンナの顔。

 修道衣ではない、あらわになった彼女の髪が、彼女の顔への光を阻むカーテンとなって。

 彼女の顔を、僕は見ることができなかった。

 ただ、息が荒かった。

 

「アンナ……? 一体、どうして」

「すみません、慰安宿、じゃ、ないのに。すこし、だけ、で、いいです、ので」

「えっ……」

 

 ずっ、と。

 僕のズボンが、下ろされた。

 開放感を憶える。

 僕の脚の間にあるそれが、部屋の冷たい空気にさらされた。

 さっきから、ずっと大きくなっていた。

 それでも、無視していたのに。アンナの怯えた感情にふさわしくないと、ずっと意識しないようにしていたのに。

 

「ゆうしゃ、さまぁ……っ」

 

 ッ……!!

 

 甘い、声。

 とんでもなく甘い。

 男を誘惑するような、そのために発した、欲情の声。

 女の欲情を表す声は、そのまま、男を発情させる。なんとも、うまくできた構造。

 

 ぎしっ、と。

 

 ベッドがきしむ。アンナが脚を、動かしたからだろう。

 

「あっ……」

 

 腰が、びくんと動く。

 先端に、くっついた。

 熱い、入口が。

 そして、濡れた、赤い快楽の穴が。

 

「はっ、アンナッ、そのっ、まてっ」

 

 息が乱れる。急激に心臓が高鳴り、危険信号が発される。

 だめだ。だめだ。だめだ。このままではだめだ。

 理性が訴えかける。いや、違う。

 何か、理性だけじゃなかった。

 何か、他のものが。一緒に、叫んでくる。

 これはいったいなんだ。

 それを理解する前に、目の前の捕食者が、声を発した。

 

「ごめんなさいっ」

 

 その謝罪の声。それは、捕食の宣告と、一緒だった。

 

 ぶちゅっ――――――

 

 アンナの脚から、力が抜かれれる。

 彼女の体は重力に従って、無慈悲につき下ろされ。

 肉厚の、男のための快楽の袋が、僕のそれを飲み込んだ。

 

「っ、ふぁっ、くっ、ぅ~~~~~~~っ……!」

 

 がくがくっ

 アンナの腰が、僕の上で震えた。

 いっ、たのか……? もう……?

 あっ、だめだ、頭が、しこう、が……。

 

「はっ、あっ、あ、あっ……!」

 

 や、ばっ、あ、つっ……!

 っ、ぎゅっ、て、なか、でっ……!

 はっ、やば、先っぽのしげきが、あたまが、いっき、に……!

 めのまえ、はじけ、あっ、くるっ、あっ

 さっきまで、ふつうっ、だたっ、の、に――――っ

 

「ふっ――――――!!」

「あっ――――――♡」

 

 びゅっ びゅびゅっ……!

 

「っ――――はっ、あっっ……!」

 

 びゅびゅっ びくびくっ……! びゅるっ……!

 

「――――はっ、あっ……! はあっ、はっ……!」

 

 あっ、意識、一瞬、もってかれ……!

 

「アンナ、ちょっ」

 

 どさっ

 

 胸に、圧迫感。

 アンナが、倒れこんできていた。

 

「ちょっ、アンナ、あっ――――!」

 

 頭に、また快楽がやってくる。

 僕に伏したまま、アンナが、そのまま。

 脚を使って、動いて来た。

 ずるっ、ずるっ、と。

 怠惰に、でも激しく。

 僕の筋を。彼女の中の、幾千の凹凸で、ひっかいてくる。

 

 っ、くっ、きもちいいっ、きもちいいっ……!

 っ、きもちいっ、からっ、けどっ、これっ……!

 

 ずるんっ ずるっ……!

 

 先が熱くなってくるっ。

 いつものこと。ここが一番、きつく、感度を刺激してくる。

 それと相対するように、側面の他の部分を、彼女の肉の、どんな構造をしているかもわからないぬるぬるした壁が、じゅるじゅるひっかいてくる。

 あ、これ、しゃぶられてる、のか。

 アンナは、ぼくの、肉を……。

 彼女自身の、下の口で……しゃぶっ、て……!

 

「はっ、はっ、はっ」

 

 アンナの荒い声。

 気持ちよくなっているのか。いや、ただ、捕食しようと奮闘している動物の息。

 

 くっ、っ、根本まで、してくれない。

 アンナの圧迫で、腰を、動かせない。

 自分が振っているのなら、根元まで、一気に入れて、きもちよくなりたいのに。

 いや違うそうじゃない、いまは気持ちよくなるとかそういうのじゃなくて、アンナ……!

 

「はっ、ゆしゃっ、さま」

 

 ずりゅずりゅっ! ぬりゅずりゅりゅんっ!

 ずりゅ!ずりゅ! ずりゅっずりゅりゅ!

