ONE PIECE - 白百合の航路(リリィ・ルート) - 作:heatmajin
原作:ONE PIECE
タグ:R-18 ガールズラブ オリ主 アンチ・ヘイト 転生 女主人公 百合 レズ ハーレム
私の野望は、気高き美女たちを堕とし、私だけの為に咲き誇る百合の花園(ハーレム)を築くこと。
これは、無垢な微笑みを武器に、聖女も、女帝も、王女も、全てを甘美な悦びで塗り潰していく、禁断の百合航路の物語。
私の寝台は、いつだって温かい。
新世界のどこか、私のハーレム船団の旗艦『リリウム・サンクチュアリ号』の主船室。その中央に鎮座する、純白の天蓋付きベッドの上で、私、アリア・D・リリスは、女たちの柔らかい肌という、生きた温もりに包まれていた。
艶やかな黒髪が、私の頬を優しく撫でる。かつて「悪魔の子」と呼ばれ、世界から追われていた考古学者、ニコ・ロビン。彼女は私を胸に抱きしめ、まるで宝物のように、その髪に口づけを落とす。
しなやかな腕で、私の身体を後ろから抱きしめているのは、かつて九蛇海賊団を率い、海賊女帝と謳われたボア・ハンコック。彼女はその完璧な顔(かんばせ)を私のうなじに寄せ、甘い吐息を漏らしている。
その美しい身体の、胸の谷間や、しなやかな太ももには、一様に同じ紋様が、私への忠誠の証として淡く輝いていた。開きかけた一輪の百合の花――私が彼女たちに触れ、愛を注ぐ時だけ、満開に咲き誇る『百合の華紋』。
「リリィ…私の、可愛いリリィ…」
囁くのは、オレンジの髪を持つ美しい航海士、ナミ。彼女はその隣に座るアラバスタの王女、ビビと、どちらが私の髪を梳かすかで、小さな言い争いをしていた。
「(…ふふ、みんな可愛い)」
世界に名だたる美女たちが、ただ私一人の微笑みを求めて、競い合うように奉仕する。これこそが、私が望んだ全て。私がこの手で創り上げた、私だけの花園(ハーレム)。
ふと、鼻腔をくすぐる潮の香りと、微かな花の香りに、私の意識は全ての始まりとなった、あの東の海の片田舎へと誘われる。
そうだ、全ての始まりは、あののどかで、退屈な村だった。
そして私が手折った最初の蕾は、誰よりも優しく、純粋だった――あの人だ。
◇
東の海の最も平和なフーシャ村。
私が、アリア・D・リリスとしてこの世界に生を受けた時、物心ついた頃には二つの事実を自覚していた。
一つは、ここが前世で読み耽った漫画『ONE PIECE』の世界であること。
そしてもう一つは、私が女たちの庇護欲と独占欲を煽り、倒錯した快楽の虜にするという、恐ろしい能力を生まれつき持っているということだ。
快活な麦わら帽子の少年は、この世界にはいない。
ならば、この物語の主役は、私だ。
私の視線は、自然と一つの場所に定められた。村の酒場「PARTYS BAR」。そして、そのカウンターの内側で、慈愛に満ちた笑みを浮かべる女主人、マキノ。
彼女のその優しさが、純粋さが、聖女のような魂が、私の庇護欲と独占欲をどうしようもなく掻き立てた。
この人を、私の色に染め上げ、堕とす。それが、この世界で私が最初に為すべき、祝祭の儀式。
私は「人懐っこく、少し寂しがり屋な、守ってあげたい孤児の少女」の仮面を完璧に被り、彼女の母性をくすぐりながら、無意識に放つフェロモンで「リリィちゃんを護ってあげないと」という刷り込みを数年かけて行った。
「マキノさんと一緒じゃないと、怖くて眠れないの」
そう言って、彼女のベッドに潜り込むことを常態化させた。それが、私の調教の始まり。
肌と肌が触れ合う温もりの中で、マキノの中に、母性とは少し違う、歪んだ独占欲が芽生え始める。「この子は、私だけのもの」と。
そして、私が十二歳になったある嵐の夜。雷の音に怯えるふりをしながら、私は彼女の胸元に顔を埋めた。
「マキノさんの匂いがすると、安心する…」
そして、初めて、微量の快楽ホルモンを注入した。
マキノは、自分の身体ではなく、胸に抱く私の身体が「ビクンッ」と小さく震えたことに驚く。
「リリィちゃん?」
「ん…っ…なんだか、マキノさんに触れられると、身体が熱くなっちゃう…」
私は、彼女の手を取り、自分の小さな胸へと導いた。
「マキノさんが撫でてくれると、すごく気持ちいいの…もっと、して?」
その日から、全てが変わった。
