合理的には、その感情を善悪のいずれに片づけてよいか知らなかった
「ねえねえ、ご主人様!次のお休みにやりたいことがあるんだけど、聞いてくれる?」
「先生、この前頼んでおいたパーツの承認、そろそろ降りたりしないかしら!」
賑やかな黄色い声が、初夏の心地よい風に乗る。
ミレニアムサイエンススクールの敷地内、中央タワーへと続く整備された広場。
青空の下で一人の男性を取り囲む生徒たちは、誰もが眩しいほどの笑顔を浮かべていた。
彼女たちに悪意など微塵もない。
ただ純粋に、大好きな「先生」と話をしたいだけなのだ。
頼りたい、甘えたい、自分だけを見てほしい。
そんな等身大の親愛の情が、彼女たちの言葉や瞳の奥から溢れ出している。
”あはは……みんな、順番ね。ちゃんと話は聞くから……”
先生は顔に張り付いたような笑顔を浮かべ、穏やかな声を絞り出す。
教え子を慈しむ、いつもの優しい「先生」として。
だが、背中を伝う冷や汗が、シャツを肌に嫌な形で貼りつかせる。
呼吸が急速に浅くなり、肺が十分な酸素を取り込めない。
逃げたい。今すぐ、ここから逃げ出したい。
キヴォトスという世界は、彼がやってきた『外の世界』とあまりにも異なっていた。
暮らしている住民のほとんどが少女であり、恋愛や性的な物事に対しても、女性の方が遥かに積極的で主導権を握るのが当たり前。
それがこの世界の「普通」であり「常識」なのだ。そして、何よりも残酷なのは、身体能力の圧倒的な格差だった。
頭上に輝くヘイローを持つ彼女たちは、銃弾を浴びようが、砲撃に巻き込まれようが、少し痛がる程度で済んでしまうほど頑丈で力強い。
一方で、ただの人間である先生の肉体は、あまりにも脆弱だ。
そんな憧れの大人が『少女達の軟腕にも抵抗できない、か弱い存在』だということを次第に彼女たちは理解し始めた。
そして1ヶ月ほど前、遂に事件は起きてしまった。
『先生が悪いんですから…♡♡』
断りきれずに入った密室。
最初は冗談だと思った。
普段より少し過激なスキンシップだとしか思わなかった。
しかし、彼女が跨がり、彼女が本気で腕を掴んできた時、先生は悟ったのだ。
自分の『成人男性』の全力など、成長途中のキヴォトス人の片腕の力にすら遠く及ばないのだと。
大切な生徒に押し倒された時の床の冷たさ。
生暖かい体温の籠った気持ち悪さ。
熱く蕩けた舌肉で全身を舐め回され、性欲の思うままに犯された。
いくら藻掻こうとも力尽くで黙らされる。
暗闇の中で向けられたタブレットのレンズと、欲望に濡れた視線。
『んちゅ、ぢゅるる、れろれれおお……ぷはぁ♡そんな顔しても駄目です……♡ふふ、弱いオスはぁ強いメスに絶対服従なんですから♡♡大人しく犯されてください♡ちゅっ、ちゅぅぅぅちゅるるぢゅっるるる♡』
情事の写真や映像は、すぐさまブラックマーケットに流出した。
ヴァルキューレ警察学校の迅速な対応で大半はすぐに削除され、表向きは悪質な合成映像(ディープフェイク)ということになっている。
しかし、隠そうとしても徐々に広がってしまうものだ。
『無理やり押せばヤれる』『囲んでビビらせれば抵抗しない』と噂になるのにそう時間はかからなかった。
それでも「先生」として笑顔を作り、生徒を大切にする聖者としての振舞いを続けながらも、その内側は重度のトラウマに侵されていた。
誰にも相談などできるわけがない。
『生徒が怖い』なんて、シャーレの顧問として、生徒を導く「大人」として言えるはずがない。
恐れを抱いていると知られれば、純粋な彼女たちを傷つけてしまう。
なにより──「弱くて都合のいいオス」なのだと再び認知され、同じ過ちを誘発してしまうことが恐ろしくてたまらなかった。
「……先生?顔色が悪いけど、大丈夫……?」
一人の生徒が、心配そうに顔を覗き込んできた。その手が、ゆっくりと伸びてくる。
やだ。やめて。触らないで。
引きつった笑顔すら維持できなくなり、一歩距離を取ろうとした。
しかし、彼の膝はガクガクと震えて力が入らない。
