キュウビモンとの戦いの最中に現れたのは、2人の青年。
見ると、俺達と同世代ぐらいだが、その横に立つのは、俺達と同じようにケモノガミを引き連れている。
「・・・えっと、ケモノガミなのか、それは」
そう、俺は思わず尋ねた。
「まっまぁ、疑問に思いますが、今は、向こうの対処ですぞ!」
「太田君の言う通りだよ、まさか、ムジナと遭遇するとはね」
「知っているのか?」
彼らの反応からして、何か知っている様子だが。
「・・・面倒な奴ら、もう良いや、帰るよキュウビモン」
「あっ待っ」
そう言う前に、彼女、ムジナは姿を消した。
「とりあえず、危機は脱したようだね」
「あぁ、助かったよ、それで、君達は」
この状況で、新たな味方が出来たのは頼もしい。
「僕は太田玖朗、こっちは一緒に来た氷室凍矢君。それで一緒にいるのはハグルモンとブルコモンだよ」
そうして、各々の自己紹介を終えると共に。
「それで君達は、どこから」
「実は、この近くにケモノガミ達がいる村にいるんだ」
「ケモノガミ達が?けれど」
これまで、俺達はケモノガミに襲われた事がある。
ギルモン達が助けてくれたとはいえ。
「その事情を話しますと!実は、今、この世界では何やら戦争が起きているらしい」
「戦争?」
それに対して、俺は首を傾げる。
「僕達も詳しい事は分からない。けれど、さっきのムジナはその勢力の一つに属しているらしい」
「勢力って」
俺は思わず尋ねると、氷室は続けてくれた。
「勢力は、未だに謎が多くて、村にいる年長者であるババモンから聞いた話によると、7つの勢力があるらしい」
「7つ?」
すると、俺はあの時、ムジナが呟いた言葉を思い出した。
「憤怒、色欲。それに怠惰」
「それって、七つの大罪じゃないですか!!!!」
「七つの大罪って、確か」
「えぇ、ラノベでもよく出るので、簡単に言うと人間の罪と言われている部分ですね」
「それが、一体、何の関係が?」
「ババモンが言っていた七つの勢力、確か七大魔王だったか。彼らがこのケモノガミの支配を企んでいるようだけど」
その話だと、先程のムジナの言葉に疑問が残る。
ムジナは、まるで、他の七大魔王を敵視しているようだ。
けれど。
「俺達は七大魔王なんて知らないぞ」
「えぇ、そんな事、ここで初めて知ったから」
俺もアヤノも同意した。
そして、六花も。
「・・・そうだね、私もまるで知らないから。けどさ」
すると、六花は続ける。
「私達の知らない所で、何かされた可能性とかない?だって、こんな世界に連れてこられたんだから」
「それは、確かに」
六花の話を聞いて、思わず同意した。
「とにかく、話は、村で続きをしませんか?まだまだ、分からない事だらけですし」
「そうだね」
そう、俺達は、太田の案内と共に、村へと向かった。
だが、その時に氷室は、何かを考えていたようだけど。