※この作品はR-18です。

デジモン漂流記   作:ボルメテウスさん

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再会

俺たち三人は村の出口で集まり、再び森へ足を踏み入れた。朝靄が立ち込める森は静謐だったが、それが不気味さを際立たせていた。

 

「やっぱりこうやって歩くと落ち着くな〜」

 

太田が周囲を見回しながら呑気に言った。彼の肩に停まっていたピヨモンも小さく鳴き声をあげる。

 

「遊びに来てるんじゃないわよ」

 

アヤノの声は氷のように冷たかった。刀の柄に添えた左手が微かに震えている。彼女の目の下には隈ができており、眠れていないのが明らかだった。

 

「だってさ、こうでもしないと緊張で押し潰されちゃいそうじゃない?」

 

太田の軽口にもアヤノは無反応だった。ただ前だけを見て歩を進める姿勢は機械的でさえある。

 

俺は二人の後ろを歩きながら考えていた。ムジナ──怠惰の象徴。彼女が何故人々を惹きつけるのか。本当にただの悪意なのか。それとも別の……

 

「ねえ」

 

太田が急に振り返った。その顔には珍しく真剣な表情が浮かんでいる。

 

「ムジナってさ……本当に悪いやつなのかな?」

 

アヤノがぴくりと肩を揺らすのが見えた。

 

「どういう意味?」

 

俺が問いかけると、太田は少し考えてから答えた。

 

「だってさ……『怠惰』って人間の本質じゃないか。働かないで寝て過ごせたら最高って感じかもしれない」

 

「何を言っているの。あいつが最初に会った事は覚えているの!」

 

その言葉に対して、俺は腕を組む。

 

「敵対するつもりがなかったんなら、最初にこっちを殺すつもりはないでしょ!」

 

アヤノは怒りながら、更に強く歩いて行った。

 

それに合わせる様に、俺と太田も追いかける。

 

「あの時はきっと油断していたんだと思うけどな〜」

 

太田はぼやきながら歩を速めた。彼の足音は枯れ葉を踏みしめる音を立てる。しかしアヤノは一切振り返らず森の奥へと進んでいく。

 

「あなたがそんな事だから!あいつの罠に引っかかったんじゃない」

 

苛立ちを隠せない声色でアヤノが吐き捨てる。彼女の髪が風になびく度、刀の鍔が陽光を反射した。

 

そんな会話をしていると、ギルモンが唸りだした。

 

「ギルモン」

「・・・来ているよ」

 

その言葉の意味を、俺もまた理解した。

同時に、俺もまた構えてしまう。

そして。

 

「狐封札」

 

聞こえて来た声。

それと共に、俺は。

 

「メガログラウモン!」

 

叫びと共に、ギルモンはすぐに進化していた。

ギルモンはメガログラウモンへと進化すると共に、こちらに迫った攻撃を全て防いだ。

 

「・・・この前とは、まるで違うわね」

「ムジナ」

 

見つめた先に立っていたのは、キュウビモンに似たケモノガミと、そのケモノガミを従えるムジナがいた。

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