 

「あっ、はっあっ――――!」

 

 はっ、はやくっなってっ

 あっ犯されてるみたいっ、こきざみにったくさんっ

 

 ちっ、違うっこんなんじゃっ、アンナっ!

 まずは止めなきゃっ!

 

「ッ、あっ、はっ、ッアッ、ッ!」

 

 びくっ! びくっ……!

 

 だめっだっ

 きもちいいっ、きもちいいっ……!

 腰が跳ねるっ、しゃぶられるのっ、きもちいいっ……!

 違う、アンナ、止まっあっ、はっ……!

 

 執拗に、同じところ、攻めてくるっ

 小刻みなリズムで、ずりゅずりゅっって

 先端が摩擦されてっカリが引っかかって、はっ、あっ……!

 

「はっ、はっ、はっ! はっ!」

 

 やばっ、出っ――――!

 

「あっ♡ またっ……♡」

 

 ッあっ……!!

 

 どびゅっ! どびゅっ――――!!

 びゅっ! びゅっるるぅっ――――!!

 

「――――はぁッ! はっ、はっ―――!!」

 

 ッ、めっちゃっ、出たっ、最初、よりっ……!

 これっ、無理やり、出されてるっ、しぼられ、てる……!

 同じとこ、不定期に、すられてっ、ぜんぜん、好きにっ、できないっ……!

 もっときもちよくなりたいのに、いや違う、まずはこんなの止め

 

「はあ、ごめんなさい、わたし、もっと……♡」

「あっ、アンナッ」

 

 ずっ! ずりゅっ! ずりゅりゅぅっ!

 

 と、止め――――!

 

「ぅっ、はあっ、あっ……♡」

 

 ま、たっ……!

 

「ちょっ、待っ、てっ、あっ……!」

 

 と、とれるっ、とれそうっ、無理やり、つかわれてっ

 乱暴にこすられてっ、はあっ……!

 

「ごめんなさいっ、もうすこし、だけっ、つかわせ、てっ……!」

「ふっ、ふぅうっ、あん、なぁっ……!」

 

 ぎゅっ……!

 アンナの背中を、力いっぱい抱きしめた。

 もう、これしかできない。

 っ、あっ、はっ、もうっ、こうするしかっ、きもちよくなれないっ……!

 

「あはぁっ♡ ゆうしゃ、さまっ……わたしも、すきですっ……♡」

 

 違うっ、そうじゃないっ、そんなもっと気持ち良くしてほしいとか

 あきもちいきもちい擦られてカリが擦られて頭が

 ちがうっちがう! とめなきゃっとめなきゃ

 っもっと奥に入れてぎゅってしてほしい

 もうイきたいはやくもうもう一回出して満足して

 ちがうっ、ちがわない、もっときもちよく いやもう止めて

 もうわからないわけ分からないあたまがなくなる頭がふきとぶ

 

「ッ、ぶっ、ふっ」

 

 ぎゅっと抱き着いたアンナのおっぱいの中で、白目をむいて、ただ、快楽に耐えて、力いっぱい握るしかない。

 僕の満足なんてどうでもいいんだ、アンナが気持ちよくなって、気持ちよくなれる方法で腰を振るしかないんだ、だから早くお願い終わってじゃないともうッ、ふっ……!

 

 びゅ!

 

「ぁがっ」

 

 受け止められていなかったら遠く飛んだはずの射精。

 それほどの威力で向かう先はアンナの子宮の中。

 絶対に届かせるという意思と一緒に、アンナの子宮の中にどくっ、どくっ……! と強力な威力で液体が注ぎ込まれる。

 一回一回が力いっぱいの射精。

 頭と切り離されて体はアンナの意思に答え、彼女の腹を満たして、妊娠へ向かわせようとしている。

 

 あっあたまがっ、おかしくっなるっ

 きもちいっ、きもちいいのにきもちよくなりたい

 ちがうこうじゃない、もっときもちよくなる振り方があるのに

 でもできな、でもしたいのにっからだ動かないっ……!

 

「ぎっ、ぐッ、ッッッ…………!!」

 

 ドびゅっ! ビュビュッ……!!

 

 一発、一発、すべてが、欲望を吐き出すように。

 どくっ、どくっ、と。

 子宮を貫こうと、注ぎ込まれる。

 

「ふっ♡ アッ♡ つよっ♡ つよおっ♡ しゃせっ、すごッ……♡」

 

 すべてが、彼女を孕ませようとする意志の最高の反映。

 彼女に抱き着く僕。

 

 どチュッ!