マキノは、私が喜ぶ顔が見たいがために、私が漏らす甘い吐息が聞きたいがために、自ら進んで私の身体を愛撫するようになった。彼女を堕としていったのは、自分の快感ではない。可愛い少女を喜ばせているという、倒錯した悦びだった。
私は、そんな彼女の耳元で、悪魔のように、そして無垢な子供のように、こう囁き続けた。
「大丈夫よ、マキノさん。私が、あなたを世界で一番気持ちよくさせてあげるから…」と。
もちろん、主語は逆だ。私が「あなたを」気持ちよくさせてあげる、という意味ではなく、私が「あなたの手で」気持ちよくなることで、結果的にあなたを最高に気持ちよくさせてあげる、という意味だ。その倒錯した約束を、彼女の脳に深く、深く刻み込んでいった。
主従関係は、静かに、そして完全に入れ替わった。
夜ごと、マキノの部屋では、禁断の儀式が繰り返された。
私がベッドに横たわり、マキノが私に跨る。彼女は、まるで聖母が祈りを捧げるかのように、敬虔な手つきで私の小さな身体を隅々まで愛撫した。
「リリィ…可愛いリリィ…」
うわ言のように私の名を呼びながら、その唇は私の胸の蕾を啄む。舌が這うたびに、私の口からは、計算され尽くした甘い喘ぎ声が漏れ出す。
「んっ…まきの、さん…きもち、いぃ…」
その声を聞くたび、マキノの瞳はより一層、熱に浮かされたように潤んでいく。私が感じれば感じるほど、彼女の背筋をゾクゾクとした悦びが駆け巡るのだ。自分の身体では決して感じることのできない、純粋な少女を喜ばせているという、神をも冒涜する背徳的な快感が、彼女の理性を根こそぎ焼き払っていく。
彼女は、私の白い肌に吸い付くように口づけを落とし、やがてその唇は、私の身体の中心、最も無垢で、最も敏感な場所へと辿り着く。
「リリィ…あなたの全てを、私にちょうだい…」
もはや彼女に、かつての聖女の面影はなかった。そこにいたのは、一人の少女に狂わされ、その悦びを貪ることに全てを捧げた、一匹の雌だった。
「だめ…マキノさん、そこは…」
私が、か細く、恥じらうような声を上げると、マキノは恍惚の表情で私を見上げた。そして、かつて私が彼女に囁き続けた、あの倒錯した約束の言葉を、今度は彼女が、その震える唇で紡いだのだ。
「大丈夫よ、リリィ。私が、あなたを世界で一番気持ちよくしてあげるから…」
完全に主従が逆転した、そのセリフ。
彼女は、その言葉を合図にするかのように、私の花園に、その熱い舌を沈めた。
「ひっ…!ぁ、あぅううっ!」
今度ばかりは、演技ではない、本物の絶叫が私の口からほとばしる。
マキノの舌は、まるで生き物のように、私の秘所を舐め尽くす。私の喜ぶツボを、彼女は誰よりも知り尽くしている。彼女の献身的な愛撫によって、私の小さな身体は何度も何度も、快感の頂点へと突き上げられた。
そして、ついに、マキノ自身の身体が限界を迎える。
私の絶頂と、私を喜ばせたという倒錯した悦びの波が同時に彼女を襲い、その美しい身体が激しく痙攣した。
「あぁああッ…!リリィ、愛してる…ッ!!」
その絶頂の瞬間、マキノの白い胸の谷間に、淡い光が集う。
光が収まった時、そこには、開きかけた一輪の百合の花――『百合の華紋』が、静かに浮かび上がっていた。
それは、彼女の魂が、永遠に私のものとなったことを示す、最初の聖痕だった。
◇
翌朝、私は小さな船でフーシャ村の港を後にした。
村人たちが、別れを惜しんで手を振っている。
「リリィちゃーん!達者でなー!」
「マキノさんも、リリィちゃんのこと、よろしく頼むよ!」
私の隣で、マキノが村人たちに穏やかな笑顔で手を振り返す。
「ええ、ご心配なく。この子は、私が命に代えても護りますから」
その完璧な聖母の笑顔の下で、彼女がもはや村の看板娘ではなく、これから始まる百合の帝国の、忠実にして最初の信徒(クルー)であることを知る者は、この世に誰もいない。
完成された奉仕の技術と、絶対的に忠実な最初の花を手に入れた私は、万全の態勢で大海原へと乗り出す。
次なる獲物は、誰かしら?
金棒を振り回す荒々しい女海賊か。金に汚い泥棒猫の航海士か。それとも、正義を振りかざす初心な女剣士か。
「(…ふふ、みんな、私のものにしてあげる)」
私は可憐な笑みを浮かべ、まだ見ぬ美しい花たちに思いを馳せた。
アリア・D・リリスの、白百合の航路(リリィ・ルート)が、今、幕を開ける。
(第一話/了)