逃げられない。怖い。
また、押し倒される。
また、嬲りものにされる。
その時、低く、理知的で、どこか澄んだ声が割り込んできた。
「そこまでにしなさい。……先生はこれから私と重要な業務があるの。申し訳ないけれど、移動してもらえるかしら」
すっと、先生の視界と生徒たちの間に、黒を基調とした衣服に身を包んだ長い黒髪の少女が立ちふさがった。
「あ……リオ会長……!」
セミナー会長、調月リオ。
彼女が放つ絶対的な威厳と、どこか人を寄せ付けない冷徹な空気感に、その場にいた生徒達は気圧されたように背筋を正した。
「ごめん!先生、また今度来るね〜!」
「失礼しました…!」
蜘蛛の子を散らすように、生徒たちが慌ただしく去っていく。
嵐が去った後のような静寂が広場に訪れた。
”……はぁ、はぁ……っ、く……っ”
緊張が途切れた途端、激しい過呼吸と目眩が襲いかかり、冷や汗が顎をたどって地面に落ちる。
「……先生、大丈夫かしら?」
リオは目の前で崩れ落ちた先生を見下ろしていた。
彼女の瞳には、哀れみや過剰な同情といったものは浮かんでいない。
いつも通りの、感情を一定に保った静かな眼差し。
”…リオ……ごめん、助かったよ……ありがとう……”
荒い息を整えようと必死になりながら、擦れ声で礼を言う。
「礼には及ばないわ、私は事実を告げただけ。ここでは目立つわ、私の用意した執務室へ移動しましょう」
リオはそう言って、手を差し伸べようとして……ふと、その動きを止めた。
彼女の指先が、空中でほんの僅かに躊躇う。
そして、触れられることに怯える先生の表情を察したのか、静かに手を引っ込めた。
「……歩けるなら、私の後に着いてきてちょうだい」
”うん…ありがとう…”
頼りない足取りで立ち上がり、彼女の背中を追った。
調月リオ。
彼女は、今のキヴォトスで先生が恐怖を感じずに会話できる数少ない──いや、唯一の生徒だった。
理由は明確だった。
彼女は他の生徒のように突発的に距離を詰めてきたり、感情に任せてボディタッチをしてくることがない。
常に一定の距離を保ち、合理的な思考と冷徹なまでの客観性を持って接してくれる。
そして何より、彼女自身がかつて孤独を抱え、自身の過ちによって周囲から距離を置いていた存在だった。
大人びた性格と、一歩引いた立ち位置。
そして「彼女なら、私を暴力的に襲ったりはしない」という安心感。
リオが合理主義者であり、無駄な感情の暴走を起こさないと信じているからこそ、彼女の前でだけ、辛うじて平静を保っていられるのだ。
案内されたミレニアム内の応急執務室は、静まり返っていた。
機械の微かな稼働音だけが響く室内で、先生はソファに深々と腰を掛け、両手で顔を覆った。
まだ全身の震えが止まらない。
「……どうぞ。温かいコーヒーよ。心拍数を落ち着かせる効果があるわ」
静かな靴音とともに、リオが市販のコーヒーをテーブルに置いた。
私に触れないよう、細心の注意を払う動き。
”本当にありがとう、リオ……”
「……先生。今の貴方のその状態は、明らかに合理性を欠いている」
リオは向かいの椅子に腰掛け、脚を組んで私を直視した。
「今日の出来事だけではない。ここ数週間、ミレニアムで観測した貴方の生体データ……呼吸数、脈拍、汗の分泌量、そして特定のシチュエーションにおける行動パターン。どれを分析しても、正常な精神状態とは言えない」
彼女の淡々とした指摘が、私の胸を刺す。
「貴方は、女性……特に生徒に対して、極度の拒絶反応を示しているわ……一体、何があったの?」
”それは……”
言葉が喉に引っかかる。
言えるはずがない。
『君たち生徒の一人に、押し倒されて犯された』だなんて。
「……話したくないのであれば、無理に追及はしないわ。私に他人のプライベートを暴く権利はないもの」
リオは責める風でもなく、ただ静かに黒い瞳を細め、静かに呟いた。
「ただ……貴方が今、私といる時だけ呼吸が安定している理由については、おおよその仮説が立てられる」
”……!”