 

「おっほッ゛♡」

 

 動けなくても、無意識に、全力で、彼女を抱きしめ、無意識に、根元まで、一番奥まで、肉棒を突っ込んだ。

 そこで、誰も、彼女の肉壁でさえ邪魔できないように、子宮の入り口に、そしてその一番奥まで届くように。

 僕の体は、注ぎ込んだ。

 一発一発の射精ごとに、びぐっびぐんっと肉棒に全力の力が入る。

 見えなくても、彼女はそれを合図に、壁を収縮する。ぎゅっ、ぎゅっ♡と、また。

 

「フッ、ふっ! ふうぅッ……!」

「はっ、はっ、あっ……♡」

 

 一発ずつが、とんでもない射精。

 もう何度もしているのに、彼女の中でなければ実現できない、オスとしての最高潮の射精。

 そしてメスはそれにこたえる。全力で壁を収縮させて、気持ちよくさせ、もっと。

 もっと、もっと、と。わたしのために早くそれを、出せ、と。

 こしを、ぐりん、ぐりん、とアンナはうごかす。

 

「はっ、あっ、それだめッ……!」

 

 オスを、さらに刺激し、限界まで絞り出すための行為。

 

「ッ、ッぅうっ……!」

 

 それにさらに肉棒は、限界を超えた精液を絞り出す。

 

 ぐりゅんっ♡ ぐりゅりゅんっ♡

 

 びゅるるっ、びゅっ、びゅっ……!

 

「ハッ……ッッ!! あッ……!!」

 

 その代償は、オスへのさらなる負担と、快楽。

 でも、それは。いつも、オスがメスへと要求している、いつもの事。いつも、俺の快楽を受け止めろと、メスの限界を超えた快楽のイキ様に、それを無視して、なおも自らの満足のため攻撃をしているオスに対して。

 今日はただ、その立場を、ちょっとだけ変えただけなのだ。

 

「ふっ……! ふっ……!!」

 

 どくっ……! びゅっ……!! びゅっ……!

 

 メスが、オスが満足をするまで、黙って、喘ぎ声を上げなければいけないように。

 今日のオスも、ただそうするしかなかった。

 僕、は。

 そうだ、初日にも、同じ事が。

 

 僕は今日も、アンナに、捕食されたのだ。

 

 いつも、これまで、ただ、アンナに自己満足のために、腰を振り続け。

 彼女の絶頂をむさぼって、イキまくらせて、白目をむかせ、喘ぎ声を出させた代償に。

 僕は、同じようにされたのだ。

 

 びゅっ……! びゅるっ……♡

 

 ただ、平等に、なっただけだった。

 

 生殖本能を掻き立てられるのは、オス、だけじゃなかった。

 命の危険を、感じたら。メス、だって。

 同じように、なるのだ。

 

「はぁっ……♡ ごめ、なさっ……♡ ごめっ、ぅっ、なさい、でも……♡ なんででしょっ、かはぁっ……♡」

 

 セックスのあとの、快楽物質のおかげで、ろれつがまわらない。

 

「ふっ、うっ……きもっ、ち、よかっ……あっ、た、あ……♡」

 

 終わった。

 アンナの大きな胸の中で、僕は顔をうずめて、ふっ、ふッ、と息をむさぼっていた。

 全身の、とんでもない多幸感。

 肉棒がびくびくし、それにこたえてギュっぎゅっ♡とアンナは膣をしぼってくれる。

 目がびくびくし、腰がビクッと震え、ぬちゅっ♡と子宮口を突く。

 

「ッ♡ フッ♡」

 

 まるで獣のように、アンナは喜ぶ。

 とても気持ちい。でも違う。知ってる気持ちよさ、じゃない。

 突く側の気持ちよさじゃない。

 される側の、犯される側の、気持ちよさ。

 ぜんぜん好きなようにでない。好きなように、されるしかない。

 

 気持ちい。気持ちいい。気持ちよかった。

 アンナ、好きだ。好き。アンナ。大好き。

 

 彼女の極上の体に抱き着きながら、膣の中の肉棒の感覚と、体中を包む彼女の肉の布団の幸福。

 鼻孔を満たすアンナの欲望の匂いにまみれながら、脳が多幸感に絶頂した。

 

「――――ふっ、ふ―――――――ッ」

 

 限界の、情報量。そして、快楽物資。

 

 アンナの優しい手が、僕の頭を、ぎゅっ、と撫でる。

 

「はっ、あっ――――♡」

 

 彼女の体が、ぶるぶる震える。

 ぎゅっ♡ と、中がまたしまる。

 

「うっ」

 

 と、僕はまた圧迫感で、快楽を感じる。

 

「好き、好き、すき、すきです、ゆうしゃ、さま――――っ♡」

「っ、ふ、うっ、ふっ」

 

 あ、アン、ナ。

 だい、すき、だ。

 

 あ、意識、が

 

 圧倒的な快楽に包まれて、僕はそのまま、眠りについていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 エリニカ語と帝国語は、数千年以上前に分かれた、かつては同系統の言語でした。時の移ろいと共に、言語は互いに変化を起こし、互いに意思疎通ができないほどに姿を変えました。ただ、基底のいくつかの単語はまだ形が似ています。しかしメルアは言語学の知識がないので、『なんとなく変に似ている』と感じるだけで、そこに気が付いていません。

 

 

 

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