レグルスモンの巨体が崩れ落ちていく。彼の眼から最後の狂気が抜け落ち、ただの竜に戻ったことを示すように瞳の色が穏やかに変わっていった。
「やった……」
そう思った瞬間、全身から力が抜ける。盾を支える腕が震え、膝が砂に埋もれる。
「おい!大丈夫か?」
太田の声が聞こえるが応える余裕はない。右肩から出血しているはずだが痛みすら麻痺している。ただ目の前の結果だけを見つめていた。
数時間後――
デュークモンとして、ギルモンと一体化していた俺達は無事に2つの存在に分離出来た。
それに伴い、皆それぞれのケモノガミと一緒に廃ビルで休む事なった。
そして。
「・・・ごめんなさい」
そう、俺に尋ねてきた人物は1人。
「君は」
「あの子、レグルスモンのパートナーのシノンよ」
「シノン?外国人なのか?」
俺はそう尋ねると。
「少し違うわね、その、本名は言いたくないから」
そうシノンさんは俺に話す。
「この姿は、いつもこうなってしまうから」
そう、彼女は自分の姿を俺に見せてくる。
確かに見た目は外国人のような見た目をしている。
だが俺は特に気にしない。
「それでね」
シノンさんが俺に話してくる。
「今回の事は貴方に迷惑をかけてしまった事を」
そう話してくるシノンさんに対し。
「別にいい」
そう、俺は特に気にしない。
それに今回の件に関しては責める気はない。
だから。
「気にしないでください」
「だけど・・・」
そう話してくるシノンさんに俺は微笑みかけた。
「本当に気にしないでください」
そう、俺は話す。
そして。
「あの子と貴方には感謝している」
そう話してくるシノンさんに対して。
「俺は別に何もしていないですから」
「そんなことはないわよ」
そうシノンさんは話す。
「貴方は私達を助けてくれたのだから」
そう話してくるシノンさんの言葉に俺は恥ずかしく思う。
だが。
「そういう事なので俺は気にしないでください」
そう言った後。
「だけど、その前に聞かせて欲しいの」
「何を?」
すると、シノンさんは。
「あなたは、どうやってそこまで強くなれたの」
「強くなれたか」
「強くなった理由……」
俺は少し考えてから答えた。ギルモンとの出会い以来、様々なパートナーたちと出会ってきた。彼らの絆を間近で感じてきた経験が今につながっている。
「人とのつながりだと思います。ケモノガミだけじゃなく、他の人たちともたくさん関わった。みんなの思いが力になったんですよ」
シノンさんの眉がぴくりと動いた。
「つながり……」
彼女はゆっくりと距離を詰めてきた。
「具体的にはどういう……」
言葉が途切れた瞬間、彼女の指が俺の手首に触れた。冷たいのに燃えるような感覚。
「こうやって?」
次の動作はあまりに自然だった。シノンさんの唇が俺の首筋に押し当てられた。甘い吐息が肌を這う。俺は凍りついた。理性が警鐘を鳴らすのに、体は鉛のように動かない。
「あの子のためにも教えてほしい……あなたのすべてを」
耳元で囁かれる声に背筋が震えた。この娘は本気だ。