「私は貴方にとって『安全な存在』なのでしょう? 他の生徒のように感情的にならず、一歩引き、害をなさない都合の良い存在…」
リオの言葉は鋭かったが、そこに拒絶の意はなかった。
むしろ、どこか自嘲的な響きすら含まれていた。
「いいのよ、先生。理由はどうあれ、貴方が必要としてくれるのであれば、喜んでその役割を果たすわ……私にとっても、誰かに必要とされることは、救いなのだから」
彼女はそう言って、私にわずかな……けれど、どこか儚げな笑みを向けた。
その笑顔を見た瞬間、先生の胸の奥で、カチリと嫌な音がした。
ああ……助かった……。
安心感が全身を満たすと同時に、彼は暗く歪んだ感情が芽生えているのを自覚する。
自分は、この娘に依存しているのだ。
脅かさない、安全で、合理的で、私の側にいてくれる「調月リオ」という少女に。
────────────────────────────────────
『先生は最近、女性と何かしらのトラブルがあった』
それが、私の導き出した最初の『仮説』だった。
いや、仮説と呼ぶにはあまりにも証拠が揃いすぎている。
私がシャーレの執務室で当番をしている時にも、彼は複数の生徒たちからのモモトークの通知音に肩をビクッと跳ねさせていることもあった。
どう見ても正常ではない。
彼は極度のパニック状態、あるいは何らかの重篤なトラウマによるフラッシュバックを引き起こしていた。
「先生、少し休んだ方が合理的よ」
今日も私がそう声をかけ、生徒たちを遠ざけた瞬間、彼の乱れた呼吸は嘘のように落ち着きを取り戻した。
私と二人きりになった密室の執務室でだけ、彼は本来の穏やかな姿を保つことができている。
なぜ、彼は私以外の生徒──『女性』を極端に恐れるようになったのか。
なぜ、私に対してだけは恐怖を抱かないのか。
なぜ彼が私だけを頼り、私にだけ安堵の表情を見せてくれるか。
(先生…)
その事実を認識した時、私の胸の奥底で、ひどく甘く、そして心臓を締め付けるような不規則な鳴動が起きたのだ。
私は、他者の感情を知識として理解できても、他者と感情を共有するコミュニケーションが苦手で、自分の美的センスが一般受けしないことは自覚していた。
しかし、先生は私を否定しなかった。
『これは芸術である』と、私の最も脆いコンプレックスを真っ向から肯定し、私の存在を能力ではなく一人の人間として評価してくれた。
虚数のような私の人生に現れた唯一の変数。
先生と出会ってから、私の世界は明らかに色を変えていた。
この感情の名前を、私は知識として知っている。
恋慕、愛欲。
異性に対する、熱烈で独占的な愛情。
しかし、私はこの感情を深く心の底に封じ込めようと決めていた。
私にその資格があるわけがない。
過去に独善的な判断で多くの人々を傷つけた私が、彼を独占することなど許されるはずがない。
それに、彼がどれほど多くの生徒から慕われているか、私には痛いほど分かっていた。
セミナーの後輩であるユウカは、彼の健康や生活を常に案じ、彼のそばにいる理由を探している。ノアもまた、その記憶力で彼のすべてを記録し、静かな好意を向けている。
彼女たちだけではない。キヴォトスの数え切れないほどの生徒たちが、彼に惹かれ、彼を求めているのだ。
彼女たちの純粋な好意に比べれば、私のこの醜い感情など、到底表に出していいものではなかった。
だから、私はただの『合理的な協力者』として、一歩引いた距離から彼をサポートし続けることこそが、私に許された最大の幸福であるはずだった。
──────だが、私のその決意を、根本から覆されることになる。
「……これは」
ブラックマーケットとミレニアムの結びつきは意外と深い。
ブラックマーケットでは、ゲヘナの違法食材、ヴァルキューレ警察学校の証拠映像、クロノススクールの未公開ゴシップなど多岐に渡るキヴォトスのあらゆる商品が取引される。
そして、映像関係の商品の流出元を辿るとミレニアムのダークウェブに行き着くことが多い。
その日も私は数時間前にミレニアムのサーバーを経由して、ブラックマーケットのアダルトサイトに違法アップロードされた動画を削除しようとしていた。
タイトルは『シ○ーレの先生を騙して生ハメ性行【無修正版ver】』。
「……なんて、非合理な」
動画を開いた瞬間、私の思考回路は完全にフリーズした。
