※この作品はR-18です。

勇者パーティの性事情   作:ケンタ〜

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夜のあと 【♡】

キャラ紹介

 

勇者メルア

年齢:十六

性別:男

種族:ヒト

職業:勇者

任務:魔王討伐

年頃に旅に出た勇者のひとり。

この世界ではそれなりに魔王討伐において力があるものは勇者と呼ばれるのでとくにすごい血筋とかではない。少なくとも本人はそう思っている。

とはいっても勇者という役職は天才の天才しかなれないのでギルドの中で特権が認められている。

その中の一つである、最上級の僧侶をパーティに入れることができるという権能を使い、一人の少女をパーティに迎え入れた。

 

僧侶アンナ

年齢:十七

性別:女

種族:ヒト

職業:僧侶【〇.六等級】(一級である一等級のさらに四段上)

任務:魔王討伐

天才中の天才。

僧侶の中でも傑出した才能を持つ少女の一人であり、文句なしで大陸聖教会の若年層トップに上り詰めた。その中で、同じ時代の『勇者の天才』のお供として、パーティに行くことを望んだ。

もともと魔王を討伐することが生涯の目標の一つであり、大陸聖教会に勇者からの収集がかかったときも、強制ではないが自分からそれに名乗り出た。本来高嶺の花も花である彼女、大陸の宝ともいえる彼女が喜んで仲間になろうとするくらいには、勇者とはすごい役職なのである。男の欲望を詰め込んだかのような体をしている。

 

戦士ライゼン

年齢:十八

性別:男

種族:混血(ドワーフ・ヒト・一説にはクマかウシかドラゴンか、ともかくいろいろ混じっている)

職業:戦士【弐拾】

任務:魔王討伐

同年代大陸最凶と呼ばれる超戦士ライゼン。その名前を言えば基本的に誰でも知っている。ステゴロ可、大剣も可、弓もいける、短剣でももちろんOK、戦斧も槍も刀でも、薙刀でもなんでも振り回すバーサーカー。なんなら象の鼻を掴んで振り回したという噂もたっている。本人ならいけそう。

東方大陸ギルドの最高戦力として認定され、等級は堂々の【弐拾】を賜っている。努力の天才、もしくは天才が努力をしてたどり着く境地に十八という年齢で立っているということは、すべての武術家たちからの畏敬の念をその背に負うということでもある。

消費するエネルギーが半端じゃないので勇者パーティの経済(食費)をかなり圧迫している。

 

魔法使いフランジュア

年齢:六十五

性別:女

種族:混血(エルフと何かが混じっている、と本人は言っている)

職業:魔法使い【O27】

任務:魔王討伐

エルフの魔法使い、とよく呼ばれるが純粋なエルフではない。純粋なエルフならば目が緑をしているがわたしはそうじゃない(黄色)ので違う、と本人は言っているが普通だれもエルフを見たことがないのでだいたいみんな気にせず彼女をエルフと呼んでいる。西方ギルド協会から賜る階級は【O(オーバー)27(トゥエンティセブン)】。東方大陸ギルドの同じ数字とほぼ同じ等価性があるが、その数字は彼女が『天才がさらに血のにじむ努力を行ってようやくたどり着くかつかないかの境地』であることを指示している。もちろん彼女の才能があってしてそこに立っているが、彼女の長い研鑽がなければたどり着くことが叶わないということも誰もが理解している。このパーティの中で最も広範囲破壊力が高い。世が世なら戦略的破壊兵器の役割を担っている。経験豊富な頭脳役。

あだ名はフランジュ、ランジュ、ランジュア、ランジャ、フランジャ、ジョア、ヨーア、などいろいろ持っているらしい。勇者パーティの中では『ランジュ』呼びがもっぱら人気を占めている。

 


 

本編

 

 

「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ……」

 

 まるで死んだかのように眠っていた気がする。

 それでも飛び起きた時、すぐに昨夜の記憶がやってきたのは何かの間違いだろうか。

 あれだけ気持ちよく眠っていたハズなのに、まるで悪夢でも見たかのように飛び起きてしまった。

 

 ……はあ。

 

 やって、しまった。のか、僕は。

 

 ついに、自分の仲間と……。

 

「っ……」

 

 ぐっ、と目をつむる。

 罪悪感、それだけがやってくればよかったのに。

 一緒に、何か変な感情まで湧き上がってくる。

 昨夜まで、ずっと自分を刺激し続けていたあの感覚。

 そう、まるで獣のようになってしまった、僧侶アンナのあの表情が……あの、声が……。

 

「ぐっ……」

 

