エヴァのコックピットに座ったまま、アスカは下腹部の違和感を無視しようと必死だった。
作戦開始直前、体の奥からじわじわと圧迫してくる尿意。膀胱はすでにかなり満ちており、操作パネルに手をかける指先まで緊張が伝わる。
「ちょっと……このタイミングで……本当に、もう……」
小さく舌打ちしながら、アスカは太ももをぎゅっと閉じて、尿意をごまかそうと体をそわそわと動かす。
モニター越しにミサトの声が響く。
「アスカ、様子は大丈夫? なにかトラブルでも?」
「……大丈夫よ!」アスカは声を張る。
口ではそう言うが、膀胱の圧迫は止まらない。
ちょっとした振動や衝撃で、わずかに温かい感覚が下腹部に広がりそうになる。
それでも必死に耐え、足を閉じて体を左右に揺らし、意識を作戦に集中させる。
――なんで、今……どうしてこうなるのよ……
使徒が大気圏から落下してくる。
警告音と振動がコックピットを震わせ、アスカの体の奥で、膀胱が限界に達しかける。
――あ……あぁ……やばい……
使徒を受け止めた強い衝撃がコックピットを揺らした瞬間、アスカは小さく息を止め、太ももをさらに強く閉じた。
しかし、下腹部の感覚は逃げ場を求め、ほんの少しだけ、熱さが伝わる。
思わず「っ……あっ……!」と息を漏らす。
―――やだ……こんな……今……作戦中に……出ちゃうなんて……
アスカは足をぎゅっと閉じ、体を小刻みにそわそわと揺らして耐える。
作戦終了の合図が出ると、アスカはすぐにコックピットから飛び出す。
モニターの向こうのミサトやリツコは、アスカが作戦を無事終えたことを確認しつつも、心配そうに眉を寄せる。
「……かなり限界に近かったのね……」ミサトが小声でつぶやくと、リツコも頷く。
膀胱の限界はもはや我慢できないところまで迫っていた。だが、トイレまでの時間はない。
廊下を駆けながら、周囲を見回し、人目につかない角に身を隠す。
――ここしかない……
物陰に入るとプラグスーツのジッパーに手をかける。
まずプラグスーツのジッパーに手をかける。
しかし、脱ぐために腰や腕を動かすたびに膀胱が圧迫され、太ももをぎゅっと閉じてもじもじと落ち着かない動きを繰り返す。
――ああ……もう……我慢できない……でも……プラグスーツ脱ぐのに手間取る
息を整えようとしても、尿意は逃げず、体を小刻みに揺らしながら、なんとか意識をそちらに向けないようにする。
その間、わずかに熱さが下腹部に広がり、思わず「……やっ、やば……」と小声でつぶやく。
プラグスーツを脱ぐ途中、少しだけ漏れてしまった。
――あ……もう……ちょっと……出ちゃった……
プラグスーツを脱ぎ終えると、ようやくほぼ全裸の状態で、膀胱を完全に解放できる。
静かに息をつきながら、体を守るものが何もない物陰で用を足す自分を、少しだけ恥ずかしく思うが、同時に安堵感も強い。
――でも……今は……我慢できなかったんだから仕方ない……
温かさが下腹部から全身に広がり、長く押さえていた緊張がほぐれる。
深呼吸を何度も繰り返し、膀胱の圧迫感が完全に消えるのを感じながら、アスカは物陰から立ち上がる。平静を装って戦闘室に戻る。
表情には少しの安堵と達成感が混じっている。
――次は、絶対に作戦前にトイレに行く……
小さく決意を胸に、アスカは再び任務態勢に入る。身体の奥にはまだ余韻が残るが、冷静さを取り戻し、彼女はいつも通りの自信に満ちた姿を取り戻していた。