そこに映っていたのは、酷い顔で嬌声を上げながら犯されている先生の姿だった。
『お゛ッ ぐぅッ!♥もうイ゛っ たからぁ゛ッ!!♥♥』
『やだッ!!♥もう無理だから゛ぁッ !!♥♥痛いッ!!♥腰とめてぇ゛ッ!!♥♥』
大人の男性であるはずの先生が、自分よりも一回りも小さく、細い腕をした少女に泣きながら止めてもらうように懇願している。
彼の全力を振り絞った抵抗は、生徒にとって快楽の糧にしかなっていないようだった。
ただ一方的に蹂躙され、恐怖に顔を歪めながら、屈辱に震えている先生。
「…………ッ」
ギリッ、と奥歯が鳴った。
無意識のうちに、私の両手はキーボードを砕きそうなほど強く握りしめられていた。
最初の感情は怒りだった。
彼をこんな目に遭わせた見知らぬ生徒への、殺意すら伴う激しい怒り。
彼のような善良で、誰よりも生徒を想っている存在に対して、暴力を用いて凌辱するなど絶対に許されない。
だが…………それ以上に。
「んっ、ふぅっ はぁっ……先生ッ! …ふーっ、ふーっ! 」
胸の奥がこれまで以上に、ぐゅぅ~~~ッ 辛くて苦しいのに、下腹部がキュンキュン♡してしょうがない…♡
自然に伸びた指がストッキング越しにぐしょぐしょに濡れ始めた股間をなぞり始めてしまう…♡
数時間までは微塵も興味がなかったペニス♡、チンコ♡、チンチン♡、おちんぽ♡と言った卑猥な単語が頭の中で反芻し、そしてそれが先生の他の女の体液でグチャグチャにされた男性器と重なって何度もフラッシュバックする♡
性欲というものをこれまで抱いたことはなかった。
第二次性徴期が始まり、バストサイズが100cmを越えても性感帯とは意識せず、邪魔なものとしか感じられなかった。
しかし……今、最も信じていた男性が、初めて愛した男性が……全身を唾液や体液でグチャグチャにされながら犯されている映像を見たことで私は完全に目覚めてしまった…♡
「はぁっ……♡んっ、先生ッ!♡ 先生っ!♡ 」
こんなことで、性の目覚めを体験するなんて思ってもいなかった。
肉欲に任せて快楽を貪る行為なんて。
粘膜の単純摩擦に傾倒するなんて、非合理的な考えだと考えていた。
しかし、今の私はどうだろう。
繁殖欲求ではなく性的快楽で異性の性器に興味津々♡
だが、憧れの人の生殖器は、顔も知らない女のおまんこに突っ込み済みだった…
想い人が既に他の女の中古品になってしまっているという現実
胸が苦しくて仕方がないのに、先生の男性器を欲しすぎて勝手にきゅうきゅう締まる♡
気づけば下着は愛液でぐッしょぐしょ に粘っこく湿り、まんこはパクパク疼きっぱなしになっていた…♡
乳首もあまく勃起し、いますぐにでも弄りたくなる衝動に襲われてしまう♡
嫌でも自覚してしまう性的興奮を抑えきれず、ビリッとストッキングを強引に破いてしまう。
「うぅ゛~~~~ !!先生ッ!好きだったのにぃ こんなッ こんなことッ…!! 」
ぴちゃ、ぴちゃ……♡クチュクチュ、クチュッ…♡♡
私は股間に置いた指を動かし始めていた♡
おまんこを弄る手はもう止められず、白いタートルネック越しに乳首もコリコリとこね回し続ける♡
初めてのオナニーの快楽に溺れながらも、どこかその事実を俯瞰している理性的な私がいた。
ああ…なんて気持ち悪いのだろう…。
好きな人を他の女に取られて興奮するなんて、変態以外の何物でもない。
だが、お陰で先生が私にだけ心を開いている理由をようやく完全に理解できた。
ユウカも、ノアも、他の生徒たちも、みな彼の周りを飛び回り、無邪気に愛情を振りまいている。
だが、彼女たちは、先生にとっては「いつ自分を襲うかわからない捕食者」でしかない。
彼が安心できるのは、「自分を襲わない合理的な存在」である私だけだったのだ。
「ふぅー、ふぅ゛ー ♡」
グチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュグチュッッ!!♡♡
なぜ、その私が先生を護れなかったのだろう。
いや、違う。
なぜ、他の女が、彼に触れているのか。
なぜ、他の女が、彼の体を抱いているのか。
なぜ、他の女が、愛する人の性器が、他の女の性器に入っているのか。
映像の中で涙を流し、恐怖に怯える愛する人の顔。
それを見ているうちに、私の中で何かが壊れる音がした。
「お゛ッ… !♡♡脳破壊アクメで初イキするッッ!! ♡♡♡」
ビュッ、ビュシッ、ビショッ!!