 胸が裂けてしまいそうだ。

 獣のようになっていたのは僕もじゃないか。

 アンナだけじゃない……僕も、あろうことか、アンナの上に覆いかぶさって……。

 腰を、振るだなんて……。

 

「はあっ……」

 

 顔に手を覆って、僕はベッドの上で縮こまった。

 

 旅が始まってからまだ二ヶ月。いや、もう二ヶ月と言ってもいいのかもしれない。

 でも、昨日の行為を正当化するには、あまりにも短い月日であるような気がした。そう、感じてしまう。

 

 確かに、パーティではよくあることだと聞く……。

 それに、そういうことを前提に、パーティは作るものだと、暗に父親に言い聞かせられてきた。

 でも、まさか、本当にそんなことになるだなんて……。

 

 くそっ……!

 

 罪悪感と裏腹に、なぜか、僕の中心にあるそれが。

 すこしずつ、大きくなっていっているのに気が付いた。

 

 なんで、こんな時に……。

 

 そうだ、アンナは……。

 

 あたりを見回すと、昨夜、あれほど……熱い、夜を過ごしたアンナがいなくなっている。

 鼻を衝くほどの、性衝動を突き動かすにおい。

 人と人がぶつかりあった後に残る、もわっとした、ひどく性的なにおい。

 その中に混じる、アンナの甘すぎて辛いほどの匂い。

 確かに、彼女と僕がここに居て、一晩中、気を失うほどに交わっていたことを証明している。

 それなのに、その片割れがここに居ないということは、ひどく不自然に思えた。

 

「はあ……」

 

 どう、しよう。

 これだけ、罪悪感を抱いているのに。

 昨日あれだけ……あれだけ、『この先しばらく大丈夫なように』と、アンナとぶつかりあったというのに。

 もう、大きく、なってしまった。

 

「っ……」

 

 気が付けば、僕は自分のそれを握って。

 そして、素早く動かしていた。

 

「うぁっ……」

 

 昨日の、感覚を思い出しながら。

 いや、思い出しちゃダメだ。あんなのは、本当に性処理のためなんだ。

 でも、脳裏にちらつく。どうしても、今自分が握っているものがつい数時間前まで感じていたそれを、思い出さずにはいられない。

 

「っ、くっ……!」

 

 気持ち、いい。

 声が出るほど、気持ちいい。こんなこと、性に目覚めてから毎日というほどやってきた。慣れているはずなのに、なぜかずっと気持ちがいい。

 たぶん、いや、絶対に。昨日の、アンナとの、あの熱いぶつかりあいのせいだろう。

 ひどく敏感に、そして欲求的になっているのだ。

 

 でも、何かが足りない。圧倒的に、何かが。

 情報量が。与えてくる快楽の波が、全く足りていない。

 身動きが取れないほどの肉の壁が、腰が抜けてしまうほどの津波のような快楽が、欲望をすべて受け止めてくれるような肉の塊をした、大好きなアンナが。

 

「ふっ、っ、ぐぅぅ、っ!」

 

 アンナっ……!!

 

 びゅるるるるっ……!!!

 

「がっ……はっ、ふぁっ、あっ……!」

 

 びゅっ! びゅるっ! びゅくっ……! びゅっ……!

 

 びんっ! ぴんっ!!

 

 脚が、びんっ! っとベッドの上で、勝手にまっすぐに張る。

 

「っ、はっ、はっ、はっ、はっ……!」

 

 っ……!

 

 ッ……!

 

 はあっ……はあっ……はあっ……ハアッ……

 

 ありえ、ない。

 

 こんな、ことをしてしまったなんて。

 

 昨日、アンナとあれだけまじりあったこの空間で、さらにこんなことをしてしまうなんて。

 

 でも、気持ちよかった。ありえないくらいに、気持ちがよかった。

 今までしたどんな自慰よりも、気持ちがよかった。なんでだろう。こんなこと、今まで一度もなかったのに。

 

「あっ……」

 

 す、すごい、量。

 

 ベッドの上、べちゃべちゃ……。ゆ、床まで……わっ、壁まで、かかってる……!

 

 い、今まで、こんな、こと……。

 

 頭が、ぼーっと、する……アンナの、にお、い……

 

 だ、だめだ、かたづけ、なくちゃ……!

 

×

 

「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ……!」

 

 ッ、こ、の、クッソガキ……!

 

「し、死ぬッ……!」

 

 ひ、一晩中、抱いてきやがって……!