気づけば私はイっていた。
思春期のメスガキ顔負けのオナ猿確定の脳破壊オナニー♡
人生初めての絶頂を、私は無理矢理犯される先生のハメ撮りをオカズに迎えたのだった。
「はぁっ……はぁっ…やっぱり先生を救えるのは、私だけだわ」
ずっしりとした絶頂の余韻に浸りながらも私の脳内では、明確なロジックが組み上がっていく。
このまま感情で動く獣たちの中に、先生のような脆弱な人間を放り込んでおくことは、あまりにも非合理的だ。
いずれまた同じことが起き、彼が尊厳を奪われる確率は極めて高い。
先生を守るためには、彼を他のすべての生徒から隔離しなければならない。
彼が安らぎを感じられるのが私の隣だけであるなら、私が永遠に彼の隣にいればいい。
傷つける可能性のあるすべての脅威から、私が防壁となるのだ。
他の誰にも触れさせず、私だけを見て、私だけを感じてほしい。
私なしでは生きていけないようになってほしい。
かつて誰も理解してくれなかった私を、彼が肯定してくれたように。
今度は私が、世界から怯える彼を完全に肯定し、支配し、そして保護するのだ。
「待っていてちょうだい、先生」
モニターに映る動画ファイルをダウンロードすると、元のサーバーのデータごと修復不可能なレベルで完全に消去し、私は自室を後にした。
────────────────────────────────────
シャーレの執務室の前に立った私は一度だけ深呼吸をした。
そして、セキュリティパネルに手をかざす。
今の先生はアポイントメントのない生徒の訪問を極端に恐れ、強固なロックをかけている。
しかし、私の権限と私という存在そのものが、その扉を容易く開け放った。
”……リオ?”
扉が開くと、書類の山に埋もれていた先生が顔を上げた。
その顔に一瞬だけ浮かんだ緊張の色は、訪問者が私だと認識した途端、安堵のそれに変わった。
私の胸の奥で、甘い優越感がじわりと広がる。
ああ、やはり貴方は私でなければ駄目なのだ。
「突然ごめんなさい、先生。少し、急ぎでお願いしたいことがあって」
”いや、大丈夫。リオならいつでも歓迎だよ……コーヒーでも淹れようか?”
彼は立ち上がり、少しだけ震える手でコーヒーメーカーの準備を始めた。
その華奢な背中を見つめながら、私は静かに執務室の鍵を内側からロックし、さらに防音と通信遮断のプロトコルを起動した。
「ええ、頂くわ。いつもの濃さでお願い」
コトリ、と机の上にマグカップが置かれる。
苦みの中に微かなミルクの甘みを感じる、私好みに調整された一杯。
彼は向かいの席に座り、穏やかな、しかしどこか疲れ果てた眼差しで私を見た。
”それで、頼みたいことって何かな?ミレニアムの予算の話?”
「いいえ、違うわ。今日貴方に話したいのは……貴方自身のことよ、先生」
私はコーヒーカップから手を離し、彼を真っ直ぐに見据えた。
「結論から言うわ。先生、私と恋人として付き合ってちょうだい。そして、これからは私の傍から決して離れないで」
あまりにも唐突な私の言葉に、先生は目を丸くし、数秒間完全に思考を停止させたようだった。
”リ、リオ……? 急にどうしたの。冗談にしては少し……”
「冗談ではないわ。至極真面目で、かつ合理的な提案よ。貴方は今、極めて危険な状態にある。心身ともに脆く、生徒に対する恐怖を抱えながら、それでも教師としての責務を果たそうと無理を重ねている。これ以上、貴方を一人にしておくことはキヴォトスの損失であり……私の精神衛生上、非常に好ましくないの」
立ち上がり、私はゆっくりと彼の傍へと歩み寄った。
私の接近に対しても、彼は逃げ出そうとはしない。
その事実がまた、私を狂わせる。
「私が貴方の恋人となり、常に隣で貴方を管理・保護する。そうすれば、他の生徒たちは容易に貴方に近づけなくなる。貴方はもう欲に塗れたメスとの接触に耐える必要もない。私だけを見て、私だけに頼っていればいい。これが最も完璧な解決策よ」
私の言葉の真意を理解したのか、先生の顔から笑みが消え、代わりに強い拒絶の色が浮かんだ。
彼は私が差し出した手を振り払い、椅子から立ち上がって後ずさった。
”……駄目だよ、リオ。君の気持ちは嬉しいけれど、そんなことはできない”
「なぜ? 貴方にとっても悪い話ではないはずよ。事実、貴方は私といる時だけは安心できているじゃない」
”それは……君が私を助けてくれているからだ。信頼しているからだ。でも、だからといって生徒の一人だけと特別な関係になっていいはずがない。 私は大人として、先生として、生徒である君たち全員と平等に接する責任がある。君一人のものになることは……私の、大人の尊厳が許さない”
大人の尊厳。
その言葉を聞いた瞬間、私の内側で何かが冷たく弾けた。
先生は未だに、そんな幻想にしがみついているのか。
すでにその尊厳とやらを、他の生徒たちによってズタズタに引き裂かれているというのに。
「……大人の尊厳、ね」
私は低く、冷たい声で呟いた。
そして、制服のポケットから自身の端末を取り出し、数回のタップ操作で一つの動画ファイルを再生状態にした。
「先生。私はね、セミナーの会長として、ミレニアムを流動するキヴォトス中のあらゆる電子情報を管理する責務があるの。会計が持ち込んだ先生の私的な決済履歴や盗撮されたシャーレの監視カメラのバックアップを含めてね」
先生の顔色が何かを察したのか、一瞬にして蒼白になった。
彼が何を恐れているのか、私には痛いほどよく分かっている。
「先日、…そして一部の不埒な生徒たちが見るようなブラックマーケットのアダルトサイトで非常に興味深い……そして極めて不愉快な動画データを回収したわ。見るかしら?」
私は端末の画面を先生の方へと向けた。
そこに映し出されていたのは、薄暗い部屋の中で、生徒にむぎゅぅ...♡ と押し潰されながら、蹂躙されている先生の姿だった。
”あ……ぁ……うぅ……っ”
動画の音声が執務室に響き渡った瞬間、先生は両手で頭を抱え、床に崩れ落ちた。
過呼吸を起こしたように肩を震わせ、その目からは大粒の涙が溢れ出している。
「先生、貴方はもうとっくに生徒の庇護者たる立場から引きずり降ろされているの。彼女たちは貴方のことをただの性のはけ口としてしか見ていないわ」
”う……ぁ……”
「もし、私がこの動画をキヴォトス中のネットワークに拡散したらどうなるかしらね?」
私の口から出たその言葉に、先生は弾かれたように顔を上げた。
”やめ……やめてっ、リオ……それだけは……っ!”
「拡散されれば、貴方が隠していた不調の理由も、こんなふしだらな痴態も全生徒が知ることになる。貴方を純粋に慕っていた生徒たちも軽蔑して離れていくでしょう。あるいは、好き放題できる口実ができたと嬉々として、肉奴隷にしようとするかもしれないわね。いずれにせよ、貴方はもう二度と、シャーレの先生として日の当たる表通りを歩くことはできなくなるわ」
「先生、貴方はもうとっくに生徒の庇護者たる立場から引きずり降ろされているの。もはや彼女たちは貴方のことをただの性のはけ口としてしか見ていないわ」