 

「ら、ライゼンッ、は、なれ、ろっ……!」

「あっ……? な、んら……?」

 

 パンパン、パンパンパンパンっ

 

「ああっ、がっっ!? ッ、まだッ!?」

「あっ、らんじゅ、あんじゅ、はっ、きもち、あっ、ふぁっ」

「ッ、こっ、のッ、ガッ、ッ、イっ――――――」

 

 どくっ! どっくどくどくどくっ、びゅるるるるるうるぅ―――――――♡

 

 ごぱっ!

 

「ッ、もっ、はいら、なっ」

 

 ッ、やばっ、腰ッ、けい、れんするッ――――

 

「はっ、らんじゅっ、はあっはあっはあっ」

 

 へこへこっ へこへこっ

 

 ずっずっずっずっ♡

 

「ッッッ、らいぜっ、このクソッ――――はああっ」

 

 はあっ、女の声でるっ……! ただでさえっ、少女の見た目してるのにっ……!

 

 へこへこへこっ!

 

 ッ、興奮してんじゃないっ、くっ、イッ……!

 

「~~~~~~~~~~~~~~~!!!!」

 

 どっぷどぷどぷっ……。

 

 ッ、し、ぬっ……!

 

 くっ、そっ、もう、ひとばん、こんな調子……!

 

 やってた時夕日出てたのに、今、日の出……!

 

 くっ、よくつきあったなわたしっ……!!

 

「はあっ、らんじゅ、らんじゅらんじゅらんじゅっ、もっともっと」

 

 ッ、こんの、ゴリラおばけの癖にっ、子供みたいなしがみつき方しやがって、

 ていうか途中わたし気絶したのに、ずっと犯し続けてたのかこいつ!?

 

「おねがっ、らんじゅ、行かないで、おねがい」

「くっ、こんのっ……! さすがに、わきまえろこのサルゴリラッッッ!!」

 

 第七階層魔法――――『強制睡眠』――――!!

 

 キイイイイィィィィィィ――――――――――ン

 

「あっ――――――」

 

 ッ、ようやく、寝た……!

 

「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、はッ……げっほ、げっほっ……!!! お、えっ……! ぐっ……」

 

 や、ばっ……吐くところだった……っ。

 

 せっ、生活まほ、うっ……!

 

 『体内循環正常化』……!

 

「っ、はぅ、はっ、……!」

 

 あぶなっ……。

 

 ていうか、なんでこんなこと相手に魔物討伐レベルの魔法使わなきゃいけないんだ……!

 

「て、か、抜けよ、寝たなら……!」

 

 すう、すう、と寝息をたてているサルゴリラ野郎。

 その癖にまだしがみついて来てる……!

 

「ふ、んっ……!」

 

 よし、一応力は抜けてる……押しのけ成功。

 

 あとは、抜いて……。

 

 っ……痛っ……ひりひりするっ……。

 

「んっ……」

 

 うっ……ずっと入ってたから逆に喪失感すごっ……。

 

「っ……」

 

 ごぽっ

 

「う、おっ……」

 

 すっ、ご……めっ……ちゃ……出た……。

 

 や、ばっ……いったいどんだけ出したんだ、このサルゴリラ……。

 

 獣だったらもう本気で妊娠させに来たとしか言いようがない量だこれ……。

 

 うわっ……膣から変な音鳴ってる……気持ちわるい……精液が抜ける代わりに空気が入って来てるのか……。

 っ……膣、ちからはいらない……ふざけんな、空きっぱなしになってるぞ……。

 っ、て、か……脚、ちから、はいらな……てか腹筋も……。

 

 ほんとに、ほんとに、どういう意味だ、このサルゴリラ……。そこら辺の魔物よりタチわるい、ほんとに。

 

 人間だったら余裕で中に精液残って妊娠する量……。わたしじゃなかったら余裕で孕んでる。ていうか避妊具すらつけずに犯して来たのかこのゴリラ。

 棚の上に山のように積み重なってんのにひとっつも使う発想なかったのか。

 

「っ……」

 

 しょうがない、なんとかベッドから降りなきゃ。

 第七階層魔法――――『精神系正常化』――――――

 

「ッ~~~~~!?!?」

 

 アッ、ぐっ……!!?!?

 

 ふざけっ……!? ヤッばっ、イッ――――――!?

 

「――――――アッ……! グッ、がっ……!

 

 ッ腰がっ、勝手に反るッ……!

 

 びくびくビクッ

 

「――――――はあっ、はあっ、はあっ、はあっ、はあっ」

 

 あっ……ぶな……っ……!