私は椅子に座って震える彼のアゴを指で掴み、無理やり私と目を合わせさせた。
身長差もあり、もはや逃げ場はない。
「社会的に完全に抹殺され、外を歩くことすら怯えるような廃人になるでしょうね……でも安心して、先生。もしそうなっても、私が貴方を拾って一生、面倒を見てあげるわ。食事も、排泄も、性処理もすべて私が管理する。それはそれで、とても合理的な愛の形だと思わない?」
今の先生に残された選択肢は、今すぐ私に保護された恋人になることを受け入れるか、欲にまみれたメス達の玩具にされてから恋人として保護されるかの二択しかない。
「拡散されて人権も貞操も何かもを失ってから私の所有物になるか。それとも、今ここで私を恋人として受け入れ、私の庇護下で『先生』として生きるか。どちらがいいかしら?賢い選択を推奨するわ」
選択の余地などなかった。
瞳から、光が消えていく。
ああ…本当に…なんて愛おしい…♡
”…わかっ、た…リオ……君の……言う通りに、する……”
震える声で、彼は敗北を宣言する。
「良い子ね、先生…♡……は〜むッ♡♡ちゅっちゅぷ……ちゅっ、ちゅっ……ちゅぱちゅっ、ちゅぷちゅっ、ちゅっ♡」
私は彼の頬を優しく撫でると、震える唇に深い口づけをする。
そして無理やり立ち上がらせると、奥の休憩室に引きずりんだ。
「あむぅっ♡んちゅぅっ♡ちゅぅううっ...♡.......れろぉ......じゅるるっ......♡♡」
部屋に入ると、我慢していたものを一気に解放するかのように抱きついて頭を固定した状態で、恋人同士でしかできないラブラブのベロキス♡
長い舌をうねらせ彼の舌を絡めとっていく。
「はむ♡ちゅうちゅう……ちゅぅぅぅ、ちゅぱ……はむ♡ちゅ、ちゅうちゅう……ちゅぅぅぅ、ちゅぱ……♡」
酷く怯えた顔は誰が見てもレイプされる寸前。
つーっと涙が流れ出てくる。
それを思わず生温かい舌で掬いとる。
「じゅるるるるるっ♡ぢゅううううっ♡れろぉっ♡じゅぷぷっ...♡」
そのまま生温かい舌で、頬、瞼、鼻筋、首や耳まで顔中を丹念に甘噛みされ、舐めあげていく。
好きな人を自分の体液で汚している背徳感と興奮で股間がじわぁッ……♡♡と濡れてきているのが分かる。
「れろぉ……ちゅぱぁ……んちゅぅっ……んぢゅぅぅううううっ……♡♡………ぷはっ…♡♡あぁ…♡もう誰にも渡さない…♡♡大丈夫よ……♡これからは私が貴方を絶対に守ってあげる…♡♡」
私を見つめる先生の瞳は、以前の大切な生徒を見つめるものではなかった。
『目の前のメスには絶対に逆らえない』と、本能的に察知してしまっているのだろう。
その瞳には捕食者を前にした被食者のような一種の諦観が内包されていた。
嗜虐心を抱きながら、ワイシャツのボタンを一つ一つ外し、半裸へと剥いていく。
「意外と胸板もたくまわしいわ♡でも…結局、種としての違いだけでキヴォトス人には無力なのね……ちょっと失礼するわ♡」
ちゅッ♡ちゅうッ……♡ぢゅぅ〜ッ♡♡ッぢゅるるるるっ♡はむっ♡カミカミ♡こりこりっ♡♡
”……ッ♥”
「ぷはぁ……♡胸に綺麗な赤い跡出来っちゃたけど…♡これでもう誰に襲われても、貴方の体はもう私のものだっていう証明になるわ…♡♡よかったわね…♡♡」
両乳首を優しく甘噛し、私の歯型をマーキングする。
先生の胸板を弄っていると、ふと…先生の視線が私のおっぱいに意識を奪われていた事に気が付いた。
「ふふ、やっぱり先生は胸が好きだったのね♡生おっぱい見せてあげましょうか?」
布越しの乳肉を、見せびらかすように軽く腰をくねらせながら、たゆっ……♡と上下に揺らす。
催眠術師の五円玉のように時に弧を書いて、縦に揺れ、また弧を書いて、たっぽん♡たっぱん♡たっぽん♡たっぱん♡
”ちが……っ別に見たくなんか…っ”
否定の言葉を吐きながら、いやいやと嫌がるように首を左右に振りながらも、目線はしっかり乳の動きを追っている。
生まれて初めてこんなに体に生まれてよかったと思った。
だぷんっ、ぶるぅんっ♡
タートルネックを脱ぐと同時に、乳房がばるんっ♡とバウンドする。
”う、あっ……すっご…♥”
「……♡♡」
目の前で恐怖で強張っていた先生の頑なな思考に一瞬で、ひびが入ったことが手に取るように分かった。
そしてそのひびを更に広げるように、豊満な乳肉で顔面を容赦なく包み込む。