 

 麻痺してた感覚が全部一気に戻って来てたのか。

 そうかつい一瞬前まで犯されてたから……一晩中犯されてたらそりゃそんな感覚も麻痺するか。

 

 ほんっとうに……やばすぎる、このサルゴリラは。

 もう二度と、抱かせてあげない。

 じゃないと身が持たない。せっかくのエルフの体が、人間の交尾相手で犯し潰される。

 もう一人、処理役のパーティメンバー雇うとかも考えないと。

 

 ……片付けないと。

 

「………」

 

 ベッドの上じゃなくて下まで汗か精液か愛液かもつかないものでぐっちゃぐちゃだった。

 一体何リットル体液を放出したんだこの一晩で……。

 

 もういいや。起きたら片付けさせよう。

 

 このサルゴリラ……。

 


 

用語解説

 

魔法

この世界に存在する不思議な力。

本当は植物や自然が生成する『マナ』という物質を操り、変質させたり組み合わせたりすることで顕現する現象の事。物理現象と対にして『魔法現象』と呼ばれることもある。

物理現象と同じく法則があり、科学の一分野として認められ、日夜研究されている。

とある高名な魔法研究者により、魔法には第一から第十までの階層があるとされている。

 

階層は強さや効能ではなく、その魔法術式の『複雑さ』を表している、とされている。

第一階層に近づくほど、神話の時代に神によって人類が与えられた最も根源的な魔法であるとされ、今日に至るまで最も基本的な構造としてほとんど全く姿を変えていない、術式の『核』の元にもなった魔法とされている。

逆に、第十階層に近づくほど、それをより発展させて複雑化したものであるとされている。

現在、人類がたどり着いているのは第九階層魔法まで。

階層が上がるととそれだけでほとんど別次元の複雑さになる。ただし、第一階層魔法に近づくと、それだけで現代の魔法体型とは相いれないような全く様変わりしたものになってしまう。

 

人類が使え、仕組みまで理解していると言えるものは第三~第九まで。

ぶっちゃけ第十くらいはあと数十年までにたどり着けそうなので、おそらくこの先新しく第十一や第十二階層などが作られると思われている。

 

第一階層魔法:神話のレベル。そもそも失伝しており、そのオリジナルを知るものはいないとされている。

 

第二階層魔法:人間の時代に足を突っ込んだ神話のレベル。いくつかのものが残っているがほとんどの仕組みが解明されていない。多くの術式の核へと形を変えて現代の魔法体型に組み込まれているとされている。これをすべて解明して理論を構築することが、人類が第一階層魔法に足を踏み入れる第一歩らしい。

 

第三階層魔法:古の魔法、しかしほぼ人間のもの。昔のものだが理解はできるし、使えもする。魔法として複雑さが一番マシな部類。多くの生活魔法がこのレベルに属している。

 

第四階層魔法:第三階層がひらがなだとするとこの階層は漢字レベル。いわゆる普通の魔法に首を突っ込むレベル。火や水などをあやつったり、魔法っぽい魔法がここの階層で現れる。

 

第五階層魔法:現代の魔法。最も一般的で最もつかわれ、最も数が多い。玄人、つまり『普通の魔法使いのレベル』の人が使う魔法。これらをマスターして、一人前の魔法使いと言われる。

 

第六階層魔法:難しい魔法。上位の魔法使いたちが身に着ける魔法。レベル2魔法的なもの。

 

第七階層魔法:超難しい魔法。メラゾーマ的なレベル。これが使えればすごいし、魔法使いとして上澄み。ここらへんが前準備なしで使える魔法の限界。

 

第八階層魔法:超複雑な魔法。おおむね人間の構築限界を超えてくる。これを実践でいっちょまえに使うことができれば魔法使いとしての最上級と呼ばれても良いレベル。これらの魔法は普通、学術的な魔法の探求で生み出される。

 

第九階層魔法:人類の現時点での限界到達点。第八階層魔法の魔法理論をすべて理解し、ようやく足を踏み入れることのできる場所。多くの魔法研究機関が日夜この研究開発にいそしんでいる。生活での実用性などは一部を除いてほぼない、学術的な中でも最先端の領域。人類最初の第九階層魔法はおよそ四十年前に初めて発明され、人類の魔法体型に大きな衝撃とイノベーションをもたらした。

 

第十階層魔法:未知の領域。人類の可能性。これからの人々の行きつくべきところ。ここまで来たらそろそろ人間が地球の支配者になり始める。そんなレベル。

 

 




補足:フランジュアは普段そんなに口が悪くないですが、シチュエーションの関係で口が悪くなってしまっているだけです。普段は静かです。
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