「ほら、どうかしら?すっごく重たいでしょう?私のような女の乳腺と脂肪の塊に価値があるとは思っていなかったけれど…喜んでくれているようであれば幸いだわ♡♡」
むにんっ、もにゅっ、ぎゅむうっ、たぷたぷっ……♡
”うう、あぁぁっ……♥あったかぁ……♥においも…すごぉっ……♥♥”
「くすっ…♡そんなにすりすりしなくても、貴方と私は恋人になったんだから…このおっぱいは先生だけのものよ♡だぁれにも触らせた事のない、大っきな大っきなふわふわたぷたぷのおっぱい♡いつでも好きな時に揉んで♡触って♡吸って♡好きに甘えてちょうだい…?♡」
むにゅっ、むにゅむにゅむにゅぅ♡
左右にこねくるように、鼻先で掻き分けるように、顔面へとおっぱいの味を教え込む。
ぬくぬくとしたおっぱい熱で先生の頭を包み込ながら、耳元で囁き情欲を煽る。
「本当は最初に見たときから、貴方に惹かれていたのよ...♡♡♡」
「顔も、声も、身体もっ♡♡♡ぜ〜〜んぶタイプのかっこいい理想的な年上の男性っ...♡♡♡」
「その癖、おっぱいのむにゅむにゅ♡ ぽよぽよ♡されただけで、すぐ気持ち良くなっちゃう可愛くて…♡よわよわのマゾオス…♡♡」
「すき、すき……♡♡♡だいすき……♡♡♡だぁぁぁ…いすき……♡♡♡せんせぇ…♡」
もにゅうっ、ぎゅむぎゅむっ、むにゅううぅっ♡
何度も愛を囁きながら、にゅずり……っと柔らかな乳肉を重たく擦り付ける。
甘くこそばゆい刺激が性的に絡みつき、次第に彼の身体がビクンと跳ね始める。
「やっぱり先生が悪いわね…♡そんな顔されたらっ…♡れーぷしてくださいって誘われてるって勘違いされても仕方ないんだものっ♡」
「でもね…もし私以外にそんな顔見せたら、どうなるか分かる?」
「たまたま、この前はぐずぐずに犯されてネットで晒し者になる程度済んだけれど……次はオモチャ扱いで輪姦される可能性も高いわ……昼でも夜でも関係なく取っ替え引っ替え何度も犯されて…少しでも拒もうとしたら暴力や薬物を使われて次第に壊されていくでしょうね…」
既にあの時の記憶など頭からすっかり消えていた先生の体が一瞬強張る。
忘れてはいけない。
これは先生の精神を本当の意味で折るための前戯だ
快楽で支配し、恐怖で依存させる。
既に同意は得られているが、彼を無理矢理犯すだけではあの娘と変わらないし、本当の意味では彼は私のものにならないだろう。
先生が二度と私から離れないようするためには、彼自身に最後の一線を越えさせなければならない。
「そんなことになったら私は耐えられない…」
「だから、私とずっと一緒にいてほしいの…」
「お願い…私を助けて…?せんせぇ…♡」
今の先生は思考を溶かされ、頭は回っていない。
もはや正常な判断などできる状態ではなかった。
怖いメスへのトラウマ、とろとろの乳肉に甘やかされる感触、耳元で囁かれる私の言葉。
それら全てに甘美な誘惑で支配され、彼を快楽の沼へと引きずり込んでいく。
もう這い上がれないほどに。
だから、彼は言ってはいけないはずの一言を口にした。
「……え、なにかしら?」
”…て、ください……”
それは捕食される側の諦め。
真綿で首を締められたものが死を懇願するように。
精神が性刺激に侵食され、抵抗する気力などの残っていなかった。
「『誰を』『どう』してほしいのか、はっきり言ってくれる?」
先生が何を懇願しているかなど既に理解していたが、わざと問いを投げかける。
子宮がどうしようもなく疼く。
”私を…リオだけのものにしてくだ…さい…♥”
「ふふ……言った♡言っちゃったわね、先生…♡♡♡」
きゅんきゅんきゅんっっっ♡
ついに口にしてしまった。私に全てを委ねてくれた…♡
聖職者としての尊厳も、大人のオスとしてプライドも、全部…♡♡
自分の中から理性が消えていくのがわかる。
自らの本能的な交尾欲を好みの雄にぶつけることしか考えたくない…♡♡
「もう絶対離さないから…♡誰にも渡さずに…私だけが守ってあげる…♡だから…♡これからの人生ぜぇんぶ頂戴するわ♡せんせぇ♡♡」
イメージイラスト → https://www.pixiv.net/artworks/151780650
おいコラッビッグシスターには口の聞き方を気をつけろよ
家事や洗濯はできなくてもクリスマスに覚悟の決まった天使姿でキヴォトスを練り歩くことはできるんだからな
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